JP2006162938A - フィルム観察装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 光源とともに反射体を一括して簡単に交換することができるフィルム観察装置を提供する。
【解決手段】 装置本体3と、この装置本体3に配設された複数の線状光源2と、この光源2の光を反射するための反射体9とを備えたフィルム観察装置1。前記複数の線状光源2が前記反射体9により保持されており、当該複数の線状光源2及び反射体9が、前記装置本体3に対して一体的に着脱可能である。
【選択図】 図4

Description

本発明はフィルム観察装置に関する。さらに詳しくは、X線写真フィルムを観察するためのシャウカステン等のフィルム観察装置に関する。
シャウカステン等のフィルム観察装置は、観察対象であるX線写真フィルム等の被観察フィルムの背後から光を照射して、当該フィルム上の像を観察するためのものであり、光源として、蛍光灯や冷陰極管ランプ等の線状光源を利用している。また、光の利用効率を高めるために、反射フィルムを貼り付けたプレートや、反射シート等からなる反射体ないしは反射材を、前記線状光源を取り囲むように当該線状光源の後方(線状光源を中心として観察面側を前方とし、その反対側を後方とする)や側方に配設している。
ところで、前記線状光源は、長期間使用する間に明るさが低下したり、点灯しなくなることがあるが、従来は、このような線状光源を1本ずつ交換していたため、作業に手間がかかるとともに、明るさが異なる線状光源が混在することに起因して発光ムラが生じていた。
かかる不具合を解消するために、本出願人は、さきに複数の線状光源を連結具で連結してユニット化し、このユニットをフィルム観察装置に対して一体的に着脱可能にすることを提案している(特許文献1参照)。
特開2004−39392号公報
特許文献1記載のフィルム観察装置によれば、複数の線状光源を一括して交換することができ、交換作業が簡略化されるとともに、明るさが異なる線状光源が混在することに起因する発光ムラを防ぐことができるが、前記フィルム観察装置101では、図8に示されるように、反射体である反射板が、当該フィルム観察装置101のケーシング105に固定される部分(底部反射板116。複数の線状光源130を連結する連結具131とケーシング105の底部105aとで挟まれている)と、発光面となる拡散板111を保持するフレーム112にネジ153で固定される部分(側部反射体151)とに分割されているため、その交換作業に手間がかかるという問題を残している。
MRIフィルムやマンモグラフィ(乳ガン検診)等の検診では、正確なフィルム観察を行うためには高い輝度が必要となるが、高輝度を得るために線状光源の数を増やしたり、高出力の光源を使用すると、装置内の温度が高くなるとともに、光源から出る微量の紫外線の量が増加する。その結果、反射体の反射面の劣化が進み、反射率の低下や黄変、ひいては発光性能の低下という問題が発生するため、反射体を適時に交換することは、フィルム観察装置の性能を維持するために重要である。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、光源とともに反射体を一括して簡単に交換することができるフィルム観察装置を提供することを目的としている。
本発明のフィルム観察装置は、装置本体と、この装置本体に配設された複数の線状光源と、この光源の光を反射するための反射体とを備えたフィルム観察装置であって、
前記複数の線状光源が前記反射体により保持されており、当該複数の線状光源及び反射体が、前記装置本体に対して一体的に着脱可能であることを特徴としている。
本発明のフィルム観察装置では、複数の線状光源が、この光源の光を反射するための反射体により支持されており、両者が一体的な構造になっているので、光源の交換作業と並行して反射体を一括して交換することができ、交換作業が非常に簡単になる。その結果、交換作業が煩雑であったため、品質が劣化しているにもかかわらず交換されずに使用されていた反射体に起因する、前記発光性能の低下という不具合を防止することができる。
前記反射体は、略矩形状の底板部と、この底板部の4辺に沿ってそれぞれ配設される側板部とで構成されているのが好ましい。反射体を、底板部と側板部とからなる箱形状にすることで、線状光源から出る光を無駄なく発光面(観察面)に供給することができる。
前記底板部が前記装置本体から所定距離だけ離間するように、前記反射体が、当該装置本体に配設されているのが好ましい。反射体の底板部を、装置本体に接触した状態で配設せずに、ナット等のスペーサ手段を用いて所定距離だけ当該装置本体から離間させることで、装置本体に負荷が作用し当該装置本体が変形したとしても、反射体の変形を抑制ないし緩和することができ、これにより長期に亘り良好な発光品位を維持することができる。
前記反射体を、略矩形状の底板部と、この底板部の4辺のうち、上辺を除く3辺に沿ってそれぞれ配設される側板部とで構成することができる。この場合、側板部が1つ省略されているので、その分だけ光の利用効率は若干低下するが、この開放した部分から光源で発生した熱を逃がすことができる。これにより、光源の電極部分の温度上昇を抑えることができ、当該光源の輝度の低下を抑制することができる。
前記フィルム観察装置が、前記複数の線状光源を点灯させるための点灯装置を備えており、この点灯装置が、前記複数の線状光源及び反射体よりも下方に配設されているのが好ましい。インバータ機能を有する点灯装置を線状光源よりも下方に配設することで、当該線状光源により暖められた空気が前記点灯装置を加熱するのを抑制することができる。これにより、長期に亘り前記点灯装置を正常に作動させることができる。
前記反射体の底板部に孔が形成されており、且つこの底板部上に反射シートが配設されているのが好ましい。孔を形成することで、所定の剛性を保ちつつ反射体の重量を小さくすることができ、これによりフィルム観察装置全体の軽量化を図ることができる。
本発明のフィルム観察装置によれば、光源とともに反射体を一括して簡単に交換することができる。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明のフィルム観察装置の実施の形態を詳細に説明する。なお、本明細書において「上又は上方」及び「下又は下方」とは、本発明のフィルム観察装置の使用状態(通常、フィルムを配置して当該フィルムを観察する面が、略垂直となるように使用される)におけるそれぞれ「上又は上方」及び「下又は下方」を意味する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る、フィルム観察装置の一例としてのシャウカステン装置1(以下、単に「シャウカステン」ともいう)を示しており、このシャウカステン1は、複数の線状光源2等が内部に設けられた、装置本体であるケーシング3を備えている。このケーシング3は、矩形状の背面部3aと、背面部3aの各辺から正面側へ立設された側面部3bとを有しており、正面側が矩形状に開口している(図2参照)。ケーシング3の側面部3bの正面側には、前記正面側開口を塞ぐように、正面パネル構造体5が取り付けられている。正面パネル構造体5が設けられているシャウカステン正面部は、その一部領域A1がX線写真フィルム等の被観察フィルムを観察するための観察領域(フィルム観察面)となっている。観察領域A1は光源2からの光によって発光し、この観察領域A1に被観察フィルムを置くことで、被観察フィルムをクリアに観察することができる。
なお、ケーシング3には、図3に示されるように、シャウカステン正面側が、医師等のフィルム観察者と対向するように、シャウカステン1を卓上等で縦置き状に自立させるための支持脚部6が設けられている。この支持脚部6は、縦置きしたシャウカステン1の下部左右両側に取り付けられるとともに、各支持脚部6が正面側と背面側に延びる延設部6a、6bを備えており、シャウカステン1を卓上で安定的に立てることができるようになっている。
図2に示されるように、ケーシング3内部には、複数の線状光源2を備えた光源装置(ランプキット)8が設けられている。光源装置8は、冷陰極管ランプからなる複数の線状光源2を、それらの長手方向両端で保持するとともに、光源2の背後及び側方に位置して光源2からの光を正面側へ反射する反射体9を有しており、この光源装置8全体をケーシング3(の背面部3a)に対して着脱できるように、光源装置8はケーシング3に対してネジ等で取り付けられている。冷陰極管ランプとしては、紫外線が出にくくなるように、例えば表面に紫外線防止膜を形成したものを用いるのが好ましい。
本実施の形態では、前記反射体9は、略矩形状の底板部40と、この底板部40の4辺に沿ってそれぞれ配設される側板部とで構成されており、観察面側が開放された箱形状の反射体となっている。これにより、線状光源2から出る光を無駄なく発光面(観察面)に供給することができる。前記側板部は、光源2の長手方向両端に位置する第1側板部41と、光源2と平行な第2側板部42とからなっている。前記第1側板部41は、光源2の保持部も兼ねており、図4に示されるように、内面が反射面とされた反射部41aと、光源2の長手方向両端に設けられた断熱材43を、底板部40との間で挟持して保持する保持部41bとで構成されており、この保持部41bの両端に形成された孔41cを利用して底板部40にネジ44で固定されている。なお、前記断熱材43は、シリコーンゴム製であり、光源2の長手方向両端の電極部(図示せず)を略覆うように当該光源2に嵌合されており、電極が発熱して温度が高くなっても他の部材に熱が伝わらないように保護している。断熱材43を構成するシリコーンゴムは、難燃性であるとともに電気絶縁性も有するため、絶縁体としても機能する。
前記反射部41aは、細長形状を呈しており、底板部40に当接する辺には、光源2の位置決めをするための円弧状の切欠45が光源2の数だけ形成されている。また、前記第2側板部42は、底板部40と一体構造であり、鋼板等を折り曲げ加工することで作製することができる。第2側板部42は、前記第1側板部41と同じく内面が反射面とされており、本実施の形態では、観察面側への反射光量を増加させるために、外方にやや傾斜している(図4におけるαが鈍角となっている)。
このように、光源2と反射体9とを光源装置8として一体的な構造にすることで、光源2の交換作業と並行して反射体9を一括して交換することができ、交換作業が非常に簡単になる。その結果、交換作業が煩雑であったため、品質が劣化しているにもかかわらず交換されずに使用されていた反射体9に起因する、フィルム観察装置の発光性能の低下という不具合を防止することができる。また、冷陰極管ランプは、両端付近の発光色が互いに異なっており、さらに両端付近と中央とでも発光色が異なっている。そのため、色の偏りを防ぐために、バランスよくランプを配置しなければならず、個別にランプを交換する場合は、このランプの配列に注意を払う必要があるが、本発明では、一括してランプを交換するので、ランプ配列を気にせずに交換作業を行うことができる。
前記反射体9としては、例えばステンレス等の金属板の表面に耐UV性に優れたE60V(商品名。東レ(株)製の高反射PET製反射シート)を貼り付けたり、又は前記金属板に反射塗料を塗布したものを用いることができる。また、金属板に限らず、ある程度の剛性を有する、ポリカーボネート、ポリプロピレン、フェノール樹脂、尿素樹脂等の合成樹脂からなる板材を用いることもできる。前記反射体9の底板部40に孔を形成し、この底板部40上に反射シートを配設するのが好ましく、こうすることで、所定の剛性を保ちつつ反射体9の重量を小さくすることができ、これによりシャウカステン全体の軽量化を図ることができる。
本実施の形態では、前記反射体9は、ケーシング3の背面部3aの内面(観察面側表面)上に接着や溶接等で固定されたナット46上に配設されている。すなわち、底板部40がケーシング3の背面部3aの内面から所定距離だけ(例えば、2mm程度)離間するように、前記反射体が、当該ケーシング3内に配設されている。反射体9の底板部40を、ケーシング3に接触した状態で配設せずに、ナット46を用いて所定距離だけ当該ケーシング3から離間させることで、ケーシング3に負荷が作用し当該ケーシング3が変形したとしても、反射体9の変形を抑制ないし緩和することができ、これにより長期に亘り良好な発光品位を維持することができる。前記ナット46は、反射体9をネジ44で固定するのに用いるために、矩形状の底板部40の4隅に対応して4個設けられたものであり、本実施の形態では、かかるナット46をスペーサ手段として利用している。また、前記固定用のナット46以外に、底板部40の撓みを防ぎつつ当該底板部40を支持するために、単なるスペーサ手段として、底板部40の中央等適宜の部位に対応してナット(図示せず)を設けることができる。また、本発明において、前記スペーサ手段は特に限定されるものではなく、ナット46以外に、例えばネジ孔を有する、短円柱、短四角柱等のブロック体を用いることもできる。さらに、反射体9のケーシング3への固定はボルトやネジを利用する以外に、かしめや係止(例えば、反射体9から脚部を延設し、この脚部をケーシング3に形成したスリットに挿入し、ついで前記脚部を折り曲げることで当該反射体9をケーシング3に固定する)等でも行うことができ、この場合は、単なるブロック体(ネジ孔は形成されていない)をスペーサ手段として用いることができる。
また、反射体9の底板部40と、ケーシング3の背面部3aとを離間させているので、前記底板部40に対向する背面部3aに孔又はスリット等の開口部を形成することにより、光源2で発生した熱を当該開口部から外部に逃がすことができる。これにより、光源2の電極部分の温度上昇を抑えることができ、当該光源2の輝度の低下を抑制することができる。
なお、本実施の形態では、側板部を底板部40の4辺すべてに沿って配設しているが、底板部40の4辺のうち、上辺を除く3辺に沿って配設する、換言すれば、上辺に沿って配設していた側板部を省略するようにしてもよい。この場合、側板部が1つ省略されているので、その分だけ光の利用効率は若干低下するが、この開放した部分から光源2で発生した熱を逃がすことができる。これにより、光源2の電極部分の温度上昇を抑えることができ、当該光源2の輝度の低下を抑制することができる。
光源装置8は、図2に示されるように、ケーシング3の内部全体に位置しているのではなく、縦置き状態のケーシング3内部の上方側に偏って位置している。これにより、ケーシング3内部の下方範囲に、光源2の点灯装置(インバータ装置)12や電源装置13等の回路を配置するためのスペースが確保されている。比較的重量の大きい電源装置13等をケーシング3下方に配置することで、縦置き状態での安定性が高まる。また、インバータ機能を有する点灯装置12を光源2よりも下方に配設することで、当該光源2により暖められた空気が前記点灯装置12を加熱するのを抑制することができる。これにより、長期に亘り前記点灯装置12を正常に作動させることができる。一方、点灯装置12や電源装置13で発生した熱により暖められた空気はケーシング3内を上昇するが、前記光源2は箱形の反射体9で囲まれており、この反射体9が一種のパーティションとして機能するので、暖められた空気は前記反射体9の第1側板部41の外側を上昇する。このため、前記暖められた空気が光源2を加熱するのを抑制することができる。なお、ケーシング3の下方範囲には、光源装置8の交換方法を説明した説明ラベル14が貼り付けられている。
図3に示されるように、ケーシング3の左側の側面部3b(図1において右側)には、光源2の輝度を変更してフィルム観察面A1の明るさを調節するための調光ボリューム(調光操作部)16と、電源スイッチ17が設けられている。
調光ボリューム16は、図示しない配線を介して、点灯装置12に接続されており、点灯装置12から光源2に供給される電力をPWM方式等によって制御することによって、光源2の光の強弱を変更でき、観察面A1における輝度を調節できる。
また、縦置き状態のシャウカステン1の上部には、フィルム固定具19が設けられている。フィルム固定具19は、下方に開口したフィルム差込口19aを有しており、この差込口19aから被観察フィルムを差し込むと、フィルム固定具19と正面パネル構造体5とによって、被観察フィルムを挟持することができる。
前記正面パネル構造体5は、図5にも示されるように、光源2からの光を拡散する拡散板21を備えている。この拡散板21の正面側(観察者側)には、光学フィルム22、23が配置されている。光学フィルム22、23のさらに正面側には、観察面保護パネル24が配置され、光学フィルム22を覆って保護している。
正面パネル構造体5は、ネジ35等によって、ケーシング3の正面開口部を覆うように当該ケーシング3に取り付けられる(図1参照)。なお、ケーシング3の側面部3bには、正面パネル構造体5を取り付けるためのネジ孔27が形成されている(図2参照)。
拡散板21は、矩形状に形成されており、アクリル又はガラス製の乳半板が用いられており、光源2のランプイメージを緩和している。また、拡散板21は、ケーシング3の正面開口部全体を覆うことができる大きさを有している。なお、拡散板21は、ケーシング3のネジ孔27に対応した位置にネジ孔21aを有している(図6(a)参照)。
光学フィルム22、23は、2枚用いられており、具体的には、拡散フィルム22と、プリズムフィルム23とが用いられている。これらの光学フィルム22、23は、光をシャウカステン正面方向へ集光させて輝度を上昇させるために用いられている。
拡散フィルム22は、拡散板21の表面に配置されており、拡散板21を透過した光の輝度の均一化を更に図ることができ、また正面輝度の上昇も図ることができる。プリズムフィルム23は、プリズム突条が線状光源2と平行となるように向けられて、拡散フィルム23の正面側に重ねて配置されている。プリズムフィルム23は、プリズム面を正面側に向けて配置されており、正面方向へ集光して正面輝度を上昇させることができる。
観察面保護パネル24は、拡散板21と同じ大きさに形成されており、被観察フィルムが置かれる表面をハードコート処理したアクリル、ポリカーボネート、ガラスなどの透明板からなっており、このパネル24が正面パネル構造体5の(正面側の)最表面の部材となっており、光学フィルム22、23の他、拡散板21も保護している。
また、パネル24は、ケーシング3のネジ孔27に対応した位置にネジ孔24aを有している(図6(a)参照)。
パネル24には、図1及び図6においてクロスハッチで示す範囲に印刷が施され、非観察領域となる遮光面A2が形成されている。また、パネル24の印刷されていない領域は光が透過して発光することができる発光面A1とされている。具体的には、遮光面A2は、発光面A1を除く範囲に黒色のベタ印刷を施すことにより形成される。印刷を施す面は、パネル24の裏面が好ましいが、表面でもよく、また両面でもよい。
発光面A1は、被観察フィルムを観察するための観察領域であり、光源装置8にほぼ対応した領域(図1に示されるように、観察領域A1の方が光源装置8よりもやや小さい)に位置するように、パネル24の上側寄りに設けられており、その左右両側に非観察領域A2が位置している。すなわち、遮光面A2は、発光面A1の上下左右の四方に額縁状に形成されており、発光面A1の下側にある遮光面は、やや広めに形成されている。なお、発光面A1の上側には遮光面を設けなくてもよい。
このように、観察面保護パネル24は、光学フィルム22、23を保護するだけでなく、観察領域A1と非観察領域A2とを区画し、さらに、観察領域である発光面A1以外の範囲に印刷が施されていることにより、化粧板としての役割も果たしている。したがって、発光面A1の周囲に額縁状に位置させるフレーム部材がなくても、正面開口を有するケーシング3に正面パネル構造体5を取り付けるだけで、発光面A1の周囲に額縁状の枠範囲(非観察領域A)が形成され、点灯装置12等のケーシング3内部の部材を隠蔽することができる。
前記光学フィルム22、23は、前記パネル24よりも小さく、観察領域A1に対応した位置に、当該観察領域A1とほぼ大きさ(観察領域A1よりもやや大)に形成されている。また、光学フィルム22、23の位置と大きさは、光源装置8の位置と大きさにも対応している。
すなわち、パネル24は、ケーシング3の正面開口全体を塞ぐことができるように大きく形成されているが、比較的高価な光学フィルム22、23は、観察領域A1に対応して小さく形成されており、光源装置8から照射され観察領域A1を発光させるための光に光学的作用を与えるための最低限必要な大きさに抑えられている。
なお、光学フィルム22、23は、コストをさほど考慮しない場合、観察領域A1よりも十分に大きくしてもよい。
拡散板21と観察面保護パネル24は、同じ大きさに形成されており、これら21、24よりも小さい光学フィルム22、23は、拡散板21と観察面保護パネル24によって挟まれる(図5〜6参照)。
ここで、光学フィルム22、23は、スペーサシート(以下、単に「スペーサ」ともいう)30とともに、拡散板21と観察面保護パネル24によって挟まれる。
図6(a)に示されるように、スペーサ30は、拡散板21又はパネル24の平面形状から、光学フィルム22、23の位置する範囲Bを除去した形状とされている。具体的に図6(a)では、スペーサ30は、光学フィルム22、23の下側に位置する下部範囲30aと、光学フィルム22、23の側方(図6(a)の正面視では左側)に位置する側部範囲30bと、光学フィルム22,23の上側に位置する上部範囲30cとを有して、横向きU字状に形成されており、各範囲30a、30b、30cに囲まれた領域が光学フィルム用領域Bとなっている。
光学フィルム22、23は、スペーサシート30の前記領域Bに位置するようにスペーサシート30とともに、前記拡散板21とパネル24の間に挟まれる。このスペーサシート30は、二枚の光学フィルム22、23の厚さにほぼ対応した厚さを有しており、光学フィルム22、23が存在しない範囲でも、拡散板21とパネル24との間に隙間が生じないようにしている。また、スペーサシート30によって、拡散板21とパネル24の間で、光学フィルム22、23の位置決めを行うことができる。
さらに、拡散板21とパネル24をケーシング3にネジ止めする際に、ネジ止めの付近で拡散板21とパネル24の間に隙間があると、がたつき等が生じるおそれがあるが、拡散板21とパネル24の間にスペーサ30を介在させることで、安定的に固定できる。
そして、拡散板21とパネル24との間の隙間がスペーサシート30で塞がれているから、正面パネル構造体5内部に粉塵等が侵入するのが防止されている。
光学フィルム22、23とスペーサシート30には、ケーシング3のネジ孔27に対応した位置にネジ孔22a、30dが形成されている。図6(a)に示されるように、光学フィルム22、23は、その一辺だけにしか、ネジ孔22aが設けられておらず、この一辺だけが拡散板21及びパネル24に対して固定され、光学フィルム22、23の他の3辺は、非固定の自由辺となっている。このように、光学フィルム22、23を一辺だけで固定すると、熱等による光学フィルム22、23の膨張・収縮などが生じても、光学フィルム22、23の撓みが生じにくく、観察面の品位を良好に保つことができる。
なお、光学フィルム22、23の一辺だけを固定辺とし、他の辺を自由辺とするには、例えば、光学シート22、23の一辺だけを、拡散板21又はパネル24に対して、両面テープ等で固定することによってもよい。
拡散板21、光学フィルム22、23、スペーサシート30、パネル24は、各ネジ孔21a、22a、30d、24aの位置を一致させて重ね合わせることで、正面パネル構造体5を構成し(図6(b)参照)、この正面パネル構造体5をネジ35でケーシング3に止めることで、拡散板21とパネル24が光学フィルム22、23及びスペーサ30を挟んだ状態を維持しつつ、ケーシング3への固定が行える(図6(c)参照)。
なお、スペーサ30は、シート状に形成されていなくてもよく、光学フィルム22、23以外の範囲で、拡散板1とパネル24の間隔を保持できるものであれば足りる。また、スペーサ30は、単一の部材によって形成されている必要はなく、複数の部材の組み合わせであってもよい。
図7は、本実施の形態に係るシャウカステン1における出射光の向きを示している。なお、図7は、シャウカステン1を上方から見た図であり、図7の上下方向は、シャウカステン1の左右方向に相当する。
このシャウカステン1では、光学フィルム22、23によって正面方向L1へ集光され、正面方向の輝度が上昇する。したがって、このシャウカステン1は、MRIフィルム又はマンモグラフィ検診におけるフィルムのように高い輝度が要求されるフィルムの観察用として好適である。
マンモグラフィ検診等に使えるように、観察面A1の正面方向の輝度は、10000cd/m以上となるように設定されており、より好ましくは、15000cd/mとなるように設定されている。また、観察面A1の輝度は、調節可能であり、ここでは、調光ボリューム12の操作によって、3000cd/m〜16000cd/mの範囲で任意の輝度に調節することができる。また、調光可能範囲の下限としては、2500cd/mとするのがより好ましく、調光可能範囲の上限としては、30000cd/mとするのがより好ましい。
調光により、輝度を10000cd/m以上とした場合には、マンモグラフィ、MRI、カラー画像のフィルムなどフィルム濃度の高い被観察フィルムの観察を正確に行うことができる。また、輝度を3000cd/m程度まで落とした場合には、フィルム濃度がさほど高くない通常のX線写真フィルムを観察するのに適した輝度となる。
また、輝度を上昇できる光学フィルム22、23を使用しているため、光源2の数を増やしたり、出力の高い光源2を使用したりしなくても、シャウカステン1の輝度を上げることができ、コスト上昇、消費電力増大、装置の大型化を回避することができる。
具体的には、光源2の本数を増やす必要がないため、コスト上昇を避けられるとともに消費電力の増大が避けられる。また、出力の高い光源2を使用しなくてもよいことからも消費電力の増大が避けられる。しかも、消費電力が増大しないため、温度上昇を抑えることができる。
ここで、光源からの発熱が大きくなると、観察面A1の温度が上昇してしまうが、フィルム観察装置では、観察面A1の近くで被観察フィルムの抜き差しを行うため、観察面A1の温度上昇は、被観察フィルムの抜き差しを困難にする。これを回避しようとすると、光源と観察面A1を離して、熱の影響を小さくすることになるが、光源と観察面A1を離すと、装置の大型化を招く。
これに対し、本実施の形態のシャウカステン1によれば、光源からの発熱を抑えられることから、装置を薄型化しても、観察面A1の温度上昇を抑えることができる。
前記シャウカステン1では、正面方向の輝度が高いかわりに、正面方向以外の方向の輝度が抑えられ、観察者(明るい光が必要な人)E1以外の人のまぶしさが軽減される。すなわち、図7のL2、L3方向にいる非観察者E2、E3の感じる眩しさが少なくなる。また、観察者E1も、観察面A1に被観察フィルムがないとき等、観察面A1からのまぶしさを感じるときには、観察面A1の垂直方向から一定の角度以上の位置(E2、E3)に立つだけで、眩しさが軽減されるため、高輝度化したことによる目の疲れを低減させることができる。
このことは、本実施の形態のように、観察面A1の輝度を10000cd/m以上(好ましくは、15000cd/m以上)として、被観察フィルムがなければ、人の目にとって非常に眩しくなる程の輝度を確保している場合に、特に有益である。
しかも、本実施の形態では、観察者が正面方向以外の方向(斜め方向)に移動すると、調光可能な輝度範囲の下限(3000cd/m)よりも更に輝度が小さくなるように正面方向に集光しているため、調光ボリューム12を操作しなくとも、調光ボリューム12を操作した以上の眩しさ低減効果が得られる。
なお、本実施の形態では、反射体9のうち第1側板部41だけを底板部40とは別部材にしているが、底板部40及びすべての側板部を単一の板材から一体物として作製することもできる。
本発明の一実施の形態に係るシャウカステンの一部破断正面図である。 図1に示されるシャウカステンのケーシング内部を示す正面図である。 図1に示されるシャウカステンの側面図である。 図1に示されるシャウカステンにおける反射体の斜視説明図である。 正面パネル構造体の断面図である。 正面パネル構造体の組立図である。 シャウカステンの出射光の方向を示す平面図である。 従来のフィルム観察装置の部分断面説明図である。
符号の説明
1シャウカステン(フィルム観察装置)
2線状光源
3ケーシング(装置本体)
9反射体
12点灯装置
40底板部
41第1側板部
42第2側板部

Claims (6)

  1. 装置本体と、この装置本体に配設された複数の線状光源と、この光源の光を反射するための反射体とを備えたフィルム観察装置であって、
    前記複数の線状光源が前記反射体により保持されており、当該複数の線状光源及び反射体が、前記装置本体に対して一体的に着脱可能であることを特徴とするフィルム観察装置。
  2. 前記反射体が、略矩形状の底板部と、この底板部の4辺に沿ってそれぞれ配設される側板部とで構成されている請求項1に記載のフィルム観察装置。
  3. 前記底板部が前記装置本体から所定距離だけ離間するように、前記反射体が、当該装置本体に配設されている請求項2に記載のフィルム観察装置。
  4. 前記反射体が、略矩形状の底板部と、この底板部の4辺のうち、上辺を除く3辺に沿ってそれぞれ配設される側板部とで構成されている請求項1に記載のフィルム観察装置。
  5. 前記フィルム観察装置が、前記複数の線状光源を点灯させるための点灯装置を備えており、この点灯装置が、前記複数の線状光源及び反射体よりも下方に配設されている請求項1〜4のいずれかに記載のフィルム観察装置。
  6. 前記反射体の底板部に孔が形成されており、且つこの底板部上に反射シートが配設されている請求項1〜5のいずれかに記載のフィルム観察装置。
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