JP2006162708A - 液晶表示装置及び液晶駆動方法、並びにデータ記録再生装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】文字と背景との境界を鮮明かつ精細にする。
【解決手段】コントローラ106は、画素電極111、画素112及びTFT113から構成される1画素分の液晶表示素子110を2つで1ドットとして制御する。これにより、液晶表示装置100では、同様に横ラインを表示するとき、微視的にも文字表示に使用される液晶表示素子と背景として使用される液晶表示素子との境界線が凹凸になることがなく、図線、図形、文字表示に適したストライプ型の画素配置を有する液晶表示装置により近い文字表示ができる。
【選択図】図5
【解決手段】コントローラ106は、画素電極111、画素112及びTFT113から構成される1画素分の液晶表示素子110を2つで1ドットとして制御する。これにより、液晶表示装置100では、同様に横ラインを表示するとき、微視的にも文字表示に使用される液晶表示素子と背景として使用される液晶表示素子との境界線が凹凸になることがなく、図線、図形、文字表示に適したストライプ型の画素配置を有する液晶表示装置により近い文字表示ができる。
【選択図】図5
Description
本発明は、液晶表示装置及びその駆動方法に関し、特に表示される文字を精細にする液晶表示装置及び液晶駆動方法に関する。また、この液晶表示装置を備えるデータ記録再生装置に関する。
液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display)は、CRT(Cathode Ray Tube)等に比べて、視野角が狭く、特にあるディスプレイ平面のある一方向(上下方向等)の視野角が狭い点が技術的課題となっていた。しかし、液晶ディスプレイに関するこの課題は、例えば、特許文献1に示す技術によって改良され、更に、特許文献2等の技術により解決されたことにもより、LCDは、携帯型電話機、携帯型情報処理端末等の電子機器の表示部として需要が拡大しつつある。近年では、更なる大画面化、高精細化、鮮明化が進んでいる。
液晶ディスプレイを構成する液晶表示素子の配列には、一般的にストライプ配列、デルタ配列、モザイク配列等がある。ストライプ配列は、RGBをストライプ状に配列したものであり、線、図形、文字表示に適している。そのため、パーソナルコンピュータ等の高精細ディスプレイに最適である。図10には、液晶表示素子がストライプ配列とされた液晶パネルに、一例として、撥音の「○」等に代表される記号を表示した例を示す。ストライプ配列の液晶ディスプレイでは、文字の直線部分が鮮明に表現できる。
また、モザイク配列は、RGBの同一色の発光セルが斜め方向に連続するような配置である。また、デルタ配列は、RGBの発光セルが三角形になる配列である。モザイク配列、デルタ配列の液晶ディスプレイでは、ストライプ配列と比べて、より自然な画像が得られる。
しかし、デルタ配列の液晶ディスプレイを例に取ると、このタイプの液晶ディスプレイは、線、図形、文字表示に適さないため、主として画像を表示する表示装置では最適であるものの、線、図形、文字を表示する局面において、文字と背景との境界線、特に横ラインにおいて境界部分における滲みや揺れが現れる。更にデルタ配列の液晶ディスプレイにおいて、表示された文字をスクロール表示などのように動的に表示する場合には、文字境界の滲みや文字揺れが顕著になる。
そこで本発明は、文字表示に適さない液晶素子配列に対して文字輪郭を精細に表示できる液晶表示装置及び液晶駆動方法、並びにこの液晶表示装置を適用したデータ記録再生装置を提供することを目的とする。
本発明に係る液晶表示装置は、複数の走査線及び該走査線と交差して設けられた複数の信号線を有し複数の走査線と複数の信号線との交差部分に画素電極と共通電極と液晶層とを有する画素が矩形状に形成され各色成分セルがデルタ型に配列された液晶表示装置において、矩形状に形成されデルタ型に配列される赤色成分セル、緑色成分セル及び青色成分セルからなる1画素を垂直方向と水平方向とのサイズ比が略1になるように選択される画素集合を1ドットとして表示制御する制御手段を備えることにより、上述した目的を達成する。
また、本発明に係る液晶駆動方法は、複数の走査線及び該走査線と交差して設けられた複数の信号線を有し複数の走査線と複数の信号線との交差部分に画素電極と共通電極と液晶層とを有する画素が矩形状に形成され各色成分セルがデルタ型に配列された液晶表示装置の駆動方法において、矩形状に形成されデルタ型に配列される赤色成分セル、緑色成分セル及び青色成分セルからなる1画素を垂直方向と水平方向とのサイズ比が略1になるように選択される画素集合を1ドットとして表示制御することを特徴とする。
更に、本発明に係るデータ記録再生装置は、フォーマットが異なる複数のコンテンツデータを記録媒体から読み出す及び/又は記録媒体に書き込むことが可能なデータ記録再生装置において、記録媒体からデータを再生する再生手段と、使用者によって再生すべきコンテンツデータが選択される操作入力手段と、再生されたコンテンツデータを表示する液晶表示手段とを備え、液晶表示手段は、複数の走査線及び該走査線と交差して設けられた複数の信号線を有し複数の走査線と複数の信号線との交差部分に画素電極と共通電極と液晶層とを有する画素が矩形状に形成され各色成分セルがデルタ型に配列されており、矩形状に形成されデルタ型に配列される赤色成分セル、緑色成分セル及び青色成分セルからなる1画素を垂直方向と水平方向とのサイズ比が略1になるように選択される画素集合を1ドットとして表示制御する制御手段を備えることにより、上述した目的を達成する。
本発明によれば、文字表示に適さない液晶素子配列を有していても、文字輪郭を精細にできる。特に、決められた領域に決められた文字を表示することが決まってるような画面以外の表示を行うとき、例えばユーザによって入力されるために予め用意しておくことができないような文字配列をスクロール表示するときなどでも精細な文字を表示できる。
本発明の具体例として示す液晶表示装置について、図面を参照して詳細に説明する。この液晶表示装置100は、機能的には画像を表示する液晶表示部と液晶駆動部とに分かれる。液晶表示部は、例えば、TFT方式による液晶パネル101であり、液晶パネル101には、後述する対向電極102が設けられ、図示しない液晶表示素子がデルタ配列で設けられている。液晶駆動部は、信号線駆動部としてのソースドライバ103と、走査線駆動部としてのゲートドライバ104と、液晶駆動電源105と、コントローラ106とを備えている。
ソースドライバ103は、ICからなる複数のソースドライバ103部を備え、ゲートドライバ104は、同様にICからなる複数のゲートドライバ部を備えている。
ソースドライバ103及びゲートドライバ104は、一般的には、配線が形成されたフィルム上に先のICチップを搭載した、例えばTCP(Tape Carrier Package)からなり、このTCPが液晶パネル101のITO(Indium Tin Oxide:インジウム−スズ酸化膜)端子上に実装され、液晶パネル101と接続されている。また、上述したICチップをACF(Anisotropic Conductive Film:異方性導電膜)を介して直接、液晶パネル101のITO端子に熱圧着して実装され、液晶パネル101と接続された構成となっている。
コントローラ106は、ソースドライバ103に表示データD及び制御信号(スタートパルスSP等)を入力する一方で、ゲートドライバ104には垂直同期信号VSを入力する。さらに、ソースドライバ103及びゲートドライバ104に水平同期信号LSを入力する。
液晶パネル101には、画素電極111、画素112、画素電極111への電圧印加をオン・オフ制御するTFT113、ソースライン(信号線)114、ゲートライン(走査線)115及び対向電極(共通電極ともいう。)116が設けられている。1画素分の液晶表示素子110は、画素電極111、画素112及びTFT113から構成されている。
対向電極102は、図1に示すように、n本(nは正の整数)のゲートラインがk本毎に異なるグループとして振り分けられている。また、隣り合う複数本のゲートライン毎にグループ分けされている。これら各グループの対向電極102には、ソースドライバ103に内蔵されたVcom調整回路116よりそれぞれ独立に対向電極電圧Cが与えられる。
例えば、液晶パネル101の全ての対向電極102が、グループG1、グループG2及びグループG3にグループ分けされている場合、Vcom調整回路116からは、これらG1〜G3グループの対向電極102に対して、それぞれ対向電極電圧C1,C2,C3が与えられる。
上記の構成において、液晶表示装置100における表示動作について説明する。外部から入力された表示データは、コントローラを介してデジタル信号である表示データDとしてソースドライバ103に入力される。ソースドライバ103は、入力された表示データDを時分割して各ソースドライバにラッチし、その後、コントローラ106から入力される水平同期信号LSに同期してDA変換する。そして、時分割された表示データDをDA変換して成る階調表示用のアナログ電圧(以下、階調電圧と称する)を、ソースライン114を介して、液晶パネル101の対応する液晶表示素子に出力する。
上記の構成において、液晶表示装置100における表示動作について説明する。外部から入力された表示データは、コントローラを介してデジタル信号である表示データDとしてソースドライバ103に入力される。ソースドライバ103は、入力された表示データDを時分割して各ソースドライバにラッチし、その後、コントローラ106から入力される水平同期信号LSに同期してDA変換する。そして、時分割された表示データDをDA変換して成る階調表示用のアナログ電圧(以下、階調電圧と称する)を、ソースライン114を介して、液晶パネル101の対応する液晶表示素子に出力する。
ソースライン114には、ソースドライバ103から、表示対象画素の明るさに応じた階調電圧が与えられる。一方、ゲートライン115には、ゲートドライバ104から列方向に並んでTFT113を順次オンするような走査信号が与えられる。そして、オン状態のTFT113を介して、TFT113のドレインに接続された対向電極102にソースライン114の階調電圧が印加され、対向電極102と画素電極111との間の画素112に蓄積される。これにより、階調電圧に応じて液晶の光透過率を変化させ、画素表示が行なわれる。
また、本具体例では、ソースドライバ103に内蔵されたVcom調整回路116より、第1グループG1、第2グループG2及び第3グループG3の3組の対向電極102にそれぞれ対向電極電圧C1,C2,C3が与えられる。
液晶表示装置100は、液晶層に印加する電圧をアナログ電圧として変化させることによって、液晶の光透過率をアナログ的に変化させて多階調表示を実現している。更に、液晶表示装置100は、上述したように、対向電極102を複数のグループG1、G2、G3・・・に分割し、ソースドライバ103が備えるVcom調整回路116から上記各グループの対向電極102に対して異なる対向電極電圧C1,C2,C3、・・・を印加する構成となっている。
本発明の具体例として示す液晶表示装置100におけるコントローラ106は、画素電極111、画素112及びTFT113から構成される1画素分の液晶表示素子110を垂直方向と水平方向とのサイズ比が略1になるように選択される画素集合で1ドットとして表示制御する点が特徴である。本具体例では、2画素を1ドットとして制御する場合について説明する。
図2〜図6は、デルタ型の液晶表示素子配列を有する液晶パネルを模式的に示しており、セルRは赤色発色セルを表し、セルGは緑色発色セルを表し、セルBは青色発色セルを表す。RGBによって1画素が構成されている。本具体例として示す液晶表示素子の1画素を構成する各色成分セルは、矩形状に形成されており、特に、縦対横比が3:2程度であるものとする。略この比率で構成される液晶表示素子は、2画素で1ドットを構成すると、1ドットを歪みなく表現できる。
通常の液晶表示装置では、図2に示すように1画素を1ドットして制御されている。そのため、通常の液晶表示装置では、例えば、文字を構成する横ラインは、図3に示すようになる。すなわち、巨視的には横ラインを表示できていても、微視的には文字表示に使用される液晶表示素子と背景として使用される液晶表示素子との境界線が凹凸になる。
これに対して、コントローラ106は、図4に示すように、1画素分の液晶表示素子110を2つで1ドットとして制御している。したがって、液晶表示装置100では、同様に横ラインを表示するとき、図5に示すように、微視的にも文字表示に使用される液晶表示素子と背景として使用される液晶表示素子との境界線が凹凸になることがない。
一例として、撥音の「○」等に代表される記号を表示する場合、通常の液晶表示装置による表示例を図6に、また液晶表示装置100による表示例を図7に示す。図7に示す液晶表示装置100では、図線、図形、文字表示に適したストライプ型の画素配置を有する液晶表示装置により近い文字表示ができる。
2画素を1ドットとして制御すると、ある画素数四方の画素マトリクスをフォントサイズ単位とする1文字は、表示領域のどこで表示されても、画素マトリクスにおける同じ画素を使用して表示できることになる。したがって、2画素を1ドットとして制御する液晶表示装置100では、表示した文字をスクロール表示するときにも文字揺れがなく精細な表示が可能である。
通常の液晶表示装置においても、文字と背景との境界が鮮明になるように画面に表示する文字の書体(フォント)を作成することは可能であり、このようにして文字境界やライン等を精細に表示する方法は、実際に行われている。ある文字、或いは特定のメッセージが表示領域の特定場所に必ず表示されるような画面構成になっている場合には、表示する文字と背景とを1画像であるかのように作り込んでROM等に予め用意し、必要なときに一画面として背景とともに構成されたフォントを実行すれば、通常の表示装置でも文字境界の精細化が実現できる。しかし、例えば、ユーザから入力された文字を表示する場合には、精細にみえるように作り込んだ画像として予め用意することができない。更には入力された文字をスクロール表示する場合には、文字揺れ、色滲み等が顕著に現れてしまう。
上述したように、作り込みのフォントを使用できないような場合、またフォントを動的に表示する場合等に、液晶表示装置100のコントローラ106による制御は非常に有用である。また、図1には図示していないが、作り込みのフォントは、例えばフォントを格納するための表示フォントメモリ等に保持されているが、液晶表示装置100のコントローラ106よる液晶駆動制御によれば、表示領域のどこで表示されても、画素マトリクスにおける同じ画素を使用すれば表示できるため、フォントメモリ容量も削減できるという利点がある。パーソナルコンピュータ等の一部の高価な情報処理装置を除けば、例えばデジタルカメラ、携帯型電話機等の携帯型電子機器は、小型化及び廉価化の要求が高まっており、その表示部としての液晶表示デバイスも、画面サイズ、メモリ容量等が制約される。そのため、液晶表示装置100を電子機器の表示部に適用すれば、鮮明で精細な文字を表示できる。
以下では、本発明の具体例として示す液晶表示装置100を電子機器に適用した例について図面を用いて説明する。
ここで電子機器として、ディスク状の光磁気記録媒体の一例としてミニディスク(登録商標)方式の記録媒体に対して、オーディオデータ、映像データ、コンピュータ用のデータ(以下、PCデータという。)等を含むコンテンツデータを記録再生可能なコンテンツ記録再生装置をあげる。
本発明を適用した図8に示すコンテンツ記録再生装置1は、カメラとしての構成とオーディオ記録再生装置としての機能を備え、撮像した画像データを上述のミニディスクに記録したり、また再生したり、ミニディスクにオーディオデータを記録したり再生したりできる。このコンテンツ再生装置によって再生可能なミニディスクは、例えば、オーディオデータ、映像データ、PCデータ等のように異なるフォーマットで作成された異なるデータを扱うことができ、認証によって使用可能となる秘匿領域と、認証することなく使用可能な通常記録領域とを有する。秘匿領域は、著作権が発生する音楽コンテンツ、映像コンテンツ等の特定のデータのみが記録できる領域であり、本具体例では、ATRAC(Adaptive TRansform Acoustic Coding)方式、ATRAC3方式、ATRAC3plus方式等のATRAC(登録商標)ファミリ形式のオーディオデータは、この秘匿領域に記録可能な特定データとして扱われる。MP3(MPEG1 Audio Layer-3)形式、WMA(Windows(登録商標) Media Audio)形式等、ATRAC以外のオーディオデータ、画像データ、テキストデータ等のデータは、通常記録領域に記録される。
図4に示すコンテンツ記録再生装置1は、データ記録再生制御部2と画像処理部3とを備えている。データ記録再生制御部2は、ミニディスク90に対して記録再生を行う記録再生部4と、オーディオデータを入力するオーディオデータ入力部5と、オーディオデータを外部に出力するオーディオデータ出力部6と、オーディオデータに対して所定の圧縮伸長処理を施すオーディオデータ処理部7と、情報処理機器にデータを送受するための外部インターフェイス部8と、入力操作部9と、メモリ転送コントローラ10と、補助メモリとしてのキャッシュメモリ11と、システムコントローラ12とを備えている。
画像処理部3は、CCD(Charge Coupled Device)、レンズ部等で構成される画像取得部13と、取得した画像データの一時格納場所としてのカメラデータバッファメモリ14と、画像データに所定の圧縮伸長処理を施す画像データ処理部15と、画像処理部3を統括する画像データ制御部16とを備えている。
また、表示部ドライバ21と、LCDパネル22を有する液晶表示装置100を表示部として備えている。図8の表示部ドライバ21は、図1のソースドライバ103、ゲートドライバ104、液晶駆動電源105、コントローラ106に相当し、LCDパネル22は、液晶パネル101に相当する。画像処理部3には、また表示される文字のフォント等が用意された表示フォントメモリ23が設けられている。
また、コンテンツ記録再生装置1は、データ記録再生制御部2の外部インターフェイス部8として、USBハブ17,USBインターフェイス18及び19を備えている。コンテンツ記録再生装置1は、外部インターフェイス部8によりクレードル80に接続される。またコンテンツ記録再生装置1は、クレードル80を介して、又は直接パーソナルコンピュータ(以下、PCという。)81と接続することができる。
コンテンツ記録再生装置1は、上述した構成を備え、異なるフォーマットで作成された各種コンテンツデータを記録可能なミニディスク90を記録媒体として用いることにより、オーディオデータを記録できるほか、画像データを取得してミニディスク90に記録することができる。また、外部インターフェイス部8を介してPC等の情報処理機器と接続可能としたことで情報処理機器の外部ストレージとしても使用できる。
以下、図1に示す各構成について具体的に説明する。コンテンツ記録再生装置1においてメモリ転送コントローラ10は、ミニディスク90に記録されたフォーマットが異なる複数のコンテンツデータのうち記録再生部4で読み出された再生データ又は記録再生部4に供給する記録データの送受制御を行う。メモリ転送コントローラ10は、入力操作部9を介してユーザに指示されたコンテンツデータをミニディスク90から読み出しキャッシュメモリ11に一時的に格納する制御を行う。
キャッシュメモリ11は、記録再生部4によってミニディスク90のデータトラックから高密度データクラスタ単位で読み出されたデータを上述したメモリ転送コントローラ10の制御に基づいて一時的に格納するメモリである。キャッシュメモリ11は、記録再生部4によってミニディスク90から読み出されたUTOCデータ等の各種管理情報、秘匿領域に記録される著作権保護のための情報、データ改竄チェックのための情報、限定的にアクセスを許可する外部機器情報等をメモリ転送コントローラ10の制御に基づいて記憶する。
システムコントローラ12は、例えば、ミニディスク90が記録再生部4に装填されると、ミニディスク90の管理情報記録領域から管理情報等を読み出すよう記録再生部4に指示し、読み出されたPTOC、UTOC等の管理情報等をメモリ転送コントローラ10によってキャッシュメモリ11に格納させる。また、システムコントローラ12は、これらの管理情報を読み込むことによって、ミニディスク90のトラック記録状態を把握している。また、システムコントローラ12は、USBインターフェイス19、USBハブ17を介して接続されたPC81との間で通信可能である。システムコントローラ12は、このPC81との間の通信制御を行って、PC81からの書込要求、読出要求等のコマンドの受信、PC81へのステイタス情報、その他の必要情報の送信等を行う。
システムコントローラ12は、PC81から、あるFATセクタの読出要求があった場合、記録再生部4に対して、読み出しを要求されたFATセクタを含むデータクラスタの読出を実行する旨の制御信号を与える。記録再生部4によって読み出されたデータクラスタは、メモリ転送コントローラ10によってキャッシュメモリ11に書き込まれる。但し、既にFATセクタのデータがキャッシュメモリ11に格納されていた場合、記録再生部4による読出は必要ない。このとき、システムコントローラ12は、キャッシュメモリ11に書き込まれている高密度データクラスタのデータから、要求されたFATセクタのデータを読み出す制御信号を与え、USBインターフェイス19、USBハブ17を介して、PC81に送信するための制御を行う。
また、システムコントローラ12は、PC81から、あるFATセクタの書込要求があった場合、記録再生部4に対して、書き込みが要求されたFATセクタを含むデータクラスタの読出を実行させる。読み出されたデータクラスタは、メモリ転送コントローラ10によってキャッシュメモリ11に書き込まれる。但し、既にこのFATセクタのデータがキャッシュメモリ11に格納されていた場合は、記録再生部4による読出は必要ない。また、システムコントローラ12は、PC81から送信されたFATセクタの記録データを、USBインターフェイス19を介してメモリ転送コントローラ10に供給し、キャッシュメモリ11上で該当するFATセクタのデータの書き換えを実行させる。更にシステムコントローラ12は、メモリ転送コントローラ10に指示して、必要なFATセクタが書き換えられた状態でキャッシュメモリ11に記憶されているデータクラスタのデータを記録データとして記録再生部4に転送させる。このとき、記録再生部4は、装着されている記録媒体であるミニディスクが対応している変調方式でデータクラスタの記録データを変調して書き込む。
なお、上述した記録再生制御は、データトラックを記録再生する際の制御であり、オーディオトラックに記録再生されるMDオーディオデータを記録再生する際のデータ転送は、オーディオデータ処理部7を介して行われる。
また、画像取得部13で取得された画像データは、画像データ制御部16、システムコントローラ19を介してミニディスク90に記録される。ミニディスク90に記録される画像データは画像データ処理部15によって所定の画像エンコードを施されデータ圧縮される。ミニディスク90から読み出された画像データは、表示部15において再生される。ミニディスク90から再生された画像データは画像データ処理部15において復号されデータ伸長処理される。また、コンテンツ記録再生装置1は、画像データ制御部16に対して画像データが外部から入力される入力端子や外部へ画像データが出力される出力端子を備えるように構成されていてもよい。
コンテンツ記録再生装置1のほかの構成として、オーディオデータ処理部7に対する入力系としてオーディオデータ入力部5は、例えば、ライン入力回路/マイクロフォン入力回路等のアナログオーディオ信号入力部、A/D変換器、及びデジタルオーディオデータ入力部を備える。また、オーディオデータ処理部19は、ATRAC圧縮エンコーダ/デコーダ、圧縮データのバッファメモリを備える。更に、オーディオデータ処理部7に対する出力系としてオーディオ出力部6は、例えばデジタルオーディオデータ出力部、D/A変換器及びライン出力回路/ヘッドホン出力回路等のアナログオーディオ信号出力部を備えている。
記録媒体であるミニディスク90に対してオーディオトラックが記録される第1の経路は、オーディオデータ処理部7にデジタルオーディオデータ、又はオーディオデータ入力部5のA/D変換器でアナログオーディオ信号から信号変換されたデジタルオーディオ信号が入力される場合である。入力されたリニアPCMデジタルオーディオデータ、或いはアナログオーディオ信号で入力された後A/D変換器で変換されて得られたリニアPCMオーディオデータは、ATRAC圧縮エンコードされ、キャッシュメモリ11に蓄積される。その後、所定タイミング、例えばADIPクラスタ相当のデータ単位でキャッシュメモリ11から読み出され、記録再生部4に転送される。記録再生部4では、転送された圧縮データをEFM変調方式又はRLL(1−7)PP変調方式で変調してミニディスク90の秘匿領域にオーディオトラックとして書き込む。
また、記録媒体であるミニディスク90に対してオーディオトラックが記録される第2の場合は、パーソナルコンピュータ100から秘匿領域に記録されることが許可されたオーディオデータが入力された場合である。この場合、パーソナルコンピュータ100とシステムコントローラ12との間でUSBハブ17,USBインターフェイス19を介してミニディスク90に記録されるデータがオーディオデータとして秘匿領域に記録が許可されているデータであるか否かのチェックが行われ、ミニディスク90の秘匿領域にオーディオデータとして記録が許可されたデータであることが認識された場合、システムコントローラ12は、メモリ転送コントローラに対してパーソナルコンピュータ100から入力される指定されたオーディオデータがミニディスク90の秘匿領域に記録されるように、記録再生部4に指示を与える。
ミニディスク90の秘匿領域への記録が許可された場合、パーソナルコンピュータ100は、USBハブ17,USBインターフェイス18を介してオーディオデータファイルをメモリ転送コントローラに転送し、転送されたオーディオデータファイルは、キャッシュメモリ11に一時的に記憶される。その後、所定タイミング、例えばADIPクラスタ相当のデータ単位でキャッシュメモリ11から読み出され、記録再生部4に転送される。記録再生部4では、転送された圧縮データをEFM変調方式又はRLL(1−7)PP変調方式で変調してミニディスク90の秘匿領域にオーディオトラックとして書き込む。
記録再生部4は、ミニディスク90から秘匿領域に記録されたオーディオトラックを再生する場合、再生データをATRAC圧縮データ状態に復調してオーディオデータ処理部7に転送する。オーディオデータ処理部7は、ミニディスク90から再生されたATRACエンコードされたオーディオデータにATRAC圧縮デコードを施してリニアPCMオーディオデータとし、オーディオデータ出力部6からデジタルデータとして出力する。或いは、D/A変換器によりアナログ音声信号としてライン出力/ヘッドホン出力を行う。
なお、PC81との接続は、USBに限らず、例えば、IEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers,Inc.:アメリカ電気電子技術者協会)の定める規格に準拠した、いわゆるIEEE1394インターフェイスのほか、汎用の接続インターフェイスが適用できる。
図9には、コンテンツ記録再生装置1の外観を示す。コンテンツ記録再生装置1は、入力操作部9として、カメラとして使用するときのシャッタ9aと、矢印キー9bと、ボタン9c等を備えている。また、コンテンツ記録再生装置1は、表示部であるLCDパネル22を背面に備えている。正面には、画像取得部13を構成するレンズが露呈しており、レンズカバー131によって保護されている。レンズカバー131は、レンズを保護するとともに、開閉によってカメラモードかオーディオモードかを判別するために使用される。
図9に示すコンテンツ記録再生装置1において、表示部であるLCDパネル22には、例えば、カメラモードであれば撮影中の画像或いは過去に記録された画像が閲覧可能に表示され、オーディオモードであれば、アーティスト名、曲名等の楽曲情報、再生時間等が表示される。
LCDパネル22に表示される画面のうち、例えば、装置自身の機能や設定を変更する画面では、ある選択項目が必ず特定の位置に表示される。そのため、この画面に表示される文字も含めて全体を一画像として構成し表示フォントメモリ23等のDRAMに用意できて、鮮明かつ精細にみえるような画面作成が可能である。
コンテンツ記録再生装置1がオーディオモードでアーティスト名、曲名等の楽曲情報、再生時間等を表示する場合には、通常、これらの表示情報は作り込みができないため、表示される文字がスクロール時に文字揺れしたり滲みが現れたりしたが、液晶表示装置100を適用したことにより、ユーザによって後から入力された文字も鮮明かつ精細に表示できる。また、鮮明に表示されるように文字を作り込む必要がないため、メモリ容量が節約でき、小型化廉価化が要求され物理的にもコスト的にも様々な制約が課せられる電子機器に対して好適に使用可能である。
なお、以下では、コンテンツ記録再生装置1で使用可能となるミニディスク90の詳細について説明しておく。ミニディスク90としては、従来の光磁気記録方式の変調方式を工夫したタイプと、従来の光磁気記録方式を採用したミニディスクの記録再生方式として通常用いられる記録フォーマットとは異なる信号方式を適用することによって秘匿性の向上と記録容量の高密度化を実現した新規タイプとがあげられる。新規タイプは、高密度記録技術及び新規ファイルシステムを適用することによって、従来のミニディスクと筐体外形及び記録再生光学系に互換性を有しつつ、記録容量の増加を実現している。
以下、ミニディスク90の仕様例について説明する。まず、従来のミニディスクの仕様について説明する。
従来のミニディスク(及びMD−DATA)の物理フォーマットは、以下のように定められている。トラックピッチは、1.6μm、ビット長は、0.59μm/bitとなる。また、レーザ波長λは、λ=780nmであり、光学ヘッドの開口率は、NA=0.45としている。記録方式としては、グルーヴ(ディスク盤面上の溝)をトラックとして記録再生に用いるグルーヴ記録方式を採用している。また、アドレス方式は、ディスク盤面上にシングルスパイラルのグルーヴを形成し、このグルーヴの両側に対してアドレス情報としてのウォブル(Wobble)を形成したウォブルドグルーヴを利用する方式をとっている。なお、本明細書では、ウォブルとして記録される絶対アドレスをADIP(Address in Pregroove)ともいう。従来のミニディスクでは、記録データの変調方式としてEFM(8−14変換)変調方式が採用されている。また、誤り訂正方式としては、ACIRC(Advanced Cross Interleave Reed-Solomon Code)を用いている。また、データインターリーブには、畳み込み型を採用している。これにより、データの冗長度は、46.3%となっている。また、従来のミニディスクにおけるデータの検出方式は、ビットバイビット方式であって、ディスク駆動方式としては、CLV(Constant Linear Velocity)が採用されている。CLVの線速度は、1.2m/sである。記録再生時の標準のデータレートは、133kB/s、記録容量は、164MB(MD−DATAでは、140MB)である。また、データの最小書換単位(クラスタ)は、32個のメインセクタと4個のリンクセクタによる36セクタで構成されている。
これに対して、本具体例で使用するミニディスク90のうち、従来の光磁気記録方式の変調方式を変更することで記録密度の高密度化を達成したタイプ(以下、必要に応じて第1の次世代MDという。)は、上述した従来のミニディスクと記録媒体の物理的仕様が同一であって、トラックピッチは、1.6μm、レーザ波長λは、λ=780nmであり、光学ヘッドの開口率は、NA=0.45である。記録方式としては、グルーヴ記録方式を採用している。また、アドレス方式は、ADIPを利用する。このように、ディスクドライブ装置における光学系の構成、ADIPアドレス読出方式、及びサーボ処理は、従来のミニディスクと同様であるため、従来ディスクとの互換性が達成されている。また、このミニディスクは、記録データの変調方式として、高密度記録に適合したRLL(1−7)PP変調方式(RLL:Run Length Limited、PP:Parity preserve/Prohibit rmtr(repeated minimum transition runlength))を採用している。また、誤り訂正方式としては、より訂正能力の高いBIS(Burst Indicator Subcode)付きのRS−LDC(Reed Solomon−Long Distance Code)方式を用いている。また、データインターリーブは、ブロック完結型としている。これによりデータの冗長度は、20.50%になる。また、データの検出方式は、PR(1,2,1)MLによるビタビ復号方式を適用する。
この場合、ディスク駆動方式は、同様でCLV方式を用い、その線速度は、2.4m/sとする。記録再生時の標準データレートは、4.4MB/sである。この方式を採用することにより、総記録容量を300MBにすることができる。変調方式をEFMからRLL(1−7)PP変調方式とすることによって、ウインドウマージンが0.5から0.666となるため、1.33倍の高密度化が実現できる。また、データの最小書換単位であるクラスタは、16セクタ、64kBで構成される。このように記録変調方式をCIRC方式からBIS付きのRS−LDC方式及びセクタ構造の差異とビタビ復号を用いる方式にすることで、データ効率が53.7%から79.5%となるため、1.48倍の高密度化が実現できている。これらを総合すると、記録容量を従来ミニディスクの約2倍である300MBにすることができる。
また、従来の光磁気記録方式を採用したミニディスクの記録再生方式として通常用いられる記録フォーマットとは異なる信号方式を適用することによって秘匿性の向上と記録容量の高密度化を実現した新規タイプ(以下、必要に応じて、第2の次世代MDという。)は、例えば、磁壁移動検出方式(DWDD:Domain Wall Displacement Detection)等の高密度化記録技術を適用した記録媒体であって、従来のミニディスクとは、物理フォーマットが異なっている。
新規タイプは、トラックピッチが1.25μm、ビット長が0.16μm/bitであり、線方向に高密度化されている。また、従来ミニディスクとの互換をとるため、光学系、読出方式、サーボ処理等は、従来の規格に準じて、レーザ波長λは、λ=780nm、光学ヘッドの開口率は、NA=0.45とする。記録方式は、グルーヴ記録方式、アドレス方式は、ADIPを利用した方式とする。また、筐体外形も従来ミニディスクと同一規格とされている。但し、従来ミニディスクと同等の光学系を用いて、従来ミニディスクのトラックピッチよりも狭いトラックピッチ及び線密度(ビット長)を読み取る際には、デトラックマージン、ランド及びグルーヴからのクロストーク、ウォブルのクロストーク、フォーカス漏れ、CT信号等における制約条件を解消する必要がある。
そのため、ミニディスク90では、グルーヴの溝深さ、傾斜、幅等が変更されている。具体的には、グルーヴの溝深さが160nm〜180nm、傾斜が60°〜70°、幅が600nm〜800nmになっている。
また更に、新規タイプのミニディスクでは、記録データの変調方式として、高密度記録に適合したRLL(1−7)PP変調方式(RLL:Run Length Limited、PP:Parity preserve/Prohibit rmtr(repeated minimum transition runlength))を採用している。また、誤り訂正方式としては、より訂正能力の高いBIS(Burst Indicator Subcode)付きのRS−LDC(Reed Solomon−Long Distance Code)方式を用いている。データインターリーブは、ブロック完結型とする。これによりデータの冗長度は、20.50%になる。またデータの検出方式は、PR(1,−1)MLによるビタビ復号方式を用いる。また、データの最小書換単位であるクラスタは、16セクタ、64kBで構成されている。
この場合のディスク駆動方式には、ZCAV方式を用い、その線速度は、2.0m/sとする。記録再生時の標準データレートは、9.8MB/sである。このように新規タイプは、DWDD方式及びこの駆動方式を採用することにより、総記録容量を1GB程度にできる。
1 コンテンツ記録再生装置、 2 データ記録再生制御部、 3 画像処理部、 4 記録再生部、 5 オーディオデータ入力部、 6 オーディオデータ出力部、 7 オーディオデータ処理部、 8 外部インターフェイス部、 9 入力操作部、 10 メモリ転送コントローラ、 11 キャッシュメモリ、 12 システムコントローラ、 13 画像取得部、 14 カメラデータバッファメモリ、 15 画像データ処理部、 16 画像データ制御部、 17 USBハブ、 18,19 USBインターフェイス、 21 表示部ドライバ、 22 LCDパネル、 23 表示フォントメモリ、 100 液晶表示装置
Claims (3)
- 複数の走査線及び該走査線と交差して設けられた複数の信号線を有し上記複数の走査線と上記複数の信号線との交差部分に画素電極と共通電極と液晶層とを有する画素が矩形状に形成され各色成分セルがデルタ型に配列された液晶表示装置において、
上記矩形状に形成されデルタ型に配列される赤色成分セル、緑色成分セル及び青色成分セルからなる1画素を垂直方向と水平方向とのサイズ比が略1になるように選択される画素集合を1ドットとして表示制御する制御手段を備えることを特徴とする液晶表示装置。 - 複数の走査線及び該走査線と交差して設けられた複数の信号線を有し上記複数の走査線と上記複数の信号線との交差部分に画素電極と共通電極と液晶層とを有する画素が矩形状に形成され各色成分セルがデルタ型に配列された液晶表示装置の駆動方法において、
上記矩形状に形成されデルタ型に配列される赤色成分セル、緑色成分セル及び青色成分セルからなる1画素を垂直方向と水平方向とのサイズ比が略1になるように選択される画素集合を1ドットとして表示制御することを特徴とする液晶駆動方法。 - フォーマットが異なる複数のコンテンツデータを記録媒体から読み出す及び/又は記録媒体に書き込むことが可能なデータ記録再生装置において、
上記記録媒体からデータを再生する再生手段と、
使用者によって再生すべきコンテンツデータが選択される操作入力手段と、
再生されたコンテンツデータを表示する液晶表示手段とを備え、
上記液晶表示手段は、複数の走査線及び該走査線と交差して設けられた複数の信号線を有し上記複数の走査線と上記複数の信号線との交差部分に画素電極と共通電極と液晶層とを有する画素が矩形状に形成され各色成分セルがデルタ型に配列されており、上記矩形状に形成されデルタ型に配列される赤色成分セル、緑色成分セル及び青色成分セルからなる1画素を垂直方向と水平方向とのサイズ比が略1になるように選択される画素集合を1ドットとして表示制御する制御手段を備えることを特徴とするデータ記録再生装置。
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