JP2732578B2 - ランレングス符号化装置 - Google Patents

ランレングス符号化装置

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JP2732578B2
JP2732578B2 JP63048453A JP4845388A JP2732578B2 JP 2732578 B2 JP2732578 B2 JP 2732578B2 JP 63048453 A JP63048453 A JP 63048453A JP 4845388 A JP4845388 A JP 4845388A JP 2732578 B2 JP2732578 B2 JP 2732578B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、画像方をランレングス符号化する符号化装
置に係り、特にアニメーションなどの連続した複数の画
像情報をランレングス符号化するのに好適なランレング
ス符号化装置に関する。
[従来の技術] コンピュータグラフィック等のデジタル化された画像
情報によるアニメーションでは、連続した複数画像デー
タを各画像データごとにランレングス符号化を行ない圧
縮記録し、これを再生する側で元の画像データに復号し
てアニメーション表示を行なっている。数来、このよう
なランレングス符号化された画像情報を符号化する方法
としては、JAS jounal '86・12月号「CD−ROMとCD−
I」第12〜13頁に記載のように、水平方向に同じ色のピ
クセルが並んでいる場合、通常はピクセルごとに色のデ
ータを記述するのに対して、色のデータとピクセル数で
記述する方法が知られている。
第2図は本発明の実施対象となる従来のアニメーショ
ン画像処理システムの各装置、およびメディアの関係を
示すブロック図である。
第2図において、40は入力したい画像のランレングス
符号化を行なうランレングス符号化装置、41はランレン
グス符号化装置40によりランレングス符号化されたデー
タを基に光ディスクを製造する光ディスク製造装置、30
はランレングス符号化された画像データが収められてあ
る光ディスク、42は光ディスク30に収められてあるラン
レングス符号化データを読取って画像表示を行なう光デ
ィスク再生装置である。このアニメーション画像処理シ
ステムではアニメーションの基となる複数の画像情報を
ランレングス符号化装置40によりランレングス符号化画
像圧縮する。次に、光ディスク製造装置ではランレング
ス符号化装置40により画像圧縮された複数の画像データ
を光ディスク30に書込む。光ディスク再生装置42は光デ
ィスク30に書込まれた画像圧縮データを次々に読出し、
元の画像に復号した後に連続的に表示することにより、
アニメーションの表示を行なう。
[発明が解決しようとする課題] 上記従来技術においては、各画像データをただ単にラ
ンレングス符号化しているだけなので、圧縮後の各画像
のデータ量が一定にならない。また、アニメーションを
行なうときには各画像を表示画面に表示させている時間
(以後、表示希望時間という)を決めないと各フレーム
のデザインが不可能である。一方、表示希望時間を定め
ても、符号化した結果のデータ量によってランレングス
符号化されたデータがイメージメモリに転送され復号さ
れて表示画面に表示されるまでの時間(以後、再生時間
とする)が表示希望時間に必ずしも合わずアニメーショ
ンの動きが、ぎこちなくなるといった問題点があった。
本発明は、上記従来技術の問題点を解決し、複数の画
像データをランレングス符号化した後に再生時間を演算
し再生時間を表示希望時間に合うように調整することに
よって、グラフィック等によるアニメーションの動きを
滑らかにするランレングス符号化装置を提供することを
目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本発明は、入力された画
像情報のランレングス符号化を行なうランレングス符号
化装置において、 ランレングス符号化による圧縮された画像のデータ量
に基づいて、該データを読出してから表示するまでにか
かる1画面分の再生時間を演算する演算手段と、 該演算手段により求められた1画面分の再生時間と1
画面分の表示希望時間とを比較する比較手段と、 該比較手段の比較結果に従い上記再生時間が上記表示
希望時間に誓づくように再生時間を調整する調整手段と
を設けるようにしたものである。
この調整手段は、例えば、上記再生時間が上記表示希
望時間より短いときはランレングス符号化データにデー
タを付加してランレングス符号化によるデータ量を増加
させ、上記再生時間が上記表示希望時間より長いときは
ランレングス符号化データをさらに圧縮することにより
ランレングス符号化によるデータ量を減少させる。
また、本発明は、入力された画像情報のランレングス
符号化を行なうランレングス符号化装置において、 1画面の画像の表示希望時間に基づいて、該表示希望
時間内にランレングス符号化データを読出して表示する
ことのできる再生データ量を演算する演算手段と、 該演算手段により求められた再生データ量と1画面分
のランレングス符号化データ量とを比較する比較手段
と、 該比較手段の比較結果に従い上記ランレングス符号化
データ量が上記再生データ量に近づくように、上記ラン
レングス符号化データ量を調整する調整手段とを設ける
ようにしたものである。
この調整手段は、例えば、上記ランレングス符号化デ
ータ量が上記演算された再生データ量より少ないときは
ランレングス符号化データにデータを付加してランレン
グス符号化によるデータを増加させ、上記ランレングス
符号化データ量が上記演算された再生データ量より多い
ときは上記ランレングス符号化データをさらに圧縮する
ことによりランレングス符号化によるデータ量を減少さ
せる。
上記ランレングス符号化によるデータ量の増加は、例
えば、一度にランレングス符号化できる連続画素数を制
限することにより行ない、あるいはランレングス符号化
データに関係のないデータを付加することにより行なう
ことができる。
上記ランレングス符号化データ量の減少は、例えば、
前の画面のランレングス符号化データと現在の画面のラ
ンレングス符号化データを各行単位で比較し、同一のデ
ータの行は削除して前画面の行と同一であることを示す
表示コントロールデータを別に付加することにより行な
い、あるいは入力した画像情報をランレングス符号化す
る前に画像処理する画像処理部を設けることにより行な
うことができる。
この画像処理部は、例えば。上記画像情報の色圧縮を
行なうものである。
上記ランレングス符号化データ量の減少は、上記画像
情報の目立たないところのデータを切捨てることにより
行なうこともできる。例えば、このデータの切捨ては、
画面の偶数行または奇数行のいずれか一方を切捨てるこ
とにより行なう。
ランレングス符号化データの再生側の条件が変わる場
合には、上記演算手段は、その条件に応じたパラメータ
に従って上記演算を行なうようにすることもできる。
[作用] まず、画像入力手段でアニメーションを行なう複数の
連続する画像が入力され、次に、この入力された複数の
画像データに対して、ランレングス符号化手段により、
各画像データごとに水平方向に同じ色のピクセルが並ん
でいる場合は色のデータとピクセル数を割当て、水平方
向に各ピクセルの色が違っている場合は1ピクセルずつ
色のデータを割当てていくランレングス符号化が行なわ
れる。この符号化されたデータは記憶手段に記憶され
る。次に、上記演算手段が上記ランレングス符号化され
た各画像の圧縮データ量に基づいて各画像の転送時間と
復号時間を算出しランレングス符号化された後の各画像
の再生時間を演算する。次に、上記比較手段により、上
記演算手段で演算された各画像の再生時間と最初に設定
されてあるアニメーションの各画面の表示希望時間をそ
れぞれ比較し再生時間と表示希望時間との長短を判定し
て出力する。次に、上記比較手段において、ランレング
ス符号化された画像データの再生時間の方が表示希望時
間よりも短いと判定されたときは、上記調整手段によ
り、上記記憶手段に記憶された各画面のランレングス符
号化データを書換えてランレングス符号の圧縮率を低く
し、これにより各画面の再生時間を延ばして再生時間と
表示希望時間が同じになるようにする。また、再生時間
の方が表示時間よりも長いと判定されたときは、上記調
整手段により、上記記憶手段に記憶された各画面のラン
レングス符号化データを切換えてランレングス符号の圧
縮率を高くし、これにより再生時間と表示希望時間が同
じになるようにする。
その結果、上記画像入力手段で入力した複数の画像
が、最初に設定した表示希望時間通りに再生されるよう
に各画面がランレングス符号化されているので、このデ
ータをただ単に再生するだけで滑らかな動きをするアニ
メーションを実現することができる。
また、上記表示希望時間に基づいて、この表示希望時
間内にランレングス符号化データを読出して表示するこ
とのできる再生データ量を上記演算手段により求め、こ
の再生データ量を実際のランレングス符号化データの量
と比較し、この比較結果に従って、上記と同様に上記調
整手段によりランレングス符号化データ量を調整するに
することも可能である。
[実施例] 以下、本発明の第1の実施例を図面を用いて説明す
る。
第1図は本発明によるランレングス符号化装置のブロ
ック図であって、1はアニメーションを行なおうとして
いる複数の連続した画像情報の取込みを行なう画像情報
入力部、2は画像情報入力部1で入力された複数枚の画
像情報でアニメーションを行なうときの各画像情報の表
示希望時間を予め設定しておく表示希望時間設定部、3
は画像情報入力部1で入力された複数枚の画像情報を各
画面ごとにランレングス符号化していくランレングス符
号化部、4はランレングス符号化部3で符号化された各
画面のデータを記憶しておくメモリ、5はランレングス
符号化部3で符号化された各画面のデータ量より再生時
間が各画面どれだけかかるかを演算する再生時間演算
部、6は再生時間演算部5で演算された各画面の再生時
間と表示希望時間設定部2で設定された各画面の表示希
望時間を比較してその長短を判定する比較判定部、7は
比較判定部6で出力された結果をもとにして演算部5で
演算された再生時間と表示希望時間設定部2で設定され
た表示希望時間とが等しくなるようにメモリ4の書換を
行なう再生時間調整部、8は再生時間調整部7で書換え
られたメモリ4のランレングス符号データと画面の状態
を示す属性データを出力するランレングス符号化データ
出力部である。
まず始めに、アニメーションを行なう複数の画像デー
タを画像情報入力部1へ入力し、それと同時にアニメー
ションを行なう画像データの各画面の表示希望時間を表
示希望時間設定部2に設定する。
次に、画像情報入力部1について説明する。
第3図は、画像情報入力部1に入力された画像情報を
どのようにしてランレングス符号化部3へ受渡すかを示
した図である。
画像情報入力部1では入力された画像情報を第3図
(a)に示したように一番上の行からX座標の方向へ各
画素ごとに色情報をデジタルデータD0,D1,D2,D3・・・
と変換していく。1行目の変換が終ると次はY座標方向
へ一つ増した行すなわち一つ下の行の変換を1行目と同
じように行なう。こうして、1画面分の変換が終ると、
1画面分のデジタルデータは第3図(b)に示したよう
にD0,D1,D2,D3・・・と変換した順番にランレングス符
号化部3へ受渡される。
ランレングス符号のデータ構造の一例を第4図に示
す。同図において(a)は1画素分だけの色データを示
す場合で、最上位ビットを必ず“0"にする。(b)は同
一の色画素が複数個続くことを示す場合で、その同一の
色画素の個数を示すレングスデータと色データで示さ
れ、このとき色データの最上位ビットが必ず“1"であ
る。以後このデータ構造を用いてランレングス符号化を
行なうものとする。
次に、ランレングス符号化部3について説明する。
第5図は、第1図のランレングス符号化部3の構成例
を周辺のブロックと共に示した図である。同図におい
て、10は入力されたデジタルデータをランレングス符号
化するランレングス符号化回路、11はランレングス符号
化回路10で符号化された1画面分のデータ量を算出する
データ量算出回路、12はランレングス符号化回路10で符
号化された圧縮データを順次メモリ4に書込んでいくメ
モリ書込回路である。
ここで、ランレングス符号化回路10で行なわれている
ランレングス符号化の手順を第6図を用いて説明する。
第6図はランレングス符号化を行なうための流れ図で
ある。同図において、まず行なう処理はランレングス符
号化回路10の初期設定をすることである(S1)。次に、
画像情報入力部1から送られてくる最初のデータをAと
いう変数に代入し(S2)、レングスデータを“1"に設定
し(S3)、次のデータをBという変数に代入し(S4)、
変数Aと変数Bを比較する(S5)。ここで、変数Aと変
数Bが同じであるときはレングスデータを一つだけ増や
して(S6)、次のデータを変数Bに代入する(S4)。変
数Aと変数Bが違わない限りこの動作を繰返すことによ
り同じ色が続く画素数がレングスデータに示される(S4
〜S7)。ただし、変数Bが最後のデータになった(S7)
ときは、変数Aの最上位ビットを“1"にして(S8)、複
数画素に渡って続く色データであることを示し、そのと
きのレングスデータとともに出力して(S9)終る。次
に、変数Aと変数Bが違い(S5)、レングスデータが1
のとき(S10)は、違う色データが一つだけ続いている
ことを示しているので変数Aの最上位図ビットを“0"に
して(S11)、1画素分の色データであることを示して
出力する(S12)。また、変数Aと変数Bが違い、レン
グスデータが2以上のとき(S10)は、変数Aの最上位
ビットを“1"にして(S13)、複数画素に渡って続く色
データであることを示して、そのときのレングスデータ
とともに出力する(S14)。次に、変数Bが最後のデー
タでないとき(S15)は、変数Bの内容を変数Aに代入
して(S16)、レングスデータを“1"に設定するところ
(S3)に戻って以上の動作を続ける。また、変数Bが最
後のデータのとき(S15)は、変数Bの最上位ビットを
“0"にして(S17)、1画素分の色データであることを
示し、出力して(S18)終る。
以上の流れに従って動作することにより、ランレング
ス符号化回路10では画像情報入力部1から送られてきた
1画面分のデジタルデータを順次ランレングス符号化し
ていく。
上記第5図のランレングス符号化部3では、ランレン
グス符号化回路10でランレングス符号化された画像情報
は、メモリ書込回路12に送り込まれ、メモリ書込回路12
では送られてきたランレングス符号化データをメモリ4
に書込んでいる。これにより、各画面ごとのランレング
ス符号化データがメモリ4に記憶されていく。また、デ
ータ量算出回路11ではメモリ書込回路12のメモリへの書
込回数をカウントすることにより各画面のデータ量を算
出し、再生時間演算部11へ各画面のデータ量を渡してい
る。
次に、再生時間演算部5での演算の方法を説明する。
その前提として、まず光ディスク再生装置42の構成およ
び動作について説明する。
第7図はランレングス符号化されたデータが光ディス
ク30に記憶されている場合の光ディスク再生装置42の詳
細なブロック図である。第7図において、30はランレン
グス符号化データとその表示コントロールデータが記憶
されている光ディスク、31は光ディスクのデータを読出
して、ランレングス符号化データと表示コントロールデ
ータを区別するデータ読取回路、32は読取回路31で読出
されたランレングス符号化データを記憶しておくイメー
ジメモリ、33は読取回路31で読出された表示コントロー
ルデータに従ってイメージメモリ32を制御するCPU、34
はイメージメモリ32から出力されたランレングス符号化
データを元の画像データに復号する復号回路、35は復号
回路34で復号された画像データを映像信号に変換して出
力する表示出力回路、36は表示出力回路35を制御する表
示制御回路、37は表示出力回路35から出力された映像信
号を表示するディスプレイである。
光ディスク再生装置42では、光ディスク30に書かれて
いるデータはデータ読取回路31で読出され、その中のラ
ンレングス符号化データはイメージメモリ32に書込ま
れ、表示コントロールデータはCPU33に渡される。イメ
ージメモリ32からは、CPU33から出される表示コントロ
ール信号に従ってランレングス符号化データが復号回路
34に出力され、復号回路34ではランレングス符号を伸長
しながら表示出力回路35に渡す。表示出力回路35は表示
制御回路36の表示制御信号に従ってディスプレイ37に映
像信号を出力する。ここで、光ディスク30のデータをイ
メージメモリ32に転送する転送速度は毎秒175Kバイトで
ある。また、イメージメモリ32から出力されたランレン
グス符号化データは復号回路34でリアルタイムでランレ
ングス符号伸長されて表示出力回路35からディスプレイ
37に表示される。すなわち、光ディスク30に書かれてい
るデータを読出してからディスプレイ37に表示されるま
での再生時間は、光ディスク30のデータをイメージメモ
リ32に転送する転送速度で決まる。
そこで、再生時間演算部5では1画面分のデータ量を
光ディスク30のデータのイメージメモリ32への転送速度
毎秒175Kバイトで除算することにより、1画面分の再生
時間を算出している。そして、この算出された再生時間
を比較判定部6に渡す。
つぎに、第8図を用いて比較判定部6と再生時間調整
部7の構成および動作を説明する。
第8図は比較判定部6と再生時間調整部7の構成をメ
モリ4と共に示したものである。同図において、20は再
生時間から表示希望時間を減算する減算回路、21は減算
回路20の結果からランレングス符号の圧縮率を低くする
か高くするかを判定する判定回路、22は判定回路21でラ
ンレングス符号の圧縮率を低くすると判定されたときに
メモリの内容を書換えてランレングス符号の圧縮率を低
くする圧縮率低下回路、23は判定回路21でランレングス
符号の圧縮率を高くすると判定されたときにメモリの内
容を書換えてランレングス符号の圧縮率を高くする圧縮
率向上回路である。
第9図は再生時間と表示希望時間を同じにするための
手順を示す流れ図である。
この手順としてまず、減算回路20において、再生時間
をPに、表示希望時間をHに代入し(S31、S32)、再生
時間と表示希望時間の差(P−H)を取り(S33)、判
定回路21では、減算結果がマイナスでない場合、さらに
圧縮しなければならないと判断して(S34)圧縮率向上
回路23へ差の絶対値と共に渡し、上記減算結果がマイナ
スであれば、圧縮しすぎと判断して(S34)圧縮率低下
回路22へ差の絶対値と共に渡す。
次に、圧縮率低下回路22に差の絶対値が渡された場合
に圧縮率低下回路22は差の絶対値から増やさなければな
らないデータ量HDを算出する(S42)。そして、メモリ
4のデータを書換えてランレングス符号化で圧縮された
レングスデータを一つ減らすことによって1画素データ
を一つ増やして、増やさなければならないデータ量HDを
一つ減らす(S43)。この動作をデータ量HDが“0"にな
るまで(S44)続けることによって再生時間Pと表示希
望時間Hを同じにすることができる。
また、圧縮率向上回路23に差の絶対値が渡された場合
に圧縮率向上回路23は差の絶対値から減らさなければな
らないデータ量PDを算出する(S35)。そして、一つ前
の画面のランレングス符号化されたデータ(S35)と現
在の画面のランレングス符号化されたデータの各行単位
に比較して、まったく同じ行は現在の画面のランレング
ス符号化されたデータから削除して(S37)、その代り
表示コントロールデータに、削除した行は前の画面と同
じであることを示すデータを付加する(S38)。この動
作を、減らさなければならないデータ量PDが“0"より小
さくなる(S40)まで続ける。ここで、減らさなければ
ならないデータ量PDがちょうど“0"になったときは再生
時間Pと表示希望時間Hが同じになったとしてこの処理
を終るが、減らさなければならないデータ量PDが“0"よ
り小さくなったときは圧縮しすぎたことになり、こんど
は圧縮率低下回路22に圧縮しすぎたデータ量を渡して
(S41)再生時間Pと表示希望時間Hが同じになるまで
圧縮率低下の処理(S43、S44)を続ける。以上の処理を
行なうことにより各画面の再生時間と表示希望時間を同
じにすることができる。
最後に、ランレングス符号化データ出力部8では、全
ての画面にわたってラレングス符号化、および再生時間
調整が終ったことを確認した後にメモリの内容を光ディ
スク製造装置41に出力する。
上記実施例において、第8図の圧縮低下回路22ではラ
ンレングス符号のレングスデータの連続画素数を制限す
ることによりランレングス符号化によるデータ量を増や
しているが、ランレングス符号化によるデータとはまっ
たく関係のない、例えば再生側で無視されるような“0"
などのダミーデータを付加することによっても実現でき
る。
また、本実施列では第1図のような構成をとることに
よりランレングス符号化されたデータ量を時間の長短で
表示希望時間と比較することができ、再生時間の全体の
イメージをつかむことが簡単にできる。
次に、第2の実施例を、以下第10図を用いて説明す
る。
第10図は本実施例によるランレングス符号化装置のブ
ロック図である。第10図において第1図と同一符号が付
されている構成要素は同一物であることを示す。
同図において、9は表示希望時間からその時間内に納
まるデータ量を演算するデータ量演算部、15は1画面分
のランレングス符号化データ量とデータ量演算部9で演
算されたデータ量とを比較してその大小を判定するデー
タ量比較判定部である。
この第2実施例では表示希望時間設定部2で設定され
た各画面の表示希望時間から直ちに各表示希望時間内に
再生できるデータ量をデータ量演算部9で演算して、デ
ータ量比較判定部15に渡す。表示希望時間が変わらず、
上記データ量が一定であるような場合には、表示希望時
間設定部2およびデータ量演算部9は必ずしも必要では
ない。データ量比較判定部15では画像情報入力部1に入
力された画像情報をランレングス符号化部3によりラン
レングス符号化されたデータ量とデータ量演算部9で演
算されたデータ量とを比較して、どちらが大きいかとい
う情報とその差の絶対値を再生時間調整部7に送る。以
下の動作は第1図の実施例と同様である。
このように本実施例では第10図のような構成をとるこ
とにより、再生時間調整部7ではデータ量を基に再生時
間の調整を行なっているので最初からデータ量を演算す
る第10図の実施例の方が第1の実施例より構成が簡単に
なる。
次に、第3の実施例を、第11図および第14図を用いて
説明する。
第11図は本実施例によるランレングス符号化装置のブ
ロック図である。第11図において第1図と同一符号を付
した構成要素は同一物であることを示す。本実施例にお
いては、第1図の構成にさらに色圧縮を行なう画像処理
部110を付加している。
ここで、画像処理部110での画像処理の手順を第14図
を用いて説明をする。
第14図(a)は画像処理する前の画像データの各画素
の輝度を示すものであり、行方向に階段状にデータが変
化しているところを縦軸に輝度、横軸に画素位置をとっ
て示している。同図(b)は(a)を画像処理した後の
状態を示したものである。画像処理部110では(a)に
示したように行方向に階段状にデータが変化している部
分すなわち行方向で段々と色の変化している部分を
(b)に示したように変わり始めの色と変わり終った色
で代表するような画像処理を行なっている。これにより
1画素ずつのデータを減らす一方、ランレングス符号化
されたデータを増やすことにより、全体のデータ量を減
らすことができる。
次に、第11図の装置の動作を説明する。
まず、再生時間調整部7で再生時間と表示希望時間が
収束しないことが分かると、画像処理部110へ収束しな
いという信号を出力して、画像処理部110では入力画像
データを行単位に行方向での色変化が少なくなるように
色圧縮を行なう。そして、この色圧縮された画像データ
をランレングス符号化部3でランレングス符号化するこ
とによりランレングス符号化データ量が減り、再生時間
演算部5での再生時間も短くなり再生時間と表示希望時
間の収束を図ることができる。
本実施例では第1図の実施例の再生時間調整部7で表
示希望時間に対して再生時間が長すぎて時間調整が収束
しなかった場合に、画像情報入力部1から入力された画
像データの画像処理をランレングス符号化に都合のよい
ように行なうことにより再生時間と表示希望時間の収束
をより確実なものとする。
すなわち、第11図のような構成をとることにより第1
図の構成では再生時間と表示希望時間が収束しないよう
な場合でも収束させることができる。
次に、第4の実施例を以下第12図を用いて説明する。
第12図は本実施例によるランレングス符号化装置のブ
ロック図である。第12図において第1図と同一符号を付
した構成要素は同一物であることを示す。第12図におい
て、第1図の構成に新たに付加されたブロックはデータ
の切捨てを行なうデータ切捨て部120である。
第1図の実施例において再生時間調整部7で表示希望
時間に対して再生時間が長過ぎて時間調整が収束しなか
った場合に、この実施例では最終的にデータを切捨てる
ことにより再生時間と表示希望時間の収束を図る。ま
ず、再生時間調整部7で再生時間と表示希望時間が収束
しないことが分かると、データ切捨て部120へ収束しな
いという信号を出力する。この信号に応じてデータ切捨
て部120は、メモリ4に記憶された1画面分のランレン
グス符号化データの内、奇数行または偶数行のランレン
グス符号化データを再生時間と表示希望時間を収束させ
るために減らさなければならないデータ量の分だけ切捨
てを行なう。
第12図の実施例のデータ切捨て部120では奇数行ある
いは偶数行のデータ切捨てを行なうこととしたが、1画
面内の端の方の目立たない所から切捨てを行なうことに
よっても再生時間と表示希望時間の収束を図ることがで
きる。
本実施例では第11図のような構成をとることにより第
1図の構成では再生時間と表示希望時間が収束しないよ
うな場合でも必ず収束させることができる。
次に、第5の実施例を、第13図を用いて説明する。
第13図は本実施例によるアニメーション画像処理シス
テムのブロック図である。第13図において第2図と同一
符号を付した構成要素は同一物であることを示す。
第13図において、130はランレングス符号化装置40の
再生定数を設定する再生定数設定部、134はランレング
ス符号化装置40でランレングス符号化された画像データ
をハードディスクに書込むハードディスク書込装置、13
1はハードディスク、132はハードディスクのデータを読
取ってその内容を表示するハードディスク読取表示装
置、133は光ディスク再生装置42に取付けられたバッフ
ァである。
第13図(a)は第1図の実施例で考えていた光ディス
クを利用するアニメーション画像処理システムである。
この場合の毎秒の再生データ量は175Kバイトであり、こ
れが再生定数となる。同図(b)は光ディスク再生装置
42にバッファ133を取付けて光ディスクより読出したデ
ータの時間軸変調を行なっているアニメーション画像処
理システムである。この場合、毎秒の再生データ量は17
5Kバイトであるが、再生定数はバッファ133の容量を加
味して決めなければならない。同図(c)はハードディ
スクを利用するアニメーション画像処理システムであ
る。この場合は、毎秒の再生データ量は625Kバイトであ
り、これが再生定数となる。
ここで、光ディスクとハードディスクのデータ読出速
度は違うし、光ディスク再生装置42にバッファ133を取
付けた場合も違ってくる。これによりランレングス符号
化装置40の再生時間演算部5の演算の仕方も各場合に合
わせて変えなければならない。そこで、本実施例では第
13図のような構成をとることにより再生定数設定部130
の再生定数を各場合に対応するように変えることが記憶
メディアや再生装置が変わっても滑らかな動きをするア
ニメーションを実現できる。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明によれば、アニメーショ
ンなどの連続する画像情報をランレングス符号化し、復
号して再生する場合、各画面のランレングスデータ量と
再生側の状態とにより変わる再生時間を各画面の表示希
望時間に合うようにシミュレートし、時間調整をしてラ
ンレングス符号化データの量を調整している。これによ
り、どのような画面あるいはシステムにおいても滑らか
なアニメーション表示が実現できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるランレングス符号化装置の一実施
例を示すブロック図、第2図は本発明の実施対象となる
アニメーション画像処理システムのブロック図、第3図
は画像情報をどのようにデータ化するかを説明する説明
図、第4図はランレングス符号のデータ構造を示した模
式図、第5図は第1図のランレングス符号化部3の詳細
ブロック図、第6図はランレングス符号化を行なうため
の流れ図、第7図は光ディスク再生装置42の詳細なブロ
ック図、第8図は比較判定部6および再生時間調整部7
の詳細ブロック図、第9図は比較判定部6および再生時
間調整部7での流れ図、第10、11、12図はその他の実施
例のブロック図、第13図はアニメーション画像処理シス
テムのブロック図、第14図は画像処理の様子を示したグ
ラフである。 1……画像情報入力部 2……表示希望時間設定部 3……ランレングス符号化部 4……メモリ 5……再生時間演算部 6……比較判定部 7……再生時間調整部 8……ランレングス符号化データ出力部 9……データ量演算部 15……データ量比較判定部 22……圧縮率低下回路 23……圧縮率向上回路 30……光ディスク 40……ランレングス符号化部 42……光ディスク再生装置 110……画像処理部 120……データ切捨て部 130……再生定数設定部

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力された画像情報のランレングス符号化
    を行なうランレングス符号化装置において、 ランレングス符号化により圧縮された画像のデータ量に
    基づいて、該データを読出してから表示するまでにかか
    る1画面分の再生時間を演算する演算手段と、 該演算手段により求められた1面面分の再生時間と1画
    面分の表示希望時間とを比較する比較手段と、 該比較手段の比較結果に従いランレングス符号化された
    データ量を増減させることにより上記再生時間が上記表
    示希望時間に近づくように再生時間を調整する調整手段
    とを設けた ことを特徴とするランレングス符号化装置。
  2. 【請求項2】入力された画像情報のランレングス符号化
    を行なうランレングス符号化装置において、 1画面の画像の表示希望時間に基づいて、該表示希望時
    間内にランレングス符号化データを読出して表示するこ
    とのできる再生データ量を演算する演算手段と、 該演算手段により求められた再生データ量と1画面分の
    ランレングス符号化データ量とを比較する比較手段と、 該比較手段の比較結果に従い上記ランレングス符号化デ
    ータ量が上記再生データ量に近づくように、上記ランレ
    ングス符号化データ量を調整する調整手段とを設けた ことを特徴とするランレングス符号化装置。
  3. 【請求項3】上記調整手段は、上記再生時間が上記表示
    希望時間より短いときはランレングス符号化データにデ
    ータを付加してランレングス符号化によるデータ量を増
    加させ、上記再生時間が上記表示希望時間より長いとき
    はランレングス符号化データをさらに圧縮することによ
    りランレングス符号化によるデータ量を減少させること
    を特徴とする請求項1記載のランレングス符号化装置。
  4. 【請求項4】上記調整手段は、上記ランレングス符号化
    データ量が上記演算された再生データ量より少ないとき
    はランレングス符号化データにデータを付加してランレ
    ングス符号化によるデータを増加させ、上記ランレング
    ス符号化データ量が上記演算された再生データ量より多
    いときは上記ランレングス符号化データをさらに圧縮す
    ることによりランレングス符号化によるデータ量を減少
    させることを特徴とする請求項2記載のランレングス符
    号化装置。
  5. 【請求項5】上記ランレングス符号化によるデータ量の
    増加は、一度にランレングス符号化できる連続画素数を
    制限することにより行なう請求項3または4記載のラン
    レングス符号化装置。
  6. 【請求項6】上記ランレングス符号化によるデータ量の
    増加は、ランレングス符号化データに関係のないデータ
    を付加することにより行なうことを特徴とする請求項3
    または4記載のランレングス符号化装置。
  7. 【請求項7】上記ランレングス符号化データ量の減少
    は、前の画面のランレングス符号化データと現在の画面
    のランレングス符号化データを各行単位で比較し、同一
    のデータの行は削除して前画面の行と同一であることを
    示す表示コントロールデータを別に付加することにより
    行なうことを特徴とする請求項3または4記載のランレ
    ングス符号化装置。
  8. 【請求項8】上記ランレングス符号化データ量の減少
    は、入力した画像情報をランレングス符号化する前に画
    像処理する画像処理部を設けることにより行なうことを
    特徴とする請求項3または4記載のランレングス符号化
    装置。
  9. 【請求項9】上記画像処理部は、上記画像情報の色圧縮
    を行なうことを特徴とする請求項8記載のランレングス
    符号化装置。
  10. 【請求項10】上記ランレングス符号化データ量の減少
    は、上記画像情報の目立たないところのデータを切捨て
    ることにより行なうことを特徴とする請求項3または4
    記載のランレングス符号化装置。
  11. 【請求項11】上記データの切捨ては、面面の偶数行ま
    たは奇数行のいずれか一方を切捨てることを特徴とする
    請求項10記載のランレングス符号化装置。
  12. 【請求項12】上記演算手段は、ランレングス符号化デ
    ータの再生側の条件に応じたパラメータに従って上記演
    算を行なうことを特徴とする請求項1または2記載のラ
    ンレングス符号化装置。
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