JP2006162386A - 3次元モデル生成装置、3次元モデル生成システム及び3次元モデル生成プログラム - Google Patents

3次元モデル生成装置、3次元モデル生成システム及び3次元モデル生成プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】物体の3次元形状データ及び2次元テクスチャデータの入力時間が短縮され、かつ装置構成が簡略化された3次元モデル生成装置及び3次元生成システムを実現する。
【解決手段】第1の波長を有する光と第1の波長の光とは異なる第2の波長を有する光とを発する光源手段と、光源手段から射出されて物体で反射された反射光のうち、第1の波長を有する光の光量を測定する第1の受光部と、第2の波長を有する光の光量を測定する第2の受光部とを有する光量測定手段と、第1の受光部の出力から物体の3次元形状データを算出する3次元形状算出部と、第2の受光部の出力から物体の表面属性データを生成する表面属性生成部と、3次元形状データと表面属性データとを統合して3次元モデルを生成する統合部とを有する。
【選択図】 図9

Description

本発明は、物体の3次元形状と2次元テクスチャ画像から、3次元モデルを生成する3次元モデル生成装置および方法に関する。
従来、光学的に物体の3次元形状を入力する3次元測定装置は、非接触で高速な入力が可能な装置としてCGシステムやCADシステムへのデータ入力、身体計測、ロボットの視覚認識などに幅広く利用されている。
光学的な入力手法には、ステレオ法に代表される受動的手法と、レーザレーダ法や光切断法、パターン投影法など物体に参照光を照射してその反射光を利用する能動的手法が知られている。特に、能動的手法は受動的手法と比較して一般に高精度な入力が可能であるため、物体の3次元モデル生成装置にも多く採用されている。特許文献1はその一例である。
図1に3次元モデル生成装置に用いられる能動的手法の中でも画像を用いた三角測量に基づく手法の一つである光切断法の概略構成を示す。
光切断法は参照光としてスリット光源103に半導体レーザ等を用いたスリット光104を物体101に照射し、スリット光104とは異なる視点に配置した撮影装置105により物体101の表面からのスリット光104の反射光を撮影する。このとき、撮影画像108中のスリット像上の点P’に対応する物体101上の点Pの空間座標は、点P’と撮影装置105のレンズ主点とを結ぶ直線とスリット光104の作る平面との交点の座標として一意に求められる。
このようにして撮影画像108中のスリット像上の各点において3次元座標を求め、スリット光104を物体に対して106に示すように方向に走査を行うか、既知の回転中心107に沿って物体101を回転させることでスリット光源103、撮影装置105、物体101の相対位置関係を変化させる。それぞれの相対位置が変化した状態で再び撮影した画像に対して同様の計算を繰り返し行うことで物体101全周の3次元形状を得ることができる。
以上説明したように光切断法は撮影されたスリット光画像108と物体101、スリット光源103、撮影装置105の位置関係および撮影装置105のカメラパラメータを基に三角測量の原理に基づいて物体101の3次元形状を算出する手法である。
また、スリット光画像108とは別に、白色照明102等で照明された物体101のカラー画像を撮影装置105により撮影し、取得したカラー画像から物体101の表面の色情報である2次元テクスチャ画像を生成し、先に求めた3次元形状と統合することで、3次元形状と2次元テクスチャ画像を共に有する3次元モデルが生成される。
このように能動的手法による3次元モデル生成装置には、物体の3次元形状を入力するための光学系と、物体表面の色情報である2次元テクスチャ画像生成用のカラー画像を取得するための光学系とがそれぞれ設けられている。3次元形状入力のための光学系は、物体に参照光を照射するためのレーザ等の光源、必要に応じて参照光を物体上で走査させるための走査手段、参照光の物体による反射光を撮影するCCD等の光電変換素子である2次元イメージセンサなどから構成され、イメージセンサより出力される撮影画像に基づいて、3次元形状の算出が行われる。
一方、2次元テクスチャ画像生成用のカラー画像入力のための光学系は、物体を可視光で照明するためのハロゲンランプ等の光源や物体のカラー画像を撮影するためのCCD等の2次元カラーイメージセンサを備えている。この2次元カラーイメージセンサによって撮影されたカラー画像より物体表面の二次元テクスチャ画像を生成する。
しかし、このような構成において、3次元形状入力用の参照光と、カラー画像入力用の照明光が共通の波長成分を有していると、それぞれの反射光の分離が困難となることから、物体に対して同時に照射することができない。そのため、異なる波長成分を有する光源と、光源の波長に対応した感度を有するセンサをそれぞれ使用するか、若しくは共通のセンサを用いて時間的に3次元形状入力用の参照光を受光するタイミングと2次元テクスチャ画像生成用のカラー画像を撮影するタイミングを異ならせるなどの工夫が必要となる。
そこで、3次元形状入力のための光学系と2次元テクスチャ画像生成用のカラー画像入力のための光学系とを完全に分離せずに、撮影装置の一部を共通として構成の単純化を図る提案がされている。
具体的には、3次元形状入力用の参照光には赤外光などの非可視光を使用し、カラー画像入力用の照明光には白色光などの可視光領域に波長を有する光源を用いることで、各々の光を波長により分離することが可能となる。
図2に示すように、1つのCCD204を用い、2次元テクスチャ画像生成用カラー画像を入力するときには光路中に赤外カットフィルタ202を挿入し、3次元形状入力用の参照光を入力したいときは可視光カットフィルタ203を赤外カットフィルタ202に換えて挿入することで所望の波長の反射光のみをCCD204へ結像させる。
また、図3に示すように、2つのCCD304、306を用い、光路中にミラー302を進退させることで光路を変更し、ミラーが302−aの状態にあるときには3次元形状入力用の参照光がミラー302によって反射され、可視光カットフィルタ305を通過して赤外光用CCD306へ入力される。また、ミラーが302−bに位置するときには2次元テクスチャ画像生成用のカラー画像が赤外カットフィルタ303を通過して可視光用CCD304へ入力される。
特開2002−159022号公報(段落0038〜0047、図3等)
しかしながら、3次元形状入力用の参照光と2次元テクスチャ画像生成用のカラー画像の入力が共に必要な能動的手法を利用した従来の3次元モデル生成装置では、図2に示すようにフィルタの切り換え、図3に示すようにミラーの切り換えが必要となる。
つまり、3次元形状入力とカラー画像入力の両入力処理が必要になることから、入力時間が単純に2倍となる。
このため、一般に3次元モデル生成処理では物体の全周データを入力し、かつ複数視点からの入力処理が繰り返し行われので 撮影タイミングをずらす手法を採用することで膨大な入力時間が必要となる課題を有している。
そこで、本発明の例示的な目的の1つは、物体の3次元形状データ及び2次元テクスチャデータの入力時間が短縮され、かつ装置構成が簡略化された3次元モデル生成装置及び3次元モデル生成システムを実現することにある。
本発明の1つの観点としての3次元モデル生成装置は、第1の波長を有する光と第1の波長の光とは異なる第2の波長を有する光とを発する光源手段と、光源手段から射出されて物体で反射された反射光のうち、第1の波長を有する光の光量を測定する第1の受光部と、第2の波長を有する光の光量を測定する第2の受光部とを有する光量測定手段と、第1の受光部の出力から物体の3次元形状データを算出する3次元形状算出部と、第2の受光部の出力から物体の表面属性データを生成する表面属性生成部と、3次元形状データと表面属性データとを統合して3次元モデルを生成する統合部とを有することを特徴とする。
本発明によれば、光量測定手段における第1の受光部の出力に基づいて3次元形状データを、第2の受光部の出力に基づいて表面属性データを取得しているため、複雑な処理及び構成を用いる必要が無く、従来よりも装置構成が簡略化され、かつデータ入力時間の短縮を実現することができる。
以下に本発明の実施例について説明する。なお、本発明では、上述のように物体の3次元形状データ及び2次元テクスチャデータの入力時間が短縮され、かつ装置構成が簡略化された3次元モデル生成装置及び3次元モデル生成システムを実現することである。
そのために、本実施例の3次元モデル生成装置は、入力時間削減のために3次元形状入力用の参照光画像と2次元テクスチャ画像生成用のカラー画像を同時に入力するように構成している。そして、互いに異なる波長成分(できれば2つの光源が発する光の波長領域が互いに全く重ならないことが望ましいが、少なくともそれぞれの光源が発する光のピーク位置での波長が異なっていれば良い)を発する光源と、かつそれぞれの波長に対応する光電変換部(例えば、CCD等の光電変換素子の画素等であり、光量を測定できる部材であれば良い。)を含むセンサを用いて撮影(光データの取得)を行う。
ここで、それぞれの波長に対応する光電変換部とは、それぞれの光電変換部の主感度がそれぞれの波長領域内に存在する、又はセンサ内の互いに異なる領域の主感度がそれぞれの波長領域内に存在するという意味であり、それはその光電変換部に入射する光の波長領域を予め制限するという手段でも構わないし、光電変換部が反応する又は感知する対象の波長領域をそれぞれ互いに異ならせるという手段でも構わない。
また、主感度とは、その光電変換部の感度が最も高い光の波長のことを意味しているが、この主感度は、所定の波長領域(例えば青色光領域、緑色光領域、赤色光領域、紫外線領域、赤外線領域等)を意味していても構わない。
本実施例における3次元モデル生成装置の概略図を図4に示す。測定対象物体404は、回転可能な回転ステージ405上に配置され、回転軸406を中心として回転する。401は測定対象物体404の表面属性データ(表面色情報)である2次元テクスチャ画像の生成に用いられるカラー画像入力の際に使用されるカラー画像入力用照明光源(第2の光源)であり、ハロゲンランプを用いた可視光領域全般に波長成分を有する光を照射する光源である。
また、カラー画像入力用照明光源401は測定対象物体404との間に配置された拡散板402(光を拡散する機能を有していれば他の部材でもよい)により指向性を低くし、さらに赤外カットフィルタ403を配設することで赤外成分をカットした拡散光源として作用する。
407は3次元形状入力用参照光源(第1の光源)であり、光源に赤外半導体レーザ等が用いられ、内部に配置されたシリンドリカルレンズによりスリット光を測定対象物体に照射する。408は3次元形状入力用参照光源407により測定対象物体404上に照射される3次元形状入力用参照光としての赤外スリット光である。
ここで、この3次元形状を測定するための3次元形状入力用参照光の波長は、好ましくは短波長であることが好ましいため、発する光の波長領域が狭い(発する光量のうち80%、好ましくは90%以上が、10nm以内の波長領域内の光である)光源を用いることが望ましいため、光源としてはランプではなくレーザー等を用いることが望ましい。もしこの条件を満たしていなかった場合は、後述するバンドパスフィルタ903で所望の波長以外の波長の光をカットすれば良い。
409はカラー画像入力用照明光源401によって照明された測定対象物体404の表面色情報である2次元テクスチャ画像の生成に用いられるカラー画像と、3次元形状入力用参照光源407によって照射された3次元形状入力用参照光としての赤外スリット光408の測定対象物体404表面からの反射光とを入力する撮影ユニット(撮影装置)である。410はこれら各光源や撮影ユニットをプログラムに従って制御するシステムコントローラであり、各光源及び撮影ユニットが協調的に動作するよう制御することで自動測定を可能としている。
システムコントローラ410は予め物理的な測定や画像を用いたキャリブレーションなどの手法により回転ステージ405の回転角および回転軸406の傾き角、3次元形状入力用参照光源407のプロジェクタパラメータ、スペクトル、強度、形状、個数、撮影ユニット409のカメラパラメータ、また回転ステージ405と3次元形状入力用参照光源407、撮影ユニット409のそれぞれの相対的な3次元座標を正確に把握している。
また、システムコントローラ410には記憶装置412およびユーザインタフェイスとして各種データ表示用モニタ411、入力キーボード413およびマウス414が接続されており、ユーザは各種データをモニタ411で確認するとともに各光源及び撮影ユニットの制御コマンドやプログラムの実行を入力キーボード413およびマウス414を介してシステムコントローラ410に入力可能となっている。
図5に本実施例の3次元モデル生成装置の構成ブロック図を示す。本実施例の3次元モデル生成装置は、測定対象物体配置ユニット510、カラー画像入力用照明光照射ユニット520、3次元形状入力用参照光照射ユニット530、撮影ユニット901、システムコントローラ550、画像処理ユニット560、ユーザインタフェイス570、記憶ユニット580より構成されている。
測定対象物体配置ユニット510は測定対象物体を乗せて回転することで異なる視点からの測定を可能とする回転ステージ511とシステムコントローラ550のCPU551からの制御信号に応じて回転ステージ回転角および速度を制御するステージドライバ512から構成されている。
カラー画像入力用照明光照射ユニット520は、測定対象物体の表面属性データ(表面色情報)である2次元テクスチャ画像の生成に用いられるカラー画像入力の際に使用される照明ユニットであり、光源としてハロゲンランプ524を用いた可視光領域全般に波長成分を有する光を照射する光源である。また、測定対象物体との間に拡散板522を配置することで指向性を低くし、さらに赤外カットフィルタ521を配設することで赤外成分をカットした拡散光源として作用する。ランプドライバ525はシステムコントローラ550のCPU551の制御信号に応じてハロゲンランプ524の制御を行う。
3次元形状入力用参照光照射ユニット530は測定対象物体配置ユニット510に配置された測定対象物体へ3次元形状入力用参照光として赤外スリット光534を照射するユニットであり、赤外光を発生する赤外レーザダイオード532、システムコントローラ550のCPU551からの制御信号により赤外レーザダイオード532の出力を制御するレーザドライバ533及び赤外スリット光534を光学的に制御するシリンドリカルレンズを含むレンズ光学系531から構成されている。
撮影ユニット901はカラー画像入力用照明光照射ユニット520と3次元形状入力用参照光照射ユニット530とによって照明され、回転ステージ511上で所定の方向に制御された測定対象物体の撮影を行う。この撮影ユニット901はズームやフォーカス等の機能を有するレンズ光学系902と、入力された光を2次元的に分割して所定の波長ごとにCCD904の各画素へ入射させるバンドパスフィルタ903、光を電気信号に変換する2次元イメージセンサとしてCCD904を有する。
また、撮影ユニット901は、システムコントローラ550のCPU551からの制御信号を受けてCCD904の駆動を行うCCDドライバ905、CCD904より出力された電気信号の増幅を行うアンプ等からなるアナログ処理部906、さらにアナログ信号をデジタル信号へ変換するA/D変換部908、ガンマ変換等の各種デジタル補正処理を施すデジタル処理部909が設けられている。
システムコントローラ550には各種制御プログラムを実行するCPU551が配置されており、装置内各ユニットが協調して動作するよう制御信号を送信する役割を担っている。また、画像処理ユニット560は撮影ユニット901により入力された画像信号を一時的に記憶するメモリ561を有し、メモリ561に記憶された画像を解析することで3次元形状を算出する3次元形状算出部562と、同じく画像を解析し2次元テクスチャ画像を生成する2次元テクスチャ画像生成部563と、それぞれから出力される画像を統合して3次元モデルを生成する統合部564から構成されている。
画像処理ユニット560によって生成された入力対象物体の3次元形状および2次元テクスチャからなる3次元モデルは、記憶装置581を備える記憶ユニット580に送信されて保存処理が行われ、3次元モデルの再加工時、他の機器への出力時等の任意のタイミングで読み出しが可能な状態となる。
記憶装置581としては、例えば、ハードディスク、フロッピディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−R、DVD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカードなどを用いることができる。
さらに、生成された3次元モデルはユーザインタフェイス570の表示装置571へと送られ、これによりユーザは入力した3次元モデルの確認を行うことが可能となっている。また、ユーザインタフェイス570はキーボードやマウスといった入力装置572を有しており、ユーザはこれらを介して各ユニットの制御コマンドやプログラムの実行を入力することが可能な構成となっている。
次に、本実施例の3次元モデル生成装置における3次元モデル生成処理について図6、図7、図8を用いて詳しく説明する。
まず、図6は3次元モデル生成処理の前処理として行われるシステムキャリブレーションのフローチャートである。このシステムキャリブレーション処理は、回転ステージ511とそれぞれ処理手段の位置関係および使用する光学系の焦点距離等であって、撮影ユニット901のカメラパラメータと3次元形状入力用参照光照射ユニット530のプロジェクタパラメータからなるシステムパラメータを画像を解析することで精度よく求めるため処理である。
システムキャリブレーションには図8に示すような3次元形状が既知であって基準となる物体801を使用し、基準物体801を3次元計測した結果から逆算してシステムパラメータを求める。基準物体801の表面には撮影画像から物体座標を求める際の基準点となる802のような目盛りやマークなどが記してあり、周囲の物体の映りこみを避けるため、表面の素材は鏡面反射の鋭いものは避ける。
図6に示すように、まず、基準物体801を回転ステージ511の予め決められた位置に正確に設置する(S601)。続いて基準物体801にカラー画像入力用照明光526および三次元形状入力用参照光である赤外スリット光534を基準物体801に順次照射する(S602、S603)。
そして、照明された基準物体801を撮影ユニット901によって撮影し、カラー画像と赤外スリット光画像を同時に取得し(S604)、基準物体801の表面に配置された3次元座標が既知である複数の基準点802のステップ604で撮影されたカラー画像上での二次元座標を参照することでカメラパラメータを算出する(S605)。同様に照射された赤外スリット光534が基準物体801のどの位置を通過したかを赤外スリット光画像より求め、得られた赤外スリット光534の3次元位置情報を参照してプロジェクタパラメータを算出する(S606)。
以上のシステムキャリブレーション処理によりカメラパラメータとプロジェクタパラメータからなるシステムパラメータが算出されたならば、続いて3次元モデル生成処理を開始する。
図7はシステムキャリブレーション処理後に行われる3次元モデル生成処理のフローチャートであり、3次元モデル生成に関する主要な処理について順を追って説明する。
まず、測定における各種条件の設定を行う。ここでユーザはユーザインタフェイス570を介して入力画像の解像度、撮影範囲、撮影ステップ等の設定条件の入力を行い、三次元モデル生成プログラムを実行する(S701)。プログラムが実行されると、カラー画像入力用照明光526の光源であるハロゲンランプ524を点灯し(S702)、また、三次元形状入力用参照光である赤外スリット光534の照射も開始する(S703)。
このとき同時に測定対象物体に照射されるカラー画像入力用照明光526および三次元形状入力用参照光である赤外スリット光534は、カラー画像用照明光照射ユニット520内の赤外カットフィルタ521の作用により、それぞれ赤外スリット光534は赤外光領域の波長成分のみを有し、カラー画像入力用照明光526は赤外光領域の波長成分(波長700nm以上の波長領域の光)以外の、可視光領域(波長が400nm以上700nm以下の波長領域)の波長成分を主に有するよう光学的に制御されている。
このように測定対象物体に異なる波長成分を有する2つの光源からの照明が照射された状態が整ったならば、測定対象物体を支持する回転ステージ511を所定の初期位置に制御する(S704)。続いて撮影ユニット901はCCD904の前面に配置されたバンドパスフィルタ903の作用により所望の波長を有する光のみを2次元的に分割し、CCD904の各画素へそれぞれ入力することで2次元テクスチャ生成用のカラー画像と3次元形状入力用の赤外スリット光画像を同時に取得する(S705)。
言い換えれば、本実施例ではバンドパスフィルタ(光学フィルタ)903とCCD(光電変換素子)904とで、3次元形状データを取得するための第1の受光部と、2次元テクスチャデータを取得するための第2の受光部とが構成され、これら第1及び第2の受光部を用いて撮像動作を行い、測定対象物体のカラー画像と赤外スリット画像とを1つの撮像手段(CCD903)で同時に取得している。
次に、ステップ701においてユーザが設定した撮影条件の撮影範囲を参照し、設定された回転範囲の撮影が終了したか否かを判断する(S706)。撮影が終了していなければ同様にステップ701において設定された撮影ステップを参照して再び回転ステージ511を制御し、設定された撮影範囲の撮影が終了するまでステップ704〜ステップ706の処理を繰り返し行い、異なる視点からの撮影を続ける。
一方、ステップ706において設定された範囲の撮影が終了したと判断されたならばステップ707、708へと進み、カラー画像入力用のハロゲンランプ524および三次元形状入力用の赤外レーザダイオードット532をそれぞれ消灯させる。
次に、ステップ705で入力された3次元形状入力用の赤外スリット光画像を解析し、三角測量の原理に基づいて3次元形状データの算出を行う(S709)。算出される3次元形状は赤外スリット光画像の画素毎に算出された3次元座標情報を有する点の集まりとして構成される。また、情報量の削減と取り扱いの容易さから点群データのポリゴンデータへの変換が行われる(S710)。
ポリゴンとは三角形または四角形をした微小な平面であるパッチデータであり、それぞれの頂点に3次元座標を有している。ステップ709において算出された点群データを所望の密度になるようデータを間引いた後、それぞれ残った頂点同士を、ポリゴンを形作るよう所定のアルゴリズムを用い直線で結び合わせる。これにより空間に散在していた3次元の点群データから、連続する物体の曲面形状を微小な平面であるポリゴンの近似により定義することが可能となる。
ポリゴンデータの作成処理が行われたならば、続いてステップ705で入力されたもう一方の画像データであるカラー画像から物体表面の色情報である2次元テクスチャ画像の生成が行われる(S711)。これはステップ709において作成されたポリゴンデータを構成する各ポリゴンの面の法線方向に、最も空間位置が近いカラー画像を探索し、発見されたカラー画像とポリゴン法線の交点の色情報をそのポリゴンの色として設定する方法である。
これを測定対象物体の3次元形状を構成する全ポリゴンに対して繰り返し行うことで全ポリゴンの色情報が求まり、それらポリゴン毎に求まった色情報を統合して一枚の2次元画像としたものが2次元テクスチャ画像となる。
以上のようにして作成された3次元形状と2次元テクスチャ画像を統合して関連付けられた1つの3次元モデルデータを作成し(S712)、ハードディスクやその他の記憶装置581に保存されるとともにディスプレイなどの表示装置571を介してユーザへ提示される(S713)。
次に本実施例の撮影ユニット901における3次元形状入力用の赤外スリット光画像と2次元テクスチャ画像生成用のカラー画像の同時取得処理について図9、図10を参照して説明する。図9は撮影ユニットの構成図、図10のバンドパスフィルタの構成図である。
901は本実施例の3次元モデル生成装置における撮影ユニットの構成図である。ズームやフォーカスなどの機能を有するレンズ光学系902を介して入力された光はCCD904の前面に配置されたバンドパスフィルタ903を通過することで入力光が2次元的に選択され、通過した波長成分の光のみが所定の画素に照射されるよう構成されている。バンドパスフィルタ903の2次元的な構成を図10(a)に示す。1001から1004はCCD904の各画素に対応したそれぞれ異なる波長を透過させるバンドパスフィルタである。1001はGreen光、1002はRed光、1003はBlue光、1004はInfrared光のみをそれぞれ選択的に透過させるフィルタであり、他の波長成分の光はカット(反射、又は吸収、又は散乱)される。すなわち、一つのCCD904(実質的に同一平面内に配置された複数の光電変換部又は画素、もしくは同一平面内に2次元的に配列された複数の光電変換部又は画素)により、可視光領域の光と赤外線領域の光とを(同時に)受光可能な構成となっている。
このとき撮影ユニット901に入力される光911は、赤外カットフィルタ521により赤外光領域の波長成分をカットされた可視光領域(可視より波長の短い波長成分を含んでいてもよい)のカラー画像入力用照明光526および逆に可視光領域の光を含まない3次元形状入力用赤外スリット光(700nm以上の波長の光、勿論可視光領域以外の波長の光であれば他の波長、例えば紫外線領域の光、であっても構わない)534により照明された測定対象物体からの反射光であるので、この撮影ユニット901には可視光領域の波長成分を有する光と赤外領域の波長成分を有する光が同時に入射することとなる。
このため、バンドパスフィルタ903を1001から1004のように配置することでそれぞれの画素に対応した波長成分の光のみをCCD904の画素へ入射させることが可能となる。
なお、ここで903のことをバンドパスフィルタと称しているが、必ずしも全面がバンドパスフィルタである必要は無く、例えば赤外光のみを透過させる昨日を持つ1004は可視光をカットする機能を持っていれば十分であるため、可視領域の光をカットして赤外領域の光を透過するエッジフィルターであっても構わない。
逆に、青色光のみを透過する機能を有すると記載した1003は、青色光とそれ以下の波長(紫外線領域の波長)の光を透過するエッジフィルターとしても構わない。これは3次元モデル形状を得るために用いる光が紫外線領域の光である場合には、逆となり、赤色光のみを透過する機能を有すると記載した1002は、赤色光とそれ以上の波長(赤外線領域の波長)の光を透過するエッジフィルターとし、図10の1004に相当する紫外線光のみを透過するフィルタとしては、青色光領域よりも短い波長を有する光を透過するエッジフィルターとしても構わない。
さらに、緑色光のみを透過する1001はバンドパス機能(ある領域の光を透過し、それよりも短い波長領域及び長い波長領域の光をカットする機能)を有していることが望ましいが、それはエッジフィルターの組み合わせであっても構わない。このように、バンドパスフィルタ903は、全面がバンドパス機能を有していなくても良く、少なくとも一部がバンドパス機能を有していれば足りる。
このように、バンドパスフィルタ903とCCD904とで3次元形状データを取得するための第1の受光部と、2次元テクスチャデータを取得するための第2の受光部を構成している。具体的には、測定対象物体からの光のうち3次元形状入力用赤外スリット光534からの光を透過させる(可視光領域外の波長成分を有する光を透過させる)第1の領域と、カラー画像入力用照明光526からの光を透過させる(可視光領域の波長成分を有する光を透過させる)第2の領域とを有するバンドパスフィルタ903と、1つのCCD(光電変換素子)904とで第1の受光部(第1の領域に対応するバンドパスフィルタ及び光電変換素子)と第2の受光部(第2の領域に対応するバンドパスフィルタ及び光電変換素子)を構成している。
したがって、1つのCCDに設けられた3次元形状入力用赤外スリット光534からの光に主感度を有する第1の受光部と、カラー画像入力用照明光526からの光に主感度を有する第2の受光部とにより、測定対象物体のカラー画像と赤外スリット画像とを同時に取得することが可能となる。
CCD904においてそれぞれの波長成分の光を任意の時間受光し、光の強度に応じて画素毎に発生した電気信号は、CCD駆動回路905により制御されそれぞれの波長成分毎にアンプ907などを備えたアナログ処理部906を介してゲイン制御などを施された後、A/D変換部908によってデジタル信号へと変換される。デジタル信号へと変換されたそれぞれの波長に対応した信号は、デジタル処理部909においてガンマ変換等の各種デジタル補正処理を施された後、画像データとして画像メモリ912に記憶される。CCD駆動回路905、アナログ処理部906、デジタル処理部909はそれぞれCPU910によってプログラム制御される。
このような撮影ユニット901の処理によって可視光領域の波長を有するカラー画像と赤外領域の波長を有するスリット画像をそれぞれ同時に入力する。
このように本実施例では、1つの撮像手段(CCD)の出力に基づいて3次元形状データ及び表面属性データを取得しているため、複雑な処理及び構成を用いる必要が無く、従来よりも装置構成が簡略化され、かつデータ入力時間の短縮を実現することができる。
また、このときバンドパスフィルタ903の2次元的な構成を図10(b)のようにしてもよく、この場合は可視光波長領域をMagenta光、Yellow光、Cyan光の補色成分に分離処理する。加えて、図10(a)、(b)の構成はともに2×2フィルタの基本構成の繰り返しとしているがこれに限定されず、感度の低い波長成分の画素割合を高める等、画質を高めるさまざまな配置の工夫を同時に施すことも可能である。
なお、本実施例においては、バンドパスフィルタ903は、所望の光(ここでは、赤色光、緑色光、青色光、赤外光)のみを透過する構成としたが、逆に所望の光のみを反射し、反射光がCCDに入射するような構成としても構わない。
また、可視光領域の光を発する光源401と、赤外線領域(可視光領域以外の波長領域)の光を発する光源407とを別々に設けたが、可視光領域及び赤外線領域(又は、可視光領域及び紫外線領域)を発する1つの光源からの光を用いたスリット光により、測定対象物体404を走査しつつCCD904で測定される光量データを取得しても(撮影しても)構わない。
本発明の実施例2における3次元モデル生成装置の概略図を図11に示す。上記実施例1では3次元形状入力用の参照光照射ユニットから照射された赤外スリット光の測定対象物体への照射位置を制御するための手段として、回転可能なステージ上に測定対象物体を配置しステージを回転制御することにより測定対象物体上の赤外スリット光照射位置の制御を行っている。一方、本実施例では、測定対象物体上の赤外スリット光照射位置の制御手段としてスキャナによる走査光学系を用いる構成としている。
図11において、1101は測定対象物体1104の表面色情報である2次元テクスチャ画像の生成に用いられるカラー画像入力の際に使用されるカラー画像入力用照明光源であり、ハロゲンランプを用いた可視光領域全般に波長成分を有する光源である。また、カラー画像入力用照明光源1101は測定対象物体1104との間に配置された拡散板1102により指向性を低くし、さらに赤外カットフィルタ1103を配設することで赤外成分をカットした拡散光源として作用する。
1107は3次元形状入力用参照光源であり、光源に赤外半導体レーザ等を用い、内部に配設されたシリンドリカルレンズにより赤外スリット光を射出する。1105は3次元形状入力用参照光源1107より射出された赤外スリット光1108をスキャナ1106による回転動作に伴って回転することで反射光の射出角を制御するミラーである。
これらミラー1105およびスキャナ1106の動作により、3次元形状入力用参照光源1107により照射された赤外スリット光1108の測定対象物体1104上の照射位置を制御することが可能となっている。
1109はカラー画像入力用照明光源1101によって照明された測定対象物体1104の表面色情報である2次元テクスチャ画像の生成に用いられるカラー画像と、3次元形状入力用参照光源1107によって照射された赤外スリット光1108の測定対象物体1104上表面からの反射光をともに入力する撮影ユニットである。
1110はこれら各光源及び撮影ユニットをプログラムに従って制御するシステムコントローラであり、協調的に動作するよう制御することで自動測定を可能としている。システムコントローラ1110は予め物理的な測定や画像を用いたキャリブレーションなどの手法により3次元形状入力用参照光源1107のプロジェクタパラメータ、スペクトル、強度、形状、個数、撮影ユニット1109のカメラパラメータ、また測定対象物体1104と3次元形状入力用参照光源1107、撮影ユニット1109のそれぞれの相対的な3次元座標を正確に把握している。
また、システムコントローラ1110には記憶装置1112およびユーザインタフェイスとして各種データ表示用モニタ1111、入力キーボード1113およびマウス1114が接続されており、ユーザは各種データをモニタ1111で確認するとともに各光源及び撮影ユニット等の制御コマンドやプログラムの実行を入力キーボード1113およびマウス1114を介してシステムコントローラ1110に入力可能となっている。
図12に本実施例の3次元モデル生成装置の構成ブロック図を示す。本実施例の3次元モデル生成装置は、測定対象物体配置ユニット1210、カラー画像入力用照明光照射ユニと1220、3次元形状入力用参照光照射ユニット1230、撮影ユニット901、システムコントローラ1250、画像処理ユニット1260、ユーザインタフェイス1270、記憶ユニット1280より構成されている。
測定対象物体配置ユニット1210は測定対象物体の位置を正確に固定する設置ステージ1211から構成されている。カラー画像入力用照明光照射ユニット1220は測定対象物体の表面色情報である2次元テクスチャ画像の生成に用いられるカラー画像入力の際に使用される照明であり、光源としてハロゲンランプ1224を用いた可視光領域全般に波長成分を有する光源である。
また、測定対象物体との間に拡散板1222を配置することで指向性を低くし、さらに赤外カットフィルタ1221を配設することで赤外成分をカットした拡散光源として作用する。ランプドライバ1225はシステムコントローラ1250のCPU1251の制御信号に応じてハロゲンランプ1224の制御を行う。
3次元形状入力用参照光照射ユニット1230は測定対象物体配置ユニット1210に配置された測定対象物体へ3次元形状入力用参照光として赤外スリット光を照射する光源であり、赤外光を発生する赤外レーザダイオード1235とシステムコントローラ1250のCPU1251からの制御信号により赤外レーザダイオード1235の出力を制御するレーザドライバ1236、赤外スリット光を光学的に制御するシリンドリカルレンズを含むレンズ光学系1234により構成される。
さらに本実施例では、赤外スリット光の測定対象物体への照射位置を制御するスキャナと、システムコントローラ1250のCPU1251からの制御信号によりスキャナ1232の回転角および回転速度を制御するスキャナドライバ1233とスキャナ1232の回転動作に伴って回転することで反射光の射出角を制御するミラー1231が設けられている。
撮影ユニット901はカラー画像入力用照明光照射ユニット1220、3次元形状入力用参照光照射ユニット1230によって照明され、設置ステージ1211上で所定の位置に設置された測定対象物体の撮影を行う。撮影ユニット901はズームやフォーカス等の機能を有するレンズ光学系902と、入力された光を2次元的に分割して所定の波長ごとにCCD904の各画素へ入射させるバンドパスフィルタ903、光を電気信号に変換する2次元イメージセンサとしてCCD904と、システムコントローラ1250のCPU1251からの制御信号を受け、CCD904の駆動を行うCCDドライバ905、CCD904より出力された電気信号の増幅を行うアンプ等からなるアナログ処理部906、さらにアナログ信号をデジタル信号へ変換するA/D変換部908、ガンマ変換等の各種デジタル補正処理を施すデジタル処理部909により構成されている。
システムコントローラ1250には各種制御プログラムを実行するCPU1251が配置されており、3次元モデル生成装置内の各ユニットが協調して動作するよう制御信号を送信する役割を担っている。また、画像処理ユニット1260は撮影ユニット901により入力された画像信号を一時的に記憶するメモリ1261を有し、メモリ1261に記憶された画像を解析することで3次元形状を算出する3次元形状算出部1262と、同じく画像を解析し2次元テクスチャ画像を生成する2次元テクスチャ画像生成部1263と、それぞれの画像を統合し3次元モデルを生成する統合部1264から構成されている。
画像処理ユニット1260によって生成された入力対象物体の3次元形状および2次元テクスチャからなる3次元モデルは、記憶装置1281を備える記憶ユニット1280に送信され保存処理が行われ、3次元モデルの再加工時や他の機器への出力時等の任意のタイミングで読み出しが可能な状態となる。記憶装置1281としては、例えば、ハードディスク、フロッピディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−R、DVD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカードなどを用いることができる。
さらに生成された三次元モデルはユーザインタフェイス1270の表示装置1271へと送られ、これによりユーザは入力した三次元モデルの確認を行うことが可能となっている。ユーザインタフェイス1270はキーボードやマウスといった入力装置1272を有しており、ユーザはこれらを介して各手段の制御コマンドやプログラムの実行を入力することが可能な構成となっている。その他の構成は上記実施例1と同様である。
次に、本実施例の3次元モデル生成装置における3次元モデルの生成処理について図13を用いて詳しく説明する。なお、3次元モデル生成処理の前処理として行われるシステムキャリブレーション処理は、上記実施例1の図6、図8と同様の処理が実行される。
そして、システムキャリブレーション処理により、カメラパラメータとプロジェクタパラメータからなるシステムパラメータが算出されたならば、3次元モデル生成処理を開始する。
図13は本実施例におけるシステムキャリブレーション処理後に行われる3次元モデル生成処理のフローチャートであり、3次元モデル生成に関する主要な処理について順を追って説明する。
まず、測定における各種条件の設定を行う。ここでユーザはユーザインタフェイス1270を介して入力画像の解像度、撮影範囲、撮影ステップ等の設定条件の入力を行い、3次元モデル生成プログラムを実行する(S1301)。プログラムが実行されるとCPU1251は、カラー画像入力用照明光1226の光源であるハロゲンランプ1224を点灯し(S1302)、3次元形状入力用参照光の赤外スリット光1237の照射も開始する(S1303)。
このとき同時に測定対象物体に照射されるカラー画像入力用照明光1226および3次元形状入力用参照光である赤外スリット光1237はカラー画像用照明光照射ユニット1220内の赤外カットフィルタ1221の作用により、それぞれ赤外スリット光1237は赤外光領域の波長成分のみを有し、カラー画像入力用照明光1226は赤外光領域の波長成分以外の、可視光領域の波長成分を主に有するよう光学的に制御されている。
このように測定対象物体に異なる波長成分を有する2つの照明が照射された状態が整ったならば、スキャナドライバ1233の動作によりスキャナ1232を所定の角度に制御し、ミラー1231により反射された赤外スリット光1237が所定の位置に照射されるよう制御する(S1304)。続いて、撮影ユニット901はCCD904の前面に配置されたバンドパスフィルタ903を介して所望の波長を有する光のみを2次元的に分割し、CCD904の各画素へそれぞれ入力することで2次元テクスチャ生成用のカラー画像と3次元形状入力用の赤外スリット光画像を同時に取得する(S1305)。
次に、CPU1251は、ステップ1301においてユーザが設定した撮影条件の赤外スリット光照射範囲を参照し、設定された照射範囲の撮影が終了したか否かの判断を行い(S1306)、終了していなければステップ1301において設定された赤外スリット光照射ステップを参照して再びスキャナ1232を制御し、設定された赤外スリット光照射範囲の撮影が終了するまでステップ1304〜ステップ1306の処理を繰り返し行い、異なる位置に照射された赤外スリット光1237の撮影を続ける。
一方、ステップ1306において設定された範囲の撮影が終了したと判断されたならば、ステップ1307、ステップ1308へと進み、カラー画像入力用のハロゲンランプ1224、3次元形状入力用のレーザダイオード1235をそれぞれ消灯する。
その後、ステップ1305において入力された3次元形状入力用の赤外スリット光画像を解析し、三角測量の原理に基づいて三次元形状の算出を行う(S1309)。このステップ1309において算出される3次元形状は、赤外スリット光画像の画素毎に算出された3次元座標情報を有する点の集まりとして構成される。なお、情報量の削減と取り扱いの容易さから点群データのポリゴンデータへの変換が行われる(S1310)。
ポリゴンとは三角形または四角形をした微小な平面であるパッチデータであり、それぞれの頂点に3次元座標を有している.ステップ1309において算出された点群データを所望の密度になるようデータを間引いた後、それぞれ残った頂点同士を、ポリゴンを形作るよう所定のアルゴリズムを用い直線で結び合わせる。これにより空間に散在していた3次元の点群データから、連続する物体の曲面形状を微小な平面であるポリゴンの近似により定義することが可能となる。
このようにポリゴンデータが作成されたならば、CPU1251はステップ1305で入力されたもう一方の画像データであるカラー画像から物体表面の色情報である2次元テクスチャ画像の生成を行う。これはステップ1309において作成されたポリゴンデータを構成する各ポリゴンの面の法線方向に、最も空間位置が近いカラー画像を探索し、発見されたカラー画像とポリゴン法線の交点の色情報をそのポリゴンの色として設定する方法である。これを測定対象物体の3次元形状を構成する全ポリゴンに対して繰り返し行うことで全ポリゴンの色情報が求まり、それらポリゴン毎に求まった色情報を統合して一枚の2次元画像としたものが2次元テクスチャ画像となる(S1311)。
以上のようにして生成された測定対象物体の3次元形状と2次元テクスチャ画像を統合して関連付けられた一つの3次元モデルデータを作成し(S1312)、ハードディスクやその他の記憶装置1281に保存されるとともにディスプレイなどの表示装置1271を介してユーザへ提示される(S1313)。
なお、本実施例の撮影ユニット901における3次元形状入力用の赤外スリット光画像と2次元テクスチャ画像生成用のカラー画像の同時取得処理は、上記実施例1の図9の撮影ユニット901を用いて同様に行われ、図10に示すバンドパスフィルタ構成により、同様に実現される。
本発明の実施例3における3次元モデル生成装置の概略図を図14に示す。上記実施例1、2における3次元形状入力用の赤外スリット光画像と2次元テクスチャ画像生成用のカラー画像は、イメージセンサの前面に配置したバンドパスフィルタにより波長毎に分離され、同時に取得している。
本実施例では、3次元形状入力用の赤外スリット光画像と2次元テクスチャ画像生成用のカラー画像の同時取得(分離)とともに、該3次元形状入力用の赤外スリット光及びカラー画像入力用の照明光の測定対象物体への照射位置を制御することでイメージセンサの所定の画素領域にそれぞれの波長成分を有する光を入射させる。
図14において、測定対象物体1402は、回転可能なステージ1401上に配置され、回転軸1403を中心として回転する。1404は測定対象物体1402の表面色情報である2次元テクスチャ画像の生成に用いられるカラー画像入力の際に使用される照明であり、ハロゲンランプを用いた可視光領域全般に波長成分を有する光源である。また、カラー画像入力用照明光源1404は測定対象物体1402との間に配置された拡散板1405により指向性を低くし、さらに赤外カットフィルタ1406を配設することで赤外成分をカットした拡散光源として動作する。1407はカラー画像入力用照明光源の測定対象物体1402への照射領域を模式的に示している。
1408は光源に赤外半導体レーザ等を用い、内部に有するシリンドリカルレンズにより赤外スリット光1410を射出する3次元形状入力用参照光源である。1409は3次元形状入力用参照光源1408により測定対象物体1402上に照射される赤外スリット光の照射領域を模式的に示している。
1411は上記カラー画像入力用照明光源1404によって照明された測定対象物体1402の表面色情報である2次元テクスチャ画像の生成に用いられるカラー画像と、3次元形状入力用参照光源1408によって照射された赤外スリット光1410の測定対象物体1402表面からの反射光をともに入力する撮影ユニット(撮影装置)である。撮影ユニット1411内部にはCCDイメージセンサ1415と、その前面に2種類のバンドパスフィルタ1413および1414が配置されている。
ここで1416はCCD1415の2次元画素配置を8×8の画素で模式的に表わしたものであり、実際の画素数は任意である。バンドパスフィルタ1413はカラー画像入力用照明光源1407の測定対象物体1402表面からの反射光のみを通過させCCD1416の所定の画素領域1417へ入射させる役割を果たしている。
これに対し、バンドパスフィルタ1414は3形状入力用参照光である赤外スリット光1410の測定対象物体1402の表面からの反射光のみをCCD1416の所定の画素領域1418へ入射させる役割を果たしている。
1419はこれら各光源及びユニットをプログラムに従って制御するシステムコントローラであり、各光源及びユニットが協調的に動作するよう制御することで自動測定を可能としている。
システムコントローラ1419は予め物理的な測定や画像を用いたキャリブレーション処理などにより、回転ステージ1401の回転角および回転軸1403の傾き角、3次元形状入力用参照光源1408のプロジェクタパラメータ、スペクトル、強度、形状、個数、撮影ユニット1411のカメラパラメータ、また回転ステージ1401と3次元形状入力用参照光源1408、撮影ユニット1411それぞれの相対的な3次元座標を正確に把握している。
またシステムコントローラ1419には記憶装置1421およびユーザインタフェイスとして各種データ表示用モニタ1420、入力キーボード1422およびマウス1423が接続されており、ユーザは各種データをモニタ1420で確認するとともに、各光源及びユニットの制御コマンドやプログラムの実行を入力キーボード1422およびマウス1423を介してシステムコントローラ1419に入力可能となっている。
なお、本実施例の3次元モデル生成装置の構成は、上記実施例1の図5と同様であり、また、3次元モデル生成処理も上記実施例1の図6、図7、図8と同様であるので、説明を省略する。
次に本実施例の撮影ユニット901における3次元形状入力用の赤外スリット光画像と2次元テクスチャ画像生成用カラー画像の同時取得のプロセスについて図9の撮影ユニットの構成ブロック図と図15に示すバンドパスフィルタ構成図を用いて詳細に説明する。
901は本実施例の3次元モデル生成装置における撮影ユニットの構成ブロック図である。ズームやフォーカスなどの機能を有するレンズ光学系902を介して入力された光はCCD904の前面に配置されたバンドパスフィルタ903を通過することで入力光が2次元的に選択され、通過した波長成分の光のみが所定の画素に照射されるよう構成されている。
図15において、1501から1504はCCD904の各画素に対応したそれぞれ異なる波長を透過させるバンドパスフィルタである。1501はGreen光、1502はRed光、1503はBlue光、1504はInfrared光のみをそれぞれ選択的に透過させるフィルタであり、他の波長成分の光はカットされる。
このとき撮影ユニット、カラー画像入力用照明光照射ユニットおよび3次元形状入力用参照光照射ユニットは、図14に示すような位置関係に配置されている。このような位置関係により測定対象物体1402の撮影ユニット1411からみて概ね左側面には3次元形状入力用参照光である赤外スリット光1410が、概ね右側面にはカラー画像入力用照明光1407がそれぞれ照射されており、先に説明したとおり各々左右側面で異なる波長成分を有する反射光をバンドパスフィルタ1413および1414の作用でCCD1415のそれぞれ所定の画素領域1417および1418へ入射されるよう制御されている。
本実施例では、このように各光源及びユニットの位置関係を利用してCCD1415の所定の画素領域(第1及び第2の受光部)へ効率よく特定の波長成分を有する反射光を入射させるため、バンドパスフィルタは、RGBカラー画像を取得するためにCCD画素領域へ可視光領域の波長成分の反射光のみを入射させるフィルタ領域である1505と、赤外スリット光画像を取得するためにCCD画素領域へ赤外領域の波長成分の反射光のみを入射させるフィルタ領域である1506とを左右に分割して配置している。
それぞれの波長成分の光を任意の時間受光し、光の強度に応じて画素毎に発生した電気信号は、CCD駆動回路905により制御されそれぞれの波長成分毎にアンプ907などを備えたアナログ処理部906を介してゲイン制御などを施された後、A/D変換部908によってデジタル信号へと変換される。デジタル信号へと変換されたそれぞれの波長に対応した信号はデジタル処理部909においてガンマ変換等の各種デジタル補正処理を施された後、画像データとして画像メモリ912に記憶される。
CCD駆動回路905、アナログ処理部906、デジタル処理部909はそれぞれCPU910によってプログラム制御される。このような撮影ユニット901の処理によって可視光領域の波長を有するカラー画像と赤外領域の波長を有するスリット画像をそれぞれ同時に入力することが可能となる。
また、このときバンドパスフィルタ903の2次元的な構成を図16に示すような構成にしてもよく、この場合、可視光波長領域をMagenta光、Yellow光、Cyan光の補色成分に分離処理する。なお、図15、図16の構成はともに8×8フィルタの構成であるがこれに限定されることなく、感度の低い波長成分の画素割合を高める等画質を高めるさまざまな既存の配置の工夫を同時に施すことも可能である。
このように本実施例では、上記実施例1、2における図4、図11の装置構成および図10に示すようなバンドパスフィルタ構成の組み合わせと比較して、CCDを左右に分割して3次元形状入力用参照光とカラー画像取得用照明光とをそれぞれ異なる領域へ受光させる(波長の異なる光を第1及び第2の受光部のそれぞれに受光させる)ことにより、スリット光画像およびカラー画像各々の画像サイズは小さくなるが、解像度が向上し、3次元形状算出の高精度化と2次元テクスチャ画像の高精細化が可能となる。
また、単に3次元形状入力用参照光とカラー画像取得用照明光共に可視光波長成分を有する光源を用い、図14のような構成をとった場合と比較しても、本実施例は3次元形状入力用参照光検出時に参照光画像に入力対象物体の表面色情報が混入しないので、より精度よく3次元形状入力用参照光の検出を行うことができ、3次元形状データを高精度で取得することが可能となる。
本発明の実施例4における3次元モデル生成装置の概略図を図17に示す。本実施例の3次元モデル生成装置は上記実施例2における3次元形状入力用参照光である赤外スリット光の走査光学系と、上記実施例3におけるバンドパスフィルタの配置を組み合わせた構成である。
図17において、測定対象物体1702は、回転可能なステージ1701上に配置され、回転軸1703を中心として回転する。1704は測定対象物体1702の表面属性(表面色情報)である2次元テクスチャ画像の生成に用いられるカラー画像入力の際に使用される照明であり、ハロゲンランプを用いた可視光領域全般に波長成分を有する光を照射する光源である。
また、カラー画像入力用照明光源1704は測定対象物体1702との間に拡散板1705を配置することで指向性を低くし、さらに赤外カットフィルタ1706を挿入することで赤外成分をカットした拡散光源として作用する。
1708は光源に赤外半導体レーザ等を用い、内部に有するシリンドリカルレンズにより赤外スリット光を射出する、3次元形状入力用参照光源である。1711は3次元計測用参照光源1708より照射された3次元形状入力用参照光である赤外スリット光1710をスキャナ1712による回転動作に伴って回転することで反射光の射出角を制御するミラーである。これらミラー1711およびスキャナ1712の動作により、3次元形状入力用参照光源1708により照射された赤外スリット光1710は、赤外スリット光照射範囲1709内で測定対象物体1702上の照射位置を制御することが可能となっている。
1713はカラー画像入力用照明光源1704によって照明された測定対象物体1702の表面色情報である2次元テクスチャ画像の生成に用いられるカラー画像と、3次元形状入力用参照光源1708によって照射された赤外スリット光1710の測定対象物体1702表面からの反射光での画像をともに入力する撮影ユニットである。撮影ユニット1713内部にはCCDイメージセンサ1717とその前面に2種類のバンドパスフィルタ1715および1716が配置されている。ここで1718はCCD1717の2次元画素配置を8×8の画素で模式的に表わしたものであり、実際の画素数は任意である。
バンドパスフィルタ1715はカラー画像入力用照明光源1707の測定対象物体1702表面からの反射光のみを通過させCCD1717の所定の画素領域1719へ入射させる役割を果たしている。これに対し、バンドパスフィルタ1716は3次元形状入力用参照光である赤外スリット光1710の測定対象物体1702の表面からの反射光のみをCCD1717の所定の画素領域1720へ入射させる役割を果たしている。
1721はこれら各光源及びユニットをプログラムに従って制御するシステムコントローラであり、各光源及びユニットが協調的に動作するよう制御することで自動測定を可能としている。システムコントローラ1721は予め物理的な測定や画像を用いたキャリブレーション処理などにより回転ステージ1701の回転角および回転軸1703の傾き角、3次元形状入力用参照光源1708のプロジェクタパラメータ、スペクトル、強度、形状、個数、撮影ユニット1713のカメラパラメータ、また回転ステージ1701と、3次元形状入力用参照光源1708、撮影ユニット1713それぞれの相対的な3次元座標を正確に把握している。
また、システムコントローラ1721には記憶装置1723およびユーザインタフェイスとして各種データ表示用モニタ1722、入力キーボード1724およびマウス1725が接続されており、ユーザは各種データをモニタ1722で確認するとともに、各光源及びユニット等の制御コマンドやプログラムの実行を入力キーボード1724およびマウス1725を介してシステムコントローラ1721に入力可能となっている。
図18は本実施例の3次元モデル生成装置の構成ブロック図である。本実施例の3次元モデル生成装置は、測定対象物体配置ユニット1810、カラー画像入力用照明光照射ユニット1820、3次元形状入力用参照光照射ユニット1830、撮影ユニット901、システムコントローラ1850、画像処理ユニット1860、ユーザインタフェイス1870、記憶ユニット1880より構成されている。
測定対象物体配置ユニット1810は測定対象物体を乗せて回転することで異なる視点からの測定を可能とする回転ステージ1811と、システムコントローラ1850のCPU1851からの制御信号に応じて回転ステージ回転角および速度を制御するステージドライバ1812から構成されている。カラー画像入力用照明光照射ユニット1820は測定対象物体の表面色情報である2次元テクスチャ画像の生成に用いられるカラー画像入力の際に使用される照明であり、光源としてハロゲンランプ1824を用いた可視光領域全般に波長成分を有する光を照射する光源である。また、測定対象物体との間に拡散板1822を配置することで指向性を低くし、さらに赤外カットフィルタ1821を配設することで赤外成分をカットした拡散光源として作用する。また、ランプドライバ1825はシステムコントローラ1850のCPU1851の制御信号に応じてハロゲンランプ1824の制御を行う。
3次元形状入力用参照光照射ユニット1830は、測定対象物体配置ユニット1810に配置された測定対象物体へ3次元形状入力用参照光として赤外スリット光を照射する照射ユニットであり、赤外光を発生する赤外レーザダイオード1835とシステムコントローラ1850のCPU1851からの制御信号により赤外レーザダイオード1835の出力を制御するレーザドライバ1836、赤外スリット光を光学的に制御するシリンドリカルレンズを含むレンズ光学系1834と、赤外スリット光の測定対象物体への照射位置を制御するスキャナ、システムコントローラ1850のCPU1851からの制御信号によりスキャナ1832の回転角および回転速度を制御するスキャナドライバ1833及びスキャナ1832の回転動作に伴って回転することで反射光の射出角を制御するミラー1831から構成されている。
撮影ユニット901はカラー画像入力用照明光照射ユニット1820、3次元形状入力用参照光照射ユニット1830によって照明され、設置ステージ1811上で所定の位置に設置された測定対象物体の撮影を行う。撮影ユニット901はズームやフォーカス等の機能を有するレンズ光学系902と、入力された光を2次元的に分割し、所望の波長ごとにCCD904の各画素へ入射させるバンドパスフィルタ903、光を電気信号に変換する2次元イメージセンサとしてCCD904と、システムコントローラ1850のCPU1851からの制御信号を受けてCCD904の駆動を行うCCDドライバ905、CCD904より出力された電気信号の増幅を行うアンプ等からなるアナログ処理部906、さらにアナログ信号をデジタル信号へ変換するA/D変換部908、ガンマ変換等の各種デジタル補正処理を施すデジタル処理部909により構成されている。
システムコントローラ1850には各種制御プログラムを実行するCPU1851が配置されており、装置内各ユニットが協調して動作するよう制御信号を送信する役割を担っている。また、画像処理ユニット1860は撮影ユニット901により入力された画像信号を一時的に記憶するメモリ1861を有し、メモリ1861に記憶された画像を解析することで3次元形状を算出する3次元形状算出部1862と、同じく画像を解析して2次元テクスチャ画像を生成する2次元テクスチャ画像生成部1863と、3次元形状データと2次元テクスチャ画像とを統合し3次元モデルを生成する統合部1864から構成されている。
画像処理ユニット1860によって生成された入力対象物体の3次元形状データおよび2次元テクスチャデータからなる3次元モデルは、記憶装置1881を備える記憶ユニット1880に送信されて保存処理が行われ、3次元モデルの再加工時や他の機器への出力時等の任意のタイミングで読み出しが可能な状態となる。記憶装置1881としては、例えば、ハードディスク、フロッピディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−R、DVD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカードなどを用いることができる。
さらに、生成された3次元モデルはユーザインタフェイス1870の表示装置1871へと送られ、これによりユーザは入力した3次元モデルの確認を行うことが可能となっている。また、ユーザインタフェイス1870はキーボードやマウスといった入力装置1872を有しており、ユーザはこれらを介して各ユニットの制御コマンドやプログラムの実行を入力することが可能な構成となっている。
次に、本実施例の3次元モデル生成装置における、3次元モデル生成処理について図19を用いて詳しく説明する。なお、3次元モデル生成処理の前処理で行われるシステムキャリブレーション処理は、上記実施例1の図6、図8で説明した同様の処理が実行される。
システムキャリブレーション処理によりカメラパラメータとプロジェクタパラメータからなるシステムパラメータが算出されたならば、続いて3次元モデル生成処理を開始する。
図19はシステムキャリブレーション処理後に行われる3次元モデル生成処理のフローチャートであり、3次元モデル生成に関する主要な処理について順を追って説明する。
まず、測定における各種条件の設定を行う。ここでユーザはユーザインタフェイス1870を介して入力画像の解像度、撮影範囲、撮影ステップ等の設定条件の入力を行い、3次元モデル生成プログラムを実行する(S1901)。プログラムが実行されると、カラー画像入力用照明光1826を測定対象物体に対して照射し(S1902)、3次元形状入力用参照光である赤外スリット光1837の照射も開始する(S1903)。
このとき同時に測定対象物体に照射されるカラー画像入力用照明光であるハロゲンランプ1824および3次元形状入力用参照光である赤外スリット光1837は、カラー画像用照明光照射ユニット1820内の赤外カットフィルタ1821を介してそれぞれ赤外スリット光1837は赤外光領域の波長成分のみを有し、ハロゲンランプ1824は赤外光領域の波長成分以外の、可視光領域の波長成分を主に有するよう光学的に制御されている。
このように測定対象物体に異なる波長成分を有する2つの光が照射された状態が整ったならば、測定対象物体を支持する回転ステージ1811を所定の初期位置に制御する(S1904)。また、スキャナドライバ1833の動作によりスキャナ1832を所定の角度に制御しミラー1831により反射された赤外スリット光1837が所定の位置に照射されるよう制御する(S1905)。続いて、撮影ユニット901はCCD904の前面に配置されたバンドパスフィルタ903を介して所定の波長を有する光のみを2次元的に分割し、CCD904の各画素へそれぞれ入力することで2次元テクスチャ生成用カラー画像と3次元形状入力用赤外スリット光画像を同時に取得する(S1906)。
次に、ステップ1901でユーザが設定した撮影条件の赤外スリット光照射範囲を参照し、設定された照射範囲の撮影が終了したか否かの判断を行い(S1907)、終了していなければ同様にステップ1901において設定された赤外スリット光の照射ステップを参照して再びスキャナ1832を制御し、設定された赤外スリット光照射範囲の撮影が終了するまでステップ1905〜ステップ1907の処理を繰り返して、異なる位置に照射された赤外スリット光1837の撮影を続ける。
また、ステップ1901においてユーザが設定した撮影条件の撮影範囲を参照し、設定された回転範囲の撮影が終了したか否かの判断を行い(S1908)、終了していなければ同様にステップ1901において設定された撮影ステップを参照して再び回転ステージ1811を制御し、設定された撮影範囲の撮影が終了するまでステップ1904〜ステップ1908の処理を繰り返して、異なる視点からの撮影を続ける。
ステップ1908において設定された範囲の撮影が終了したと判断されたならば、ステップ1909、ステップ1910へと進み、カラー画像入力用のハロゲンランプ1824および3次元形状入力用赤外レーザダイオード1835をそれぞれ消灯する。
次に、ステップ1906で入力された3次元形状入力用赤外スリット光画像を解析し、三角測量の原理に基づいて3次元形状の算出を行う(S1911)。ステップ1911にて算出される3次元形状データは、赤外スリット光画像の画素毎に算出された3次元座標情報を有する点の集まりとして構成される。なお、情報量の削減と取り扱いの容易さからステップ1912で点群データのポリゴンデータへの変換が行われる。
ポリゴンとは三角形または四角形をした微小な平面であるパッチデータであり、それぞれの頂点に3次元座標を有している。ステップ1911において算出された点群データを所定の密度になるようデータを間引いた後、それぞれ残った頂点同士を、ポリゴンを形作るよう所定のアルゴリズムを用い直線で結び合わせる。これにより空間に散在していた3次元の点群データから、連続する物体の曲面形状を微小な平面であるポリゴンの近似により定義することが可能となる。
ポリゴンデータが作成されたならば、続いてステップ1906で入力されたもう一方の画像データであるカラー画像より物体表面属性データ(色情報)である2次元テクスチャ画像の生成が行われる(S1913)。これはステップ1912において作成されたポリゴンデータを構成する各ポリゴンの面の法線方向に、最も空間位置が近いカラー画像を探索し、発見されたカラー画像とポリゴン法線の交点の色情報をそのポリゴンの色として設定する方法である。
これを測定対象物体の3次元形状を構成する全ポリゴンに対して繰り返し行うことで全ポリゴンの色情報が求まり、それらポリゴン毎に求まった色情報を統合して一枚の2次元画像としたものが2次元テクスチャ画像となる。
以上のようにして作成された3次元形状データと2次元テクスチャ画像を統合して関連付けられた一つの3次元モデルデータを生成し(S1914)、ハードディスクやその他の記憶装置1881に保存されるとともにディスプレイなどの表示装置1871を介してユーザへ提示される(S1915)。
本実施例の撮影ユニット901における3次元形状入力用赤外スリット光画像と2次元テクスチャ画像生成用カラー画像の同時取得のプロセスは、上記実施例3と同様なバンドパスフィルタ構成(図15、16参照)及び撮影ユニットの構成(図9参照)により実現され、上記実施例と同様な作用・効果を奏することになる。
このように本実施例では、上記実施例3と同様に、図17のような装置構成と図15、図16のようなバンドパスフィルタ構成を適用することで上記実施例1、2における図4、図11の装置構成および図10のようなバンドパスフィルタ構成の組み合わせと比較して、CCDを左右に分割して3次元形状入力用参照光とカラー画像取得用照明光をそれぞれ異なる領域へ受光させることにより、スリット光画像およびカラー画像各々の画像サイズは小さくなるが該画像の解像度が向上する。
このため、3次元形状算出が高精度で行えるとともに、2次元テクスチャ画像の高精細化が実現可能となる。
また、3次元形状入力用参照光検出時において、参照光画像に入力対象物体の表面色情報が混入しないので、より精度よく3次元形状入力用参照光の検出を行うことができ、3次元形状データを高精度で算出することができる。
以上、上記実施例1から4における3次元モデル生成装置は、能動的手法の中でも画像を用いた三角測量に基づく手法の一つとして光切断法を例にとり説明をしたが、これは同様の基本原理に基づく手法であるパターン投影法を用いても同様の効果を得ることができる。
また、可視光領域以外の波長を有する光を透過するバンドパスフィルタとこのバンドパスフィルタに対応するCCDとで構成される第1の受光部と、可視光領域の波長を有する光を透過するバンドパスフィルタとこのバンドパスフィルタに対応するCCDとで構成される第2の受光部は、CCDの受光素子と、この受光素子に対応するフィルタによって構成されているが、例えば、CCDの厚さ方向にR光、G光、B光、及びIr光の各光を受光する受光素子を層にして配置し、R光、G光、B光、及びIr光の到達深さ(透過深さ)を利用して、可視光及び可視光以外の光を分離するように構成することも可能である。
また、上述の実施例1〜4は、矛盾の無い範囲内で組み合わせが可能であり、そのすべての組み合わせは本願実施例に含まれるものである。
従来の3次元モデル生成装置における概略図。 従来の3次元モデル生成装置の要部構成図。 従来の3次元モデル生成装置の要部構成図。 本発明の実施例1に係る3次元モデル生成装置の概略図。 本発明の実施例1に係る3次元モデル生成装置の構成ブロック図。 本発明の実施例1に係るシステムキャリブレーションのフローチャート図。 本発明の実施例1に係る3次元モデル生成処理のフローチャート図。 本発明の実施例1に係るシステムキャリブレーションに用いられる基準物体の概略図。 本発明の実施例1に係る撮影ユニットの構成ブロック。 本発明の実施例1に係るバンドパスフィルタの構成図。 本発明の実施例2に係る3次元モデル生成装置の概略図。 本発明の実施例2に係る3次元モデル生成装置の構成ブロック図。 本発明の実施例2に係る3次元モデル生成処理のフローチャート。 本発明の実施例3に係る3次元モデル生成装置の概略図。 本発明の実施例3に係るバンドパスフィルタの構成図。 本発明の実施例3に係るバンドパスフィルタの構成図。 本発明の実施例4に係る3次元モデル生成装置の概略図。 本発明の実施例4に係る3次元モデル生成装置の構成ブロック図。 本発明の実施例4に係る3次元モデル生成処理のフローチャート図。
符号の説明
510 測定対象物体配置ユニット
520 カラー画像入力用照明光照射ユニット(第2の光源)
530 3次元形状入力用参照光照射ユニット(第1の光源)
550 システムコントローラ
560 画像処理ユニット
562 3次元形状算出部
563 2次元テクスチャ画像生成部
564 3次元モデル統合部
570 ユーザインタフェイス
580 記憶ユニット
901 撮影ユニット
903 バンドパスフィルタ
904 CCD

Claims (16)

  1. 第1の波長を有する光と、前記第1の波長の光とは異なる第2の波長を有する光とを発する光源手段と、
    前記光源手段から射出されて物体で反射された反射光のうち、前記第1の波長を有する光の光量を測定する第1の受光部と、前記第2の波長を有する光の光量を測定する第2の受光部とを有する光量測定手段と、
    前記第1の受光部の出力から前記物体の3次元形状データを算出する3次元形状算出部と、
    前記第2の受光部の出力から前記物体の表面属性データを生成する表面属性生成部と、
    前記3次元形状データと前記表面属性データとを統合して3次元モデルを生成する統合部とを有することを特徴とする3次元モデル生成装置。
  2. 前記光源手段は、前記第1の波長を有する光を発する第1の光源と、前記第2波長を有する光を発する第2の光源とを有することを特徴とする請求項1記載の3次元モデル生成装置。
  3. 前記第1の受光部及び前記第2の受光部を複数有しており、
    前記複数の第1の受光部と前記複数の第2の受光部とが、実質的に同一平面内に配置されていることを特徴とする請求項1又は2記載の3次元モデル生成装置。
  4. 前記第2の受光部は、前記第1の受光部よりも感度が高いことを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の3次元モデル生成装置。
  5. 前記第1及び第2の受光部は、前記物体からの光のうち前記第1の波長を有する光を透過させる第1の領域と、前記第2の波長を有する光を透過させる第2の領域とを有する光学フィルタと、前記第1及び第2の領域を透過した前記物体からの光を光電変換する光電変換素子とで構成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の3次元モデル生成装置。
  6. 前記第1の波長は可視光領域以外の波長成分を有し、前記第2の波長は可視光領域の波長成分を有することを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載の3次元モデル生成装置。
  7. 前記第1及び第2の光源は前記物体に対してそれぞれ異なる方向から光を照射し、前記物体からの反射光は前記第1及び第2の受光部のそれぞれの領域に入射することを特徴とする請求項2から6のいずれか1つに記載の3次元モデル生成装置。
  8. 第1の波長を有する光と、前記第1の波長の光とは異なる第2の波長を有する光とを発する光源手段と、
    前記光源手段から射出されて物体で反射された反射光のうち、前記第1の波長を有する光の光量を測定する第1の受光部と、前記第2の波長を有する光の光量を測定する第2の受光部とを有する光量測定手段と、
    前記第1の受光部の出力から前記物体の3次元形状データを算出する3次元形状算出部と、
    前記第2の受光部の出力から前記物体の表面属性データを生成する表面属性生成部と、
    前記3次元形状データと前記表面属性データとを統合して3次元モデルを生成する統合部とを有することを特徴とする3次元モデル生成システム。
  9. 前記光源手段は、前記第1の波長を有する光を発する第1の光源と、前記第2波長を有する光を発する第2の光源とを有することを特徴とする請求項8記載の3次元モデル生成システム。
  10. 前記第1の受光部及び前記第2の受光部を複数有しており、
    前記複数の第1の受光部と前記複数の第2の受光部とが、実質的に同一平面内に配置されていることを特徴とする請求項8又は9記載の3次元モデル生成システム。
  11. 前記第2の受光部は、前記第1の受光部よりも感度が高いことを特徴とする請求項8から10のいずれか1つに記載の3次元モデル生成システム。
  12. 前記第1及び第2の受光部は、前記物体からの光のうち前記第1の波長を有する光を透過させる第1の領域と、前記第2の波長を有する光を透過させる第2の領域とを有する光学フィルタと、前記第1及び第2の領域を透過した前記物体からの光を光電変換する光電変換素子とで構成されていることを特徴とする請求項8から11のいずれか1つに記載の3次元モデル生成システム。
  13. 前記第1の波長は可視光領域以外の波長成分を有し、前記第2の波長は可視光領域の波長成分を有することを特徴とする請求項8から12のいずれか1つに記載の3次元モデル生成システム。
  14. 前記第1及び第2の光源は前記物体に対してそれぞれ異なる方向から光を照射し、前記物体からの反射光は前記第1及び第2の受光部のそれぞれの領域に入射することを特徴とする請求項9から13のいずれか1つに記載の3次元モデル生成システム。
  15. 第1の波長を有する光と、前記第1の波長の光とは異なる第2の波長を有する光とを物体に照射する第1のステップと、
    前記第1のステップによって照射されて前記物体で反射された反射光のうち、前記第1の波長を有する光の光量を測定する第1の受光部を用いて受光するとともに、前記第2の波長を有する光の光量を測定する第2の受光部を用いて受光する第2のステップと、
    前記第1の受光部の出力から前記物体の3次元形状データを算出する第3のステップと、
    前記第2の受光部の出力から前記物体の表面属性データを生成する第4のステップと、
    前記3次元形状データと前記表面属性データとを統合して3次元モデルを生成する第5のステップと有することを特徴とする3次元モデル生成プログラム。
  16. 第1の波長を有する光と、前記第1の波長の光とは異なる第2の波長を有する光とを物体に照射する第1のステップと、
    前記第1のステップによって照射されて前記物体で反射された反射光のうち、前記第1の波長を有する光の光量を測定する第1の受光部を用いて受光するとともに、前記第2の波長を有する光の光量を測定する第2の受光部を用いて受光する第2のステップと、
    前記第1の受光部の出力から前記物体の3次元形状データを算出する第3のステップと、
    前記第2の受光部の出力から前記物体の表面属性データを生成する第4のステップと、
    前記3次元形状データと前記表面属性データとを統合して3次元モデルを生成する第5のステップと有することを特徴とする3次元モデル生成方法。
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