JP2006162194A - Heat exchanger - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、熱交換器に関するものであり、特にエンジンの冷却水を冷却する熱交換に好適なものである。 The present invention relates to a heat exchanger, and is particularly suitable for heat exchange for cooling engine coolant.
一般にラジエタ等に使用される熱交換器は、流体(冷却水)が流通する、並列に配置された多数のチューブとこれらのチューブ間に配置される多数のコルゲート状又は板状のフィンとよりなるコア部と、これらのチューブがその長手方向の両端でそれぞれ接続されるヘッダタンクとより主に構成されている。この場合、ヘッダタンクは、多数のチューブが接続するコアプレートとこのコアプレートを覆ってタンク空間を形成するタンク本体とから形成されている。コアプレートとチューブの接続構造は、一般にはコアプレートのチューブ挿通孔の孔縁部がバーリング加工によりタンク側に立ち上げられたバーリング部を形成し、このバーリング部にチューブの端部を挿入し、ろう付けによりコアプレートとチューブとを結合している。 Generally, a heat exchanger used for a radiator or the like includes a large number of tubes arranged in parallel through which a fluid (cooling water) flows, and a large number of corrugated or plate-shaped fins disposed between these tubes. The core part is mainly composed of a header tank to which these tubes are connected at both ends in the longitudinal direction. In this case, the header tank is formed of a core plate to which many tubes are connected and a tank body that covers the core plate and forms a tank space. The connection structure between the core plate and the tube is generally formed by forming the burring portion where the hole edge of the tube insertion hole of the core plate is raised to the tank side by burring, and inserting the end of the tube into this burring portion, The core plate and the tube are joined by brazing.
また、コアプレートとタンク本体との接続構造は、特許文献1に示されるようにコアプレートの外縁部に設けられたかしめ用の爪片をプレス加工でタンク本体の端部にかしめることによって、かしめ固定している。即ち、図5(a)に示すようにヘッダタンク1のコアプレート2には、その外縁部の4辺に沿って溝部21が形成されていて、かつ外縁部の先端には全周に渡って、かしめ用の爪片(かしめ部)22が複数個形成されている。一方ヘッダタンク1のタンク本体3側には、その開口端面31に段部32が形成されている。こうして、コアプレート2の溝部21内にパッキン6を圧入し、その上からタンク本体3の開口端面31を押し込み、プレス加工でコアプレート2の爪片22を開口端面31の段部32上にかしめることによって、コアプレート2とタンク本体3とを一体に結合している。このように、従来技術では、コアプレート2の爪片22をかしめることにより、熱交換器コア部にタンク本体3を固定し、タンク内を流れる冷却水を保持している。
In addition, the connection structure between the core plate and the tank body is obtained by caulking a claw piece for caulking provided on the outer edge portion of the core plate to the end of the tank body by pressing as shown in
しかしながら近年、エンジンの高出力化や欧州でのディーゼル車推進により、ラジエタのヘッダタンク内の内圧は非常に高くなっている。このような高い内圧の下で長期使用する場合、図5(b)に破線で示すようにヘッダタンクの膨脹がコアプレート2のかしめ部分を変形させ、爪片22の開き或いはチューブ4端部のコアプレート2とのろう付け部分に割れを発生させ、しばしば冷却水の漏れという不具合を発生させる。
However, in recent years, the internal pressure in the header tank of the radiator has become very high due to higher engine output and propulsion of diesel vehicles in Europe. When used for a long time under such a high internal pressure, the expansion of the header tank deforms the caulking portion of the
上記不具合の対策として、従来、タンク本体の板厚の厚肉化やタンク本体にリブを追加する等によるヘッダタンクの剛性アップと、コアプレートの板厚の厚肉化によるコアプレートの剛性アップとが挙げられるが、成形用型の新設や設備変更及び材料費等多額の費用と時間とがかかる。 As countermeasures for the above-mentioned problems, conventionally, increasing the thickness of the tank body, increasing the rigidity of the header tank by adding ribs to the tank body, and increasing the rigidity of the core plate by increasing the thickness of the core plate However, it takes a lot of costs and time, such as new molding molds, equipment changes, and material costs.
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、大きな設備改造の投資を必要とすることなく、コアプレートの剛性を高めることができ、ヘッダタンク内のより高い内圧に対しても、コアプレートの変形量を抑制でき、冷却水の漏れ不良を回避することができる熱交換器を提供することである。 The present invention has been made in view of the above problems, and the object thereof is to increase the rigidity of the core plate without requiring a large equipment remodeling investment, and against the higher internal pressure in the header tank. However, it is providing the heat exchanger which can suppress the deformation amount of a core plate and can avoid the leakage defect of cooling water.
本発明は、前記課題を解決するための手段として、特許請求の範囲の各請求項に記載の熱交換器を提供する。
請求項1に記載の熱交換器は、熱交換器のヘッダタンクが、並列に配置された多数のチューブの端部がろう付けにより接続されるコアプレートと、タンク空間を形成するようにコアプレートを覆うタンク本体とをかしめ結合することによって形成されていて、チューブ端部とコアプレートとのろう付け部分よりも、コア部側に位置していて、コアプレートに結合されるコアプレート補強部材を設けたものであり、これにより、コアプレートが補強され、タンク内の高内圧に対してもコアプレートの変形が抑制され、ろう付け部分等からの漏れ不良の発生を防止することができる。
This invention provides the heat exchanger as described in each claim of a claim as a means for solving the said subject.
The heat exchanger according to
請求項2の熱交換器は、コアプレート補強部材として、アルミニウム(AL)材からなるL字形状のアングル部材を使用し、このアングル部材をコアプレートの溝部外底面とチューブの外側面とにろう付けによって結合したものであり、これにより、請求項1と同様の作用効果を有すると共に、単純な形状で製作が容易なコアプレート補強部材が得られる。
請求項3の熱交換器は、コアプレート補強部材として、チューブの断面形状より大きい貫通穴が形成されたAL材又はAL材より高強度の材料よりなる板状部材を使用し、この板状部材がチューブを挿通していて、板状部材の端部をコアプレートの溝部外底面にろう付け又は溶接によって結合したものであり、請求項1と同様の作用効果を有する。
The heat exchanger according to
The heat exchanger according to
請求項4の熱交換器は、コアプレート補強部材として、チューブの断面形状と略同一の大きさの貫通したチューブ穴が設けられたAL材よりなる板状部材を使用し、この板状部材をコアプレートの溝部外底面及びチューブの外周面にろう付けにより結合したものであり、請求項1と同様の作用効果を有する。
請求項5の熱交換器は、コアプレート補強部材として、チューブを避けるためのスリットが設けられたAL材よりも高強度の材料よりなる板状部材を使用し、この板状部材の端部にかしめ部を設け、板状部材をコアプレートの外からかしめによってタンク本体に結合するようにしたものであり、請求項1と同様の作用効果を有する。
なお、請求項2乃至5は、請求項1のコアプレート補強部材をそれぞれ具体的な形状、材質で規定したものである。
The heat exchanger according to
The heat exchanger according to
In addition,
以下、図面に従って本発明の実施の形態の熱交換器について説明する。図1の(a)は、本発明の第1実施形態の熱交換器の要部分解斜視図であり、(b)は、第1実施形態の熱交換器の要部断面図である。本発明の熱交換器は、並列に配置され、内部を流体(冷却水)が流通する複数のチューブ4と、これらチューブ4間に設けられる波状又は板状のフィン5と、チューブ4の両端部に配設され、流体を分配集合させるヘッダタンク1とから主に構成されている。この熱交換器は、チューブ4内を通る流体と、チューブ4外のフィン5を通る気体との間で熱交換が行われ、ヘッダタンク1は、複数本のチューブ4内を流通する流体を分配集合させている。ヘッダタンク1には、それぞれ開口部(図示せず)が形成され、その開口部の一方が流体の流入側に、他方が流体の流出側になっている。また、チューブ4とフィン5とでコア部を形成している。
Hereinafter, a heat exchanger according to an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1A is an exploded perspective view of the main part of the heat exchanger according to the first embodiment of the present invention, and FIG. 1B is a cross-sectional view of the main part of the heat exchanger according to the first embodiment. The heat exchanger according to the present invention includes a plurality of
ヘッダタンク1は、チューブ4に接続されるコアプレート2と、このコアプレート2を覆ってタンク空間1aを形成するタンク本体3とよりなる。
コアプレート2には、その外縁部の4辺に沿って溝部21が形成されていて、かつ外縁部の先端には全周に渡って、かしめ用の爪片(かしめ部)22が複数個形成されている。さらに、コアプレート2には、溝部21より内側に、チューブ4の端部を挿通して接続するための多数の挿通孔が設けられていて、これら挿通孔の孔縁部は、バーリング加工によってタンク側に立ち上げられたバーリング部23を形成している。チューブ4の端部とコアプレート2とは、このバーリング部23でろう付けにより結合されている。
The
The
タンク本体3は、一方が開口された略直方体又は略蒲鉾形状をしていて、その開口端面31には外方へ突き出ている段部32が形成されている。なお、図1(a)においては、ヘッダタンク1を構成するコアプレート2及びタンク本体3は、その長手方向の端部が切断された形で示されているが、ヘッダタンク1はその長手方向の両端部は閉鎖される構造となっており、コアプレート2及びタンク本体3の両者共、その長手方向の両端部は、側辺と同様の構造、即ちコアプレート2は溝部21とかしめ部(爪片)22を、タンク本体3は段部32をそれぞれ有しているものである。
The
コアプレート2とタンク本体3との結合においては、コアプレート2の溝部21内にパッキン6を挿入し、このパッキン6の上にタンク本体3の開口端面31が位置するようにして、タンク本体3をコアプレート2に組み付けし、開口端面31がパッキン6を圧着した状態で、かしめ部(爪片)22を開口端面31の段部32上にプレス加工にてかしめ固定する。これにより、コアプレート2とタンク本体3とを一体に結合すると共に、パッキン6を弾性的に圧縮変形させて、開口端面31を溝部21に圧着させている。
In coupling the
次に本発明の特徴であるコアプレート補強部材について説明する。図1(a),(b)の第1実施形態においては、コアプレート補強部材7としてL字形状のアングル部材71が使用される。このアングル部材71は、ろう付け性の良いアルミニウム(AL)材から形成されている。なお、この場合のAL材とは、AL合金材も含むものである。コアプレート補強部材7としてのアングル部材71は、チューブ4端部とコアプレート2とがろう付けされる部分(チューブ根付け部分)より若干コア部側に位置して設けられている。アングル部材71の一端側は、コアプレート2の溝部21の外底面24に、またその他端側は、チューブ4の外側面にそれぞれろう付けにより結合される。図1(a),(b)では、このアングル材71が2個使用されている。なお、ヘッダタンク1は、上下に1対で設けられているものであり、図1では上側のヘッダタンク1しか示されていないが、下側のヘッダタンクも上側のヘッダタンクと同様の構造をしているものである。
Next, the core plate reinforcing member, which is a feature of the present invention, will be described. In the first embodiment shown in FIGS. 1A and 1B, an L-
このように、本実施形態では、コアプレート2を補強する部材としてアングル部材71をコアプレート2に結合して設けている。これにより、コアプレート2の剛性を高めることができ、コアプレート2の変形を抑制し、コアプレート2とタンク本体3とのかしめによる結合部分及びコアプレート2とチューブ4端部とのろう付けによる接続部分(チューブ根付け部分)の応力を緩和し、繰返し応力によるチューブ根付け部分の破損を回避することができる。
Thus, in this embodiment, the
図2は、第2実施形態の熱交換器の要部断面図である。この第2実施形態では、コアプレート補強部材7として、チューブ4の断面形状よりやや大きな形状の貫通穴72aが多数形成された一枚の板状部材72が使用されている。板状部材72の材質としては、ろう付け性の良好なAL材又は、ステンレス鋼(SUS)等のような強度の高い材料を使用している。この板状部材72は、その両側端部がコアプレート2の溝部21の外底面24に結合されるが、この場合、ろう付け性の良好なAL材を使用した場合はろう付けにより、また強度の高い材料を使用した場合は、溶接によって結合される。なお、チューブ4は板状部材72の貫通穴を挿通して、その挿通した端部がコアプレート2にろう付けにより接続されている。その他の構成については、第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
FIG. 2 is a cross-sectional view of a main part of the heat exchanger according to the second embodiment. In the second embodiment, a single plate-
図3は、第3実施形態の熱交換器の要部断面図である。この第3実施形態では、コアプレート補強部材7として、チューブ4の断面形状と略同じ大きさの貫通するチューブ穴73aが多数設けられた一枚の板状部材73が使用されている。板状部材73は、ろう付け性の良いAL材から形成されていて、その両側端部がコアプレート2の溝部21の外底面24にろう付けにより結合されると共に、チューブ穴73aの部分でチューブ4の外周面に同じくろう付けにより結合されている。即ち、チューブ4は、コアプレート2及び板状部材73とそれぞれろう付け結合され、またコアプレート2と板状部材73ともろう付け結合されている。その他の構成は、第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
Drawing 3 is an important section sectional view of the heat exchanger of a 3rd embodiment. In the third embodiment, as the core
図4は、第4実施形態の熱交換器の要部断面図である。この第4実施形態では、コアプレート補強部材7として、チューブ2を避けるためのスリット74aが多数設けられた板状部材74が使用されている。板状部材74は、ステンレス鋼(SUS)等のような高強度の材料から形成されている。チューブ2は、スリット74aを挿通して、その端部がコアプレート2にろう付け接続されている。板状部材74のスリット74aが形成されている一端側には、かしめ部74bが設けられており、コアプレート2の外側からタンク本体3の段部32にかしめ部74bをかしめることによって、板状部材74の一端側をタンク本体3にかしめ結合している。板状部材74の他端側は、コアプレート2の溝部21の外底面24に溶接、ろう付けにより結合するか、又は他端側にもかしめ部(図示せず)を形成し、一端側と同様にかしめ結合してもよい。その他の構成は、第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
FIG. 4 is a cross-sectional view of a main part of a heat exchanger according to the fourth embodiment. In the fourth embodiment, a plate-
本発明では、コアプレート2とタンク本体3との結合をかしめ結合によって行っているので、タンク本体3をガラス繊維等の強化材料を含有するナイロンのような、耐熱性、耐強度性に優れた樹脂材にて成形することができる。したがって、軽量で、十分な強度をもったヘッダタンク1とすることができる。
また、本発明の熱交換器は、エンジンの冷却水を冷却するラジエタ等のような熱交換器に好適である。
In the present invention, since the
The heat exchanger of the present invention is suitable for a heat exchanger such as a radiator for cooling engine coolant.
以上説明したように、本発明では、ヘッダタンクに高い内圧が作用している条件下においても、コアプレートの変形量を抑制することができ、チューブ根付け部分等からの流体の漏れ不良を回避することができる。また本発明では従来構造の熱交換器に簡素な構造の補強用部材を追加するものであるので、大きな設備改造の投資が必要ないものである。 As described above, in the present invention, the deformation amount of the core plate can be suppressed even under a condition where a high internal pressure is acting on the header tank, and poor fluid leakage from the tube root portion or the like is avoided. be able to. Further, in the present invention, a reinforcing member having a simple structure is added to a heat exchanger having a conventional structure, so that it is not necessary to make a large investment in equipment modification.
1 ヘッダタンク
2 コアプレート
21 溝部
22 かしめ部(爪片)
23 バーリング部
24 外底面
3 タンク本体
31 開口端面
32 段部
4 チューブ
5 フィン
6 パッキン
7 コアプレート補強部材
71 アングル部材(コアプレート補強部材)
72,73,74 板状部材(コアプレート補強部材)
72a 貫通穴
73a チューブ穴
74a スリット
74b かしめ部
1
23 Barring
72, 73, 74 Plate member (core plate reinforcement member)
72a Through
Claims (5)
前記チューブ端部と前記コアプレートとがろう付けされる部分よりも、コア部側に位置していて、前記コアプレートに結合されるコアプレート補強部材を設けたことを特徴とする熱交換器。 A plurality of tubes arranged in parallel, forming fluid passages, fins provided between the tubes, and header tanks arranged at both ends in the longitudinal direction of the tubes and distributing and collecting fluids, In the heat exchanger in which the header tank is formed by caulking and joining a core plate to which an end portion of the tube is connected by brazing and a tank body covering the core plate so as to form a tank space,
A heat exchanger comprising a core plate reinforcing member that is positioned closer to the core portion than a portion where the tube end portion and the core plate are brazed, and is coupled to the core plate.
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Legal Events
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20100420 |