JP2006162102A - 冷凍冷蔵庫 - Google Patents

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Abstract

【課題】
製氷皿を水で洗うようにした自動洗浄機能を組み込んだ自動製氷機組み込み冷凍冷蔵庫にあっては、製氷皿の状態を確認できないため、自動洗浄を行うタイミングや洗浄後の製氷皿が果してきれいになったかどうかを確認することができなかった。
【解決手段】
駆動モータを備えた駆動部本体の駆動軸に取り付けられた製氷皿17と、製氷皿17内に供給された水の凍結を判断するための温度検出素子とを備え、温度検出素子からの信号に基づいて駆動モータによって製氷皿17が回動して離氷を行う自動製氷装置9が配設される製氷室6と、製氷室6の上部に位置する貯蔵室4とを有する冷凍冷蔵庫において、
製氷室6と貯蔵室4との間に両室の間を区画する区画板32を備え、製氷皿17の上部位置の区画板32に開口部20を有する構成とした。
【選択図】 図3

Description

本発明は、自動製氷装置を備えた冷凍冷蔵庫に関する。
現在市販されている冷凍冷蔵庫に組み込まれている給水タンク付自動製氷機は、製氷皿をひねり、出来た氷を製氷皿から離氷する手段、給水された水を検出する温度検出手段、それに給水された水が製氷されたことを検出する温度検出手段を備えている。また、この自動製氷機の製氷皿はフレームで囲まれている為に使用者には見えない構造に作られている。したがって、使用者は常に製氷皿がきれいになっているかと云うことを心配しながら、製氷皿で作った氷を使用しなければならないという課題があった。
これに応え、最近の自動製氷装置組み込み冷凍冷蔵庫は、製氷皿に給水タンクの水を給水し、この水で製氷皿に溜った水垢或いは浮遊物を洗い流す機能が組み込まれるようになってきた。
しかし、この機能では完全に水垢、浮遊物を取り切ったかが、自分の目で確認することが出来ないので使用者は不安感を持たざるを得ないという課題があった。これと平行して製氷皿を製氷部より取り外し洗える製氷皿組み込み自動製氷装置が提案されるようになってきた。このような構成を備えたものとして特許文献1に記載の冷凍冷蔵庫が挙げられる。
特開2001-263887号公報
特許文献1に記載の従来の冷凍冷蔵庫について、図13乃至図15を用いて説明する。このような従来の冷凍冷蔵庫は、現在市販されている自動製氷装置の構造を大幅に変更するものである。
例えば、既存の製氷皿には図15にも示す如く製氷皿50のキャビティー51、52間に図にも示すように、温度検出素子53(例えばサーミスタ)が断熱材54を伴なって取付けられているのに対し、特許文献1の構成は、図13、図14にも示す如く製氷皿55とは別にひねり動作を与えるための製氷皿受56を設け、この製氷皿受56に温度検出素子57を取り付けている。これは、製氷皿55に温度検出素子53の電気部品が取付けられていると、製氷皿55を取り外して洗うことが出来ないためである。
このような構成とした場合、図13と図15を比較すると判るように製氷皿内の水が完全に氷結したこと、及び製氷皿に水が給水されたこと等を検出、検出素子の取り付け位置が非常に不利であることが判る。
さらには、現状の自動製氷装置が製氷皿にひねり動作を与える駆動モータの軸を直接製氷皿に嵌合しているのに対し、図13、図14に示す如き製氷皿受56を使用するものにあっては、一旦製氷皿受56に駆動モータの回動力を与え、この製氷皿受より製氷皿にひねり力を与えるという、いわゆる間接回動動作となるので駆動モータの離氷トルクを大幅にアップせざるを得ないだけではなく、製氷皿受56と製氷皿55との係合関係に高い精度を要求され、製氷皿受56より製氷皿55にひねり動作が十分に伝達されず確実な離氷が出来ないということも考えられる。
すなわち、製氷皿を水で洗うようにした機能を組み込んだ自動製氷機組み込み冷凍冷蔵庫にあっても使用者は何時、製氷皿を洗ったら良いか判らないことは勿論、洗った製氷皿が状態を確認することが出来ないために、常に使用者に不安感が残ってしまうという課題があった。
また、自動製氷装置の製氷皿を取り外して洗えるようにしたものにあっては、温度検出素子の取り付け場所が悪いために製氷皿内の温度検出がうまく検出できず、誤作動を生じやすいという課題があった。また、このものにあっては製氷皿のひねり動作が駆動モータ直接でないので駆動モータトルクの拡大による原価アップはもちろん、製氷皿からの離氷が難しい等の課題があった。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、給水タンクを用いて氷を自動的に作る自動製氷機を備えた冷凍冷蔵庫に係り、清潔性の向上を図った冷凍冷蔵庫を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明は、駆動モータを備えた駆動部本体の駆動軸に取り付けられた製氷皿と、前記製氷皿内に供給された水の凍結を判断するための温度検出素子とを備え、前記温度検出素子からの信号に基づいて前記駆動モータによって前記製氷皿が回動して離氷を行う自動製氷装置が配設される製氷室と、前記製氷室の上部に位置する貯蔵室とを有する冷凍冷蔵庫において、前記製氷室と前記貯蔵室との間に両室の間を区画する区画板を備え、前記製氷皿の上部位置の前記区画板に開口部を有する構成とした。
このような構成とすることにより、製氷皿の汚れ具合を開口部を通じて目視確認でき、使用者は時々製氷皿の汚れを自動製氷装置を外すことなく自分の目で確認することができる。
また、駆動モータを備えた駆動部本体の駆動軸に製氷皿を取り付け、制御された駆動モータの動きにならって、該製氷皿に回り止めストッパーを介して、ひねり動作を与えるとともに、製氷皿のキャビティー間に温度検出素子を有し、かつ温度検出素子と駆動部本体とをリード線で接続した自動製氷装置本体を組み込んだ冷凍冷蔵庫において、前記自動製氷装置を構成する製氷皿の汚れを自動製氷装置を取り外すことなく確認できる位置に確認窓を設けた。
したがって、使用者は時々製氷皿の汚れを自動製氷装置を外すことなく自分の目で確認することができる。
また、上下に第一、第二の冷凍室を備え、前記製氷室は前記第二の冷凍室と隣り合って配設され、前記第一の冷凍室と前記第二の冷凍室との間の開口側前方に梁状仕切を備え、梁状仕切の投影面上に前記区画板及び前記製氷皿を配設させた。
また、前記貯蔵室を冷蔵温度帯の貯蔵室として、前記製氷室と前記貯蔵室との間は仕切断熱壁で仕切られ、この仕切断熱壁の後方を前記貯蔵室側に凸として、この凸状部の下部に拡大収納部を有し、この収納部に前記自動製氷装置を配設し、かつ、前記凸状部に開口部を位置させた。
上記のような構成とすることにより、従来無効空間となりがちの梁状仕切の後方を有効に活用することができるとともに、上方の貯蔵室の扉(容器付)を引き出すことにより、製氷皿を上方より容易に目視確認できるため、使用者は清潔な氷を安心して口にすることができる。
また、前記開口部を上方から着脱可能な覆板を備えたため、汚れを確認でき、また、通常は開口部は閉塞されているため、異物が上方から製氷皿へと落下することもなく、使用者は常に清潔な氷を口にすることができる。
また、前記開口部から前記製氷皿を清掃できるように前記開口部の大きさを設定したため、使用者は確認窓より製氷皿の汚れを確認することができることはもちろん、製氷皿の汚れを使用者の手又は補助道具を使用して使って洗ったり、清掃したりすることができる。
また、前記開口部を透明部材で閉塞したため、確認窓としての役割は維持されると同時に、冷気の移動による熱侵入を防止することができる。
また、前記駆動モータを収納する駆動部本体を、前記製氷皿よりも冷凍室の背壁側に位置させたため、通常の使用状態においても利便性に優れ、使用者にとって使いやすい冷凍冷蔵庫を提供することができる。
以上のような構成とすることによって、既存の自動製氷装置をそのまま使用しながらも、自動洗浄後の洗浄状態の確認を行うことができるため、製氷皿に水を送り自動洗浄する機能を発展的に活用することができる。
本発明によれば、給水タンクを用いて氷を自動的に作る自動製氷機を備えた冷凍冷蔵庫に係り、清潔性の向上を図った冷凍冷蔵庫を提供することができる。
以下本発明の実施例を図面を用いて説明する。
図1乃至図3は本発明の第一の実施例である。この冷凍冷蔵庫1は上から冷蔵室2、野菜室3、第1の冷凍室4、第2の冷凍室5を有している。第1の冷凍室4は通常の引出し容器の冷凍室である。
そして第2の冷凍室5は自動製氷室6及びホームフリージング室5より構成されている。冷蔵室2内には給水タンク8が備えられており、この給水タンク8内には製氷皿(後述する)で製氷される冷却水が貯蔵されている。自動製氷装置9は給水タンク8の下方位置に配置される自動製氷室6内に設けられている。給水タンク8から自動製氷機9への給水は、給水パイプ10によって行われ、給水タンク8中の水は給水パイプ10内を通って、給水タンク8の下方に配置される自動製氷装置9の製氷皿に給水される。本実施例の構成では、給水タンク8内の水は、給水パイプ10は野菜室3及び第1の冷凍室4内を通って自動製氷室6に導かれる。なお、冷凍室4内を通る給水パイプ10には凍結防止用のヒータ(図示せず)が設けられている。
自動製氷室6内の製氷皿の下には貯氷箱11を有しており、自動製氷装置9で作られた氷が貯められる。自動製氷室6の前面開口部は、引出し式の自動製氷室扉14によって閉塞されており、扉14を引き出すことによって貯氷箱11もともに引き出される。野菜室3についても自動製氷室6と同様に前面開口部は引き出し式の野菜室扉13によって閉塞され、この扉13を引き出すことによって、野菜容器22が扉13とともに室外に引き出される構成としている。冷蔵温度帯の野菜室と冷凍温度帯の第一の冷凍室4との間は仕切断熱壁16によって仕切られている。
自動製氷装置9は、製氷皿17と、図示しない駆動モータ(図示せず)を有する駆動部本体9aと、製氷皿17を自動製氷装置9と結び付けるフレーム18とを有している。また、駆動モータの駆動軸は製氷皿17に係合し、フレーム18等のストッパー(図示せず)と共動して製氷皿17に周知のひねり動作を付与する。
自動製氷装置9の前面は化粧カバー19によって覆われ、この化粧カバー19及び先述のフレ−ム18により自動製氷装置9は冷蔵庫前面側より見えないように構成されている。
第1冷凍室4と第2冷凍室5間は梁状仕切31によって仕切られ、この梁状仕切31は自動製氷室扉14と、冷凍室扉15のシール材たるパッキング受面を形成する。この梁状仕切31の後方の投影面上には、区画板32が備えられている。この区画板32は断熱材を伴なっていない単なる板材であり、第一冷凍室4の底面を形成している。
本実施例では、この板状の区画板32に開口部20を備えている。この開口部20は、後述するように製氷皿17の上方の区画板32が開口しており、この開口部20から製氷皿17の状態を目視することができる。換言すれば、この開口部20が製氷皿確認窓となり、冷蔵庫使用者が製氷皿17の状態を確認することができる。この開口部20の蓋部材として、開口部20を上方から蓋する覆板33が備えられている。すなわち、製氷皿17はこの覆板33の直下に設けられている。
したがって、この覆板33を取り外すと、製氷皿17の汚れ、水垢等は目視で確認することができ、当然、この開口部20は製氷皿17の表面汚れ等を手で清掃できる大きさ、あるいは補助用具を使って清掃できる大きさとなるように設定されている。
換云すると、製氷皿17は第1の冷凍室4内の扉15(容器付)を引出し、この覆板33を取り外すことにより、冷蔵庫使用者が自動製氷装置9側を何ら取り外すことなく、製氷皿17の汚れ、水垢等を容易に確認できるよう構成されている。
したがって、自動製氷装置9は既存の自動製氷装置9(製氷皿17のキャビティー間に温度素子をもった自動製氷装置)のままで使用可能とすることができる。
なお、製氷皿17を扉側に設け、駆動部本体9aを製氷皿17よりも冷凍室背面側に設けたのは、製氷皿17でできた氷を扉14側に集め、氷の取り出しを容易にすることもあるが、本実施例のように開口部20を備えた場合において、使用者が製氷皿17の清掃を行ないやすいようにするためである。さらに、自動製氷装置9自体を梁状仕切31の後方の投影面上にできる空間内に設置することにより、従来無効空間とされていた部分を有効に活用できる。
かかる構成を有する冷蔵庫で、製氷皿17に溜った水垢、あるいは浮遊物を洗い流す機能を働かせた時、或いは使用者の意思で製氷皿17の表面状態を確認しようとする時には、第1の冷凍室扉を引き出し、第1の冷凍室容器を取外し、把手21aをもって覆板33を取り外し、開口部20を開口させることによって、この開口部20より使用者は製氷皿17の表面状態を確認することができる。使用者がこの開口部20からの目視によって、表面状態が悪いと判断した場合には、開口部20より製氷皿17を洗浄すればよい。洗浄にあたっては、使用者が開口部20から製氷皿17へと手を伸ばし、或いは、補助具を使ってこれら確認或いは作業が終了した後、開口部20に覆板33を装着し、容器付冷凍室扉15をもとに戻せば普通の冷凍冷蔵庫の使用状態に戻る。
洗浄の際、上記の従来技術のような自動洗浄水、あるいは開口部20を用いて使用者が製氷皿を洗浄するために使った水の処理については、自動製氷装置下部に設置されている貯氷箱で受ければよく、冷凍室内を水で汚すことはない。
なお、開口部20は製氷皿17の状態の確認のためには(すなわち、「確認窓」としては)、連通している必要はなく、透明の樹脂によって閉塞されていても構わない。
次に図4、図5、図6を用いて野菜室3と自動製氷室6間を仕切る断熱仕切壁の真下に自動製氷装置9を取付けた実施例に付いて説明する。なお、図中において第一の実施例と同一符号は同一部材を示す。
図4に示すように、自動製氷装置9は野菜室の下部(冷蔵温度帯の貯蔵室の下部)に配設されており、野菜室3と自動製氷室6との間は仕切断熱壁16によって断熱的に仕切られている。自動製氷室6内には貯氷箱11が備えられ、貯氷箱11に自動製氷装置9によって製氷された氷が貯められる。
自動製氷装置9は図5に示す如く、仕切断熱壁16の底面に近接して設けられている。すなわち、仕切断熱壁16の下方に自動製氷装置9が配設されており、この仕切断熱壁16に開口部20が設けられている。この開口部20は仕切断熱壁16の厚みを貫通するよう設けられている。換云すると、この開口部20は、その真下にある製氷皿17に対向して設けられ、この開口部20より製氷皿17を目視確認することも可能な位置に、且つ手首等が自由に入る大きさに形成されている。
本実施例においては、開口部20が仕切断熱壁16に構成されているため、運転状態においては、開口部20を断熱的に仕切る必要がある。そこで、本実施例では、開口部20に着脱可能に設けられた断熱材21を備え、この断熱材21は上方の野菜室3側より着脱可能に備えられている。したがって、下部の製氷皿17上方に開口した開口部20の蓋体として機能する断熱材21を、仕切断熱壁16の上方から取り付け、取り外し可能に備えていることから、この断熱材21は野菜室扉13の引き出しに伴なって引出される野菜容器22を取り除いた状態で野菜室3の間口を利用し着脱することができる。
開口部20の大きさは、最低限製氷皿17の表面状態(水垢の有無、浮遊物の有無)を確認できれば良いものである。
図6は、本実施例の第二の例を示した図である。この例では、仕切断熱壁16に設けられた開口窓20には透明部材23、例えばガラス、アクリル板が設けられている。この透明部材23を設けることによって、野菜室3と自動製氷室6との間を連通させずに完全に仕切っている。この透明部材23を固定し、完全に冷気遮断するようにしておけば後述する断熱材21を使用者が着脱しても冷凍冷蔵庫の冷気が野菜室側に逃げることがなく、製氷皿17の確認中に直ちに冷気が逃げることを防止することができる。
かかる実施例において製氷皿17内の水垢、浮遊物の有無の確認時には実施例1と同様に野菜室扉を引出し、野菜容器22を取り外し、把手21aをもって断熱板21を取り外して、開口窓20を開放する。この開口窓20より使用者は製氷皿17の表面状態を確認するものである。
洗浄の際、上記の従来技術のような自動洗浄水、あるいは開口部20を用いて使用者が製氷皿を洗浄するために使った水の処理については、自動製氷装置下部に設置されている貯氷箱で受ければよく、冷凍室内を水で汚すことはない。
次に図7を用いて、野菜室3と自動製氷室6間を仕切る断熱仕切壁16の真下に自動製氷装置9を取付けた実施例について説明する。なお、図中において上記の第一の実施例、第二の実施例と同一符号は同一部材を示す。本実施例は図7からも判るように断熱仕切壁16の後方を上方の貯蔵室(野菜室3)側に凸させ、後方に拡大収納部16aを形成している。この収納部16aに自動製氷装置9を設置している。このことにより自動製氷室6の高さ寸法を小さく押えることができ、扉を開いたときに自動製氷装置9の構造が隠されるため、意匠効果が向上する。
このような構成を有するものにおいて、断熱仕切壁16の凸状部分に開口部20が位置する。この開口部20に取付けられ、野菜室3と自動製氷室6間を熱的に遮断する断熱材21が開口部20の蓋体として配置される。この断熱材21の上側には、断熱材21を開口部20に着脱する際に利用する把手21aを有している。したがって、開口部20より使用者が製氷皿17内を確認する時には、この把手21aをもって断熱材21を確認窓20より取り外すことによって、容易に上方に蓋体たる断熱材21を取り外すことができる。
すなわち、開口部20は仕切断熱壁16を野菜室3側に凸させた部分に設けられており、この開口部20の真下には製氷皿17が設けられている。換云すると、自動製氷装置9側には関係なく確認窓たる開口部20より製氷皿17を目視確認したり掃除ができるということである。
また、自動製氷装置9の駆動部9aは自動製氷室6の背壁側に配設され、製氷皿17は扉側に配設されている。したがって、製氷装置9でできた氷は貯氷箱11の手前側に調整され、使用者の利便性に寄与している。
なお、本実施例は野菜室3と冷凍室4(及び5)との間の仕切断熱壁16に確認窓たる開口部20を備えた例で説明したが、本実施例は図8に示す如く冷蔵室2と冷凍室4(5)が隣り合って設けられているように野菜室3が冷蔵室2と冷凍室4との間に配設されていない、いわゆるボトルフリーザの場合には、この空間を仕切る仕切り断熱壁16に確認窓20を設ければよい。
また、図9に示すように、冷凍室が上部に設けられ自動製氷装置9がその冷凍室4に設けられている場合には、自動製氷装置9を囲う周囲フレ−ム18aの天井面(又は側面でも良い)に開口部を備え、この開口部に着脱可能の覆板(蓋体)25aを設けることによって、製氷皿17の水垢、汚れ等を目視できるものであるから使用者は不安を感じながらできた氷を口にしなくとも良い。
次に、図10、図11を用いて上記の各実施例に使われている自動製氷装置9の温度検出素子24の取付構造について説明する。図10は自動製氷装置9を上方から見た概略図であり、図11は図10のA−A断面図である。なお、図10では、温度検出素子24の位置がわかるように表示し、図11はこの温度検出素子24の配置部位における断面図としている。
この自動製氷装置9は内部に駆動モータを有しており、駆動モータの駆動軸28が製氷皿17側に設けられた嵌合穴(図示せず)に、図10に示すように嵌合(係合)されている。製氷皿17の周囲を囲むフレーム18は、一端側が自動製氷装置9に強固に固定され、他方端側で製氷皿17の軸17aの軸受を構成している。この軸17aは駆動モータの駆動軸28と直線上に位置しており、この直線を回動中心として駆動モータの駆動によって製氷皿17が回動して離氷を行う。
而して、駆動モータが回動を始めると駆動軸28が回動し、製氷皿17を所定角度まで回動する。この回動過程の途中にストッパー(図示せず)を設けておき、製氷皿17を周知機構のごとくひねり、製氷皿内の氷を離氷させる。
離氷のタイミングは温度検出素子24によって検出された温度に基づいて判断され、この温度検出素子24にはサーミスタの如き半導体が用いられており、温度検出素子24と自動製氷装置との間はリード線26によって接続されている。なお、これらを制御する制御部(図示せず)も図示しない配線によって接続されている。
図示の通り、温度検出素子24は、製氷皿17の各製氷ブロック(以下、キャビティーと称する。)の間の下側に配置し、上方及び側方は製氷皿17の壁面によって覆われている。下方部分は断熱材25によって覆われ、断熱材25は、温度検出素子24を製氷皿17のキャビティー29、30間に挟み付けるよう取付けている。なお。この断熱材25は、温度検出素子24が自動製氷室内の周囲温度を感知してしまうのを防止し、製氷皿の温度を検出可能とするために備えられる。また、温度検出素子24は製氷皿17に製氷用の水が給水されたかどうかも検出する役目をも果している。
而して温度検出素子24と製氷皿17との接触関係は、特に注意を要するため、使用者には触れないよう考慮されている。換言すると製氷皿17と自動製氷装置9との間は離れない構造に設計されている。したがって、上記の各実施例の確認窓20の開口より使用者が手を挿入して製氷皿を洗浄する場合であっても、この温度検出素子24には触れないように、開口部20は製氷皿の上面に位置させ、かつ、断熱材25と製氷皿の壁面によって周囲を覆っている。
次に図12を用いて、上記の各実施例の自動製氷装置9の動作について説明する。製氷制御が開始されると、先ずステップST1にて設定された製氷1回当りの時間或いは温度検出素子24(製氷皿17のキャビティー29、30間の)により製氷が終了したかどうかの判定を行なう。製氷が終了していなければST6に進め、リターンさせ製氷を継続する。
ステップST1で製氷が終了したと判定すると、ステップST2に進み、貯氷箱11内の満水検知を行い、もし貯氷箱11が満水の時にはST6に戻す。一方貯氷箱11が満氷でない時にST3に進む。ST3においては自動製氷装置9の駆動装置(図示せず)を駆動制御して氷を貯氷箱11に移し、ステップ4に進める。ステップST4においては、給水ポンプ(図示せず)を駆動制御し、製氷皿17に製氷用水を冷水タンク8より給水する。
そしてST5にてキャビティー29、30間に設けられた温度検出素子24により給水が確認されればST6に進む。
また、給水が確認されない時にはST4に戻る。
かかる自動製氷運転を行なう製氷制御を行なうとともに本発明は洗浄モードを行なうことができる。この洗浄モードST7とST8のスイッチが入ることにより開始される。もちろん、この洗浄モードはST7、ST8単独で行なわれても良いし、同時に進行させても良い。
まずST7は野菜室扉13(野菜容器22付)を引き出し、その後確認窓20の断熱材21を取り外すと、スイッチが入り、洗浄モードに入る仕組に構成されている。また、ST8は扉表面等のパネル部に設けた釦を押すと、スイッチが入り洗浄モードに入る仕組みに構成されている。そして洗浄モードは製氷制御のST3、ST4、ST5間を利用して行なわれている。すなわち、ST7,ST8のスイッチが入ると、まずST3において製氷皿17が反転し、製氷皿17内の氷或いは未結氷状態の水が製氷皿17より貯氷箱11内に落下させられ、ST4にて冷水タンク8中の新しい水が空になった製氷皿17に給水される。
この製氷皿11の反転から給水を繰り返し行なうことにより、製氷皿17内の水垢、浮遊物は除去される。
この洗浄状態は各実施例の開口部(確認窓)20により製氷皿17表面より確認することができる。
もちろん、この開口部20より使用者が製氷皿17表面を手拭しても良い。この洗浄モードは終了釦(確認窓の断熱材を戻した後)を押すことにより、製氷制御運転に戻る。
以上説明した如く、本発明の各実施例は、駆動モータ等を備えた駆動部本体の駆動軸に製氷皿を取り付け、制御された駆動モータの動きにならって、製氷皿に回り止めストッパー等を介して、ひねり動作等を与えると共に、製氷皿のキャビティー間に温度検出素子を有し、且つ温度検出素子と駆動部本体とをリード線等で接続した自動製氷装置本体を組み込んだ冷凍冷蔵庫において、自動製氷装置を構成する製氷皿の汚れを自動製氷装置を取外すことなく確認できる位置に配設した。
このような構成とすることにより、製氷皿を目視確認でき、使用者は時々製氷皿の汚れを自動製氷装置を外すことなく自分の目で確認することができる。したがって、製氷皿に水を送り自動洗浄する機能を発展的に活用することができ、さらには既存の自動製氷装置が使える等の効果を有するものである。
また、第1、第2冷凍室を上下に有する冷凍冷蔵庫の梁状仕切の後方に製氷皿を設置し、上部冷凍室側より製氷皿の汚れを確認することができるとともに、製氷皿を洗えるようにした。
このように構成することにより、無効空間となり得る空間であった梁状仕切の後方を有効に活用することができるとともに、上部冷凍室扉(容器付)を引き出すことにより、製氷皿を上部より容易に目視確認でき、使用者は常に清潔な氷を安心して口にすることができる。
また、製氷皿を含む自動製氷装置を取付ける周囲フレ−ムに確認窓に着脱自在の覆板を設けたため、開口部20の覆板を取り外せば使用者は野菜室側より製氷皿の汚れを確認でき、使用者は常に清潔な氷を安心して口にすることができる。
また、開口部の大きさを使用者の手首が入る大きさとなし、この開口部を通して製氷皿内を水洗い等できるようにしたため、使用者は開口部より製氷皿の汚れを確認することができ、製氷皿の汚れを使用者の手を使って洗ったり、清掃したりすることをも可能としている。
また、野菜室と冷凍室を仕切る断熱仕切壁の後方を野菜室側に凸させ、後方に収納部を形成し、この収納部に自動製氷装置を設置し、凸させた断熱仕切壁部に開口部を設けたため、従来無効空間となりがちな断熱仕切壁後部を有効に活用でき、開口部の断熱材の着脱も容易に行うことができる。
また、駆動モータを収納する駆動部本体を冷凍室の背壁側に製氷皿を手前側に設けたため、製氷皿の目視確認或いは清掃を容易に行うことができる。
実施例1の冷凍冷蔵庫の扉を省略して示した正面図である。 実施例1の冷凍冷蔵庫の要部縦断面図である。 図2の要部拡大図である。 実施例2の冷凍冷蔵庫の扉を省略して示した正面図である。 図4の要部縦断面図である。 図5の要部拡大断面図である。 実施例3の要部拡大図である。 図7と異なる例を示し、冷凍冷蔵庫の扉を省略して示した正面図である。 図7と異なる例を示し、冷凍冷蔵庫の扉を省略して示した要部正面図である。 各実施例の自動製氷装置の裏面図である。 図10のA−A断面図である。 本実施例の自動製氷装置の動作制御説明図である。 従来の冷凍冷蔵庫の要部断面図である。 図13の自動製氷装置の製氷皿着脱状態を説明する図である。 従来一般に使用されている自動製氷装置の製氷皿要部断面図である。
符号の説明
1…冷凍冷蔵庫、2…冷蔵室、3…野菜室、4…第1の冷凍室、5…第2の冷凍室、6…自動製氷室、7…ホームフリージング室、8…冷水タンク、9…自動製氷装置、9a…駆動部本体、10…給水パイプ、11…貯氷箱、12…冷蔵室扉、13…野菜室扉、14…自動製氷室扉、15…第2の冷凍室扉、16…仕切断熱壁、17…製氷皿、17a…軸、18…フレーム、19…化粧カバー、20…開口部(確認窓)、21…断熱材、21a…把手、22…野菜容器、23…透明部材、24…温度検出素子、25…断熱材、26…リード線、27…係止バネ、28…駆動軸、29…キャビティー、30…キャビティー、31…梁状仕切、32…区画板、33…覆板。

Claims (8)

  1. 駆動モータを備えた駆動部本体の駆動軸に取り付けられた製氷皿と、前記製氷皿内に供給された水の凍結を判断するための温度検出素子とを備え、前記温度検出素子からの信号に基づいて前記駆動モータによって前記製氷皿が回動して離氷を行う自動製氷装置が配設される製氷室と、前記製氷室の上部に位置する貯蔵室とを有する冷凍冷蔵庫において、
    前記製氷室と前記貯蔵室との間に両室の間を区画する区画板を備え、前記製氷皿の上部位置の前記区画板に開口部を有する冷凍冷蔵庫。
  2. 駆動モータを備えた駆動部本体の駆動軸に製氷皿を取り付け、制御された駆動モータの動きにならって、該製氷皿に回り止めストッパーを介して、ひねり動作を与えるとともに、製氷皿のキャビティー間に温度検出素子を有し、かつ温度検出素子と駆動部本体とをリード線で接続した自動製氷装置本体を組み込んだ冷凍冷蔵庫において、前記自動製氷装置を構成する製氷皿の汚れを自動製氷装置を取り外すことなく確認できる位置に確認窓を設けたことを特徴とする冷凍冷蔵庫。
  3. 上下に第一、第二の冷凍室を備え、前記製氷室は前記第二の冷凍室と隣り合って配設され、前記第一の冷凍室と前記第二の冷凍室との間の開口側前方に梁状仕切を備え、梁状仕切の投影面上に前記区画板及び前記製氷皿が配設された請求項1又は2に記載の冷凍冷蔵庫。
  4. 前記貯蔵室は冷蔵温度帯の貯蔵室であり、前記製氷室と前記貯蔵室との間は仕切断熱壁で仕切られ、この仕切断熱壁の後方を前記貯蔵室側に凸として、この凸状部の下部に拡大収納部を有し、この収納部に前記自動製氷装置を配設し、かつ、前記凸状部に開口部を位置させた請求項1又は2に記載の冷凍冷蔵庫。
  5. 前記開口部を上方から着脱可能な覆板を備えた請求項1乃至4のいずれかに記載の冷凍冷蔵庫。
  6. 前記開口部から前記製氷皿を清掃できるように前記開口部の大きさを設定した請求項1乃至5のいずれかに記載の冷凍冷蔵庫。
  7. 前記開口部を透明部材で閉塞した請求項1乃至6のいずれかに記載の冷凍冷蔵庫。
  8. 前記駆動モータを収納する駆動部本体を、前記製氷皿よりも冷凍室の背壁側に位置させたことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の冷凍冷蔵庫。
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