JP2006160977A - 天然ガスハイドレート分解方法及び装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ガス化槽内が高圧の場合でもガスと液体との分離を速やかに行い、ガス化槽や気液分離器の減容化を図る。
【解決手段】ガス化槽1内の加熱水bを攪拌装置2によって攪拌しながら、当該加熱水bに天然ガスハイドレートaを投入して加熱分解すると共に、加熱分解によって再ガス化した天然ガスa’と加熱水bとの混合液dをサイクロン型の気液分離器70に供給する。このサイクロン型の気液分離器70によって付与された遠心力を利用して混合液dを天然ガスa’と加熱水bとに分離する。しかる後に、天然ガスa’をガスタービン発電装置などの需要先に供給し、天然ガスが除去された加熱水bを循環水加熱器3によって加熱してガス化槽1に供給する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、天然ガスハイドレート分解方法及び装置、より詳しくは、パウダーやペレット状の天然ガスハイドレートをガス化槽で再ガス化して当初の天然ガスに戻すための天然ガスハイドレート分解方法及び装置に関するものである。
従来、天然ガスを海外から輸入する場合、ガス田から天然ガスを採取した後、採取した天然ガスを液化温度まで冷却して液化天然ガス(以下、LNGと称する。)とした状態で輸入する方法が採用されている。
ところが、天然ガスを液化させるには、−162℃という極めて低い温度まで冷却する必要がある。また、このような極低温条件を維持しながらLNGを貯蔵および輸送するには、専用のLNG貯蔵設備やLNG輸送船が必要となる。
このような高度の技術や設備などを必要とするLNG貯蔵設備やLNG輸送船などの製造や維持管理には、多額の費用がかかるため、LNGに代わる新たな天然ガスの貯蔵および輸送方法が鋭意研究されてきた。
こうした研究の結果、天然ガスを水と水和させて氷の結晶のような水和物、すなわち、天然ガスハイドレート(以下、NGHと称する。)を生成し、この結晶状のNGHを貯蔵あるいは輸送するという方法が見いだされ、近年、特に有望視されている。
NGHは、包接化合物の一種であり、複数の水分子により形成された立体かご型の包接格子の中に天然ガスの各成分を構成する分子、すなわち、メタン(CH4 )、エタン(C2 6 )、プロパン(C3 8 )などが入り込んで包接された結晶構造を有するものである。
この立体かご型の包接格子に包接された天然ガス構成分子どうしの分子間距離は、天然ガスを高圧充填させた時のガスボンベ中における分子間距離よりも短くなる。これは、天然ガスが緊密充填された結晶を生成することを意味しており、例えば、メタンの水和物が安定する条件下、すなわち、温度が−80℃、圧力が大気圧(1kg/cm2 )の条件においては、気体状態に比較して約1/170の体積とすることができる。
このようにNGHは、LNGに比べて比較的容易に得られる温度及び圧力条件下において製造可能であるとともに、安定した状態で保存が可能であることから、LNGの代替え品として大きな期待が寄せられている。
ところで、パウダーやペレット状のNGHを再ガス化して、ガスタービン発電設備などの高圧ガス需要機器へ燃料として供給する場合には、再ガス化した天然ガスを高圧(例えば、1.0〜5.0MPa)で供給する必要がある。その際、ガス圧縮機を用いて所望の圧力まで昇圧すると、ガス圧縮機の圧縮動力が嵩むという問題がある。このため、ガス化槽自身でガスタービンの要求圧力に相当するガス圧まで再ガス化した天然ガスを高圧化する必要がある。
このため、従来のNGHガス化システムでは、図5のように、耐圧製のガス化槽1内に導入したペレット状のNGH(a)と液(水又は温水)bとを攪拌装置2によって攪拌するとともに、ガス化槽1内の液(水又は温水)bを、ガス化槽1と循環水熱交換器3とを結ぶ循環路4に沿って反時計方向に循環させ、更に、循環水熱交換器3にガスタービン発電設備等のガス機関5の排熱を供給してNGH(a)を再ガス化するようにしている。
しかし、このガス化槽1内で再ガス化によって得られた天然ガスは、ガスタービンが要求するガス圧に相当する高圧(例えば、1.0〜5.0MPa)になっているうえ、攪拌装置2によって攪拌されているため、天然ガスが非常に微小な気泡(数ミクロン)となって液((水又は温水)b内に混合している。
従って、このガス化槽1では、天然ガスと液((水又は温水)bとの気液分離が非常に困難となっている。その際、ガス分離を促進するために、天然ガスの滞留時間を十分に確保しようとすると、巨大なガス化槽が必要となり、多額の製造費や広大な敷地が必要になるなどいう問題がある。
他方、図6に示すように、処理容器(ガス化槽)1aに球形の気液分離器7を併設し、処理容器(ガス化槽)1aで再ガス化した天然ガスa’と、再ガス化用の温水b’とを球形の気液分離器7に供給し、当該気液分離器7で両者を分離する天然ガス水和物の分解装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2001−279281号公報(第4−5頁、図1)
しかしながら、この天然ガス水和物の分解装置は、図6のように、処理容器(ガス化槽)1aのガスa’と温水b’とを球形の気液分離器7に供給し、球形の気液分離器7内でガスa’と温水b’との比重差を利用して気液分離するようにしているので、若し、処理容器(ガス化槽)1a内の圧力をガスタービンが要求して圧力に相当する高圧(例えば、1.0〜5.0MPa)にした場合には、温水b’内に天然ガスa’が非常に微小な気泡となって混入することから、分離に時間がかかるという問題がある。
その際、ガス分離に必要な十分な時間を付与する場合には、処理容器(ガス化槽)1aや気液分離器7が大型化するという新たな問題が発生する。
本発明は、このような従来の問題を解消するためになされたものであり、その目的とするところは、ガス化槽内の圧力を、例えば、ガスタービンが要求する圧力に相当する高圧(例えば、1.0〜5.0MPa)に設定した場合でも、ガスと液(水又は温水)との分離を速やかに行ってガス化槽や気液分離器の減容化を図るようにした天然ガスハイドレート分解方法及び装置を提供することある。
上記の課題を解決するため、本発明は、次のように構成されている。
請求項1に記載の発明に係る天然ガスハイドレート分解方法は、ガス化槽内の加熱水を攪拌装置によって攪拌しながら、前記加熱水に天然ガスハイドレートを投入して加熱分解するとともに、加熱分解によって再ガス化した天然ガスと前記加熱水との混合液をサイクロン型の気液分離器に供給し、前記サイクロン型の気液分離器によって付与された遠心力を利用して前記混合液を天然ガスと加熱水とに分離し、しかる後に、前記天然ガスをガスタービン発電装置などの需要先に供給し、天然ガスが除去された加熱水を循環水加熱器によって加熱して前記ガス化槽に供給することを特徴とする天然ガスハイドレート分解方法である。
請求項2に記載の発明に係る天然ガスハイドレート分解方法は、ガス化槽やサイクロン型の気液分離器によって再ガス化された天然ガスの圧力が0.1〜5.0MPaである請求項1記載の天然ガスハイドレート分解方法である。
請求項3に記載の発明に係る天然ガスハイドレート分解装置は、耐圧製のガス化槽と、該ガス化槽に設けた攪拌装置と、前記ガス化槽の底部と側面部とを連通する混合液循環路と、該混合液循環路に沿って設けたサイクロン型の気液分離器と循環ポンプと循環水加熱器とを備え、かつ、前記サイクロン型の気液分離器が、筒形の容器と、該容器内に設けた円錐形の隔壁と、前記容器の下部に設けた予備旋回流室と、前記隔壁内に立設させた管状の気泡除去管とからなり、更に、前記予備旋回流室に接線方向の混合液導入管を接続させたことを特徴とする天然ガスハイドレート分解装置である。
請求項4に記載の発明に係る天然ガスハイドレート分解装置は、前記サイクロン型の気液分離器は、容器内に設けた円錐形の隔壁に多数の小穴を設けてガス分離後の液を前記隔壁内から前記容器内に流出させる一方、円錐形の隔壁内に設けた管状の気泡除去管の管壁に多数の小穴を設け、前記隔壁内の天然ガスを前記気泡除去管内に流出させることを特徴とする請求項3記載の天然ガスハイドレート分解装置である。
請求項5に記載の発明に係る天然ガスハイドレート分解装置は、前記予備旋回流室は、外筒と内筒との2重構造となっているとともに、外筒と内筒との間に形成された環状の通路に混合液導入管が接線方向に取り付けられ、かつ、前記内筒に前記環状通路と円錐形の隔壁の内側にあるサイクロン室とを連通する開口を有していることを特徴とする請求項3記載の天然ガスハイドレート分解装置である。
上記のように、請求項1に記載の発明に係る天然ガスハイドレート分解方法は、ガス化槽内の加熱水を攪拌装置によって攪拌しながら、前記加熱水に天然ガスハイドレートを投入して加熱分解するとともに、加熱分解によって再ガス化した天然ガスと前記加熱水との混合液をサイクロン型の気液分離器に供給し、前記サイクロン型の気液分離器によって付与された遠心力を利用して前記混合液を天然ガスと加熱水とに分離し、しかる後に、前記天然ガスをガスタービン発電装置などの需要先に供給し、天然ガスが除去された加熱水を循環水加熱器によって加熱して前記ガス化槽に供給するので、ガス化槽内で加熱分解された天然ガスと加熱水との混合液をサイクロン型の気液分離器を用いて天然ガスと加熱水とに速やかに分離することができる。その結果、ガス化槽を従来よりも大幅に減容することができる。
請求項2に記載の発明に係る天然ガスハイドレート分解方法は、ガス化槽やサイクロン型の気液分離器によって再ガス化された天然ガスの圧力が0.1〜5.0MPaであるガスタービン発電設備の燃料として供することができる。
他方、請求項3に記載の発明に係る天然ガスハイドレート分解装置は、耐圧製のガス化槽と、該ガス化槽に設けた攪拌装置と、前記ガス化槽の底部と側面部とを連通する混合液循環路と、該混合液循環路に沿って設けたサイクロン型の気液分離器と循環ポンプと循環水加熱器とを備え、かつ、前記サイクロン型の気液分離器が、筒形の容器と、該容器内に設けた円錐形の隔壁と、前記容器の下部に設けた予備旋回流室と、前記隔壁内に立設させた管状の気泡除去管とからなり、更に、前記予備旋回流室に接線方向の混合液導入管を接続させたので、ガス化槽内で加熱分解された天然ガスと加熱水との混合液をサイクロン型の気液分離器を用いて天然ガスと加熱水とに速やかに分離することができる。このため、ガス化槽を従来のガス化槽よりも大幅に減容することができ、経済的である。
請求項4に記載の発明に係る天然ガスハイドレート分解装置は、前記サイクロン型の気液分離器は、容器内に設けた円錐形の隔壁に多数の小穴を設けてガス分離後の液を前記隔壁内から前記容器内に流出させる一方、円錐形の隔壁内に設けた管状の気泡除去管の管壁に多数の小穴を設け、前記隔壁内の天然ガスを前記気泡除去管内に流出させるので、円錐形の隔壁で分離した天然ガスと加熱水とを隔壁に設けた小穴と、管状の気泡除去管に設けた小穴とを用いて速やかに分離することができる。
請求項5に記載の発明に係る天然ガスハイドレート分解装置は、前記予備旋回流室は、外筒と内筒との2重構造となっているとともに、外筒と内筒との間に形成された環状の通路に混合液導入管が接線方向に取り付けられ、かつ、前記内筒に前記環状通路と円錐形の隔壁の内側にあるサイクロン室とを連通する開口を有しているので、混合液導入管から供給された混合液に旋回流を付与しながら円錐形の隔壁の内側にあるサイクロン室に導入することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
(1)第1の実施形態
先ず、本発明の第1の実施形態について説明する。この天然ガスハイドレート分解装置は、図1に示すように、ガス化槽1と気液分離器70とが分離している分離型の天然ガスハイドレート分解装置である。
ガス化槽1は、耐圧製の縦長のタンクであり、図示しないガスタービンの要求圧力に相当する高圧(例えば、1.0〜5.0MPa)に、十分、耐えるようになっている。また、このガス化槽1は、攪拌装置2を備え、槽内の液(水又は温水)bとペレット状のNGH(a)とを積極的に攪拌するようになっている。尚、ガス化槽1の使用圧力範囲としては、0.1〜5.0MPaとすることができる。
この攪拌装置2は、ガス化槽1の上部を貫通する垂直な回転軸8と、その下端部にほぼ水平に設けた複数の攪拌翼9と、ガス化槽1の上方に位置して回転軸8を回転するモータ10により構成されている。
また、ガス化槽1は、その底部11と側面部12とを結ぶ環状の循環路4を備え、当該循環路4には、反時計方向に、サイクロン型(遠心力型ともいう。)の気液分離器70と循環ポンプ13と、循環水加熱器3とを備えている。この循環水加熱器3の伝熱部14には、熱媒cを供給するようになっている。
このサイクロン型の気液分離器70は、図2に示すように、円筒形の容器15内に円錐形の隔壁16を設けるとともに、円筒形の容器15の下部に予備旋回流室17を設け、更に、円錐形の隔壁16内に管状の気泡除去管18を設けている。
予備旋回流室17は、図3に示すように、外筒19と内筒20とからなる2重構造となっている。その上、外筒19と内筒20との間に形成された環状の通路21に連通する混合液導入管22が外筒19の接線方向に向けて設けられている。更に、内筒20は、その一部にスリット状の開口部23を有し、混合液導入管22から供給されたガス混合液dを環状の通路21に沿って旋回させた後、スリット状の開口部23から円錐形の隔壁16の内側にあるサイクロン室24内に導入するようになっている。
図2に戻って説明すると、円錐形の隔壁16は、その上部壁面に多数の小穴25を有し、天然ガスを分離後の液(水又は温水)bがサイクロン室24から円筒状の容器15内に流出するようになっている。
他方、管状の気泡除去管18も管壁に多数の小穴26を有し、液(水又は温水)bから分離したガスa’がサイクロン室24から管内に流出するようになっている。この管状の気泡除去管18の下端部は、予備旋回流室17の底に設けたガス出口27に挿入されている。なお、気泡除去管18の上端は、閉塞板28によって閉塞されている。また、円筒形の容器15の上部には、ガスが除去された後の液(水又は温水)bを排出する液出口29を備えている。
ここで、予備旋回流室17に設けた混合液導入管22には、既に説明した循環路4のガス化槽側の循環路4aが接続され、円筒形の容器15の上部に設けた液出口29には、循環水加熱器側の循環路4bが接続されている。更に、予備旋回室17の底に設けたガス出口27には、第2の分離ガス供給管30が接続されている。この分離ガス供給管30は、その途中にガスブロア31を有するするとともに、ガス化槽1の上部に設けた第1の分離ガス供給管32に接続している。
また、上記ガス化槽1は、ペレット状のNGH(a)を投入するNGH供給管33を備えている。
次に、上記天然ガスハイドレート分解装置の作用について説明する。
今、図1において、循環ポンプ13を始動すると、ガス化槽1内の液(水又は温水)bが循環路4内を反時計方向に循環する。しかる後に、循環加熱器3の伝熱部14に熱媒cを供給すると、循環路4内を反時計方向に循環している液(水又は温水)bが熱媒cによって加熱される。
そこで、攪拌装置2を起動してガス化槽1内の液(水又は温水)bを攪拌しながら、NGH供給管33からガス化槽1内にペレット状のNGH(a)を投入すると、NGH(a)が液(水又は温水)bによって加熱されて熱分解し、天然ガスa’と液(水又は温水)bとに分離する。
熱分解によって再生された天然ガスa’の一部は、ガス化槽1の上部に接続されている第1の分離ガス供給管32を通って図示しないガスタービンなどに燃料として供給される。この場合、再ガス化した天然ガスをガスタービンの要求圧力に相当する高圧(例えば、1.0〜5.0MPa)にするため、循環加熱器3の伝熱部14には、高温(例えば、15〜60℃)の熱媒cが供給されるが、攪拌装置2によってガス化槽1内の液(水又は温水)bを攪拌していることもあり、熱分解された天然ガスa’は、液(水又は温水)bと混合状態となる。
天然ガスが混合したガス混合液dは、サイクロン型の気液分離器70に送出される。図3に示すように、混合液導入管22から気液分離器70の下部に設けられている円形の予備旋回流室17に導入されたガス混合液dは、予備旋回流室17の外筒19と内筒20との間に形成された環状の通路21内を旋回する間に旋回力が付与される。
予備旋回流室17を経て円錐型のサイクロン室24内に導入されたガス混合液dは、図2に示すように、円錐型のサイクロン室24に沿って旋回しながら円錐型のサイクロン室24の上方に向って上昇するが、ガス混合液d内に含有されている天然ガスに比較して液(水又は温水)の方が比重が大きいから、液(水又は温水)bは、円錐型の隔壁16側に移行し、円錐型の隔壁16に設けた多数の小穴25から円筒状の容器15内に流出した後、液出口29から循環路4b内に排出される。
他方、比重の小さい天然ガスa’は、円錐型の隔壁16の中心部に集合し、気泡除去管18の管壁に設けた小穴26から気泡除去管18内に流入した後、ガス出口27から第2のガス供給管30から第1のガス供給管32に供給される。
サイクロン型の気液分離器70から循環路4b内に流出した液(水又は温水)bは、循環ポンプ13によって循環水加熱器3に供給され、当該循環水加熱器3で加熱した後、ガス化槽1に供給され、NGH(a)の熱分解に供される。
(2)第2の実施形態
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。この天然ガスハイドレート分解装置は、図4に示すように、ガス化槽1に気液分離器70を組み込んだ一体型の天然ガスハイドレート分解装置である。
なお、第1の実施形態に記載した分離型の天然ガスハイドレート分解装置の部位と同じ部位には、同じ符号を付与して詳細な説明を省略する。
第2の実施形態の天然ガスハイドレート分解装置は、ガス化槽1と、このガス化槽1の下部に組み込んだサイクロン型の気液分離器70とを接続する循環路4に、循環ポンプ13と循環水加熱器3とを時計方向に設けるとともに、循環路4にガス混合液dを時計方向に循環させるようにした点が第1の実施形態の天然ガスハイドレート分解装置と異なるのみである。
以上の説明では、NGHがペレット状の場合について説明したが、パウダー状の場合でもペレット状の場合と同様に処理することができる。
(実施例)
100万kW級のガスタービン複合発電設備へ天然ガスを供給する従来のNGHガス化槽の規模と、本発明のNGHガス化槽とを比較すると、「表1」の通りである。
Figure 2006160977
この「表1」から本発明のNGHガス化槽は、従来のNGHガス化槽に比較してNGHガス化槽の容積が半減することが分かる。
すなわち、90m3 /200m3 =0.45
本発明にかかる天然ガスハイドレート分解装置の第1の実施形態を示す概略構成図である。 気液分離器の断面図である。 図2のX−X断面図である。 本発明にかかる天然ガスハイドレート分解装置の第2の実施形態を示す概略構成図である。 従来の天然ガスハイドレート分解装置の概略構成図である。 従来の天然ガス水和物の分解装置の概略構成図である。
符号の説明
1 ガス化槽
2 攪拌装置
3 循環水加熱器
70 サイクロン型の気液分離器
a 天然ガスハイドレート
a’ 天然ガス
b 加熱水
d 天然ガスと加熱水との混合液

Claims (5)

  1. ガス化槽内の加熱水を攪拌装置によって攪拌しながら、前記加熱水に天然ガスハイドレートを投入して加熱分解するとともに、加熱分解によって再ガス化した天然ガスと前記加熱水との混合液をサイクロン型の気液分離器に供給し、前記サイクロン型の気液分離器によって付与された遠心力を利用して前記混合液を天然ガスと加熱水とに分離し、しかる後に、前記天然ガスをガスタービン発電装置などの需要先に供給し、天然ガスが除去された加熱水を循環水加熱器によって加熱して前記ガス化槽に供給することを特徴とする天然ガスハイドレート分解方法。
  2. ガス化槽やサイクロン型の気液分離器によって再ガス化された天然ガスの圧力が0.1〜5.0MPaである請求項1記載の天然ガスハイドレート分解方法。
  3. 耐圧製のガス化槽と、該ガス化槽に設けた攪拌装置と、前記ガス化槽の底部と側面部とを連通する混合液循環路と、該混合液循環路に沿って設けたサイクロン型の気液分離器と循環ポンプと循環水加熱器とを備え、かつ、前記サイクロン型の気液分離器が、筒形の容器と、該容器内に設けた円錐形の隔壁と、前記容器の下部に設けた予備旋回流室と、前記隔壁内に立設させた管状の気泡除去管とからなり、更に、前記予備旋回流室に接線方向の混合液導入管を接続させたことを特徴とする天然ガスハイドレート分解装置。
  4. 前記サイクロン型の気液分離器は、容器内に設けた円錐形の隔壁に多数の小穴を設けてガス分離後の液を前記隔壁内から前記容器内に流出させる一方、円錐形の隔壁内に設けた管状の気泡除去管の管壁に多数の小穴を設け、前記隔壁内の天然ガスを前記気泡除去管内に流出させることを特徴とする請求項3記載の天然ガスハイドレート分解装置。
  5. 前記予備旋回流室は、外筒と内筒との2重構造となっているとともに、外筒と内筒との間に形成された環状の通路に混合液導入管が接線方向に取り付けられ、かつ、前記内筒に前記環状通路と円錐形の隔壁の内側にあるサイクロン室とを連通する開口を有していることを特徴とする請求項3記載の天然ガスハイドレート分解装置。
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