JP2006160608A - 養育毛剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【解決手段】 水に難溶性の有効成分を含有する養育毛剤組成物であって、
(a)メントール及び/又はカンフル、
(b)ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、
(c)ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、
(d)エタノール、及び
(e)水
を含有することを特徴とする透明な養育毛剤組成物。
【効果】 本発明によれば、低温安定性が良好で、髪のきしみやぱさつきを抑えるとともに、優れたはり・こし実感効果を有する外観が透明な養育毛剤組成物を提供することができる。
【選択図】 なし

Description

本発明は、水に難溶性の有効成分を含有する養育毛剤組成物に関し、さらに詳しくは、組成物中のエタノール量を大幅に低減することによって、エタノールに起因する髪のきしみやぱさつきを抑えるとともに、優れたはり・こし実感を付与した外観が透明な養育毛剤組成物に関する。
養育毛剤組成物には、殺菌成分、抗炎症成分、血流促進成分、細胞賦活成分等の有効成分が配合されているが、有効成分の多くは水に難溶性のものであるため、養育毛剤組成物の基剤(溶剤)は一般的にエタノールとなっている。しかしながら、エタノール基剤は、髪に付着した際にきしみやぱさつきを発現する等の使用感上の不具合を生ずるばかりでなく、溶解性の面から水性成分の配合が制約されるため、髪にはり・こし感を与える等の使用実感を付与することが難しい。そのため、有効成分の安定性を維持しつつ、養育毛剤組成物中のエタノールを低減することが望まれていた。
水難溶性の有効成分を溶解する方法は、いくつか提案されている(特許文献1:特開2002−12518号公報、特許文献2:特開2002−338459号公報、特許文献3:特開平8−12529号公報、特許文献4:特開平9−175972号公報、特許文献5:特開平9−301844号公報、特許文献6:特開平9−301845号公報参照)。しかしながら、これらの技術は、室温〜40℃付近において安定化はできるものの、−10〜5℃の低温域における安定化が不十分であったり、使用する界面活性剤の量が多く、べたつく等の課題が残っていた。さらに、優れた低温安定性を有し、かつエタノールに起因する髪のきしみやぱさつきを抑えるとともに、優れたはり・こし実感効果を付与する養育毛剤組成物が望まれていた。
特開2002−12518号公報 特開2002−338459号公報 特開平8−12529号公報 特開平9−175972号公報 特開平9−301844号公報 特開平9−301845号公報 特開平10−72321号公報
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、低温安定性が良好で、かつエタノール量を大幅に低減することによって、エタノールに起因する髪のきしみやぱさつきを抑えるとともに、優れたはり・こし実感効果を有する、外観が透明な養育毛剤組成物を得ることを目的とする。
本発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討した結果、水に難溶性の有効成分を含有する養育毛剤組成物において、メントール及び/又はカンフル、エタノール並びに水のほかに、特定の界面活性剤を2種併用することにより、水に難溶性の有効成分を含有する組成物の低温安定性が向上することを知見した。さらに、組成物中のエタノール量を大幅に低減することができ、それによりエタノールに起因する髪のきしみやぱさつきを抑えるとともに、優れたはり・こし実感効果を有する、外観が透明な養育毛剤組成物が得られることを見出したものである。なお、本発明においては、エタノールの含有量が60質量%以下であり、かつ上記2種の界面活性剤の合計含有量が2質量%以下であることが好ましい。
従って、本発明は
[1].水に難溶性の有効成分を含有する養育毛剤組成物であって、
(a)メントール及び/又はカンフル、
(b)ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、
(c)ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、
(d)エタノール、及び
(e)水
を含有することを特徴とする透明な養育毛剤組成物、
[2].水に難溶性の有効成分が、β−グリチルレチン酸、センブリエキス、トコフェロール誘導体、塩化カルプロニウム、イソプロピルメチルフェノール、サリチル酸、ピロクトン オラミン、ペンタデカン酸グリセリド、ゲンチアナエキス、コレウスフォルスコリィエキス、ハッカ油及びマンネンロウエキスから選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする[1]記載の養育毛剤組成物。
[3].(d)成分の含有量が60質量%以下であり、かつ(b)成分と(c)成分の合計含有量が2質量%以下であることを特徴とする[1]又は[2]に記載の養育毛剤組成物を提供する。
本発明によれば、低温安定性が良好で、髪のきしみやぱさつきを抑えるとともに、優れたはり・こし実感効果を有する外観が透明な養育毛剤組成物を提供することができる。
以下に、本発明を詳細に説明する。なお本明細書中、特に明記しない場合は、「%」は「質量%」を意味する。
本発明の養育毛剤組成物は、水に難溶性の有効成分を含有する。水に難溶性とは、日本薬局方通則に記載されている溶解性の基準に従った場合、「やや溶けにくい」〜「ほとんど溶けない」の範囲にあるものを意味する。より詳しくは、溶質(有効成分)を水中に入れ、20±5℃で5分ごとに強く30秒間振り混ぜるとき、溶質1g又は1mLを30分以内に溶かすのに必要な水の量が30mL以上であることをいう。
水に難溶性の有効成分としては、殺菌成分、抗炎症成分、血流促進成分及び細胞賦活成分等の有効成分が挙げられる。具体的には、β−グリチルレチン酸、グリチルリチン酸モノアンモニウム、センブリエキス、トウガラシチンキ、ヒノキチオール、ヨウ化ニンニクエキス、ニコチン酸、dl−α−トコフェロール、酢酸dl−α−トコフェロール等のα−トコフェロール、塩化カルプロニウム、イソプロピルメチルフェノール、エストラジオール、エチニルエストラジオール、感光素301、サリチル酸、ピロクトン オラミン、ペンタデカン酸グリセリド、ゲンチアナエキス、コレウスフォルスコリィエキス、γ−アミノ酪酸、ミノキシジル、t−フラバノン、ジンクピリチオン、ショウキョウチンキ、デュークエキス、トウキンセンカ抽出物、冬虫夏草抽出物、ハッカ油、ロイヤルゼリー、ヒドロコルチゾン、零芝抽出物、クジン、ニンジン、ヨウテイ、アロエ、クコ、ヨモギ、マンネンロウエキス等が挙げられる。
水に難溶性の有効成分としては、β−グリチルレチン酸、グリチルリチン酸モノアンモニウム、センブリエキス、トウガラシチンキ、ヒノキチオール、ヨウ化ニンニクエキス、ニコチン酸、dl−α−トコフェロール、酢酸dl−α−トコフェロール等のトコフェロール誘導体、塩化カルプロニウム、イソプロピルメチルフェノール、エストラジオール、エチニルエストラジオール、感光素301、サリチル酸、ピロクトン オラミン、ペンタデカン酸グリセリド、ゲンチアナエキス、コレウスフォルスコリィエキス、γ−アミノ酪酸、ミノキシジル、t−フラバノン、ジンクピリチオン、ハッカ油、ロイヤルゼリー、ヒドロコルチゾン、零芝抽出物、クジン、アロエ、クコ、マンネンロウエキス等が好ましく、より好ましくはβ−グリチルレチン酸、センブリエキス、トウガラシチンキ、ヒノキチオール、ニコチン酸、dl−α−トコフェロール、酢酸dl−α−トコフェロール等のトコフェロール誘導体、塩化カルプロニウム、イソプロピルメチルフェノール、エストラジオール、エチニルエストラジオール、サリチル酸、ピロクトン オラミン、ペンタデカン酸グリセリド、ゲンチアナエキス、コレウスフォルスコリィエキス、γ−アミノ酪酸、ミノキシジル、t−フラバノン、ジンクピリチオン、ハッカ油、ヒドロコルチゾン、マンネンロウエキスである。
水に難溶性の有効成分は1種単独又は2種以上を適宜組合わせて用いることができ、本発明においては、ペンタデカン酸グリセリド、ゲンチアナエキス、コレウスフォルスコリィエキス等の細胞賦活成分と、β−グリチルレチン酸、グリチルリチン酸モノアンモニウム等の抗炎症剤、センブリエキス、トウガラシチンキ、ヒノキチオール、ヨウ化ニンニクエキス、ニコチン酸、dl−α−トコフェロール、酢酸dl−α−トコフェロール等のトコフェロール誘導体、塩化カルプロニウム、ミノキシジル、t−フラバノン等の血流促進剤、又はイソプロピルメチルフェノール、サリチル酸、ピロクトン オラミン等の殺菌剤とを適宜組み合わせることが好ましい。
有効成分の含有量は、配合する有効成分の有効量であるが、通常、養育毛剤組成物中0.01〜4%であり、0.02〜3%が好ましい。
(a)成分はメントール及び/又はカンフルである。これら成分が、水に難溶性の有効成分の低温安定化に寄与することは、本発明者の新知見である。
(a)成分の含有量は、養育毛剤組成物中0.01〜2%が好ましく、より好ましくは0.05〜1.8%、さらに好ましくは0.1〜1.5%である。含有量がこの範囲より少ないと十分な安定性が得られず、多すぎると刺激感を発現する場合がある。メントール及び/又はカンフルはそれぞれ単独で使用しても併用してもよい。
本発明の(b)成分は、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルである。ポリオキシエチレン鎖(POE)の付加モル数は、1〜60、好ましくは8〜50、より好ましくは10〜45である。また、ポリオキシプロピレン鎖(POP)の付加モル数は1〜60、好ましくは4〜50、より好ましくは8〜40である。アルキル鎖は炭素数4〜32、好ましくは8〜30、より好ましくは10〜28である。(b)成分としては、直鎖型、分岐鎖型、飽和、不飽和に関わりなく使用でき、ヒドロキシル基等で置換されていてもよいが、特に分岐鎖型が好ましい。
具体的には、POE(1)POP(1)セチルエーテル、POE(5)POP(1)セチルエーテル、POE(10)POP(1)セチルエーテル、POE(10)POP(2)セチルエーテル、POE(5)POP(2)セチルエーテル、POE(1)POP(2)セチルエーテル、POE(20)POP(2)セチルエーテル、POE(20)POP(2)セチルエーテル、POE(20)POP(1)セチルエーテル、POE(1)POP(4)セチルエーテル、POE(5)POP(4)セチルエーテル、POE(10)POP(4)セチルエーテル、POE(20)POP(4)セチルエーテル、POE(20)POP(5)セチルエーテル、POE(1)POP(8)セチルエーテル、POE(5)POP(8)セチルエーテル、POE(10)POP(8)セチルエーテル、POE(20)POP(8)セチルエーテル、POE(2)POP(2)ブチルエーテル、POE(4)POP(4)ブチルエーテル、POE(5)POP(5)ブチルエーテル、POE(10)POP(7)ブチルエーテル、POE(9)POP(10)ブチルエーテル、POE(12)POP(12)ブチルエーテル、POE(20)POP(15)ブチルエーテル、POE(17)POP(17)ブチルエーテル、POE(35)POP(28)ブチルエーテル、POE(30)POP(30)ブチルエーテル、POE(45)POP(33)ブチルエーテル、POE(36)POP(36)ブチルエーテル、POE(37)POP(38)ブチルエーテル、POE(5)POP(6)デシルテトラデシルエーテル、POE(10)POP(6)デシルテトラデシルエーテル、POE(12)POP(6)デシルテトラデシルエーテル、POE(15)POP(6)デシルテトラデシルエーテル、POE(20)POP(6)デシルテトラデシルエーテル、POE(25)POP(6)デシルテトラデシルエーテル、POE(30)POP(6)デシルテトラデシルエーテル、POE(3)POP(2)デシルエーテル、POE(5)POP(2)デシルエーテル、POE(7)POP(2)デシルエーテル、POE(10)POP(2)デシルエーテル、POE(12)POP(2)デシルエーテル、POE(15)POP(2)デシルエーテル、POE(20)POP(2)デシルエーテル、POE(30)POP(2)デシルエーテル、ラウリルエーテル、POEPOPステアリルエーテル、POEPOPトリメチロールプロパン、POEPOPペンタエリスリトールエーテル、POEPOPミリスチルエーテル、POEPOPラノリン等が挙げられる。特にPOE(10)POP(4)セチルエーテル、POE(20)POP(4)セチルエーテル、POE(1)POP(8)セチルエーテル、POE(20)POP(8)セチルエーテル、POE(12)POP(6)デシルテトラデシルエーテル、POE(20)POP(6)デシルテトラデシルエーテル、POE(30)POP(6)デシルテトラデシルエーテル、POE(20)POP(15)ブチルエーテルが好ましい。ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルは、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
本発明の(b)成分の含有量は、養育毛剤組成物中0.05〜2%が好ましく、より好ましくは0.1〜1.8%、さらに好ましくは0.2〜1.7%である。この含有量の範囲で使用感と低温安定性が好ましい。含有量がこの範囲より少ないと十分な安定性が得られない場合があり、多すぎるとべたつき感を発現する場合がある。
本発明の(c)成分は、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステルである。ポリオキシエチレン鎖(POE)の付加モル数は4〜80が好ましく、より好ましくは6〜70、さらに好ましくは10〜60である。また、アルキル鎖は炭素数8〜28が好ましく、より好ましくは10〜24、さらに好ましくは12〜20である。直鎖型、分岐鎖型、飽和、不飽和に関わりなく使用でき、ヒドロキシル基等で置換されていてもよいが、特に直鎖型が好ましい。
具体例には、モノラウリン酸POE(6)ソルビット、ヘキサステアリン酸POE(6)ソルビット、テトラステアリン酸POE(60)ソルビット、テトラオレイン酸POE(6)ソルビット、テトラオレイン酸POE(30)ソルビット、テトラオレイン酸POE(40)ソルビット、テトラオレイン酸POE(60)ソルビット等が挙げられ、特にテトラオレイン酸POE(6)ソルビット、テトラオレイン酸POE(30)ソルビット、テトラオレイン酸POE(40)ソルビット、テトラオレイン酸POE(60)ソルビットが好ましい。これらのポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステルは、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
(c)成分の含有量は、養育毛剤組成物中0.05〜2%が好ましく、より好ましくは0.1〜1.8%、さらに好ましくは0.2〜1.7%である。この含有量の範囲で使用感と低温安定性が好ましい。含有量がこの範囲より少ないと十分な安定性や、はり・こし実感が得られない場合があり、多すぎるとべたつき感を発現する場合がある。
本発明の養育毛剤組成物中の(b)及び(c)成分の合計含有量は、組成物中2%以下であることが好ましく、下限は特に限定されないが、0.1%以上である。(b)成分と(c)成分の配合比(質量比)は、(b)/(c)=20/1〜1/10、好ましくは15/1〜1/5、より好ましくは10/1〜1/2であり、(b)成分の含有量が(c)成分の含有量より多いとさらに好ましい。この含有量の範囲で使用感と低温安定性が好ましい。
本発明の(d)成分はエタノールであり、天然、合成に関わりなく使用できる。発酵エタノール、合成エタノール、変性エタノール等を使用することができ、これらを1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。(d)成分の含有量は、養育毛剤組成物中70〜20%が好ましく、より好ましくは65〜25%、さらに好ましくは60〜30%である。この含有量の範囲で使用感と低温安定性が好ましい。
本発明の(b)、(c)及び(d)成分の含有量としては、(d)の含有量が60質量%以下であり、かつ(b)成分と(c)成分の合計含有量が2質量%以下であることが好ましい。
また本発明の(e)成分は水であり、一般化粧品原料として汎用のものを使用できる。本発明の養育毛剤組成物中の(d)及び(e)成分の配合比(質量比)は、(d)/(e)=20/1〜1/1、好ましくは15/1〜2/1、より好ましくは10/1〜3/1である。
本発明の養育毛剤組成物には、上記(a)〜(e)成分の他に、通常養育毛剤に使用される防腐剤、酸化防止剤、pH調節剤、香料等を、本発明の効果を損なわない範囲で配合することができる。
防腐剤としては、メチルパラベン、プロピルパラベン等のパラベン、安息香酸(塩)、ソルビン酸(塩)、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、フェノキシエタノール等があげられる。酸化防止剤としては、ブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、没食子酸エステル等があげられる。本発明の養育毛剤組成物に香料を配合する場合、使用される香料は、特開2003−95895号公報に記載した香料、香料組成物に準じ、香料組成物を配合する場合、育毛剤組成物全量に対して香料組成物が0.00001〜50%となるように配合すると好適であり、より好ましくは0.0001〜30%配合される。
本発明の養育毛剤組成物は透明である。なお、本発明において透明とは、対照として日本薬局方精製水を用いた場合、吸光光度計によって測定した波長420nmの透過率が90%以上であり、かつ目視による結晶、固体異物が認められないことを意味する。
本発明の養育毛剤組成物は常法に基づいて調製することができ、その剤型の常法に基づいて使用することができる。
以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。なお、下記の例において特に明記のない場合は、組成の「%」は質量%を示す。
[実施例1〜6、比較例1〜3]
表1に示す組成の養育毛剤組成物を調製し、下記方法により、塗布時の使用性、使用実感、低温安定性を評価した。結果を表1に併記する。
〈使用性及び使用実感〉
20人の成人男性をパネラーとした。1検体につき、毎日朝夜の2回1週間継続して適量を前頭部から頭頂部へ塗擦して使用した後、「きしみのなさ」、「ぱさつきのなさ」、及び「べたつきのなさ」の使用性、並びに「はり・こし実感(髪にはり・こしがでた感じ)」の使用実感の4項目について、下記評価基準で評価した。
〈評点基準〉
非常に良好:5点
やや良好 :4点
良好 :3点
やや悪い :2点
非常に悪い:1点
20人の合計点を下記評価基準で表した。◎,○を良好な使用感と判断した。
〈評価基準〉
◎:86点以上
○:71〜85点
△:61〜70点
▲:51〜60点
×:50点未満
〈低温安定性〉
養育毛剤組成物50mLをスクリューキャップ付き透明ガラス瓶に入れ、−5℃及び−10℃に設定した恒温槽内でそれぞれ1ヶ月保存後、外観状態を観察し、下記の3段階で評価した。なお、実施例1〜6及び比較例1〜3の養育毛剤組成物の初期状態は全て透明で、下記評価基準において〇であった。
〈評価基準〉
○:析出沈殿なし
△:微量のオリがある
×:結晶析出又は明らかな沈殿がある
Figure 2006160608
※1 特開2003−113019号公報記載の表2の香料A
本発明の養育毛剤組成物(実施例1〜6)が、「きしみのなさ」、「ぱさつきのなさ」「べたつきのなさ」及び「はり・こし実感(髪にはり・こしがでた感じ)」について、いずれも良好な効果を示した。また、−5℃及び−10℃の低温域においても結晶析出は認められず極めて安定であった。一方、本発明の養育毛剤組成物に対し、(a)成分、(b)成分及び(c)成分がそれぞれ含まれない場合(比較例1〜3)は、十分なはり・こし実感が得られず、結晶析出も認められた。
下記育毛剤を常法に基づいて調製した。
[実施例7]
育毛剤 質量(%)
イソプロピルメチルフェノール 0.1
ニコチン酸アミド 0.1
β−グリチルレチン酸 0.02
コレウスエキス 1.0
l−メントール 0.1
テトラオレイン酸POE(40)ソルビット 0.2
POE(30)POP(6)デシルテトラデシルエーテル 0.8
クエン酸 0.05
エタノール 55.0
水 残量
合計 100.0
[実施例8]
育毛剤 質量(%)
イソプロピルメチルフェノール 0.1
D−パントテニルアルコール 0.1
β−グリチルレチン酸 0.02
ローズマリーエキス 0.1
d−カンフル 0.1
テトラオレイン酸POE(30)ソルビット 0.1
POE(20)POP(6)デシルテトラデシルエーテル 0.9
コハク酸 0.05
香料※2 0.05
エタノール 60.0
水 残量
合計 100.0
※2 特開2003−113019号公報記載の表2の香料B
[実施例9]
育毛剤 質量(%)
パントテニルエチルエーテル 0.1
β−グリチルレチン酸 0.02
l−メントール 0.1
d−カンフル 0.1
テトラステアリン酸POE(60)ソルビット 0.2
POE(20)POP(6)デシルテトラデシルエーテル 0.9
コハク酸 0.05
香料※3 0.05
エタノール 60.0
水 残量
合計 100.0
※3 特開2003−113019号公報記載の表2の香料C
実施例及び比較例に使用した原料を示す。
Figure 2006160608

Claims (3)

  1. 水に難溶性の有効成分を含有する養育毛剤組成物であって、
    (a)メントール及び/又はカンフル、
    (b)ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、
    (c)ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、
    (d)エタノール、及び
    (e)水
    を含有することを特徴とする透明な養育毛剤組成物。
  2. 水に難溶性の有効成分が、β−グリチルレチン酸、センブリエキス、トコフェロール誘導体、塩化カルプロニウム、イソプロピルメチルフェノール、サリチル酸、ピロクトン オラミン、ペンタデカン酸グリセリド、ゲンチアナエキス、コレウスフォルスコリィエキス、ハッカ油及びマンネンロウエキスから選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする請求項1記載の養育毛剤組成物。
  3. (d)成分の含有量が60質量%以下であり、かつ(b)成分と(c)成分の合計含有量が2質量%以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の養育毛剤組成物。
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