JP2006159363A5 - - Google Patents
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Description
本発明は、雌ねじの塑性加工用の盛上げタップに関するものである。
従来の盛上げタップは、平行ねじ部5よりシャンク部8側が細い盛上げタップのねじ部2は図6に示すように、食付き部3と平行ねじ部5で構成される。そして、平行ねじ部5よりシャンク部8側が太い盛上げタップのねじ部2は図7に示すように、食付き部3と平行ねじ部5及びねじ切り上げ部7(折損防止のための不完全ねじ部)で構成され、加工される雌ねじに前記ねじ切り上げ部7を入れない形状であり、このとき平行ねじ部5からねじ切り上げ部7の勾配角度は15度前後が一般的である。
ここで、図4は従来の盛上げタップとそれで加工された雌ねじの断面形状を現し、ねじ下穴の面取り部は盛り上がりが不足し、雌ねじ入り口側の不完全ねじ部のシーム14が雌ねじの完全ねじ部のシーム12より大きくなる状況を示している。
従来の盛上げタップには前記平行ねじ部5の平行ねじ部の谷底17の径を雌ねじの仕上がり内径寸法と同じ寸法に設定して、盛上げタップの平行ねじ部の谷底17の径により雌ねじの完全ねじ部9の内径を仕上げる形状もある。
しかしながら、前述した従来の盛上げタップでは、雌ねじ入り口側の不完全ねじ部10に発生する雌ねじ入り口側の不完全ねじ部のシーム14が雌ねじの完全ねじ部のシーム12より大きくなる現象を抑制できない。
盛上げタップにて加工した雌ねじ入り口はねじ下穴の面取りの影響があり、雌ねじ入り口側の不完全ねじ部のシーム14が雌ねじ完全ねじ部のシーム12より大きくなる現象が生じていた。
また、盛上げタップにて加工された雌ねじにボルトを挿入するときに、前記雌ねじ入り口側の不完全ねじ部のシーム14にボルトのねじ山が入り、締結不良や雌ねじ損傷が発生する原因にもなっていた。
本発明は以上の事情を背景として試されたもので、盛上げタップにて加工された雌ねじ入り口側の不完全ねじ部のシーム14の発生を抑制した盛上げタップを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1記載の本発明の盛上げタップは、食付き部3に連なるねじ山加工部4の平行ねじ部5のシャンク部8側後方に、雌ねじ入り口側の不完全ねじ部10を再盛り上げて、雌ねじ入り口側の不完全ねじ部のシーム14の発生を抑制するための再盛上げねじ部6を具えたことを特徴としている。
また、請求項2記載の本発明の盛上げタップは、 食付き部3に連なるねじ山加工部4の平行ねじ部5のシャンク部8側後方に、食付き部3と平行ねじ部5との交点付近の平行ねじ部より、正規のねじ山ピッチPの0.05〜0.3倍の範囲の値でねじの径を大きくした平行な再盛上げねじ部6を具えて、雌ねじ入り口側の不完全ねじ部10を再盛り上げて、雌ねじ入り口側の不完全ねじ部のシーム14の発生を抑制したことを特徴としている。
更に、請求項3記載の本発明の盛上げタップは、前記の平行な再盛上げねじ部6の径を大きくする過程を凸部19の1凸〜盛上げタップ1回転にある凸数の範囲で階段状にして、雌ねじ入り口側の不完全ねじ部10を再盛り上げて、雌ねじ入り口側の不完全ねじ部のシーム14の発生を抑制したことを特徴としている。
そして、請求項4記載の本発明の盛上げタップは、食付き部3に連なるねじ山加工部4の平行ねじ部5のシャンク部8側後方に、テーパの勾配角度16が2度〜9度の範囲となるテーパ状に大きくなる再盛上げねじ部6を具え、雌ねじ入り口側の不完全ねじ部10を再盛り上げて、雌ねじ入り口側の不完全ねじ部のシーム14の発生を抑制したことを特徴としている。
一方、請求項5記載の本発明の盛上げタップは、食付き部3に連なるねじ山加工部4の平行ねじ部5のシャンク部8側後方に、正規のねじ山ピッチPの0.03倍〜0.2倍の範囲でピッチを小さく補正したねじ山ピッチP1の再盛上げねじ部6を具えて、雌ねじ入り口側の不完全ねじ部10を再盛り上げて、雌ねじ入り口側の不完全ねじ部のシーム14の発生を抑制したことを特徴としている。
本発明の盛上げタップで加工された雌ねじは、雌ねじ入り口側の不完全ねじ部のシーム14の発生を抑制する事により、雌ねじ入り口側の不完全ねじ部の再盛り上げしたシーム13にボルトのねじ山が入るトラブルが解消され、締結不良や雌ねじ破損を防止することができる。
以下、本発明の実施の形態を実施例によって、図1〜図4及び図8に基づき詳細に説明する。この実施例は前述した本発明の作用・効果を奏するものである。
図8に示す、本発明の実施例1の盛上げタップは食付き部3に連なるねじ山加工部4の
平行ねじ部5のシャンク部8側後方に再盛上げねじ部6具えた形状例を示している。
平行ねじ部5のシャンク部8側後方に再盛上げねじ部6具えた形状例を示している。
本発明に係る盛上げタップの実施例2は図1に示すように、食付き部3に連なるねじ山
加工部4の平行ねじ部5の食付き部3と反対側に具えた再盛上げねじ部6にて、雌ねじ入り口側の不完全ねじ部10を再盛り上げし、雌ねじ入り口側の不完全ねじ部の再盛り上げしたシーム13を図4に示す雌ねじ入り口側の不完全ねじ部のシーム14より小さくする状況を現している説明図である。平行ねじ部5で盛り上げられた雌ねじ入り口側の不完全ねじ部10は図4に示すように面取りの影響で盛り上がりが不足するが、その盛り上がりが不足したねじ山を、平行ねじ部5よりテーパ状に大きくなる再盛上げねじ部6にて再盛り上げすることによりシームを小さくする。この例は通り穴であるため、盛上げタップの食付き部3が雌ねじの完全ねじ部9を通過してから再盛上げねじ部6が雌ねじ入り口側の不完全ねじ山10を加工し、雌ねじ入り口側の不完全ねじ部の再盛り上げしたシーム13を形成する。
加工部4の平行ねじ部5の食付き部3と反対側に具えた再盛上げねじ部6にて、雌ねじ入り口側の不完全ねじ部10を再盛り上げし、雌ねじ入り口側の不完全ねじ部の再盛り上げしたシーム13を図4に示す雌ねじ入り口側の不完全ねじ部のシーム14より小さくする状況を現している説明図である。平行ねじ部5で盛り上げられた雌ねじ入り口側の不完全ねじ部10は図4に示すように面取りの影響で盛り上がりが不足するが、その盛り上がりが不足したねじ山を、平行ねじ部5よりテーパ状に大きくなる再盛上げねじ部6にて再盛り上げすることによりシームを小さくする。この例は通り穴であるため、盛上げタップの食付き部3が雌ねじの完全ねじ部9を通過してから再盛上げねじ部6が雌ねじ入り口側の不完全ねじ山10を加工し、雌ねじ入り口側の不完全ねじ部の再盛り上げしたシーム13を形成する。
図2に示す、本発明の実施例3の盛上げタップは止まり穴用であるため、雌ねじのねじ立て長さを決めると同時に、雌ねじ入り口側の不完全ねじ部10を再盛上げねじ部6にて加工する。この例の再盛上げねじ部6は平行なねじ部を3山具えているが、その1山が雌ねじの完全ねじ部9まで加工する状況を示している。
図3に示す、本発明の実施例4の盛上げタップは、再盛上げねじ部6にて図4に示す雌ねじ入り口側の不完全ねじ部10を再盛上げ加工するために、正規のねじ山ピッチPより小さく補正したねじ山ピッチP1にして、タップのピッチを補正した進み側フランク面20にて再盛り上げを行う状況を示している。
以上、図示例に基づき説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものでなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、雌ねじ入り口側の不完全ねじ部10を再盛上げねじ部6の平行ねじ山数を増やしたり、その後ろをテーパ状にする等の各種変更が可能であることはいうまでもない。
また、本発明は従来の技術である油溝が付いているものや、表面処理を行うものにも適用できることはいうまでもない。
更に、凸部形状がスパイラル状に配置される盛上げタップ等の従来の技術の盛上げタップにも適用できる事はいうまでもない。
1 盛上げタップ
2 ねじ部
3 食付き部
4 ねじ山加工部
5 平行ねじ部
6 再盛上げねじ部
7 ねじ切り上げ部
8 シャンク部
9 雌ねじの完全ねじ部
10 雌ねじ入り口側の不完全ねじ部
11 雌ねじ出口側の不完全ねじ部
12 雌ねじの完全ねじ部のシーム
13 雌ねじ入り口側の不完全ねじ部の再盛り上げしたシーム
14 雌ねじ入り口側の不完全ねじ部のシーム
15 雌ねじ出口側の不完全ねじ部のシーム
16 テーパの勾配角度
17 平行ねじ部の谷底
18 再盛上げねじ部の谷底
19 凸部
20 タップのピッチを補正した進み側フランク面
P 正規のねじ山ピッチ
P1 補正したねじ山ピッチ
2 ねじ部
3 食付き部
4 ねじ山加工部
5 平行ねじ部
6 再盛上げねじ部
7 ねじ切り上げ部
8 シャンク部
9 雌ねじの完全ねじ部
10 雌ねじ入り口側の不完全ねじ部
11 雌ねじ出口側の不完全ねじ部
12 雌ねじの完全ねじ部のシーム
13 雌ねじ入り口側の不完全ねじ部の再盛り上げしたシーム
14 雌ねじ入り口側の不完全ねじ部のシーム
15 雌ねじ出口側の不完全ねじ部のシーム
16 テーパの勾配角度
17 平行ねじ部の谷底
18 再盛上げねじ部の谷底
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20 タップのピッチを補正した進み側フランク面
P 正規のねじ山ピッチ
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Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004356322A JP2006159363A (ja) | 2004-12-09 | 2004-12-09 | 盛上げタップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004356322A JP2006159363A (ja) | 2004-12-09 | 2004-12-09 | 盛上げタップ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006159363A JP2006159363A (ja) | 2006-06-22 |
JP2006159363A5 true JP2006159363A5 (ja) | 2006-10-05 |
Family
ID=36661916
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004356322A Pending JP2006159363A (ja) | 2004-12-09 | 2004-12-09 | 盛上げタップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006159363A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN109108400B (zh) * | 2018-09-06 | 2023-08-15 | 基准精密工业(惠州)有限公司 | 丝锥 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6412730A (en) * | 1987-07-07 | 1989-01-17 | Fujikura Ltd | Switching system for optical fiber line network |
JP3822572B2 (ja) * | 2003-03-18 | 2006-09-20 | 彌満和精機工業株式会社 | トルク低減盛上げタップ |
-
2004
- 2004-12-09 JP JP2004356322A patent/JP2006159363A/ja active Pending
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