JP2006159204A - 超音波接合方法および超音波接合装置 - Google Patents
超音波接合方法および超音波接合装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006159204A JP2006159204A JP2004349650A JP2004349650A JP2006159204A JP 2006159204 A JP2006159204 A JP 2006159204A JP 2004349650 A JP2004349650 A JP 2004349650A JP 2004349650 A JP2004349650 A JP 2004349650A JP 2006159204 A JP2006159204 A JP 2006159204A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tool
- ultrasonic
- horn
- pressure
- joining
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Pressure Welding/Diffusion-Bonding (AREA)
Abstract
【課題】 工具の応力を低減し、工具の長期的使用を可能とする超音波接合方法を提供する。
【解決手段】 本発明の超音波接合方法は、複数の接合材料30を、ホーン12およびアンビル14により加圧および超音波振動を加えて振動溶着する(ステップS1、S2)際に、ホーン12およびアンビル14の状態を検出する検出工程(ステップS3、S4)と、ホーン12およびアンビル14の状態に基づいて、ホーン12およびアンビル14による加圧を制御する制御工程(ステップS5)と、を有する。
【選択図】 図4
【解決手段】 本発明の超音波接合方法は、複数の接合材料30を、ホーン12およびアンビル14により加圧および超音波振動を加えて振動溶着する(ステップS1、S2)際に、ホーン12およびアンビル14の状態を検出する検出工程(ステップS3、S4)と、ホーン12およびアンビル14の状態に基づいて、ホーン12およびアンビル14による加圧を制御する制御工程(ステップS5)と、を有する。
【選択図】 図4
Description
本発明は、超音波接合方法および超音波接合装置に関し、特に、工具の磨耗を低減できる超音波接合方法および超音波接合装置に関する。
異種材料の接合方法としては、超音波接合方法が知られている。超音波接合方法とは、重ねた2枚の接合材料に超音波振動を与え、振動溶着させる接合法である。超音波振動を与えるためには、重ね合わせた材料を上下からホーンおよびアンビルなどの工具により挟み、加圧しつつ、ホーンを超音波振動させる。この超音波接合では、超音波振動を与え始めてから所定時間が経過するまで、工具により材料を一定の加圧力で加圧する(たとえば、特許文献1参照)。
特開2004−146786号公報
しかし、上記超音波接合方法では、材料同士が溶着した後にも、一定の力で加圧してしまう。これでは、振動および加圧により適当に柔らかくなった材料に対しても、工具が一定の加圧力を与え、その反面、工具に対して必要以上に大きな応力が発生する。
必要以上の応力が工具にかかると、工具の磨耗が促進され、工具の長期的使用、たとえば、10万ショット以上の工具の使用が実現できない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされてものであり、工具の応力を低減し、工具の長期的使用を可能とする超音波接合方法および超音波接合装置を提供することを目的とする。
本発明の超音波接合方法は、複数の接合材料を、工具により加圧および超音波振動を加えて振動溶着する際に、該工具の状態を検出する検出工程と、前記工具の状態に基づいて、該工具による加圧を制御する制御工程と、を有する。
本発明の超音波接合装置は、複数の接合材料を間に挟んで、加圧力および超音波振動を加える工具と、超音波振動を加えている最中の前記工具の状態に基づいて、該工具による加圧を制御する制御手段と、を有する。
本発明の超音波接合方法によれば、工具の状態に基づいて、工具による加圧を制御する。したがって、工具により接合材料が必要以上に加圧されず、工具が受ける応力を低減できる。結果として、工具寿命を向上できる。
本発明の超音波接合装置によれば、超音波振動を加えている最中の前記工具の状態に基づいて、該工具による加圧を制御する。したがって、工具により接合材料が必要以上に加圧されず、工具が受ける応力を低減できる。結果として、工具寿命を向上できる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
超音波接合装置は、複数の接合材料、たとえば、2枚の異種金属板30を振動接合するための装置である。
(構成)
最初に、超音波接合装置の構成について説明する。
最初に、超音波接合装置の構成について説明する。
図1は超音波接合装置の概略構成図、図2は接合材料に接するホーンの面を示す概略図、図3はホーンおよびアンビルの拡大図である。
超音波接合装置10は、図1に示すように、アンビル12、ホーン14、位置制御装置16、加圧装置18、制御装置20、入力装置22およびデータベース24を有する。
アンビル12およびホーン14は、超音波接合のための工具として機能する。
アンビル12およびホーン14には、それぞれ、金属板30に対して押圧される微細な突起13が設けられている。突起13は、図2に示すように、ホーン14表面に複数設けられている。突起13は、たとえば、金属板30に向かって細くなるように、テーパ状に形成されている。突起13は、ホーン14と同様にアンビル12にも設けられている。
図3に示すように、ホーン14およびアンビル12は、加圧により突起13を金属板30に沈み込ませる。この状態で、ホーン14が金属板30と略平行に超音波振動する。これにより、金属板30同士が摩擦されて、表面が柔らかくなり、互いに接合される。
位置制御装置16は、ホーン14に取り付けられており、ホーン14の金属板30に向かう相対的な位置を制御する装置である。これにより、ホーン14が金属板30側に近づき過ぎて、金属板30やホーン14自身が破損することが防止される。位置制御装置16は、制御装置20に接続されている。
加圧装置18は、ホーン14を金属板30側に向けて加圧するための加圧力を発生する。加圧装置18は、制御装置20に接続されており、加圧力が適宜調整される。
制御装置20は、超音波接合装置10の各部を制御する。制御装置20は、入力装置22およびデータベース24に接続されている。制御装置20は、入力装置22に入力されたデータおよびデータベース24に記憶されているデータに基づいて、位置制御装置16および加圧装置18を適宜制御して、超音波接合を進行する。
入力装置22は、外部からデータ入力を許容する。たとえば、入力装置22には、金属板の材質や厚さ、ホーン14の形状などの接合条件が入力される。
データベース24は、以前の超音波接合の結果や、金属板の溶接を有限要素法を用いて解析した結果や、該解析結果に基づいて作成された関係式を記憶する。
なお、制御装置20、入力装置22およびデータベース24は、単一のコンピュータに含まれうる。
(作用)
次に、超音波接合装置10の作用について説明する。
次に、超音波接合装置10の作用について説明する。
図4は、超音波接合装置の動作の流れを示すフローチャートである。
まず、超音波接合装置10では、超音波溶接時に加圧装置18によりホーン14を加圧する加圧力F1が決定される(ステップS1)。加圧力F1を決定する工程の詳細については、後述する。
そして、超音波溶接が開始される(ステップS2)。ここでは、制御装置20により、加圧装置18が加圧力F1を発生するように制御され、位置制御装置16がホーン14の移動を妨げないように制御される。
超音波溶接の最中には、制御装置20によりホーン14に超音波振動が加えられ、振幅量に基づいてホーン14の運動量が検出される(ステップS3)。
制御装置20により、ホーン14の運動量が最大値、すなわちピークに達したか否かが判断される(ステップS4)。ホーン14の運動量が最大値ではない場合(ステップS4:NO)、ステップS3の処理に戻って、運動量の検出が続行される。
ホーン14の運動量が最大値になった場合(ステップS4:YES)、加圧力が初期の加圧力F1よりも低い加圧力F2に低減されるように、制御装置20により加圧装置18が制御される(ステップS5)。
そして、接合が終了したかどうか、すわわち、所定の溶着時間が経過したかどうかが判断される(ステップS6)。接合が終了していない場合(ステップS6:NO)、接合が終了するまで、超音波振動が加えられる。
接合が終了した場合(ステップS6:YES)、超音波接合の処理が終了される。
以上のように、超音波接合装置10によれば、ホーン14の運動量が最大値になった場合に、加圧力を低減する。これによって、必要以上に工具が金属板30を加圧して、その応力を受けることを低減できる。したがって、工具の磨耗が少なくなり、長期的使用が可能となる。
次に、(1)加圧力F1を決定するステップS1の処理、(2)運動量を検出して最大値かどうか判断するステップS3およびステップS4の処理、(3)加圧力F1をF2に低減するステップS5の処理について、詳細に説明する。
(加圧力F1の決定)
図5は加圧力F1を決定する際の手順を示すフローチャート、図6はホーンに設けられた突起部の一つを示す斜視図である。
図5は加圧力F1を決定する際の手順を示すフローチャート、図6はホーンに設けられた突起部の一つを示す斜視図である。
加圧力F1は、超音波溶接の開始時にホーン14に加える加圧力である。これを決定するために、まず、制御装置20に工具形状が取得される(ステップS11)。ここで、工具形状とは、ホーン14およびアンビル12に設けられた突起部13の形状である。たとえば、図6に示すように、突起部13の形状が寸法D1〜D5により取得される。この工具形状の情報は、入力装置22に作業者により入力され、または、測定情報または設計形状として予めデータベース24に記憶されている。
続けて、接合条件が取得される(ステップS12)。接合条件とは、接合する金属板のそれぞれの材質や厚さである。金属板の厚さは、たとえば、図6に示すように、寸法D6〜D8により取得される。接合条件は、入力装置22に入力され、または、予めデータベース24に記録されている。
取得された工具形状および接合条件に基づいて、データベース24内が検索され、今回の工具形状および接合条件で溶接する際に金属板30間に必要な面圧が特定される(ステップS13)。データベース24には、有限要素法による解析結果や過去の実施結果に基づいて、工具形状および接合条件の組み合わせと、それらを超音波接合するために必要な接合界面の面圧とが対応付けられ、テーブル化されている。したがって、このテーブルを制御装置20が参照することにより、必要な面圧が特定される。
特定された必要面圧に基づいて、初期加圧力F1が算出される(ステップS14)。初期加圧力F1を算出する具体的手法は次の通りである。
データベース24には、予め、工具形状および接合条件の組み合わせごとに、接合界面の面圧Pと加圧力Fとの関係を多項式近似した関係式が記憶されている。多項近似式は、
P=B0+B1×F+B2×F2+B3×F3+…+Bn×Fn … 式1
というように得られる。ここで、Pは面圧、Fは加圧力、B0〜Bnは定数である。
P=B0+B1×F+B2×F2+B3×F3+…+Bn×Fn … 式1
というように得られる。ここで、Pは面圧、Fは加圧力、B0〜Bnは定数である。
上記式1のPに、ステップS13で特定された必要面圧の値を代入することによって、Fが得られる。このときのFが初期加圧力F1である。
このようにして、初期加圧力F1が決定される。したがって、ロットが変わって、同種工具でも若干形状が前回までと異なる場合、または別種工具で形状が前回までと異なる場合であっても、工具形状などを考慮した初期加圧力F1を設定できる。これにより、超音波溶接時に、ホーン14やアンビル12に必要以上の応力がかからず、工具寿命を延長できる。
なお、図4に示すフローチャートでは、初期加圧力F1の決定を、接合開始と連続して行っているが、これに限定されない。初期加圧力F1は、超音波接合の前工程として、予め決定されていてもよい。
(運動量を検出、最大値かどうか判断)
なぜ運動量を検出して、運動量が最大値かどうかを判断するかについて説明する。この理由を説明するために、まず、通常の超音波溶接の最中のホーンの加圧力、沈み込み量および運動量の推移について説明する。
なぜ運動量を検出して、運動量が最大値かどうかを判断するかについて説明する。この理由を説明するために、まず、通常の超音波溶接の最中のホーンの加圧力、沈み込み量および運動量の推移について説明する。
図7は、通常の超音波溶接の際の時間と、ホーンの加圧力、沈み込み量および運動量との関係をそれぞれ示すグラフである。横軸は時間(秒)を示し、縦軸は、加圧力(Kgf)、沈み込み量(mm)、運動量(W)を示す。なお、沈み込み量については、グラフ上、初期値から下がる程、大きくなっていることを示す。
通常の超音波加工を行う際に、ホーン14の加圧力、沈み込み量および運動量を検出すると、図7に示すようになる。
図中、時間taは、ホーン14による接合材料の加圧力が一定になる時間である。時間tbは、ホーン14の運動量Wがピークに到達する時間である。時間tcは、ホーン14による加圧、振動を止め、溶接を終了する時間である。
まず、図中一点鎖線で示すホーン14の加圧力を参照すると、時間taまで増加し、時間tcまで一定に維持され、時間tcで0に戻っている。
図中点線で示すホーン14の沈み込み量を参照すると、ホーン14の加圧により急激に増加して一旦略一定になった後、時間taでさらに増加し、時間tbから時間tcにかけても増加している。時間tcでホーン14が接合材料から分離されるので、沈み込み量が0に戻っている。
図中実線で示すホーン14の運動量を参照すると、ホーン14の加圧より少し遅れて増加し始め、時間tbで最大値に到達し、少し減少した後、略一定に時間tcまで維持されている。ホーン14の運動量の増加が加圧力の増加よりも遅れるのは、加圧開始時にはホーン14が振動しても接合材料間の摩擦が大きくて動かないからである。加圧および振動を続けると、接合材料が柔らかくなり摩擦が小さくなりホーン14が振動しやすくなるので、ホーン14の運動量が増加する。ホーン14の運動量が最大になった時間tbにおいて、接合材料が溶着できるだけ十分に柔らかくなったことがわかる。
したがって、ホーン14の沈み込み量は、時間tbのホーン14の沈み込み量S1で超音波接合には十分である。しかし、時間tb以後も加圧力を一定に保っているため、沈み込み量は、時間tbの経過後でも増加を続け、さらにS2(mm)だけ増加している。
この沈み込み量S2は、余分である。余分な沈み込み量S2により、ホーン14に余分な応力が発生し、ホーン14の磨耗を促進して、工具寿命を短くしてしまう。
したがって、ホーン14の運動量が最大になったことを検出し、この時点で加圧力を低減することにより、余分な沈み込み量S2の発生を防止できる。
このため、図4に示すフローチャートのステップS3およびステップS4において、運動量を検出し、最大値かどうかを判断している。運動量は、ホーン14の振幅を検出することによって測定できる。
(加圧力F1をF2に低減)
加圧力F1は、上述の「加圧力F1の決定」で説明したように決定される。図4に示すフローチャートのステップS5で加圧力を低減する目標となる加圧力F2を決定する手法について説明する。
加圧力F1は、上述の「加圧力F1の決定」で説明したように決定される。図4に示すフローチャートのステップS5で加圧力を低減する目標となる加圧力F2を決定する手法について説明する。
加圧力F2は、加圧力の低減の目安値として予め設定された低減目安値ΔFを実際の接合状況に合わせて補正して算出される。低減目安値ΔFは、予め有限要素法により求めておく値なので、この低減目安値ΔFがどのように求められるかを先に説明し、その後に、加圧力F2を決定する流れを説明する。
図8は沈み込み量と加圧力との関係を示す図である。
図8に実線で示す曲線のように、予め有限要素解析により、図7でいう時間tbの経過前のホーン14の沈み込み量Sと加圧力Fとの関係を多項式近似して解析しておく。関係式は、
F=A0+A1×S+A2×S2+A3×S3+…+An×Sn … 式2
というように得られる。ここで、Sは沈み込み量、Fは加圧力、A0〜Anは定数である。
F=A0+A1×S+A2×S2+A3×S3+…+An×Sn … 式2
というように得られる。ここで、Sは沈み込み量、Fは加圧力、A0〜Anは定数である。
時間tbの経過後では沈み込み量Sと加圧力Fとの関係は計算できないので、該関係を表す関数Gを、図8に点線で示す曲線により仮想的に示す。この場合、F(S1)=G(S1+S2)が成立する。
時間tbの経過後は、加圧力をG(S1)にまで低減しても接合可能と考えられる。しかし、関数Gを計算できないので、関数Fを用いて、近似的に低減目安値ΔFを計算する。すなわち、微分係数F(S1)’=G(S1)’と仮定して、
ΔF=F(S1+S2)−F(S1)
とする。
ΔF=F(S1+S2)−F(S1)
とする。
以上のようにして、予め有限要素解析により求めた関数F(S)の場合、低減目安値ΔFだけ加圧力を低減することによって、余分な沈み込み量S2を防止できる。しかし、実際に超音波溶接する際には、関数F(S)と必ずしも同様にはならないので、低減目安値ΔFを実測値に基づいて補正する必要がある。
次に示す手法により、実測値に基づく低減目安値ΔFの補正を考慮しつつ、加圧力をF2に低減する。
図9は加圧力F2を決定する流れを示すフローチャートである。
まず、超音波溶接中に、ホーン14の実際の加圧力F1*が測定され、制御装置20に取得される(ステップS21)。
そして、測定した加圧力F1*が、上記式2から導かれる理論上の加圧力、すなわちF(S1)で除算されて、補正係数Kが求められる(ステップS22)。
K=F1*/F(S1)
これにより、理論値に対する実測値の比がわかる。
これにより、理論値に対する実測値の比がわかる。
そして、理論上の低減目安値ΔFに補正係数Kを乗算して、実測値F1*から減算することによって、今回の実測値に対応した低減目標加圧力F2を算出する(ステップS23)。
式で表すと、
F2=F1*−ΔF×K
である。
F2=F1*−ΔF×K
である。
求められた加圧力F2に基づいて、制御装置20により加圧装置18が制御され、ホーン14による加圧力が調整される(ステップS24)。
以上のように、加圧力の実測値を測定して、低減目安値ΔFを補正した上で、低減目標加圧力F2を設定できる。したがって、接合材料が十分に柔らかくなったときに、ホーン14の加圧力を過不足なく適当に低減できる。結果として、ホーン14に必要以上の応力が生じず、工具寿命を向上できる。
(変形例)
次に、本実施形態の変形例を説明する。
次に、本実施形態の変形例を説明する。
上記実施形態では、接合材料が十分に柔らかくなったとき、すなわち、ホーン14の運動量がピークに到達したときに、ホーン14の加圧力をF2に低減している。しかし、これに限定されない。運動量のピークを検出した時点で、ホーン14の接合材料に向かう相対的な位置を固定してもよい。
図10は、ホーンの運動量が最大値になったときにホーンの位置を固定する場合の加圧力を示す図である。
図10において、時間ta、tb、tcは、図7と同様である。すなわち、時間taで加圧力が安定し、時間tbでホーン14の運動量が最大になり、時間tcで溶接が終了する。
時間tbになると、ホーン14の位置を固定することにより、図10に示すように、それ以上、接合材料が加圧されない。すなわち、接合材料が保持された状態となる。
したがって、接合過程において、必要以上の応力が工具に発生することを防止でき、工具寿命を向上できる。
なお、位置制御装置16をホーン14にかみ合わせることによって、ホーン14の接合材料に向かう位置を固定できる。
また、変形例のように、時間tbで加圧力一定制御から位置一定制御に変更させると、接合材料を保持するための保持力として、上記加圧力F2が必要になる。
10…超音波接合装置、
12…アンビル、
13…突起部、
14…ホーン、
16…位置制御装置、
18…加圧装置、
20…制御装置、
22…入力装置、
24…データベース、
30…金属板(接合材料)。
12…アンビル、
13…突起部、
14…ホーン、
16…位置制御装置、
18…加圧装置、
20…制御装置、
22…入力装置、
24…データベース、
30…金属板(接合材料)。
Claims (10)
- 複数の接合材料を、工具により加圧および超音波振動を加えて振動溶着する際に、該工具の状態を検出する検出工程と、
前記工具の状態に基づいて、該工具による加圧を制御する制御工程と、
を有する超音波接合方法。 - 前記検出工程では、前記工具が振動する際の運動量のピークを検出し、
前記制御工程では、前記検出工程において前記ピークが検出されると、前記工具による加圧力を低減する請求項1に記載の超音波接合方法。 - 前記検出工程では、前記工具が振動する際の運動量のピークを検出し、
前記制御工程では、前記検出工程において前記ピークが検出されると、前記接合材料に向かう前記工具の相対的な位置を固定する請求項1に記載の超音波接合方法。 - 前記検出工程および前記制御工程の前工程として、
前記工具の先端形状、前記接合材料の材質および厚みに関する接合条件を取得する取得工程と、
前記接合条件に基づいて、前記振動溶着時に前記工具全体で発生する加圧力を決定する加圧力決定工程と、
を含む請求項1〜3のいずれか一項に記載の超音波接合方法。 - 前記加圧力決定工程は、
前記接合条件に基づいて、今回の前記接合材料が振動溶着するために必要な臨界接触面圧を決定する面圧決定工程と、
予め有限要素法を用いて求められている、前記工具の加圧力と接合部での接触面圧との関係を多項式近似した関係式に、前記臨界接触面圧を代入して、加圧力を算出する算出工程と、
を含む請求項4に記載の超音波接合方法。 - 複数の接合材料を間に挟んで、加圧力および超音波振動を加える工具と、
超音波振動を加えている最中の前記工具の状態に基づいて、該工具による加圧を制御する制御手段と、
を有する超音波接合装置。 - 前記制御手段は、前記工具が振動する際の運動量のピークを検出し、前記ピークを検出したときに、前記工具による加圧力を低減する請求項6に記載の超音波接合装置。
- 前記制御手段は、前記工具が振動する際の運動量のピークを検出し、前記ピークを検出したときに、前記接合材料に向かう前記工具の相対的な位置を固定する請求項6に記載の超音波接合装置。
- 前記工具の先端形状、前記接合材料の材質および厚みに関する接合条件を取得する取得手段をさらに有し、
前記制御手段は、前記接合条件に基づいて、前記振動溶着時に前記工具全体で発生する加圧力を決定する請求項6〜8のいずれか一項に記載の超音波接合装置。 - 前記制御手段は、前記接合条件に基づいて、今回の前記接合材料が振動溶着するために必要な臨界接触面圧を決定し、前記工具の加圧力と接合部での接触面圧との関係を多項式近似した関係式に、前記臨界接触面圧を代入して、加圧力を算出する請求項9に記載の超音波接合装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004349650A JP2006159204A (ja) | 2004-12-02 | 2004-12-02 | 超音波接合方法および超音波接合装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004349650A JP2006159204A (ja) | 2004-12-02 | 2004-12-02 | 超音波接合方法および超音波接合装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006159204A true JP2006159204A (ja) | 2006-06-22 |
Family
ID=36661776
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004349650A Pending JP2006159204A (ja) | 2004-12-02 | 2004-12-02 | 超音波接合方法および超音波接合装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006159204A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008066170A (ja) * | 2006-09-08 | 2008-03-21 | Nec Tokin Corp | 積層型電池の製造方法 |
JP2012035299A (ja) * | 2010-08-06 | 2012-02-23 | Mitsubishi Electric Engineering Co Ltd | 超音波接合制御装置及び超音波接合制御方法 |
CN106735840A (zh) * | 2016-12-30 | 2017-05-31 | 东莞长盈精密技术有限公司 | 超声波焊头和焊接设备 |
JP2020066042A (ja) * | 2018-10-26 | 2020-04-30 | 株式会社ダイヘン | 接合装置 |
-
2004
- 2004-12-02 JP JP2004349650A patent/JP2006159204A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008066170A (ja) * | 2006-09-08 | 2008-03-21 | Nec Tokin Corp | 積層型電池の製造方法 |
US8491673B2 (en) | 2006-09-08 | 2013-07-23 | Nec Energy Devices, Ltd. | Method for production of stacked battery |
KR101348562B1 (ko) * | 2006-09-08 | 2014-01-07 | 엔이씨 에너지 디바이스 가부시키가이샤 | 적층형 전지의 제조방법 |
JP2012035299A (ja) * | 2010-08-06 | 2012-02-23 | Mitsubishi Electric Engineering Co Ltd | 超音波接合制御装置及び超音波接合制御方法 |
CN106735840A (zh) * | 2016-12-30 | 2017-05-31 | 东莞长盈精密技术有限公司 | 超声波焊头和焊接设备 |
JP2020066042A (ja) * | 2018-10-26 | 2020-04-30 | 株式会社ダイヘン | 接合装置 |
JP7141306B2 (ja) | 2018-10-26 | 2022-09-22 | 株式会社ダイヘン | 接合装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
De Vries | Mechanics and mechanisms of ultrasonic metal welding | |
JP6223535B2 (ja) | 超音波溶接品質判断装置および方法 | |
JP3456293B2 (ja) | 異種金属の超音波溶接方法 | |
JP2011115842A (ja) | 摩擦攪拌接合装置及びその接合方法 | |
JP7451518B2 (ja) | 物理的に違いのある構成要素を溶接するための自動超音波プレスシステムおよび方法 | |
JP4989492B2 (ja) | 半導体素子接合装置及びこれを用いた半導体素子接合方法 | |
JP2007237256A (ja) | 超音波接合装置および超音波接合方法 | |
KR20060017505A (ko) | 부품의 용접 방법 | |
JPH1071651A (ja) | 熱可塑性加工片を処理する方法及び装置 | |
JP2010502444A (ja) | 振幅プロファイリングを使用する超音波溶接 | |
JP6572515B2 (ja) | 超音波接合装置及びその制御装置 | |
JP2006159204A (ja) | 超音波接合方法および超音波接合装置 | |
JP3772175B2 (ja) | 超音波溶着装置 | |
JP2004047944A (ja) | 接合装置および接合の良否判別方法を有する接合方法 | |
JP5738702B2 (ja) | 抵抗溶接の評価方法、抵抗溶接機の制御方法、抵抗溶接機の制御装置、および抵抗溶接機 | |
JP3780636B2 (ja) | 超音波溶接方法 | |
JP3780637B2 (ja) | 重ね合わせ超音波溶接における接合品質判別方法 | |
JP7141306B2 (ja) | 接合装置 | |
JP3927190B2 (ja) | 超音波溶着装置 | |
JP2000317651A (ja) | 超音波溶接不良検出方法および装置 | |
KR102137370B1 (ko) | 초음파 용접 품질 판단 장치 및 방법 | |
JPWO2020067191A1 (ja) | 超音波接合方法 | |
JP6624986B2 (ja) | 超音波接合装置 | |
JP6861924B2 (ja) | 加工機の制御装置及び方法 | |
JP3703017B2 (ja) | スポット溶接のモニタリング方法およびモニタリング装置 |