JP2006159065A - マイクロミキサー - Google Patents

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Abstract

【課題】 それぞれの温度が異なっていてもよい2種類の流体の効率的な混合、分散を達成し、特に上述の非等温での混合若しくは分散が要求される各種プロセスに適用できる熱交換機構付のマイクロミキサーを提供する。
【解決手段】 第1の流体Xを通流する第1流体流路を有する第1プレートAと第1の媒体vを通流する第1媒体流路を有する第2プレートaから構成されている第1プレート対Aaと、第2の流体Yを通流する第2流体流路を有する第3プレートBと第2の媒体wを通流する第2媒体流路を有する第4プレートbから構成されている第2プレート対Bbとを、第1流体流路と第2媒体流路との位置が上下方向で対応するように配置されると共に、第2流体流路と第1媒体流路との位置が上下方向で対応するように配置されるように、順次積層する。
【選択図】 図10

Description

本発明はマイクロミキサーに関し、さらに詳しくは、2種類の流体をマイクロミキサー内でそれぞれ加熱若しくは冷却して、所定の温度に調節した後、混合若しくは分散する熱交換機構付のマイクロミキサーに関する。
化学反応を実施するための液体若しくは気体状の2成分の混合や水溶液と油状物質の乳化、分散などを目的として各種の静止ミキサーが提案され、中でも混合若しくは分散する2成分をマイクロマシニング技術で加工されたマイクロ流路内に導入する構造を有するマイクロミキサーが効率的な混合、分散用静止ミキサーとして注目されている(例えば、特許文献1参照)。
このようなマイクロミキサーは、混合若しくは分散する液体若しくは気体状の物質を流路幅が0.01mmから3mm程度のマイクロ流路内で微小な流体要素に分割し、しかる後に混合、分散する機構を有しているため、従来の静止ミキサーに比べて短時間で効率的な混合、分散が達成されることから、広範囲にわたる化学プロセスへの適用が検討されている。その一例として、化学反応を実施するためのマイクロミキサー(特許文献2)や微粒子を製造するためのマイクロ反応器(特許文献3)、マイクロ乳化器(特許文献4)が挙げられる。
しかしながら、これらのマイクロミキサーは主に同一温度での混合、分散が前提となっているため、マイクロミキサー全体を加熱若しくは冷却することにより、混合若しくは分散する2成分全体を同一の温度に設定することはできるものの、異なる温度での混合や分散を実施することは事実上、不可能である。
仮にマイクロミキサーに導入する前に混合若しくは分散する2成分をあらかじめ所定の異なる温度に調整したとしても、マイクロミキサー内で熱の授受が行われ、2成分が合流する時点ではマイクロミキサーに導入される前の温度を維持していない場合がある。これは、マイクロミキサーがマイクロ流路で構成されているために伝熱面積が大きく、混合若しくは分散される成分が容易に熱交換するためである。
したがって、上述したような経緯から、マイクロミキサーを用いて温度の異なる流体成分を合流直前までそれぞれの温度を維持したまま混合若しくは分散することは事実上不可能であった。
このように従来のマイクロミキサーは異なる温度を有する成分の混合や分散には対応できず、例えば高温で水に溶解する固形物を含む高温水溶液を冷却水と急速に混合して微細な微粒子を得る晶析プロセスや、熱に不安定な成分を含む溶液と高温で機能を発揮する触媒成分を含む溶液を急速に混合して反応させる急速昇温プロセス、さらには高温で溶融した高分子成分を低温の溶媒成分中で微粒子化する分散プロセスなどには適用できない場合もあった。
特表平09−506034号公報(図1から図3) 特表平11−514573号公報(図1から図6) 特開2003−164745号公報(図1から図3) 特開2002−346352号公報(図1から図5)
本発明が解決しようとする課題は、それぞれの温度が異なっていてもよい2種類の流体の効率的な混合、分散を達成し、特に上述の非等温での混合若しくは分散が要求される各種プロセスに適用できる熱交換機構付のマイクロミキサーの提供にある。
本発明者等は、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、混合若しくは分散する流体X及び流体Yを流通させるためのマイクロ流路を有するプレートA及びプレートBと、該流体を加熱若しくは冷却するためのマイクロ流路を有するプレートa及びプレートbとを組み合わせることにより、熱媒若しくは冷媒(v、w)をそれぞれ独立に供給することができ、混合若しくは分散すべき流体X及び流体Yをそれぞれ異なる温度で調整できることを知見し、本発明の完成に至った。
すなわち、本発明は、複数のプレートが積層されたマイクロミキサーにおいて、
(1)該複数のプレートのうちの1のプレートは、第1流体を通流する第1流体流路を有する第1プレートと、第1媒体を通流する第1媒体流路を有する第2プレートから構成され、該第1流体流路と該第1媒体流路とはそれぞれ独立して形成されている第1プレート対であり、
(2)該複数のプレートのうちの他の一のプレートは、第2流体を通流する第2流体流路を有する第3プレートと、第2媒体を通流する第2媒体流路を有する第4プレートから構成され、該第2流体流路と該第2媒体流路とはそれぞれ独立して形成されている第2プレート対であり、
(3)該第1流体流路と該第2媒体流路との位置が上下方向で対応するように配置されると共に、該第2流体流路と該第1媒体流路との位置が上下方向で対応するように配置されるように、
(4)該第1プレート対と該第2プレート対とが順次積層されている
ことを特徴とするマイクロミキサーを提供するものである。
本発明のマイクロミキサーにより、従来のマイクロミキサーでは困難であった、異なる温度に制御された非等温での混合や分散が達成でき、例えば高温で水に溶解する固形物を含む高温水溶液を冷却水と急速に混合して微細な微粒子を得る晶析プロセスや、熱に不安定な成分を含む溶液と高温で機能を発揮する触媒成分を含む溶液を急速に混合して反応させる急速昇温プロセス、さらには高温で溶融した高分子化合物を低温の溶媒成分中で微粒子化する分散プロセスなどの構築が容易となる。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態である熱交換機構付のマイクロミキサーについて説明する。図1は第1流体Xを通流する第1流体流路を有する第1プレートAの平面図である。図2は図1に示した第1プレートAの第1流体流路側を見た側面図である。図3は第1媒体vを通流する第1媒体流路を有する第2プレートaの平面図である。図4は第1プレートAと第2プレートaから構成された第1プレート対Aaの平面図である。図5は第1プレート対Aaの斜視図である。図6は第2流体Yを通流する第2流体流路を有する第3プレートBの平面図である。図7は第2媒体wを通流する第2媒体流路を有する第4プレートbの平面図である。図8は第3プレートBと第4プレートbから構成された第2プレート対Bbの平面図である。図9は第2プレート対Bbの斜視図である。図10は第1プレート対Aaと第2プレート対Bbとを積層する状態を示す斜視図である。図11は第1プレート対Aaと第2プレート対Bbとを積層した状態を示す斜視図である。図12は第1プレート対Aaと第2プレート対Bbとを積層し、更に上カバープレートと下カバープレートを積層した状態を示す斜視図である。図13はマイクロミキサーの外観を示す斜視図である。図14は図13に示したマイクロミキサー内の様子を示す平面透過図である。
図1に示すように、第1プレートAの外形は平行四辺形の形状となっている。この第1プレートAには、第1の流体Xを通流する第1流体流路A1が複数設けられており、これらの第1流体流路A1は複数の遮蔽壁A2によりそれぞれ遮蔽されている。第1プレートAの材質には特に制限はないが、ステンレス鋼などの金属製が加工上好ましい。プレート材質として金属板を使用した場合は、マイクロ流路の加工はエンドミルによる切削やエッチングによる加工が可能であるからである。
本発明のマイクロミキサーを熱交換器用として使用する場合には、熱交換効率及び混合効率の観点から、第1流体流路A1の流路幅は0.01mm〜3mmであり、かつ、流路深さは0.005mm〜3mmの範囲が好ましく、特に流路幅が0.02mm〜1mmであり、かつ、流路深さが0.01mm〜1mmであることが好ましい。なお、遮蔽壁A2の幅としては、第1流体流路A1の幅と略同等〜略1/2程度とすることが好ましい(図2参照)。
図3は、第1プレートAと対になる第2プレートaで、外形は台形の形状となっている。この第2プレートaには、第2の流体Yを加熱若しくは冷却するための媒体vを通流する第1媒体流路a1が複数設けられており、これらの第1媒体流路a1は複数の遮蔽壁a2によりそれぞれ遮蔽されている。そして、第1媒体流路a1の流路幅は、熱交換効率の点から、後述する第2流体流路B1の流路幅よりも同等かそれより広い幅となっている。
図4には、これらの第1プレートAと第2プレートaを溶接等によって対にして構成した第1プレート対Aaを示す。この図から分かるように、第1プレート対Aaは平面視略V字状の形状となっており、外観視した場合に左右対称形状となる。ここで、第1プレートAと第2プレートaとが成す角度θは90°となっている。そして、第1プレートAの遮蔽壁A2と第2プレートaの遮蔽壁a2とによって、第1流体流路A1と第1媒体流路a1とが遮蔽されて独立して形成されるようにすると共に、第1の流体Xに対する第1媒体vの熱的影響を低減することができる。
なお、これらの第1プレートAと第2プレートaを一体加工して第1プレート対Aaを得ることもできる。この場合においても、第1流体流路A1と第1媒体流路a1とを遮蔽して第1の流体Xに対する第1媒体vの熱的影響を低減するように、所定の遮蔽壁の幅を有するようにすることが良い。
図5は、図4に示した第1プレート対Aaの斜視図を、第1流体Xの出口側から見た様子を示したものである。
図6は第3プレートBを示す平面図であり、これは第1プレートAと同様に外形は平行四辺形の形状となっている。ただし、第1プレートAとは鏡面対称形である。この第1プレートBには、第2の流体Yを通流する第2流体流路B1が複数設けられており、これらの第2流体流路B1は複数の遮蔽壁B2によりそれぞれ遮蔽されている。第3プレートBの材質も特に制限はないが、上述した第1プレート1と同様にステンレス鋼などの金属製が加工上好ましい。この第3プレートBの第2流体流路側を見た側面図としては、図2に示した第1プレートAの場合と同様である。
また、上述した第1プレートAや第2プレートaと同様に、第2流体流路B1の流路幅は0.01mm〜3mmで、かつ、流路深さは0.005mmから3mmの範囲が好ましく、特に流路幅が0.02mm〜1mmであり、かつ、流路深さが0.01mm〜1mmであることが好ましい。なお、遮蔽壁B2の幅としては、第2流体流路B1の幅と略同等〜略1/2程度とすることが好ましい。
図7は、第3プレートBと対になる第4プレートbで、外形は台形の形状となっている。この第4プレートbには、第1の流体Xを加熱若しくは冷却するための媒体wを通流する第2媒体流路b1が複数設けられており、これらの第2媒体流路b2は複数の遮蔽壁b2によりそれぞれ遮蔽されている。そして、第2媒体流路b1の流路幅は、熱交換効率の点から、上述の第1流体流路A1の流路幅よりも同等かそれより広い幅となっている。
図8には、これらの第3プレートBと第4プレートbを溶接等によって対にして構成した第2プレート対Bbを示す。この図から分かるように、第2プレート対Bbは平面視略V字上の形状となっており、外観視した場合に左右対称形状となっている。ここで、第3プレートBと第4プレートbとが成す角度θは90°となっており、第1プレート対Aaと同様である。そして、
第3プレートBの遮蔽壁B2と第4プレートbの遮蔽壁b2とによって、第2流体流路B1と第2媒体流路b1とが遮蔽されて独立して形成されるようにすると共に、第2の流体Yに対する第2媒体wの熱的影響を低減することができる。
なお、これの第3プレートBと第4プレートbを一体加工して第2プレート対Bbを得ることもできる。この場合においても、第2流体流路B1と第2媒体流路b1とを遮蔽して第2の流体Yに対する第2媒体wの熱的影響を低減するように、所定の遮蔽壁の幅を有するようにすることが良い。
図9は、図8に示した第2プレート対Bbの斜視図を、第2の流体Yの出口側から見た様子を示したものである。
上述したような第1プレート対Aaと第2プレート対Bbとを積層して熱交換の機能を有するマイクロミキサーを構成する場合には、その熱交換効率を考慮して、これらの厚さは0.05mm〜5mmの範囲とすることが好ましい。したがって、上述した各流体流路の幅や深さ、遮蔽壁の幅等は、このプレートの厚さを考慮して、適宜設計すれば良い。
なお、第1流体流路A1及び第2流体流路B1は、第1の流体Xや第2の流体Yの種類にもよるが、加熱又は冷却を行う際に、流路内で凝集等を起こして詰まるおそれがある場合を考慮して、遮蔽壁A2、B2によって直線状に遮蔽され、直線状の流路を形成するようにすることが好ましい。また、第1媒体流路a1と第2媒体流路b1は、それぞれ第2流体流路B1と第1媒体流路A1の上下方向で対応する位置に配置されることになるが、媒体vや媒体wの流れ方向は、加熱又は冷却処理の効率を考慮して、それぞれ第2の流体Yと第1の流体Xの流れ方向と同方向となる並流(各図面においては、いずれも並流)としても、また、逆方向となる向流としても良い。
さらに、第1プレート対Aaと第2プレート対Bbとは、外形が鏡面対称形状として、第1プレートA及び第3プレートBを平行四辺形の形状とし、第2プレートaと第4プレートbを台形の形状とすることで、良好な積層構造を形成することができる。そして、各プレート対は平面視略V字状となり、これらのプレート同士が成す角度θは、第1の流体Xと第2の流体Yとが、出口側でそれぞれの流れ方向が交差して混合若しくは分散させることを考慮すると45°≦θ≦135°の範囲が好ましいが、全体の寸法形状、流路の本数、冷却効率、混合若しくは分散効率、加工性等を総合的に考慮すると、θ=90°であることが特に好ましい。
このようにして得られた第1プレート対Aaと第2プレート対Bbが、ステンレス鋼等の金属である場合には、拡散接合等の公知公用の方法で接合することができ、処理する流体の漏れ防止等が図れる。そして、これらのプレート対を2組以上積層して接合することにより、熱交換機能付きのマイクロミキサーを得ることがでる。なお、積層数は混合若しくは分散すべき流体X、流体Yの処理量に応じて、任意に決めるれば良い。
図10には、第1プレート対Aaと第2プレート対Bbを4段積層する場合の状態を示し、図11は積層した後の状態を示す。この積層されたプレートの上下に、上カバープレート3と下カバープレート4を更に接合して、マイクロミキサーとする(図12)。
なお、第1流体流路A1の出口と第2流体流路B1の出口は垂直方向で同一平面S内に位置するようにされている。これは、第1の流体Xと第2の流体Yがそれぞれ独立して加熱又は冷却処理された直後に、直ちに合流して混合若しくは分散を行うようにすることが好ましいからである。
図12に示したプレートの積層体を収納する筐体5に、流体Xの流入用コネクタ6と流体Yの流入用コネクタ7と、流体Xと流体Yの合流用コネクタ8と、媒体vの流入用コネクタ9aと流出用コネクタ9bと、媒体wの流入用コネクタ10aと流出用コネクタ10bとを取り付けて、図13に示すような熱交換機構付のマイクロミキサーを得ることができる。
なお、図14に示すように、混合若しくは分散される流体Xと流体Yの合流部(図12の面S)に取り付けられる合流用コネクタ8の内面を、円錐状の形状として合流後の混合流体の流れ方向に対する断面積が流れ方向に進むに従って狭められる、いわゆる縮流構造とすることが好ましい。これは微小流体要素として合流した流体X及び流体Yが、合流用コネクタ8の円錐状内面で流れ方向に沿ってさらに縮流されるので、混合及び分散時間が短縮され、より効率的な混合若しくは分散を行うことができるからである。
上述においては、混合若しくは分散させる流体X及び流体Yを接触させる角度、すなわち、V字状のプレートの角度θは平行四辺形のプレートA及びプレートBの形状で決定される構造を中心に説明してきたが、例えば、図15に示すような第1プレート対Aaと図16に示すような第2プレート対Bbとを使用してマイクロ流路を形成させることもできる。すなわち、混合若しくは分散させる流体X及び流体Yを通流させる流路の形状を、媒体w及び媒体vの流路と上下方向で対応する位置においては直線状とするが、合流部付近で屈曲させることにより、上述のV字状プレートで得ることができるマイクロミキサーと同様の機能を有するマイクロミキサーを得ることもできる。
本発明によるマイクロミキサーによれば、2種類の流体をそれぞれ独立して異なる温度に制御することができるので、非等温での混合や分散が達成でき、例えば、微細な有機微粒子製造を目的とした晶析プロセスや、高温の溶融高分子化合物を低温の溶媒成分中で微粒子化する分散プロセスなどに利用することができる。
ここで、本発明の熱交換機構付のマイクロミキサーの利用例として、晶析法によるフタロシアニン化合物の微粒子製造プロセスを取り上げ、その有用性について説明する。
一般に、銅フタロシアニンやチタニルフタロシアニン等は、高温高圧の超臨界状態にある水、アセトン等の有機溶媒に溶解することが知られている。
このようなフタロシアニン化合物が溶解した超臨界水若しくは超臨界状態にある有機溶媒を低温の水若しくは有機溶媒と混合し、超臨界状態を崩すことにより、溶解していた該フタロシアニン化合物が析出させる晶析プロセスによるフタロシアニン化合物の微粒子製造法が知られている。
このとき、温度差の異なるフタロシアニン化合物が溶解した超臨界状態にある溶液と冷却液との混合速度が遅い場合や、温度調節が不十分で伝熱速度が遅いと、フタロシアニンが結晶成長し、微細なフタロシアニン粒子を得ることができない場合がある。
このような急冷晶析プロセスに、本発明による熱交換機構付のマイクロミキサーを用いることにより、製品品質上好ましい、より微細な微粒子を得ることができる。
また、本発明による熱交換機構付のマイクロミキサーの分散プロセスへの利用例としては、高分子微粒子製造プロセスへの適用例を挙げることができる。
粉体塗料やトナー向けに製造されているポリマー微粒子はその粒子径分布が狭く、均一な形状であるほど好ましいが、従来の回分式での製造法では乱流状態でポリマー微粒子が造粒されるため、粒子径分布が広く、粗大粒子を含む場合がある。
このような高分子微粒子製造プロセスに本発明の熱交換機構付マイクロミキサーを用いることにより、温度が制御された環境で、層流状態で造粒することにより、粒子径の均一化を図ることができる。
例えば高温で溶融したポリエステル樹脂と低温の水などの液体を、本発明の熱交換機構付のマイクロミキサー中で分散することにより、連続的にポリエステル樹脂のビーズが製造することができる。
初期状態において高温で溶融状態にあるポリエステル樹脂は、水と接触することにより表面張力差で球形の液滴になるが、この液滴状のポリエステル樹脂が接触した水に冷やされて次第に固化し、微粒子となる。
また、この一連の過程は層流状態で行われるので、粒子の合一や分裂などの頻度が少ないため、粒子径及び形状が整った微粒子を得ることができ、目的とする均一で粒子径分布の狭いポリエステル樹脂微粒子を得ることができる。
第1流体Xを通流する第1流体流路を有する第1プレートAの平面図。 図1に示した第1プレートAの第1流体流路側を見た側面図。 第1媒体vを通流する第1媒体流路を有する第2プレートaの平面図。 第1プレートAと第2プレートaから構成された第1プレート対Aaの平面図。 第1プレート対Aaの斜視図。 第2流体Yを通流する第2流体流路を有する第3プレートBの平面図。 第2媒体wを通流する第2媒体流路を有する第4プレートbの平面図。 第3プレートBと第4プレートbから構成された第2プレート対Bbの平面図。 第2プレート対Bbの斜視図。 第1プレート対Aaと第2プレート対Bbとを積層する状態を示す斜視図。 第1プレート対Aaと第2プレート対Bbとを積層した状態を示す斜視図。 第1プレート対Aaと第2プレート対Bbとを積層し、更に上カバープレートと下カバープレートを積層した状態を示す斜視図。 マイクロミキサーの外観を示す斜視図。 図13に示したマイクロミキサー内の様子を示す平面透過図。 他の実施形態における第1プレート対Aaの平面図。 他の実施形態における第2プレート対Bbの平面図。
符号の説明
A 第1プレート
a 第2プレート
B 第3プレート
b 第4プレート
3 上カバープレート
4 下カバープレート
5 筐体
6 流体Xの流入用コネクタ
7 流体Yの流入用コネクタ
8 流体Xと流体Yの合流用コネクタ
9a 媒体vの流入用コネクタ
9b 媒体vの流出用コネクタ
10a 媒体wの流入用コネクタ
10b 媒体wの流出用コネクタ

Claims (5)

  1. 複数のプレートが積層されたマイクロミキサーにおいて、
    (1)該複数のプレートのうちの1のプレートは、第1流体を通流する第1流体流路を有する第1プレートと、第1媒体を通流する第1媒体流路を有する第2プレートから構成され、該第1流体流路と該第1媒体流路とはそれぞれ独立して形成されている第1プレート対であり、
    (2)該複数のプレートのうちの他の一のプレートは、第2流体を通流する第2流体流路を有する第3プレートと、第2媒体を通流する第2媒体流路を有する第4プレートから構成され、該第2流体流路と該第2媒体流路とはそれぞれ独立して形成されている第2プレート対であり、
    (3)該第1流体流路と該第2媒体流路との位置が上下方向で対応するように配置されると共に、該第2流体流路と該第1媒体流路との位置が上下方向で対応するように配置され、
    (4)該第1プレート対と該第2プレート対とが順次積層されている
    ことを特徴とするマイクロミキサー。
  2. 該第1流体流路又は該第2流体流路は、複数の遮蔽壁により直線状の流路とされている請求項1に記載のマイクロミキサー。
  3. 該第1プレート対と該第2プレート対とは、いずれも平面視略V字状の形状を有している請求項1又は2に記載のマイクロミキサー。
  4. 該第1流体流路の出口及び該第2流体流路の出口とは同一平面内に位置されている請求項1〜3のいずれかに記載のマイクロミキサー。
  5. 該出口には該第1流体と該第2流体の合流部が設けられ、該合流部の内面は円錐状の形状であって、該流体の流れ方向に対する該合流部の断面積は、流れ方向に進むに従って狭められている請求項4に記載のマイクロミキサー。


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