JP2006157280A - 音響発生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】草花や木等の被音響発生部材から音楽や声などの音響をより大きな音量で発生させることができる音響発生装置を提供する。
【解決手段】被音響発生装置10は、被音響発生部材1に取り付けられる振動体12及びその振動体12に捲回されたソレノイドコイル13を有する振動部11と、振動体12の軸方向一方側に配置されてソレノイドコイル13の一方側端面に対向するマグネット15及びマグネット15を間に介して振動体12に対向配置される底部17b、底部17bの外縁部で折曲されて振動部11及びマグネット15の外周囲を覆うように筒状に延在する胴部17a、胴部17aの端部で折曲されて径方向中心に向かって延在し、ソレノイドコイル13の他方側端面に対向する蓋部17cを有する駆動部14とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、音響発生装置に関し、特に、草花や木などの振動を伝達可能な剛性を有する被音響発生部材から音楽や声などの音響を発生させる音響発生装置に関する。
図10は、従来の音響発生装置100を説明する図である。
音響発生装置100は、コイル部110とマグネット部120を備えている。コイル部110は、草花や木などを挿入可能な挿入孔113が穿設された円筒状の磁性コア111と、その磁性コア111の外周囲に捲回されたソレノイドコイル112を有している。
マグネット部120は、所定の厚みを有する円盤形状をなし、その中央にコイル部110を挿入して同軸上に配置可能な挿着穴122が穿設されたマグネット121と、そのマグネット121の上面に沿って設けられ、マグネット121の外径よりも小さい外径の円板形状をなし、その中央に挿着穴122と同径の開口部が形成された上面ヨーク123と、マグネット121の下面に沿って設けられ、上面ヨーク123の外径と同一の外径の円板形状をなし、その中央に磁性コア111の挿入孔113と同一の内径を有する開口部が形成された下面ヨーク125とを有している。
上記構成を有する音源発生装置100のマグネット121により形成される磁力線は、図中に矢印で示すように、マグネット121の上面(N極)から上面ヨーク123を通過して上方に向かって飛び出し、一方は上面ヨーク123、マグネット121、下面ヨーク125の径方向外側を通過して下面ヨーク125からマグネット121の下面に入り込み、他方は、上面ヨーク123、マグネット121、下面ヨーク125の径方向中心側を通過して下面ヨーク125からマグネット121の下面に入り込むように形成される。
また、ソレノイドコイル112の両端を音源機器の出力端子(図示せず)に接続して、その音源機器からソレノイドコイル112に音楽等の音響の電気信号を入力すると、ソレノイドコイル112の捲回方向に直交する方向にソレノイドコイル112を中心とした周状の磁力線が発生する。
このマグネット121による磁力線と電気信号によるソレノイドコイル112の磁力線との協働により磁性コア111を径方向に移動させる電磁力を発生させてコイル部110を振動させ、その振動を磁性コア111の挿入口113に挿入されている草花等に伝達して草花等から音響を発生させている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−333677号公報
しかしながら、上記構成を有する従来の音響発生装置100の場合、図中に示すように、磁力線がマグネット部120の径方向外側にも形成される。したがって、マグネット121が有するすべての磁力線を磁性コア111に通過させることはできなかった。このため、マグネット121が本来有する磁力の全てを有効に利用することができず、磁力の無駄が生じていた。また、マグネット部120の径方向外側に形成される磁力線がいわゆる磁力の漏れとなって音響発生装置100の周囲に影響を及ぼすことが懸念される。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、その目的は、マグネットが本来有する全ての磁力を有効に利用して大音量の音響を発生させることができる音響発生装置を提供することにある。
上記課題に鑑みなされた請求項1にかかる音響発生装置の発明は、被音響発生部材に取り付けられる軸心体及びその軸心体に捲回されたソレノイドコイルを有する振動部と、軸心体の軸方向一方側に配置されてソレノイドコイルの一方側端面との間に所定の間隙を有して対向する対向面を有したマグネットと、そのマグネットの固定面に当接して外縁部がマグネットよりも軸方向に直交する方向に突出する底部、底部の外縁部で折曲されて内周面がマグネットの外周面及びソレノイドコイルの外周面との間に所定の間隙を有して対向する方向に延在する筒状の胴部、胴部の端部で折曲されてソレノイドコイルの他方側端面に対向する蓋部からなる第1ヨークとを有した駆動部を備え、軸芯体に被音響発生部材を取り付けてソレノイドコイルの接続端子をテープデッキなどの音源機器の出力端子に接続し、出力端子から出力されて接続端子に入力される電気信号によりソレノイドコイルを振動させてソレノイドコイルの振動を軸芯体を介して被音響発生部材に伝達し、被音響発生部材から音響を発生させるように構成したことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の音響発生装置において、マグネットの対向面に第2ヨークを設けて、第2ヨークをソレノイドコイルの一方側端面との間に所定の間隙を有して対向させたことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の音響発生装置において、軸芯体を非磁性体により構成したことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の音響発生装置において、軸芯体を薄肉の円筒部材により構成したことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の音響発生装置において、振動部は、蓋部を貫通して軸芯体からその軸方向に沿って延出する連結棒と、連結棒から連結棒の軸心に直交する方向に延在して被音響発生部材に当接されるアタッチメントとを有する振動伝達手段を備えることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の音響発生装置において、振動部は、蓋部を貫通して軸芯体の軸方向に沿って延出し、草花や木などの棒状の被音響発生部材を挿入保持可能な保持穴と、保持穴の一方を水密的に閉鎖する底部とを有した被音響発生部材保持手段を備えることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の音響発生装置において、振動部は、被音響発生部材保持手段が軸芯体に一体に形成されたことを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項6に記載の音響発生装置において、振動部は、被音響発生部材保持手段が軸芯体に着脱自在に設けられたことを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項6〜8のいずれか1項に記載の音響発生装置において、蓋部から軸芯体の軸方向に沿って延出し、被音響発生部材保持手段との間に所定の空間部を形成して被音響発生部材保持手段の外周囲を覆うカバー部材を有することを特徴とする。
請求項1の発明によれば、音源機器からの電気信号に応じてソレノイドコイルを軸芯体の軸方向に直交する方向に振動させることができる。そして、マグネットの磁力線がマグネットからソレノイドコイル、第1ヨークの蓋部、筒部、底部を介して再びマグネットに至る単一のルートを形成することができる。したがって、マグネットが有する磁力をソレノイドコイルに集中させることができ、ソレノイドコイルをより大きく振動させることができる。また、音響発生装置から外部への磁力漏れを防ぐことができ、漏れた磁力による音響発生装置の周囲への影響を抑えることができる。
そして、ソレノイドコイルの一方側端面にマグネットを対向配置する構成を採ることにより、ソレノイドコイルを軸芯体の軸方向に直交する方向に大型化することができる。したがって、ソレノイドコイルの表面積を広く確保することができ、電気信号の入力によりソレノイドコイルに発生した熱のソレノイドコイルからの放熱量を増大させることができる。よって、ソレノイドコイルの温度上昇を抑えることができ、熱による被音響発生部材や装置の周囲への影響を防ぐことができる。したがって、例えば被音響発生部材が草花や木である場合には熱による萎れを防止できる。
請求項2の発明によれば、第2ヨークによって磁力線の拡散が防止され、マグネットが有する磁力のソレノイドコイルへの集中度合いをより高めることができる。したがって、従来と同一の出力を有する電気信号に基づいて、従来よりも大きな音量の音響を発生させることができる。
請求項3の発明によれば、ソレノイドコイル13が捲回される軸芯体を非磁性体により構成したので、マグネットの磁力に影響を受けることなく、ソレノイドコイルを自由に振動可能な状態で支持することができる。
よって、軸芯体を大きく振動させることができ、被音響発生部材から大音量の音響を発生させることができる。また、インダクタンスを小さくすることができ、周波数特性の高音域における改善がなされ、高音をより大きな音量で発生させることができる。
請求項4の発明によれば、軸芯体を薄肉の円筒部材により構成したので、ソレノイドコイルの振動によって軸芯体を径方向に拡大及び収縮する方向に振動させることができる。したがって、例えば軸芯体の軸方向に沿って被音響発生部材が取り付けられている場合には、被音響発生部材を軸方向に直交する方向に振動させることができ、被音響発生部材から、より大きな音量の音響を発生させることができる。
請求項5の発明は、振動部の具体的な構成の一例を示したものであり、これによれば、振動部は、軸芯体から軸芯体の軸方向に沿って延出して蓋部を貫通する連結棒と、連結棒から連結棒の軸心に直交する方向に延在して被音響発生部材に当接されるアタッチメントとを有する振動伝達手段を備える。
したがって、例えば、アタッチメントを被音響発生部材である樹木に取り付けることができる。これにより、ソレノイドコイルの振動を軸芯体から連結棒、そしてアタッチメントを介して樹木に伝達することができ、樹木から音響を発生させることができる。
また、例えば連結棒が振動部から上方に向かって突出する姿勢状態で音響発生装置を植木鉢の中に配置し、その上に被音響発生部材である草花を載せて、草花の根をアタッチメントに当接させた状態で上から土を入れて草花を植える。そして、ソレノイドコイルに音源機器からの電気信号を入力してソレノイドコイルに振動を発生させ、その振動を軸芯体から連結棒、アタッチメントを介して草花の根に伝達し、草花の根から茎幹、葉等に伝達して草花全体から音響を発生させることができる。また、連結棒の先端部を茎幹に拘束して、ソレノイドコイルの振動を連結棒から草花に直接伝達することもでき、より大きな音量の音響を草花から発生させることができる。
請求項6の発明によると、被音響発生部材保持手段の保持穴に水を貯留することができる。したがって、例えば被音響発生部材である草花を保持穴に挿入して保持しかつその保持穴に水を貯留した状態で、ソレノイドコイルに音源機器からの電気信号を入力することにより、草花から音響を発生させることができかつ草花に水を与えることができる。
請求項7の発明は、被音響発生部材保持手段の具体的な構成の一例を示したものであり、これによれば、被音響発生部材保持手段は、軸芯体と一体に形成されている。したがって、軸芯体と共に被音響発生部材保持手段を振動させることができ、被音響発生部材保持手段に保持されている被音響発生部材への振動の伝達効率を向上させることができる。よって、被音響発生部材からより大きな音量の音響を発生させることができる。
請求項8の発明は、被音響発生部材保持手段の具体的な構成の一例を示したものであり、これによれば、被音響発生部材保持手段を軸芯体から取り外すことができる。したがって、例えば、保持穴内に貯留されている水の取り替えや、被音響発生部材保持手段の清掃を容易に行うことができる。
請求項9の発明によれば、カバー部材が被音響発生部材保持手段との間に所定の空間部を形成して被音響発生部材保持手段の外周囲を覆うので、振動体自体から発せられる音響を空間部によって吸収し、消音することができる。したがって、被音響発生部材保持手段に被音響発生部材を保持させていないときには無音状態とし、保持させると同時に音響を発生させることができ、見ている者に驚きと感動を与えることができる。
(第1実施の形態)
次に、第1実施の形態について図1〜図3に基づいて以下に説明する。図1は、第1実施の形態における音響発生装置10の構成を説明する図、図2は、音響発生装置10の分解図、図3は、音響発生装置10の使用状態を説明する図である。
本実施の形態における音響発生装置10は、例えば図3に示すように大地に植えられた樹木1の幹に取り付けて、樹木1全体から音響を発生させるものである。尚、音響を発生させる被音響発生部材は、樹木1に限定されるものではなく、机やガラス、壁、建物など所定の振動を伝達できる剛性を有するものであれば何でもよい。
音響発生装置10は、図1及び図2に示すように、振動体12及びソレノイドコイル13を有する振動部11と、マグネット15及びヨーク16、17を有する駆動部14を備えている。
振動部11の振動体12は、ソレノイドコイル13が捲回される軸芯体12cと、樹木1に取り付ける平板状のアタッチメント12aと、軸芯体12cとアタッチメント12aとの間を連結する連結棒12bからなり、それぞれが硬質で振動を伝達しやすい非磁性体材料により構成されている。
軸芯体12cは、薄肉厚で中空の円柱部材によって構成されており、軸芯体12cの対向面には連結棒12bが同軸上に立設され、連結棒12bの先端に連結棒12bの軸方向に直交する方向に延在するようにアタッチメント12aが結合されて、これらが一体となって振動するように組み立てられて振動部11を形成している。
アタッチメント12aの両端部には、挿通穴(図示せず)が形成されており、ひも状の締結部材を挿通して樹木1に締結されている(図3を参照)。アタッチメント12aの樹木1等への取り付けは、ひも状の締結部材に限定されるものではなく、接着剤や両面テープ、釘、ネジ止め等によって行ってもよい。
振動部11のソレノイドコイル13は、銅線などの線材を軸芯体12cの外周に沿って所定回数捲回して形成されており、一対の接続端子13a、13aが捲回部分より引き出されてソレノイドコイル13の外方に突出するように設けられている。
軸芯体12c、連結棒12b、ソレノイドコイル13は、外表面が図示していない合成樹脂製材料、例えばシリコンシーラント等のコーティング材によって被覆されて一体に形成されており、これらの振動が駆動部14に伝達するのを抑制する緩衝材としての役割を果たしている。
駆動部14のマグネット15は、ソレノイドコイル13の外径とほぼ同一の外径を有する円板形状を有している。そして、ソレノイドコイル13及び軸芯体12cに対向して同軸上に配置され、軸芯体12cに対向する対向面15aがN極、軸芯体12cから離間する固定面15bがS極となるように配置され、対向面15aの外縁部がソレノイドコイル13の一方端面との間に所定間隔を有して対向するように形成されている。
駆動部14のヨーク16、17は、例えば軟鉄などの磁性体によって構成されている。ヨーク(第2ヨーク)16は、所定の厚さでかつマグネット15と同径の円板形状を有しており、一方面がマグネット15の対向面15aに接面してマグネット15と同軸上に取り付けられている。ヨーク16の他方面の外縁部には、軸方向にリング状に突出してソレノイドコイル13の一方側端面との間に所定の間隙を有するように形成されている。ヨーク16と軸芯体12cとの間には緩衝部材19が介在されており、互いに接続されている。このヨーク16は、磁力線の拡散を防止し、マグネット15が有する磁力のソレノイドコイル13への集中度合いをより高めることができ、従来と同一の出力を有する電気信号に基づいて、従来よりも大きな音量の音響を発生させることができる。
ヨーク(第1ヨーク)17は、軸芯体12c、ソレノイドコイル13、マグネット15、ヨーク16を収容し、ソレノイドコイル13、マグネット15及びヨーク16の各外周面との間に所定の間隙を有して対向する内周面を有した円筒状の胴部17aと、胴部17aの一方端部を閉塞する底部17bと、胴部17aの他方端部を閉塞する蓋部17cとからなる。
底部17bは、軸方向に直交する方向に延在する円形の平面形状をなしており、その内側面の中央位置にマグネット15が固定して取り付けられている。
蓋部17cの中央位置には、軸方向に沿って振動体12の連結棒12bを挿通可能な開口穴が形成されており、その内径は連結棒12bの外周面との間に所定の間隙を有して対向する大きさに設定されている。
蓋部17cの内側面には、ソレノイドコイル13に接近する方向に向かって突出する突起部17dが設けられている。突起部17dは、緩衝部材18を間に介在して軸芯体12cに当接し、外縁部がソレノイドコイル13の他方側端面との間に所定の間隙を有して対向するように形成されている。
図中で符号18、19は、緩衝部材である。緩衝部材18は、ヨーク17の突起部17dと軸芯体12cとの間に介在され、緩衝部材19は、ヨーク16と振動体12の軸芯体12cとの間に介在されており、ヨーク17内で軸芯体12cの振動を許容しつつ支持している。
上記構成を有する音響発生装置10の組み立ては、図2に示すように、ヨーク17の蓋部17cを取り外した状態で、胴部17a内にマグネット15、ヨーク16、緩衝部材19をこれらの順番で同軸上に配置するように収容し、ソレノイドコイル13が外嵌されかつ連結棒12bが取り付けられた軸芯体12cを緩衝部材19の上に載せる。
それから、蓋部17cを胴部17aの一方端部に接近させ、緩衝部材18を間に介在させると共に連結棒12bを蓋部17cの開口穴内に挿入して、蓋部17cを胴部17aに取り付けることによって組み立てられる。
上記の組み立てにより、図1に示すように、マグネット15は、胴部17a内でヨーク16とヨーク17の底部17bとの間に介在され、振動体12は、軸芯体12cが胴部17a内で緩衝部材18、19を間に介してヨーク16とヨーク17の突起部17dとの間に挟持される。そして、ソレノイドコイル13の一方側端面にはヨーク16が対向して配置され、他方側端面にはヨーク17の突起部17dが対向して配置される。
したがって、マグネット15の磁力線は、図1に点線矢印で示すように、マグネット15の対向面15aに配置されたN極から上方に向かって放出され、ヨーク16の上方にリング状に突出した部分からソレノイドコイル13内に入り込み、ソレノイドコイル13を通過して突起部17dからヨーク17の蓋部17cに入り込み、蓋部17cから胴部17a、そして胴部17aから底部17bに移行し、マグネット15の下方に配置されたS極に進入する単一のルートを形成する。したがって、従来のように磁力線がマグネット15やヨーク16、17から外部に漏れることがなく、マグネット15が有する磁力のすべてをソレノイドコイル13に作用させることができる。
上記構成を有する音響発生装置10を樹木1に装着し、接続端子13aを図示していないテープデッキ(音源機器)の出力端子に接続してセット状態とする。そして、テープデッキの出力端子から音楽等の電気信号を流すと、その電気信号は、接続端子13aに入力され、ソレノイドコイル13により磁力が発生する。このソレノイドコイル13により発生した磁力とマグネット15の磁力との協働により、ソレノイドコイル13には電気信号に応じた振動が発生し、その振動が振動体12から樹木1に伝達されて、樹木1から音楽等の音響を発生させることができる。
第1実施の形態による音響発生装置10によれば、ヨーク16とヨーク17の底部17bとの間にマグネット15を介在させて、ソレノイドコイル13の一方側端面をヨーク16に対向させると共にソレノイドコイル13の他方側端面をヨーク17の蓋部17cに対向させる構成をなし、マグネット15の磁力線をマグネット15の上部からヨーク16、ソレノイドコイル13、ヨーク17の蓋部17c、胴部17a、底部17bを介して再びマグネット15の下部に至る単一のルートとしたので、マグネット15が有する磁力をソレノイドコイル13に集中させることができ、ソレノイドコイル13をより大きく振動させることができる。また、音響発生装置10から外部への磁力漏れを防ぐことができ、漏れた磁力による音響発生装置10の周囲への影響を抑えることができる。
そして、ソレノイドコイル13の一方側端面にマグネット15を対向させて配置しているので、例えば従来技術である図10に示すように、ソレノイドコイル112をマグネット121の内径穴122内に配置した場合と比較してソレノイドコイル13の捲き径を大きくし、軸芯体の軸方向に直交する方向に大型化することができる。
よって、ソレノイドコイル13の表面積を広く確保することができ、電気信号の入力によりソレノイドコイル13に発生した熱のソレノイドコイル13からの放熱量を大きくすることができる。したがって、ソレノイドコイル13の温度上昇を抑えることができ、熱による樹木1や音響発生装置10の周囲への影響を防ぐことができる。
また、上記の音響発生装置10は、ソレノイドコイル13が捲回される軸芯体12cを非磁性体により構成したことで、マグネット15の磁力に影響を受けることなく、ソレノイドコイル13を自由に振動可能な状態で支持することができる。よって、振動部11の振動体12を大きく振動させることができ、樹木1から大音量の音響を発生させることができる。また、振動体12の軸芯体12cを非磁性体としたことでインダクタンスを小さくすることができ、周波数特性の高音域における改善がなされ、高音をより大きく発生させることができる。
(第2実施の形態)
第2実施の形態における音響発生装置20は、第1実施の形態における音響発生装置10の変形例であり、植木鉢3に植えられている草木2から音響を発生させるものである。
図4は、第2実施の形態における音響発生装置20の構成を説明する図であり、第1実施の形態と同様の構成要素には同一の符号を付することでその詳細な説明を省略する。
音響発生装置20は、図4に示すように、植木鉢3の内部に収容されている。植木鉢3には、所定高さ位置まで土が入れられており、例えば観葉植物などの草木2が植えられている。音響発生装置20は、連結棒12dが軸芯体12cから上方に向かって突出する姿勢状態で植木鉢3の底部付近に埋められている。
連結棒12dは、基端が軸芯体12cの中央位置に固定されており、軸芯体12cの軸心に沿って延出し、蓋部17cの開口穴に挿通されてその先端が植木鉢3の土3aの表面から突出し、草木2の茎幹2aに所定長さに亘って沿う長さを有している。連結棒12dの突出部分は、ひも状の拘束部材Pによって茎幹2aに拘束されており、連結棒12dの振動を茎幹2aから草木2全体に伝達できるようになっている。
連結棒12dの略中央位置には、振動伝達板12eが設けられている。振動伝達板12eは、連結棒12dの軸方向に直交する方向に延在する円盤形状を有しており、連結棒12dと同軸上に配置されてダブルナットにより連結棒12dに固定されている。そして、振動伝達板12eには、その外縁部から上方に向かって筒状に突出するように網体12fが取り付けられている。振動伝達板12eと網体12f(アタッチメント)は、土の中で草木2の根2bに当接して、連結棒12dの振動を草木2に伝達することができるように、例えばステンレスやプラスチック等の硬質部材によって形成されている。
ヨーク17の蓋部17cと胴部17aとの接合部分、及び蓋部17cの開口穴とその開口穴に挿通された連結棒12dとの隙間部分にはシール加工が施されており(図示せず)、ヨーク17の内部に水や土などの異物の進入を防ぐように構成されている。
上記構成を有する音響発生装置20の接続端子13aを図示していないテープデッキ(音源機器)の出力端子に接続してセット状態とし、テープデッキの出力端子から音楽等の電気信号を流すと、その電気信号は、接続端子13aに入力され、ソレノイドコイル13により磁力が発生する。このソレノイドコイル13により発生した磁力とマグネット15の磁力との協働により、ソレノイドコイル13には電気信号に応じた振動が発生し、その振動が連結棒12d、振動伝達板12e、網体12fから草木2に伝達されて、草木2から音楽等の音響を発生させることができる。
第2実施の形態による音響発生装置20によれば、第1の実施の形態における音響発生装置10の作用効果に加えて、草木2の茎幹2aと根2bに振動体12の振動を伝達することができ、草木2から大音量の音響を発生させることができる。
尚、上述の第1及び第2実施の形態では、マグネット15とソレノイドコイル13との間にヨーク16を介在させた場合を例に説明したが、ヨーク16を省略してもよい。
(第3実施の形態)
図5は、第3実施の形態における音響発生装置30の構成を説明する図、図6は、音響発生装置30の分解図、図7は、音響発生装置30の使用状態を説明する図である。
第3実施の形態における音響発生装置30は、図7に示すように、被音響発生部材の一例である草花4を直接活けることができ、その活けた草花4から音響を直接に発生させる、いわゆる花瓶タイプと呼ばれるものである。音響発生装置30は、図5及び図6に示すように、振動体32及びソレノイドコイル33により構成される振動部31と、マグネット35及びヨーク36、37により構成される駆動部34とを有している。
振動部31の振動体32は、ソレノイドコイル33が捲回される軸芯体32aを有している。軸芯体32aは、例えば竹やアルミ、真鍮、ベーク材などの非磁性体からなる薄肉の円筒部材により構成されており、後述するヨーク37の蓋部37cを貫通して軸芯体32aの軸方向に沿って延出する形状を有している。そして、草花4を挿入して保持可能な大きさの保持穴39aと、その保持穴39aの一方を水密的に閉鎖する底面39bとを有する被音響発生部材保持手段39が一体に形成されている。
軸芯体32aは、被音響発生部材保持手段39の保持穴39a内に草花4を挿入して支持しかつ所定量の水を貯留することができるように起立した姿勢状態で駆動部34に支持されている。
振動部31のソレノイドコイル33は、銅線などの線材を軸芯体32aの外周囲に捲回して形成されており、その始端と終端が一対の接続端子33aとして捲回部分より引き出されて外方に突出するように設けられている。
軸芯体32aとソレノイドコイル33は、外表面が図示していない合成樹脂製材料、例えばシリコンシーラント等のコーティング材によって被覆されて一体に構成されている。このコーティング材は、軸芯体32aやソレノイドコイル33等の振動部31が駆動部34と当接した際に、振動部31の振動が駆動部34に伝達されるのを抑制する緩衝材としての役割を果たしている。
駆動部34のマグネット35は、所定の厚さを有する円板形状を有しており、軸芯体32aの底部に対向して配置されている。マグネット35の直径は、上面35aの外縁部がソレノイドコイル33の下側端面(一方側端面)と対向する位置まで延出する大きさに設定されており、マグネット35の磁極が上面35a側がN極で、下面35b側がS極に位置するようにヨーク37の底部37bに固定されている。
駆動部34のヨーク36、37は、軟鉄などの磁性体によって構成されている。ヨーク(第2ヨーク)36は、所定の厚さでかつマグネット35と同径の円板形状を有しており、一方面がマグネット35の対向面35aに接面して同軸上に取り付けられている。そして、ヨーク36の他方面の外縁部は、軸方向にリング状に突出してソレノイドコイル33の一方側端面との間に所定の間隙を有するように形成されている。ヨーク36と軸芯体32aとの間には緩衝部材38が介在されており、互いに接続されている。
ヨーク(第1ヨーク)37は、軸芯体32aの下部、ソレノイドコイル33、マグネット35、ヨーク36を収容し、ソレノイドコイル33、マグネット35、ヨーク36の各外周面との間に所定の間隙を有して対向する内周面を有した円筒状の胴部37aと、胴部37aの一方端部を閉塞する底部37bと、胴部37aの他方端部を閉塞する蓋部37cとからなる。
底部37bは、軸方向に直交する方向に延在する円形の平面形状をなしており、その内側面の中央位置にマグネット35が固定して取り付けられている。蓋部37cの中央位置には、軸芯体32aの下部を挿通可能な円形の開口穴が形成されており、その内径は軸芯体32aの外周面との間に所定の間隙を有して対向する大きさに設定されている。
蓋部37cの内側面には、ソレノイドコイル33に接近する方向に向かって突出する突起部37dが設けられている。突起部37dは、開口穴の外周縁に沿ってリング状に突出し、その先端がソレノイドコイル33の上側端面との間に所定の間隙を有して対向するように形成されている。
そして、蓋部37cの上面には、カバー部材Vが設けられている。カバー部材Vは、金属、プラスチック、陶器などの耐水性を有する材質によって構成されており、軸芯体32aの外周面との間に所定の空間部を形成して軸芯体32aの外周囲を覆うように延在し、上端が軸芯体32aよりも上方に突出する略円筒形状を有し、その下端は蓋部37cの上面に密接し、接着剤などにより固着されている。
カバー部材Vの内周面と軸芯体32aの頭頂部との間は、シリコンシーラント等のシール材Uによってシールされており、液面が軸芯体32aの頭頂部よりも上方に位置するまで軸芯体32aに水を注いだ場合でも、カバー部材Vと軸芯体32aとの間の空間部に水が漏れ出ないようになっている。
尚、図中で符号38は、緩衝部材である。緩衝部材38は、ヨーク36と軸芯体32aとの間に介在されており、軸芯体32aの振動を許容しつつヨーク36の上に軸芯体32aを支持している。
上記構成を有する音響発生装置30の組み立ては、ヨーク37の蓋部37cを取り外した状態で、図6に示すように、胴部37a内にマグネット35、ヨーク36、緩衝部材38をこれらの順番で同軸上に配置するように収容する。
そして、ソレノイドコイル33が取り付けられた軸芯体32aを緩衝部材38の上に載せて、胴部37aの内周面にソレノイドコイル33の外周面が対向する位置にソレノイドコイル33を配置する。
それから、蓋部37cの開口穴内に軸芯体32aを挿入して蓋部37cを胴部37aに接近させ、胴部37aの一方端部に取り付ける。そして、蓋部37cの上面にカバー部材Vを接着して固定し、カバー部材V内に収容されている軸芯体32aの頭頂部とカバー部材Vの内周面との間をシール材Uによってシールすることにより組み立てられる。
上記の組み立てにより、マグネット35は、胴部37a内でヨーク36とヨーク37の底部37bとの間に介在され、軸芯体32aは、被音響発生部材保持手段39の底部39bが胴部37a内で緩衝部材38を介してヨーク36に取り付けられる。そして、ソレノイドコイル33の下側端面にはヨーク36が対向して配置され、ソレノイドコイル33の上側端面にはヨーク37の突起部37dが対向して配置される。
したがって、マグネット35の磁力線は、図5に点線矢印で示すように、マグネット35の上方に配置されたN極から上方に向かって放出され、ヨーク36の突出部分からソレノイドコイル33の下側端面に入り込み、ソレノイドコイル33を通過して突起部37dからヨーク37の蓋部37cに入り込み、蓋部37cから胴部37a、そして胴部37aから底部37bに移行し、マグネット35の下方に配置されたS極に進入する単一のルートを形成する。
したがって、例えば図10に示す従来のように磁力線がマグネット35やヨーク36、37から外部に漏れることがなく、マグネット35が有する磁力のすべてをソレノイドコイル33に作用させることができる。
上記構成を有する音響発生装置30をテーブルや棚の上に載せ、図7に示すように、被音響発生部材保持手段39の保持穴39aに草花4を装着し、接続端子33aを図示していないテープデッキ(音源機器)の出力端子に接続してセット状態とする。
そして、テープデッキの出力端子から音楽等の電気信号を接続端子33aに入力すると、ソレノイドコイル33によって磁力が発生する。このソレノイドコイル33により発生させた磁力とマグネット35が有する磁力との協働により、ソレノイドコイル33に電気信号に応じた振動を発生させ、その振動を軸芯体32aから草花4に伝達して、草花4から音楽等の音響を発生させることができる。
第3実施の形態による音響発生装置30によれば、ヨーク36とヨーク37の底部37bとの間にマグネット35を介在させて、ソレノイドコイル33の下側端面をヨーク36に対向させると共にソレノイドコイル33の上側端面をヨーク37の蓋部37cに対向させる構成をなし、マグネット35の磁力線をマグネット35の上部からヨーク36、ソレノイドコイル33、ヨーク37の蓋部37c、胴部37a、底部37bを介して再びマグネット35の下部に至る単一のルートとしたので、マグネット35が有する磁力をソレノイドコイル33に集中させることができ、ソレノイドコイル33をより大きく振動させることができる。また、音響発生装置30から外部への磁力漏れを防ぐことができ、漏れた磁力による音響発生装置30の周囲への影響を抑えることができる。
また、本実施の形態では、ソレノイドコイル33の下側端面とソレノイドコイル33の上側端面にそれぞれ対向するように、ヨーク36にリング状に突出する部分を設け、蓋部37cに突起部37dを設けているので、より積極的に磁力をソレノイドコイル33に集中させることができ、より大きな振動を誘発させることができる。
また、ソレノイドコイル33をマグネット35の上部に配置しているので、例えば図10に示す従来技術のようにマグネットの内径穴内にソレノイドコイルを配置した場合と比較して、ソレノイドコイル33の捲き径を大きくすることができる。したがって、ソレノイドコイル33の表面積を広く確保することができ、電気信号の入力によりソレノイドコイル33に発生した熱のソレノイドコイル33からの放熱量を大きくすることができ、ソレノイドコイル33の温度上昇を抑えて、熱による草花4や音響発生装置30の周囲への影響を防ぐことができる。
また、上記の音響発生装置30は、音源機器からの電気信号の入力によりソレノイドコイル33がヨーク37内で胴部37aの径方向に移動して振動し、軸芯体39を径方向に振動させることができる。したがって、草花4をその長手方向に交差する水平方向に振動させることができ、草花4から大きな音量の音楽を流すことができる。
また、上記の音響発生装置30は、ソレノイドコイル33が捲回される軸芯体32aを非磁性体により構成したことで、マグネット35の磁力に影響を受けることなく、ソレノイドコイル33を自由に振動可能な状態で支持することができる。よって、振動部31を大きく振動させることができ、草花4から大音量の音響を発生させることができる。また、軸芯体32aを非磁性体としたことでインダクタンスを小さくすることができ、周波数特性の高音域における改善がなされ、高音をより大きく発生させることができる。
また、被音響発生部材保持手段39を軸芯体32aに一体に形成したことにより、被音響発生部材保持手段39を軸芯体32aと共に振動させることができ、被音響発生部材保持手段39に保持されている草花4への振動の伝達効率を向上させることができる。よって、草花4からより大きな音量の音響を発生させることができる。
また、軸芯体32aを薄肉の円筒部材により構成することで、ソレノイドコイル33の振動により、軸芯体32aを径方向に拡大及び収縮させる方向に振動させることができる。したがって、軸芯体32aの振動を被音響発生部材保持手段39に挿入されている草花4に確実に伝達することができ、草花4からより大きな音量の音響を発生させることができる。
また、カバー部材Vで軸芯体32aの外周囲を覆うことにより、軸芯体32aから漏れる音を空間部によって吸収し、消音することができる。また、軸芯体32aの頭頂部とカバー部材Vとの間をシールすることによって水を軸芯体32aの上部まで注入することができ、軸芯体32aから漏れる音を完全に消すことができる。したがって、草花4を未挿入の場合には無音状態とし、被音響発生部材保持手段39に挿入すると同時に音響を発生させることができ、見ている者に驚きと感動を与えることができる。
尚、上述の第3実施の形態では、マグネット35とソレノイドコイル33との間にヨーク36を介在させた場合を例に説明したが、ヨーク36を省略してもよい。
(第4実施の形態)
第4実施の形態における音響発生装置40は、第3実施の形態における音響発生装置30の変形例であり、同様に被音響発生部材の一例である草花4を直接活けることができ、その活けた草花4から大きな音量の音響を直接に発生させるものである。
図8は、第4実施の形態における音響発生装置40の構成を説明する図、図9は、音響発生装置40の分解図である。尚、第3実施の形態と同様の構成要素には同一の符号を付することでその詳細な説明を省略する。
本実施の形態において特徴的なことは、被音響発生部材保持手段49を軸芯体42aと別体に設けて、軸芯体42aに着脱自在としたことである。
音響発生装置40は、図8及び図9に示すように、振動体42とソレノイドコイル33により構成される振動部41、及びマグネット35とヨーク36、37により構成される駆動部34を有している。
振動部41の振動体42は、軸芯体42aを有している。軸芯体42aは、非磁性体により構成されており、軸方向に所定の高さ幅を有する薄肉厚で中空の円柱形状を有しており、その外周囲にはソレノイドコイル33が捲回されている。
そして、軸芯体42aの上部には、被音響発生部材保持手段43が着脱自在に設けられている。被音響発生部材保持手段43は、例えば竹やアルミ、真鍮、ベーク材などの非磁性体によって構成されており、ヨーク37の蓋部37cを貫通して軸芯体42aの軸方向に沿って上方に向かって延出する薄肉の円筒形状を有し、草花4を挿入して保持可能な大きさの保持穴43aと、起立状態で所定量の水を貯留することができるように保持穴43aの下部を水密的に閉鎖する底部43bを有している。
また、被音響発生部材保持手段43の底部43bには、磁性板43cが配設されている。磁性板43cは、マグネット35の磁力によって軸芯体42a側に引っ張られて底部43bを軸芯体42aの上部に接面させ、被音響発生部材保持手段43を起立した姿勢状態に保持し、また、被音響発生部材保持手段43を把持して持ち上げることによって軸芯体42aの上部から取り外すことができるように構成されている。
軸芯体42a、被音響発生部材保持手段43、ソレノイドコイル33は、外表面が図示していない合成樹脂製材料、例えばシリコンシーラント等のコーティング材によって被覆されて一体に構成されている。このコーティング材は、軸芯体42a、被音響発生部材保持手段43、及びソレノイドコイル33の振動がヨーク36、37に伝達するのを抑制する緩衝材としての役割を果たす。
蓋部37cの略中央位置には、被音響発生部材保持手段43を挿通可能な円形の開口穴が蓋部37cの軸方向に沿って形成されており、その内径は被音響発生部材保持手段43の外周面との間に所定の間隙を有して対向する大きさに設定されている。
カバー部材Vは、被音響発生部材保持手段49の外周囲を覆うように蓋部37cの上面に設けられている。カバー部材Vは、被音響発生部材保持手段49の外周面との間に所定の空間部を形成して覆い、上端が被音響発生部材保持手段49よりも上方に突出する略円筒形状を有しており、その下端は蓋部37cの上面に接着剤などにより固着されている。
そして、カバー部材Vの内周面と被音響発生部材保持手段49の頭頂部との間には、キャップWが取り外し自在に挿着されている。キャップWは、シリコン等の振動を吸収可能な材質によって構成されており、液面が被音響発生部材保持手段49の頭頂部よりも上方に位置するまで水を注いだ場合に、カバー部材Vと被音響発生部材保持手段49との間の空間部に水が漏れ出ないようにシールすることができる。そして、被音響発生部材保持手段43を取り出す際に取り外すことができるように構成されている。
上記構成を有する音響発生装置40の組み立ては、ヨーク37の蓋部37cを取り外した状態で、図9に示すように、胴部37a内にマグネット35、ヨーク36、緩衝部材38をこれらの順番で同軸上に配置するように収容する。
そして、ソレノイドコイル33が取り付けられた軸芯体42aをマグネット35の上に緩衝部材38を介して取り付けてから、軸芯体42aの上部に被音響発生部材保持手段49を取り付ける。
それから、蓋部37cの開口穴内に被音響発生部材保持手段49を挿入して蓋部37cを胴部37aに接近させ、胴部37aの一方端部に取り付ける。そして、蓋部37cの上面にカバー部材Vを接着して固定し、カバー部材V内に収容されている被音響発生部材保持手段49の頭頂部とカバー部材Vの内周面との間をシールするキャップWを上方から挿着することによって組み立てられる。
上記構成を有する音響発生装置40をテーブルや棚の上に載せ、被音響発生部材保持手段49(図7を参照)に草花4を装着し、接続端子33aを図示していないテープデッキ(音源機器)の出力端子に接続してセット状態とする。
そして、テープデッキの出力端子から音楽等の電気信号を接続端子33aに入力し、ソレノイドコイル33により磁力を発生させる。このソレノイドコイル33により発生した磁力とマグネット35が有する磁力との協働により、電気信号に応じた振動をソレノイドコイル33に発生させ、その振動を被音響発生部材保持手段49から草花4に伝達して、草花4から音楽等の音響を発生させることができる。
第4実施の形態による音響発生装置40によれば、第3の実施の形態における音響発生装置30の作用効果に加えて、被音響発生部材保持手段49を振動体32の軸芯体42aに着脱自在とすることができる。したがって、被音響発生部材保持手段49内に貯留されている水の取り替え作業や、被音響発生部材保持手段49の洗浄を容易に行うことができる。
尚、上述の第4実施の形態では、マグネット35とソレノイドコイル33との間にヨーク36を介在させた場合を例に説明したが、ヨーク36を省略してもよい。
本発明は、上述の第1〜第4実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、上述の各実施の形態では、マグネットやソレノイドコイルの形状が円形状である場合を例に説明したが、四角形を構成するものであってもよい。
第1実施の形態における音響発生装置の構成を説明する図である。 同じく、音響発生装置の分解図である。 同じく、音響発生装置の使用状態を説明する図である。 第2実施の形態における音響発生装置の構成を説明する図である。 第3実施の形態における音響発生装置の構成を説明する図である。 同じく、音響発生装置の分解図である。 同じく、音響発生装置の使用状態を説明する図である。 第4実施の形態における音響発生装置の構成を説明する図である。 同じく、音響発生装置の分解図である。 従来の音響発生装置100を説明する図である。
符号の説明
1 樹木
2 草木
3 植木鉢
4 草花
10、20、30、40 音響発生装置
11、31、41 振動部
12、32、42 振動体
12a アタッチメント
12b、12d 連結棒
12c、32a、42a 軸芯体
13、33 ソレノイドコイル
14、34 駆動部
15、35 マグネット
16、36 第1ヨーク
17、37 第2ヨーク
18、19、38 緩衝材
39、43 被音響発生部材保持手段
V カバー部材

Claims (9)

  1. 被音響発生部材に取り付けられる軸心体及び該軸心体に捲回されたソレノイドコイルを有する振動部と、
    前記軸心体の軸方向一方側に配置されて前記ソレノイドコイルの一方側端面との間に所定の間隙を有して対向する対向面を有したマグネットと、該マグネットの固定面に当接して外縁部が前記マグネットよりも軸方向に直交する方向に突出する底部、該底部の外縁部で折曲されて内周面が前記マグネットの外周面及び前記ソレノイドコイルの外周面との間に所定の間隙を有して対向する方向に延在する筒状の胴部、該胴部の端部で折曲されて前記ソレノイドコイルの他方側端面に対向する蓋部からなる第1ヨークとを有した駆動部を備え、
    前記軸芯体に前記被音響発生部材を取り付けて前記ソレノイドコイルの接続端子をテープデッキなどの音源機器の出力端子に接続し、該出力端子から出力されて前記接続端子に入力される電気信号により前記ソレノイドコイルを振動させて前記ソレノイドコイルの振動を前記軸芯体を介して前記被音響発生部材に伝達し、前記被音響発生部材から音響を発生させるように構成したことを特徴とする音響発生装置。
  2. 前記マグネットの対向面に第2ヨークを設けて、該第2ヨークを前記ソレノイドコイルの一方側端面との間に所定の間隙を有して対向させたことを特徴とする請求項1に記載の音響発生装置。
  3. 前記軸芯体を非磁性体により構成したことを特徴とする請求項1または2に記載の音響発生装置。
  4. 前記軸芯体を薄肉の円筒部材により構成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の音響発生装置。
  5. 前記振動部は、
    前記蓋部を貫通して前記軸芯体から該軸芯体の軸方向に沿って延出する連結棒と、該連結棒から前記連結棒の軸心に直交する方向に延在して前記被音響発生部材に当接されるアタッチメントとを有する振動伝達手段を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の音響発生装置。
  6. 前記振動部は、
    前記蓋部を貫通して前記軸芯体の軸方向に沿って延出し、草花や木などの棒状の被音響発生部材を挿入保持可能な保持穴と、該保持穴の一方を水密的に閉鎖する底部とを有した被音響発生部材保持手段を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の音響発生装置。
  7. 前記振動部は、
    前記被音響発生部材保持手段が前記軸芯体に一体に形成されたことを特徴とする請求項6に記載の音響発生装置。
  8. 前記振動部は、
    前記被音響発生部材保持手段が前記軸芯体に着脱自在に設けられたことを特徴とする請求項6に記載の音響発生装置。
  9. 前記蓋部から前記軸芯体の軸方向に沿って延出し、前記被音響発生部材保持手段との間に所定の空間部を形成して前記被音響発生部材保持手段の外周囲を覆うカバー部材を有することを特徴とする請求項6〜8のいずれか1項に記載の音響発生装置。
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