JP2006156047A - 車両用前照灯 - Google Patents

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JP2006156047A
JP2006156047A JP2004342744A JP2004342744A JP2006156047A JP 2006156047 A JP2006156047 A JP 2006156047A JP 2004342744 A JP2004342744 A JP 2004342744A JP 2004342744 A JP2004342744 A JP 2004342744A JP 2006156047 A JP2006156047 A JP 2006156047A
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reflector
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Motohiro Komatsu
元弘 小松
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Koito Manufacturing Co Ltd
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Koito Manufacturing Co Ltd
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Abstract

【課題】 光源バルブから斜め前方に出射された直接光を付加レンズ体によって前方照射
に活用して光束利用効率を高めることができると共に、コンパクトで安価な車両用前照灯
を提供する。
【解決手段】 車両用前照灯10のリフレクタ25と投影レンズ21との間に、光源バル
ブ23からの直接光b2,b3,b4を前方に反射する付加リフレクタ29と、投影レン
ズ21の外周の一部に沿って配置されて付加リフレクタ29からの反射光を受ける入射面
43aとこの入射面43aに入った光を前方の所定方向に偏向させて出射する出射面33
bとを有する付加レンズ体33と、を設ける。光源バルブ23から斜め前方上部に出射さ
れる直接光b2,b3は、付加リフレクタ29による反射を経て付加レンズ体33に入射
し、この付加レンズ体33を通過した際に所定方向に偏向されて、前方照射光として出射
される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、プロジェクタ型の車両用前照灯に関するものであり、特に、光源バルブから
出射される光のより多くを前方照射に活用して、光束利用効率を向上させるための改良に
関する。
図6は、特許文献1に開示された従来のプロジェクタ型の車両用前照灯を示している。
この車両用前照灯は、車両前後方向に延びるレンズ中心軸Ax上に平凸型の投影レンズ
1が配置されると共に、その後方側焦点Fよりも後方側に光源バルブ3が配置されており
、この光源バルブ3の出射する光をリフレクタ5によりレンズ中心軸Ax寄りに反射させ
るように構成されている。
そして、投影レンズ1の外周部には、透光性の筒状部7が一体形成されている。この筒
状部7は、投影レンズ1の外周部から前記リフレクタ5の前端開口までの範囲を覆う略筒
状構造の付加レンズ体であり、前記光源バルブ3から斜め前方に出射される直接光C1,
C2を前方照射光として所定の角度で出射することで、光束利用効率を向上させることが
できる。
特許第2818008号
ところが、上述したような従来の車両用前照灯の構成では、光源バルブ3から斜め前方
に出射される直接光C1,C2の出射方向の制御は、筒状部7の屈折率のみで行っている
ため、筒状部7からの出射方向を下向きにしてグレアを防止するためには、付加レンズ体
である筒状部7に超高屈折率のレンズ材料若しくは超厚肉レンズを採用して、大きな屈折
角を確保する必要があり、付加レンズ体の重量増や高額化により灯具の大型化やコストア
ップを招くという問題があった。
従って、本発明の目的は上記課題を解消することに係り、光源バルブから斜め前方に出
射された直接光を付加レンズ体によって前方照射に活用して光束利用効率を高めることが
できると共に、コンパクトで安価な車両用前照灯を提供することである。
本発明の車両用前照灯は、ランプボディとカバーで形成された灯室内に、車両前後方向
に延びるレンズ中心軸上に配置された投影レンズと、前記投影レンズの後方側焦点よりも
後方に配置された光源バルブと、この光源バルブからの直接光を前方に向けて前記レンズ
中心軸寄りに反射するリフレクタと、を備えた車両用前照灯であって、
前記リフレクタと前記投影レンズとの間に配置され、前記光源バルブからの直接光を前
方に反射する付加リフレクタと、
前記投影レンズの外周部の少なくとも一部に沿って配置され、前記付加リフレクタから
の反射光を受ける入射面とこの入射面に入った光を前方の所定方向に偏向させて出射する
出射面とを有する付加レンズ体と、
を備えることを特徴とする。
上記構成の車両用前照灯によれば、光源バルブから斜め前方に出射されてリフレクタと
投影レンズとの間に向かう直接光は、付加リフレクタによる反射を経て付加レンズ体に入
射し、この付加レンズ体を通過した際に所定方向に偏向されて、前方照射光として出射さ
れる。
即ち、光源バルブから斜め前方に出射された直接光は、付加リフレクタ及び付加レンズ
体を経て前方照射に活用されるため、光束利用効率を高めることができ、消費電力を増や
さずともより明るい配光パターンを得ることができる。
また、光源バルブから斜め前方に出射された直接光を付加リフレクタの反射面で前方に
曲げて反射した後、付加レンズ体で偏向して前方照射光として出射するので、付加レンズ
体で屈折させるべき角度を小さくすることができる。
そこで、付加レンズ体は小さな屈折率のものでも、付加レンズ体からの出射方向を下向
きにしてグレアを防止することができる。従って、付加レンズ体の薄肉軽量化が可能とな
ると共に、屈折率の小さい安価なレンズ材料を用いることができる。
なお、上記構成の車両用前照灯において、前記付加レンズ体は、鉛直断面において、前
記入射面が略円弧、前記出射面が略楕円曲線を含む曲面で構成されることが望ましい。
この構成によれば、略球面とされた付加レンズ体の入射面への入射光は表面反射量が最
小の状態でレンズ内に進入するため、入射光のロスを抑えることができる。
また、入射面及び出射面のそれぞれが同方向(外側)に凸の曲面になるため、レンズの
薄型化・軽量化が図り易くなる。
更に、付加レンズ体の出射面がレンズ中心軸上に焦点を有する略回転楕円面とされるこ
とで、付加レンズ体から出射する前方照射光を平行光とすることができ、投影レンズによ
る前方照射光と一体感のある前方照射、配光が可能になる。
また、上記構成の車両用前照灯において、前記付加リフレクタの反射面が、鉛直断面に
おいて前記光源バルブの光源を焦点とした略放物線を含む曲面で構成されることが望まし
い。
この構成によれば、付加リフレクタの反射面で反射された反射光の収束位置となる仮想
焦点を灯具後方の無限遠方に設定できるため、付加レンズ体に入射する反射光が略前方に
向かう平行光となる。
そこで、付加レンズ体における屈折を抑えても、グレアの生じない安定した下向き光を
得ることができ、付加レンズ体を非常に薄くすることができる。
また、上記構成の車両用前照灯において、前記付加リフレクタの反射面が、鉛直断面に
おいて前記光源バルブの光源を焦点とした略双曲線を含む曲面で構成されることが望まし
い。
この構成によれば、付加リフレクタの反射面で反射された反射光の出射起点となる焦点
を灯具後方の遠く離れた位置に設定できるため、当該付加リフレクタからの反射光の向き
をレンズ中心軸に対する傾斜が小さく略前方へ向かう平行光とすることができ、これによ
って付加レンズ体に必要な屈折率を下げてレンズ厚の薄肉化が可能になる。
また、上記構成の車両用前照灯において、前記付加リフレクタの反射面が、鉛直断面に
おいて前記光源バルブの光源を焦点とした略楕円曲線を含む曲面で構成されることが望ま
しい。
この構成によれば、付加リフレクタの反射面で反射された反射光は、一度焦点に収束し
た後付加レンズ体に入射するので、付加リフレクタから付加レンズ体への反射光束の占有
スペースが小さくなり、灯室内におけるスペースの有効利用を図ることができる。
なお、灯具の点灯時における付加レンズ体の見栄えには、付加レンズ体のレンズ厚が大
きな影響力を持つが、上記のように反射面を略放物面、又は略双曲面、又は略楕円面とし
た付加リフレクタを使い分けることによって、付加レンズ体のレンズ厚の調整が可能にな
り、レンズ厚の影響による見栄えを調整することができるため、提供できる見栄えのバリ
エーションが広がり、配光等の設計自由度が向上する。
また、上記構成の車両用前照灯において、前記付加レンズ体が、前記付加リフレクタか
らの反射光を受ける領域の外側に、前記光源バルブからの直接光を受けて発光する直接光
入射発光部を備えることが望ましい。
この構成によれば、付加レンズ体上の発光が、付加リフレクタからの反射光の入射で発
光する正規の発光部と、光源バルブからの直接光の入射によって発光する直接光入射発光
部との組合せとなり、付加レンズ体上の発光に変化を与えることができる。
そこで、例えば直接光入射発光部の発光を装飾用の発光に使うことで、発光時の見栄え
を向上させることができ、また、見栄えのバリエーションを広げることもできる。
また、上記構成の車両用前照灯において、前記付加レンズ体の入射面は、前記レンズ中
心軸からの径方向寸法を相異させた複数の単位入射面相互が軸方向に位置をずらす段差面
によって階段状に連続した構造とされ、前記段差面は、前記付加リフレクタからの反射光
の方向に沿う段差角度で形成されることが望ましい。
この構成によれば、階段状の段差構造により部分的に肉抜きされる分、付加レンズ体を
薄型・軽量化することができる。
また、段差面が付加レンズ体の表面に縞模様等の変化を醸し出すため、付加レンズ体の
表面は、凹凸等の無い単純な曲面のままでも装飾性の高いレンズ外観を得て、意匠的価値
を高めることができる。
更に、段差面では、外部から付加レンズ体に入射する光が全反射を起こし易くなり、非
点灯時に内部を透視し難くすることができる。また、段差面が付加リフレクタからの反射
光の方向に沿う段差角度を有しているので、付加レンズ体の各単位入射面に入射した付加
リフレクタからの反射光は、段差面の影響を受けることなく、出射面から前方照射光とし
て出射される。
また、前記光源バルブは、前記レンズ中心軸よりも下方位置において、バルブ軸が前記
レンズ中心軸と略直交する向きに、前記リフレクタに挿入固定されることが望ましい。
この構成によれば、光源バルブの光源と付加レンズ体との間の離間距離を大きく確保す
ることができるので、付加リフレクタ及び付加レンズ体の配置が容易になり、本発明の実
現が容易になる。
以上に説明した本発明の車両用前照灯によれば、光源バルブから斜め前方に出射された
直接光が、付加リフレクタ及び付加レンズ体を経て前方照射に活用されるため、光束利用
効率を高めることができ、消費電力を増やさずともより明るい配光パターンを得ることが
できる。
また、光源バルブから斜め前方に出射された直接光を付加リフレクタの反射面で前方に
曲げて反射した後、付加レンズ体で偏向して前方照射光として出射するので、付加レンズ
体で屈折させるべき角度を小さくすることができる。
そこで、付加レンズ体は小さな屈折率のものでも、付加レンズ体からの出射方向を下向
きにしてグレアを防止することができ、付加レンズ体の薄肉軽量化が可能となると共に、
屈折率の小さい安価なレンズ材料を用いることができる。
従って、光源バルブから斜め前方に出射された直接光を付加レンズ体によって前方照射
に活用して光束利用効率を高めることができると共に、コンパクトで安価な車両用前照灯
を提供できる。
以下、添付図面に基づいて本発明の一実施形態に係る車両用前照灯を詳細に説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る車両用前照灯の概略縦断面図である。
本第1実施形態の車両用前照灯10は、図1に示すように、ランプボディ12とその前
方開口部に取り付けられた素通し状の透明カバー(カバー)14で形成された灯室16内
に、灯具ユニット18が収容されている。
灯具ユニット18は、図示せぬエイミング機構を介して、ランプボディ12に支持され
ている。エイミング機構は、灯具ユニット18の取付位置及び取付角度を微調整するため
の機構で、エイミング調整した段階では、灯具ユニット18のレンズ中心軸Axは、車両
前後方向に対して0.5〜0.6度程度下向きの方向に延びるようになっている。
灯具ユニット18は、プロジェクタ型の灯具ユニットであり、車両前後方向に延びるレ
ンズ中心軸Ax上に配置された投影レンズ21と、投影レンズ21の後方側焦点Fよりも
後方に配置された光源バルブ23と、この光源バルブ23の光源23aの位置を第1焦点
として光源23aから放射された直接光B1を前方に向けてレンズ中心軸Ax寄りに反射
するリフレクタ25と、投影レンズ21と光源バルブ23との間における後方側焦点F近
傍においてレンズ中心軸Ax近傍に上端縁が位置するように配置されてリフレクタ25か
らの反射光の一部及び光源バルブ23からの直接光の一部を遮蔽してすれ違い配光パター
ンのカットオフラインを形成するシェード27と、リフレクタ25と投影レンズ21との
間に配置されて光源バルブ23の光源23aから斜め前方上部に放射された直接光b2,
b3,b4を前方に反射する付加リフレクタ29と、投影レンズ21の外周に沿って配置
されて前記付加リフレクタ29からの反射光を受ける入射面33aとこの入射面33aに
入った光を前方の所定方向に偏向させて出射する出射面33bとを有する付加レンズ体3
3と、光源23a又はリフレクタ25からシェード27に向かう直接光及び反射光をリフ
レクタ25に反射し直してシェード27の遮断による光束利用効率の低下を抑える補助リ
フレクタ26と、を備えている。
投影レンズ21は、前方側表面が凸面で後方側表面が平面の平凸レンズからなり、その
後方側焦点Fを含む焦点面上の像を反転像として前方へ投影するようになっている。
光源バルブ23は、放電発光部を光源23aとするメタルハライドバルブ等の放電バル
ブであって、本実施形態の場合、光源23aがレンズ中心軸Axよりも下方に位置するよ
うに、バルブ軸をレンズ中心軸Axに略交差させた向きで、リフレクタ25に挿入固定さ
れている。尚、放電バルブの代わりにハロゲンバルブ等を用いることもでき、リフレクタ
25の後方より光源バルブ23を挿入固定することもできる。
ここで、上記「略交差させた向き」の概念には、光源バルブ23の光軸が車両前後方向
に延びるレンズ中心軸Axに対し直交して配置される場合が含まれることは勿論であるが
、レンズ中心軸Axに対して立体的に交差して配置される場合や、車両幅方向の水平線に
対して±15°程度傾斜させた状態で配置される場合も含む。
尚、光源バルブ23の装備形態は、本実施形態に示した横差しタイプに限らない。バル
ブ軸がレンズ中心軸Axに重なるようにリフレクタ25の後方から挿入固定する縦差しタ
イプを採用することもできることは云うまでもない。
リフレクタ25の反射面25aは、レンズ中心軸Axを含む鉛直断面形状が、光源23
aの中心を第1焦点とし、投影レンズ21の後方側焦点Fの近傍を第2焦点とする略楕円
曲面に形成されていて、光源23aから放射された光を第2焦点に向けて反射する。
本第1実施形態に係る付加リフレクタ29の反射面29aは、鉛直断面において光源バ
ルブ23の光源23aを通ってレンズ中心軸Axと平行な線L1を対称軸とすると共に、
光源23aを焦点とした放物線Hを含む略回転放物面で構成される。
本第1実施形態に係る付加レンズ体33は、入射面33aが略球面(鉛直断面が略円弧
を含む曲面)、出射面33bがレンズ中心軸Ax上に焦点を持つ略回転楕円面(鉛直断面
が略楕円曲線を含む曲面)で構成され、付加リフレクタ29からの反射光を、略平行な(
厳密には、僅かに下向きに収束する)前方照射光b6,b7,b8として出射する。
また、本第1実施形態の場合、付加レンズ体33は、図2に示すように、付加リフレク
タ29よりも、大きく形成されている。即ち、付加リフレクタ29からの反射光を受けて
発光する領域である正規の発光部33eの外側に、光源バルブ23からの直接光を受けて
発光する直接光入射発光部33c,33dを備えている。
上述した本実施形態の車両用前照灯10によれば、光源バルブ23から斜め前方上部に
出射されてリフレクタ25の前端と投影レンズ21との間に向かう直接光b2,b3,b
4は、付加リフレクタ29による反射を経て付加レンズ体33の入射面33aに入射し、
この付加レンズ体33を通過した際にレンズ屈折率に相応する屈折により所定方向に偏向
されて、前方照射光として出射される。
即ち、光源バルブ23から斜め前方上部に向かって出射された直接光b2,b3,b4
は、付加リフレクタ29及び付加レンズ体33を経て前方照射に活用されるため、光束利
用効率を高めることができ、消費電力を増やさずともより明るい配光パターンを得ること
ができる。
また、本実施形態の車両用前照灯10は、光源バルブ23から斜め前方上部に出射され
た直接光b2,b3,b4を付加リフレクタ29の反射面29aで前方に曲げて反射した
後、付加レンズ体33で偏向して前方照射光として出射するので、付加レンズ体33で屈
折させるべき角度を小さくすることができる。
即ち、付加レンズ体33に入射する光は、付加リフレクタ29による反射を経ることで
、光源バルブ23から付加リフレクタ29に向かう直接光と比較すると、レンズ中心軸A
xに対する挟角が小さくなる。
そこで、付加レンズ体33は小さな屈折率のものでも、付加レンズ体33からの出射方
向を下向きにしてグレアを防止することができる。
従って、付加レンズ体33の薄肉軽量化が可能となると共に、屈折率の小さい安価なレ
ンズ材料を用いることができ、この付加レンズ体33の薄型軽量化や低コスト化により、
灯具ユニット18のコンパクト化やコスト低減を実現することができる。
また、付加レンズ体33の入射面33aは、略球面に構成されており、付加レンズ体3
3の入射面33aへの入射光は表面反射量が最小の状態でレンズ内に進入するため、入射
光のロスを抑えることができる。
更に、付加レンズ体33の出射面33bは、レンズ中心軸Ax上に焦点を持つ略回転楕
円面に構成されており、入射面33a及び出射面33bのそれぞれが同方向(外側)に凸
の曲面になるため、レンズの薄型化・軽量化が図り易くなる。
また、付加レンズ体33の出射面33bがレンズ中心軸上Axに焦点を有する略回転楕
円面とされることで、付加レンズ体33から出射する前方照射光b6,b7,b8を平行
光とすることができ、投影レンズ21による前方照射光と一体感のある前方照射、配光が
可能になる。
また、上記第1実施形態では、付加リフレクタ29の反射面29aが、鉛直断面におい
て光源バルブ23の光源23aを焦点とした放物線Hを含む略回転放物面で構成されてお
り、付加リフレクタ29の反射面29aで反射された反射光の収束位置となる仮想焦点を
灯具後方の無限遠方に設定できるため、付加レンズ体33に入射する反射光が略前方に向
かう平行光となる。
そこで、付加レンズ体33における屈折を抑えても、グレアの生じない安定した下向き
光を得ることができ、付加レンズ体33を非常に薄くすることができ、付加レンズ体33
の薄肉・軽量化を促進することができる。
また、本実施形態では、付加レンズ体33が、付加リフレクタ29からの反射光を受け
て発光する領域である正規の発光部33eの外側に、光源バルブ23からの直接光を受け
て発光する直接光入射発光部33c,33dを備えた構成である。
そこで、付加レンズ体33上の発光が、付加リフレクタ29からの反射光の入射で発光
する正規の発光部33eと、光源バルブ23からの直接光の入射によって発光する直接光
入射発光部33c,33dとの組合せとなり、付加レンズ体33上の発光に変化を与える
ことができる。
従って、例えば直接光入射発光部33c,33dの発光を装飾用の発光に使うことで、
発光時の見栄えを向上させることができ、また、見栄えのバリエーションを広げることも
できる。
また、本第1実施形態の場合、光源バルブ23は、レンズ中心軸Axよりも下方位置に
おいて、バルブ軸がレンズ中心軸Axを横切る横差しの姿勢で、リフレクタ25に固定さ
れているため、光源バルブ23の光源23aと付加レンズ体33との間の離間距離を大き
く確保することができ、これによって、付加リフレクタ29及び付加レンズ体33の配置
が容易になり、本発明に係る車両用前照灯10の実現が容易になる。
図3は、本発明の第2実施形態に係る車両用前照灯の概略縦断面図である。
本第2実施形態の車両用前照灯40は、図3に示すように、上述した第1実施形態の車
両用前照灯10における付加リフレクタ29及び付加レンズ体33を、付加リフレクタ4
1及び付加レンズ体43に変更したもので、それ以外の構成は第1実施形態と共通である
。そこで、第1実施形態と共通の構成については、同符号を付して詳細な説明を省略する
本第2実施形態の車両用前照灯40において、リフレクタ25と投影レンズ21との間
に配置されて光源バルブ23からの直接光b2,b3,b4を略前方に向かって反射する
付加リフレクタ41は、その反射面41aが、光源バルブ23の光源23aを第1焦点と
し、且つ、リフレクタ25の後方でレンズ中心軸Axよりも上方の位置に第2焦点f2を
持つ双曲線Sを含む略回転双曲面で構成される。
また、投影レンズ21の外周の一部(上部)に沿って配置されて前記付加リフレクタ4
1からの反射光を受ける入射面43aとこの入射面43aに入った光を前方の所定方向に
偏向させて出射する出射面43bとを有する付加レンズ体43は、入射面43aが付加リ
フレクタ29の仮想焦点である第2焦点f2を中心とする略球面(鉛直断面が略円弧を含
む曲面)、出射面43bがレンズ中心軸Ax上に焦点を持つ略回転楕円面(鉛直断面が略
楕円曲線を含む曲面)で構成され、付加リフレクタ41からの反射光を、略平行な(厳密
には、僅かに下向きに収束する)前方照射光b6,b7,b8として出射する。
即ち、本第2実施形態の車両用前照灯40のように、略回転双曲面で構成された反射面
41aを持つ付加リフレクタ41を使用した場合には、図3に示すように、付加リフレク
タ41からの反射光の出射起点となる第2焦点f2を灯具ユニット18後方の遠く離れた
位置に設定できるため、当該付加リフレクタ41からの反射光の向きをレンズ中心軸Ax
に対する傾斜が小さく略前方へ向かう平行光とすることができ、これによって付加レンズ
体43に必要な屈折率を下げてレンズ厚の薄肉化が可能になる。
なお、第1実施形態に示した付加リフレクタ29を使用した場合の付加レンズ体33と
比較すると、本第2実施形態における付加レンズ体43のレンズ厚は若干厚肉になる。
図4は、本発明の第3実施形態に係る車両用前照灯の概略縦断面図である。
本第3実施形態の車両用前照灯50は、図4に示すように、上述した第1実施形態の車
両用前照灯10における付加リフレクタ29及び付加レンズ体33を、付加リフレクタ5
1及び付加レンズ体53に変更したもので、それ以外の構成は第1実施形態と共通である
。そこで、第1実施形態と共通の構成については、同符号を付して詳細な説明を省略する
本第3実施形態の車両用前照灯50において、リフレクタ25と投影レンズ21との間
に配置されて光源バルブ23からの直接光b2,b3,b4,b5を略前方に向かって反
射する付加リフレクタ51は、その反射面51aが、光源バルブ23の光源23aを第1
焦点とし、且つ、リフレクタ25と投影レンズ21との間でレンズ中心軸Axよりも上方
の位置に第2焦点f3を持つ楕円曲線Dを含む略回転楕円面に設定されている。
また、投影レンズ21の外周に沿って配置される付加レンズ体53は、付加リフレクタ
51からの反射光を受ける入射面53aと、この入射面53aに入った光を前方の所定方
向に偏向させて出射する出射面53bとを有している。
この付加レンズ体53の入射面53aは、レンズ中心軸Axからの径方向寸法を相異さ
せた複数の単位入射面61,62相互が軸方向(レンズ中心軸Ax方向)に位置をずらす
段差面63によって階段状に連続した構造とされている。また、前記段差面63は、付加
リフレクタ51からの反射光の方向に沿う段差角度で形成されている。
単位入射面61,62は、付加リフレクタ51の第2焦点f3を中心とする略球面(鉛
直断面が略円弧を含む曲面)に設定されている。また、出射面53bは、レンズ中心軸A
x上に焦点を持つ略回転楕円面(鉛直断面が略楕円曲線を含む曲面)で構成され、付加リ
フレクタ51からの反射光を、略平行な(厳密には、僅かに下向きに収束する)前方照射
光b6,b7,b8,b9として出射する。
なお、図示はしていないが、各単位入射面61,62は、前面視では、投影レンズ21
の外周に沿って周方向に延びた環状で、図2に示した付加レンズ体33の場合と同様に、
付加リフレクタ51からの反射光を受ける領域の外側に、光源バルブ23からの直接光を
受けて発光する直接光入射発光部が備えられている。
即ち、本第3実施形態の車両用前照灯50のように、略回転楕円面で構成された反射面
51aを持つ付加リフレクタ51を使用した場合には、図4に示すように、付加リフレク
タ51から出射される反射光は、一度第2焦点f3に収束した後付加レンズ体53に入射
するので、付加リフレクタ51から付加レンズ体53への反射光束の占有スペースが小さ
くなり、灯室16内におけるスペースの有効利用を図ることができる。
また、図4に示した付加レンズ体53のように、入射面53aを階段状にした構成では
、階段状の段差構造によりレンズ自体が部分的に肉抜きされる分、付加レンズ体を薄型・
軽量化することができる。
また、段差面63がレンズ表面に縞模様等の変化を醸し出すため、付加レンズ体53の
表面は凹凸等の無い単純な曲面のままでも、装飾性の高いレンズ外観を得て、意匠的価値
を高めることができる。
更に、段差面63では、外部から付加レンズ体53に入射する光が全反射を起こし易く
なり、非点灯時に内部を透視し難くすることができる。また、段差面63が付加リフレク
タ51からの反射光の方向に沿う段差角度を有しているので、付加レンズ体53の各単位
入射面61,62に入射した付加リフレクタ51からの反射光は、段差面63の影響を受
けることなく、出射面53bから前方照射光b6,b7,b8,b9として出射される。
尚、上述した各実施形態に係る付加レンズ体33,43,53の灯具点灯時における見
栄えには、これらの付加レンズ体のレンズ厚が大きな影響力を持つが、上述したように反
射面を略回転放物面、又は略回転双曲面、又は略回転楕円面とした付加リフレクタ29,
41,51が装備されたことによって、付加レンズ体のレンズ厚の調整(例えば、適当な
薄肉化)が可能になり、レンズ厚の影響による見栄えを調整することができるため、提供
できる見栄えのバリエーションが広がり、配光等の設計自由度が向上する。
図5は、本発明の第4実施形態に係る車両用前照灯の概略縦断面図である。
本第4実施形態の車両用前照灯70は、図5に示すように、上述した第1実施形態の車
両用前照灯10に、第2付加リフレクタ71と第3付加リフレクタ73とを追加装備した
構成であり、それ外の構成は、第1実施形態の車両用前照灯10ものと共通である。そこ
で、第1実施形態と共通の構成については、同符号を付して詳細な説明を省略する。
本第4実施形態の車両用前照灯70においては、第2付加リフレクタ71が、光源バル
ブ23から付加レンズ体33に向かう直接光B2を、レンズ中心軸Axを挟んだ反対側で
第2付加リフレクタ71上での入射位置よりも前方となるに位置に反射する。また、第3
付加リフレクタ73は、第2付加リフレクタ71からの反射光を前方に向けて反射する。
即ち、本第4実施形態の車両用前照灯70によれば、第2付加リフレクタ71及び第3
付加リフレクタ73を追加したことによって、光源バルブ23から付加レンズ体33に直
接向かう直接光B2を前方照射光として活用することが可能になり、更に光束利用効率を
高めることができる。
尚、本発明に係る付加リフレクタの反射面の形状や、付加レンズ体の入射面及び出射面
の形状は、それぞれ鉛直断面において略円弧、略双曲線、略楕円曲線、略放物線などを含
む曲面で構成されるが、水平断面は自由曲面として前方に照射する光束を左右拡散させる
構成とすることもできる。
本発明の第1実施形態に係る車両用前照灯の概略縦断面図である。 図1の矢印II方向からの矢視図である。 本発明の第2実施形態に係る車両用前照灯の概略縦断面図である。 本発明の第3実施形態に係る車両用前照灯の概略縦断面図である。 本発明の第4実施形態に係る車両用前照灯の概略縦断面図である。 従来の車両用前照灯の概略縦断面図である。
符号の説明
10 車両用前照灯
12 ランプボディ
14 透明カバー(カバー)
16 灯室
18 灯具ユニット
21 投影レンズ
23 光源バルブ
23a 光源
25 リフレクタ
27 シェード
29 付加リフレクタ
33 付加レンズ体
33a 入射面
33b 出射面

Claims (5)

  1. ランプボディとカバーで形成された灯室内に、車両前後方向に延びるレンズ中心軸上に
    配置された投影レンズと、前記投影レンズの後方側焦点よりも後方に配置された光源バル
    ブと、この光源バルブからの直接光を前方に向けて前記レンズ中心軸寄りに反射するリフ
    レクタと、を備えた車両用前照灯であって、
    前記リフレクタと前記投影レンズとの間に配置され、前記光源バルブからの直接光を前
    方に反射する付加リフレクタと、
    前記投影レンズの外周部の少なくとも一部に沿って配置され、前記付加リフレクタから
    の反射光を受ける入射面とこの入射面に入った光を前方の所定方向に偏向させて出射する
    出射面とを有する付加レンズ体と、
    を備えることを特徴とする車両用前照灯。
  2. 前記付加レンズ体は、鉛直断面において、前記入射面が略円弧、前記出射面が略楕円曲
    線を含む曲面で構成されることを特徴とする請求項1に記載の車両用前照灯。
  3. 前記付加レンズ体が、前記付加リフレクタからの反射光を受ける領域の外側に、前記光
    源バルブからの直接光を受けて発光する直接光入射発光部を備えることを特徴とする請求
    項1又は2に記載の車両用前照灯。
  4. 前記付加レンズ体の入射面は、前記レンズ中心軸からの径方向寸法を相異させた複数の
    単位入射面相互が軸方向に位置をずらす段差面によって階段状に連続した構造とされ、前
    記段差面は、前記付加リフレクタからの反射光の方向に沿う段差角度で形成されることを
    特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の車両用前照灯。
  5. 前記光源バルブは、前記レンズ中心軸よりも下方位置において、バルブ軸が前記レンズ
    中心軸と略直交する向きに、前記リフレクタに挿入固定されることを特徴とする請求項1
    乃至4の何れかに記載の車両用前照灯。
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