JP2006155975A - 照明制御監視システム - Google Patents
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Abstract
【課題】ネットワークのトラフィック量が増大することなく、照明負荷の異常状態などの特殊データをリアルタイムに表示させることのできる照明制御監視システムを提供する。
【解決手段】照明制御監視システム1は、照明負荷の状態データとプログラムにて予め設定された特殊データとを対比して前記状態データ内に特殊データが含まれているときに当該特殊データを第1の通信手段28から汎用ネットワーク8に能動的に送信させるように制御する第1の制御手段29を有する監視装置5と、第2の通信手段30が前記汎用ネットワーク8から前記特殊データを受信したときに当該特殊データを表示手段32に能動的に表示させるように制御する第2の制御手段34を有するクライアント6を具備する。
【選択図】図1
【解決手段】照明制御監視システム1は、照明負荷の状態データとプログラムにて予め設定された特殊データとを対比して前記状態データ内に特殊データが含まれているときに当該特殊データを第1の通信手段28から汎用ネットワーク8に能動的に送信させるように制御する第1の制御手段29を有する監視装置5と、第2の通信手段30が前記汎用ネットワーク8から前記特殊データを受信したときに当該特殊データを表示手段32に能動的に表示させるように制御する第2の制御手段34を有するクライアント6を具備する。
【選択図】図1
Description
本発明は、照明負荷の制御および監視を行う照明制御監視システムに関する。
ネットワークを介して監視区域における負荷機器の状態等の情報を監視する監視システムが提案されている。例えば、監視カメラを用いて作業者などの行動を監視するとともに、当該機器の状態等の情報を監視する監視システムが提案されている(特許文献1参照。)。この従来技術の監視システムは、監視区域内に設けられたWebサーバ機能を有する複数の機器のWebサーバにアクセスして情報を取得すると共に、当該情報を監視区域内に設けられた記憶装置に記録するWebサーバ機能を有するローカルサーバを有している。そして、監視室に設けられた監視端末から汎用ブラウザを用いてローカルサーバのWebサーバにアクセスして情報を取得するか若しくは記憶装置に記録された情報を取得するように構成されている。
また、街灯切れを管理機関で自動的かつ迅速に把握できるようにした街灯監視システムが提案されている(特許文献2参照。)。この従来技術の街灯監視システムは、街灯設置場所毎に設けたモジュールで街灯切れの有無が検出される。そして、当該情報は、一旦データメモリに格納された後、ネットワークシステムを介してモジュールのIDとともに管理機関装置に送信される。そして、管理機関装置は、モジュールからの情報を受信すると、当該情報をデータベースに順次格納するとともに、街灯切れ情報があれば、この情報を操作表示部に表示してオペレータに街灯切れの発生を知らせるように構成されている。
特開2002−158995号公報(第4−5頁、第1図)
特開2004−14210号公報(第4頁、第1図)
特許文献1の監視システムは、監視端末から汎用ブラウザを用いてローカルサーバのWebサーバにアクセスして情報を取得するので、機器の異常状態の情報をリアルタイムに入手できないという欠点を有する。
また、特許文献2の街灯監視システムは、モジュールから街灯切れ情報と共に街灯切れでない情報がネットワークシステムを介して管理機関装置に送信されるので、多数のモジュールが存在すると、ネットワークシステムでのトラフィック量が増大するという欠点を有する。
本発明は、ネットワークのトラフィック量が増大することなく、照明負荷の異常状態などの特殊データをリアルタイムに表示させることのできる照明制御監視システムを提供することを目的とする。
請求項1に記載の照明制御監視システムは、照明負荷を調光制御する調光器と;照明負荷の制御および監視を行う操作装置と;調光器から送出された照明負荷の状態データを受信する受信手段、前記状態データを記憶する第1の記憶手段、所定の通信プロトコルに基づいてデータ伝送を行う汎用ネットワークとの間でデータ送受信を行う第1の通信手段および受信手段が受信した前記状態データを第1の記憶手段に記憶させるとともに、前記状態データとプログラムにて予め設定された特殊データとを対比して前記状態データ内に特殊データが含まれているときに当該特殊データを第1の通信手段から汎用ネットワークに能動的に送信させるように制御する第1の制御手段を有し、汎用ネットワークを介して操作装置との間で通信できるように構成された監視装置と;前記汎用ネットワークとの間でデータ送受信を行う第2の通信手段、前記状態データを表示可能な表示手段および第2の通信手段が前記汎用ネットワークから前記特殊データを受信したときに当該特殊データを表示手段に能動的に表示させるように制御する第2の制御手段を有するクライアントと;を具備していることを特徴とする。
本発明および以下の発明において、特に言及しない限り、各構成は以下による。
「特殊データ」は、例えば、不点など、照明負荷の通常動作と異なる状態データとすることができる。
「能動的に」とは、状態データ内に特殊データが含まれていると、特殊データが必然的に送信または受信されることを意味する。
操作装置は、汎用ネットワークを介して監視装置に接続されてもよく、専用線を介して接続されてもよい。操作装置においても、特殊データを能動的に受信して表示させることができる。
本発明によれば、例えば照明負荷の動作が異常状態となって、監視装置の第1の記憶手段に記憶される状態データ内に特殊データが含まれると、当該特殊データは、監視装置から汎用ネットワークに能動的に送信され、クライアントで能動的に受信されて表示される。
請求項2に記載の照明制御監視システムは、請求項1記載の照明制御監視システムにおいて、監視装置は、プログラムを格納する第2の記憶手段を有し、操作装置およびクライアントより前記特殊データを汎用ネットワークに能動的に送信させるように制御する専用のプログラムがダウンロードされ、当該プログラムを第2の記憶手段に記憶することを特徴とする。
本発明によれば、照明負荷の異常状態などの特殊データおよび当該特殊データに対する追加または削除は、専用のプログラムにて設定され、操作装置またはクライアントから監視装置の第2の記憶手段に記憶される。
請求項1の発明によれば、照明負荷の状態データ内の特殊データは、監視装置から汎用ネットワークに能動的に送信され、クライアントで汎用ネットワークから能動的に受信されて表示されるので、照明負荷の異常状態をリアルタイムに把握することができ、この結果、照明負荷の異常状態に迅速に対応することができる。また、状態データ内の特殊データのみが汎用ネットワークに送信されてトラフィック量の増大が抑制されるので、汎用ネットワークでの通信速度の低下を抑制することができる。
請求項2の発明によれば、照明負荷の異常状態などの特殊データは、専用のプログラムにて設定されるので、特殊データの追加または削除を操作装置またはクライアントから所望に行うことができる。
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。まず、本発明の第1の実施形態について説明する。
図1乃至図5は、本発明の第1の実施形態を示し、図1は照明制御監視システムのブロック図、図2は調光器のブロック図、図3は操作装置のブロック図、図4は監視装置のブロック図、図5はクライアントのブロック図である。
図1において、照明制御監視システム1は、複数の照明器具2および調光器3、操作装置4、監視装置5およびクライアント6を有して構成されている。調光器3および監視装置5は、電源盤7に収納されている。また、操作装置4、監視装置5およびクライアント6は、汎用ネットワーク8に接続されている。なお、クライアント6は、汎用ネットワーク8に複数個接続されていてもよい。
照明器具2は、例えば天井面に配設された投光器からなり、照明負荷としてハロゲンランプ(図示しない。)を配設している。調光器3は、ハロゲンランプに接続され、商用交流電源Vsの交流電圧を位相制御してハロゲンランプを調光制御するように構成されている。
調光器3は、図2に示すように、ランプ電源生成部9、状態検出部10、制御信号伝送インターフェース(I/F)部11、監視信号伝送インターフェース(I/F)部12および制御部13を有して構成されている。
ランプ電源生成部9は、操作装置4またはクライアント6からの制御信号に応じて商用交流電源Vsの交流電圧を位相制御してハロゲンランプに供給するように構成されている。ハロゲンランプは、位相制御された交流電圧により消費電力量が制御されて調光点灯される。
状態検出部10は、ハロゲンランプの点消灯状態や調光レベル、ランプ切れ(球切れ)、ちらつき、照明器具2や調光器3での過負荷、過電流、漏電などの状態を検出するように構成されている。ハロゲンランプの点消灯状態や調光レベルは、通常状態の状態データとして検出され、ハロゲンランプのランプ切れ、ちらつき、照明器具2や調光器3での過負荷、過電流および漏電などは、異常状態の状態データとして検出される。
制御信号伝送I/F部11は、信号線14に接続され、監視装置5を介して操作装置4またはクライアント6から送信された制御信号を受信して制御部13に送出するように構成されている。また、監視信号伝送I/F部12は、信号線15に接続され、状態検出部10が検出した照明器具2および調光器3の状態データを監視装置5に送信するように構成されている。信号線14および信号線15は、例えばRS485規格等に対応した専用信号線である。
制御部13は、データ変換や演算などを行うCPU(中央処理装置)、プログラムが格納されているROMおよび各種データが格納されているRAMを有して構成されている。そして、制御信号伝送I/F部11から送出された制御信号に応じて、ランプ電源生成部9に商用交流電源Vsから入力した交流電圧を位相制御させ、状態検出部10が検出した状態データを監視信号伝送I/F部12から信号線15を介して監視装置5に送出するように制御するなど、各種制御を行うように構成されている。
そして、操作装置4は、調光器3の制御を行うと共に、照明器具2および調光器3の監視を行うように構成されている。操作装置4は、図3に示すように、ネットワーク通信インターフェース(I/F)部16、信号線伝送インターフェース(I/F)部17、表示部18、操作入力部19および制御部20を有して構成されている。
ネットワーク通信I/F部16は、汎用ネットワーク8のケーブル21に接続され、所定の通信プロトコルにより、汎用ネットワーク8との間でデータ送受信を行うように構成されている。すなわち、汎用ネットワーク8を介して、調光器3を制御する制御信号を送信すると共に、照明器具2および調光器3の状態データを受信する。
また、信号線伝送I/F部17は、例えばRS485規格等に対応した専用の信号線22に接続され、この信号線22に調光器3を制御する制御信号を送信するように構成されている。そして、信号線22は、調光器3の制御信号伝送I/F部11に接続される。ここで、図1に示す照明制御監視システム1は、操作装置4から送出される調光器3を制御する制御信号が汎用ネットワーク8を介して送信されるように構成されるので、信号線22は使用されず、信号線伝送I/F部17は機能しないものである。
表示部18は、操作装置4の表示画面23(図1に示す。)に照明器具2および調光器3の状態データを表示させるように構成されている。すなわち、通常状態または異常状態のそれぞれの状態データが表示される。そして、表示部18の表示動作は、操作入力部19の手動操作に応じた制御部20の制御により行われ、プログラムあるいは図示しない記憶部に記憶されているデータテーブルに基づいて、表示画面23にグラフィック、文字や画像などで表示される。
操作入力部19は、例えば操作装置4に設けられたキーボードや表示画面23に表示されたタッチパネルからなり、手動操作により表示画面23に文字や画像などを表示させるものである。そして、表示画面23に照明器具2および調光器3の状態データを表示させることができ、表示された状態データを視認して、照明器具2や調光器3の動作状態を変更できる。照明器具2や調光器3の動作状態の変更が入力されると、操作入力部19は、変更信号を制御部20に送出するように構成されている。
制御部20は、データ変換や演算などを行うCPU(中央処理装置)、プログラムが格納されているROMおよび各種データが格納されているRAMを有して構成されている。そして、制御部20は、操作入力部19から送出された前記変更信号をデータ変換してネットワーク通信I/F部16から汎用ネットワーク8に伝送させるように構成されている。すなわち、操作入力部19からの変更信号を汎用ネットワーク8にて伝送させる伝送データ(制御データ)に演算して、ネットワーク通信I/F部16から伝送させるように制御する。この制御動作は、ROMに格納されているプログラムに基づいて行われている。
そして、制御部20は、ネットワーク通信I/F部16に汎用ネットワーク8から照明器具2および調光器3の状態データを受信させ、受信した状態データをデータ変換して表示部18に送出する。ここで、制御部20は、照明器具2および調光器3の状態データが異常状態の状態データ、すなわち予め設定された特殊データであると、表示部18に対して、表示画面23に当該特殊データに基づいた表示をするように制御する。すなわち、プログラムに基づいて、照明器具2および調光器3の状態データ内の特殊データが能動的に表示画面23に表示される。
また、制御部20は、監視装置5から前記特殊データを汎用ネットワーク8に能動的に送信させるように制御する専用のプログラムをネットワーク通信I/F部16から汎用ネットワーク8に送信させ、当該専用のプログラムを監視装置5にダウンロードさせる。専用のプログラムは、操作入力部19で設定される。
さらに、制御部20は、伝送線伝送I/F部17が信号線22に接続されていないときには、伝送線伝送I/F部17への駆動電源の供給を停止させるように制御している。これにより、動作していない伝送線伝送I/F部17の消費電力が低減され、省電力化が図られている。
そして、監視装置5は、図1に示すように、信号線14および信号線15を介して各調光器3に接続されていると共に、汎用ネットワーク8のケーブル21およびハブ(HUB)24に接続されている。そして、監視装置5は、調光器3から照明器具2および調光器3の状態データを受信して記憶するWEBサーバ機能を有し、汎用ネットワーク8を介して当該状態データを操作装置4およびクライアント6に送信するように構成されている。ここで、汎用ネットワーク8は、例えば所定の通信プロトコルに基づいてデータ伝送を行うイーサーネット(登録商標)に形成されている。また、ハブ24は、汎用ネットワーク8のケーブル21を集中して接続する集線装置である。
監視装置5は、図4に示すように、受信手段としての監視信号伝送インターフェース(I/F)部25、制御信号伝送インターフェース(I/F)部26、第1の記憶手段としての記憶部27、第1の通信手段としての操作装置・PC通信インターフェース(I/F)部28および第1の制御手段としての制御部29を有して構成されている。
監視信号伝送I/F部25は、信号線15により各調光器3の監視信号伝送I/F部12に接続され、調光器3から照明器具2および調光器3の状態データを常時受信して制御部29に送出するように構成されている。また、制御信号伝送I/F部26は、信号線14により各調光器3の制御信号伝送I/F部11に接続され、操作装置4またはクライアント6から送信された制御信号を制御信号伝送I/F部11に送信するように構成されている。
記憶部27は、制御部29の制御により、監視信号伝送I/F部25が受信した照明器具2および調光器3の状態データを所定期間に亘って記憶するように構成されている。状態データが所定期間に亘って記憶されると、当該状態データが記憶されている記憶部27の記憶領域には、監視信号伝送I/F部25が受信した直近の新しい前記状態データが記憶される。すなわち、記憶部27により、監視装置5は、前記状態データを記憶するWEBサーバ機能を有している。
操作装置・PC通信I/F部28は、汎用ネットワーク8のケーブル21に接続され、所定の通信プロトコルにより、汎用ネットワーク8との間でデータ送受信を行うように構成されている。すなわち、汎用ネットワーク8から操作装置4またはクライアント6から送信された制御信号を受信すると共に、汎用ネットワーク8に記憶部27に記憶されている照明器具2および調光器3の状態データを送信する。これによって、監視装置5は、操作装置4およびクライアント6のそれぞれの間で通信可能となっている。
制御部29は、データ変換や演算などを行うCPU(中央処理装置)、プログラムが格納されているROM(第2の記憶手段)および各種データが格納されているRAMを有して構成されている。そして、操作装置・PC通信I/F部28が受信した操作装置4またはクライアント6から送信された制御信号を信号線14にて伝送可能な伝送フォーマットに変換して、制御信号伝送I/F部26から信号線14に伝送させるように制御する。また、操作装置4またはクライアント6からの要求信号に応じて、照明器具2および調光器3の状態データを記憶部27から読み出し、汎用ネットワーク8にて伝送可能な伝送フォーマットに変換して、操作装置・PC通信I/F部28から汎用ネットワーク8に送信させるように制御する。ここで、伝送データは、伝送データの始まりを示すスタート部、制御や監視などを示すモード部、伝送先を示すアドレス部、制御値を示す制御データ部および状態データ値を示す状態データ部などを有して形成されている。
また、制御部29は、予め設定した特殊データを汎用ネットワーク8に能動的に送信させるように制御する専用のプログラムが操作装置4またはクライアント6から汎用ネットワーク8に送信されると、当該プログラムをダウンロードして第2の記憶手段としてのROMに記憶させる。
そして、制御部29は、監視信号伝送I/F部25が受信した照明器具2および調光器3の状態データ内に予め設定された特殊データが含まれていると、操作装置・PC通信I/F部28から汎用ネットワーク8に当該特殊データを能動的に送信するように構成されている。当該特殊データは、例えば異常状態の状態データであって、例えば、ハロゲンランプのランプ切れ、ちらつきなど、あるいは、照明器具2および調光器3での過負荷、過電流および漏電などである。当該特殊データは、専用のプログラムに予め設定されていて、操作装置4またはクライアント6から要求信号がなくても、前記状態データ内に含まれているときには、必然的に汎用ネットワーク8に送信される。
そして、クライアント6は、パソコン等によって構成されており、汎用ネットワーク8に接続されている。すなちち、汎用ネットワーク8を介して監視装置5に接続され、操作装置4と同様に、照明器具2および調光器3の制御、監視が行える。
クライアント6は、図5に示すように、第2の通信手段としてのネットワーク通信インターフェース(I/F)部30、記憶部31、表示手段としての表示部32、操作入力部33および第2の制御手段としての制御部34を有して構成されている。
ネットワーク通信I/F部30は、汎用ネットワーク8のケーブル21に接続され、所定の通信プロトコルにより、汎用ネットワーク8との間でデータ送受信を行うように構成されている。すなわち、汎用ネットワーク8を介して、調光器3を制御する制御信号を送信すると共に、照明器具2および調光器3の状態データを受信する。ネットワーク通信I/F部30は、制御部34の制御により、汎用ネットワーク8から照明器具2および調光器3の状態データを常時受信するようにしている。
そして、記憶部31は、ネットワーク通信I/F部30が受信した照明器具2および調光器3の状態データを上書きして記憶するように構成されている。また、表示部32および操作入力部33は、図3に示す操作装置4の表示部18および操作入力部19とほぼ同様に構成されている。
そして、制御部34は、データ変換や演算などを行うCPU(中央処理装置)、プログラムが格納されているROMおよび各種データが格納されているRAMを有して構成されている。そして、制御部34は、操作入力部33の操作に応じたWEBブラウザを用いて監視装置5の制御部29にアクセスして、監視装置5の記憶部27に記憶されている照明器具2および調光器3の状態データを汎用ネットワーク8に送信させる。そして、当該状態データをネットワーク通信I/F部30が受信すると、当該状態データを記憶部31に記憶させるとともに、表示部32の表示画面35(図1に示す。)に表示させるように制御する。この制御動作は、ROMに格納されているプログラムに基づいて行われる。
また、制御部34は、操作装置4と同様に、操作入力部33で設定された特殊データを汎用ネットワーク8に能動的に送信させるように制御する専用のプログラムをネットワーク通信I/F部30から汎用ネットワーク8に送信させる。当該専用のプログラムは、監視装置5でダウンロードされる。
そして、監視装置5から汎用ネットワーク8に照明器具2および調光器3の状態データ内の特殊データが送信されていると、当該特殊データは、ネットワーク通信I/F部30により能動的に受信される。このとき、制御部34は、表示部32に対して、表示画面35に当該特殊データに基づいた表示をするように制御する。すなわち、専用のプログラムに基づいて、照明器具2および調光器3の特殊データが能動的に表示部32の表示画面35に表示される。
次に、本発明の第1の実施形態の作用について述べる。
電源盤7内の調光器3に商用交流電源Vsが投入されると、調光器3が動作して照明器具2のハロゲンランプが点灯する。そして、調光器3は、操作装置4またはクライアント6から送出された例えばハロゲンランプの調光率(光出力)を制御する制御信号が汎用ネットワーク8および監視装置5を介して制御信号伝送I/F部11に入力される。そして、当該制御信号に応じて、ランプ電源生成部9が商用交流電源Vsの交流電圧の位相制御を行い、位相制御した交流電圧をハロゲンランプに供給する。これにより、ハロゲンランプでの消費電力量が制御され、ハロゲンランプは調光点灯する。
ハロゲンランプの点消灯状態や調光率、あるいはランプ切れなどは、調光器3の状態検出部10で常時検出されている。そして、制御部13は、状態検出部10が検出したハロゲンランプの特性や状態などを状態データとして監視信号伝送I/F部12から信号線15に送信して監視装置5に送出する。また、状態検出部10は、照明器具2や調光器3での過負荷、過電流や漏電などの状態も検出する。そして、これらの状態も状態データとして信号線15を介して監視装置5に送出されている。
調光器3から信号線15に伝送された状態データは、監視装置5の監視信号伝送I/F部25で受信され、監視装置5の制御部29の制御により記憶部27に所定期間に亘って記憶される。すなわち、記憶部27には、照明器具2および調光器3の状態データが蓄積されている。
そして、クライアント6において、照明器具2および調光器3の動作状態を監視するときは、操作入力部33の操作により、WEBブラウザを用いて監視装置5の制御部29にアクセスする。そして、監視装置5の制御部29に記憶部27から前記状態データを読み出させ、操作装置・通信I/F部28から汎用ネットワーク8に送信させる。クライアント6は、汎用ネットワーク8に送信された状態データをネットワーク通信I/F部30で受信して、表示部32の表示画面35に表示させる。表示画面35を視認することにより、照明器具2および調光器3の動作状態の監視が行える。また、操作装置4においても、同様にして、表示部18の表示画面23に前記状態データを表示させることができ、表示画面23を視認することにより、照明器具2および調光器3の監視が行える。
そして、調光器3は、ハロゲンランプが例えばフィラメントが断線して消灯すると、ランプ切れの状態データとして、また、ハロゲンランプがちらつくなど不安定点灯すると、ちらつきの状態データとして監視装置5に送出する。また、照明器具2および調光器3において、過負荷、過電流および漏電などが発生すると、それぞれの状態データとして監視装置5に送出する。
ハロゲンランプのランプ切れやちらつきの各状態データ、あるいは、照明器具2および調光器3での過負荷、過電流および漏電などの各状態データは、照明器具2および調光器3の通常動作と異なる異常動作の状態データとして、すなわち特殊データとしてプログラムに予め設定されている。監視装置5の制御部29は、監視信号伝送I/F部25が受信した照明器具2および調光器3の状態データとプログラムにて予め設定された特殊データとを対比して状態データ内に前記特殊データが含まれていると判断すると、当該特殊データのみを能動的に(必然的に)操作装置・PC通信I/F部28から汎用ネットワーク8に送信する。
そして、当該特殊データは、クライアント6のネットワーク通信I/F部30で受信される。クライアント6の制御部34は、要求信号やWEBブラウザを用いて監視装置5にアクセスしていないにも係らず、ネットワーク通信I/F部30で前記特殊データが受信されると、能動的に表示部32の表示画面35に前記特殊データに基づいた表示内容を表示させる。これにより、照明器具2および調光器3の異常状態がリアルタイムに表示部32の表示画面35で把握され、当該異常状態に迅速に対応することができる。また、監視装置5から前記特殊データのみが汎用ネットワーク8に送信されるので、汎用ネットワーク8でのトラフィック量の増大が抑制され、通信速度の低下が抑制される。
また、当該特殊データは、操作装置4のネットワーク通信I/F部16で受信される。そして、クライアント6と同様にして、操作装置4の表示部18の表示画面23に前記特殊データに基づいた表示内容が表示される。
そして、前記特殊データの追加または削除を行うときは、専用のプログラムにて前記特殊データに新たに追加または削除の特殊データを設定し、当該専用のプログラムを操作装置4またはクライアント6から汎用ネットワーク8に送信して監視装置5にダウンロードさせる。当該専用のプログラムは、監視装置5内のROM(第2の記憶手段)に記憶される。このように、特殊データを設定した専用のプログラムを監視装置5にダウンロードさせることができるので、操作装置4およびクライアント6において、特殊データの追加または削除などが所望に行える。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
図6および図7は、本発明の第2の実施形態を示し、図6は照明制御監視システムのブロック図、図7は監視装置のブロック図である。なお、図1および図4と同一部分には、同一符号を付して説明は省略する。
図6に示す照明制御監視システム36は、図1に示す照明制御監視システム1において、操作装置4からの制御信号を信号線22により各調光器3に直接送信するように構成したものである。すなわち、図3に示す操作装置4の信号線伝送I/F部17が信号線22により図2に示す各調光器3の制御信号伝送I/F部11に接続されている。そして、監視装置37は、図7に示すように、図4に示す監視装置5において制御信号伝送I/F部26が除去されて構成されている。
図3に示す操作装置4において、操作入力部19での操作に応じて形成される調光器3を制御する制御信号は、制御部20の制御により、信号線伝送I/F部17から信号線22に送信される。そして、ネットワーク通信I/F部16は、汎用ネットワーク8から照明器具2および調光器3の状態データまたは特殊データを受信する。
操作装置4から送信される調光器3を制御する制御信号は、専用の信号線22を用いて各調光器3に送信されるので、汎用ネットワーク8でのトラフィック量が低減され、汎用ネットワーク8における通信速度の低下が抑制される。
そして、操作装置4は、汎用ネットワーク8から照明器具2および調光器3の予め設定された特殊データを受信することにより、リアルタイムで表示部18の表示画面23に照明器具2および調光器3の異常状態が表示される。
1,36…照明制御監視システム
3…調光器
4…操作装置
5,37…監視装置
6…クライアント
3…調光器
4…操作装置
5,37…監視装置
6…クライアント
Claims (2)
- 照明負荷を調光制御する調光器と;
照明負荷の制御および監視を行う操作装置と;
調光器から送出された照明負荷の状態データを受信する受信手段、前記状態データを記憶する第1の記憶手段、所定の通信プロトコルに基づいてデータ伝送を行う汎用ネットワークとの間でデータ送受信を行う第1の通信手段および受信手段が受信した前記状態データを第1の記憶手段に記憶させるとともに、前記状態データとプログラムにて予め設定された特殊データとを対比して前記状態データ内に特殊データが含まれているときに当該特殊データを第1の通信手段から汎用ネットワークに能動的に送信させるように制御する第1の制御手段を有し、汎用ネットワークを介して操作装置との間で通信できるように構成された監視装置と;
前記汎用ネットワークとの間でデータ送受信を行う第2の通信手段、前記状態データを表示可能な表示手段および第2の通信手段が前記汎用ネットワークから前記特殊データを受信したときに当該特殊データを表示手段に能動的に表示させるように制御する第2の制御手段を有するクライアントと;
を具備していることを特徴とする照明制御監視システム。 - 監視装置は、プログラムを格納する第2の記憶手段を有し、操作装置およびクライアントより前記特殊データを汎用ネットワークに能動的に送信させるように制御する専用のプログラムがダウンロードされ、当該プログラムを第2の記憶手段に記憶することを特徴とする請求項1記載の照明制御監視システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004341562A JP2006155975A (ja) | 2004-11-26 | 2004-11-26 | 照明制御監視システム |
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2004
- 2004-11-26 JP JP2004341562A patent/JP2006155975A/ja active Pending
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