JP2006155725A - 光ディスクの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 2層の光記録領域を2枚のディスク基板で挟み込んだ構造を有する例えばデュアルレイヤー型DVDにおいて、それぞれの光記録領域を構成するピットもしくはグルーブ間における偏芯の発生度合いを抑えることができる光ディスクの製造方法を提供すること。
【解決手段】 第1のディスク基板1には断面が台形形状の凹部1cがセンターホールと同心状に形成されており、第2のディスク基板4には断面が台形形状の凸部4cがセンターホールと同心状に形成されている。前記第1のディスク基板1に形成された凹部1cに対して、第2のディスク基板4に形成された凸部4cを挿入し、第1と第2のディスク基板の間に形成される間隙部に、中間層7を形成させる。また台形形状の凹部1cの傾斜面に対して、台形形状の凸部4cの傾斜面を面接触させることで、第1のディスク基板1と第2のディスク基板4の軸芯を容易かつ正確に合わせることができる。
【選択図】 図3B

Description

この発明は、2層の光記録領域を2枚のディスク基板で挟み込んだ構造を有する例えばデュアルレイヤー(2層)型DVD(Digital Versatile Disc)の製造方法に関し、特にそれぞれの光記録領域を構成するピットもしくはグルーブ間における偏芯の発生度合いを抑えることができる光ディスクの製造方法に関する。
近年、データ記録の分野においては特に光学式データ記録方式(光ディスク)に関する開発が進展し、産業用から民生用に至る幅広い分野において活用されている。この光学式のデータ記録方式は非接触の状態で、高い記録密度をもってデータの記録・再生が行なえること、再生専用型、追記型、書き換え可能型などのそれぞれのメモリー形態に対応できるという利点を有しており、安価で大容量のデータファイルの実現を可能にしている。
特に現状において広く利用されている前記したデュアルレイヤー型DVDにおいては、2層の光記録領域(以下、これを記録層ともいう。)を厚さ約0.6mmの2枚のディスク基板によって挟み込んだ構造を有している。そして、このデュアルレイヤー型DVDに対する情報の記録再生に際しては、一方のディスク基板側からそれぞれの記録層ごとに光学ピックアップ装置によりフォーカスされるようにレーザー光が照射される。
図1はデュアルレイヤー型DVDの構成と、その記録層ごとにフォーカスされる光学ピックアップ装置の構成を模式的に示したものである。図1にはDVD−R(Recordable)の構成例が示されており、一方のディスク基板(L0 基板)1には前記した光学ピックアップ装置のトラッキング手段に利用されるスパイラル状の溝からなるプリグルーブ(図中凹凸で示されている。)が形成されている。そして、その上にスピンコート法などの手段により有機色素層2が形成され、前記有機色素層2の上面にはさらに半透過膜層3が形成されている。
一方、他方のディスク基板(L1 基板)4には反射膜5が形成されると共に、さらに反射膜5の上面には有機色素層6が形成されており、この有機色素層6の表面に同じく前記した光学ピックアップ装置のトラッキング手段に利用されるスパイラル状のプリグルーブ(図中凹凸で示されている。)が形成されている。そして、前記L0 基板1とL1 基板4とは、中間層を構成する接着剤7によって貼り付けられた構成にされている。
前記L0 基板1側における有機色素層2が第1の光記録領域(第1の記録層)を構成し、また、前記L1 基板4側における有機色素層6が第2の光記録領域(第2の記録層)を構成している。そして、前記した構成のDVDに対して情報の記録再生を行なうには、第1の記録層2に対しては第1の位置に配置された光学ピックアップ装置9aにより、フォーカスされるようにレーザー光が照射され、また、第2の記録層6に対しては第2の位置に配置された光学ピックアップ装置9bにより、フォーカスされるようにレーザー光が照射される。
前記した構成のDVDによると、第1の記録層と第2の記録層におけるプリグルーブの偏芯量は極力小さくなされることが望ましい。すなわち、両者の偏芯量がある程度以上となると、情報データの再生時にトラック飛びを発生させたり、小さな欠陥でもフォーカスが跳び、エラーを発生し易くなる。このような問題は、前記したDVD−Rに限らず、2枚の基板を貼り合わせた構成の例えばDVD−ROM(Read Only Memory)においても同様であり、それぞれの光記録領域を構成するピット間の偏芯量は極力小さくなされることが望ましい。
前記したプリグルーブもしくはピット間の偏芯量をできるだけ小さくさせるために、2枚のディスク基板を貼り合わせる際に、そのセンターホール(中心穴)の位置を合わせる調芯手段を採用した光ディスクの製造方法が、次に示す特許文献1に開示されている。
特開平8−249727号公報
前記した特許文献1に開示された光ディスクの製造方法によると、第1のディスク基板(L0 基板)1と、第2のディスク基板(L1 基板)4を貼り合わせる場合において、図2に示したように円柱状に形成された芯出し用のピン11を中央部に備えた貼り合わせ用テーブル12を利用し、2枚のディスク基板のセンターホール1a,4aを、それぞれ芯出し用のピン11を利用して位置合わせし、中間層としての接着層7を介して両者を貼り合わせることが示されている。
ところで、前記したように円柱状に形成された芯出し用のピン11を利用して、2枚のディスク基板の位置合わせを行なう場合においては、以下に説明するような問題点を抱えている。すなわち、前記各ディスク基板は樹脂を射出成型等の手段により作成するために、樹脂の収縮の度合いのばらつきや、センターホールの打ち抜きのばらつき等が発生し、同一条件で作成した基板間においてセンターホールの内径にばらつきが発生する。
これに加えて、各ディスク基板を芯出し用のピン11に対して抜き差しするために、各基板に形成されるセンターホールの内径は、芯出し用のピン11に対して多少の寸法的な余裕を持たせる必要が生ずる。すなわち、各ディスク基板のホール径は、芯出し用のピン11の外径よりも必ず大きな寸法となるように形成しなくてはならない。それ故、第1のディスク基板と第2のディスク基板における各センターホールのずれ量は、前記した寸法的な余裕やばらつき等が相乗的に作用して非常に大きくなり、前記したようなトラック飛びやフォーカス跳びなどのエラーが発生し易くなる。
前記した問題を解消させるために、前記した特許文献1には、さらに芯出し用のピンをテーパー状に形成した構成が示されている。これによると、第1のディスク基板と第2のディスク基板に形成されるセンターホールの内径が若干異なるように形成され、まずセンターホールの内径が若干大きな第1のディスク基板をテーパー状に形成された芯出し用のピンに装着し、続いてセンターホールの内径が若干小さな第2のディスク基板をテーパー状に形成された芯出し用のピンに装着するようになされる。この場合、第1と第2のディスク基板の間に接着層が介在されるようになされる。
前記したようにテーパー状に形成した芯出し用のピンを採用した場合であっても、樹脂の収縮度合いのばらつきに起因した各センターホール間のずれ量を吸収することは困難であり、また各ディスク基板におけるセンターホール径の微妙な寸法管理が必要となるなどの別の生産性の問題が浮上する。さらにセンターホールの内径部に発生する僅かなバリなどにより、センターホールの軸芯がずれるなどの問題も解消することはできない。したがって、たとえテーパー状に形成した芯出し用のピンを採用した場合であっても、各ディスク基板間の正確な調芯を期待することはできず、根本的な解決手段にはなり得ない。
この発明は、前記したように少なくとも2層の光記録領域を2枚のディスク基板で挟み込んだ構造を有する光ディスクに着目してなされたものであり、前記したように各基板のセンターホールを利用することなく、光記録領域を構成するピットもしくはグルーブ間における偏芯の発生度合いを、より小さく抑えることができる光ディスクの製造方法を提供することを課題とするものである。
前記した課題を解決するためになされたこの発明にかかる光ディスクの製造方法は、請求項1に記載のとおり、少なくとも第1層と第2層からなる光記録領域を有し、前記光記録領域を各2枚のディスク基板で挟み込んだ構造を有する光ディスクの製造方法であって、前記第1層の光記録領域が形成される面の一部に、予め設定された深さの凹部を形成した第1のディスク基板と、前記第2層の光記録領域が形成される面の一部に、前記第1のディスク基板における前記凹部に挿入することができる予め設定された高さの凸部を形成した第2のディスク基板とが用意され、前記第1のディスク基板に形成された凹部に対して、前記第2のディスク基板に形成された凸部を挿入し、前記第1のディスク基板と第2のディスク基板の間に形成される間隙部に、中間層を形成させる工程を含む点に特徴を有する。
以下、この発明にかかる光ディスクの製造方法について、図に示す実施の形態に基づいて説明する。なお、以下においてはすでに説明した図1および図2に示す光ディスクの構成と同一の機能を果たす部分を同一の符号で示すことにする。
図3A〜図3Dは、DVD−Rを対象としたこの発明にかかる光ディスクの製造プロセスを順を追って示したものであり、この図3A〜図3Dに示す左側はディスクの内周側、すなわち前記したセンターホール側を示し、右側はディスクの外周側を示している。まず、図3Aに示す(a)は第1のディスク基板(L0 基板)1の一部を断面状態で示したものであり、このディスク基板1の上面には、この基板1の成形時において凹凸で示したプリグルーブ1bが形成されている。これは、前記したとおり光学ピックアップ装置のトラッキング手段に利用されるものであり、スパイラル状の溝により構成されている。
また、ディスク基板1の前記プリグルーブ1bが形成された面には、予め設定された深さで、断面がほぼ台形形状になされた凹部1cが形成されている。この凹部1cは第1のディスク基板1の内周部に沿って、すなわちセンターホールと同心円となるように環状に形成されており、その底面は平坦状になされている。
次の工程においては、図3A(b)に示すように前記基板1におけるプリグルーブ1bが形成された面に対して有機色素がコーティングされる。この有機色素は焼成されることにより有機色素層2になされ、この有機色素層2は前記プリグルーブ1bと共に第1の光記録領域(第1の記録層)を構成する。続いて、同図(c)に示したように前記色素層2の上面には半透過膜層3が形成される。この半透過膜層3は金、アルミニウム、銀などの金属膜あるいはこれらの合金膜を薄く形成することで半透明に近い状態に成膜される。
さらに同図(d)に示すように前記半透過膜層3の上面には中間層7を形成する中間層形成素材(以下、同じく符号7で示す。)が塗布される。この実施の形態においては、前記中間層形成素材としては周知の紫外線硬化樹脂(UV硬化樹脂)が用いられる。
図3B(e)に示すように中間層形成素材7が塗布された上面には、第2のディスク基板(L1 基板)4が重畳される。この第2のディスク基板4における前記した中間層形成素材7に対向する面(図における下面)には、ディスク基板4の成形時において凹凸で示したプリグルーブ4bが形成されている。そして、第2のディスク基板4におけるプリグルーブ形成面のさらに内周側には、図示せぬセンターホールと同心円となるように、断面がほぼ台形形状になされた凸部4cが円環状に形成されており、その頂面は平坦状に形成されている。
図3B(f)に示したように、前記第2ディスク基板4における円環状の凸部4cは、第1のディスク基板1に形成された円環状の凹部1cに挿入されることで、第1ディスク基板1と第2ディスク基板4との間に所定の間隙が形成され、この間隙内に前記した中間層形成素材7が介在される。
この状態で、同図(f)に示すように紫外線照射ランプ14からのUV光が第2ディスク基板4を介して前記中間層形成素材7であるUV硬化樹脂に照射され、このUV硬化樹脂が硬化することで中間層7が形成される。したがって中間層7には、第2ディスク基板4に予め形成されている前記プリグルーブ4bが転写される。
中間層7を構成するUV硬化樹脂が硬化した後、図3C(g)に示すように前記第2ディスク基板4は中間層7から剥離される。そして、同図(h)に示すように中間層7の上面に有機色素がコーティングされると共に焼成されることにより、有機色素層6が形成される。この有機色素層6と、前記第2ディスク基板4より転写されたプリグルーブとにより第2の光記録領域(第2の記録層)を構成する。
続いて、同図(i)に示すように有機色素層6の上にさらに反射膜5が形成される。この反射膜5は金、アルミニウム、銀などの金属膜あるいはこれらの合金膜により構成され、前記した半透過膜層3のように必ずしも半透過性に成膜する必要はなく、全反射性のものでよい。そして、図3D(j)に示すように補強用のダミー基板16が貼り合わされ、同図(k)として示す構成のDVD−Rを得ることができる。
図4は、前記した第1ディスク基板1に形成された円環状の凹部1cと、この凹部1cに嵌入される第2ディスク基板4における円環状の凸部4cとの寸法関係を、その要部を拡大して示したものである。すなわち、図4はすでに説明した図3B(f)の状態における要部を拡大して示したものとなる。
図4に示すように第1ディスク基板1における光記録領域が形成された一面から前記凹部1cの底面までの深さをa、前記第2ディスク基板4の一面から前記凸部4cの頂面に至る高さをbとした時、前記した第1および第2の記録層等を含む中間層7の厚さcは、c=b−aの関係となるように設定される。換言すれば、凹部1cの成形深さaと、凸部7bの突出高さbとにより、第1および第2の記録層等を含む中間層7の膜厚cが制御されるようになされる。
そして、第1ディスク基板1における前記凹部1cは、前記したとおりその断面がほぼ台形形状になされており、また第2ディスク基板4における前記凸部4cも同様にその断面がほぼ台形形状になされている。そして、図4に示すように前記凹部1cに対して前記凸部4cを装着した時、各ディスク基板1および4における内周側に形成される傾斜面1dおよび4dは面接触するように、すなわち各傾斜面1dおよび4dの角度が等しくなるように成形されている。したがって、前記凹部1c側の傾斜面1dに対して、前記凸部4c側の傾斜面4dが面接触することで、第1のディスク基板1と第2のディスク基板4の軸芯を合わせることができる。
図5(A)は、前記した第1ディスク基板1を成形するための金型構造の例を断面図により示したものであり、同図(B)はその金型により成形された前記したディスク基板1の一部を、さらに同図(C)はディスク基板1の要部を拡大した断面図で示したものである。
図5(A)に示す固定側鏡面盤21の上面にはスタンパー22が載置され、このスタンパー22は、その周縁部においてスタンパーホルダ23に形成された爪部23aによって保持されるように構成されている。
一方、スタンパー22とスタンパーホルダ23に対向して可動側ブッシュ24が配置されており、前記スタンパー22とスタンパーホルダ23、および可動側ブッシュ24との間で、第1ディスク基板1の射出成形用空間を形成している。なお、前記可動側ブッシュ24の軸芯側、すなわち成形されるディスク基板の中心部側に相当する位置には、カットパンチ25が配置され、またスタンパーホルダ23における軸芯側には、スプールブッシュ26が配置されている。
図5(A)に示す金型構造において、スタンパー22の面には図には示されていないが、前記した第1ディスク基板1に形成されるグルーブを転写させるためのパターンが成形されている。また、スタンパーホルダ13の周縁部に環状に形成された前記爪部23aが、ディスク基板1における前記凹部1cを形成するための雄型を構成している。
すなわち、前記スタンパーホルダ23に形成される爪部23aの高さが、第1ディスク基板1に形成される環状の凹部1cにおける成形深さaを決定し、また爪部23aの内周側に形成される傾斜面が、成形されるディスク基板1における前記した傾斜面1dの角度を決定することになる。そして、この実施の形態においては、図5(C)に示したように凹部1cにおける平坦状の底面の最も内周側の位置が、ディスクの中心から20.9mmとなるように設定されている。
次に図6(A)は、前記した第2ディスク基板4を成形するための金型構造の例を断面図により示したものであり、同図(B)はその金型により成形された前記した第2ディスク基板4の一部を、さらに同図(C)は第2ディスク基板4の要部を拡大した断面図で示したものである。
図6(A)に示す固定側鏡面盤31の上面にはスタンパー32が載置され、このスタンパー32は、その周縁部においてスタンパーホルダ33に形成されたオーバハング部33aによって保持されるように構成されている。なお、前記スタンパー32の面には図には示されていないが、前記した第2ディスク基板4に形成されるグルーブを転写させるためのパターンが成形されている。また、スタンパーホルダ33におけるさらに軸芯側には、第2ディスク基板4に対して前記した凸部4cを形成させるための凹部33bが環状に形成されている。
一方、スタンパー32とスタンパーホルダ33に対向して可動側ブッシュ34が配置されており、前記スタンパー32とスタンパーホルダ33、および可動側ブッシュ34との間で、第2ディスク基板4の射出成形用空間を形成している。なお、前記可動側ブッシュ34の軸芯側、すなわち成形される第2ディスク基板の中心部側に相当する位置には、カットパンチ35が配置され、またスタンパーホルダ33の軸芯側には、スプールブッシュ36が配置されている。
図6(A)に示す金型構造において、スタンパーホルダ33において環状に形成された前記凹部33bが、第2ディスク基板4における前記凸部4cを形成するための雌型を構成している。すなわち、前記スタンパーホルダ33に形成される凹部33bの深さが、第2ディスク基板4に形成される環状の凸部4cにおける成形高さbを決定することになり、またスタンパーホルダ33に形成される凹部33bの内周側に形成される傾斜面が、成形されるディスク基板4における前記した傾斜面4dの角度を決定することになる。
そして、この実施の形態においては、図6(C)に示したように凸部4cにおける平坦状の頂面の最も内周側の位置が、ディスクの中心から20.9mmとなるように設定されている。
以上説明した金型構成を含む光ディスクの製造方法によると、第1ディスク基板1に形成される断面が台形形状の凹部1cと、第1の記録層として機能するプリグルーブとは金型成型によりほぼ同心状に形成させることができる。また、第2ディスク基板4に形成される断面が台形形状の凸部4cと、第2の記録層として機能するプリグルーブとは同様に金型成型によりほぼ同心状に形成させることができる。
そして、第1ディスク基板1に形成された断面が台形形状の凹部1cと、第2ディスク基板4に形成された断面が台形形状の凸部4cにおける各傾斜面1d,4dを面接触させることで、両ディスクの軸芯を容易かつ正確に合わせることができる。この結果、前記第1の記録層と第2の記録層との間の偏芯の発生度合いをきわめて小さな範囲に抑えることが可能となる。
次に図7Aおよび図7Bは、DVD−ROMを対象としたこの発明にかかる光ディスクの製造プロセスを順を追って示したものであり、この図7Aおよび図7Bに示す左側はディスクの内周側、すなわちセンターホール側を示し、右側はディスクの外周側を示している。そして、すでに図に基づいて説明した光ディスクの構成において、同様の機能を果たす部分は同一の符号で示しており、したがってその詳細な説明は適宜省略する。
図7Aに示す(a)は第1のディスク基板(L0 基板)1の一部を断面状態で示したものであり、このディスク基板1の上面には、この基板1の成形時において凹凸で示したピット1bが形成されている。そして、ディスク基板1の前記ピット1bが形成された面には、予め設定された深さで、断面がほぼ台形形状になされた凹部1cが環状に形成されている。すなわち、この第1のディスク基板1は、すでに説明した図5に示す金型構成を利用して成形される。
そして、次の工程においては同図(b)に示すように前記ピット1bの形成面に半透過膜層3が成膜される。この実施の形態においては前記ピット1bと半透過膜層3とにより第1の記録層を構成している。続いて、同図(c)に示すように半透過膜層3の上面には中間層7を形成する紫外線硬化樹脂(UV硬化樹脂)が塗布される。
一方、同図(d)には第2のディスク基板(L1 基板)4の一部が断面状態で示されており、このディスク基板4の一面には、この基板1の成形時において凹凸で示したピット4bが形成されている。そして、前記ピット4bが形成された面のさらに内周側には、図示せぬセンターホールと同心円となるように、断面がほぼ台形形状になされた凸部4cが円環状に形成されており、その頂面は平坦状に形成されている。すなわち、この第2のディスク基板4は、すでに説明した図6に示す金型構成を利用して成形される。
前記第2のディスク基板4におけるピット4bの形成面には、図7A(d)に示すように反射膜5が成膜される。この実施の形態においては前記ピット4bと反射膜5とにより第2の記録層を構成している。
図7B(e)に示したように、反射膜5が成膜された第2のディスク基板4における円環状の凸部4cは、第1のディスク基板1に形成された円環状の凹部1cに向かって挿入される。これにより同図(f)に示したように、第1のディスク基板1と第2のディスク基板4との間に所定の間隙が形成され、この間に中間層7となる前記したUV硬化樹脂が介在される。
この状態で、同図(f)に示すように紫外線照射ランプ14からのUV光が第2ディスク基板4を介して前記UV硬化樹脂に照射され、このUV硬化樹脂が硬化されることで中間層7によって第1と第2のディスク基板1および4が接着され、DVD−Rを得ることができる。
図7Aおよび図7Bに示す製造プロセスにより製造される光ディスクにおいても、図4に基づいてすでに説明したとおり、中間層7の膜厚cを管理することができると共に、第1のディスク基板1と第2のディスク基板4の軸芯を容易かつ正確に合わせることができる。この結果、前記第1の記録層と第2の記録層との間の偏芯の発生度合いをきわめて小さな範囲に抑えることが可能となる。
なお、以上説明した実施の形態においては、第1ディスク基板1に形成された凹部1cにおける傾斜面1dと、これに面接触する第2のディスク基板4に形成された凸部4cにおける傾斜面4dは、共にセンターホール側に形成されているが、これら面接触する傾斜面1d,4dは、前記凹部1cおよび凸部4cの各外側に形成されていても同様の作用効果を得ることができる。
デュアルレイヤー型DVDの構成と、その記録層ごとにフォーカスされる光学ピックアップ装置の配置関係を示した模式図である。 2枚のディスク基板を貼り合わせる際の従来の調芯手段を説明する模式図である。 この発明にかかる光ディスクの製造方法を説明する工程図である。 図3Aに続くこの発明にかかる光ディスクの製造方法を説明する工程図である。 図3Bに続くこの発明にかかる光ディスクの製造方法を説明する工程図である。 図3Cに続くこの発明にかかる光ディスクの製造方法を説明する工程図である。 ディスクの要部における寸法関係を説明する拡大断面図である。 第1のディスク基板を成形するための金型構造の例と、第1のディスク基板の要部を示す断面図である。 第2のディスク基板を成形するための金型構造の例と、第2のディスク基板の要部を示す断面図である。 この発明にかかる光ディスクの他の製造方法を説明する工程図である。 図7Aに続くこの発明にかかる光ディスクの製造方法を説明する工程図である。
符号の説明
1 第1のディスク基板
1a センターホール
1b プリグルーブ(ピット)
1c 台形状凹部
1d 傾斜面
2 有機色素層(第1の記録層)
3 半透過膜層
4 第1のディスク基板
4a センターホール
4b プリグルーブ(ピット)
4c 台形状凸部
4d 傾斜面
5 反射膜
6 有機色素層(第2の記録層)
7 中間層(接着層)
9a,9b 光学ピックアップ装置
14 紫外線照射ランプ
16 ダミー基板

Claims (9)

  1. 少なくとも第1層と第2層からなる光記録領域を有し、前記光記録領域を各2枚のディスク基板で挟み込んだ構造を有する光ディスクの製造方法であって、
    前記第1層の光記録領域が形成される面の一部に、予め設定された深さの凹部を形成した第1のディスク基板と、
    前記第2層の光記録領域が形成される面の一部に、前記第1のディスク基板における前記凹部に挿入することができる予め設定された高さの凸部を形成した第2のディスク基板とが用意され、
    前記第1のディスク基板に形成された凹部に対して、前記第2のディスク基板に形成された凸部を挿入し、前記第1のディスク基板と第2のディスク基板の間に形成される間隙部に、中間層を形成させる工程を含むことを特徴とする光ディスクの製造方法。
  2. 前記第1のディスク基板に形成された凹部、および前記第2のディスク基板に形成された凸部が、それぞれ断面が台形形状になされていることを特徴とする請求項1に記載された光ディスクの製造方法。
  3. 前記第2のディスク基板より前記中間層に対して前記第2層の光記録領域を転写し、前記中間層から第2のディスク基板を剥離する工程と、前記中間層上にダミー基板を貼り合わせる工程をさらに含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載された光ディスクの製造方法。
  4. 前記中間層が接着剤であり、前記接着剤を介して前記第1のディスク基板と前記第2のディスク基板とを貼り合わせることを特徴とする請求項1または請求項2に記載された光ディスクの製造方法。
  5. 前記第1のディスク基板に形成された前記凹部の傾斜面に対して、前記第2のディスク基板に形成された前記凸部の傾斜面が面接触することで、前記第1のディスク基板と前記第2のディスク基板の軸芯を合わせることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載された光ディスクの製造方法。
  6. 前記第1のディスク基板における前記凹部が、第1のディスク基板に形成されるセンターホールと同心円となるように環状に形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載された光ディスクの製造方法。
  7. 前記第2のディスク基板における前記凸部が、第2のディスク基板に形成されるセンターホールと同心円となるように環状に形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載された光ディスクの製造方法。
  8. 前記第1のディスク基板における前記凹部の底面が平坦状に形成され、前記第2のディスク基板における前記凸部の頂面が平坦状に形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載された光ディスクの製造方法。
  9. 前記第1のディスク基板の一面から前記凹部底面に至る深さをa、前記第2のディスク基板の一面から前記凸部の頂面に至る高さをb、前記中間層の厚さをcとしたとき、c=b−aの関係で設定されることを特徴とする請求項8に記載された光ディスクの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009224004A (ja) * 2008-03-18 2009-10-01 Origin Electric Co Ltd 光情報記録媒体の製造方法及び光情報記録媒体の製造装置
JP2009266322A (ja) * 2008-04-25 2009-11-12 Toshiba Corp 情報記録媒体/情報記録媒体の製造方法及び情報記録再生装置

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