JP2006155699A - ディスク記録装置、記録制御方法および記録制御プログラム - Google Patents

ディスク記録装置、記録制御方法および記録制御プログラム Download PDF

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秀樹 馬渡
Atsuo Okamoto
敦雄 岡本
Takeshi Harada
剛 原田
Yoshihiro Koizumi
善寛 小泉
Masahiro Shimizu
政宏 清水
Takashi Yano
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Abstract

【課題】ディスク記録媒体に生じたディフェクト(欠陥)の影響を時間をかけることなく回避し、ユーザーデータの損失を発生させることもないようにする。
【解決手段】予め決められる所定領域のみに対して光ピックアップ72によりレーザ光を照射して情報を読み出すようにし、このレーザ光のディスクからの反射光に応じた電気信号に基づいて、RF回路74においてディフェクト部分を検出し、ディフェクトの検出回数をマイクロコンピュータ79においてカウントする。マイクロコンピュータ79が当該所定領域におけるディフェクトの検出回数に基づいて、当該ディスクにデータの記録が可能か否かを判断し、記録不能なディスクを利用しようとしている場合には、記録を停止する。
【選択図】図2

Description

この発明は、例えば、DVD(Digital Versatile Disc)やCD(Compact Disc)などの光ディスクや、MD(Mini Disc:登録商標)などの光磁気ディスク、ハードディスクなどの磁気ディスクなどのディスク記録媒体にデータを記録するために用いる装置、方法およびプログラムに関する。
市場に出回っている記録系CD(Compact Disc)、記録系DVD(Digital Versatile Disc)、MD(Mini Disc(登録商標))、MO(Magneto Optical Disc)等の記録型の光ディスクドライブや光磁気ディスクドライブでは、ディスク記録媒体上の記録を行う箇所に対して指紋や傷、ほこり、水滴などによるディフェクト(欠陥)が存在する場合、データを記録するために光ピックアップから照射されたレーザ光が散乱してしまうなどして、記録に失敗してしまうことがあると考えられる。
ディスク記録媒体のディスク面(記録面)への指紋や傷、ほこりなどの付着を減らすのは困難であり、また、記録密度を高くすればする程ディフェクトの発生頻度が高くなることが予想される。このため、例えば、交替セクタ法やスリッピング法などの手法を用いて、記録の失敗を補うことができるようにしている。
交替セクタ法は、ディスク記録媒体の各セクタにおいて、ディフェクトによるエラー発生の可能性のある不良セクタには情報を記録せず、当該不良セクタに記録すべき情報は、予め割り当てておいた交替セクタに記録するように、記録領域を交替する方法である。この交替セクタ法において、不良セクタは、予め光ディスクの全記録領域を高速で調査して検出し、見つかった不良セクタのアドレスを所定の領域に書き込んでおくことにより対応することも行われている。
スリッピング法は、不良セクタが見つかったとき、その不良セクタに隣接する正常なセクタに当該不良セクタに記録しようとした情報を記録し、そしてその正常なセクタに記録しようとした情報は、次の隣接する正常なセクタに記録するというように、記録領域を順次ずらすようにする方法である。このようにして、スリッピング法の場合には、隣接する正常なセクタに順次、情報を記録するようにするものである。
そして、例えば、ハードディスク装置等においては、フォーマット時においてはスリッピング法を用い、後発的な欠陥については交替セクタ法を用いて欠陥セクタを避けて所望のデータを記録再生するようにすることが行われている。しかし、交替セクタ法を用いる場合には、磁気ヘッドのシークに時間が必要になるなどの問題がある。このような問題に対応するため、後に記す特許文献1には、後発的に発生しする欠陥セクタの影響を受けて発生する転送レートの劣化を十分に低減して、連続するデータを記録再生できるようにする技術が開示されている。
特開平9−282802号公報
ところで、近年においては、記録可能なCD、記録可能なDVDやブルーレイディスク(Blu-ray Disc)等の光ディスクを記録媒体として用いる光ディスクビデオカメラや光ディスクビデオレコーダなどが提供されるようになってきている。これらの機器において用いられる光ディスクは、直接にユーザーによって触れられるものであり、指紋、汚れ、傷などが付着し、これが光ディスク上のディフェクトとなって、適正な記録を阻害する恐れがある。
このため、光ディスクビデオカメラや光ディスクビデオレコーダ等においては、光ディスクへの音声や映像の記録に先立って、用いる光ディスクの欠陥セクタを検出するために全面検査を行い、上述した交替セクタ法を用いて、欠陥セクタへのデータの記録を回避することが考えられる。しかし、記録に先立って行う光ディスクの全面検査にはある程度の時間を要することとなり、迅速な記録処理を阻害する可能性がある。
このため、上述したスリッピング法を用いることも考えられる。しかし、位置や領域サイズが予め決まっている特定の領域については、記録セクタをずらしていくスリッピング法では完全に補えない可能性がある。例えば、光ディスクの場合には、TOC(Table Of Contents)などようなディスクの管理情報を記録する領域(以下、管理領域という。)や記録パワーの最適化を行うための領域(以下、パワーキャリブレーション領域という。)は、位置や領域サイズが予め決められている。そして、指紋や汚れ等はある程度のまとまった大きさを持つため、スリッピング法では、管理領域やパワーキャリブレーション領域において完結するように欠陥セクタを補えない可能性がある。
また、光ディスクの管理領域は、通常、ユーザーデータの記録後に記録されるため、管理領域の記録に失敗した場合、それまでに記録したユーザーデータを損失してしまう可能性がある。なお、この明細書において、「データの損失」は、データが物理的には記録媒体に存在しているが、論理的にはまったく利用できなくなっている場合、および、データが物理的にどこにもない場合、すなわち、物理的に存在したデータを物理的に喪失(消失)した場合の両方の意味を含んでいる。
また、パワーキャリブレーション領域は、データの記録を行う前にデータの記録を適正に行うため、パワーキャリブレーション処理(記録レーザパワーの適正化処理)を行うが、このパワーキャリブレーション処理に失敗した場合、既にバッファメモリ等に蓄積された記録予定のユーザーデータを適正に光ディスクに記録することができず、結果的にユーザーデータの損失につながる可能性がある。
また、ユーザーデータの記録領域に重度のディフェクトが生じている場合などにおいても、記録すべきユーザーデータの記録領域が適正に確保することができずに、結局、ユーザーデータを損失してしまうということにもなりかねない。
以上のことにかんがみ、この発明は、例えば光ディスクなどのディスク記録媒体にデータを記録する場合に、ディスク記録媒体に生じたディフェクト(欠陥)の影響を回避するために時間のかかる全面検査を行うことなく、かつ、ユーザーデータを損失させることもないようにすることができる装置、方法、プログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明のディスク記録装置は、
ディスク記録媒体に情報を記録する記録手段と、
前記ディスク記録媒体上の所定領域から情報を取得するようにする取得手段と、
前記取得手段により取得された前記ディスク記録媒体上の前記所定領域からの情報に基づいて、前記ディスク記録媒体上の前記所定領域の欠陥を検出する検出手段と、
前記検出手段により検出された欠陥の検出回数を計測する計測手段と、
前記計測手段により計測された前記欠陥の検出回数に基づいて、前記ディスク記録媒体に対してデータの記録が可能か否かを判断する判断手段と、
前記判断手段により、当該ディスク記録媒体にはデータの記録が不能であると判断された場合に、前記ディスク記録媒体に対して、データの記録を行わないように制御する制御手段と
を備えることを特徴とする。
この請求項1に記載の発明のディスク記録装置によれば、予め決められる所定領域から取得手段によって情報が取得され、この取得された情報の状態に応じて、検出手段によりディスク記録媒体の当該所定領域の欠陥が検出される。そして、計測手段によって、検出手段による欠陥の検出の回数がカウントされ、当該所定領域における欠陥の検出回数に基づいて、判断手段により、当該ディスク記録媒体にデータを記録することができるか否かが判断される。そして、判断手段により記録不能と判断された場合には、制御手段によって、当該ディスク記録媒体に対してデータの記録が行われないように制御される。
このように、予め決められた所定領域についてのみ欠陥の検出を行い、当該所定領域における欠陥の検出回数に基づいて、当該ディスク記録媒体に対してデータの記録が可能か否かを判断しているので、当該ディスク記録媒体に対してデータの記録が可能か否かの判断を迅速に行うことができるようにされる。また、用いるディスク記録媒体についてデータの記録が可能か否かを判断しているので、データの損失の可能性の高い欠陥が多く発生しているディスク記録媒体に対してデータを記録することを回避することができるようにされる。したがって、ユーザーデータの損失を発生させることもないようにすることができる。
また、請求項2に記載の発明のディスク記録装置は、請求項1に記載のディスク記録装置であって、
前記検出手段は、程度の異なる欠陥ごとに欠陥の検出を行うことができるものであり、
前記計測手段は、前記検出手段からの程度の異なる欠陥ごとに欠陥の検出回数を計測することができるものであり、
前記判断手段は、前記計測手段により計測された程度の異なる欠陥ごとの検出回数に応じて、前記ディスク記録媒体に対してデータの記録が可能か否かを判断することを特徴とする。
この請求項2に記載の発明のディスク記録装置によれば、検出手段においては、ディスク記録媒体のディフェクトが、比較的に軽度の汚れや傷である場合と、比較的に重度の汚れや傷である場合とを区別し、そのそれぞれを別々に検出することができるようにされる。また、計測手段においても、検出手段においての検出結果に応じて、程度の異なる欠陥ごとに検出回数をカウントすることができるようにされる。そして、判断手段においては、程度の異なる欠陥の検出回数に基づいて、当該ディスク記録媒体にデータの記録が可能か否かを判断することができるようにしている。
これにより、当該ディスク記録媒体に対してデータの記録が可能か否かの判断を迅速にかつ精度よく行うことができるようにされる。また、データの損失の可能性の高いディスク記録媒体に対してデータを記録することを回避することができるようにされる。さらに、記録に即座に影響を与えるような重度の欠陥があるディスク記録媒体については、データの記録ができないディスク記録媒体であると即座に判断することができ、また、データの記録に影響を与えることがない程度の軽度の欠陥が数少なく存在する場合には、データの記録が可能であると判断するというように柔軟な対応を取ることも可能となる。
また、請求項3に記載の発明のディスク記録装置は、請求項1または請求項2に記載のディスク記録装置であって、
前記取得手段により情報が取得される前記ディスク記録媒体上の前記所定領域は、管理情報が保存される管理領域であることを特徴とする。
この請求項3に記載の発明のディスク記録装置によれば、取得手段によって情報が取得されることになる所定領域は、種々の管理情報が格納される例えばTOCなどの管理領域とされる。
これにより、管理領域に欠陥が多く存在する場合には、当該管理領域に管理情報を適切に記録することができなくなり、既に記録されているデータの読み出しができなくなるなどしてデータの損失の可能性が高くなるが、これを回避することができるようにされる。すなわち、データの損失を発生させる可能性を低減させることができるようにされる。
また、請求項4に記載の発明の請求項1または請求項2に記載のディスク記録装置であって、
前記取得手段により情報が取得される前記ディスク記録媒体上の前記所定領域は、前記記録手段の記録パワーを調整するために設けられたパワーキャリブレーション領域であることを特徴とする。
この請求項4に記載の発明のディスク記録装置によれば、取得手段によって情報が取得されることになる所定領域は、記録パワーを適正に調整するためのパワーキャリブレーション領域とされる。
これにより、パワーキャリブレーション領域に欠陥が生じていることに起因して、記録パワーの調整を適正に行うことができないために、記録しようとして取り込むようにしたデータの損失を防止することができるようにされる。
また、請求項5に記載の発明のディスク記録装置は、請求項1または請求項2に記載のディスク記録装置であって、
前記取得手段により情報が取得される前記ディスク記録媒体上の前記所定領域は、間欠記録を行う際に、バッファメモリに蓄積中のデータを次に記録することになる記録予定領域であることを特徴とする。
この請求項5に記載の発明のディスク記録装置によれば、取得手段によって情報が取得されることになる所定領域は、間欠記録を行う際に、バッファメモリに蓄積中のデータを次に記録することになる記録予定領域とされる。
これにより、間欠記録によりユーザーデータをデータ記録領域に記録している場合に、次にユーザーデータを記録することになる所定の領域サイズの記録予定領域に欠陥が生じており、以降のユーザーデータの記録が正常に行えなくなる可能性が大きい場合には、記録処理を自動的に中止することができるようにされる。
これにより、それまでにディスク記録媒体に記録したデータについては損失することなく、確実に当該ディスク記録媒体に保持することができるようにされる。また、以降のユーザーデータについても、正常なディスク記録媒体に交換することにより、正常に記録することができるようにされ、データの損失を最小限に止めることができるようにされる。
また、請求項6に記載の発明のディスク記録装置は、請求項1または請求項2に記載のディスク記録装置であって、
前記判断手段により、当該ディスク記録媒体にはデータの記録が不能であると判断された場合に、これをユーザーに通知するための通知手段を備えることを特徴とする。
この請求項6に記載のディスク記録装置によれば、データの記録に用いるようにしたディスク記録媒体が、データの記録が不能なものであると判断された場合に、これが通知手段を通じてユーザーに通知するようにされる。
これにより、当該ディスク記録媒体に対してデータの記録が可能か否かの判断を迅速にかつ精度よく行うことができるようにされるとともに、データの損失の可能性の高いディスク記録媒体に対してデータを記録することを回避することができるようにされる。さらに、ディスク記録媒体が使用不能である通知に対応して、ユーザーはディスク記録媒体を拭いて、ディスク記録媒体に発生している汚れなどの欠陥を除去して再度データの記録に用いるようにしたり、あるいは、データの記録に用いるディスク記録媒体を他のディスク記録媒体に変更したりするなど、適切な処理を迅速に行うことができるようにされる。
また、請求項7に記載の発明のディスク記録装置は、請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5または請求項6に記載のディスク記録装置であって、
被写体を撮像して映像信号を出力する撮像手段を備え、
前記記録手段は前記撮像手段からの前記映像信号を前記ディスク記録媒体に記録することにより、撮像装置として機能することを特徴とする。
この請求項7に記載の発明のディスク記録装置によれば、撮像手段が設けられ、撮像装置として機能するように構成される。これにより、撮影を行うことによって取り込むようにした映像信号をディスク記録媒体に記録する場合においても、当該ディスク記録媒体に対してデータの記録が可能か否かの判断を迅速に行うことができるようにされる。また、データの損失の可能性の高い欠陥が多く発生しているディスク記録媒体に対してデータを記録することを回避することができるようにされる。
この発明によれば、ディスク記録媒体の挿入時点で特別な処理時間を設けることなく通常の処理内でディスク記録媒体上のディフェクトを検出することで、ユーザーが記録を開始するまでに無駄な時間をかけることなく、用いようとするディスク記録媒体が、データを適正に記録することが可能なものか否かを適切に判別することができる。
また、データの記録が不能であると判断したディスク記録媒体にはデータを記録しないように制御することができるので、データの誤記録やデータの損失を回避することができる。
以下、図を参照しながら、この発明による装置、方法、プログラムの一実施の形態について説明する。以下に説明する実施の形態においては、直径8センチの小型の記録可能なDVDを記録媒体として用いるビデオカメラに、この発明による装置、方法、プログラムを適用した場合を例にして説明する。すなわち、以下に説明する実施の形態のビデオカメラは、画像を撮影するとともに、音声を集音し、これらをDVDに記録することができるとともに、DVDに記録した画像データと音声データとを読み出して再生することができる記録再生装置としての機能を有するものである。
[ビデオカメラの概要]
図1は、この実施の形態のビデオカメラを説明するためのブロック図である。図1に示すように、この実施の形態のビデオカメラは、情報の入力端として、カメラ部1とマイクロホン2とを備えている。カメラ部1は、フォーカス機構、シャッター機構、絞り機構などを備えた光学ブロック11やCCD(Charge Coupled Device)などからなる撮像素子12を備えたものである。また、この実施の形態のビデオカメラは、情報の出力端として、スピーカ8と表示部9とを備えている。表示部9は、例えば、表示素子としてLCD(Liquid Crystal Display)91と、LCDコントローラ(図1においてはCTLと記載)92とを備えたものである。
また、図1に示すように、この実施の形態のビデオカメラは、ビデオ/オーディオインターフェース(以下、ビデオ/オーディオI/Fという。)3、スクリーンメモリ3X、エンコード/デコード部4、エンコード/デコードメモリ(図1においては、Enc/Decメモリと記載。)4X、データ制御部5、データメモリ5X、ドライブ制御部6、光ディスクドライブ7、制御部100、ユーザーインターフェース部(以下、ユーザーI/F部という。)110を備えている。
制御部100は、この実施の形態のビデオカメラの各部を制御するものであり、図1に示したように、CPU(Central Processing Unit)101と、プログラムメモリ102、ワークメモリ103、不揮発性メモリ104がシステムコントロールバス105を通じて接続されて構成されたマイクロコンピュータである。なお、この実施の形態において、プログラムメモリ102は、フラッシュROM(Flash Read Only Memory)であり、ワークメモリ103は、RAM(Random Access Memory)である。また、不揮発性メモリ104は、例えば、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)やフラッシュROMなどである。
ここで、プログラムメモリ102は、CPU101において実行されるプログラムや処理に必要になる種々のデータを記録保持するものである。このプログラムメモリ102には、ファイルシステムが搭載されている。ワークメモリ103は、各種の処理において、途中結果などを一時記憶する場合などに用いられるものである。また、不揮発性メモリ104は、ユーザーによって設定するようにされた各種のパラメータなど、この実施の形態のビデオカメラの電源が落とされても記憶しておくべき情報を記憶保持するものである。
また、ユーザーI/F部110は、複数のキー入力釦や複数の操作スイッチを備え、ユーザーからの操作入力を受け付ける操作部111と、点灯、消灯、点滅によって、動作状態などをユーザーに通知するための複数のLED(Light Emitting Diode)112を備えたものである。この他にも、図1には図示しなかったが、ブザーやリンガなど、音によって動作状態などを通知する音響素子を備えるようにすることもできる。
そして、光ディスクドライブ7には、8センチDVD(以下単にDVDという。)を、光ディスクドライブ7に装填したり、取り出したりするための装填口が設けられており、装填口の蓋を開けることによって、DVDを装填したり、装填されているDVDを取り出したりすることができるようにされる。
なお、表示部9のLCDの表示画面に、ユーザーに情報を通知するための例えばアイコン(図柄や絵文字)や文字、図形、記号などの表示情報を表示するための演算処理などを行うために、図1において点線で示したように、ビデオ/オーディオI/Fにスクリーンメモリ3Xを接続する場合もある。
[記録処理時の基本動作について]
そして、光ディスクドライブ7に記録用DVDが装填された後、操作部111を通じて、撮影を行うようにする操作を受け付けると、この実施の形態のビデオカメラの制御部100は、各部を制御し、カメラ部1を通じて画像の撮像を開始するとともに、マイクロホン2を通じて音声の集音を開始するようにする。
この場合、光学ブロック11を通じて取り込まれた被写体の画像は、撮像素子12において電気信号に変換され、ビデオ/オーディオI/F3に供給される。同様に、マイクロホン2によって集音された音声は電気信号に変換されて、ビデオ/オーディオI/F3に供給される。
ビデオ/オーディオI/F3は、カメラ部1からの画像信号を、デジタル信号に変換するなどして、このビデオカメラにおいて処理可能な形式の画像データに変換し、これをエンコード/デコード部4に供給する。同様に、ビデオス/オーディオI/F3は、マイクロホン2からの音声信号をデジタル信号に変換するなどして、このビデオカメラにおいて処理可能な形式の音声データに変換し、これをエンコード/デコード部4に供給する。
エンコード/デコード部4は、Enc/Decメモリ4Xを、動画像データのフレームまたはフィールド間の差分演算用の記憶部として使用するなど作業用メモリ(ワークメモリ)として用いて、画像データや音声データの圧縮処理(エンコード処理)や圧縮処理された画像データや音声データの伸張処理を行う。すなわち、エンコード/デコード部4は、いわゆるコーデックとしての機能を有するものである。
そして、エンコード/デコード部4は、ビデオ/オーディオI/F3から供給される画像データと音声データとを所定のデータ圧縮方式に従って、データ圧縮するとともに、圧縮後のビデオデータと圧縮後の音声データとを多重化することによって、記録用のトランスポートストリーム(以下、TSデータという。)を形成し、これをデータ制御部5に供給する。
なお、エンコード/デコード部4において用いられるデータ圧縮方式には、MPEG(Moving Picture Experts Group)1、MPEG2、MPEG3、MPEG4、その他種々のものがある。したがって、動画像や静止画像の圧縮方式として、将来、新たに提供されるデータ圧縮方式に対応することも可能である。
データ制御部5は、エンコード/デコード部4とドライブ制御部6との間にあって、データメモリ5Xをバッファメモリとして用い、エンコード/デコード分4からのデータについて、ファースト・イン・ファースト・アウト(Fast In Fast Out)方式のバッファ動作を行うものである。すなわち、記録時において、データ制御部5は、エンコード/デコード部4におけるデータ圧縮処理にかかる時間に応じた転送レートでエンコード/デコード部4からのデータをデータメモリ5Xに書き込むとともに、データメモリ5Xに予め決められた一定量のデータが蓄積されたときに、DVDへのデータの書き込みレートでデータメモリ5Xからデータを読み出し、これをドライブ制御部6に供給する。
一般に、データメモリ5Xへのデータの転送レート(データメモリ5Xへのデータの書き込みレート)は、DVDへのデータの書き込みレート(データメモリ5Xから読み出したデータのDVDへの書き込みレート)よりも遅いので、データメモリ5Xに所定量分のデータが蓄積されたときに、当該所定量分のデータのDVDへの記録を行うが、当該所定量分のデータのDVDへの記録終了後、データメモリ5Xに所定量分のデータが蓄積されるまでの間において、DVDへのデータの記録動作を停止させるようにする間欠記録を行う。
記録時において、ドライブ制御部6は、データ制御部5を介してデータメモリ5Xとのハンドシェイク(装置部間の取り決めに従った装置間相互の確認処理)を行うとともに、光ディスクドライブ7とはATA/ATAPI(AT Attachment/AT Attachment Packet Interface)プロトコル標準に沿った非連続なハンドシェイクプロトコル処理を行って、データメモリ5Xに書き込まれている所定量分のデータを光ディスクドライブ7に転送する。
光ディスクドライブ7は、後述もするように、マイクロコンピュータを備え、ドライブ制御部6との間でハンドシェイクを行い、ドライブ制御部6から転送されてくる所定量分のデータを、装填されているDVDに記録するとともに、所定量分のデータのDVDへの記録を終了した後においては、次に所定量分のデータが転送されてくるまで記録停止状態となるようにしている。
このようにして、カメラ部1を通じて撮像された画像の画像データと、マイクロホン2で集音された音声の音声データとが、所定の圧縮方式でデータ圧縮された後、データメモリ5Xをバッファメモリとして用いるデータ制御部5、ドライブ制御部6、光ディスクドライブ7の機能による間欠記録方式で、光ディスクドライブ7に装填されたDVDに記録される。
なお、この実施の形態のビデオカメラにおいては、上述したように、記録処理時においては間欠記録を行う。そして、撮影を完了する操作がされた場合には、制御部100はドライブ制御部6に対して入力データが終端である旨を示す制御信号を供給する。この場合、ドライブ制御部6は、データメモリ5Xに所定量分のデータが蓄積されていなくても、データ制御部5を通じてデータメモリ5Xからデータを読み出し、これを光ディスクドライブ7に装填された光ディスクに書き込む処理を行う。このように、記録処理時においては、データメモリ5Xに所定量分のデータが蓄積されていなくても、光ディスクに書き込む処理を行う場合もある。
[再生処理時の基本動作について]
上述のようにして、光ディスクドライブ7に装填されたDVDに記録されたデータを再生する場合には、この実施の形態のビデオカメラは以下のように動作する。すなわち、操作部111を通じて、光ディスクドライブ7に装填されたDVDに記録されているデータの再生指示を受け付けると、ドライブ制御部6は、光ディスクドライブ7とはATA/ATAPIプロトコル標準に沿った非連続なハンドシェイクプロトコル処理を行うとともに、データ制御部5を介してデータメモリ5Xとのハンドシェイクを行って、光ディスクドライブ7に対して目的とするデータの読み出しを行うように制御する。
これに応じて、光ディスクドライブ7は装填されているDVDから目的とするデータを読み出し、これをドライブ制御部6に供給する。ドライブ制御部6は、光ディスクドライブ7からのデータを受け付け、これをデータ制御部5に供給する。データ制御部5は、ドライブ制御部6からのデータをデータメモリ5Xに書き込むとともに、データメモリ5Xからエンコード/デコード部4においての処理速度に応じたレートで読み出し、読み出したデータをエンコード/デコード部4に供給する。
エンコード/デコード部4は、データ制御部5からのデータ(TSデータ)を受け付け、Enc/Decメモリ4Xを作業領域として用い、多重化されている画像データと音声データとを分離し、この分離した画像データと音声データとは上述もしたようにデータ圧縮されているのでこれらについて伸張処理して、データ圧縮前の画像データと音声データとを復元し、これらをビデオ/オーディオI/F3に供給する。
ビデオ/オーディオI/F3は、エンコード/デコード部4からの音声データからスピーカ8に供給する音声信号を形成して、これをスピーカ8に供給するとともに、エンコード/デコード部4からの画像データから表示部9に供給する画像信号を形成して、これを表示部9のLCDコントローラ92に供給する。
これにより、スピーカ8からは、DVDから読み出された音声データに応じた音声が放音され、LCD91の表示画面に、DVDから読み出された画像データに応じた画像が表示される。このようにして、光ディスクドライブ7に装填されたDVDに記録されている画像データと音声データとを読み出して再生することができるようにされる。
[光ディスクドライブの構成について]
次に、記録時において、データ制御部5、ドライブ制御部6と協働することによって、間欠記録方式でデータの記録を行うことができる光ディスクドライブ7の構成について説明する。図2は、この実施の形態のビデオカメラの光ディスクドライブ7を説明するためのブロック図である。
図2において、参照符号70は、光ディスクドライブ7に装填されたDVDである。そして、この実施の形態の光ディスクドライブ7は、スピンドルモータ71、光ピックアップ72、サーボ回路73、RF回路74、復調回路75、I/F76、変調部77、LD(Laser Diode)ドライブ回路78、マイクロコンピュータ79を備えたものである。
ここで、光ディスクドライブ7のマイクロコンピュータ79は、光ディスクドライブ79の各部を制御するものであり、図示しないが、CPU(Central Processing unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)がバスを通じて接続されて構成されたものである。
スピンドルモータ71は装填されたDVDを回転駆動するためのものである。また、光ピックアップ2は、2軸アクチュエータ、レーザ光を出射するレーザダイオード(LD)、ビームスプリッタ、対物レンズ、例えば4分割のフォトディテクタ等を備えたものである。なお、光ピックアップ72は、2軸アクチュエータによって、DVDの半径方向とDVDの記録面に対して直交する方向に位置を微調整することができるようにされているとともに、スレッドモータによって、DVD70の半径方向に大きく移動することもできるようにされている。
そして、スピンドルモータ71は、サーボ回路73により制御され、DVD70を線速度一定で回転駆動させる。そして、光ピックアップ2からDVD70のデータ記録面に対してレーザ光が照射され、その反射光が光ピックアップ2のビームスプリッタを通じて4分割フォトディテクタによって受光され、その受光量が電気信号に変換されてRF回路74に供給される。
また、RF回路74は、再生処理時において、光ピックアップ2の4分割フォトディテクタのそれぞれからの受光量に応じた電気信号を演算処理し、再生高周波信号(再生RF信号)と、フォーカスエラー信号FEと、トラッキングエラー信号TEとを形成する。そして、再生高周波信号は復調回路75に供給され、フォーカスエラー信号FEとトラッキングエラー信号TEとはサーボ回路73に供給される。
サーボ回路73は、RF回路74からのトラッキングエラー信号TEとフォーカスエラー信号FEとに応じて、光ピックアップ2の2軸アクチュエータを制御するためのサーボ信号を形成し、これを光ピックアップ2の2軸アクチュエータに供給する。これにより、2軸アクチュエータが調整され、DVD70上のトラックを正確に、しかも適正な大きさのスポット形状のレーザ光によって走査することができるようにされる。
一方、復調回路75はこれに供給された再生高周波信号を復調処理するとともに、エラー訂正処理などをも行って、再生信号(再生データ)を形成し、これをI/F76を通じて、ドライブ制御部6に供給する。この後、上述したように、データ制御部5やデコード/エンコード部4の機能が用いられて、当該読み出したデータに応じた画像や音声の再生を行うことができるようにされる。
一方、データを記録する場合には、ドライブ制御部6からのデータは、光ディスクドライブ7のI/F76を通じて受け付けられ、変調回路77に供給され、ここで記録用の信号に変調された後に、LDドライブ回路78に供給される。LDドライブ回路78は、これに供給された記録用の信号に応じて、光ピックアップ2のレーザダイオードを駆動するためのドライブ信号を形成し、これを光ピックアップ2のレーザダイオードに供給するようにする。これにより、記録するデータに応じた強度のレーザ光が、光ピックアップ2のレーザダイオードからDVD70の記録面のトラック上に照射され、データがDVDの所定の位置に記録される。
なお、この記録処理時においても、上述した再生時においての処理と同様にして、DVDからのレーザ光の反射光に応じてRF回路74において形成されるトラッキングエラー信号TEとフォーカスエラー信号FEとに応じたサーボ回路73の制御により、トラッキングサーボとフォーカスサーボとが行うようにされ、DVD70上のトラックを正確に、しかも適正な大きさのスポット形状のレーザ光によって走査することができるようにされている。
そして、光ディスクドライブ7のマイクロコンピュータ79は、I/F76を通じて、ドライブ制御部6との間で種々の情報の送受を行うことができるようにされている。例えば、記録対象の所定量分のデータをDVD上に記録することを指示する情報とともに、当該記録対象の所定量分のデータがドライブ制御部6から供給された場合には、上述もしたように、変調回路77、LDドライブ回路78を通じて、記録対象のデータに応じたレーザダイオードのドライブ信号が光ピックアップ2のレーザダイオードに供給されて、DVD70に対してデータの記録を行う。
所定量分のデータをDVD70に記録し終えると、光ディスクドライブ7のマイクロコンピュータ79は、各部を制御するともに、各部への電源の供給を制御して、光ディスクドライブ7を記録停止状態にし、再度、記録対象の所定量分のデータがドライブ制御部6から供給された場合に、各部を起動させ、所定量分のデータの記録を行うようにする。このように、この実施の形態のビデオカメラにおいては、光ディスクドライブ7のマイクロコンピュータ79の機能によって、ビデオカメラのドライブ制御部などと協働し、データの間欠記録を行うようにして、消費電力の省力化を実現することができるようにしている。
そして、この実施の形態のビデオカメラにおいては、映像信号や音声信号を記録するDVDを光ディスクドライブ7に装填した場合に、装填されたDVDの管理領域のディフェクト検出とパワーキャリブレーション領域のディフェクト検出とを行って、それぞれのディフェクトの検出回数を計測し、この計測結果に基づいて、データの記録を適切に行うことが可能なDVDか否かを判断するようにしている。
データの記録を適切に行うことが不能なDVDであると判断した場合には、そのDVDへのデータの記録を行わないようにし、ユーザーが、データの記録に用いるDVDの交換を行ったり、データの記録が不能であると判断されたDVDの記録面のクリーニングなどを行ってディフェクトを除去したりするなどのことを行うことができるようにしている。
また、この実施の形態のビデオカメラは、上述もしたように、データの記録を間欠記録方式で行っているので、所定量のデータがデータメモリ5Xに蓄積されるまでの間において、データメモリ5Xに蓄積されたデータを、次に記録することになる所定の領域サイズの記録予定領域についてディフェクトの検出を行って、その検出回数を計測することにより、当該記録予定領域は、データを適正に記録することが可能な領域か否かを判断するようにしている。
この場合、当該記録予定領域は、ディフェクトが多く発生しており、データを適正に記録することができない可能性の高い領域であると判断した場合には、データの記録処理を中止し、ユーザーに対してDVDの交換などを要求することができるようにしている。このようにすることによって、既にDVDに記録したデータが損失してしまうことを防止することができると共に、記録するデータの損失を最小限に止めることができるようにしている。
なお、ディフェクトの検出処理は、この実施の形態のビデオカメラにおいては、信号処理部としてのRF回路74が行う。RF回路74は、光ピックアップ72から供給されるDVD70からのレーザ光の反射光量に応じた電気信号の供給を受けて、反射光量のレベルに応じて、ディフェクトの検出を行う。
簡単には、指紋、汚れ、傷などのディフェクトが発生している部分からのレーザ光の反射光量は、ディフェクトがない正常なDVDの記録面部分からの反射光量よりも低下するなど、反射光量のレベルが異常値となるので、これを検出することにより、ディフェクトを検出することができるようにされる。
そして、RF回路74は2値化したディフェクトの検出信号を形成し、これをマイクロコンピュータ79に供給する。マイクロコンピュータ79は、RF回路74からのディフェクトの検出信号の供給を受け、ディフェクトの検出回数をカウントする。そして、管理領域とパワーキャリブレーション領域とにおける、ディフェクトの検出回数に基づいて、マイクロコンピュータ79は、装填されたDVD70がデータの記録が可能なものか否かを判断し、判断結果をI/F76、ドライブ制御部を通じてビデオカメラの制御部100に通知することができるものである。
[DVDの物理フォーマットについて]
上述したように、この実施の形態のビデオカメラにおいては、DVDを光ディスクドライブ7に装填した場合に、装填されたDVDの管理領域のディフェクト検出とパワーキャリブレーション領域のディフェクト検出とを行うようにしている。記録可能なDVDには、DVD−R(DVD-recordable)、DVD−RAM、DVD+RW(DVD+Rewritable)、DVD−RWなどの物理フォーマットの異なるものが存在するが、ここでは、説明を簡単にするため、DVD−Rの物理フォーマットを例にして管理領域とパワーキャリブレーション領域とについて説明する。
図3は、DVD−Rの物理フォーマットについて説明するための図である。図4Aに示すように、DVD−R200は、その中央に再生機、あるいは、記録機のスピンドルモータに固定するためのセンターホールHを有し、内周側か順に、読出領域201、記録可能領域DD、終端領域208が設けられている。
記録可能領域DDには、図4Bに示すように、内周側からビーム強度テスト領域202、管理データ領域203、リードインエリア204、ファイルシステム情報領域205、データ領域206、リードアウトエリア208、終端領域208が設けられる。ここで、ビーム強度テスト領域202が記録パワーの適正化処理に用いられるパワーキャリブレーション領域であり、また、管理データ領域203が、管理情報を記憶保持する管理領域である。
そして、読出領域201には、メディア種別を示す種別識別コードなど、当該メディアに関する情報が記録されている。また、ビーム強度テスト領域202には、記録に用いられるレーザ光(レーザービーム)の強度を設定するためのテスト時にテスト情報が記録される。管理データ領域203には、設定されたレーザ光の強度のデータや、記録過程において保持しておく必要の生じた管理情報が記録される。
また、リードインエリア204には、DVD−R200に記録された記録情報の再生を開始する際に読み出される開始情報などが情報の記録過程において記録するようにされている。また、ファイルシステム情報領域205には、記録情報のファイル構造を示す情報などが記録される。
また、データ領域206には、画像データや音声データ等の実際の記録情報が記録され、リードアウトエリア207には、記録された情報の再生を終了する場合に読み出される終了情報などが画像データや音声データなどの記録情報の記録過程において記録するようにされている。
そして、DVD−R200の場合、論理セクタ番号(LSN)=00000h、物理セクタ番号(PSN)=30000h以前の領域の読出領域201に記録されている種別識別コードに基づいて、DVDの種類を識別したり、また、管理データ領域203の識別情報領域2031に記録される識別情報に基づいて、当該ディスクの種別を識別したりすることができるようにされている。
このように、DVD−Rの場合には、ディスクの内周側の所定の位置に所定の領域サイズを有するビーム強度テスト領域(パワーキャリブレーション領域)202と管理データ領域(管理領域)203とが設けられており、これらビーム強度テスト領域202と管理データ領域203とを、この実施の形態のビデオカメラにおいては、ディフェクトの検出対象領域としている。
そして、他の種類のDVDの場合には、管理領域が外周側にも設けられるようにされたものもある。しかし、管理領域やパワーキャリブレーション領域は、それぞれの種類のDVDにおいて物理的に決められていることに変わりはない。このため、この実施の形態のビデオカメラにおいては、装填されたDVDの種別を判別し、自機において利用可能な種類のDVDである場合には、そのDVDの物理フォーマットに基づいて、そのDVDの管理領域とパワーキャリブレーション領域とを対象にして、ディフェクトの検出を行うことができるようにしている。
このように、管理領域やパワーキャリブレーション領域についてディフェクト検出を行うのは、そのそれぞれがデータ処理上の重要な領域であるためである。すなわち、管理領域は、DVDに記録された全データについての管理情報を管理する領域であり、この管理領域にディフェクトがある場合には、既に記録されているデータの読み出しできなくなり、結果として記録済みデータを損失させてしまうことにもなる領域であるからである。
また、パワーキャリブレーション領域は、レーザ光の記録パワーを調整するために用いる領域であり、このパワーキャリブレーション領域にディフェクトが存在し、記録パワーを適正なものに調整できなかった場合には、記録データそのものを損失させてしまうことにもなる領域である。
このように、記録済みデータや記録対象データの損失の原因になる可能性のある管理領域とパワーキャリブレーション領域とを対象にしてディフェクトの検出を行うことにより、記録に用いようとするDVDがデータの記録が可能なものか否かを迅速に判別できるようにすると共に、記録済みデータや記録対象データが損失してしまうことを回避することができるようにしている。
[ビデオカメラの動作について]
次に、DVDの装填時において、上述したように、管理領域とパワーキャリブレーション領域とを対象にして、ディフェクト検出を行うこの実施の形態のビデオカメラの動作について、図4から図7のフローチャートを参照しながら説明する。
図4は、主に光ディスクドライブ7のマイクロコンピュータ79において実行するようにされるディスク装填(挿入)後の初期動作を説明するためのフローチャートである。この実施の形態のビデオカメラにおいて、DVDが光ディスクドライブ7に装填され、光ディスクドライブ7の装填口の蓋が閉じられると、光ディスクドライブ7のマイクロコンピュータ79は、図4に示す処理を実行し、例えば装填されたDVDの大きさや形状などから、ディスクの種別を判別するようにするディスク種別の第1判別を行う(ステップS101)。
そして、マイクロコンピュータ79は、サーボ回路73などを制御し、スピンドルモータ71を制御してDVD70を所定の回転数で回転させ、光ピックアップ72からのレーザ光が、DVD70上のトラック上を正確に、適正な大きさのビームスポットで走査できるように各種サーボの調整処理を行う(ステップS102)。
この後、光ピックアップ72からのレーザ光が、光ディスクドライブ7に装填されたDVD70上のトラックを適正な大きさのスポット形状のレーザ光によって走査できるようになると、マイクロコンピュータ79は各部を制御し、DVD70の例えば内周側に設けられている管理領域にレーザ光を照射し、その反射光を受光することにより、管理領域から処理に必要になるデータなどを読み出す処理を行う(ステップS103)。
このステップS103の処理は、他の一般的な光ディスク記録装置においても行うようにされる処理であるが、この実施の形態のビデオカメラにおいては、後述もするように、管理領域のディフェクト検出をも行い、検出結果をマイクロコンピュータ79に通知する処理をも含むものである。
ステップS103の処理の後、マイクロコンピュータ79は各部を制御し、DVD70の例えば内周側に設けられているパワーキャリブレーション領域をレーザ光によって走査し、キャリブレーション処理、すなわち、レーザパワーを変更しながら所定データの記録を行い、さらにその記録したデータを読み出して、適正な記録パワー(記録時のレーザパワー)を特定する処理に使用することが可能な領域(使用可能領域)の検索処理を行う(ステップS104)。
このステップS104の処理は、他の一般的な光ディスク記録装置においても行うようにされる処理であるが、この実施の形態のビデオカメラにおいては、後述もするように、パワーキャリブレーション領域のディフェクト検出をも行い、検出結果をマイクロコンピュータ79に通知する処理をも含むものである。
なお、ステップS104の処理は、パワーキャリブレーション領域内の使用可能領域の検索処理であって、実際のパワーキャリブレーション処理は、ステップS104のパワーキャリブレーション領域内における使用可能領域の検索処理によって特定した使用可能領域を使用して、実際にデータをDVDに記録する記録処理の直前に行うようにしている。
このようにして、図4に示した処理が正常に終了すると、記録動作や再生動作が行うようにされ、また、管理領域やパワーキャリブレーション領域において、ディフェクトの検出回数が予め決められた回数以上となり、記録の禁止設定がされた場合には、ビデオカメラの制御部100の制御により、例えば、LCD91やLED111などを通じて、DVDの交換や清掃を促すメッセージをユーザーに通知するなどの処理が行われることになる。
[管理領域読み出し処理について]
次に、図4に示したステップS103において実行される管理領域に記録されている情報の読み出し処理(管理領域読出処理)について、図5のフローチャートを参照しながら説明する。
まず、マイクロコンピュータ79は、サーボ回路73を制御し、光ピックアップ72を管理領域へシークさせる(ステップS201)。そして、マイクロコンピュータ79は、サーボ回路73を制御して管理領域をレーザ光によって走査するようにし、RF回路74と協働して、DVDからの反射光を受光する光ピックアップ72のフォトディテクタからの反射光に応じた電気信号に基づいて、管理領域に記録されている管理情報を取得すると共に、RF回路74の機能により検出される管理領域のディフェクトの検出回数をカウントする(ステップS202)。
そして、マイクロコンピュータ79は、管理領域におけるディフェクトの検出回数がある既定のしきい値を超えているか否かを判断する(ステップS203)。このステップS203の判断処理は、管理領域に記録に支障を生じさせるほど多くのディフェクトが生じているか、ディフェクトが生じていても記録に支障を生じさせることがない程度のものか否かを判断する処理である。
ステップS203の判断処理において、管理領域に所定回数以上のディフェクトが検出されたと判断したときには、これをマイクロコンピュータ79はI/F76を通じて、上位装置であるビデオカメラの制御部100に通知する(ステップS204)。そして、光ディスクドライブ7に装填されたDVD70にデータの記録を行わないように、マイクロコンピュータ79は各部に対して記録動作禁止設定を行って記録動作を受け付けないようにし(ステップS205)、この図5に示す処理を終了する。
このように、この実施の形態のビデオカメラにおいて実行される管理領域読み出し処理においては、管理領域のディフェクトの検出回数をカウントし、このディフェクトの検出回数に基づいて、データの記録が可能なDVDかデータの記録が不能なDVDか判断し、データの記録が不能であると判断したときには、装填されたDVDへのデータの記録を禁止するようにしている。
[パワーキャリブレーション領域における使用可能領域の検索処理について]
次に、図4に示したステップS104において実行されるパワーキャリブレーション領域における使用可能領域の検索処理について、図6のフローチャートを参照しながら説明する。
まず、マイクロコンピュータ79は、サーボ回路73を制御し、光ピックアップ72をパワーキャリブレーション領域へシークさせる(ステップS301)。そして、マイクロコンピュータ79は、サーボ回路73を制御してパワーキャリブレーション領域をレーザ光によって走査するようにし、RF回路74と協働して、DVDからの反射光を受光する光ピックアップ72のフォトディテクタからの反射光に応じた電気信号に基づいて、パワーキャリブレーション領域においての使用可能領域を検索すると共に、RF回路74によって検出されるパワーキャリブレーション領域におけるディフェクトの検出回数をカウントする(ステップS302)。
そして、マイクロコンピュータ79は、パワーキャリブレーション領域におけるディフェクトの検出回数がある既定のしきい値を超えているか否かを判断する(ステップS303)。このステップS303の判断処理は、パワーキャリブレーション領域に記録に支障を生じさせるほど多くのディフェクトが生じているか、ディフェクトが生じていても記録に支障を生じさせることがない程度のものか否かを判断する処理である。
ステップS303の判断処理において、パワーキャリブレーション領域に所定回数以上のディフェクトが検出されたと判断したときには、これをマイクロコンピュータ79はI/F76を通じてビデオカメラの制御部100に通知する(ステップS304)。そして、光ディスクドライブ7に装填されたDVD70にデータの記録を行わないように、マイクロコンピュータ79は各部に対して記録動作禁止設定をおこなって、記録動作を受け付けないようにし(ステップS305)、この図6に示す処理を終了する。
このように、この実施の形態のビデオカメラにおいて実行されるパワーキャリブレーション領域における使用可能領域の検索処理においては、管理領域のディフェクトの検出回数をカウントし、このディフェクトの検出回数に基づいて、データの記録が可能なDVDかデータの記録が不能なDVDか判断し、データの記録が不能であると判断したときには、装填されたDVDへのデータの記録を禁止するようにしている。
[上位機器としての制御部100の処理について]
次に、図5に示したステップS204の処理により、または、図6に示したステップS304の処理により、光ディスクドライブ7のマイクロコンピュータ79からのディフェクトの検出通知を受けるビデオカメラの制御部100の動作について説明する。図7は、光ディスクドライブ7からの種々の通知を受け付ける制御部100の処理を説明するためのフローチャートである。
光ディスクドライブ7から見て上位機器に相当するビデオカメラの制御部100は、光ディスクドライブ7からの種々の通知待ちとなる場合には、図7に示す処理を実行する。すなわち、制御部100は、光ディスクドライブ7のマイクロコンピュータ79からの通知待ちとなり(ステップS401)、光ディスクドライブ7からの通知を受け付けたと判断したときには、その通知は管理領域のディフェクト検出通知であるか否かを判断する(ステップS402)。
ステップS402の判断処理において、受け付けた光ディスクドライブ7からの通知が、管理領域のディフェクト検出通知であると判断したときには、制御部100は、LCDコントローラ92を制御して、管理領域に汚れや傷などのディフェクトがあるために、データの記録ができない旨を通知するとともに、DVDの交換を促し(ステップS403)、この図7に示す処理を終了する。
ステップS402の判断処理において、受け付けた光ディスクドライブ7からの通知が、管理領域のディフェクト検出通知ではないと判断したときには、制御部100は、受け付けた光ディスクドライブ7からの通知はパワーキャリブレーション領域のディフェクト検出通知であるか否かを判断する(ステップS404)。
ステップS404の判断処理において、受け付けた光ディスクドライブ7からの通知が、パワーキャリブレーション領域のディフェクト検出通知であると判断したときには、制御部100は、LCDコントローラ92を制御して、パワーキャリブレーション領域に汚れや傷などのディフェクトがあるために、記録パワーの適正化を行うことができず、データの記録ができない旨を通知するとともに、DVDの交換を促し(ステップS405)、この図7に示す処理を終了する。
また、ステップS404の判断処理において、受け付けた光ディスクドライブ7からの通知が、パワーキャリブレーション領域のディフェクト検出通知ではないと判断したときには、制御部100は、受け付けた通知に応じた他の処理を行うようにし(ステップS406)、この図7に示す処理を終了する。
このように、この実施の形態のビデオカメラにおいては、図5に示したステップS204の処理により、または、図6に示したステップS304の処理により、光ディスクドライブ7のマイクロコンピュータ79からのディフェクトの検出通知を受け付けた場合には、これをユーザーに通知し、ディスクの交換を促すようにしている。これにより、記録処理に不具合の生じる可能性があるDVDにはデータを記録できないようにして、当該DVDに既に記録されているデータの損失や記録しようとしたデータの損失を回避することができるようにしている。
[記録処理について]
上述もしたように、DVDの管理領域やパワーキャリブレーション領域は、記録済みデータの損失や記録しようとしたデータの損失に関連する重要な領域であるため、ディフェクトの検出を行うようにした。しかし、管理領域やパワーキャリブレーション領域にディフェクトがない場合であっても、ユーザーデータの記録領域にディフェクトが生じている可能性もある。
そこで、この実施の形態のビデオカメラにおいては、データの記録を行う場合には、上述もしたように間欠記録を行うようにしているため、記録対象のデータがデータメモリ5Xに蓄積されるまでの間に、DVD上の次にデータを記録することになる記録予定領域のディフェクト検出を行って、その記録予定領域のディフェクト検出回数が所定のしきい値以上になった場合に、記録を停止するようにしている。
図8は、この実施の形態のビデオカメラの主に光ディスク7においての記録処理時の動作を説明するためのフローチャートである。ビデオカメラの操作部111を通じてユーザーからの記録動作開始指示を受けた場合に、制御部100からの制御を受けて光ディスクドライブ7のマイクロコンピュータ79は、図8に示す処理を実行する。
記録開始指示を受け付けると、光ディスクドライブ7のマイクロコンピュータ79は、まず、自己が記録動作禁止状態に設定されているか否かを判断する(ステップS501)。このステップS501の判断処理は、図4〜図6を用いて説明したように、管理領域やパワーキャリブレーション領域のディフェクト検出を行って、所定回数以上のディフェクトが検出されて、これが通知されたにもかかわらず、対象のDVDが交換されていないなど問題が解決されていない場合を検出するための処理である。
ステップS501の判断処理において、記録禁止状態には設定されていると判断した場合には、装填されているDVDにはデータが記録できない旨を制御部100に通知するようにし(ステップS502)、この図8に示す処理を終了して、データの記録処理は行わないようにする。
なお、ステップS502の処理により、データの記録ができない旨の通知を受けた制御部100は、図7を用いて説明した処理と同様にして、LCDコントローラ92を制御し、データの記録ができない旨を通知する表示を行うと共に、DVDの交換の交換を促すようにする表示を行うようにすることになる。
ステップS501の判断処理において、記録禁止状態には設定されていないと判断した場合には、光ディスクドライブ7のマイクロコンピュータ79は、サーボ回路73を制御して、光ピックアップ72をパワーキャリブレーション領域にシークする(ステップS503)。そして、図6を用いて説明したように、パワーキャリブレーション領域内における使用可能領域の検索処理において特定した使用可能領域を用いて、パワーキャリブレーション処理を行い、レーザ光の記録パワーを適正化する(ステップS504)。
そして、マイクロコンピュータ79は、サーボ回路73などを制御して、ユーザーデータを記録するDVD上の位置に光ピックアップ72を位置付ける処理を行う(ステップS505)。この実施の形態のビデオカメラは、上述もしたように、間欠記録を行うようにしているので、マイクロコンピュータ79は、ドライブ制御部6、I/F76を通じて記録データの供給を受けておらず、データメモリ5Xにデータを蓄積中であるために、データの転送待ちとなっているか否かを判断する(ステップS506)。
ステップS506の判断処理において、データの転送待ちになっていない、すなわち、ドライブ制御部6、I/F76を通じて順次に記録データの供給を受けている場合には、供給を受けたデータをDVDに記録する処理を行い(ステップS507)、記録データ全部の転送が終了したか否か(記録処理が終了したか否か)を判断する(ステップS508)。
ステップS508の判断処理において、記録データ全部の転送が終了していないと判断したときには、ステップS505からの処理を繰り返すようにする。ステップS508の判断処理において、記録データ全部の転送が終了したと判断したときには、サーボ回路73を制御して、光ピックアップ72を管理領域にシークさせる処理を行い(ステップS509)、ステップS405〜ステップS507の処理により今回の記録処理により新たに記録した一連のデータについての管理情報を記録し(ステップS510)、この図8に示す記録処理を終了する。
ステップS506の判断処理において、記録データの転送待ちであると判断したときには、通常は待機状態となって電力の省力化を図るところであるが、この実施の形態のビデオカメラにおいては、次にデータを記録することになる所定の領域サイズを有する記録予定領域についてディフェクトを検出し、ディフェクトの検出回数をカウントする処理を行う(ステップS511)。
そして、マイクロコンピュータ79は、次にデータを記録することになる記録予定領域におけるディフェクトの検出回数がある既定のしきい値を超えているか否かを判断する(ステップS512)。このステップS512の判断処理は、所定の記録領域に、記録に支障を生じさせるほど多くのディフェクトが生じているか否かを判断する処理である。
ステップS512の判断処理において、所定の記録領域に所定回数以上のディフェクトは検出されていないと判断したときには、このまま記録処理を続行することが可能であると判断できるので、ステップS505からの処理を繰り返すようにする。
ステップS512の判断処理において、所定の記録領域に所定回数以上のディフェクトが検出されたと判断したときには、これをマイクロコンピュータ79はI/F76を通じてビデオカメラの制御部100に通知する(ステップS513)。そして、この場合、次のデータの記録から正常な記録処理ができなくなる可能性が高いために、記録処理を強制的に終了するようにし、上述もしたステップS509からの処理を行うことにより、それまでに当該DVDに記録したデータが損失することがないように保護するようにした後に、この図8に示す記録処理を終了する。
このように、この実施の形態のビデオカメラにおいては、間欠記録処理において、記録対象のユーザーデータをデータメモリ5Xに蓄積している間においては、ユーザーデータのDVDへの記録は停止するようにされるので、この期間において、DVD上の次にデータ記録を行う記録予定領域のディフェクト検出を行い、ディフェクト検出回数がある既定のしきい値を超えていた場合、I/F76を通じで上位装置に対し、ディフェクトによってディスクの記録が出来ない可能性があることを伝えるようにしている。
この場合、上位装置側であるビデオカメラの制御部100は、ユーザーが記録動作を中断し、LCD93を通じてユーザーに対しディスクに汚れなどがあることを伝え、ディスクの取り出しを促す。これにより、ユーザーがそれ以降のデータを記録する以前に誤記録を防止することができ、結果としてユーザーがデータを損失してしまうことを防げることになる。
このように、この実施の形態のビデオカメラにおいては、ディフェクトの全周検索など特別にディフェクトの検索時間を設けることなく、ユーザーデータの損失の生じないビデオカメラを実現することができる。
なお、図4、図5、図6、図8に示したフローチャートの処理は、上述もしたように、光ディスクドライブ7のマイクロコンピュータ79において実行されるプログラムによって実現することができる。同様に、図7のフローチャートの処理は、制御部100において実行されるプログラムによって実現することができる。
また、上述の実施の形態のビデオカメラにおいて、主に光ピックアップ72が記録手段及び取得手段としての機能を実現し、RF回路74がディフェクトの検出手段としての機能を実現し、マイクロコンピュータ79が計測手段、判断手段、制御手段としての機能を実現するようにしている。また、LCD91、LED112、スピーカ8などが制御部100などと協働して、通知手段としての機能を実現するようにしている。
また、上述した実施の形態においては、管理領域、パワーキャリブレーション領域、次にデータを記録する記録予定領域など、その位置や領域サイズが特定可能なDVD上の所定の領域においてのディフェクトの検出回数に応じて、そのDVDがデータの記録に対応できるか否かを判断し、データの記録不能と判断された場合には、DVDの交換をユーザーに対して促すようにした。しかし、これに限るものではない。DVD上のディフェクトは、DVDの記録面を拭くなどのクリーニングを行うことにより消し去ることができるので、DVDの記録面のクリーニングを行うことを要求するメッセージをLCD91に表示して通知するようにすることも可能である。
また、ユーザーに対する通知は、LCD91を通じて行うだけでなく、例えば、LED112の点灯、点灯と消灯とを繰り返す点滅などにより通知するようにしてもよいし、あるいは、音声メッセージファイルを用意しておき、ここに登録された音声メッセージをスピーカ8を通じて放音することによって、ユーザーに対してディフェクトの検出通知などを行うようにすることも可能である。
また、上述の実施の形態においては、ディフェクトの検出回数をカウントするものとして説明した。しかし、カウントは、程度の異なるディフェクトごとに行うようにすることもできる。例えば、DVDの記録面に付着する汚れなどは、例えば、ごく薄い指紋の跡やインクやのりなどの重度の汚れ、あるいは、深い傷など、様々なレベルのディフェクトが生じる可能性がある。
そこで、反射光量に応じてディフェクトを行うので、程度の異なるディフェクトごとにディフェクトの検出回数をカウントし、軽度のディフェクトの場合には、検出回数のしきい値を多くし、重度のディフェクトの場合には、検出回数のしきい値を少なくするなどの制御が可能になる。
また、上述した実施の形態においては、DVDは高速に回転するものであるので、ディフェクトの発生範囲については注目せずに、ディフェクトの発生回数に注目するようにしたが、これにかぎるものではない。例えば、各ディフェクトの発生範囲をも時間的に計測するようにし、大きな範囲にわたるディフェクトである場合には、ディフェクトの検出回数ではなく、発生範囲に応じて、データの記録が可能なDVDか否かを判断するようにしてもよい。
また、ディフェクトの発生回数と、ディフェクトの発生範囲の両方を考慮して、データの記録が可能なDVDか否かを判断するようにすることもできる。また、ディフェクトの有無は、DVDから反射されるレーザ光の反射レベルに応じて行うようにしているので、DVD上のアドレスを取得することも可能である。このため、ディフェクトが発生したDVD上の位置(アドレス)を特定することも可能である。
そこで、DVD上におけるディフェクトの発生箇所を特定し、これをユーザーに通知して、DVD上においてクリーニングする部分を明確にユーザーに通知するようにすることももちろん可能である。すなわち、ディスク記録媒体から得られるアドレス情報を用いて、ディスクのディフェクトの多い箇所を特定するなどのこともできるようにされる。
また、上述した実施の形態においては、データの記録に用いる記録媒体は、種々のDVDであり、そのいずれを用いる場合であっいても、この発明を適用することが可能である。
また、ハードディスクやMDなどにおいては、パワーキャリブレーションを行わないために、管理領域しか存在しないものや、管理領域やパワーキャリブレーション領域が、DVD−Rと異なっているものも存在する。このため、データの記録に用いるディスク記録媒体の物理フォーマットに応じて、管理領域とパワーキャリブレーション領域のどちらか一方、または、両方において、ディフェクトの検出回数の計測を行うようにすることもできる。
もちろん、初めから管理領域だけについてディフェクトの検出回数の計測を行うようにしたり、パワーキャリブレーション領域だけについてディフェクトの検出回数の計測を行うようにしたりすることも可能である。また、ユーザーデータの記録予定領域のディフェクトの検出回数の計測は行わずに、管理領域とパワーキャリブレーション領域のどちらか一方、または、両方において、ディフェクトの検出回数の計測を行うようにしてもよい。
このようにした場合、ユーザーデータの記録予定領域については、交換セクタ法や巣リッピング法、あるいは、その他の方法を用いて、ディフェクト部分へのデータの記録を回避するようにして、データの記録処理を続行させるようにすることが可能である。
また、用いるディスク記録媒体が、種々のDVD、CDなどの光ディスク、MDなどの光磁気ディスク、ハードディスクなどの磁気ディスクなどである場合においても、この発明を適用することが可能である。
また、上述した実施の形態においては、この発明をビデオカメラに適用した場合を例にして説明したが、これに限るものではない。例えば、DVDレコーダやハードディスクレコーダにもこの発明を適用することができる。
この発明の装置、方法の一実施の形態が適用されたビデオカメラを説明するためのブロック図である。 図1に示したビデオカメラの光ディスクドライブ7を説明するためのブロック図である。 DVD−Rの物理フォーマットを説明するための図である。 ディスク挿入後の初期動作を説明するためのフローチャートである。 管理領域の読み出し処理を説明するためのフローチャートである。 パワーキャリブレーション領域における使用可能領域の検索処理を説明するためのフローチャートである。 ディフェクト検出通知などを受ける上位機器側である制御部100の処理を説明するためのフローチャートである。 ユーザーデータの記録処理を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1…カメラ部、11…光学ブロック、12…撮像素子、2…マイクロホン、3…ビデオ/オーディオI/F、3X…スクリーンメモリ、4…エンコード/デコード部、4X…ENC/DECメモリ、5…データ制御部、5X…データメモリ、6…ドライブ制御部、7…光ディスクドライブ、71…スピンドルモータ、72…光ピックアップ、73…サーボ回路、74…RF回路、75…復調回路、76…I/F、77…変調部、78…LD(LASER DIODE)ドライブ回路、79…マイクロコンピュータ、8…スピーカ、9…表示部、91…LCD、92…LCDコントローラ、制御部100、101…CPU、102…プログラムメモリ、103…ワークメモリ、104…不揮発性メモリ、105…システムコントロールバス、110…ユーザーI/F部、111…操作部、112…LED

Claims (16)

  1. ディスク記録媒体に情報を記録する記録手段と、
    前記ディスク記録媒体上の所定領域から情報を取得するようにする取得手段と、
    前記取得手段により取得された前記ディスク記録媒体上の前記所定領域からの情報に基づいて、前記ディスク記録媒体上の前記所定領域の欠陥を検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出された欠陥の検出回数を計測する計測手段と、
    前記計測手段により計測された前記欠陥の検出回数に基づいて、前記ディスク記録媒体に対してデータの記録が可能か否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段により、当該ディスク記録媒体にはデータの記録が不能であると判断された場合に、前記ディスク記録媒体に対して、データの記録を行わないように制御する制御手段と
    を備えることを特徴とするディスク記録装置。
  2. 請求項1に記載のディスク記録装置であって、
    前記検出手段は、程度の異なる欠陥ごとに欠陥の検出を行うことができるものであり、
    前記計測手段は、前記検出手段からの程度の異なる欠陥ごとに欠陥の検出回数を計測することができるものであり、
    前記判断手段は、前記計測手段により計測された程度の異なる欠陥ごとの検出回数に応じて、前記ディスク記録媒体に対してデータの記録が可能か否かを判断することを特徴とするディスク記録装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のディスク記録装置であって、
    前記取得手段により情報が取得される前記ディスク記録媒体上の前記所定領域は、管理情報が保存される管理領域であることを特徴とするディスク記録装置。
  4. 請求項1または請求項2に記載のディスク記録装置であって、
    前記取得手段により情報が取得される前記ディスク記録媒体上の前記所定領域は、前記記録手段の記録パワーを調整するために設けられたパワーキャリブレーション領域であることを特徴とするディスク記録装置。
  5. 請求項1または請求項2に記載のディスク記録装置であって、
    前記取得手段により情報が取得される前記ディスク記録媒体上の前記所定領域は、間欠記録を行う際に、バッファメモリに蓄積中のデータを次に記録することになる記録予定領域であることを特徴とするディスク記録装置。
  6. 請求項1または請求項2に記載のディスク記録装置であって、
    前記判断手段により、当該ディスク記録媒体にはデータの記録が不能であると判断された場合に、これをユーザーに通知するための通知手段を備えることを特徴とするディスク記録装置。
  7. 請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5または請求項6に記載のディスク記録装置であって、
    被写体を撮像して映像信号を出力する撮像手段を備え、
    前記記録手段は前記撮像手段からの前記映像信号を前記ディスク記録媒体に記録することにより、撮像装置として機能することを特徴とするディスク記録装置。
  8. ディスク記録媒体上の所定領域から情報を取得する取得工程と、
    前記取得工程において取得した前記ディスク記録媒体上の前記所定領域からの情報に基づいて、前記ディスク記録媒体上の前記所定領域の欠陥を検出する検出工程と、
    前記検出工程において検出した欠陥の検出回数を計測する計測工程と、
    前記計測手段において計測した前記欠陥の検出回数に基づいて、前記ディスク記録媒体に対してデータの記録が可能か否かを判断する判断工程と、
    前記判断工程において、前記ディスク記録媒体にはデータの記録が不能であると判断した場合に、前記ディスク記録媒体に対して、データの記録を行わないように制御する制御工程と
    を有することを特徴とする記録制御方法。
  9. 請求項8に記載の記録制御方法であって、
    前記検出工程においては、程度の異なる欠陥ごとに欠陥の検出を行い、
    前記計測工程においては、前記検出工程において検出した程度の異なる欠陥ごとに欠陥の検出回数を計測し、
    前記判断工程においては、前記計測工程において計測した程度の異なる欠陥ごとの検出回数に応じて、前記ディスク記録媒体に対してデータの記録が可能か否かを判断することを特徴とする記録制御方法。
  10. 請求項8または請求項9に記載の記録制御方法であって、
    前記取得工程において情報を取得する前記ディスク記録媒体上の前記所定領域は、管理情報が保存される管理領域であることを特徴とする記録制御方法。
  11. 請求項8または請求項9に記載の記録制御方法であって、
    前記取得工程において情報を取得する前記ディスク記録媒体上の前記所定領域は、前記ディスク記録媒体に情報を記録するための記録手段の記録パワーを調整するために設けられたパワーキャリブレーション領域であることを特徴とする記録制御方法。
  12. 請求項8または請求項9に記載の記録制御方法であって、
    前記取得工程において情報を取得する前記ディスク記録媒体上の前記所定領域は、間欠記録を行う際に、バッファメモリに蓄積中のデータを次に記録することになる記録予定領域であることを特徴とする記録制御方法。
  13. 請求項8または請求項9に記載の記録制御方法であって、
    前記判断工程において、当該ディスク記録媒体にはデータの記録は不能であると判断した場合に、これをユーザーに通知する通知工程を有することを特徴とする記録制御方法。
  14. 請求項8、請求項9、請求項10、請求項11、請求項12または請求項13に記載の記録制御方法であって、
    被写体を撮像して映像信号を出力する撮像工程を有し、
    前記撮像工程において撮像することにより得た前記映像信号を前記ディスク記録媒体に記録する工程を有する撮像装置において用いられることを特徴とする記録制御方法。
  15. ディスク記録装置のコンピュータに、
    ディスク記録媒体上の所定領域から情報を取得し、当該情報に基づいて、ディスク記録媒体上の所定の領域の欠陥を検出する検出ステップと、
    前記検出ステップにおいて検出した欠陥の検出回数を計測する計測ステップと、
    計測ステップにおいて計測した前記欠陥の検出回数に基づいて、前記ディスク記録媒体に対してデータの記録が可能か否かを判断する判断ステップと、
    前記判断ステップにおいて、前記ディスク記録媒体にはデータの記録は不能であると判断した場合に、前記ディスク記録媒体に対して、データの記録を行わないように制御する制御ステップと
    を実行させる記録制御プログラム。
  16. 請求項15に記載の記録制御プログラムであって、
    前記検出ステップにおいては、程度の異なる欠陥ごとに欠陥の検出を行うことができるようにされており、
    前記計測ステップにおいては、前記検出ステップにおいて検出した、程度の異なる欠陥ごとに欠陥の検出回数を計測し、
    前記判断ステップにおいては、前記計測ステップにおいて計測した程度の異なる欠陥ごとの検出回数に応じて、前記ディスク記録媒体に対してデータの記録が可能か否かを判断することを特徴とする記録制御プログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008140525A (ja) * 2006-12-05 2008-06-19 Hitachi Ltd 包絡線異常検出機能を備えた光ディスクドライブ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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