JP2006155433A - 文字入力言語変換表示システム及びその方法並びにそれを用いた通信端末及びプログラム - Google Patents

Abstract

【課題】 多言語チャットシステムにおいて、送信用メッセージの言語変換結果を確認しかつ編集をも可能とする。
【解決手段】 他のユーザ端末に異なる言語でメッセージを送信するとき、端末１の表示部１１の入力文字表示エリア１１３にて文字入力を行うと、この文字内容がユーザが希望する言語に言語変換される。この変換内容が変換文字表示エリア１１２に表示されるので、ユーザは確認できると共に、ユーザの好みにより絵文字や記号などの追加編集ができる。しかる後に、このメッセージを送信すると、表示部１１の送受信履歴表示エリア１１１に送信メッセージが追加されて表示される。
【選択図】 図２

Description

本発明は文字入力言語変換表示システム及びその方法並びにそれを用いた通信端末及びプログラムに関し、特に通信端末間で異種言語で文字対話を行う場合の文字入力言語変換表示方式の改良に関するものである。

複数の通信端末間で通信網を介してメッセージを交換するいわゆるチャットシステムがあるが、多種多様な言語を用いて国際的に不特定多数のクライアント同士が会話を楽しむ多言語チャットシステムも、例えば特許文献１や２に提案されている。特に、特許文献１においては、送信されたメッセージをサーバへ送信して別の言語に翻訳して相手にこのメッセージを送ることができるようになっている。

特開２００３−５８４８１号公報 特開２００３−１６０２３号公報

上述した多言語を用いたチャットシステムでは、送信元ユーザがメッセージを送信する前に、事前に翻訳されたメッセージを確認する手段がないために、誤った翻訳メッセージがそのまま相手方へ送られてしまう場合がある。また、この翻訳メッセージに対するユーザの編集（追加、修正など）をなす手段もないために、メッセージを編集することができないという欠点もある。

本発明の目的は、送信用メッセージ作成時に入力された文字内容を即時に言語変換すると共に、その言語変換結果を確認可能とし、かつその言語変換結果に対する編集をも可能とした多言語文字入力変換装置及びそれを用いた通信端末並びにプログラムを提供することである。

本発明による文字入力言語変換表示システムは、通信端末間において異種言語による文字対話を行う際における前記通信端末での文字入力言語変換表示システムであって、送信メッセージのための入力文字を表示する第一表示エリアと、前記入力文字を異種の言語に変換して表示する第二表示エリアとを含むことを特徴とする。

また、送信メッセージと受信メッセージとを表示する第三表示エリアを、更に含むことを特徴とし、前記第三表示エリアは、前記メッセージの言語変換前後の両者を表示するようにしたことを特徴とする。そして、前記第二表示エリアの表示内容の編集をなす手段を、更に含むことを特徴とする。

本発明による通信端末は、上記の文字入力言語変換表示システムを含むことを特徴とする。

本発明による文字入力言語変換表示方法は、通信端末間において異種言語による文字対話を行う際における前記通信端末での文字入力言語変換表示方法であって、送信メッセージのための入力文字を第一表示エリアに表示するステップと、前記入力文字を異種の言語に変換して第二表示エリアに表示するステップとを含むことを特徴とする。

また、前記送信メッセージと受信メッセージとを第三表示エリアに表示するステップを、更に含むことを特徴とし、前記第三表示エリアには、前記メッセージの言語変換前後の両者を表示するようにしたことを特徴とする。そして、ユーザ操作に従って前記第二表示エリアの表示内容の編集をなすステップを、更に含むことを特徴とする。

本発明によるプログラムは、通信端末間において異種言語による文字対話を行う際における前記通信端末での文字入力言語変換表示方法の動作をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、送信メッセージのための入力文字を第一表示エリアに表示する処理と、前記入力文字を異種の言語に変換して第二表示エリアに表示する処理とを含むことを特徴とする。

本発明の作用を述べる。他のユーザ端末に異なる言語でメッセージを送信するとき、端末の表示部の入力文字表示エリアで文字入力を行うと、この文字内容がユーザが希望する言語に言語変換される。この変換内容が変換文字表示エリアに表示されるので、ユーザは確認できると共に、ユーザの好みにより絵文字や記号などの追加編集ができる。

本発明によれば、公衆通信網を介して相互に接続されている通信端末を有するユーザの間で文字対話をなす場合に、送信用メッセージ作成時に入力された文字内容を、即時に言語変換ができ、また、その言語変換結果の確認及び編集をも可能としたので、ユーザの好みのメッセージを正確に送信できるという効果がある。また、ユーザに対して分り易い表示形態及び簡単な操作方法を提供することにより、ユーザに対して簡単な多言語の文字対話が提供可能になるという効果もある。

以下に、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。図１は本発明の実施の形態の携帯通信端末１の概略機能ブロック図及びシステム概略図である。図１を参照すると、複数の携帯通信端末１，２は公衆無線通信網３を介して相互に接続されている。本携帯通信端末１は、表示部１１と、キー操作部１２と、無線通信部１３と、メモリ部１４と、制御部（ＣＰＵ）１５と、ＲＯＭ（リードオンリメモリ）１６とから構成されている。

表示部１１はＬＣＤなどの表示装置であり、図２に示す如く、送受信履歴表示エリア１１１と、変換文字表示エリア１１２と、入力文字表示エリア１１３との３つのエリアに分けられて、それぞれに文字表示が可能となっている。送受信履歴表示エリア１１１は、送受信されたメッセージの履歴表示をなすエリアであり、変換文字表示エリア１１２は、ユーザが入力した送信すべき文字（メッセージ）を他言語に変換した結果である変換文字を表示するエリアである。入力文字表示エリア１１３はユーザが入力した送信すべき文字をそのまま表示するためのエリアである。なお、変換文字表示エリア１１２及び入力文字表示エリア１１３においては、文字内容の確認や編集を行うことができるものとする。

キー操作部１２は、図２にその一例を示す如く、変換表示言語の設定を行うための変換表示言語設定ボタン１２１と、メッセージ送信用の送信ボタン１２２と、文字入力や編集時においてカーソル移動を行うための上ボタン１２３と、下ボタン１２４と、左ボタン１２５と、右ボタン１２６と、文字入力用の文字入力操作部１２７とを有している。なお、上ボタン１２３及び下ボタン１２４の長押し操作によって、表示部１１の送受信履歴表示エリア１１１、変換文字表示エリア１１２及び入力文字表示エリア１１３の３つのエリア間のカーソル（図示せず）移動が可能となっているものとする。

無線通信部１３は、公衆無線通信網３を介して他の携帯通信端末２との間の無線通信をなす機能を有している。メモリ部１４はＲＡＭ（ランダムアクセスメモリ）であり、制御部であるＣＰＵ１５の作業用メモリであって一時的にデータを格納するものである。ＣＰＵ１５は、ＲＯＭ１６に格納されているプログラムの手順に従って上記の各部１１〜１３を制御するものである。なお、ＲＯＭ１６には、プログラムの他、言語変換辞書なども含まれていることは勿論である。

以下に、本発明の実施の形態の動作を説明する。図３のフローチャートを参照すると、携帯通信端末１を有するユーザが、公衆無線通信網３を介して他の端末２と多言語で文字対話を行うとき、先ず送信すべきメッセージの文字入力を行う（ステップＡ１，Ａ２）。この場合、ユーザはキー操作部１２の上ボタン１２３、下ボタン１２４、左ボタン１２５、右ボタン１２６及び文字入力操作部１２７の各ボタンを用いて、端末１の表示部１１の入力文字表示エリア１１３に文字入力を行うことになる。すると、ＣＰＵ１５は、即時に、入力された文字内容の言語変換を行い（ステップＡ３）、表示部１１の変換文字表示エリア１１２にユーザが希望する言語に変換された文字内容が表示される（ステップＡ４）。

このとき、ユーザがこの変換文字表示エリア１１２に表示されている文字内容を編集したい場合（ステップＡ５）、ユーザはキー操作部１２の上ボタン１２３、下ボタン１２４、左ボタン１２５、右ボタン１２６及び文字入力操作部１２７のボタンを用いて、変換された文字内容の編集を行う（ステップＡ６）。文字内容が編集された後の文字内容、またはステップＡ５で編集が必要ではない文字内容は、ユーザの送信ボタン１２２の操作に応答して（ステップＡ７）、無線通信部１３から公衆無線通信網３へ向けて送信されることになる（ステップＡ８）。そして、メッセージ送信後、表示部１１の送受信履歴表示エリア１１１に、送信内容の追加表示がなされる（ステップＡ９）。

図４のフローチャートを参照すると、ユーザがキー操作部１２の変換表示言語設定ボタン１２１を押すと、図５に示す如く、文字入力の変換表示言語設定画面が表示される（ステップＢ１）。従って、ユーザが目的とする変換表示言語の選択を行うと（図５では「英語」とする）（ステップＢ２，Ｂ３）、図３に示したステップＡ１以降の処理が行われることになる。ユーザが図４の処理すなわち変換言語の指定操作を行わずに、直接図３のフローの動作に入った場合には、変換言語の設定を促すようにするのがよい。

以下に、具体例を用いて本発明の実施の形態について説明する。図５を参照すると、変換表示言語は「英語」が選択されていることが分る。すなわち、入力された言語に対して英語への言語変換表示を行うことを意味している。図６を参照すると、受信された英語のメッセージ（送受信履歴表示画面６１を参照）が「Ｇｏｏｄ ｍｏｒｎｉｎｇ」であったとすると、この英語のメッセージに対して、ユーザが日本語で「おはよう」を入力すると、図６の入力文字表示画面６２の如く表示される。これが即時に英語変換されて「Ｇｏｏｄ ｍｏｒｎｉｎｇ」が変換文字表示画面６３として表示される。

この場合において、変換文字表示エリア１１２における変換文字の表示態様としては、文字の変換処理と共にリアルタイムで行われるようにするのが良い。例えば、単語が入力されると、この入力された単語が辞書に登録されている単語になった時点で、言語変換して表示し、更に入力が続いて、別の単語になった場合には、その別の単語を言語変換し表示する。更に入力が続いて文章になると、変換可能になった時点で文章として認識し、言語変換して表示する、という動作をリアルタイムで行うのが良い。

この状態で、ユーザが送信ボタン１２２を用いてメッセージ送信を行うと、このメッセージが送信されて、図７に示すように、送受信履歴表示画面６４として、受信メッセージに加えて送信メッセージ及びユーザの入力内容が追加表示される。本例では、ユーザが入力した文字内容「おはよう」も追加表示されるが、ユーザがこの表示を必要としないと判断したときには、ユーザの入力内容の表示をしないように設定することもできるものである。

図８を参照すると、英語への言語変換表示結果の確認や編集を行いたいときの例が示されている。キー操作部１２の上ボタン１２３の長押しに応答して、変換文字表示エリア１１２にカーソルが移動する。この状態で、ユーザの好みに応じて、文章編集や絵文字追加編集などが、変換文字表示画面６５に示す如く行うことができる。更に、ユーザが送信ボタン１２２を用いて、編集後のメッセージの送信を行うと、メッセージが送信され、図９の送受信履歴表示画面６６に示すように、送信されたメッセージとユーザの入力内容とが、追加表示されるのである。

次に、本発明の他の実施の形態について図１０を用いて説明する。なお、図１０において図２と同等部分は同一符号により示している。先の実施の形態においては、キー操作部１２の上ボタン１２３及び下ボタン１２４の長押しで、送受信履歴表示エリア１１１、変換文字表示エリア１１２、入力文字表示エリア１１３の３つのエリア間のカーソル移動を可能としているが、本例では、上ボタン１２３及び下ボタン１２４の代りに、キー操作部１２の上サイドボタン１２８及び下サイドボタン１２９を用い、これらボタンの短押しにより、上記の３つの表示エリア間のカーソル移動を可能とするものである。他の構成及び動作については、先の実施の形態と同じであり、その説明は省略するものとする。

上記の各実施の形態においては、携帯通信端末を用いた多言語文字入力変換表示システムの処理動作を実行するためのプログラムを、磁気ディスクや光ディスクなどの記録媒体（ＲＯＭ）に記録しておき、これをＣＰＵにより読み取って実行させるようにする。このように、本多言語文字入力変換表示システムを動作させるためのプログラムデータを記録媒体に記録して、これをコンピュータ内のメモリにインストールすることによって、本システムの機能が実現可能となる。

なお、上記の実施の形態においては、携帯通信端末として無線通信機能を有する端末を示しているが、一般には、携帯電話機や、ＰＤＡ（Personal Digital Assistant）や、ノート型パーソナルコンピュータなどの携帯通信端末に広く適用できる他、通信機能を有するデスクトップ型のコンピュータでも適用可能である。

本発明の実施の形態の機能ブロック図である。 図１の携帯通信端末の概略外観図である。 本発明の実施の形態の全体の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態の文字入力変換表示言語設定手順を示すフローチャートである。 変換表示言語設定画面を示す図である。 送受信履歴表示画面、入力文字表示画面、変換文字表示画面の例を示す図である。 送受信履歴表示画面の例を示す図である。 変換文字表示画面の例を示す図である。 送受信履歴表示画面の例を示す図である。 本発明の他の実施の形態の携帯通信端末の概略外観図である。

符号の説明

１，２ 携帯通信端末
３ 公衆無線通信網
１１ 表示部
１２ キー操作部
１３ 無線通信部
１４ メモリ部
１５ 制御部（ＣＰＵ）
１６ ＲＯＭ
１１１ 送受信履歴表示エリア
１１２ 変換文字表示エリア
１１３ 入力文字表示エリア
１２１ 変換表示言語設定ボタン
１２２ 送信ボタン
１２３ 上ボタン
１２４ 下ボタン
１２５ 左ボタン
１２６ 右ボタン
１２７ 文字入力操作部
１２８ 上サイドボタン
１２９ 下サイドボタン

Claims (23)

1. 通信端末間において異種言語による文字対話を行う際における前記通信端末での文字入力言語変換表示システムであって、送信メッセージのための入力文字を表示する第一表示エリアと、前記入力文字を異種の言語に変換して表示する第二表示エリアとを含むことを特徴とする文字入力言語変換表示システム。
2. 前記送信メッセージと受信メッセージとを表示する第三表示エリアを、更に含むことを特徴とする請求項１記載の文字入力言語変換表示システム。
3. 前記第三表示エリアは、前記メッセージの言語変換前後の両者を表示するようにしたことを特徴とする請求項２記載の文字入力言語変換表示システム。
4. 前記第二表示エリアの表示内容の編集をなす手段を、更に含むことを特徴とする請求項１〜３いずれか記載の文字入力言語変換表示システム。
5. 前記第二表示エリアは、前記編集後のメッセージを表示するようにしたことを特徴とする請求項４記載の文字入力言語変換表示システム。
6. 前記第三表示エリアは、前記編集後のメッセージを表示するようにしたことを特徴とする請求項５記載の文字入力言語変換表示システム。
7. 前記第二表示エリアは、前記入力文字の前記異種の言語への変換処理に対してリアルタイムで表示するようにしたことを特徴とする請求項１〜６いずれか記載の文字入力言語変換表示システム。
8. 請求項１〜７いずれか記載の文字入力言語変換表示システムを含むことを特徴とする通信端末。
9. 移動通信端末であることを特徴とする請求項８記載の通信端末。
10. 通信端末間において異種言語による文字対話を行う際における前記通信端末での文字入力言語変換表示方法であって、送信メッセージのための入力文字を第一表示エリアに表示するステップと、前記入力文字を異種の言語に変換して第二表示エリアに表示するステップとを含むことを特徴とする文字入力言語変換表示方法。
11. 前記送信メッセージと受信メッセージとを第三表示エリアに表示するステップを、更に含むことを特徴とする請求項１０記載の文字入力言語変換表示システム。
12. 前記第三表示エリアには、前記メッセージの言語変換前後の両者を表示するようにしたことを特徴とする請求項１１記載の文字入力言語変換表示方法。
13. ユーザ操作に従って前記第二表示エリアの表示内容の編集をなすステップを、更に含むことを特徴とする請求項１０〜１２いずれか記載の文字入力言語変換表示方法。
14. 前記第二表示エリアには、前記編集後のメッセージを表示するようにしたことを特徴とする請求項１３記載の文字入力言語変換表示方法。
15. 前記第三表示エリアには、前記編集後のメッセージを表示するようにしたことを特徴とする請求項１４記載の文字入力言語変換表示方法。
16. 前記第二表示エリアには、前記入力文字の前記異種の言語への変換処理に対してリアルタイムで表示するようにしたことを特徴とする請求項１０〜１５いずれか記載の文字入力言語変換表示方法。
17. 通信端末間において異種言語による文字対話を行う際における前記通信端末での文字入力言語変換表示方法の動作をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、送信メッセージのための入力文字を第一表示エリアに表示する処理と、前記入力文字を異種の言語に変換して第二表示エリアに表示する処理とを含むことを特徴とするプログラム。
18. 前記送信メッセージと受信メッセージとを第三表示エリアに表示する処理を、更に含むことを特徴とする請求項１７記載のプログラム。
19. 前記第三表示エリアには、前記メッセージの言語変換前後の両者を表示するようにしたことを特徴とする請求項１８記載のプログラム。
20. ユーザ操作に従って前記第二表示エリアの表示内容の編集をなす処理を、更に含むことを特徴とする請求項１７〜１９いずれか記載のプログラム。
21. 前記第二表示エリアには、前記編集後のメッセージを表示するようにしたことを特徴とする請求項２０記載のプログラム。
22. 前記第三表示エリアには、前記編集後のメッセージを表示するようにしたことを特徴とする請求項２１記載のプログラム。
23. 前記第二表示エリアには、前記入力文字の前記異種の言語への変換処理に対してリアルタイムで表示するようにしたことを特徴とする請求項１７〜２２いずれか記載のプログラム。

Images