JP2006155163A - デジタル複合機及びその制御方法、プログラム並びに記憶媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】 複数のCPUを搭載するシステムにおいて、各CPUが独立したチックの割り込みを受け、その回数でシステム起動からの時間を類推するような場合においても、全てのCPU上のOSにおいて同一の「システム起動からの経過時間」を求めることを可能とする。
【解決手段】 各CPUに入ったチック回数を共有メモリ上に保存しておき、一定のタイミングでそれを比較することにより、各CPUに入ったチック回数を補正する。
【選択図】 図1
【解決手段】 各CPUに入ったチック回数を共有メモリ上に保存しておき、一定のタイミングでそれを比較することにより、各CPUに入ったチック回数を補正する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、複数のCPUを搭載した画像形成装置である
リアルタイムOSが動作し始めてから、どのくらいの時間が経過したかという情報は、CPUに入るチックの割り込み回数を計測し、チック回数掛ける1チック当りの時間で求めることが多い。
又、別の従来例としては、特許文献1をあげることが出来る。
特開2000−348007号公報
CPUに入るチックの割り込みは、さまざまな原因からCPUに入らずに無視されることがある。このため、複数のCPUを搭載するシステムにおいて、各CPUが独立したチックの割り込みを受け、その回数でシステム起動からの時間を類推するような場合、全てのCPU上のOSにおいて同一の「システム起動からの経過時間」を求めることは困難であった。
マルチCPUシステムに搭載された各CPU上の「システム起動からの経過時間」を一致させるため、各CPUに入ったチック回数を共有メモリ上に保存しておき、一定のタイミングでそれを比較することにより、各CPUに入ったチック回数を補正することを提案する
リアルタイムOSが動作し始めてから、どのくらいの時間が経過したかという情報は、CPUに入るチックの割り込み回数を計測し、チック回数掛ける1チック当りの時間で求めることが多い。CPUに入るチックの割り込みは、さまざまな原因からCPUに入らずに無視されることがある。このため、複数のCPUを搭載するシステムにおいて、各CPUが独立したチックの割り込みを受け、その回数でシステム起動からの時間を類推するような場合、全てのCPU上のOSにおいて同一の「システム起動からの経過時間」を求めることは困難であった。本発明では、CPU-B上のプログラムであるチックBの割り込み処理用プログラムがCPU-Bの総チック回数を加算した後、共有メモリ上のCPU-Aの総チック回数を参照し、異なっていればCPU-Bの総チック回数をCPU-Aの総チック回数と合わせるように補正する。これにより、マルチCPUでの各CPU毎の総チック回数、すなわちシステムが起動してから現在にいたるまでの総時間を書くCPU毎に同一に保つことが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る電子部品としてのコントローラ部が搭載された画像入出力装置(データ処理装置)の一実施の形態を示すブロック構成図であって、該画像入出力装置100は、LAN(Local Area Network)600にてホストコンピュータ(本実施の形態では第一のホストコンピュータ601、第二のホストコンピュータ602)に接続されている。
上記画像入出力システム100は、画像データの読取処理を行うリーダ装置(リーダー部)200と、画像データの出力処理を行うプリンタ装置(プリンタ部)300と、画像データの入出力操作を行うキーボード、及び画像データや各種機能の表示/設定などを行う液晶パネルを備えた操作部150と、リーダー装置200を制御して読み込んだ画像データや、LAN600を介してホストコンピュータ601、602より受信したコードデータから生成される画像データを格納/保存できる画像記憶部160を装着し、これら各構成要素に接続されて該構成要素を制御する単一の電子部品からなる制御装置(コントローラ部)110で構成されている。
リーダー装置200は、原稿用紙を搬送する原稿給紙ユニット250と、原稿画像を光学的に読み取って電気信号としての画像データに変換するスキャナユニット210とを有し、プリンタ装置300は、記録用紙を収容する複数段の給紙カセットを備えた給紙ユニット310と、画像データを記録用紙に転写/定着するマーキングユニット(部)320と、印字された記録用紙にソート処理やステイプル処理を施し、外部に排出する排紙ユニット(部)330とを有している。
制御装置110は、リーダー部200を制御して、原稿の画像データを読込み、プリンタ部300を制御して画像データを記録用紙に出力してコピー機能を提供する。また、リーダー部200から読取った画像データを、コードデータに変換し、ネットワーク600を介してホストコンピュータ601,602へ送信するスキャナ機能、ホストコンピュータからネットワーク600を介して受信したコードデータを画像データに変換し、プリンタ部300に出力するプリンタ機能、その他の機能ブロックを有している。
図2はリーダー部200及びプリンタ部300の詳細を示す断面図である。
リーダー部200では、原稿給送ユニット250に積層された原稿用紙がその積層順に従って、先頭から順次1枚ずつプラテンガラス211上へ給送され、スキャナユニット210で所定の読み取り動作が終了した後、読み取られた原稿用紙は、プラテンガラス211上の原稿を排出トレイ219に排出される。また、原稿用紙がプラテンガラス211上に搬送されると、ランプ212を点灯し、次いで光学ユニット213の移動を開始させ、原稿用紙を下方から照射し走査する。そして、原稿用紙からの反射光は、複数のミラー214、215、216、及び、レンズ217を介してCCDイメージセンサ(以下「CCD」と記す)218へ導かれ、走査された原稿画像はCCD218によって読み取られる。CCD218で読み取られた画像データは、所定の処理が施された後、コントローラユニット110に転送される。
原稿給送ユニット250が原稿流し読み機能を有している場合、原稿給送部250に積層された原稿用紙は、原稿流し読み位置240を一定の速度で通過する。この場合、光学ユニット213は原稿流し読み位置240に移動し、等速で搬送される原稿をランプ212によって照射し、CCD218によって随時読み取ることで画像データを生成し、コントローラユニット110に転送される。
次いで、プリンタ部300では、コントローラ部110から出力された画像データに対応するレーザ光が、レーザドライバ321により駆動されるレーザ発行部322から発行され、感光ドラム323にはレーザ光に応じた静電潜像が形成され、現像器324により前記静電潜像の部分に現像剤が付着される。
一方、レーザ光の照射開始と同期したタイミングで、カセット311、カセット312、カセット313、カセット314、手差し給紙段315のいずれかから記録用紙が給紙されて転写部325に搬送路331により搬送され、感光ドラム323に付着している現像剤を記録用紙に転写する。画像データが転写された記録用紙は搬送ベルト326によって、定着部327に搬送され、定着部327における加熱・加圧処理により画像データが記録紙に定着される。定着部327を通過した記録紙は搬送路335、搬送路334を通り、排紙ビン328に排出される。印字面を反転して排紙ビン328に排出する場合には、搬送路336、搬送路338まで導かれ、そこから記録紙を逆方向に搬送し、搬送路337、搬送路334を通り、排紙ビン328に排出される。図に記していないが、排紙ビンの変わりに、排紙ユニットを装着することが可能で、排紙ユニットは排出された記録用紙を束ねて記録用紙の仕分け、仕分けされた記録用紙のステイプル処理などを行うことができる。
また、画像データを記録用紙に両面記録する場合は、定着部327を通過したあと、記録紙は、搬送路336からフラッパ329によって搬送路333に導かれ、その後、記録紙を逆方向に搬送し、フラッパ329によって搬送路338、再給紙搬送路332へ導かれる。再給紙搬送路332へ導かれた記録紙は上述と同様にして搬送路331を通り、転写部325へ給紙される。
図3は制御装置(コントローラ部)110の詳細を示すブロック図である。
すなわち、メインコントローラ111は、CPU112と、バスコントローラ113と、後述する各種コントローラ回路を含む機能ブロックを内蔵すると共に、ROM I/F115を介してROM114と接続され、DRAM I/F117を介してDRAM116と接続され、コーデックI/F118を介してコーデック119と接続され、また、ネットワークI/F123を介してネットワークコントローラ121と接続され、コネクタ122によりLAN600との間で所定の制御動作を行う。ROM114は、メインコントローラ111のCPU112で実行される各種制御プログラムや演算データが確認されている。DRAM116は、CPU112が動作するための作業領域や画像データを蓄積するための領域として使用される。コーデック119はDRAM116に蓄積されたラスターイメージデータをMH/MR/MMR/JBIGなどの周知の圧縮方式で圧縮し、また圧縮されたデータをラスターイメージに伸長する。また、コーデック119にはSRAM120が接続されており、該SRAM120は前記コーデック119の一時的な作業領域として使用される。
また、前記メインコントローラ111はスキャナバス141を介してスキャナI/F140に接続され、プリンタバス146を介してプリンタI/F145に接続され、さらにPCIバス等の汎用高速バス125を介して拡張ボードを接続するための拡張コネクタ124及び入出力制御部(I/O制御部)126に接続されている。
I/O制御部126はリーダー部200やプリンタ部300との間で制御コマンドを送受信するための調歩同期式のシリアル通信コントローラ127が2チャンネル装備されており、該シリアル通信コントローラ127はI/Oバス128を介してスキャナI/F140及びプリンタI/F145に接続されている。
スキャナI/F140は、第一の調歩同期シリアルI/F143及び第一のビデオI/F144を介してスキャナコネクタ142に接続され、さらに該スキャナコネクタ142はリーダー部200のスキャナユニット210に接続されている。そして、スキャナI/F140はスキャナユニット210から受信した画像データに対し所望の2値化処理や、主走査方向及び/又は副走査方向の変倍処理を行い、またスキャナユニット210から送られてきたビデオ信号に基づいて制御信号を生成し、スキャナバス141を介してメインコントローラ111に画像データを転送する。
また、プリンタI/F145は、第2の調歩同期シリアルI/F148及び第2のビデオI/F149を介してプリンタコネクタ147に接続され、さらに該プリンタコネクタ147はプリンタ部300のマーキングユニット320に接続されている。そして、プリンタI/F145はメインコントローラ111から出力された画像データにスムージング処理を施して該画像データをマーキングユニット320に出力し、さらにマーキングユニット320から送られたビデオ信号に基づいて、生成された制御信号をプリンタバス146に出力する。
そして、CPU112は、ROM114からROMI/F115を介して読み込まれた制御プログラムに基づいて動作し、例えば、第1及び第2のホストコンピュータ601、602から受信したPDL(ページ記述言語)データを解釈し、ラスターイメージデータに展開処理を行う。
また、バスコントローラ113は、スキャナI/F140プリンタI/F145、その他拡張コネクタ124等に接続された外部機器から入出力されるデータ転送を制御するものであり、バス競合時のアービトレーション(調停)やDMAデータ転送の制御を行う。即ち、例えば、上述したDRAM116とコーデック119との間のデータ転送や、スキャナユニット210からDRAM116へのデータ転送、DRAM116からマーキングユニット320へのデータ転送等は、バスコントローラ113によって制御され、DMA転送される。
また、I/O制御部126は、LCDコントローラ131及びキー入力I/F130を介してパネルI/F132に接続され、パネルI/F132は操作部150に接続されている。また、前記I/O制御部126は不揮発性メモリとしてのEEPROM135に接続され、またE−IDEコネクタ161を介して画像データの書き込み/読み出しが可能なハードディスクドライブ(HDD)162に接続され、さらに、機器内で管理する日付と時刻を更新/保存するリアルタイムクロックモジュール133に接続されている。尚、リアルタイムクロックモジュール133はバックアップ用電池134に接続されて該バックアップ用電池134によりバックアップされている。
図4はメインコントローラ111の内部詳細を示すブロック構成図である。
プロセッサコア401は、64ビットのプロセッサバス(SCバス)を介して、システム・バス・ブリッジ(SBB)402に接続される。SBB402は4×4の64ビットクロスバスイッチであり、プロセッサコア401の他に、キャッシュメモリを備えたSDRAMやROMを制御するメモリコントローラ403と専用のローカルバス(MCバス)で接続されており、さらに、グラフィックバスであるGバス404、IOバスであるBバス405と接続され、全部で4つのバスに接続される。SBB402は、これら4モジュール間を、可能な限り同時平行接続を確保することができるように設計されている。また、データの圧縮伸張ユニット(CODEC)418とも、CODEC I/Fを介して接続されている。
Gバス404はGバスアービタ(GBA)406により協調制御されており、スキャナやプリンタと接続するためのスキャナ/プリンタコントローラ(SPC)408に接続される。また、Bバス405は、Bバスアービタ(BBA)407により協調制御されており、SPC408のほか、電力管理ユニット(PMU)409、インタラプトコントローラ(IC)410、UARTを用いたシリアルインタフェースコントローラ(SIC)411、USBコントローラ412、IEEE1284を用いたパラレルインタフェースコントローラ(PIC)413、LANコントローラ(LANC)414、汎用入出力コントローラ(MISC)415、PCIバスインタフェース(PCIC)416にも接続されている。
Bバスアービタ407はBバス405を協調制御するアービトレーションであり、Bバス405のバス使用要求を受け付け、調停の後、使用許可が選択された一つのマスタに与えられ、これにより同時に2つ以上のマスタがバスアクセスを行うのを禁止している。尚、アービトレーション方式は3段階の優先権を有し、それぞれの優先権に複数のマスタが割り当てられる。
インタラプトコントローラ410は、上述した各機能ブロック及びコントローラユニット110の外部からインタラプトを集積し、CPU401がサポートするコントローラ類408、411−416及びノンマスカブルインタラプト(NMI)に再配分する。
電力管理ユニット409は機能ブロック毎に電力を管理し、さらに1チップで構成されている電子部品としてコントローラユニット110の消費電力量の監視を行う。すなわち、コントローラユニット110は、CPU401を内蔵した大規模なASIC(特定用途向けIC)で構成されており、このため全ての機能ブロックが同時に動作すると大量の熱を発生して、コントローラ部110自体が破壊されてしまう虞がある。
そこで、このような事態を防止するために各に機能ブロック毎に消費電力を管理し、各機能ブロックの消費電力量はパワーマネージメントレベルとして電力管理ユニット409に集積される。そして、該電力管理ユニット409では各機能ブロックの消費電力量を合計し、該消費電力量が限界消費電力を超えないように各機能ブロックの消費電力量を一括して監視する。
Gバスアービタ406は中央アービトレーション方式によりGバス404を協調制御しており、各バスマスタに対して専用の要求信号と許可信号とを有する。尚、バスマスタへの優先権の付与方式として、全てのバスマスタを同じ優先権として、公平にバス権を付与する公平アービトレーションモードといずれか一つのバスマスタに対して優先的にバスを使用させる優先アービトレーションモードのいずれかを指定することができる。
図5は、操作部150の例を示す図である。
500は、ユーザーインターフェースであり、種々のコピーモード(例えば、両面設定、グループ、ソート、ステイプル出力等)を設定することが可能である。なお、これらのコピーモード設定手段は、ハードキーであっても、タッチパネルに表示されるソフトキーであっても良い。501は、スタートボタンで、このボタンが押されたことを契機にコピー処理が開始される。
図6は、スタートボタン501押下によりコピー処理が開始された後に、コピーモードとして、原稿の読取り蓄積を繰り返し行う「連続読込モード」が選択されたときにユーザーインターフェース500に表示される原稿読込設定画面502の例である。原稿読込設定画面502には、それまで読み込んだ画像を表示されるモードに入るための「確認」ボタン503と、それまで読み込んだ画像を一括出力するための「読込終了」ボタン504が備えられている。
図7は、原稿読込設定画面502で「確認」ボタン503が押下されたときに表示される読込画像確認画面で、505の領域にはそれまでに蓄積された画像の総ページ数および表示中のページ番号が表示される。506および507は、蓄積された画像のページを移動させる「ページ移動」ボタンで、506を押下すると前ページに、507を押下すると次ページに移動する。508および509は、確認用画像の拡大/縮小表示を行うための「拡大/縮小」ボタンで、508を押下すると確認用画像は縮小表示され、509を押下すると確認用画像は拡大表示される。510は、蓄積画像確認画面で、505に表示されているページの内容が表示される。511は「再読込」ボタンで、「再読込」ボタン511が押下されるとそのときに表示されていたページを記憶し、画像確認画面をクローズする。画像確認画面がクローズされると502の原稿読込設定画面に戻り原稿読込が可能になる。このとき、原稿読込は再読込モードで実行される。512は「閉じる」ボタンで、「閉じる」ボタン512が押下されると画像確認画面はクローズされる。原稿確認画面がクローズされると502の原稿読込設定画面に戻り原稿読込が可能になる。このとき、原稿読込は連続読込モードで実行される。
なお、上述の連続読込モードとは、読込んだ画像データが蓄積記憶された最後尾(最終画像)から再度画像データの蓄積記憶を行い、処理中に蓄積記憶された全画像データを1組の画像データとして扱うことを意味し、再読込モードとは、蓄積記憶された特定の画像データを、新たに読み込んだ画像データに置き換えることを意味する。また、何れの場合も原稿読込み指示はスタートボタン501押下により行われる。
図8は、本発明における連続読込コピー処理のフローチャートである。
S1001では、スタートボタン501が押下されたことによるスタート指示がされたか否かを判別する。スタートボタン501が押下されていない場合はスタートボタン501が押下されるまでその判別を繰り返す。スタートボタン501が押下された場合はS1002に進み、「連続読込モード」が選択されたかの確認を行う。S1002にて「連続読込モード」が設定されていない場合、S1012に進み、通常のコピー処理を行い処理を終了する。「読込画像確認モード」が設定された場合、S1003に進み、自動紙送り装置(DF)にセットされた原稿束の読込み、または、圧板上に置かれた原稿の読込みを行う原稿読込処理を実行する。処理が終了すると操作部150による指示が可能になる。S1004では、画像記憶部160に蓄積された画像確認処理(プレビュー処理)の指示がされたか否かを判別する。画像確認処理実行が指示された場合、S1005に進み画像確認処理(プレビュー処理)を行い、その後S1006に進む。画像確認処理実行の指示が無い場合はS1006に進む。S1006では、「再読込」が指示されたか否かを判別する。再読込の指示はS1005のプレビュー処理内で行われ、再読込の指示がされると、再読込の対象となるページの画像格納場所が記憶さる。再読込が指示されるとS1007に進み、再読込の指示がされない場合はS1008に進む。S1007では、再読込指示がされた時に記憶されたページの画像データ破棄(削除)処理を実行する。その後、S1003に戻り原稿読込処理を実行し、再読込み対象ページの画像データを置き換える。なお、原稿読込処理S1003は、自動紙送り装置(DF)にセットされた全原稿の読込処理、圧板上に置かれた原稿の読込み処理の他、自動紙送り装置にセットされた原稿から指定枚数の読込処理を行うことが可能で、再読込み時は、読込枚数が1ページという指定がされる。S1008は、連続読込処理中止の指示の判別を行う。S1008で中止の指示があった場合はS1009に進み、それまで読込蓄積した画像データの全てを破棄する読込画像破棄処理S1009を実行した後、コピー処理を終了する。S1008で中止の指示が無い場合はS1010に進む。S1010では読込終了指示の判別を行う。S1010で読込終了が指示された場合S1011に進み、それまで読込んだ画像データを全て印刷する読込画像印刷処理を実行した後、コピー処理を終了する。S1010で読込終了が支持されない場合はS1013に進み読込指示の判別を行う。S1013で読込の指示があった場合、S1003に戻り原稿読込処理を実行する。S1013で読込の指示が無い場合はS1004に戻る。つまり、操作部160による指示が何も無いときは、画像確認、再読込、中止、読込終了、読込の何れかの指示待ちになる。
図9は、原稿読込処理のフローチャートである。
S2001では、自動紙送り装置(DF)の状態の判別を行う。DFがオープンの時はS2006に進み、圧板からの原稿読込処理を行い処理を終了する。DFがクローズの時はS2002に進み、DFに原稿がセットされているか否かの判別を行う。DFに原稿がセットされていない場合はS2006に進み、圧板からの原稿読込処理を行い処理を終了する。DFに原稿がセットされている場合はS2003に進み、再読込処理が指示されているか否かの判別を行う。S2003にて再読込が指示されていると判別した場合はS2004に進み、DFにセットされた原稿から1ページだけ画像を読込み処理を終了する。S2003にて再読込が指示されていないと判別した場合はS2005に進み、DFにセットされた原稿の全ページの読込み処理を行い処理を終了する。
図10は、蓄積画像確認(プレビュー)処理のフローチャートである。
S3001では、蓄積画像の確認を行う画像格納先の指定がされているかの判別を行う。連続読込コピー処理で繰り返し読込まれる画像データは、実行中の連続読込コピー処理が使用している画像格納先である文書管理部900のジョブ管理部902配下に管理されており、ジョブ管理部902を指定することで、それまでに読込蓄積した画像データの先頭ページから最終ページまでたどることが可能なように管理されている。S3001で指定が無い場合は処理を終了する。つまり、プレビュー処理は実行されない。S3001で指定があった場合はS3002に進み蓄積された画像の先頭ページを特定する。S3003では蓄積されている画像データから、蓄積画像確認画面510に表示する画像データの生成を行う。本実施例では、蓄積画像確認画面510に表示する直前に画像データの生成を行っているが、原稿読込蓄積時に蓄積画像確認画面表示用の画像データを生成し、オリジナル画像と対応付けて外部記憶部160に格納しておいても良い。S3004では、S3003で生成された画像データを蓄積画像確認画面510に表示する。S3005は入力指示待ちで、入力指示をループして待っている。S3006では次ページを表示する指示がされたかの判別を行い、次ページ表示の指示がされた場合はS3007に進む。S3007では蓄積されている画像データの最後尾かを判別し、最後尾であった場合はS3005に戻り再度入力指示待ちになる。S3007で最後尾で無いと判別した場合、S3003に進み特定されたページの蓄積画像確認画面表示用の画像データの生成を行い処理を繰り返す。S3008では、前ページ表示の指示がされたかの判別を行う。前ページ表示の指示がされた場合はS3009に進み、蓄積されている画像データの先頭かの判別を行う。先頭と判別した場合はS3005に戻り再度入力指示待ちになる。先頭で無いと判別した場合、S3003に進み特定されたページの蓄積画像確認画面表示用の画像データの生成を行い処理を繰り返す。S3010では蓄積画像確認画面510に表示されている画像を縮小表示する指示がされたかの判別を行う。縮小表示が指示されたと判別した場合はS3003に進み特定されたページの蓄積画像確認画面表示用の画像データの生成を行い処理を繰り返す。縮小表示の指示が無い場合S3011に進み、拡大表示の指示がされたかの判別を行う。S3011で拡大表示の指示がされたと判別した場合は指定された場合S3003に進み特定されたページの蓄積画像確認画面表示用の画像データの生成を行い処理を繰り返す。拡大表示の指示が無い場合S3012に進み、画像再読込の指示がされたか判別を行う。S3012で画像再読込の指示がされた場合、S3013に進み、現在表示されているページが文書管理部900のどこで管理されているか等を特定する識別情報を記憶(保持)し処理を終了する。ここで保持された情報が前述の画像読込処理に伝わり、再読込処理が実行される。S3012で再読込の指示が無い場合S3005に戻り入力指示待ちとなる。
図11は、制御装置110の内部ソフトウェア構造を示す図である。700はコントローラソフトウェアであり、その中はプロトコル解釈部701、ジョブ制御部702、デバイス部703で構成されている。プロトコル解釈部701はホストコンピュータ601や、操作部150から、各インタフェース(411−414)を介して送られてきたコマンド(プロトコル)を解釈し、ジョブ制御部702に対してジョブの実行を依頼する。ジョブ制御部702は、プロトコル解釈部の依頼に基づき種々のジョブを実行する。デバイス部703は、画像入出力システム100を構成する各ユニットを制御するドライバソフトを含み、ジョブ制御部702がジョブを実行する際に使用される。
図12は、ジョブ制御部702の構造を示す図である。
同図において700はコントローラソフトウェア、701はプロトコル解釈部、702はジョブ制御部、703はデバイス部である。ジョブ制御部702は、ジョブ生成部800、ジョブ処理部810、ドキュメント処理部820、ページ処理部830、バンド処理部840、デバイス割り当て部850を有している。また、ジョブ処理部810は、ジョブ管理部811、バインダ管理部812、ドキュメント管理部813を有している。また、デバイス部703は、第1デバイス851、第2デバイス852及び第3デバイス853等複数のデバイスを有する事が可能となっている。
ホストコンピュータ601,602や、操作部150から送られてきた一連の操作依頼は、コマンド(プロトコル)という形で、各インタフェース(411−414)を介して送られてくる。送られてきたコマンドは、プロトコル解釈部701で解釈された後、ジョブ制御部702に送られる。この時点でコマンドは、ジョブ制御部702が理解できる形に変換される。
ジョブ生成部800はジョブ814を生成する。ジョブ814にはコピージョブ、プリントジョブ、スキャンジョブ及びファックスジョブ等様々なジョブが存在する。プロトコル解釈部701により解釈されたプロトコルには、例えば、プリントジョブならば印刷する文書の名前や印刷部数、出力先の排紙トレイの指定等の種々の設定情報や、印刷データ自体(PDLデータ)等が含まれる。ジョブ814はジョブ処理部810に送られ処理が行われる。ジョブ処理部810は、ジョブを構成する複数のバインダの出力順など、ジョブ全体に関わる設定がされるジョブ管理部811、バインダを構成する複数のドキュメントの出力順など、バインダ全体に関わる設定がされるバインダ管理部812、ドキュメントを構成する複数のページの出力順など、ドキュメント全体に関わる設定がされるドキュメント管理部813を有し、ジョブ814全体に関する設定や処理が行われる。
更に、ジョブ処理部810では、ジョブ814全体に関する設定や処理以外は、ジョブ814を構成するさらに小さな仕事の単位であるバインダ815に分割し、また、バインダ815全体に関する設定や処理以外は、バインダ815を構成するさらに小さな仕事の単位であるドキュメント816に分割し処理する。ドキュメント816は入力ドキュメント821と1対1に対応付けされており、入力ドキュメント821は、ドキュメント処理部820により出力ドキュメント822に変換処理される。例えば、原稿の束をスキャナで読み取り、複数のイメージデータに変換するスキャンジョブを考えると、原稿の束に関する設定や操作の手順が書かれているのが入力ドキュメント821であり、複数のイメージデータに関する設定や操作の手順が書かれているのが出力ドキュメント822である。そして、紙の束を複数のイメージデータに変換する役割を持っているのがドキュメント処理部820である。
ドキュメント処理部820は、ドキュメント単位の入力ドキュメント821から出力ドキュメント822への変換処理を行い、ドキュメント全体に関する設定や処理以外は、更に小さな仕事の単位である入力ページ831に分割し、ページ処理部830に処理を依頼する。これは、ちょうどジョブ処理部815がジョブ単位の処理に専念して、更に細かい仕事のためにバインダ815、ドキュメント816を生成するのと同じである。ドキュメント単位の設定及び操作は、具体的にはページの並び替え、両面印刷の指定、表紙の付加、OHP中差し等のページ順序に関するものである。
ページ処理部830は、ページ単位の入力ページ831から出力ページ832への変換処理を行う。例えば、上述のスキャンジョブの場合、入力ページ831には読み取りの解像度、読み取りの向き(ランドスケープ/ポートレイト)等の各種設定や、手順が書かれており、出力ページ832にはイメージデータの格納場所等の設定や手順が書かれている。
ここまでは、ジョブの単位を徐々に小さくして、ページの単位で扱えるようにすることを説明してきた。高価なシステムで1ページ分のページメモリを持てるならば、最終的にページ単位までジョブを細分化して処理すればよい。しかし、現実にはメモリのコスト等の問題から1ページ分のページメモリを持てない場合には、数ライン分のメモリ(バンドメモリ)でジョブ814を処理するシステムもある。このような場合、ページを更に細かい単位であるバンドに分割して変換処理を行う。それが入力バンド841、バンド処理部840、出力バンド842であり、これらの動作に関してはページの場合と同様である。
ジョブ処理部810、ドキュメント処理部820、ページ処理部830及びバンド処理部840は、いずれも処理を進める際に画像入出力システム100を構成する種々の物理デバイスを使用する。当然、複数の処理部が同時に仕事を進めるとデバイスの競合が発生するので、それを調停するのがデバイス割り当て部850である。例として図に示した第1〜第3のデバイス851〜853は、デバイス割り当て部850により上述した各処理部に割り当てられる論理デバイスであり、例えば、ページメモリやバンドメモリ、原稿給紙ユニット250、マーキングユニット320エンジン及びスキャナユニット210等が考えられる。
図13は、画像記憶部160に蓄積される画像データを管理する文書管理部900の管理構造を示す図である。
文書管理部900は、フォルダ管理部901、ジョブ管理部902、バインダ管理部903、ドキュメント管理部904、ページ管理部905で構成され、それぞれ管理情報(属性値)を持っている。文書管理部900は、1つまたは複数のフォルダ管理部901で構成され、フォルダ管理部901の管理情報が格納されている。フォルダ管理部901は、1つまたは複数のジョブ管理部902で構成され、ジョブ管理部902の管理情報が格納されている。ジョブ管理部902は、1つまたは複数のバインダ管理部903で構成され、バインダ管理部902の管理情報が格納されている。さらに、ジョブ管理部902は、ジョブ制御部702において処理されるジョブ814の動作に必要な情報で、ジョブ管理部811に格納されている属性値を格納/保存することができる。バインダ管理部903は、1つまたは複数のドキュメント管理部904で構成され、ドキュメント管理部904の管理情報が格納されている。さらに、バインダ管理部903は、ジョブ制御部702において処理されるバインダ815の動作に必要な情報で、バインダ管理部812に格納されている属性値を格納/保存することができる。ドキュメント管理部904は、1つまたは複数のページ管理部905で構成され、ページ管理部905の管理情報が格納されている。さらに、ドキュメント管理部904は、ジョブ制御部702において処理されるドキュメント管理部813に格納されている属性値や、ドキュメント処理部820により処理された出力ドキュメント822の属性値を格納/保存することができる。ページ905は、画像記憶部160に保存された、スキャナで読込んだ1ページ分の画像データ、ホストコンピュータから送信されたPDLを展開した1ページ分の画像データ、FAXで受信した1ページ分の画像データなどと対応付けられている。さらに、ページ管理部905は、ジョブ制御部702のページ処理部830により処理された出力ページ832の属性値を格納/保存することができる。つまり、文書管理部900に保存された情報と、画像記憶部160に保存された画像データから画像蓄積時に投入されたジョブ814を再現することが可能である。また、保存されている情報を再設定することで投入時のジョブと異なる動作をさせることも可能である。
図14は主記憶装置(CPU-AとCPU-Bが共有してアクセスすることが出来る共有メモリ)にアクセスすることが可能なマルチCPUシステムの説明図である、ここでは仮に2つのCPUを搭載したシステムに関して説明するが図14のCPU-A、CPU-B以外のCPUを使用した場合に関しても当発明は該当するものとする。図14中の1001はCPU-A、1002はCPU-B、1003は共有メモリ、1004はシステムバスブリッジ、1005はメモリコントローラ、1006はハードディスクコントローラ、1007はハードディスクである。1004、1005に関しては、図4中で説明したとおりであり、CPUとメモリのデータアクセス方法に関しての説明はここでは省く。CPU-AおよびCPU-Bは、それぞれ、システムバスブリッジ、メモリコントローラを介して、1003共有メモリに対して、データのリード、ライトが可能である。1006ハードディスクコントローラは、メモリコントローラ同様、ハードディスクへの読み書きを制御するコントローラであり、図3にあるようなE−IDEコネクタを介してハードディスクと接続されている。1007ハードディスクはE−IDE規格のハードディスクであり、主記憶装置(共有メモリ)対し、非常に容量が大きい。CPU-AおよびCPU-Bからハードディスクコントローラを介してアクセスすることが可能である。
図15はシステムにチックが入る仕組みの概念図である。1001はクロックジェネレータ、1002は分周器、1003はカウンタレジスタ、1004はコンペアレジスタ、1005は比較器、1006はチックの割り込み、1007はCPU-A、1008はメモリ、1009はメモリ上に取られた今までにCPU−Aに入った総チック数を記録しておく領域、1010はユーザータスクである。クロックジェネレータは一定の間隔でクロックを供給するモジュールである。分周器はクロックジェネレータで生成されたクロックを分周し、何分の1かにすることが出来る。カウンタレジスタとコンペアレジスタは、セットで用い、今回の例ではカウンタレジスタの初期値は0であるとする。分周器からのクロックを受けるたびにカウンタレジスタの値が加算され、コンペアレジスタの値とカウンタレジスタの値が比較器に掛けられる。カウンタレジスタの値がコンペアレジスタの値と等しくないとき、比較器は偽となりチックの割り込みはCPU-Aに入らない。カウンタレジスタとコンペアレジスタの値が等しくなった場合、比較器は正となりチックの割り込みをCPU-Aに入れる。比較器で正となった場合カウンタレジスタの値はまた初期値の0に戻る。割り込みがCPU−Aに入るとCPU−A上のチック用の割り込みプログラムが起動し、メモリ上の今までにCPU−Aに入った総チック数を記録しておく領域の値を増加させる。この総チック数はシステム起動時には0である。ユーザータスクからシステム起動からどのくらいの時間がたっているかという問い合わせに対して、総チック数とチック間隔時間を掛け合わせた値を返せばよいことになる。また、カウンタレジスタの初期値がコンペアレジスタに設定した値であり、分周器からの入力があるたび減算され、カウンタレジスタの値が0になったときに比較器が正となりチックをCPU-Aに入力するようなシステムも存在する。例として、クロックジェネレータが1秒間に1000000回のクロックを発生させることが可能であるとする。分周器はクロックジェネレータからのクロック入力を1/1000にすることが出来る。するとカウンタレジスタには分周器から1秒間に1000回のクロック入力があることになる。コンペアレジスタの値を10と設定しておくと、10ミリ秒ごとにカウンタレジスタとコンペアレジスタの値は等しくなり、CPU-Aには10ミリ秒間隔でチックの割り込みが入ることになる。すなわち、システム起動からの総チック回数は10ミリ秒ごとに増加される。ユーザータスクからのシステム起動後に経過した総時間はどのくらいかという問い合わせに対しては、例えば総チック回数が30回だった場合には、30×10ミリ秒であるから、システム起動後300ミリ秒経過していることになる。
図16はチックの割り込みがCPUで取りこぼされる場合の概念図である。
4201はチックの割り込み、4202は割り込み1、4203はCPU-Bである。4201、4203は図1000で説明したとおりであるが、4202はCPU-Bに入るチックの割り込み以外の割り込み、4205は要因である。
通常、割り込みの種類(割り込み要因)ごとに行う処理は決まっており、チックの割り込みに対してはチックの割り込み用の処理、割り込み1の割り込みに対しては割り込み1用の処理がCPU-Bで実行される。システムにもよるが、割り込み処理中には、その割り込み処理を出来るだけ迅速に行う必要があるため、ほかの割り込みを禁止にする場合が多い。割り込みが禁止されていても、割り込みが入ったという要因は残るため、割り込みが取りこぼされることは少ないが、以下のような場合は割り込みを取りこぼす場合がある。例えば、図のようにCPU-Bに割り込み1の割り込みが入り、CPU-Bは割り込み1用の処理を実行しているとする。割り込み1用の処理は迅速に行わなくてはならないため、CPU-Bは他からの割り込みを全て遮断する。その間にチックの割り込みが入ったとする。チックの割り込みはCPU−Bにより遮断されているため、CPU-Bによってチック用の処理は実行されないが、チックの割り込みが入ったという要因は残る。このあとCPU-Bが割り込み1用の処理を終え、割り込み遮断を解除し、チックの要因が残っていることを知りチック用の処理を実行すれば、チックの割り込みがCPUで取りこぼされることはないが、割り込み1の処理がなかなか終了しなかった場合、チック用の処理が行われていないにもかかわらず、さらにチックの割り込みが掛かろうとした場合、チックの要因は上書きされ、チックの割り込みが2回あったにもかかわらず、CPU-Bは1回しか割り込みが入っていないとご認識する。こうしてCPU-Bはチックの割り込みを取りこぼすことになる。本来ならば、チックの割り込みが10ミリ秒ごとに入るのであれば、割り込み1用の処理を10ミリ秒以内に終わらせないとチックの割り込みが抜ける可能性が生じることになる。
図17はデュアルCPUにおけるチックのずれをあらわした概念図である。4001、4002はチックの割り込み、4003はCPU-A、4004はCPU-B、4005はCPU-Aがメモリ上に保存してあるシステム起動からのCPU-Aに入った総チック回数、4006はCPU-Bがメモリ上に保存してあるシステム起動からのCPU-Bに入った総チック回数である。今までの説明で明らかなように、各CPUでの総チック回数はある程度取りこぼされる。そのため本来であれば等しくならなければいけないCPU-Aの総チック回数とCPU-Bの総チック回数がずれてしまう。これは、CPU-A上で動作するプログラムからの、システム起動からの総時間と、CPU-B上で動作するプログラムのシステム起動からの総時間との間に相違が生じるということである。
図18は本発明の実施例である。1801、1802はチックの割り込みA,B、1803はCPU−A、1804はCPU-B、1805は共有メモリ、1806は共有メモリ上に取られたシステム起動からCPU−Aに入った総チック数を記録しておく領域、1807は共有メモリ上に取られたシステム起動からCPU−Bに入った総チック数を記録しておく領域、1808はチックの割り込みBの要因である。例えば、システム起動から今までにCPU-A、CPU-Bともにチックの割り込みを取りこぼすことはなかったとする。30回目のチックの割り込みA,BがCPU-A、CPU-Bに入ったとする。CPU-Aは割り込み遮断中ではなく、CPU-A上のプログラムであるチックの割り込みA用のプログラムが実行され、共有メモリ上の総チック数が加算され30となる。一方CPU-Bは他の割り込み処理の最中のためその他の割り込みは禁止となっており、チックの割り込みBは要因を残すものの1807のCPU-Bの総チック数が加算されることはない。
図19は図18の状態に更にチック割り込みが入った場合の説明図である。1601、1602はチックの割り込みA,B、1603はCPU−A、1604はCPU-B、1605は共有メモリ、1606は共有メモリ上に取られたシステム起動からCPU−Aに入った総チック数を記録しておく領域、1607は共有メモリ上に取られたシステム起動からCPU−Bに入った総チック数を記録しておく領域、1608はチックの割り込みBの要因である。図18の時点で、Tick−Aは30回となり、Tick−Bは29回のままである。しかし、1802チックの割り込みBが入ったため1808要因は残っている。この状態にさらに31回目のチックが入った場合、CPU-Aは割り込み遮断中ではなく、CPU-A上のプログラムであるチックの割り込みA用のプログラムが実行され、共有メモリ上の総チック数が加算され31となる。一方CPU-Bは他の割り込み処理の最中のためその他の割り込みは禁止となっており、1808要因に上書きする形で要因を残そうとする。従って1602チックの割り込みBは1回取りこぼされたことになる。
図20は、図19の状態において、CPU-Bで実行されていたほかの割り込み処理が終了し、割り込み遮断中の状態が解除された状態である。図19の状態でチックの割り込みBが残した要因がCPU-Bに割り込みを起こし、CPU-B上のプログラムであるチックBの割り込み処理用プログラムが実行される。そのためCPU-Bの総チック回数は加算され29から30となる。従来であればこの状態で終了し、CPU-AとCPU-Bへの総チック回数は1異なることになってしまうが、本発明では、CPU-B上のプログラムであるチックBの割り込み処理用プログラムがCPU-Bの総チック回数を加算した後、共有メモリ上のCPU-Aの総チック回数を参照し、異なっていればCPU-Bの総チック回数をCPU-Aの総チック回数と合わせるように補正する。これにより、マルチCPUでの各CPU毎の総チック回数、すなわちシステムが起動してから現在にいたるまでの総時間を書くCPU毎に同一に保つことが可能となる。
図21は図20で説明したため特に説明は省く。
Claims (5)
- 複数のCPUを有し、前記複数のCPUがアクセス可能である主記憶装置を搭載している画像形成装置において、前記各CPUがアクセス可能な主記憶装置に前記各CPUのチックの回数をそれぞれ保存しておくことを特徴とする画像形成装置。
- 請求項1を具備し、請求項1の手段で保存したチック回数を各CPU毎に比較する比較手段。
- 請求項1を具備し、請求項1の手段で保存したチック回数を各CPU毎に比較する比較手段をもつ画像形成装置。
- 請求項2を具備し、請求項2の手段で比較した結果を用いて、請求項1の手段で保存したチック回数から、各CPUのチック回数を補正することを特徴とする画像形成装置。
- 請求項2を具備し、請求項2の手段で比較した結果を用いて、請求項1の手段で保存したチック回数から、各CPUのチック回数を補正する補正手段。
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