JP2006154923A - 非接触icカード用リーダライタ - Google Patents

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Abstract

【課題】 送信信号と受信信号とで変調方式が異なる非接触ICカードと通信する場合に、受信回路が正常に動作していることを容易に検査することができる非接触ICカード用リーダライタを提供する。
【解決手段】 制御回路2によって制御され、受信回路7,8が正常に動作するか否かを判断するための検査用処理信号を出力する検査回路9を設ける。このリーダライタにおいては、送信と受信とで変調方式が異なるため、検査回路9は、受信回路7,8が受信可能な変調方式を用いて検査用処理信号を生成して出力する。制御回路2は、検査回路9を動作させるとき、通常の通信時に動作するロジック送信回路4の機能を利用して、受信回路7,8を動作させる。受信回路7,8は、検査回路9が出力した検査用送信信号を受信し、復調の信号処理を行って制御回路2に対して出力する。制御回路2は、復調された信号が正常であれば、受信回路が正常に動作していると判断する。
【選択図】 図6

Description

送信信号と受信信号とで変調方式が異なる非接触ICカードと通信が可能な非接触ICカード用リーダライタに関する。
従来、リーダライタの受信回路を検査するには、実際の非接触ICカードからの受信データを受信回路で読取ったり、或いは擬似カードからの受信信号を評価したりするようにしている。さらには検査装置のロジック回路で生成した検査用信号を受信回路に出力して、検査装置により波形レベルや信号波形を観測したり、受信回路性能の判定を行うようにしたりしている(特許文献1参照)。
特開2002−7978号公報
しかしながら、異なるカードタイプに対応するリーダライタを評価する場合、実際の非接触ICカードによる評価では、非接触ICカードのタイプ毎に受信信号の通信方式が異なるために、非接触ICカードを切り替えて評価する必要があり、極めて作業が面倒である。
この場合、検査装置のロジック回路で非接触ICカードに対応して生成した検査用信号を受信回路に出力し、受信回路が受信した受信アナログ信号波形を解析することにより受信回路の性能を判定することが考えられるものの、通常の非接触ICカードとの通信時においては、送信回路からの出力信号の影響を受信回路が受けて、非接触ICカードからの受信信号を受信回路で正常に処理できないことから、送信中は、受信回路を受信不可能な状態に制御するようにしている。このため、このような構成では、受信回路の性能は判定できない。
また、非接触ICカードに対する送信信号と受信信号の通信方式が異なるのが通常であることから、検査用信号を受信回路で処理することはできず、この点からも、このような構成を採用することはできないのが実情である。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、送信信号と受信信号とで変調方式が異なる非接触ICカードと通信する場合に、受信回路が正常に動作していることを容易に検査することができる非接触ICカード用リーダライタを提供することにある。
請求項1の発明によれば、制御回路は、受信回路の機能を検査する場合は、検査回路を制御するので、検査回路から模擬信号が出力される。このとき、制御回路は送信時には本来受信動作が禁止されている受信回路を受信動作可能に制御するので、受信回路は、模擬信号を受信することができる。そして、制御回路は、受信回路から入力される模擬信号を評価するので、送信信号と受信信号の変調方式が異なるにしても、受信回路が正常に動作するかを簡単に検査することができる。
請求項2の発明によれば、送信回路は、変調回路で生成された送信信号を電力増幅回路で電力増幅してアンテナ回路に出力するように構成されている。この場合、検査回路は、模擬信号を出力するときは送信回路を構成する変調回路に対して出力するので、送信回路の構成を利用して模擬信号を生成することができる。従って、検査回路の構成を簡単化することができる。
請求項3の発明によれば、検査回路は、模擬信号を擬似送信回路に出力するので、擬似送信回路からは受信アンテナ回路に模擬信号が電磁波信号として送信される。これにより、受信回路は、受信アンテナ回路を通じて模擬的な受信信号を受信するようになるので、受信アンテナ回路を含んでリーダライタの性能を評価することが可能となる。
請求項4の発明によれば、検査回路から出力される模擬信号のパルス幅は、各カードタイプや通信速度でのアナログ受信フィルタ特性に合わせ設定されていることから、受信回路の受信フィルタ特性が正常である場合は、受信回路から制御回路に出力される受信信号波形の波高値は適切なレベルとなる。従って、制御手段は、受信回路からの受信信号の波高値を検出することにより受信回路のアナログ受信フィルタ特性について性能評価することができる。
請求項5の発明によれば、変調回路の変調度を制御して送信信号の変調度を変更すると、アナログ受信回路の受信信号レベルを変化させることができるので、制御回路は、送信回路から出力される送信信号の変調度を変化させて受信回路が受信不可能となる変調度を求めることにより受信回路の受信増幅性能を判定することができる。
(第1実施例)
以下、本発明の第1実施例について図1乃至図12を参照して説明する。図1は、非接触ICカード用リーダライタの電気的構成を概略的に示す機能ブロック図である。この図1において、リーダライタ1はCPUからなる制御回路2を主体として構成されている。制御回路2は、図示しない上位装置とシリアル通信を行うようになっており、上位装置上で動作するアプリケーションプログラムの指示に基づいて所定の通信方式の電波信号により図示しない非接触ICカードと通信するようになっている。この場合、所定の通信方式としては、例えばタイプA、タイプB、フェリカ(登録商標)が設定されている。タイプA、タイプBは、送信信号と受信信号の変調方式が異なる非対称形であり、フェリカは、送信信号と受信信号の変調方式が同一の対称形である。
発振器3は例えば13.56MHzの発振信号を出力しており、制御回路2は、発振器3からの発振信号を適宜分周したものを動作用クロックとして使用する。
ロジック送信回路4は、発振器3から与えられる発振信号及び制御回路2から与えられる送信データに対して、予め選択された符号化方式で符号化処理することにより送信用の符号化データを作成する。
ロジック送信回路4と共に送信回路を構成するアナログ送信回路5は、変調回路5a及び電力増幅回路5bから構成されており、変調回路5aにおいて、発振器3から与えられる搬送波を、ロジック送信回路4により与えられる符号化データにより、制御回路2により指示された変調度で変調し、それを電力増幅回路5bで増幅することにより送信信号を出力する。変調回路5aは、制御回路2の指令により変調度が制御可能となっていると共に、電力増幅回路5bは、制御回路2の指令により出力振幅が制御可能となっている。
アンテナ回路(送信アンテナ回路、受信アンテナ回路に相当)6は、アナログ送信回路5からの送信信号を電波信号として外部に送信する。
アナログ受信回路7は、検波回路7a、バンドパスフィルタ7b、増幅回路7c、2値化回路7dから構成されている。検波回路7aは、アンテナ回路が受信した非接触ICカードからの受信信号に含まれる副搬送波の周波数である847kHzを抽出する。バンドパスフィルタ7bは、検波回路7aからの受信信号に含まれる信号成分を抽出する。増幅回路7cは、バンドパスフィルタ7bを通過した受信信号を増幅する。2値化回路7dは、増幅回路7cで増幅した受信信号を所定のしきい値で2値化することによりアナログ信号をデジタル信号に変換する。
ここで、検波回路7a及びバンドパスフィルタ7bは、制御回路2により指示される変調方式に応じて検波周波数、選択周波数がそれぞれ変更可能となっていると共に、増幅回路7c、2値化回路7dは増幅率、しきい値がそれぞれ変更可能となっている。
本実施例では、増幅回路7cからのアナログ出力は制御回路2のA/D端子にも出力されるようになっている。
アナログ受信回路7と共に受信回路を構成するロジック受信回路8は、復号回路8a及びフレーム処理回路8bから構成されており、アナログ受信回路7からの受信デジタル信号を、制御回路2により指示された符号化方式で符号化処理することにより受信データに復号すると共に、フレーム処理回路8bによりパラレルデータに復元する。
そして、制御回路2は、非接触ICカードと通信する場合は、通信方式に基づいてロジック送信回路4、アナログ送信回路5、アナログ受信回路7、ロジック受信回路8の変調方式を設定した状態で送信データを出力すると共に、ロジック受信回路8からの受信データに基づいて非接触ICカードからの応答を判断する。
さて、検査回路9は、本発明に関連して設けられたもので、後述するように制御回路2からの検査用データに応じて検査用の符号化データからなる検査処理信号(模擬信号に相当)を生成し、その検査処理信号をアナログ送信回路5に出力する。
図2は、ロジック送信回路4及び検査回路9の構成を示す機能ブロック図である。この図2において、ロジック送信回路4は、送信設定部10、送信制御部11、送信データ変換部12、送信符号化部13から構成されている。送信設定部10は、制御回路2により送信方式に応じたパラメータが設定される。送信制御部11は、送信設定部10に設定されたパラメータに基づいて送信符号化部13及び検査回路9の動作を制御する。送信データ変換部12は、制御回路2から与えられる送信データを波形整形して送信符号化部13に出力する。送信符号化部13は、送信データ変換部12から与えられる送信データをモディファイドミラー,NRZ,マンチェスタから選択された送信方式で符号化した符号化データからなる通常処理信号を生成し、その通常処理信号をアナログ送信回路5に出力する。
検査回路9は、カードシミュレーション部14及び信号生成部15から構成されている。カードシミュレーション部14は、送信データ変換部12から与えられる模擬的な符号化データをサブキャリアマンチェスタ、BPSK−NRZ,マンチェスタから選択された符号化方式で符号化処理するもので、非接触ICカードからの受信信号の周波数に対応した符号化データからなる検査処理信号をアナログ送信回路5に出力する。
アナログ送信回路5は、搬送波をロジック送信回路4からの通常処理信号或いは検査回路9からの検査処理信号によってASK変調するようになっており、その場合のASK変調度を100%,10%の何れかに選択できるように構成されている。ASK変調度100%の場合は、ロジック送信回路4から与えられる通常処理信号と搬送波信号との論理積をとることで生成する。また、ASK変調度10%の場合は、ロジック送信回路4から与えられる通常処理信号によって搬送波信号の増幅率を変化させることで生成する。アナログ送信回路5で変調された送信信号は増幅されてからアンテナ回路6に出力され、電磁波信号として外部に送信される。
図1に戻って、アナログ受信回路7は、非接触ICカード側からの送信信号をアンテナ回路6が受信すると、その受信信号(実際には、アンテナ回路6から送信される搬送波が負荷変調された信号)を制御回路2により選択された変調方式で復調する。
本実施例ではアナログ受信回路7は、検査回路9からの検査処理信号を模擬的な受信信号として受信して選択された変調方式でベースバンド信号に復調するようになっている。
アナログ受信回路7で受信復調されたベースバンド信号は、ロジック受信回路8に与えられ、ロジック受信回路8において、サブキャリアマンチェスタ,BPSK−NRZから制御回路2により指示された符号化方式で符号化処理されることにより受信データとして復元される。
制御回路2は、非接触ICカードの通信タイプがA,B,フェリカの何れであるかに応じて、ロジック送信回路4及びロジック受信回路8の符号化方式を選択すると共に、アナログ送信回路5の変調度を選択し、さらにアナログ受信回路7の受信周波数を選択するようになっている。また、制御回路2は、後述するようにアナログ受信回路7の検査モードを備えており、検査モードを実行する場合は、アナログ送信回路5の送信信号の送信出力及び変調度を制御すると共に、アナログ受信回路7からの受信アナログ信号をA/D変換し、その受信波形を解析することによりアナログ受信回路7の性能を判定するようになっている。
次に、上記構成の作用について説明する。
リーダライタ1の制御回路2は、先ず、上位装置が送信するデータ(コマンドフレーム)に含まれている非接触ICカードの通信方式を参照することで、通信対象となる非接触ICカードの通信方式を判別する。通信方式を取得すると、その通信方式が何れであるかを判定し、通信方式がタイプAである場合は、ロジック送信回路4において送信データがモディファイドミラー方式で符号化されるように選択すると共に、アナログ送信回路5におけるASK変調度が100%になるように選択する。
また、アナログ受信回路7においてはタイプAに対応する受信フィルタを選択し、ロジック受信回路8においては符号化方式としてサブキャリアマンチェスタ符号を選択してから、通常の通信処理を行う。即ち、非接触ICカードに呼び出しコードを送信するポーリングを行い、非接触ICカードがカードのIDを返して応答すると、非接触ICカード側に通信用に割り当てたアドレスの通知を行う。
そして、アナログ受信回路7の動作を停止した状態で確認用コマンドを送信してから、アナログ受信回路7を動作させた状態で応答があると、非接触ICカードが保持しているデータを読み出す。また、必要がある場合は上位装置側より非接触ICカードに対するデータの書き込みを行う。両者間で必要なデータの転送が行われると、通信処理を終了する。この場合、非接触ICカードにアクセスする場合にアナログ受信回路7の動作を停止しているのは、通常の非接触ICカードとの通信時、アナログ送信回路5からの出力信号の影響で、非接触ICカードからの応答がアナログ受信回路7で正常に処理できないからである。
また、非接触ICカードの通信方式がタイプBである場合は、ロジック送信回路4において送信データがNRZ方式で符号化されるように選択すると共に、アナログ送信回路5におけるASK変調度が10%になるように選択する。一方、アナログ受信回路7においてはタイプBに対応する受信フィルタを選択し、ロジック受信回路8においては符号化方式としてBPSK−NRZ符号を選択してから、通信処理を行う。
また、非接触ICカードの通信方式がフェリカである場合は、ロジック送信回路4において送信データがマンチェスタ方式で符号化されるように選択すると共に、アナログ送信回路5におけるASK変調度が10%になるように選択する。一方、アナログ受信回路7においてはフェリカに対応した受信フィルタを選択し、ロジック受信回路8においては符号化方式としてマンチェスタ符号を選択してから、通信処理を行う。
以上のようにして、非接触ICカードの構成が異なり、対応している変調方式が異なる場合であっても、共通のリーダライタ1で通信を行うことが可能となる。
ところで、アナログ受信回路7に異常が発生したときは、上述したような通信が行えなくなってしまうことから、本実施例のリーダライタ1では、次のようにしてアナログ受信回路7が正常に動作するかを判定するようにしている。
即ち、アナログ受信回路7を検査する場合は、非接触ICカードが存在しない状態で上位装置からリーダライタ1に対して検査を実行するように指令する。すると、リーダライタ1は、検査モードに移行し、ロジック送信回路4において符号化方式としてマンチェスタを選択すると共に、検査回路9を動作させる。すると、検査回路9からアナログ受信回路7に受信動作制御信号が出力されるので、制御回路2により動作が停止されていたアナログ受信回路7が動作する。
そして、制御回路2は、検査回路9に対して非接触ICカードから返信される信号周波数に応じたパルス幅を有する符号化データを与える。つまり、通信方式がタイプA,Bの受信信号は、13.56MHzの搬送波を847.5KHzで変調した副搬送波を用いる非対称形であることから、図3に示すように1周期が1.18μsのパルス信号を与える。また、通信方式がフェリカの場合は、副搬送波を用いない対称形であるから、アナログ送信回路5から13.56MHzの搬送波をそのまま出力する。
図4は、カードタイプ、通信速度毎での受信信号の周波数を示している。この図4において、受信信号の周波数として2つの周波数が設定されているのは、非接触ICカードは、リーダライタ1から受けた搬送波を用いて所定の送信周波数を生成する場合、その周波数の2倍の送信周波数も同時に生成している場合があるからである。
図5は、検査回路9からアナログ送信回路5に出力される検査処理信号を示しており、(a)はタイプA、(b)はタイプB、(c)はフェリカの場合を示している。
以上のような動作により、図6に示すようにアナログ送信回路5からは非接触ICカードからの受信信号の信号波形を模擬した検査処理信号がアナログ受信回路7に直接出力される。
ここで、図7(a)はリーダライタ1から非接触ICカードへの送信信号を示し、同図(b)はリーダライタ1の非接触ICカードからの受信信号を示している。この図7に示すように、送信信号のキャリア振幅や変調振幅は受信信号のキャリア振幅や変調振幅に比較して大きく、送信信号をそのままアナログ受信回路7に与えたのではアナログ受信回路7が受信処理できないことから、制御回路2は、アナログ送信回路5から検査用の送信信号を出力する場合は、その波形が通常の受信信号の波形と同等となるように制御する。
つまり、受信信号は、送信出力を大きくすると、図8(a)に示すようにキャリア振幅が大きくなり、送信出力を小さくすると、同8(b)に示すようにキャリア振幅が小さくなるという特性を示すことから、アナログ送信回路5における送信出力を制御することにより検査用の送信信号のキャリア振幅を適切に制御することができる。
また、受信信号は、変調度を大きくすると、図9(a)に示すように変調振幅が大きくなり、変調度を小さくすると、同図(b)に示すように振幅変調が小さくなる特性を示すことから、アナログ送信回路5における変調度を制御することにより検査用の送信信号の変調振幅を適切に制御することができる。
従って、アナログ受信回路7は、以上のようにして適切なキャリア振幅及び変調振幅に制御された検査用の送信信号を予め選択された周波数で弁別し、その受信アナログ信号を制御回路2に出力する。
制御回路2は、アナログ受信回路7からの受信アナログ信号をA/D変換して受信波形を解析することによりアナログ受信回路7の受信フィルタ特性を判定する。つまり、受信フィルタ特性が異常のときは、図10(b)に示すように受信波形のレベルが下限値よりも低かったり、(c)に示すように上限値よりも高くなったりすることから、(a)に示すように受信波形のレベルが上限値と下限値との間のときは、受信フィルタ特性は正常であると判定することができる。
また、図11(a)に示すようにアナログ送信回路5の変調度が高いときは、図12(a)に示すように受信アナログ信号波形の受信信号レベルが高くなって受信可能となり、図11(b)に示すように変調度が低いときは、図12(b)に示すように受信アナログ信号波形が低くなって受信不可能となることから、変調度を制御することにより受信増幅性能を判定することができる。つまり、アナログ受信回路7の受信増幅性能が正常の場合は、アナログ受信回路7が受信不能となる受信アナログ信号の変調度は高いのに対して、アナログ受信回路7の受信増幅性能が異常の場合は、アナログ受信回路7が受信不能となる受信アナログ信号の変調度は低くなる。従って、制御回路2は、アナログ送信回路5から出力される検査用の受信信号の変調度を変化させてアナログ受信回路7が受信不可能となる変調度を求めることによりアナログ受信回路7の受信増幅性能を判定することができる。
以上のようにして、制御回路2は、アナログ受信回路7において所定のカードタイプの所定の通信速度での受信機能が正常であると判定したときは、同一のカードタイプの異なる通信速度での受信性能を判定する。同様にして、全てのカードタイプの全ての通信速度毎での受信機能を判定し、全てが正常であるときは正常であることを報知し、一つでも異常があるときは異常内容を報知する。
尚、図4に示すように受信周波数として2種類の周波数が存在する場合は、両方の周波数でもって順に判定する。
このような実施例によれば、リーダライタ1のアナログ受信回路7を検査する際は、アナログ受信回路7を動作させた状態で検査回路9を動作させることにより検査処理信号をアナログ送信回路5に出力し、アナログ送信回路5においてアナログ受信回路7が受信可能な検査用の模擬的な受信信号を生成してアナログ受信回路7に出力すると共に、アナログ受信回路7において受信フィルタで弁別されたアナログ受信信号を制御回路2に出力することによりアナログ受信回路7が正常に動作するかを判定するようにしたので、送信信号と受信信号の通信方式が異なっているにしても、検査回路9において受信信号をシミュレートすることによりアナログ受信回路7の検査が可能となる。
しかも、検査回路9において検査処理信号を生成する手段として、通常に設けられているロジック送信回路4の機能を利用するようにしたので、検査回路9の構成を簡単化することができる。
(第2実施例)
次に、本発明の第2実施例について図13を参照して説明するに、第1実施例と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。この第2実施例は、アンテナ回路6を含んで性能検査を行うことを特徴とする。
図13は、リーダライタ1の構成を概略的に機能ブロックで示している。この図13において、検査回路9には擬似送信回路21が接続されている。この擬似送信回路21は、別基板で構成されており、通常運用では検査回路9に接続されず、検査時のみ図示しない端子を通じて検査回路9に接続し、アンテナ回路6に対して所定位置に配設される。この擬似送信回路21は、アナログ送信回路5とアンテナ回路6の機能を併せ持ち、搬送波を検査回路9から与えられる検査用の符号化データ(模擬信号に相当)で変調することにより検査用の送信信号を電磁波信号としてアンテナ回路6に送信する。
アンテナ回路6が擬似送信回路21からの検査用の送信信号を受信したときは、アナログ受信回路7は、アンテナ回路6から検査用の受信信号を受信することになるので、アナログ受信回路7からの受信アナログ信号の信号波形を制御回路2で解析して評価判定することにより、第1実施例と同様に、送信信号と受信信号の変調方式が異なる場合であっても、アナログ受信回路7の機能を評価することが可能となる。
この場合、アンテナ回路6を含んで検査することができるので、アナログ受信回路7の機能に加えてリーダライタ1の受信性能を評価することが可能となる。
また、アンテナ回路6が受信する受信信号のキャリア振幅及び変調振幅は送信信号のキャリア振幅及び変調振幅に比較して減衰しているので、第1実施例のように、送信信号の信号波形を調整することなく実施できる。
本発明は、上記実施例に限定されることなく、次のように変形または拡張できる。
リーダライタ1の通信方式としては、タイプA、タイプB、フェリカに限定されることなく、種々の通信方式に対応するようにしてもよい。
第1実施例の検査回路9に第2実施例の擬似送信回路21を接続し、検査回路9が模擬信号をアナログ送信回路5と擬似送信回路21に選択的に送信するようにしてもよい。
アンテナ回路6に代えて、送信アンテナ回路と受信アンテナ回路をそれぞれ独立して設けるようにしてもよい。
検査回路9に、ロジック送信回路4とアナログ送信回路5の機能を持たせるようにしてもよい。
検査回路9からアナログ受信回路7に対して受信動作制御信号を出力するのに代えて、制御回路2から出力するようにしてもよい。
リーダライタ1が検査モードを実行するタイミングとしては、非接触ICカードが存在しないことを確認した状態で自動的に実行するようにしてもよい。
本発明の第1実施例におけるリーダライタの構成を示す機能ブロック図 ロジック送信回路及び検査回路の構成を示す示す機能ブロック図 符号化データの波形を示す図 各通信方式における異なる通信速度での受信周波数を示す図 検査回路からの異なる通信方式での検査処理信号を示す図 各信号波形を示す図1相当図 (a)送信信号波形、(b)受信信号波形を示す図 異なる送信出力で示す送信信号波形図 異なる変調度で示す送信信号波形図 異なる受信フィルタ特性で示す受信信号波形図 異なる変調度で示す受信信号波形図 異なる変調度で示す受信アナログ波形図 本発明の第2実施例を示す図1相当図
符号の説明
図面中、1はリーダライタ、2は制御回路、4はロジック送信回路(送信回路)、5はアナログ送信回路(送信回路)、5aは変調回路、5bは電力増幅回路、6はアンテナ回路(送信アンテナ回路、受信アンテナ回路)、7はアナログ受信回路(受信回路)、8はロジック受信回路(受信回路)、9は検査回路、21は擬似送信回路である。

Claims (5)

  1. 非接触ICカードに動作電力を供給するために送信時のみでなく受信時にも所定周波数の搬送波を送信し、送信時と受信時とで変調方式が異なる非接触ICカード用リーダライタにおいて、
    送信時には受信回路の受信動作を禁止し、受信時には前記受信回路の受信動作を可能に制御する制御回路と、
    この制御回路が出力する送信データを送信アンテナ回路に出力する送信回路と、
    受信アンテナ回路が受信した非接触ICカードからの受信信号を再生して前記制御回路に対して出力する受信回路と、
    当該リーダライタの検査のために前記制御回路の指示に従って、前記受信アンテナ回路が受信した非接触ICカードからの受信信号を模擬する模擬信号を出力する検査回路とを備え、
    前記制御回路は、受信時に前記検査回路を制御して前記模擬信号を出力させる場合には、前記受信回路から入力される模擬信号を評価し、前記受信回路が正常に動作するか否かを検査することを特徴とする非接触ICカード用リーダライタ。
  2. 前記送信回路は、
    前記制御回路が出力する送信データに基づいて送信時の変調方式で使用する符号化方式の送信信号を出力するロジック送信回路と、
    このロジック送信回路が出力した送信信号を用いて搬送波を変調し、送信信号を生成する変調回路と、
    この変調回路が出力した送信信号を電力増幅し、前記アンテナ回路に出力する電力増幅回路とを含んで構成され、
    前記検査回路は、模擬信号を前記変調回路に対して出力することを特徴とする請求項1記載の非接触ICカード用リーダライタ。
  3. 電磁波信号を前記受信アンテナ回路に向けて送信する擬似送信回路を備え、
    前記検査回路は、模擬信号を前記擬似送信回路に対して出力することを特徴とする請求項1記載の非接触ICカード用リーダライタ。
  4. 前記検査回路は、各カードタイプや通信速度でのアナログ受信フィルタ特性に合わせたパルス幅の模擬信号を出力し、
    前記受信回路は、受信信号波形を前記制御回路にアナログ出力し、
    前記制御回路は、入力した受信信号波形の波高値を判定することにより、各カードタイプや通信速度でのアナログ受信フィルタ特性について性能評価することを特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載の非接触ICカード用リーダライタ。
  5. 前記受信回路は、増幅回路を有するアナログ受信回路を含んで構成され、
    前記制御回路は、前記変調回路の変調度を制御して送信信号の変調度を変更することにより前記アナログ受信回路の受信信号レベルを変化させ、前記アナログ受信回路での受信増幅性能を確認することを特徴とする請求項2ないし4の何れかに記載の非接触ICカード用リーダライタ。

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