JP2006154845A - 光走査装置及びそれを用いた画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 主走査方向の像面湾曲や歪曲収差ならびに副走査方向の像面湾曲や倍率の変動等を良好に補正すると共にコンパクトな構成で高精細な印字に適した光走査装置を得ること。
【解決手段】 回転多面鏡と、光源手段から出射された光束を該回転多面鏡に導光する入射光学手段と、該回転多面鏡によって反射偏向された光束を被走査面上に結像させるfθ特性を備えた走査光学手段と、を有し、
前記走査光学手段は、複数のレンズを有し、該複数のレンズのうち少なくとも1つのレンズは、主走査断面内において少なくとも1つのレンズ面が該レンズの光軸を挟んで主走査方向に非対称に形状が変化する母線非対称面であり、
該母線非対称面は、レンズ有効部の両端部において母線非対称傾斜面。
【選択図】図1

Description

本発明は光走査装置及びそれを用いた画像形成装置に関し、光源手段から出射した光束を光偏向器としてのポリゴンミラーにより反射偏向させ、走査光学手段(fθレンズ系)を介して被走査面上を光走査して画像情報を記録するものである。
例えば電子写真プロセスを有するレーザービームプリンタやデジタル複写機等の装置に好適なものである。
特に本発明は走査光学手段を構成する複数枚のfθレンズの形状を適切に設定することにより、主走査方向の像面湾曲収差及びfθ特性が補正されて良好なる画像が常に得られるものである。
従来よりレーザービームプリンタ等の光走査装置においては光源手段から画像信号に応じて光変調され出射した光束を、例えば回転多面鏡(ポリゴンミラー)より成る偏向手段により周期的に偏向させている。そしてfθ特性を有する走査光学手段によって感光性の記録媒体(感光体ドラム)面上にスポット状に収束させ、記録媒体面上を光走査して画像記録を行なっている。
図22は従来の光走査装置の要部概要図である。同図において光源手段91から出射した発散光束はコリメーターレンズ92によって略平行光束とされ、絞り93によって該光束(光量)を制限して副走査方向のみに屈折力を有するシリンドリカルレンズ94に入射している。シリンドリカルレンズ94に入射した略平行光束のうち主走査断面内においてはそのまま略平行光束の状態で出射し、副走査断面内においては収束して回転多面鏡から成る偏向手段95の偏向面95aにほぼ線像として結像している。
そして偏向手段95の偏向面95aで反射偏向された光束をfθ特性を有する走査光学手段99を介して被走査面としての感光ドラム面98上へ導光している。そして該偏向手段95の矢印方向に回転させることによって該感光ドラム面98上を光走査して画像情報の記録を行っている。
この種の光走査装置において高精度な画像情報の記録を行うには被走査面全域に渡って像面湾曲が良好に補正されスポット径が揃っていること、被走査面上を光走査する際に等速性が保たれていること(fθ特性)が重要である。このような光学特性を満たす光走査装置もしくはfθレンズ系(走査光学手段)は従来より種々と提案されている。又一方でレーザービームプリンタやデジタル複写機等のコンパクト化及び低コスト化に伴い、光走査装置にも同様のことが求められている。
これらの要望を両立させる光走査装置が提案されている(特許文献1)。
特許文献1においては像面湾曲や歪曲収差を良好に補正すると共に像高によるスポット径の変化等の影響を小さく抑えている。
一般に光走査装置の更なるコンパクト化を図るにはfθレンズ系の焦点距離を短くし、画角を広げ、fθレンズ系を構成するfθレンズも偏向手段であるポリゴンミラーヘ近づける必要がある。これらは全て収差補正を難しくさせてしまい、このままではコンパクト化した際に、広画角領域における像面湾曲及びfθ特性が良好に補正されないという問題点があった。
また広画角化に伴いもう1つ問題点が発生する。従来より光源手段から出射した光束はポリゴンミラーの偏向面へfθレンズ系の光軸に対して斜めから入射しているが、このとき偏向面で光束が反射偏向される反射位置が連続的、且つ走査中心に対して非対称に変化する。この反射位置の非対称変化は特に結像位置に影響を与え平坦な像面湾曲を得ることが困難となる。
上記反射位置の非対称変化はそもそも光源手段からの光束をfθレンズ系の光軸に対して斜めから入射させることによって生じる。このため、該光源手段からの光束をfθレンズ系の光軸方向から入射させることによって無くすことができる。
しかしながら配置上の無理があり、fθレンズ系の外側から入射させなくてはならないため反射位置の非対称変化が像面湾曲に与える非対称性を無くすことができない。
そこで、fθレンズ系を構成するfθレンズの母線形状に上下非対称性が導入された例が種々と提案されている(特許文献2、3)。
特開平10−232346号公報 特開平4−60608号公報 特開平9−265041号公報
光走査装置において、fθレンズ系のコンパクト化を図る上では画角±47°を越える広画角領域においても像面湾曲及びfθ特性が良好に補正されていなければならない。
しかしながら特許文献2、3の光走査装置は、必ずしもこれを満足するものではなかった。
また光走査装置をマルチビームに対応させるためには主走査方向におけるジッターを低減させるためにコリメーターレンズから出射された光束を略平行光束にする必要があった。
本発明は、主走査方向の像面湾曲や歪曲収差ならびに副走査方向の像面湾曲や倍率の変動等を良好に補正すると共にコンパクトな構成で高精細な印字に適した光走査装置及びそれを用いた画像形成装置の提供を目的とする。
請求項1の発明の光走査装置は、光源手段と、回転多面鏡と、該光源手段から出射された光束を該回転多面鏡に導光する入射光学手段と、該回転多面鏡によって反射偏向された光束を被走査面上に結像させるfθ特性を備えた走査光学手段と、を有する光走査装置において、
前記入射光学手段は、該光束を主走査断面内において、該回転多面鏡の偏向面に該走査光学手段の光軸に対して斜め方向から入射させ、
前記走査光学手段は、複数のレンズを有し、該複数のレンズのうち少なくとも1つのレンズは、主走査断面内において少なくとも1つのレンズ面が該レンズの光軸を挟んで主走査方向に非対称に形状が変化する母線非対称面であり、
該母線非対称面は、レンズ有効部の両端部において該レンズの光軸に対して該光源手段側の端部のレンズ面位置が反光源手段側の端部の面位置より該被走査面側に位置する母線非対称傾斜面であることを特徴としている。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記母線非対称傾斜面は前記走査光学手段を構成する複数のレンズのうち最も被走査面側に位置するレンズに設けられていることを特徴としている。
請求項3の発明の光走査装置は、光源手段と、回転多面鏡と、該光源手段から出射された光束を該回転多面鏡に導光する入射光学手段と、該回転多面鏡によって反射偏向された光束を被走査面上に結像させる走査光学手段と、を有する光走査装置において、
前記入射光学手段は、該光束を主走査断面内において、該回転多面鏡の偏向面に該走査光学手段の光軸に対して斜め方向から入射させ、
前記走査光学手段は、複数のレンズを有し、該複数のレンズのうち少なくとも1つのレンズは、主走査断面内において少なくとも1つのレンズ面が該レンズの光軸を挟んで主走査方向に非対称に形状が変化する母線非対称面であり、
該母線非対称面は、レンズ有効部の両端部において該レンズの光軸に対して該光源手段側の端部の曲率が反光源手段側の端部の曲率より大きい母線非対称曲率面であることを特徴としている。
請求項4の発明は、請求項3の発明において、前記母線非対称曲率面は前記走査光学手段を構成する複数のレンズのうち最も被走査面側に位置するレンズに設けられていることを特徴としている。
請求項5の発明は、請求項1乃至4のいずれか1項の発明において、前記走査光学手段は、第1のレンズ、第2のレンズからなり、主走査断面内における該第1のレンズ、該第2のレンズのパワーを各々φ1、φ2としたとき、
φ2≦φ1/5
なる条件を満足することを特徴としている。
請求項6の発明は、請求項1乃至5のいずれか1項の発明において、主走査断面内において、前記第2のレンズの主平面は、前記走査光学手段の光軸方向において前記第1のレンズよりも前記偏向手段側に位置していることを特徴としている。
請求項7の発明は、請求項1乃至6のいずれか1項の発明において、前記走査光学手段の光軸方向において前記回転多面鏡の偏向面から前記第2のfθレンズの被走査面側の面までの距離をd、該被走査面上の有効走査幅をWとしたとき、
d/W≦0.2
なる条件を満足することを特徴としている。
請求項8の発明は、請求項1乃至7のいずれか1項の発明において、前記第1のレンズ及び前記第2のレンズのレンズ有効部の長さは、共に該レンズの光軸に対して前記光源手段側のレンズ有効部が反光源手段側のレンズ有効部よりも長いことを特徴としている。
請求項9の発明は、請求項1乃至8のいずれか1項の発明において、前記走査光学手段のfθ係数をk、前記被走査面上の有効走査幅をWとしたとき、
k/W≦0.6
なる条件を満足することを特徴としている。
請求項10の発明は、請求項1乃至9のいずれか1項の発明において、前記光源手段は複数の発光部を有することを特徴としている。
請求項11の発明は、請求項1,2,5乃至10のいずれか1項の発明において、前記母線非対称傾斜面は、レンズ有効部の両端部においてレンズの光軸に対して光源手段側の端部の曲率が反光源手段側の端部の曲率より大きい母線非対称曲率面であることを特徴としている。
請求項12の発明の画像形成装置は、請求項1乃至11のいずれか1項記載の光走査装置と、該光走査装置の被走査面に配置された感光体と、該感光体上を光束が走査することによって形成された静電潜像をトナー像として現像する現像手段と、該現像されたトナー像を用紙に転写する転写手段と、転写されたトナー像を用紙に定着させる定着手段とを備えたことを特徴としている。
本発明によれば、主走査方向の像面湾曲や歪曲収差ならびに副走査方向の像面湾曲や倍率の変動等を良好に補正すると共にコンパクトな構成で高精細な印字に適した光走査装置及びそれを用いた画像形成装置が得られる。
図1は本発明の光走査装置の実施形態1の主走査方向の要部断面図(主走査断面図)である。
尚、本明細書において偏向手段によって光束が反射偏向(偏向走査)される方向を主走査方向(母線方向)、走査光学手段の光軸及び主走査方向と直交する方向を副走査方向(子線方向)と定義する。
図中、1は光源手段であり、例えば半導体レーザーより成っている。3は開口絞りであり、通過光束径を整えている。2は集光レンズとしてのコリメーターレンズであり、光源手段1から出射された光束を略平行光束に変換している。4はシリンドリカルレンズ(アナモフィックなレンズ)であり、副走査方向にのみ所定のパワーを有しており、コリメーターレンズ2を通過した略平行光束を副走査断面内で後述する光偏向器5の偏向面(反射面)5a近傍にほぼ線像として結像させている。
尚、開口絞り3、コリメーターレンズ2、そしてシリンドリカルレンズ4等の各要素は入射光学手段11の一要素を構成している。
5は偏向手段としての光偏向器であり、例えば4面構成のポリゴンミラー(回転多面鏡)より成っており、モータ等の駆動手段(不図示)により図中矢印A方向に一定速度で回転している。
9は集光機能とfθ特性を有する走査光学手段(fθレンズ系)であり、後述する形状より成る第1、第2の2枚のfθレンズ6,7を有している。そして光偏向器5によって反射偏向された画像情報に基づく光束を被走査面としての感光ドラム面8上に結像させ、かつ副走査断面内において光偏向器5の偏向面5aと被走査面8との間を共役関係にすることにより、倒れ補正機能を有している。
8は被走査面としての感光ドラム面である。
本実施形態において半導体レーザー1から出射した光束は開口絞り3によって該光束(光量)が制限され、コリメーターレンズ2により略平行光束に変換され、シリンドリカルレンズ4に入射している。シリンドリカルレンズ4に入射した略平行光束のうち主走査断面内においてはそのままの状態で射出する。
また副走査断面内においては収束して光偏向器5の偏向面5aにほぼ線像(主走査方向に長手の線像)として結像している。そして光偏向器5の偏向面5aで反射偏向された光束は第1,第2のfθレンズ6,7を介して感光ドラム面8上にスポット状に結像される。そして該光偏向器5を矢印A方向に回転させることによって、該感光ドラム面8上を矢印B方向(主走査方向)に等速度で光走査している。これにより記録媒体としての感光ドラム面8上に画像記録を行なっている。
次に本実施形態における走査光学手段9を構成する第1、第2のfθレンズ6,7の特徴について説明する。
本実施形態では走査光学手段9を共に正のパワー(屈折力)を有する第1,第2のfθレンズ6,7で構成し、双方のパワー配分を適切に行うことによって良好なる像面湾曲特性を得ている。
即ち、本実施形態においては第1、第2のfθレンズ6,7の主走査断面内におけるパワーを各々φ1,φ2としたとき
φ2≦φ1/5 ・・・・(1)
なる条件を満足するようにしている。
第2のfθレンズ7は主走査断面内においてポリゴンミラー5側へ凸面を向けたメニスカス状の正レンズより成り、主平面を第1のfθレンズ6よりもポリゴンミラー5側に位置させている。これにより像面湾曲特性とfθ特性を共に良好に補正している。ここで形状とは光軸近傍(ベース球面)のことを言う。
また第1、第2のfθレンズ6,7は両面共に母線形状(主走査断面形状)が非円弧な非球面レンズであり、双方の非球面量の配分を適切に行うことによって、更に良好なる像面湾曲特性及びfθ特性を得ている。
図2は第1、第2のfθレンズ6,7の各面6a,6b,7a,7bに与えられた非球面変位量を示す説明図である。図中、R1,R2,R3,R4は各々順に第1、第2のfθレンズ6,7の各面6a,6b,7a,7bを示しており、レンズ面座標において+側にあれば被走査面8側に、−側にあればポリゴンミラー5側に変位していることを示している。
第1のfθレンズ6は主走査断面内においてポリゴンミラー5側に凹面を向けたメニスカス状の正レンズより成っている。そして入射面6a及び出射面6bは共にベース球面(光軸上近傍)から被走査面8側に変位するように非球面量が与えられており、主に像面湾曲特性を良好に補正している。
第2のfθレンズ7は上述の如く主走査断面内においてポリゴンミラー5側に凸面を向けたメニスカス状の正レンズである。そして入射面7a及び出射面7bは共にベース球面からポリゴンミラー5側に変位するように非球面量が与えられており、主にfθ特性を良好に補正している。
このように本実施形態では第1、第2のfθレンズ6,7の各面6a,6b,7a,7bを上記のように適切に変化させることによって、その自由度を上げている。
一般に光走査装置をコンパクト化するにあたって、広画角領域においても像面湾曲及びfθ特性を満足させる走査光学手段(fθレンズ系)が求められる。
本実施形態では走査光学手段9のfθ係数をk、被走査面8上の有効走査幅をWとしたとき、
k/W≦0.6 ・・・・(2)
なる条件を満足するように各要素を設定している。
即ち、本実施形態では有効走査幅w=214(mm)、fθ係数k=110(mm/rad)であって、上記条件式(2)を満足する広画角(±55.7°)で構成されている。このときの第1、第2のfθレンズ6,7の各面6a,6b,7a,7bのレンズ面座標を図3に示す。レンズ面座標とは光軸と各レンズ面の交点を原点とし、レンズ面形状(母線形状)を各面6a,6b,7a,7bの相対座標系で示したものである。
尚、fθ係数k(mm/rad)とは、画角をθ(rad)、被走査面上8の像高をY(mm)としたとき、次式の関係が成り立つ係数である。
Y=k×θ
このとき、主走査方向において偏向手段へ入射する光束が平行光束であれば、fθ係数kは走査光学手段9の焦点距離と等しくなる。
図中、R1,R2,R3,R4は各々順に第1、第2のfθレンズ6,7の各面6a,6b,7a,7bを示しており、レンズ面座標において+側にあれば被走査面8側に、−側にあればポリゴンミラー5側に位置することを示している。
第2のfθレンズ7の入射面7aの主走査断面内における母線形状は該レンズ7の光軸上のベース球面がポリゴンミラー5側へ凸を向けている。そして該光軸上からレンズ有効部の両端部へかけてベース球面からポリゴンミラー5側へ変位するように与えられた非球面変位量が徐々に大きくなり凸から凹へ反転している。そして該レンズ有効部の両端部での面位置(面座標)が該レンズの光軸上の面頂点の位置よりもポリゴンミラー5側に位置している。これにより±55.7°という広画角においてもfθ特性を良好に補正することができる。
図4に第1、第2のfθレンズ6,7の各面6a,6b,7a,7bの曲率(局所1/R)を示す。
第1のfθレンズ6の各面6a,6bの母線方向(主走査方向)の曲率は、共に該レンズ6の光軸上からレンズ有効部の両端部へかけて徐々に大きくなり、途中で変曲点を取って徐々に小さくなるように形成されている。これにより広画角における像面湾曲を良好に補正することができる。
また第1、第2のfθレンズ6,7の各面6a,6b,7a,7bの主走査断面内における母線形状はレンズ有効部の両端部での面位置を共に該レンズの光軸上の面頂点の位置よりも該ポリゴンミラー5側に位置させている。そして該レンズ有効部の両端部の曲率を共に負より構成している。これによりコンセントリックなレンズ系とし、広画角領域においても波面収差を良好に補正することができる。
本実施形態では第1、第2のfθレンズ6,7の母線形状は16次までの関数として表せる非球面形状より構成している。例えば第1、第2のfθレンズ6,7と光軸との交点を原点とし、光軸方向をX軸、主走査断面内において光軸と直交する軸をY軸としたとき、主走査方向と対応する母線方向が
・・・(3)
(但し、Rは母線曲率半径,K,B4 ,B6 ,B8 ,B10,B12,B14,B16
非球面係数)
なる式で表わされるものである。
本実施形態においては走査光学手段9の光軸は被走査面8の有効走査幅の中心へ向かう光線上に重ねて配置しており、これにより第1、第2のfθレンズ6,7のシフト及びチルトを与えていない。
本実施形態ではポリゴンミラー5の偏向面5aから第2のfθレンズ7の被走査面8側のレンズ面7bまでの距離をd、被走査面8上の有効走査幅をWとしたとき、
d/w≦0.2 ……(4)
なる条件を満足するように各要素を設定している。本実施形態では
d/w=0.15
であり、走査光学手段9をポリゴンミラー5近傍に配置して装置全体のコンパクト化を図っている。
次に表−1に本実施形態における第1、第2のfθレンズ6,7の母線形状を表わす各係数及びその他の諸特性を示す。図5に本実施形態における像面湾曲と歪曲収差(fθ特性)の収差図を示す。同図において各収差とも実用上問題無いレベルまで補正されていることが分かる。
尚、本実施形態では上述の如く走査光学手段9を2枚のfθレンズで構成することによって各レンズの光軸方向の中心肉厚を薄くでき、これにより該2枚のfθレンズをプラスチック成形する際の成形タクトタイムを短縮でき、コストダウンが図れる。また第2のfθレンズ7は主走査断面内において正のパワーを有しているが、負のパワーにしても上述の実施形態1と同様に像面湾曲特性を良好に補正することができる。
また本実施形態ではシングルビームの光走査装置に限らず、複数の発光部を有するマルチビーム光走査装置においても適用することができる。
図6は本発明の光走査装置の実施形態2の主走査方向の要部断面図(主走査断面図)である。同図において図1に示した要素と同一要素には同符番を付している。
本実施形態において前述の実施形態1との相違点は複数の光束を用いて被走査面8上を光走査するマルチビーム光走査装置より構成した点である。
又、光源手段31から出射した複数の光束を主走査断面内において走査光学手段9の光軸に対し斜め方向(光軸に対し85°の角度を成して)からポリゴンミラー5へ入射させた点である。そして走査光学手段9を構成する第1、第2のfθレンズ6,7を4面構成のポリゴンミラー5に最適な形状より形成した点である。その他の構成及び光学的作用は実施形態1と略同様であり、これにより同様な効果を得ている。
即ち、同図において31は光源手段であり、複数の発光部を有するマルチ半導体レーザーより成っている。
一般にマルチビームを用いたマルチビーム光走査装置においては各収差を更に良好に補正する必要があり、とりわけ像面湾曲においては複数のビーム間におけるジッターヘの影響があることから、その補正について重要視される。
図7は第1、第2のfθレンズ6,7の各面6a,6b,7a,7bに与えられた非球面変位量を示す説明図である。図8は第1、第2のfθレンズ6,7の各面6a,6b,7a,7bのレンズ面座標を示す説明図、図9は第1、第2のfθレンズ6,7の各面6a,6b,7a,7bの曲率を示す説明図である。これらは前述の実施形態1と略同様であり、これにより同様の効果を得ている。
第1、第2のfθレンズ6,7を有する走査光学手段9は母線形状が非対称な面を3面有しており、該第1のfθレンズ6のレンズ面6b、該第2のfθレンズ7の両レンズ面7a,7bがそれにあたる。
尚、母線形状が非対称な面(以下「母線非対称面」とも称す。)とは、例えば前記(3)式に示された母線形状を表現する多項式において非球面係数が異なることによって光軸を挟んで光源手段側と反光源手段側(レンズの上下、主走査方向)とで非対称に形状が変化するレンズ面(非球面)を言う。
図10、図11は各々本実施形態の第2のfθレンズ7の各面7a,7bにおける母線形状の非対称性を示した説明図である。
図10には光軸を挟んで光源手段側(図中上半部)と反光源手段側(図中下半部)とのレンズ有効部において、光軸から主走査方向(Y方向)に等距離にある位置での光軸方向(X方向)の位置差を示してある。
同図においては光源手段側のレンズ有効部の光軸方向の面位置(X座標)から反光源手段側のレンズ有効部の光軸方向の面位置を引いた値をプロットしている。この値が+(プラス)ならば光源手段側のレンズ有効部の面位置が反光源手段側のレンズ有効部の面位置よりも被走査面8側に、−(マイナス)ならばポリゴンミラー5側に位置している
ことを示している。
同図より母線非対称面はレンズ有効部の両端部において、レンズの光軸に対して光源手段側の端部の面位置が反光源手段側の端部の面位置よりも被走査面8側に位置しており、レンズ面を傾かせていることが分かる。このような傾いたレンズ面を母線非対称傾斜面と称す。本実施形態では第2のfθレンズ7の両面7a,7bが母線非対称傾斜面である。
図11には光軸を挟んで光源手段側と反光源手段側とのレンズ有効部において、光軸から主走査方向に等距離にある位置Yでの曲率(1/R)差を示してある。同図においては光源手段側の面のあるY座標における曲率から反光源手段側の同一Y座標における曲率を引いた値をプロットしている。この値が+(プラス)ならば光源手段側のレンズ有効部の曲率が反光源手段側のレンズ有効部の曲率よりも大きく、−(マイナス)ならば小さいことを示す。
同図より母線非対称面はレンズ有効部の両端部において光源手段側の端部の曲率が反光源手段側の端部の曲率より大きいことが分かる。このような曲率が両端部で異なるレンズ面を母線非対称曲率面と称す。本実施形態では第2のfθレンズ7の両面7a,7bが母線非対称曲率面である。
光源手段1から出射された複数の光束がポリゴンミラー5へ走査光学手段9の光軸に対して斜め方向(光軸に対し85°の角度を成して)から入射することにより、該ポリゴンミラー5の偏向面5aで反射される光束の反射位置が該光軸に対して非対称に変化する。
また本実施形態では前述の実施形態1と同様にポリゴンミラー5の偏向面5aから第2のfθレンズ7の被走査面8側のレンズ面7bまでの距離をd、被走査面8上の有効走査幅をWとしたとき、前記条件式(4)は
d/w=0.15
である。
このように走査光学手段9がポリゴンミラー5に近接して配置された場合、上述したように反射位置の非対称変化によって、上下同一画角の光束でもレンズ面上の非対称な位置を透過する。そのため反射位置の非対称変化は結像位置ばかりでなくfθ特性にも非対称な影響を及ぼし、光学性能の劣化を招く要因となっていた。
そこで本実施形態では上述の如く第2のfθレンズ7の両面7a,7bを母線非対称傾斜面及び母線非対称曲率面の2つの母線非対称面より形成することによって、この反射位置の非対称変化が及ぼす悪影響を補正し、像面湾曲及びfθ特性を良好に補正している。
尚、本実施形態では第2のfθレンズ7のレンズ面を母線非対称傾斜面及び母線非対称曲率面の2つの母線非対称面を用いて形成したが、どちらか一方のみでも良い。
次に表−2に本実施形態における第1、第2のfθレンズ6,7の母線形状を表す各係数及びその他の諸特性を示す。図12は本実施形態における像面湾曲と歪曲収差(fθ特性)の収差図を示す。同図より第1、第2のfθレンズ6,7のシフト及びチルトを与えなくとも各収差とも実用上問題無いレベルまで補正されていることが分かる。
図13はfθレンズ(第1、第2のfθレンズ)の主走査方向における要部断面図(主走査断面図)である。同図においてcはレンズ有効部、aは光源手段側のレンズ有効部、bは反光源手段側のレンズ有効部である。
本実施形態においては最軸外の光束がレンズ面を透過する位置も非対称となる。これより光軸からレンズ有効部の両端部までの距離を上下(光源手段側と反光源手段側)で非対称にすることにより、fθレンズを必要以上に長くする必要が無くなり、これにより装置全体のコンパクト化及び低コスト化を図っている。
特に光軸からレンズ有効部の両端部までの距離は光源手段1側のレンズ有効部の長さをa、反光源手段1側のレンズ有効部の長さをbとしたとき、
a>b
と成るように設定している。
尚、本実施形態ではマルチビーム光走査装置に限らず、単一の発光部を有するシングルビームの光走査装置においても適用することができる。
また本実施形態では光源手段から出射された複数の光束を集光レンズにより略平行光束に変換したが、弱収束光束に変換しても本発明は上述の実施形態と同様に適用することができる。
図14(A)は本発明の光走査装置の実施形態3の主走査方向の要部断面図(主走査断面図)、図14(B)は図14(A)の副走査方向の要部断面図(副走査断面図)である。同図において図6に示した要素と同一要素には同符番を付している。
本実施形態において前述の実施形態2との相違点は光源手段1から出射された複数の光束を集光レンズ42により弱収束光束とした点、走査光学手段9をマルチビーム光走査装置として最適なレンズ形状として副走査方向の収差補正を行なった点である。その他の構成及び光学的作用は実施形態2と略同様であり、これにより同様な効果を得ている。
即ち、同図において42は集光レンズであり、光源手段1から出射された複数の光束を各々弱収束光束に変換している。
マルチビーム光走査装置には主走査方向の像面湾曲及びfθ特性が良好に補正されている必要があるのは前述した通りであるが、副走査方向の像面湾曲も良好に補正する必要がある。また複数の光束で被走査面8上を光走査される走査線のラインピッチ間隔が全像高において等間隔となるように副走査方向の倍率も全像高で一定となるように補正する必要がある。
本実施形態でも前述の実施形態2と同様に光源手段1から出射された光束が走査光学手段9の光軸から85°の角度を成してポリゴンミラー5へ入射しているため、該ポリゴンミラー5の偏向面で反射される光束の反射位置が光軸に対して非対称に変化する。この反射位置の非対称変化によってポリゴンミラー5の偏向面5a近傍に結像される線像の虚像位置が非対称に変化し、主走査方向のみならず副走査方向の結像にも悪影響を及ぼす。つまり副走査方向においても像面湾曲が非対称になるとともに、副走査方向の倍率も一定とはならずに傾きを有してしまう。
そこで本実施形態では前述の実施形態2と同様に第2のfθレンズ7の各面7a,7bを母線非対称傾斜面及び母線非対称曲率面の2つの母線非対称面より形成している。これにより、主走査方向の像面湾曲及びfθ特性、副走査方向の像面湾曲及び倍率の変動を良好に補正している。
尚、本実施形態では第2のfθレンズ7のレンズ面を母線非対称傾斜面及び母線非対称曲率面の2つの母線非対称面を用いて形成したが、どちらか一方のみでも良い。
本実施形態においてポリゴンミラー5の偏向面から集光レンズ42による自然収束点までの距離をL、走査光学手段9のfθ係数をkとしたとき、
|L|≧3×k
なる条件を満足するように各要素を設定している。これにより装置全体のコンパクト化を図っている。
次に表−3に本実施形態における第1、第2のfθレンズ6,7の母線形状を表す各係数及びその他の諸特性を示す。図15は第1、第2のfθレンズ6,7の各面6a,6b,7a,7bに与えられた非球面変位量を示す説明図である。図16は第1、第2のfθレンズ6,7の各面6a,6b,7a,7bのレンズ面座標を示す説明図である。図17は第1、第2のfθレンズ6,7の各面6a,6b,7a,7bの曲率を示す説明図である。これらは前述の実施形態1と略同様であり、これにより同様の効果を得ている。
本実施形態において母線非対称面は第1、第2のfθレンズ6,7の各面6a,6b,7a,7bであり、各面6a,6b,7a,7bの子線形状は光軸を挟んで対称、且つ主走査方向にレンズ面座標の変化に伴って連続的に曲率半径を変化させている。
尚、主走査方向の座標がYの位置における子線の曲率半径Rs’は
なる式で表されるものである。但し、Rsは光軸上の曲率半径、D2 ,D4,D6,D8,D10は各係数である。
図18、図19は各々本実施形態の第2のfθレンズ7の各面7a,7bにおける母線形状の非対称性を示した説明図である。
図18には前記図11と同様に光軸を挟んで光源手段側と反光源手段側とにおいて、光軸から主走査方向に等距離にある位置Yでの光軸方向の位置差を示してある。図19には前記図12と同様に光軸を挟んで光源手段側と反光源手段側とにおいて、光軸から主走査方向に等距離にある位置Yでの曲率(1/R)差を示してある。これらは前述の実施形態2と略同様であり、これにより同様の効果を得ている。
図20は本実施形態における主走査方向及び副走査方向の像面湾曲と歪曲収差(fθ特性)と倍率比を示す説明図である。同図より各収差とも実用上、問題無いレベルまで補正されていることが分かる。
尚、本実施形態ではマルチビーム光走査装置に限らず、単一の発光部を有するシングルビームの光走査装置においても適用することができる。
また本実施形態では光源手段から出射された複数の光束を集光レンズにより弱収束光束に変換したが、略平行光束に変換しても本発明は上述の実施形態と同様に適用することができる。
[画像形成装置]
図21は、本発明の光走査装置(もしくはマルチビーム光走査装置)を用いた画像形成装置の一例である、電子写真プリンタの構成例を示す副走査方向の要部断面図である。図中、100は先に説明した本発明の実施形態1〜3のいずれかの光走査装置(もしくはマルチビーム光走査装置)を示す。101は静電潜像担持体たる感光ドラム(感光体)であり、該感光ドラム101の上方には該感光ドラム101の表面を一様に帯電せしめる帯電ローラ102が該表面に当接している。該帯電ローラ102の当接位置よりも下方の上記感光ドラム101の回転方向A下流側の帯電された表面には、光走査装置100によって走査される光ビーム(光束)103が照射されるようになっている。
光ビーム103は、画像データに基づいて変調されており、この光ビーム103を照射することによって上記感光ドラム101の表面に静電潜像を形成せしめる。該静電潜像は、上記光ビーム103の照射位置よりもさらに上記感光ドラム101の回転方向下流側で該感光ドラム101に当接するように配設された現像手段としての現像装置107によってトナー像として現像される。該トナー像は、上記感光ドラム101の下方で該感光ドラム101に対向するように配設された転写手段としての転写ローラ108によって転写材たる用紙112上に転写される。該用紙112は上記感光ドラム101の前方(図21において右側)の用紙カセット109内に収納されているが、手差しでも給紙が可能である。該用紙カセット109端部には、給紙ローラ110が配設されており、該用紙カセット109内の用紙112を搬送路へ送り込む。
以上のようにして、未定着トナー像を転写された用紙112はさらに感光ドラム101後方(図21において左側)の定着手段としての定着器へと搬送される。該定着器は内部に定着ヒータ(図示せず)を有する定着ローラ113と該定着ローラ113に圧接するように配設された加圧ローラ114とで構成されている。そして転写部から搬送されてきた用紙112を上記定着ローラ113と加圧ローラ114の圧接部にて加圧しながら加熱することにより用紙112上の未定着トナー像を定着せしめる。更に定着ローラ113の後方には排紙ローラ116が配設されており、定着された用紙112をプリンタの外に排出せしめる。
本発明の実施形態1の主走査方向の要部断面図 本発明の実施形態1におけるfθレンズの各面の非球面変位量を示す説明図 本発明の実施形態1におけるfθレンズの各面のレンズ面座標を示す説明図 本発明の実施形態1におけるfθレンズの各面のレンズ曲率を示す説明図 本発明の実施形態1における像面湾曲、歪曲収差を示す説明図 本発明の実施形態2における主走査方向の要部断面図 本発明の実施形態2におけるfθレンズの各面の非球面変位量を示す説明図 本発明の実施形態2におけるfθレンズの各面のレンズ面座標を示す説明図 本発明の実施形態2におけるfθレンズの各面のレンズ曲率を示す説明図 本発明の実施形態2における母線非対称面の位置の差(非対称性)を示す説明図 本発明の実施形態2における母線非対称面の曲率(1/R)の差(非対称性)を示す説明図 本発明の実施形態2における像面湾曲、歪曲収差を示す説明図 本発明の実施形態2におけるレンズ有効部の上下非対称性を示す説明図 本発明の実施形態3における主走査方向及び副走査方向の要部断面図 本究明の実施形態3におけるfθレンズの各面の非球面変位量を示す説明図 本発明の実施形態3におけるfθレンズの各面のレンズ面座標を示す説明図 本発明の実施形態3におけるfθレンズの各面のレンズ曲率を示す説明図 本発明の実施形態3における母線非対称面の位置の差(非対称性)を示す説明図 本発明の実施形態3における母線非対称面の曲率(1/R)の差(非対称性)を示す説明図 本発明の実施形態3における主走査像面湾曲、歪曲収差、副走査像面湾曲、副走査倍率比を示す説明図 本発明の光走査光学系を用いた電子写真プリンタの構成例を示す副走査方向の要部断面図 従来の光走査装置の光学系の主走査方向の要部断面図
符号の説明
1 光源手段
2 コリメーターレンズ
3 開口絞り
4 シリンドリカルレンズ
5 偏向手段(ポリゴンミラー)
9 走査光学手段
6 第1のfθレンズ
7 第2のfθレンズ
8 被走査面(感光ドラム面)
100 光走査光学系
101 感光ドラム
102 帯電ローラ
103 光ビーム
107 現像装置
108 転写ローラ
109 用紙カセット
110 給紙ローラ
112 転写材(用紙)
113 定着ローラ
114 加圧ローラ
116 排紙ローラ

Claims (12)

  1. 光源手段と、回転多面鏡と、該光源手段から出射された光束を該回転多面鏡に導光する入射光学手段と、該回転多面鏡によって反射偏向された光束を被走査面上に結像させるfθ特性を備えた走査光学手段と、を有する光走査装置において、
    前記入射光学手段は、該光束を主走査断面内において、該回転多面鏡の偏向面に該走査光学手段の光軸に対して斜め方向から入射させ、
    前記走査光学手段は、複数のレンズを有し、該複数のレンズのうち少なくとも1つのレンズは、主走査断面内において少なくとも1つのレンズ面が該レンズの光軸を挟んで主走査方向に非対称に形状が変化する母線非対称面であり、
    該母線非対称面は、レンズ有効部の両端部において該レンズの光軸に対して該光源手段側の端部のレンズ面位置が反光源手段側の端部の面位置より該被走査面側に位置する母線非対称傾斜面であることを特徴とする光走査装置。
  2. 前記母線非対称傾斜面は前記走査光学手段を構成する複数のレンズのうち最も被走査面側に位置するレンズに設けられていることを特徴とする請求項1記載の光走査装置。
  3. 光源手段と、回転多面鏡と、該光源手段から出射された光束を該回転多面鏡に導光する入射光学手段と、該回転多面鏡によって反射偏向された光束を被走査面上に結像させる走査光学手段と、を有する光走査装置において、
    前記入射光学手段は、該光束を主走査断面内において、該回転多面鏡の偏向面に該走査光学手段の光軸に対して斜め方向から入射させ、
    前記走査光学手段は、複数のレンズを有し、該複数のレンズのうち少なくとも1つのレンズは、主走査断面内において少なくとも1つのレンズ面が該レンズの光軸を挟んで主走査方向に非対称に形状が変化する母線非対称面であり、
    該母線非対称面は、レンズ有効部の両端部において該レンズの光軸に対して該光源手段側の端部の曲率が反光源手段側の端部の曲率より大きい母線非対称曲率面であることを特徴とする光走査装置。
  4. 前記母線非対称曲率面は前記走査光学手段を構成する複数のレンズのうち最も被走査面側に位置するレンズに設けられていることを特徴とする請求項3記載の光走査装置。
  5. 前記走査光学手段は、第1のレンズ、第2のレンズからなり、主走査断面内における該第1のレンズ、該第2のレンズのパワーを各々φ1、φ2としたとき、
    φ2≦φ1/5
    なる条件を満足することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の光走査装置。
  6. 主走査断面内において、前記第2のレンズの主平面は、前記走査光学手段の光軸方向において前記第1のレンズよりも前記偏向手段側に位置していることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載の光走査装置。
  7. 前記走査光学手段の光軸方向において前記回転多面鏡の偏向面から前記第2のfθレンズの被走査面側の面までの距離をd、該被走査面上の有効走査幅をWとしたとき、
    d/W≦0.2
    なる条件を満足することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項記載の光走査装置。
  8. 前記第1のレンズ及び前記第2のレンズのレンズ有効部の長さは、共に該レンズの光軸に対して前記光源手段側のレンズ有効部が反光源手段側のレンズ有効部よりも長いことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項記載の光走査装置。
  9. 前記走査光学手段のfθ係数をk、前記被走査面上の有効走査幅をWとしたとき、
    k/W≦0.6
    なる条件を満足することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項記載の光走査装置。
  10. 前記光源手段は複数の発光部を有することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項記載の光走査装置。
  11. 前記母線非対称傾斜面は、レンズ有効部の両端部においてレンズの光軸に対して光源手段側の端部の曲率が反光源手段側の端部の曲率より大きい母線非対称曲率面であることを特徴とする請求項1、2、5乃至10記載の光走査装置。
  12. 請求項1乃至11のいずれか1項記載の光走査装置と、該光走査装置の被走査面に配置された感光体と、該感光体上を光束が走査することによって形成された静電潜像をトナー像として現像する現像手段と、該現像されたトナー像を用紙に転写する転写手段と、転写されたトナー像を用紙に定着させる定着手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
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