JP2006154082A - クリーニング装置および画像形成装置 - Google Patents

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Yasuo Shirodai
康夫 白代
Kuniaki Kashiwakura
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Abstract

【課題】 潤滑剤ブロックの摩耗と対応する像担持体に塗布される潤滑剤量の減少を抑制することができるクリーニング装置を提供する。
【解決手段】 クリーニング装置28は、潤滑剤を画像形成装置10の像担持体14の表面16に塗布する。潤滑剤ブロック42と、回転することによって潤滑剤ブロック42を掻き取って潤滑剤を担持し、次に像担持体14の表面16に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布手段40と、潤滑剤ブロック42を潤滑剤塗布手段40に向かって押圧する潤滑剤ブロック押圧手段46を有する。潤滑剤ブロック押圧手段46は圧縮状態の発泡部材である。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像形成装置に関するものであり、特に、像担持体表面をクリーニングする画像形成装置のクリーニング装置に関する。
従来、複写機やプリンタなどの電子写真方式の画像形成装置では、帯電された感光体(像担持体)表面に露光によって静電潜像が形成され、静電潜像が形成された像担持体表面に現像剤(トナー)が供給されることにより、その表面に画像(トナー画像)が形成(現像)される。像担持体表面に形成されたトナー画像は、転写装置によって記録紙に転写される。トナー画像を記録紙に転写した後の像担持体表面に残留したトナーは、クリーニングブレードによって掻き取られる。
クリーニングブレードによる像担持体表面上の残留トナーの掻き取り時(クリーニング時)、クリーニングブレードと像担持体表面との間には摩擦が生じる。この摩擦が大きい場合、クリーニングブレードの像担持体との接触部が摩耗するとともに像担持体表面の皮膜が削れることがあり、それにより、クリーニングブレードと像担持体の寿命が短くなる可能性がある。この摩擦を低減するために、像担持体表面に潤滑剤塗布手段によって潤滑剤を塗布する構成が知られている。潤滑剤は、クリーニング時、像担持体表面とクリーニングブレードの間の摩擦を低減するように機能する。
図5に示すような従来の画像形成装置100において、潤滑剤の塗布は、像担持体110の外周面112と塊状の潤滑剤(潤滑剤ブロック)114の間に且つそれぞれと接触するように配置され、像担持体110の回転中心線116と平行な回転中心線を有する潤滑剤塗布手段である円柱形状の塗布ブラシ118によって行われる。塗布ブラシ118は、回転することによって潤滑剤ブロック114から適当量の潤滑剤を掻き取り、掻き取った潤滑剤を像担持体110の外周面112に塗布する。潤滑剤ブロック114はバネ120によって塗布ブラシ118に向かって押圧されているため、潤滑剤ブロック114が塗布ブラシ118によって削られることにより摩耗してその大きさが小さくなっても、塗布ブラシ118と潤滑剤ブロック114の接触は維持される。なお、バネ以外を用いて潤滑剤ブロックを塗布ブラシに向かって押圧する画像形成装置が特許文献1に示されている。これは、円柱形状の塗布ブラシの回転中心線と平行な軸の周りにモーメントを発生させる部材に潤滑剤ブロックを塗布ブラシ上方で支持させ、部材と潤滑剤ブロックの自重によって塗布ブラシに潤滑剤ブロックを押し当てるものである。
特開2004−133441公報
しかしながら、上述の画像形成装置100では、潤滑剤ブロック114が塗布ブラシ118に削られて摩耗していくことによってその大きさが小さくなるに従い、潤滑剤ブロック114を塗布ブラシ118に向って押圧するバネ120の押圧力も小さくなっていく(バネ120の圧縮量が小さくなっていく。)。バネ120の押圧力が小さくなると、塗布ブラシ118によって潤滑剤ブロック114から削り取られる潤滑剤の量も少なくなり、当然ながら、像担持体110の外周面112に塗布される潤滑剤の塗布量も小さくなる。このような塗布量の減少は、クリーニングブレード122と像担持体110の外周面112の間の摩擦が増加することになり、クリーニングブレード122と像担持体110の寿命を短くする可能性がある。また、特許文献1の画像形成装置では、潤滑剤ブロックを塗布ブラシの上方に配置する必要があり、設計の自由度が低減されることがある。
そこで、本発明は、潤滑剤ブロックの摩耗によって生じる像担持体への潤滑剤塗布量の減少を抑制することができるクリーニング装置を提供することを目的とする。
本発明に係るクリーニング装置は、潤滑剤を画像形成装置の像担持体表面に塗布するクリーニング装置であって、潤滑剤ブロックと、回転することによって潤滑剤ブロックを掻き取って潤滑剤を担持し、次に像担持体の表面に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布手段と、潤滑剤ブロックを潤滑剤塗布手段に向かって押圧する潤滑剤ブロック押圧手段を有し、潤滑剤ブロック押圧手段が圧縮状態の発泡部材であることを特徴とする。
本発明によれば、圧縮量の減少に対応して減少する押圧力の減少の程度がバネより小さい発泡部材を圧縮状態で潤滑剤ブロック押圧手段として用いることにより、潤滑剤ブロックの摩耗による像担持体の表面への潤滑剤の塗布量の減少が抑制される。これにより、像担持体表面への潤滑剤塗布量の減少による、像担持体とクリーニングブレードの寿命の低下を抑制することができる。
図1は、本発明に係る画像形成装置の一実施形態の概略的な構成図である。画像形成装置10は、回転中心線12(図2参照。)を有する円筒形状の像担持体14を有し、像担持体14の周囲に回転方向に沿って順に配置されている、像担持体14の外周面16を帯電する帯電装置18、像担持体14の外周面16に静電潜像を形成する露光装置20、静電潜像が形成された像担持体14の外周面16にトナー画像を形成する現像装置22、トナー画像を記録媒体24に転写する転写体26、および像担持体14の外周面16をクリーニングするクリーニング装置28を有する。クリーニング装置28以外の画像形成装置10の構成要素は周知であるため、これらの説明は簡略化する。
像担持体14は、円筒形状の感光体であって、外周面16に、露光装置20や現像装置22によって静電潜像やトナー画像が形成される。像担持体14は、例えばモータなどの回転駆動手段(図示せず)によって回転中心線12を中心に矢印30方向に回転される。
帯電装置18は、像担持体14の外周面16を一様に帯電するように構成されている。帯電極性は、使用するトナーの極性によって異なる。
露光装置20は、最終的に出力される(記録媒体24表面に形成される)画像に対応する画像データに基づいて、帯電されている像担持体14の外周面16に静電潜像を形成するように構成されている。
現像装置22は、像担持体14の外周面16に形成された静電潜像にトナーを供給して現像するように構成されている。トナーの供給は、像担持体14の回転中心線12と略平行の回転中心線を有し、像担持体14の外周面16と対向している外周面を有するローラ形状の現像剤(トナー)担持体32を介して行われる。
転写体26は、像担持体14の外周面16に形成されている現像された画像(トナー画像)を、例えば紙などの記録媒体24に転写するように構成されている。また、転写体26は、像担持体14の回転中心線12と略平行な回転中心線を有するローラ形状であって、その外周面は像担持体14の外周面16と対向し、像担持体14と協働して記録媒体24を対向部で挟持しながら回転し、これにより、定着装置(図示せず)向かって送り出す。
クリーニング装置28は、ハウジング34を有し、その内部に、像担持体14の外周面16に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布ユニット36と、像担持体14の回転方向30に関して潤滑剤塗布ユニット36の下流に設けられたクリーニングブレード38を有する。
潤滑剤塗布ユニット36は、像担持体14の外周面16に潤滑剤を塗布する手段である塗布ブラシ40と、潤滑剤ブロック42と、潤滑剤ブロック42を保持するホルダ44と、ホルダ44を介して潤滑剤ブロック42を塗布ブラシ40に押し当てる押圧手段である圧縮状態の発泡部材46とを有する。
図2は、図1に示す矢印A方向から見た、像担持体14、潤滑剤塗布ユニット36、ハウジング34の一部を示す図である。塗布ブラシ40は、像担持体14の回転中心線12と略平行な回転中心線48を有するブラシ軸部50の外周面表面から放射方向に伸びる略一定長さの多数のブラシ毛を高密度に有する構造である(図1参照。)。塗布ブラシ40は、塗布ブラシ40の外周面(ブラシ毛先端によって定義される端)に像担持体14が所定量食い込むように、像担持体14に対して所定の位置に配置されている。このとき、塗布ブラシ40は、回転中心線が伸びる方向(以下、「回転中心線方向」と称する。)に関して像担持体14の外周面16全体に亘って接触している。また、塗布ブラシ40は、回転中心線方向に関して潤滑剤ブロック42全体に渡って接触している。
塗布ブラシ40は、回転駆動手段、例えばモータ(図示せず)などによって像担持体14の回転に対して所定の回転比で回転されるように構成されている。これにより、塗布ブラシ40は、潤滑剤ブロック42から潤滑剤を掻き取り、掻き取った潤滑剤を像担持体14の外周面16に塗布する。図1に示すように、像担持体14と異なる方向に塗布ブラシが回転する場合、塗布ブラシ40は、像担持体14と塗布ブラシ40とのニップ部においてそれぞれの周速の大きさが異なるように回転される必要がある。なお、回転方向は、同じであってもよい。
潤滑剤ブロック42は、板状または直方体形状に潤滑剤を固形化したものであって、像担持体14の外周面16に塗布される潤滑剤の元である。また、潤滑剤ブロック42は、塗布ブラシ40の回転中心線48と略平行な塗布ブラシ40と接触するブラシ接触面52を有する。潤滑剤の材料は、表面エネルギーが低く、化学的に不活性で、熱的に安定していればよく、例えば、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウムなどの高級脂肪酸金属塩などのいわゆる金属石鹸や、ポリテトラフルオロエチレン、四フッ化エチレン-エチレン共重合樹脂、ポリフッ化ビニリデンなどのフッ素系ポリマーが挙げられる。
ホルダ44は、潤滑剤ブロック42をそのブラシ接触面52が塗布ブラシ40の回転中心線48と略平行になるように保持するように構成されている。また、ホルダ44は、押圧方向54に対して垂直な発泡部材46と接触する発泡部材接触面56を有するとともに、発泡部材接触面56と押圧方向54との垂直関係を維持しつつ押圧方向54に移動可能に構成されている。ここで、押圧方向54は、発泡部材46がホルダ44を押圧する方向である。例えば、ホルダ44は、図に示すように、押圧方向54に伸びるレール58に沿って移動するように構成されており、発泡部材46によって移動される。
発泡部材46は、板状または直方体形状であって、ホルダ44の発泡部材接触面56と、発泡部材接触面56と略平行なハウジング34の内壁面(言い換えると、発泡部材接触面56と協働して発泡部材46の圧縮状態を維持するために設けられた面)60との間に、押圧方向54に圧縮された状態で且つ発泡部材46の平行な2つの面が発泡部材接触面56と内壁面60と対向するように配置されている。発泡部材46の材料は、発泡部材として成形できるものであればよく、例えば、ポリウレタン、ポリオレフィン、天然ゴム、スチレンブタジエンゴム、クロロプレンゴム、シリコンゴム、ニトリルゴムなどが挙げられる。
塗布ブラシ40、潤滑剤ブロック42、ホルダ44、発泡部材46、ハウジング34の内壁面60はそれぞれ、像担持体14の外周面16に回転中心線方向に関して一様な厚さの潤滑剤を塗布するために上述の構成を有する。以下、そのことに関して説明する。
ホルダ44の発泡部材接触面56とハウジング34の内壁面60は略平行であり、また、発泡部材46の平行な2つの面がこれらの面と対向していることにより、発泡部材46からホルダ44に加わる押圧力が発泡部材接触面56全体に亘って一様になる。
一様な押圧力が発泡部材46から加えられたホルダ44は、塗布ブラシ40の回転中心線48と略平行な潤滑剤ブロック42のブラシ接触面52を、塗布ブラシ40に一様な押圧力で押し当てる。これにより、回転する塗布ブラシ40は、回転中心線方向に関して一様な量の潤滑剤を潤滑剤ブロック42から掻き取ることができる。
回転中心線方向に一様な量の潤滑剤を潤滑剤ブロック42から掻き取った塗布ブラシ40は、回転中心線方向に関して一様な厚さの潤滑剤を像担持体14の外周面16に塗布する。
また、発泡部材46は、例えば、図3に示すような、押圧力―変位量特性を有する。図3に示す押圧力―変位量特性は、自然状態において圧縮方向寸法が20mmで、45個/25mmのセルを有する直方体形状のウレタンフォームのものであり、該ウレタンフォームを発泡部材として画像形成装置に使用して画像形成装置実稼働時の測定結果から算出されたものである。図は、圧縮されたウレタンフォームの状態を示すもので、変位量は、圧縮によって発泡部材が変位した量を示している。押圧力は、圧縮されたウレタンフォームの復元力(反発力)に対応する。
図に示すように、ウレタンフォームの押圧力−変位量特性は、圧縮による変位量が2mmから7mmまでの範囲でプラトー領域を有する。プラトー領域は、押圧力が緩やかに変化する領域をいう。ウレタンフォームの場合、このプラトー領域での押圧力の変位量は、変位量1mmあたり約0.02〜0.06(N/m)である。このようなプラトー領域は、ウレタンフォームに拘わらず一般的な発泡部材も有しており、本実施形態は、プラトー領域を有する押圧力―変位量特性を備えた発泡部材を、このプラトー領域に対応する変位量の範囲内で使用している。このようなプラトー領域は、バネには存在しない。
例えば、図3に対応するウレタンフォームを発泡部材46として用い、潤滑剤ブロック42が初期状態から5mm摩耗するまで使用する場合、クリーニング装置28は、初期状態の潤滑剤ブロック42が塗布ブラシ40に接触するような位置にホルダ44が存在するとき、ホルダ44の発泡部材接触面56とハウジング34の内壁面60との間の距離が13cmになるように設計される。その間に圧縮方向54に7mm圧縮されたウレタンフォームが配置される。
配置された7mm圧縮状態のウレタンフォームは、復元力によってホルダ44を約0.68(N/m)の押圧力でホルダ44を押圧する。この状態から画像形成装置が駆動され続けて潤滑剤ブロック42が初期状態から5mm摩耗すると、ホルダ44の発泡部材接触面56とハウジング34の内壁面60との間の距離は5mm長くなり18mmとなる。このとき、ウレタンフォームは2mm圧縮された状態である。
潤滑剤ブロック42が初期状態から5mm摩耗するまでの間に、ウレタンフォームによる押圧力は約0.68(N/m)から約0.54(N/m)に変化しており、約20%減少している。バネの場合、圧縮量が7mmから2mmになると、2mmのときの押圧力は7mmのときの押圧力の2/7になり、約71%減少することになる。
このように、発泡部材をプラトー領域に対応する変位量の範囲内で使用することにより、潤滑剤ブロックの摩耗による押圧力の減少を抑制することができ、その結果、像担持体の外周面に塗布される潤滑量の減少も抑制される。
発泡部材は単位変位量あたりの押圧力変化量が略0である(圧縮による変位量が減少しても押圧力が略一定である範囲)プラトー領域を有する押圧力―変位量特性を備えるのが理想であるが、現実的には、そのような押圧力―変位量特性を有する発泡部材の作成は困難である。実際には、図3に示すように、発泡部材の押圧力が圧縮による変位量の減少に伴い、変位量2mm〜7mmの範囲では緩やかに減少し、変位量2mm以下の範囲では、急激に減少していくウレタンフォームのように、圧縮による変位量が減少するに従って押圧力が減少していく。
しかしながら、緩やかな押圧力の減少は、潤滑剤ブロック42の変化していく摩耗状態に対応するならば、像担持体14の外周面16に塗布される潤滑剤量の減少が抑制できるため許容することができる。
図1に戻り、具体的に説明する。例えば、潤滑剤ブロック42のブラシ接触面52(図2)の押圧方向54に垂直な紙面垂直方向の長さを塗布ブラシ40の直径(塗布ブラシ40の外周面で定義される直径)より大きく形成した場合、潤滑剤ブロック42のブラシ接触面52は塗布ブラシ40の外周面形状と対応した凹形状に摩耗していくとき、潤滑剤ブロック42と塗布ブラシ40の接触面積は拡大していく。押圧力が減少していくとしても、接触面積が拡大していくため、塗布ブラシ40から像担持体14の外周面16に塗布される潤滑剤量の減少は抑制される。このような場合、押圧力の減少は許容することができる。
当然ながら、押圧力−変位量特性は発泡部材の材料によって変わるが、発泡部材は、図4に示すような圧縮力−圧縮ひずみ曲線で示される特性を備えている。図4は、発泡部材の概略的な圧縮力−圧縮ひずみ曲線図である。また、図には、発泡部材が圧縮されるに従って形状が変化するセルa〜dが示されている。
発泡部材の圧縮過程は、4つの段階I〜IVに分けられる。まず、発泡部材に一方向の圧縮力が加わると、発泡部材内に応力(圧縮応力)が発生し、特に、空間であるセルの周りに応力が発生する。発泡部材に加えられている圧縮力に対抗する反発力が、上述の押圧力に対応する。この状態から、発泡部材に加わる圧縮力が増加すると、セルの周りの応力が増加し続け、セルの容積が減少していく(セルは、自然状態のセルaから容積が減少したセルbへと変形していく。)(段階I)。この間、発泡部材は弾性変形的な挙動を示し、圧縮応力と圧縮ひずみが略比例の関係にある。
発泡部材に加わる圧縮力が増加してある値(図中、Pで示される値)に近づくと(発泡部材がε1までひずむと)、セルは発泡部材に加えられている圧縮力の方向と略直交する方向に扁平し始める(セルは、セルbから扁平したセルcのように変形し始める。)(段階II)。発泡部材は、セルの扁平によるセルの圧縮方向の寸法の減少により、圧縮力がある値P近傍の下、ひずんでいく。段階IIの領域が、プラトー領域に該当する。
発泡部材がε2までひずむと、無数のセルのほとんどまたは全てがこれ以上扁平できない状態になっている(セルは、セルcのように扁平している)。この状態から圧縮力が増加すると、扁平したセルは圧縮方向に潰れていく(セルdのように、圧縮方向に関して対向するセルの部分が近づくように潰れていく。)(段階III)。セルのほとんどまたは全てが潰れた状態から(発泡部材がε3までひずんだ状態から)の発泡部材のひずみは、セルの変形ではなく、セルを形成する発泡部材全体のひずみによるものである(段階IV)。
ε2までひずんでいる圧縮状態の発泡部材を押圧対象物(上記ホルダ44)に当接させ、発泡部材を圧縮状態から解放すると、発泡部材は、圧縮力P近傍の大きさの押圧力で押圧対象物を押圧する。発泡部材は、発泡部材がε1ひずんだ状態に復元するまで、圧縮力P近傍の大きさの押圧力で押圧し続ける。この間に、発泡部材のセルは扁平した状態(セルcの状態)から扁平される前の状態(セルb)に戻る。押圧対象物は、セルの扁平による圧縮方向のセルの寸法の減少量だけ圧縮力P近傍の大きさの押圧力で移動される。なお、本発明は、発泡部材のひずみがε2からε1に変化する際(プラトー領域)の押圧力を利用しているが、ε3からε2まで発泡部材のひずみが小さくなる間の押圧力の減少量が小さければ、発泡部材をプラトー領域外のε3までひずませて使用してもよい。
上述したように発泡部材の押圧力−変位量特性はセルに関連しており、特に、プラトー領域(プラトー領域内に対応する変位量の範囲やプラトー領域内での押圧力)は発泡部材のセル数によって大きく異なる。
単位長さあたりのセル数(個/25mm)が多過ぎると(セル1つあたりの大きさが小さくなると)、セルの扁平によるセルの圧縮方向の寸法減少幅が小さくなるため、セル限界圧縮力による発泡部材の変位量も小さくなる。言い換えると、略一定の押圧力で押圧対象物を移動させる距離が短くなる。
単位長さあたりのセル数(個/25mm)が少なすぎると、個々のセルの周囲に生じる応力(セル1つあたりの応力)が大きくなるため、発泡部材に加わる圧縮力(セル限界圧縮力)が小さくてもセルが扁平し始める。したがって、セルのほとんどまたは全てを完全に潰した圧縮状態の発泡部材を圧縮状態から解放すると、発泡部材は当接している押圧対象物を小さい押圧力で押圧する。
これを、図1の画像形成装置10に照らし合わせると、発泡部材46のセル数(個/25mm)が多すぎると、略一定の押圧力で移動するホルダ44の移動距離は短くなる。言い換えると、塗布ブラシ40に略一定の接触圧で接触しなければならない潤滑剤ブロック42は、少し摩耗しただけ接触圧が減少するため、すぐに交換する必要がある。
また、発泡部材46のセル数(個/25mm)が少なすぎる場合、発泡部材46がホルダ44を介して潤滑剤ブロック42を押圧する力は小さくなり、塗布ブラシ40が潤滑剤ブロック42から掻き取る潤滑剤量は減少する。
これらを鑑みて、また、実験の結果に基づいて、発明者は、好適なセル数(個/25mm)の範囲を約5〜約100個/25mmと算出している。
図1に戻って、クリーニングブレード38は、像担持体14の回転中心線12方向に関して像担持体14全体に亘って接触し、像担持体14の外周面16上に残ったトナー(転写体26によって記録媒体24に転写されずに残ったトナー)を掻き取る。潤滑剤塗布ユニット36の下流に存在する理由は、潤滑剤塗布ユニット36によって像担持体14の外周面16に潤滑剤が塗布された直後であるため、像担持体14とクリーニングブレード38との間の摩擦力が比較的小さいためである。これにより、クリーニングブレード38と像担持体14との間の摩擦による両者の寿命の低下を抑制できる。
本実施形態に係る画像形成装置において、画像形成工程およびクリーニング工程は、以下のように行われる。
まず、帯電装置18において、像担持体14の外周面16が一様に帯電される。帯電された像担持体14の部分は、像担持体14の回転によって露光装置20と対向する位置に送られ、そこで、静電潜像が形成される。静電潜像が形成された像担持体14の部分は、現像装置22の現像剤担持体32と対向する位置に送られ、静電潜像が現像される(静電潜像と対応したトナー画像が形成される。)。トナー画像を有する像担持体14の部分は転写体26と対向する位置に送られ、トナー画像が像担持体14と転写体26の間に送られる記録媒体に転写される。トナー画像が転写された像担持体14の部分は、クリーニング装置28に送られ、そこで、塗布潤滑ユニット36によって潤滑剤を塗布される。潤滑剤が塗布された像担持体14の部分は、クリーニングブレード38と接触する位置に送られ、そこで、クリーニングブレード38によって像担持体14の外周面16に残ったトナーが掻き取られる。このとき、クリーニングブレード38と像担持体14との間の摩擦は、上流で潤滑剤が塗布されたことにより小さくされている。クリーニングブレード38によるクリーニングが完了した像担持体14の部分は、再び、帯電装置18と対向する位置に送られる。
上述の実施形態は像担持体に関して説明されているが、本発明は、潤滑剤が塗布されるのであれば、中間転写体にも適用可能である。また、円筒形状の像担持体でなくてもよく、例えば、無端状の像担持ベルトにも適用可能である。
本発明に係る画像形成装置の概略図である。 図1に示す矢印A方向から見た像担持体と、潤滑剤塗布ユニット、ハウジングの一部を示す図である。 発泡部材のウレタンフォームの押圧力−変位量特性を示した図である。 発泡部材の圧縮力−圧縮ひずみ線図と、対応する発泡部材のセルの形状変化を示す図である。 従来の画像形成装置の概略図である。
符号の説明
10:画像形成装置
14:像担持体
16:外周面
28:クリーニング装置
40:潤滑剤塗布手段
42:潤滑剤ブロック
46:潤滑剤ブロック押圧手段

Claims (5)

  1. 潤滑剤を画像形成装置の像担持体表面に塗布するクリーニング装置であって、
    潤滑剤ブロックと、
    回転することによって潤滑剤ブロックを掻き取って潤滑剤を担持し、次に像担持体の表面に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布手段と、
    潤滑剤ブロックを潤滑剤塗布手段に向かって押圧する潤滑剤ブロック押圧手段を有し、
    潤滑剤ブロック押圧手段が圧縮状態の発泡部材であることを特徴とするクリーニング装置。
  2. 発泡部材が、プラトー領域を有する押圧力―変位量特性を備え、
    発泡部材がプラトー領域で使用されることを特徴とする請求項1に記載のクリーニング装置。
  3. プラトー領域が、変位量1mmあたりの押圧力の変位量が0.02〜0.06(N/m)である領域であることを特徴とする請求項2に記載のクリーニング装置。
  4. 発泡部材のセル数が5〜100個/25mmであることを特徴とする請求項3に記載のクリーニング装置。
  5. 請求項1〜4のクリーニング装置と、
    像担持体を有する画像形成装置。

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009015033A (ja) * 2007-07-05 2009-01-22 Ricoh Co Ltd 潤滑剤塗布装置、プロセスカートリッジ、転写ユニット、画像形成装置
JP2009134117A (ja) * 2007-11-30 2009-06-18 Ricoh Co Ltd 潤滑剤塗布装置並びにこれを備えたクリーニング装置及び画像形成装置

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