JP2006153981A - 画像処理装置およびその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 認証を受けたユーザがログアウトせずに、複写機の傍から離れた場合、その複写機の使用が許可されていない者の不正使用が可能になる欠点がある。
【解決手段】 ユーザ識別情報を入力し(S22)、ユーザ識別情報によりログイン処理を実行し(S24)、印刷処理によって画像を記録した記録紙の無線タグに、ユーザ識別情報に対応するデータを書き込み(S25)、記録紙の無線タグと通信可能か否かを判定し(S27)、記録紙の無線タグと通信不能と判定した場合、ログアウト処理を実行する(S28)。
【選択図】 図2

Description

本発明は画像処理装置およびその制御方法に関し、例えば、画像処理装置のログイン・ログアウト処理に関する。
プリンタのような画像形成装置の不正使用を防ぐために、予め決められたユーザのみを認証して、画像形成装置の使用を許可する方法がある。認証方法としては、ユーザIDやパスワードなどを入力してログインする方法が多く用いられている。一方、認証を受けたユーザがログアウトする手法としては、ユーザがボタンを押すなどして、ログアウトする方法が一般的である。しかし、認証を受けたユーザがログアウトせずに、画像形成装置の傍から離れた場合、使用が許可されていない者の不正使用が可能になる欠点がある。
また、着脱可能な記憶媒体にユーザ情報を記憶させ、ユーザ認証の際、そのユーザ情報を参照するものが知られている(例えば、特開2004-13682号公報)が、この場合、この記憶媒体を持っていなければユーザ認証を行えないなどの欠点がある。
特開2004-13682号公報
本発明は、ログアウト処理を容易かつ確実に実行することを目的とする。
本発明は、前記の目的を達成する一手段として、以下の構成を備える。
本発明にかかる画像処理装置は、ユーザ識別情報を入力する入力手段と、前記ユーザ識別情報によりログイン処理を実行するログイン手段と、印刷処理によって画像を記録した記録紙の無線タグに、前記ユーザ識別情報に対応するデータを書き込む書込手段と、無線タグと通信する通信手段と、前記通信手段によって前記記録紙の無線タグと通信可能か否かを判定する判定手段と、前記判定手段によって前記記録紙の無線タグと通信不能と判定される場合、前記ログイン処理に対応するログアウト処理を実行するログアウト手段とを有することを特徴とする。
また、ユーザ識別情報を入力する入力手段と、前記ユーザ識別情報によりログイン処理を実行するログイン手段と、印刷処理によって画像を記録した記録紙の無線タグに、前記ユーザ識別情報に対応するデータを書き込む書込手段と、無線タグと通信する通信手段と、前記通信手段によって前記記録紙の無線タグの電波強度を判定する判定手段と、前記判定手段によって前記記録紙の無線タグの電波強度が閾値以下と判定される場合、前記ログイン処理に対応するログアウト処理を実行するログアウト手段とを有することを特徴とする。
本発明にかかる制御方法は、画像処理装置の制御方法であって、ユーザ識別情報を入力し、前記ユーザ識別情報によりログイン処理を実行し、印刷処理によって画像を記録した記録紙の無線タグに、前記ユーザ識別情報に対応するデータを書き込み、前記記録紙の無線タグと通信可能か否かを判定し、前記記録紙の無線タグと通信不能と判定した場合、前記ログイン処理に対応するログアウト処理を実行することを特徴とする。
また、画像処理装置の制御方法であって、ユーザ識別情報を入力し、前記ユーザ識別情報によりログイン処理を実行し、印刷処理によって画像を記録した記録紙の無線タグに、前記ユーザ識別情報に対応するデータを書き込み、前記記録紙の無線タグの電波強度を判定し、前記記録紙の無線タグの電波強度が閾値以下と判定した場合、前記ログイン処理に対応するログアウト処理を実行することを特徴とする。
本発明によれば、ログアウト処理を容易かつ確実に実行することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施例を詳細に説明する。なお、以下では、ユーザIDの入力によりログイン可能な、複写機を画像処理装置の代表例として説明するが、複写機に限らず、ファクシミリ装置、複合機(MFP)などの画像処理装置に、本実施例を適用可能である。
図1は実施例の複写機1の概観図である。
複写機1は、リーダ2およびプリンタ3を備え、操作パネル4の操作・指示に従い、リーダ1によって原稿画像を読み取り、その画像データをプリンタ2へ出力することで原稿画像を複写する。その際、給紙カセット5からは、無線タグ付き記録紙が給紙され、現像剤の転写、定着を受けた記録紙は、書込処理部6によって、その無線タグに情報が書き込まれた後、排紙トレイ7へ排出される。また、読取部8は、記録紙の無線タグから情報を読み取る。
無線タグは、無線通信によってデータのやり取りが可能な、半導体チップを使った極めて小さい電子荷札のことである。無線タグは、ICチップとアンテナで構成され、ICチップ内のデータを外部から非接触で読み取ることができる。無線タグを読取部8に近付けると、読取部8が発信する電波によって無線タグに起電力が生じ、この電力によって無線タグ内の電子回路が動作する。そして、無線タグと読取部8が制御データを交換し、無線タグ内に記憶したデータを読取部8に送信するという仕組みである。無線タグ内のデータは書換可能であり、また、読取部8が無線タグから受信する電波の強度によって、読取部と無線タグ間の距離を測定することが可能である。
図2は複写機1のログイン・ログアウト処理を説明するフローチャートで、複写機1の図示しない制御部によって実行される処理である。なお、ユーザIDは、制御部の不揮発性メモリに予め格納されているとする。
複写機1は、操作パネル4からユーザIDの入力を受け付け(S21)、入力されたユーザIDの認証が可能か否かを判定し(S23)、認証が不可能であれば処理をステップS21へ戻す。また、認証が可能な場合は、ログイン処理を行いコピー可能な状態になる(S24)。
複写機1は、操作パネル4のスタートボタンが押されると、給紙カセット5から無線タグ付き記録紙を給紙し、コピー処理を行い、書込処理部6により排出される記録紙の無線タグにユーザID情報を書き込む(S25)。そして、読取部8により、所定の間隔で、記録紙の無線タグと通信し(S26)、ログインユーザに対応するユーザID情報を書き込んだ無線タグを有する記録紙が通信可能範囲にあるか否かを判定する(S27)。なお、無線タグからユーザID情報が受信できなければ、当該記録紙は通信可能範囲外と判定する。
複写機1は、ログインユーザに対応するユーザID情報を書き込んだ無線タグを有する記録紙が通信可能範囲にある限り、当該ユーザのログイン状態を継続し、当該ユーザはコピーを継続することができる。なお、通信可能範囲は、ユーザがコピー状態をチェックしたり、コピーと原稿を組み合わせてコピーをするなどを考慮すると、読取部8の配置により、例えば複写機1の周辺約1m以内などに設定すればよい。
ユーザが、排紙トレイ7から記録紙を取り、通信可能範囲から出ると、ステップS26で読み取ったユーザID情報が書き込まれた無線タグを有する記録紙との通信が不能になるので、複写機1は、当該ユーザIDのログアウト処理を行いコピー不可能な状態にする(S28)。
このように、コピーを終了したユーザが記録紙をもって複写機1から離れると、複写機1は自動的にログアウト処理を実行する。従って、ユーザが操作パネル4のボタンを操作するなどしてログアウト処理を実行する必要はなく、ログアウト処理を忘れ、複写機1の使用が許可されていない者が不正にコピーするという問題を防ぐことができる。
また、ログイン時に入力されたユーザID(または、ユーザIDに対応する情報)を無線タグに書き込むことでユーザ識別が可能になる。例えば、他のユーザのコピー時に排出された記録紙が排紙トレイ7に残っていたとしても、その記録紙を通信可能範囲外に排除することで、その記録紙を残したユーザが不明であっても、そのユーザのログアウト処理を実行することができるし、勿論、記録紙の無線タグに記録されたユーザID情報から、そのユーザを特定することも可能である。
以下、本発明にかかる実施例2を説明する。なお、実施例2において、実施例1と略同様の構成については、同一符号を付して、その詳細説明を省略する。
実施例1との相違点は、複写機1がログアウトと判定する無線タグの電波強度を保持し、無線タグの電波強度を測定し、ログアウトと判定する電波強度になったか否か判定してログアウト処理を行う点である。なお、ログアウトと判定する電波強度は通常は変更する必要はないが、複写機1の設置場所の電波の状況や無線タグの性能の違いなどによって調節が必要な場合が存在する。そのような場合は、複写機1の管理者が設定を変更することが可能である。
図3は、操作パネル4に表示される、ログアウトと判定する無線タグの電波強度の設定用画面の一例を示す図である。管理者は、この画面上で無線タグの電波強度(感度レベル)を設定する。つまり、感度レベルを選択するための選択ボタン31から「強」「中」「弱」の何れかを選択する。選択された感度レベルはレベル表示部32に表示される。
なお、複写機1の設置場所の電波の状況や無線タグの性能が一定であれば、感度レベルの設定は、ログアウトと判定する無線タグと読取部8の距離の設定に対応する。
図4は実施例2における複写機1のログイン・ログアウト処理を説明するフローチャートで、図2と同じ処理は、同一符号を付し、その詳細説明を省略する。
複写機1は、読取部8により、所定の間隔で、記録紙の無線タグと通信し(S26)、無線タグの電波強度が設定された感度レベル以下か否かを判定し(S30)、設定された感度レベル以下であればログアウト処理を行う(S28)。
複写機1は、ログインユーザに対応するユーザID情報を書き込んだ無線タグの電波強度が設定された感度レベルを超える限り、当該ユーザのログイン状態を継続し、当該ユーザはコピーを継続することができる。
このように、コピーを終了したユーザが記録紙をもって複写機1から離れ、無線タグの電波強度が設定された感度レベル以下になると、複写機1は自動的にログアウト処理を実行する。その際、複写機1の設置場所の電波状況や無線タグの性能に応じて、感度レベルの設定を変更できるので、複写機1の設置環境や環境の変化に合わせて細かい設定が可能になる。そして、実施例1と同様に、ユーザが操作パネル4のボタンを操作するなどしてログアウト処理を実行する必要はなく、ログアウト処理を忘れ、複写機1の使用が許可されていない者が不正にコピーするという問題を防ぐことができる。
[変形例]
無線タグに書き込む情報に印刷処理を行った時刻を含めてもよい。この場合、複写機1は、無線タグから受信される同一ユーザID情報に対応する最新の印刷時刻から所定時間が経過した場合、ログアウト処理を実行する。こうすれば、ユーザが複写を継続している限りログアウト処理は実行されないが、ユーザが排紙トレー7から記録紙(またはその一部)を取り忘れて複写機1から離れ、所定時間が経過するとログアウト処理が実行される。
実施例の複写機1の概観図、 複写機のログイン・ログアウト処理を説明するフローチャート、 ログアウトと判定する無線タグの電波強度の設定用画面の一例を示す図、 実施例2における複写機のログイン・ログアウト処理を説明するフローチャートである。

Claims (9)

  1. ユーザ識別情報を入力する入力手段と、
    前記ユーザ識別情報によりログイン処理を実行するログイン手段と、
    印刷処理によって画像を記録した記録紙の無線タグに、前記ユーザ識別情報に対応するデータを書き込む書込手段と、
    無線タグと通信する通信手段と、
    前記通信手段によって前記記録紙の無線タグと通信可能か否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段によって前記記録紙の無線タグと通信不能と判定される場合、前記ログイン処理に対応するログアウト処理を実行するログアウト手段とを有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記書込手段は、前記ユーザ識別情報に対応するデータとともに、前記印刷処理の実行時刻を示す時間データを前記無線タグに書き込み、前記判定手段は、前記記録紙の無線タグから受信される時間データが所定時間前を示す場合、前記記録紙の無線タグと通信不能と判定することを特徴とする請求項1に記載された画像処理装置。
  3. ユーザ識別情報を入力する入力手段と、
    前記ユーザ識別情報によりログイン処理を実行するログイン手段と、
    印刷処理によって画像を記録した記録紙の無線タグに、前記ユーザ識別情報に対応するデータを書き込む書込手段と、
    無線タグと通信する通信手段と、
    前記通信手段によって前記記録紙の無線タグの電波強度を判定する判定手段と、
    前記判定手段によって前記記録紙の無線タグの電波強度が閾値以下と判定される場合、前記ログイン処理に対応するログアウト処理を実行するログアウト手段とを有することを特徴とする画像処理装置。
  4. さらに、前記閾値を設定する設定手段を有することを特徴とする請求項3に記載された画像処理装置。
  5. 前記書込手段は、前記ユーザ識別情報に対応するデータとともに、前記印刷処理の実行時刻を示す時間データを前記無線タグに書き込み、前記判定手段は、前記記録紙の無線タグから受信される時間データが所定時間前を示す場合、前記記録紙の無線タグの電波強度が前記閾値以下と判定することを特徴とする請求項3または請求項4に記載された画像処理装置。
  6. 画像処理装置の制御方法であって、
    ユーザ識別情報を入力し、
    前記ユーザ識別情報によりログイン処理を実行し、
    印刷処理によって画像を記録した記録紙の無線タグに、前記ユーザ識別情報に対応するデータを書き込み、
    前記記録紙の無線タグと通信可能か否かを判定し、
    前記記録紙の無線タグと通信不能と判定した場合、前記ログイン処理に対応するログアウト処理を実行することを特徴とする制御方法。
  7. 画像処理装置の制御方法であって、
    ユーザ識別情報を入力し、
    前記ユーザ識別情報によりログイン処理を実行し、
    印刷処理によって画像を記録した記録紙の無線タグに、前記ユーザ識別情報に対応するデータを書き込み、
    前記記録紙の無線タグの電波強度を判定し、
    前記記録紙の無線タグの電波強度が閾値以下と判定した場合、前記ログイン処理に対応するログアウト処理を実行することを特徴とする制御方法。
  8. 画像処理装置を制御して、請求項6または請求項7に記載された制御を実現することを特徴とするプログラム。
  9. 請求項8に記載されたプログラムが記録されたことを特徴とする記録媒体。
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