JP2006151102A - ホイールアライメント測定装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 自動車のユーザが簡単にホイールアライメントの測定および診断をすることができるホイールアライメント測定装置を提供する。
【解決手段】 ホイールアライメント診断装置は、自動車の2つの前輪と、車軸を支えるキングピン軸とにそれぞれ取り付けられた3個のセンサユニットAと、自動車のインパネに取り付けられた測定ユニットBとから構成されている。センサユニットAは、自身の向いている方位を検出して方位データを通信部3から測定ユニットBへ送信する。測定ユニットBはその方位データに基づいて車両のホイールのアライメント値を算出する。そして、算出した値が許容範囲内の時は適正値からのズレを表示部24において表示し、許容範囲外の時は警告表示を行う。
【選択図】 図1
【解決手段】 ホイールアライメント診断装置は、自動車の2つの前輪と、車軸を支えるキングピン軸とにそれぞれ取り付けられた3個のセンサユニットAと、自動車のインパネに取り付けられた測定ユニットBとから構成されている。センサユニットAは、自身の向いている方位を検出して方位データを通信部3から測定ユニットBへ送信する。測定ユニットBはその方位データに基づいて車両のホイールのアライメント値を算出する。そして、算出した値が許容範囲内の時は適正値からのズレを表示部24において表示し、許容範囲外の時は警告表示を行う。
【選択図】 図1
Description
本発明は、自動車のホイールアライメントを測定するホイールアライメント測定装置に関する。
従来、ホイールアライメントを測定する装置として、ホイールアライメントテスターが知られている。しかし、このホイールアライメントテスターは単にホイールアライメントを測定するのみであり、ホイールアライメントが適切か否かを自己診断することはできなかった。このため、アライメントの狂いの程度が問題か否かの判断を係員がしなければならず、この判断に個人差が生じる問題があった。
一方、特許文献1には、ホイールのハブボルトに信号波を発射する距離センサを備えて、基準板との距離を測定してトーおよびキャンバーを測定する装置が開示されている。しかしながら、この装置は、専用のローラや基準板などが必要となり、簡単に自己診断ができない欠点がある。
特開平6-278641号公報
一方、特許文献1には、ホイールのハブボルトに信号波を発射する距離センサを備えて、基準板との距離を測定してトーおよびキャンバーを測定する装置が開示されている。しかしながら、この装置は、専用のローラや基準板などが必要となり、簡単に自己診断ができない欠点がある。
本発明は上記事情を考慮してなされたもので、その目的は、自動車のユーザが簡単にホイールアライメントの測定および自己診断をすることができるホイールアライメント測定装置を提供することにある。
この発明は上述した課題を解決するためになされたもので、請求項1に記載の発明は、車両のホイールアライメントを測定するための任意の位置に固定されており、自身の向いている方位を検出して方位データを出力する方位測定手段と、前記方位データに基づいて前記車両のホイールのアライメント値を算出するアライメント測定手段とからなることを特徴とするホイールアライメント測定装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のホイールアライメント測定装置において、前記アライメント測定手段は、前記算出されたアライメント値に基づいてユーザに対して表示を行う表示手段をさらに具備することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載のホイールアライメント測定装置において、前記アライメント測定手段は、前記算出されたアライメント値と内部に予め記憶されている適正値とを比較し、比較結果が許容範囲外の場合に警告を行う警告手段をさらに具備することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載のホイールアライメント測定装置において、前記アライメント測定手段は、前記算出されたアライメント値と内部に予め記憶されている適正値とを比較し、比較結果が許容範囲外の場合に警告を行う警告手段をさらに具備することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれかの項に記載のホイールアライメント測定装置において、前記方位測定手段は前記方位データを送信する送信部を備え、前記アライメント測定手段は前記送信された方位データを受信する受信部を備えることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のいずれかの項に記載のホイールアライメント測定装置において、前記方位測定手段は、前記ホイールの任意の面に固定されていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のいずれかの項に記載のホイールアライメント測定装置において、前記方位測定手段は、前記ホイールの任意の面に固定されていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項5のいずれかの項に記載のホイールアライメント測定装置において、前記方位測定手段は、2または3方向の地磁気を測定する磁気センサと、前記磁気センサの出力に基づいて自身の向いている方位を演算する演算手段とを具備することを特徴とする。
請求項1の発明によれば、自動車のユーザがテスタを有するスタンド等へ行くことなく、自分の車両において簡単にホイールアライメントの測定を行うことができる効果がある。また、請求項3に記載の発明によれば、自動車がホイールアライメントを自己診断することができ、これにより、ユーザが自車のホイールアライメントの良否を簡単に知ることができる効果がある。
以下、図面を参照し、この発明の実施の形態について説明する。図1はこの発明の一実施の形態によるホイールアライメント測定装置の構成を示すブロック図であり、このホイールアライメント診断装置は、自動車の2つの前輪と、車軸を支えるキングピン軸とにそれぞれ取り付けられた3個のセンサユニットA(方位測定手段)と、自動車のインパネに取り付けられた測定ユニットB(アライメント測定手段)とから構成されている。センサユニットAは図2に示すように直方体状をなし、図3に示すように、タイヤ6を支持するホイール7に取り付けられている。
図1に示すセンサユニットAにおいて、1はCPU(中央処理装置)であり、ユニット各部を制御する。2はCPU1のプログラムが記憶されたROMおよびデータ一時記憶用のRAMからなる記憶部である。3はアンテナ3aを介して測定ユニットBと短距離通信を行う通信部、4は地磁気センサである。
図4は地磁気センサ4の構成を示すブロック図である。この図において、11〜13はそれぞれX軸方向、Y軸方向、Z軸方向の各磁界の強さを検出するX軸センサ、Y軸センサ、Z軸センサであり、例えばGMR素子(巨大磁気抵抗効果素子)から構成されている。ここで、X、Y、Z軸はそれぞれ図2に示すように、ホイール7の垂直方向であって、センサユニットAの最も短い稜線の方向をY軸、次に短い稜線の方向をZ軸、最も長い稜線の方向をX軸としている。14は切換手段であり、X〜Z軸センサ11〜13の各出力を順次切り換えて増幅器15へ供給する。増幅器15は切換手段14の出力を増幅し、A/D変換器16へ出力する。A/D変換器16は増幅器15の出力をディジタルデータに変換し、インターフェイス17へ出力する。インターフェイス17は、A/D変換器16の出力を一時記憶し、記憶したデータをCPU1からの指示を受けてバスライン5へ出力する。
上記の構成において、地磁気を検出することによって出力されるX軸方向の磁界の強さSx、Y軸方向の磁界の強さSy、Z軸方向の磁界の強さSzを直交する3軸にプロットすると、図5に示すように、球(方位球)を描くことができる。したがって、データSx、Sy、Szから地磁気の方向を3次元的に検出することができ、この地磁気の方向からセンサユニットAの方向(具体的には、Y軸の方向)を3次元的に知ることができる。
センサユニットAのY軸方向の方位(すなわち、ホイール7の垂直方向の方位)を求める場合、X〜Z軸センサ21〜23の各出力を増幅し、A/D変換したX軸データ、Y軸データ、Z軸データを、CPU1が記憶部2内のプログラムに基づいて演算して計算上の方位を求める。さらに、CPU1が求めた方位について記憶部2内のオフセットデータによってオフセット補正を行って正しい方位データを求める。そして、求めた方位データを通信部3から測定ユニットBへ送信する。
次に、測定ユニットBにおいて、21はCPU(中央処理装置)であり、ユニット各部を制御する。22はCPU1のプログラムが記憶されたROMおよびデータ一時記憶用のRAMからなる記憶部であり、ROMにはプログラムの他に、ホールアライメントの各要素、すなわち、キャンバー、トー、キャスターの適正値および許容範囲が記憶されている。23はテンキーおよびファンクションキー等を有する操作部、24は液晶表示器による表示部、25はアンテナ25aを介してセンサユニットAと短距離通信を行う通信部である。
次に、上述した実施形態の動作を図6に示すフローチャートを参照して説明する。
自動車の運転者が測定ユニットBの操作部23によってホイールアライメントの診断スタートを指示すると(ステップS1)、CPU21がそれを検知し、通信部25を介して3個のセンサユニットAへデータ取得要求を出力する。各センサユニットAの通信部3はその要求を受信し、CPU1へ出力する。CPU1は測定ユニットBからの要求を受け、地磁気センサ4へ方位データ要求を出力し、この要求に応じて地磁気センサ4から出力されたX軸データ、Y軸データ、Z軸データを記憶部2に一時記憶させる。次に、CPU1はこれらのデータに基づいてY軸方向(図2参照)の方位を演算し、演算によって得られた方位データを通信部3を介して測定ユニットBへ出力する。なお、方位の演算は測定ユニットBが行い、センサユニットAは各軸のデータそのものを方位データとして測定ユニットBへ出力するようにしてもよい。
自動車の運転者が測定ユニットBの操作部23によってホイールアライメントの診断スタートを指示すると(ステップS1)、CPU21がそれを検知し、通信部25を介して3個のセンサユニットAへデータ取得要求を出力する。各センサユニットAの通信部3はその要求を受信し、CPU1へ出力する。CPU1は測定ユニットBからの要求を受け、地磁気センサ4へ方位データ要求を出力し、この要求に応じて地磁気センサ4から出力されたX軸データ、Y軸データ、Z軸データを記憶部2に一時記憶させる。次に、CPU1はこれらのデータに基づいてY軸方向(図2参照)の方位を演算し、演算によって得られた方位データを通信部3を介して測定ユニットBへ出力する。なお、方位の演算は測定ユニットBが行い、センサユニットAは各軸のデータそのものを方位データとして測定ユニットBへ出力するようにしてもよい。
測定ユニットBの通信部25は、3個のセンサユニットAからの方位データを受信し、受信した各データをCPU21へ出力する。CPU21は、それらの方位データを記憶部22に一時記憶させる(ステップS2)。次に、CPU21は、記憶部22に記憶させた方位データに基づいてキャンバー、トー、キャスターの各角度計測を行う(ステップS3)。
まず、車輪が地面の垂直線となす角度であるキャンバーについて説明する。図3のように取り付けられたセンサユニットAの場合、車輪が回転してもセンサユニットAの対地面の角度は変わらないが、車両あるいは車輪の向きにより、方位(Y軸の方位)は変わってしまう。いま、キャンバー角が0度であれば、Z軸データは常に0であるために、X軸、Y軸、Z軸の各データによりプロットされる点は図7の太線のいずれかの点(X−Y軸面)となる。なお、ここでは説明を簡単にするために、地面と平行に地磁気が走っているとするが、実際は地面と地磁気の角度を考慮する必要がある。しかし、ホイールがポジティブキャンバー(外側の傾き)あるいはネガティブキャンバー(内側の傾き)であれば、Z軸データが0ではなく、プロットされる点が、図7の太線と異なる方位球状の位置となる。そのプロットされたポイントにより、ネガティブであるかポジティブであるか、およびその角度を検出することができる。
次に、左右の車輪を上から見ると進行方向前部が後部より狭くなっているが、その程度を示すトーについて説明する。2つの車輪に取り付けられたセンサユニットAから受信したY軸の方位を示す方位データの差を演算し、演算結果が丁度180度であれば、トー角は0度なる。180度でない場合は、演算結果から180度を減算した値がトー角となる。なお、トーインかトーアウトかは方位データだけでは判別できない。これを判別するには、車両本体に別のセンサユニットAを設けて車両の進行方向を検出する必要がある。
また、キングピン軸が地面の垂直線となす角度であるキャスターは、例えば、キングピン軸にX軸が平行になるようにセンサユニットAを取り付けた場合であれば、センサユニットAからの方位データ(Y軸の方位)からX軸の方位を演算することによって求めることができる。
次に、CPU21は、上記の各方法によって求めたキャンバー、トー、キャスターの各角度と記憶部22内に記憶されている適正値とを比較する(ステップS4、S5)。そして、キャンバー、トー、キャスターの各角度がいずれも許容値内であった場合は(ステップS5の判断が「YES」)、表示部24に適正値からのズレを表示し(ステップS6)、ホイールアライメント診断処理を終了する。また、キャンバー、トー、キャスターの各角度のいずれかが許容値外であった場合は(ステップS5の判断が「NO」)、表示部24にアライメント要調整の警告表示を行うと共に、許容値からのズレを表示し(ステップS7)、処理を終了する。
なお、上記実施形態において、測定ユニットBに音声出力部を設け、音声により許容範囲外の警告を行うようにしてもよい。
また、方位は2軸の地磁気センサを用い、傾きは傾きセンサ(例えば、重力を検知するもの)を用いるようにしてもよい。また、センサユニットAは車両の全ての車輪に取り付けてもい。
また、適正値については、専用装置によってアライメント調整した後、特定の場所に自動車を停止させて各センサユニットの出力データを適正値として記憶部22に記憶させてもよい。また、ユーザがマニュアルに基づいて操作部23からテンキーによって入力するようにしてもよい。
また、上記適正値を入力した特定の場所においてアライメント診断を行えば、地面の水平度による誤差が減少する利点がある。
また、方位は2軸の地磁気センサを用い、傾きは傾きセンサ(例えば、重力を検知するもの)を用いるようにしてもよい。また、センサユニットAは車両の全ての車輪に取り付けてもい。
また、適正値については、専用装置によってアライメント調整した後、特定の場所に自動車を停止させて各センサユニットの出力データを適正値として記憶部22に記憶させてもよい。また、ユーザがマニュアルに基づいて操作部23からテンキーによって入力するようにしてもよい。
また、上記適正値を入力した特定の場所においてアライメント診断を行えば、地面の水平度による誤差が減少する利点がある。
この発明は、乗用車、貨物自動車等の各種の自動車に用いられる。
1、21…CPU、2、22…記憶部、3、25…通信部、4…地磁気センサ、11…X軸センサ、12…Y軸センサ、13…Z軸センサ、14…切換手段、15…増幅器、16…A/D変換器、17…インターフェイス、23…操作部、24…表示部、A…センサユニット、B…測定ユニット。
Claims (6)
- 車両のホイールアライメントを測定するための任意の位置に固定されており、自身の向いている方位を検出して方位データを出力する方位測定手段と、
前記方位データに基づいて前記車両のホイールのアライメント値を算出するアライメント測定手段と、
からなることを特徴とするホイールアライメント測定装置。 - 前記アライメント測定手段は、前記算出されたアライメント値に基づいてユーザに対して表示を行う表示手段をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載のホイールアライメント測定装置。
- 前記アライメント測定手段は、前記算出されたアライメント値と内部に予め記憶されている適正値とを比較し、比較結果が許容範囲外の場合に警告を行う警告手段をさらに具備することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のホイールアライメント測定装置。
- 前記方位測定手段は前記方位データを送信する送信部を備え、前記アライメント測定手段は前記送信された方位データを受信する受信部を備えることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかの項に記載のホイールアライメント測定装置。
- 前記方位測定手段は、前記ホイールの任意の面に固定されていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかの項に記載のホイールアライメント測定装置。
- 前記方位測定手段は、2または3方向の地磁気を測定する磁気センサと、前記磁気センサの出力に基づいて自身の向いている方位を演算する演算手段とを具備することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかの項に記載のホイールアライメント測定装置。
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JP2004342360A JP2006151102A (ja) | 2004-11-26 | 2004-11-26 | ホイールアライメント測定装置 |
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KR100878096B1 (ko) | 2007-07-11 | 2009-01-14 | 현대자동차주식회사 | 휠 얼라인먼트 경고 시스템 |
KR100907729B1 (ko) | 2007-10-24 | 2009-07-14 | 조동신 | 자동차 타이어 압력상태 및 휠얼라이먼트 상태를 출력하는디스플레이 장치 |
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2004
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