JP2006150634A - 射出成形装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】成形サイクルを早くでき、しかも成形機を小型化できると共に金型も小型化できる射出成形装置を提供する。
【解決手段】搬送中にペレットを溶融させて溶融樹脂を供給する可塑化機構Aと、射出シリンダ4と射出プランジャー6とを備えた複数の射出機構Bと、可塑化機構Aで可塑化された溶融樹脂を複数の射出機構Bに供給するために可塑化機構Aと複数の射出機構Bとを連通させる第1連通経路7と、射出機構Bから射出口8を介して金型5内に溶融樹脂を射出するために複数の射出機構Bと1つの射出口8とを連通させる第2連通経路9とを具備した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、樹脂のペレットを可塑化機構で溶融して溶融樹脂を射出機構で金型に射出して成形する射出成形装置に関し、詳しくは複数の射出機構から1つの成形金型に樹脂を射出するようにして成形サイクルの短縮を図るようにした射出成形装置に関するものである。
従来、1つの金型に2個の射出機構から交互に溶融樹脂を射出して成形サイクルの短縮を図るものとして2色成形機を用いるものがある(例えば、特許文献1参照)。これは図25に示すように樹脂のペレットを溶融させる可塑化機構と射出機構とを兼ねる樹脂供給機構aを2個並設してあり、金型bの2個の注入口cに夫々樹脂供給機構aを連通させてある。そして一方の樹脂供給機構aから溶融樹脂を金型bに射出して成形しているとき他方の樹脂供給機構aでは樹脂を溶融させたり、計量したりして待機しており、次の成形に備えている。図25に示す例では一対の樹脂供給機構aのうち一方の樹脂供給機構a1が射出−保圧工程であり、他方の樹脂供給機構a2が計量工程である。
かかる従来例の装置では一対の樹脂供給機構aから交互に金型bに樹脂を供給して成形できるため成形サイクルが早くなるが、次の問題がある。可塑化機構を備えた樹脂供給機構aが2台必要になり、可塑化機構が2台あることなるために成形機が大型になるという問題がある。また金型bに2個の注入口cが必要になることで金型も大きくなるために微細な製品には適用できない。また成形機及び金型の製作コストも大きくなるために実用的でない。さらに2台の樹脂供給機構aに夫々可塑化機構を有することになるため可塑化機構のバラツキにより樹脂の溶融状態が変化するという問題もある。従って2台の成形機と2面の金型で生産することと大きな差異がなかった。
また他の従来例として、可塑化機構と射出機構とが分離されたプリプラ型射出成形装置も提供されている(例えば、特許文献2参照)。これは図26に示すように2個の射出機構dが回転移動するように回転自在に支持してあり、1つの可塑化機構fで溶融させた溶融樹脂を一方の射出機構dに計量して貯留し、溶融樹脂を貯留した他方の射出機構dから金型gに溶融樹脂を射出して成形するようになっている。つまり、射出機構dを回転移動することにより、一方の射出機構dで可塑化機構fから溶融樹脂を計量して貯留しているとき、他方の射出機構dから金型gに樹脂を射出して成形するようになっている。図26で一対の射出機構dのうち一方の射出機構d1が射出−保圧工程であり、他方の射出機構d2が計量工程である。
かかる従来例のものでも一方の射出機構dから樹脂を射出して成形しているとき、可塑化機構fで溶融させた樹脂を他方の射出機構dに計量して貯留しており、成形サイクルを早くすることができるが、次の問題がある。一対の射出機構dを回転自在に支持して駆動しなければならなく、成形機が大型になると共に製作コストも上がるという問題がある。また品質面においても、溶融樹脂を射出機構dに貯留させるために樹脂が滞留して成形が安定しないという問題もある。また射出機構dを回転させて移動させる構造のためにさほどハイサイクルが期待できない。
特開平6−226798号公報 特開平5−212763号公報
本発明は上記の従来の問題点に鑑みて発明したものであって、成形サイクルを早くでき、しかも成形機を小型化できると共に金型も小型化できる射出成形装置を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために本発明の請求項1の射出成形装置は、
可塑化シリンダ1と、可塑化シリンダ1内に回転可能に内装された可塑化スクリュー2と、可塑化シリンダ1を加熱して樹脂を溶融するための可塑化ヒータ3とを備え、外部から可塑化シリンダ1に供給した樹脂のペレットを可塑化スクリュー2で搬送すると共に搬送中にペレットを溶融させて溶融樹脂を供給する可塑化機構Aと、
可塑化機構Aから供給された溶融樹脂を内部に充填保持するための射出シリンダ4と、射出シリンダ4内の樹脂を金型5内に射出するために射出シリンダ4内に軸方向に移動自在に内装した射出プランジャー6とを備えた複数の射出機構Bと、
可塑化機構Aで可塑化された溶融樹脂を複数の射出機構Bに供給するために可塑化機構Aと複数の射出機構Bとを連通させる第1連通経路7と、
射出機構Bから射出口8を介して金型5内に溶融樹脂を射出するために複数の射出機構Bと1つの射出口8とを連通させる第2連通経路9と、
を具備したことを特徴とする射出成形装置。
上記構成によれば、可塑化機構Aで溶融した溶融樹脂を可塑化シリンダ1から第1連通経路7を介して射出機構Bの射出シリンダ4に充填し、射出プランジャー6にて溶融樹脂を押し出すことにより第2連通経路9、射出口8を介して溶融樹脂が金型5内に射出されて成形されるが、一の射出機構Bから樹脂を射出して成形しているときに、可塑化機構Aで可塑化された溶融樹脂が他の射出機構Bの射出シリンダ4に充填されて次の射出成形に備えており、成形サイクルが早くなって生産性を向上できる。また1つの可塑化機構Aから複数の射出機構Bの射出シリンダ4に溶融樹脂を供給するようになっているために可塑化機構Aを共用できて小型化できる。また可塑化機構Aから第1連通経路7を介して溶融樹脂を充填し、射出機構Bから第2連通経路9、射出口8を介して溶融樹脂を射出できるようになっているため、従来のように射出機構を回転移動する構造などを要しなくて成形機を小型化できる。また金型5には1つの注入口を設けるだけでよいために金型5も小型化できる。さらに1つの可塑化機構Aから複数の射出機構Bに樹脂を供給するために樹脂の溶融状態にバラツキがなく、品質の安定した成形ができる。
また本発明の請求項2の射出成形装置は、請求項1において、射出プランジャー6の移動可能範囲において、射出シリンダ4に第1連通経路7と連通する開口部10を有することを特徴とする。射出プランジャー6を移動させて射出シリンダ4から第2連通経路9、射出口8を介して金型5内に溶融樹脂を射出するとき、射出プランジャー6で第1連通経路7の開口部10が塞がれて連通が遮断され、第1連通経路7を介して溶融樹脂が可塑化機構Aの可塑化シリンダ1に逆流するの防止できる。これにより第1連通経路7に特別に開閉機構を設けたりする必要がなく、構造を簡単にして装置のコストダウンが図れる。
また本発明の請求項3の射出成形装置は、請求項1または請求項2において、射出シリンダ4内に射出プランジャー6が軸方向に移動可能で且つ、軸周りに回転可能に内装されたことを特徴とする。射出プランジャー6を軸周りに回転可能にすることにより樹脂の射出時に第1連通経路7内の溶融樹脂が射出プランジャー6と射出シリンダ4との間に入り込んで射出プランジャー6を磨耗させる箇所を分散させることできるので、射出プランジャー6の寿命を向上させることができる。
また本発明の請求項4の射出成形装置は、請求項1乃至請求項3のいずれかにおいて、射出機構Bから溶融樹脂が可塑化機構Aへ逆流するのを防止するための第1逆流防止機構11を第1連通経路7に設けたことを特徴とする。射出機構Bの射出プランジャー6を駆動して溶融樹脂を射出しているとき、可塑化機構Aの可塑化シリンダ1に溶融樹脂が逆流するのを防止できる。
また本発明の請求項5の射出成形装置は、第1連通経路7にこの経路の開閉を行う第1開閉機構12を設けたことを特徴とする。第1開閉機構12を開放することで可塑化機構Aから射出機構Bの射出シリンダ4に溶融樹脂を充填できるのは勿論、射出機構Bから溶融樹脂を射出するとき第1開閉機構12を閉じることにより、射出機構Bから可塑化機構Aに溶融樹脂が逆流するのを防止できると共に射出機構Bから射出しているときこの射出機構Bの射出プランジャー6に可塑化機構Aから溶融樹脂が流れ込もうとして圧力が加わるのを防止できるので射出プランジャー6の寿命を向上することができる。
また本発明の請求項6の射出成形装置は、請求項1乃至請求項5のいずれかにおいて、射出口8から射出機構Bの方に溶融樹脂が逆流するのを防止するための第2逆流防止機構13を第2連通経路9に設けたことを特徴とする。射出機構Bから溶融樹脂を射出しているとき、第2連通経路9を介して溶融樹脂が逆流するのを防止でき、金型5への射出圧力が低下するのを防止できる。
また本発明の請求項7の射出成形装置は、請求項1乃至請求項5のいずれかにおいて、第2連通経路9にこの経路の開閉を行う第2開閉機構14を設けたことを特徴する。第2開閉機構14にて溶融樹脂を射出する射出機構Bと射出口8とが連通し、溶融樹脂を射出しない射出機構Bと射出口8とが連通しないようにでき、一の射出機構Bから溶融樹脂を射出しているとき他の射出機構Bに溶融樹脂が流れ込むのを防止でき、金型5への射出圧力が低下するのを防止できる。このため溶融状態でガス等が発生する樹脂を用いる場合であっても、射出シリンダ4の内圧を高めてから射出することができるので、成形品の内部に大きな気孔が含まれることを防止できる。
本発明は叙述の如く構成されているので、一の射出機構から樹脂を射出して成形しているときに、可塑化機構で可塑化された溶融樹脂が他の射出機構の射出シリンダに充填されて次の射出成形に備えており、成形サイクルが早くなって生産性を向上できるという効果があり、また1つの可塑化機構から複数の射出機構の射出シリンダに溶融樹脂を供給するようになっているために可塑化機構を共用できて小型化できるという効果があり、また可塑化機構から第1連通経路を介して溶融樹脂を充填し、射出機構から第2連通経路、射出口を介して溶融樹脂を射出できるようになっているため、従来のように射出機構を回転移動する構造などを要しなくて成形機を小型化できるという効果があり、また金型には1つの注入口を設けるだけでよいために金型も小型化できるという効果があり、さらに1つの可塑化機構から複数の射出機構に樹脂を供給するために樹脂の溶融状態にバラツキがなく、品質の安定した成形ができるという効果がある。
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明する。
図1に示すように射出成形装置の成形機は可塑化機構Aと2個の射出機構Bと1つの射出口8とで主体が構成されている。可塑化機構Aは筒形状の可塑化シリンダ1と、可塑化シリンダ1内に回転自在に内装した可塑化スクリュー2と、可塑化シリンダ1を加熱するために可塑化シリンダ1に装着した可塑化ヒータ3とで主体が構成されている。また可塑化シリンダ1には可塑化シリンダ1に樹脂のペレットを投入するホッパー15を設けてあり、可塑化シリンダ1には可塑化スクリュー2を回転駆動するモータ23を設けてある。そして可塑化ヒータ3で可塑化シリンダ1を加熱すると共に可塑化スクリュー2を回転駆動した状態でホッパー15から樹脂のペレットを投入すると、樹脂のペレットが可塑化スクリュー2で搬送されながら可塑化ヒータ3の加熱にて溶融させられる。つまり、樹脂のペレットが熱とせん断で溶融するようになっている。
可塑化機構Aの両側には射出機構Bを設けてあるが、この射出機構Bは筒形状の射出シリンダ4と、射出シリンダ4内に内装した射出プランジャー6とで主体が構成されている。射出プランジャー6は射出シリンダ4内に軸方向に移動自在に内装してあり、射出プランジャー6が駆動手段で軸方向に往復駆動されるようになっている。上記可塑化機構Aの可塑化シリンダ1の先端と、各射出機構Bの射出シリンダ4の先端の手前の位置とが第1連通経路7にて連通している。また各射出機構Bの射出シリンダ4の先端と1つの射出口8とは第2連通経路9にて連通している。成形品を成形する金型5にはキャビティ16を設けてあり、キャビティ16と連通する注入口17に射出口8から溶融樹脂が射出されるようになっている。上記第1連通経路7は2つの分岐経路7a,7bで形成されており、夫々の分岐経路7a,7bが夫々射出機構Bの射出シリンダ4に連通している。また第2連通経路9も2つの分岐経路9a,9bに分岐してあり、各分岐経路9a,9bが夫々射出機構Bの射出シリンダ4に連通している。
上記のように構成せる射出成形装置で射出成形する場合、次のように行われる。可塑化機構Aで溶融した溶融樹脂は可塑化スクリュー2による押し出しにて可塑化シリンダ1から第1連通経路7を介して射出機構Bの射出シリンダ4内に計量して充填され、射出機構Bの射出プランジャー6を駆動することにより第2連通経路9、射出口8を介して金型5の注入口17からキャビティ16内に溶融樹脂が射出されて射出成形されるが、本発明では2個の射出機構Bから溶融樹脂を交互に射出するように成形される。つまり、一方の射出機構Bの射出シリンダ4内に計量して所定量の溶融樹脂を充填した状態から射出プランジャー6を先端方向に駆動して射出するとき、他方の射出機構Bでは射出プランジャー6が先端に移動した状態になっている。そして一方の射出機構Bから射出して保圧して成形品が固化して金型の型開きを行う頃に他方の射出プランジャー6が後退するように駆動され、他方の射出機構Bの射出シリンダ4に計量して所定の量の溶融樹脂が充填され、次の射出成形に備えられる。
上記のように2個の射出機構Bから交互に溶融樹脂を射出して金型5で成形するようになっており、成形のサイクルが早くなって生産性を向上できる。また1つ可塑化機構Aから2個の射出機構Bに溶融樹脂を充填できるために可塑化機構Aが1台でよくて成形機の大きさを小さくできる。また可塑化機構Aから第1連通経路7を介して溶融樹脂を充填し、射出機構Bから第2連通経路9、射出口8を介して溶融樹脂を射出できるようになっているため、従来のように射出機構を回転移動する構造などを要しなくて成形機を小型化できる。また金型5には1つの注入口17を設けるだけでよいために金型5も小型化できる。さらに1つの可塑化機構Aから一対の射出機構Bに樹脂を供給するために樹脂の溶融状態にバラツキがなく、品質の安定した成形ができる。
また、図2に示す実施の形態の例のように第1連通経路7を射出機構Bの射出プランジャー6の移動可能範囲で射出シリンダ4に連通させることも好ましい。つまり、射出機構Bの射出プランジャー6の往復移動する移動範囲内で射出シリンダ4の側面に第1連通経路7の開口部10を開口させてある。この場合、射出プランジャー6を移動させて射出シリンダ4から第2連通経路9、射出口8を介して金型5内に溶融樹脂を射出するとき、射出プランジャー6で第1連通経路7の開口部10が塞がれて連通が遮断され、第1連通経路7を介して溶融樹脂が可塑化機構Aの可塑化シリンダ1に逆流するのを防止できる。この場合、第1連通経路7に特別な開閉機構を設けたりしなくても第1連通経路7の連通を遮断でき、構造を簡単にして装置のコストダウンが図れる。
また、図3に示す実施形態の例のように射出機構Bの射出プランジャー6が射出シリンダ4内で軸方向に移動するとき、射出プランジャー6が軸周りに回転可能にされていることも好ましい。つまり、図3の矢印Zに示すように射出プランジャー6が軸方向に移動するとき図3の矢印Yのように軸周りに回転駆動されるようになっている。これにより、射出プランジャー6を移動させて射出させているとき、可塑化機構1からの圧力にて第1連通経路7の溶融樹脂が開口部10を介して射出シリンダ4と射出プランジャー6の間に入り込むようになり、これにより射出プランジャー6が磨耗するおそれがあるが、射出プランジャー6を回転駆動することにより磨耗する箇所を分散させることができるので、射出プランジャー6の寿命を向上させることができる。つまり、射出プランジャー6は高圧下で作動し、磨耗しやすいので、回転することによって磨耗が1箇所に集中することがなく、寿命が長くなる。
また高圧下で摺動する射出プランジャー6は磨耗が激しいので、表面に耐磨耗性のある皮膜を施すことが好ましい。つまり、図4に示すように母材6aの表面に耐磨耗性皮膜6bを被覆して射出プランジャー6を形成してある。かかる耐磨耗性皮膜6bとしてはニフロコート(株式会社アタシの登録商標)の皮膜を用いることが好ましい。このニフロコートは無電解メッキ技術によりニッケルとコバルト微粒子を分散させたフッ素皮膜であり、膜厚が均一で、耐熱性(約480℃)、耐腐食性、撥水性、膜表面硬度(HRC40以上、マイクロビックス強度400以上)、導電性、耐磨耗性に優れた特性を持つ。射出プランジャー6を移動させて射出させているとき、可塑化機構1からの圧力にて第1連通経路7の溶融樹脂が開口部10を介して射出シリンダ4と射出プランジャー6の間に入り込むようになり、これにより射出プランジャー6が磨耗するおそれがあるが、射出プランジャー6に耐磨耗性皮膜6bを施すので、射出プランジャー6の寿命を向上させることができる。つまり、射出プランジャー6は高圧下で作動し、磨耗しやすいので、耐磨耗性皮膜6bを施すことによって磨耗が1箇所に集中することがなく、寿命が長くなる。
また図5に示す実施の形態の例のように第1連通経路7に第1逆流防止機構11を設けることも好ましい。つまり、可塑化機構Aの可塑化シリンダ1と一対の射出機構Bの射出シリンダ4とを夫々連通させる第1連通経路7に逆止弁11aからなる第1逆流防止機構11が設けてある。この逆止弁11aからなる第1逆流防止機構11は可塑化機構Aから射出機構Bの方に溶融樹脂が流れるが、逆には流れないものである。本例の場合、第1連通経路7の2つの分岐経路7a,7bに夫々逆止弁11aからなる第1逆流防止機構11を設けてある。このようになっていると、射出機構Bの射出シリンダ4に可塑化機構Aから溶融樹脂を供給するときは供給されるが、射出機構Bから溶融樹脂を射出するときは可塑化機構Aの方に溶融樹脂が逆流することがない。
また図6の実施の形態の例のように第1連通経路7に第1開閉機構12を設けることも好ましい。つまり、可塑化機構Aの可塑化シリンダ1と一対の射出機構Bの射出シリンダ4とを夫々連通させる第1連通経路7に開閉弁12aのような第1開閉機構12を設けてある。本例の場合、第1連通経路7の2つの分岐経路7a,7bに開閉弁12aのような第1開閉機構12を設けてある。この第1開閉機構12としての開閉弁12aは例えば図7(a)に示すように矢印X方向に開閉弁12aを回転して開閉弁12aを開放すると、図7(a)の矢印Wに示すように可塑化機構Aから射出機構Bに溶融樹脂が流れ込む。図7(b)に示すように矢印V方向に開閉弁12aを回転して開閉弁12aを閉塞すると、図7(b)の矢印U方向に射出機構Bから可塑化機構Aの方に溶融樹脂が逆流するのを防止でき、また可塑化機構Aから射出機構Bの方にも溶融樹脂が流れるのも防止できる。この場合、射出機構Bから溶融樹脂を射出するときに開閉弁12aを閉じることにより溶融樹脂が可塑化機構Aの方に逆流するのを防止できるは勿論、射出機構Bで射出している間に可塑化機構Aから射出シリンダ4と射出プランジャー6との間に溶融樹脂が流れ込もうとして圧力が加わることを防止できるので、射出プランジャー6の寿命が向上できる。
また図8の実施の形態の例のように第2連通経路9に第2逆流防止機構13を設けることも好ましい。つまり、射出機構Bの射出シリンダ4と射出口8を連通させる第2連通経路9に逆止弁13aのような第2逆流防止機構13を設けてある。本例の場合、第2連通経路9の2つの分岐経路9a,9bに逆止弁13aのような逆流防止機構13を設けてある。この逆止弁13aからなる第2逆流防止機構13は射出シリンダ4から射出口8の方に溶融樹脂が流れるものであるが、逆には流れないものである。このような構成によれば、射出機構Bで射出プランジャー6を駆動して溶融樹脂を射出するときは溶融樹脂が射出シリンダ4から射出口8に供給されるが、一方の射出機構Bから溶融樹脂を射出しているとき、第2連通経路9を介して溶融樹脂が他方の射出機構Bに逆流するのを防止でき、金型5への射出圧力が低下するのを防止できる。
また図9の実施の形態の例のように第2連通経路9に第2開閉機構14を設けることも好ましい。つまり、射出機構Bの射出シリンダ4と射出口8とを連通させる第2連通経路9に開閉弁14aのような第2開閉機構14を設けてある。本例の場合、第2連通経路9の2つの分岐経路9a,9bに夫々開閉弁14aのような第2開閉機構14を設けてある。この場合、第2開閉機構14にて溶融樹脂を射出する射出機構Bと射出口8とが連通し、溶融樹脂を射出しない射出機構Bと射出口8とが連通しないようにでき、一方の射出機構Bから溶融樹脂を射出しているとき他方の射出機構Bに溶融樹脂が流れ込むのを防止でき、金型5への射出圧力が低下するのを防止できる。このため溶融状態でガス等が発生する樹脂を用いる場合であっても、射出シリンダ4の内圧を高めてから射出することができるので、成形品の内部に大きな気孔が含まれることを防止できる。
また図10や図11の実施の形態の例のように第2連通経路9の2つの分岐経路9a,9bの分岐部に第2開閉機構14を設けてもよい。つまり、第2連通経路9の2つの分岐経路9a,9bの分岐部に第2開閉機構14として回転にて流路を切り換える切り換え弁14bを設けてある。この切り換え弁14bを回転して切り換えると、一方の射出機構Bの射出シリンダ4と射出口8とが連通し、他方の射出機構Bの射出シリンダ4と射出口8の連通が遮断されるように切り換えられるようになっている。この場合も、切り換え弁14bの切り換えにて溶融樹脂を射出する射出機構Bと射出口8とが連通し、溶融樹脂を射出しない射出機構Bと射出口8とが連通しないようにでき、一方の射出機構Bから溶融樹脂を射出しているとき他方の射出機構Bに溶融樹脂が流れ込むのを防止でき、金型5への射出圧力が低下するのを防止できる。このように分岐部で切り換え弁14bを切り換える構造にすると第2連通経路9に滞留して残る溶融樹脂を少なくできて成形品の品質の安定化を図ることができる。
また図12の実施の形態の例のように第1連通経路9の2つの分岐経路7a,7bの分岐部に第1開閉機構12を設けてもよい。つまり、第1連通経路7の2つの分岐経路7a,7bの分岐部に第1開閉機構12として回転にて流路を切り換える切り換え弁12bを設けてもよい。この場合、可塑化機構Aと一対の射出機構Bとの連通の切り換えが瞬間的に切り換えることができる。
また図13の実施の形態の例のように第1連通経路7を開閉する第1開閉機構12と第2連通経路9を開閉する第2開閉機構14とを一体に設けてもよい。つまり、第1連通経路7の一対の分岐経路7a,7bと第2連通経路9の一対の分岐経路9a,9bは流路を兼用しており、第1連通経路7の分岐部と第2連通経路9の分岐部に図14に示すように第1開閉機構12と第2開閉機構14とを一体に備えた回転体19を回転自在に装着してある。この回転体19に設けた第1開閉機構12は切り換え弁12cであり、回転体19に設けた第2開閉機構14は切り換え弁14cである。ここで便宜上、一方の射出機構をB1とすると共にこの射出機構B1の射出シリンダを4aとし、他方の射出機構をB2とすると共にこの射出機構B2の射出シリンダを4bとする。
そして回転体19を回転させて切り換え弁12c及び切り換え弁14cを切り換えることができ、切り換え弁12cにて可塑化機構Aの可塑化シリンダ1と一方の射出機構B1の射出シリンダ4aとが連通したとき、切り換え弁14cにて他方の射出機構B2の射出シリンダ4bと射出口8とが連通し、また切り換え弁12cにて可塑化機構Aの可塑化シリンダ1と他方の射出機構B2の射出シリンダ4bとが連通したとき、切り換え弁14cにて一方の射出シリンダ4aと射出口8とが連通するようになっている。これにより、1つの回転体19を回転するだけで切り換え弁12cと切り換え弁14cの切り換えが同時にできて切り換えの構造を簡単にできる。また、片側の射出機構Bから射出を行っているとき、この射出機構Bの射出シリンダ4に溶融樹脂が流れ込んで射出プランジャー6に圧力が加わることを防止でき、射出プランジャー6の寿命を向上できる。
また図15の実施の形態の例のように回転体19を回転自在に支持するスリーブ20にHIP処理材を用いることも好ましい。つまり、円柱状の回転体19は円筒状のスリーブ20にて回転自在に支持されているが、このスリーブ20としてHIP処理材を用いている。HIP処理(Hot−Isostatic−Pressing)は粉末焼結成形技術の一つで、圧縮の方法にプレスを使わず、ガス圧で圧縮するもので、被処理物を等方的に圧縮して緻密化するものである。なお、回転体19は超鋼にて形成されている。上記のようなHIP処理材は耐磨耗性に優れるため、スリーブ20の磨耗に対する寿命が向上する。
次に図16乃至図18に示す射出成形装置で射出成形する方法について述べる。この射出成形装置は図1や図12に示すものと基本的に同じ構造になっている。ここで便宜上、一方の射出機構をB1、一方の射出シリンダを4a、一方の射出プランジャーを6aとし、他方の射出機構をB2、他方の射出シリンダを4b、他方の射出プランジャーを6bとして説明する。可塑化機構Aでは可塑化シリンダ1内の可塑化スクリュー2を回転駆動しながらホッパー15に供給された樹脂のペレット21を搬送しつつ可塑化ヒータ3で加熱することによりペレット21を溶融状態にし、可塑化シリンダ1から第1連通経路7を介して射出シリンダ4a,4bに交互に溶融樹脂が供給されるようになっている。
射出機構B1,B2では射出プランジャー6a,6bが交互に駆動されるようになっている。例えば、図16(a)のように射出プランジャー6aが先端まで前進したとき図17(a)のように射出プランジャー6bが後端まで後退しており、図16(b)のように射出プランジャー6aが後退するときは図17(b)のように射出プランジャー6bが前進するようになっており、射出プランジャー6aと射出プランジャー6bとが交互に駆動されるようになっている。
図16(a)のような状態から射出プランジャー6aを後退するように駆動するとき、可塑化機構Aと射出シリンダ4aの第1連通経路7による連通が開にされ、射出プランジャー6aの後退にて射出シリンダ4aに溶融樹脂が充填される。また図17(a)のような状態から射出プランジャー6bを前進するとき可塑化機構Aと射出シリンダ4bの第1連通経路7による連通が閉にされ、射出プランジャー6bの前進にて射出シリンダ4bから射出される。これを射出機構B1と射出機構B2とで交互に繰り返すことで、1台の可塑化機構Aから各射出機構B1,B2に交互に溶融樹脂が供給され、各射出機構B1,B2から交互に溶融樹脂が射出される。
次に図19乃至図21に示す射出成形装置で射出成形する方法について述べる。この射出成形装置は図13に示すものと基本的に同じ構造になっている。ここでも便宜上、一方の射出機構をB1、一方の射出シリンダを4a、一方の射出プランジャーを6aとし、他方の射出機構をB2、他方の射出シリンダを4b、他方の射出プランジャーを6bとして説明する。可塑化機構Aでは可塑化シリンダ1内の可塑化スクリュー2を回転駆動しながらホッパー15に供給された樹脂のペレット21を搬送しつつ可塑化ヒータ3で加熱することによりペレット21を溶融状態にし、可塑化シリンダ1から第1連通経路7を介して射出シリンダ4a,4bに交互に溶融樹脂が供給されるようになっている。
射出機構B1,B2では射出プランジャー6a,6bが交互に駆動されるようになっている。例えば、図19(a)のように射出プランジャー6aが先端まで前進したとき図20(a)のように射出プランジャー6bが後端まで後退しており、図19(b)のように射出プランジャー6aが後退するときは図20(b)のように射出プランジャー6bが前進するようになっており、射出プランジャー6aと射出プランジャー6bとが交互に駆動されるようになっている。
また回転体19を回転することにより可塑化機構Aと射出シリンダ4a,4bのいずれか一方と第1連通経路7とが連通し、射出シリンダ4a,4bの他方と射出口8とが第2連通経路9を介して連通するように切り換えることができるようになっている。図19や図20の状態では可塑化機構Aの可塑化シリンダ1と射出シリンダ4aとが第1連通経路7を介して連通し(このとき可塑化シリンダ1と射出シリンダ4bとが連通していない)、且つ射出シリンダ4bと射出口8とが第2連通経路9を介して連通している(このとき、射出シリンダ4aと射出口8が連通していない)が、これと逆の状態では可塑化機構Aの可塑化シリンダ1と射出シリンダ4bとが第1連通経路7を介して連通し(このとき可塑化シリンダ1と射出シリンダ4aとが連通していない)、且つ射出シリンダ4aと射出口8とが第2連通経路9を介して連通する(このとき、射出シリンダ4bと射出口8が連通していない)ようになっている。
図19(a)のような状態から射出プランジャー6aを後退するように駆動するとき、可塑化機構Aと射出シリンダ4aとが連通しているため、射出プランジャー6aの後退にて射出シリンダ4aに溶融樹脂が充填される。また図20(a)のような状態から射出プランジャー6bを前進するとき、射出シリンダ4bと射出口8とが連通しているため、射出プランジャー6bの前進にて射出シリンダ4bから射出される。これを射出機構B1と射出機構B2とで交互に繰り返すことで、1台の可塑化機構Aから各射出機構B1,B2に交互に溶融樹脂が供給され、各射出機構B1,B2から交互に溶融樹脂が射出される。
次に図22に示す射出成形装置で射出成形する方法について説明する。1つの可塑化機構Aに3個以上の複数個(本例の場合4個)の射出機構Bを設けてあり、各射出機構Bの射出シリンダ4と可塑化機構Aの可塑化シリンダ1とを夫々別々に第1連通経路7にて連通させてあり、各射出シリンダ4と射出口8とが別々に第2連通経路9にて連通させてある。各第1連通経路7には夫々第1開閉機構12を設けてあり、各第2連通経路9には夫々第2開閉機構14を設けてある。複数の射出機構Bでは順次1つの射出機構Bから溶融樹脂が射出されるように射出プランジャー6が駆動されるようになっているが、溶融樹脂を射出しない残りの射出機構Bでは溶融樹脂を射出シリンダ4に充填するように射出プランジャ6が駆動されるようになっている。各射出機構Bの射出プランジャー6が時間差を設けて駆動されるようになっている。そして溶融樹脂が射出される射出機構Bに対応する第1連通経路7の第1開閉機構12だけが閉じられると共にこの射出機構Bに対応する第2連通経路9の第2開閉機構14だけが開かれ、残りの射出機構Bに対応する第1連通経路7の第1開閉機構12が開かれると共にこの射出機構Bに対応する第1連通経路9の第2開閉機構14が閉じられるようになっている。これにより1台の可塑化機構Aから同時に複数の射出機構Aの射出シリンダ4に溶融樹脂が充填するように供給され、順次1つの射出機構Aから溶融樹脂が射出されて成形される。
このように1台の可塑化機構Aから同時に複数の射出機構Bに溶融樹脂を供給するために各射出機構Bに供給する溶融樹脂は同じ時に溶融したものであるので、各射出機構Bから射出成形された成形品の品質バラツキが小さくさくなる。また容量の大きな成形品に対しても、溶融樹脂のバラツキが小さくなるので、安定した成形品品質が得られる。
次に図23に示す射出成形装置で射出成形する方法について説明する。かかる装置の可塑化機構Aでは可塑化スクリュー2が常に回転駆動されると共に可塑化ヒータ3にて常に加熱されるようになっており、可塑化機構Aから常に溶融樹脂が一方の射出機構Bの射出シリンダ4に供給されるようになっている。第1連通経路7には可塑化シリンダ1を射出機構B1の射出シリンダ4aに連通させるのと射出機構B2の射出シリンダ4bに連通させるのを切り換える第1開閉機構12を設けてあり、第2連通経路9には射出口8を射出機構B1の射出シリンダ4aと連通させるのと射出機構B2の射出シリンダ4bと連通させるのを切り換える第2開閉機構14を設けてある。
射出シリンダ4aと射出口8とを連通させた状態で射出機構B1の射出プランジャー6aを駆動して射出シリンダ4aから溶融樹脂を射出する状態では射出シリンダ4aと可塑化シリンダ1との間の第1連通経路7が閉じられており、逆に射出シリンダ4bと可塑化シリンダ1との間の第1連通経路7が開かれており、射出シリンダ4bに可塑化シリンダ1から溶融樹脂が供給されている。また射出シリンダ4bと射出口8とを連通させた状態で射出機構B2の射出プランジャー6bを駆動して射出シリンダ4bから溶融樹脂を射出する状態では射出シリンダ4bと可塑化シリンダ1との間の第1連通経路7が閉じられており、逆に射出シリンダ4aと可塑化シリンダ1との間の第1連通経路7が開かれており、射出シリンダ4aに可塑化シリンダ1から溶融樹脂が供給されている。
この順序で、可塑化シリンダ1で溶融された溶融樹脂は第1連通経路7を通過して射出シリンダ4aまたは射出シリンダ4bに供給されるので、可塑化スクリュー2は停止することなく、一定の速度で回転し続けるため、ペレット21は常に一定の条件下で可塑化され続ける。従って、可塑化シリンダ1で樹脂が滞留することなく、また可塑化スクリュー2の回転立ち上がり、立ち下がり時の影響もなく、安定した可塑化条件のもとで、温度、粘度、圧力が一定の溶融樹脂を供給し続けることができる。
次に図24に示す射出成形装置で射出成形する方法について説明する。かかる装置でも第1連通経路7には可塑化シリンダ1を射出機構B1の射出シリンダ4aに連通させるのと射出機構B2の射出シリンダ4bに連通させるのを切り換える第1開閉機構12を設けてあり、第2連通経路9には射出口8を射出機構B1の射出シリンダ4aと連通させるのと射出機構B2の射出シリンダ4bと連通させるのを切り換える第2開閉機構14を設けてある。そして第1開閉機構12も第2開閉機構14を一方と連通させたときに他方は遮断されるようになっている。
図24(a)は可塑化シリンダ1から射出機構B1の射出シリンダ4aに溶融樹脂を供給する状態であり、可塑化シリンダ1と射出シリンダ4aとの間の第1連通経路7が開で、可塑化シリンダ1と射出シリンダ4bとの間の第1連通経路7が閉であり、射出シリンダ4aと射出口8との間の第2連通経路9が閉で、射出シリンダ4bと射出口8との間の第2連通経路9が開である。
図24(b)は射出機構B1の射出シリンダ4aから溶融樹脂の射出を開始するとき状態であり、可塑化シリンダ1と射出シリンダ4aとの間の第1連通経路7が閉で、可塑化シリンダ1と射出シリンダ4bとの間の第1連通経路7が開であり、射出シリンダ4aと射出口8との間の第2連通経路9が閉で、射出シリンダ4bと射出口8との間の第2連通経路9が開である。このとき、先に、可塑化シリンダ1と射出シリンダ4aとの間の第1連通経路7が閉で、可塑化シリンダ1と射出シリンダ4bとの間の第1連通経路7が開になるようにすることで射出シリンダ4a側からの射出圧力を遮断することができる。
図24(c)は射出機構B1の射出プランジャー6aを駆動して射出シリンダ4aから溶融樹脂を射出した状態であり、可塑化シリンダ1と射出シリンダ4aとの間の第1連通経路7が閉で、可塑化シリンダ1と射出シリンダ4bとの間の第1連通経路7が開であり、射出シリンダ4aと射出口8との間の第2連通経路9が開で、射出シリンダ4bと射出口8との間の第2連通経路9が閉である。このとき、射出シリンダ4aと射出口8との間の第2連通経路9が開で、射出シリンダ4bと射出口8との間の第2連通経路9が閉になるようにすることで、溶融樹脂を金型5内に射出するが、射出シリンダ4bに圧力がかかるのが防止されている。
図24(d)は射出機構B2の射出シリンダ4bから溶融樹脂を射出を開始するとき状態であり、可塑化シリンダ1と射出シリンダ4aとの間の第1連通経路7が開で、可塑化シリンダ1と射出シリンダ4bとの間の第1連通経路7が閉であり、射出シリンダ4aと射出口8との間の第2連通経路9が閉で、射出シリンダ4bと射出口8との間の第2連通経路9が開である。このとき、先に、可塑化シリンダ1と射出シリンダ4aとの間の第1連通経路7が開で、可塑化シリンダ1と射出シリンダ4bとの間の第1連通経路7が閉になるようにすることで射出シリンダ4b側からの射出圧力を遮断することができる。
上記のようにすることにより溶融樹脂を射出するときの射出圧力が可塑化スクリュー2まで伝達しないように第1開閉機構12を開閉することによって第1連通経路7からの溶融樹脂の逆流を防止できる。
本発明の実施の形態の射出成形装置の一例を示し、(a)は横断面図、(b)は縦断面図である。 同上の射出成形装置の他の例を示し、(a)は横断面図、(b)は縦断面図である。 同上の射出成形装置の他の例を示し、(a)は横断面図、(b)は縦断面図である。 同上の他の例の射出プランジャーを示す一部切欠斜視である。 同上の射出成形装置の他の例を示し、(a)は横断面図、(b)は縦断面図である。 同上の射出成形装置の他の例を示し、(a)は横断面図、(b)は縦断面図である。 (a)(b)は同上の第1開閉機構を説明する斜視図である。 同上の射出成形装置の他の例を示し、(a)は横断面図、(b)は縦断面図である。 同上の射出成形装置の他の例を示し、(a)は横断面図、(b)は縦断面図である。 同上の射出成形装置の他の例の横断面図である。 同上の射出成形装置の他の例の横断面図である。 同上の射出成形装置の他の例の横断面図である。 同上の射出成形装置の他の例を示し、(a)は横断面図、(b)は縦断面図である。 同上の回転体を示し、(a)は平面図、(b)は縦断面図、(c)は斜視図、(d)(e)は回転体の切り換え状態を示す横断面図である。 同上の回転体をスリーブにて支持する状態を示し、(a)は平面図、(b)は縦断面図である。 (a)(b)は同上の射出成形装置の他の例の動作を説明する縦断面図である。 (a)(b)は図16とは異なる部分で破断した縦断面図である。 同上の横断面図である。 (a)(b)は同上の射出成形装置の他の例の動作を説明する縦断面図である。 (a)(b)は図19と異なる部分で破断した縦断面図である。 同上の横断面図である。 同上の射出成形装置の他の例の横断面図である。 (a)(b)は同上の他の例の射出成形装置の動作を説明する横断面図である。 (a)(b)(c)(d)は同上の他の例の射出成形装置の動作を説明する横断面図である。 一従来例を示す横断面図である、 他の従来例を示す縦断面図である。
符号の説明
A 可塑化機構
B 射出機構
1 可塑化シリンダ
2 可塑化スクリュー
3 可塑化ヒータ
4 射出シリンダ
5 金型
6 射出プランジャー
7 第1連通経路
8 射出口
9 第2連通経路
10 開口部
11 第1逆流防止機構
12 第1開閉機構
13 第2逆流防止機構
14 第2開閉機構

Claims (7)

  1. 可塑化シリンダと、可塑化シリンダ内に回転可能に内装された可塑化スクリューと、可塑化シリンダを加熱して樹脂を溶融するための可塑化ヒータとを備え、外部から可塑化シリンダに供給した樹脂のペレットを可塑化スクリューで搬送すると共に搬送中にペレットを溶融させて溶融樹脂を供給する可塑化機構と、
    可塑化機構から供給された溶融樹脂を内部に充填保持するための射出シリンダと、射出シリンダ内の樹脂を金型内に射出するために射出シリンダ内に軸方向に移動自在に内装した射出プランジャーとを備えた複数の射出機構と、
    可塑化機構で可塑化された溶融樹脂を複数の射出機構に供給するために可塑化機構と複数の射出機構とを連通させる第1連通経路と、
    射出機構から射出口を介して金型内に溶融樹脂を射出するために複数の射出機構と1つの射出口とを連通させる第2連通経路と、
    を具備したことを特徴とする射出成形装置。
  2. 射出プランジャーの移動可能範囲において、射出シリンダに第1連通経路と連通する開口部を有することを特徴とする請求項1記載の射出成形装置。
  3. 射出シリンダ内に射出プランジャーが軸方向に移動可能で且つ、軸周りに回転可能に内装されたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の射出成形装置。
  4. 射出機構から溶融樹脂が可塑化機構へ逆流するのを防止するための第1逆流防止機構を第1連通経路に設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の射出成形装置。
  5. 第1連通経路にこの経路の開閉を行う第1開閉機構を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の射出成形装置。
  6. 射出口から射出機構の方に溶融樹脂が逆流するのを防止するための第2逆流防止機構を第2連通経路に設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の射出成形装置。
  7. 第2連通経路にこの経路の開閉を行う第2開閉機構を設けたことを特徴する請求項1乃至請求項5のいずれか記載の射出成形装置。







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