JP2006150318A - 除湿機、除湿方法、プログラム、及び記録媒体 - Google Patents

除湿機、除湿方法、プログラム、及び記録媒体 Download PDF

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克也 脇田
Motohiro Suzuki
基啓 鈴木
Takehiro Maruyama
剛広 丸山
Tetsuo Terajima
徹生 寺島
Yoshio Morita
芳雄 盛田
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Abstract

【課題】 定期的な交換が必要なフィルターを使用せずに空気清浄機能を有し、脱臭機能も併せ持つ高効率で省エネルギー特性にも優れた除湿機を提供する。
【解決手段】 吸引された空気を加熱する吸引側加熱部3と、加熱された空気を冷却する冷却部6と、冷却された空気を再び加熱する排出側加熱部4と、冷却部6によって空気を冷却することによって生じた水分を排出するための排水部13,14、15とを備え、吸引側加熱部3の表面温度は、排出側加熱部4の表面温度よりも高くなるように制御を行う制御手段16を更に備えた、除湿機。
【選択図】 図1

Description

本発明は、省エネ性、利便性に優れた空気清浄機能を有する除湿機、及び除湿方法等に関するものである。
従来のこの種の除湿機では、冷凍サイクルにおける蒸発器を利用した除湿機能と、空気清浄フィルターを備えることにより空気清浄機能を持たせた構成が提案されている。(例えば、特許文献1参照。)。
また、空気清浄機能を持たせるためのフィルターとして、酵素をフィルター表面に担持させたものを用いて、アレルギーを引き起こす原因物質と考えられる生物由来の室内に浮遊するアレルゲンを不活性化させる方式を備えた除湿器が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
さらに、従来のこの種の空気清浄機について、基本的な構成及び動作を図5を用いて説明する。
図5は従来の空気清浄装置と除湿装置が一体となった除湿機の概略側面図であり、除湿機本体101は吸い込みグリル102(前板)と吹き出しグリル103(後板)で構成され、内部には冷凍サイクルを構成する圧縮機104、蒸発器105、凝縮器106、ファンモーター107及びファン108を具備している。そして、蒸発器105より生成された除湿水は水受け皿109に設けられたドレン口110より滴下して、排水タンク111に溜まるようになっている。さらには送風経路の吸い込みグリル102と吹き出しグリル103の間に空気清浄フィルター112を設けている。吸い込みグリル102より吸い込まれた空気は、空気清浄フィルター112、蒸発器105、凝縮器106を通って吹き出しグリル103より吹き出される。
特開2004―211913号公報 特開2003―210919号公報
しかしながら、上記従来の構成では、付加機能としての空気清浄機能を発現させるために添加されている薬剤が、経時的に消耗したり、薬剤自身の効果が薄れてしまう。そのため、空気清浄機能を持続させようとした場合には定期的な空気清浄フィルターの交換や薬剤の補充が必要となり、手間や費用が継続的に発生することとなっている。
さらには、浮遊菌を捕捉したとしてもフィルター表面で繁殖するものや、殺菌目的でフィルターに用いられている化学薬品に対する耐性菌を発生することで、フィルターの交換時や使用時に利用者の健康に影響を与える可能性があるといった課題が存在した。
本発明の目的は、上記従来の課題を考慮して、捕捉した浮遊菌を死滅させ、利用者の健康を守り、又は、定期的な空気清浄フィルターの交換及び薬剤の補充を必要としない空気清浄機能を備えた除湿機及び除湿方法等を提供することである。
上記目的を達成するために、第1の本発明は、
吸引された空気を加熱する吸引側加熱部と、
前記加熱された空気を冷却する冷却部と、
前記冷却された空気を再び加熱する排出側加熱部と、
前記冷却部にて前記空気を冷却することによって生じた水分を排出するための排水部とを備えた、除湿機である。
又、第2の本発明は、
前記吸引側加熱部の表面温度が、前記排出側加熱部の表面温度よりも高くなるように制御を行う制御手段を更に備えた、除湿機である。
又、第3の本発明は、
室内の温度を測定するための室内温度センサーと、
前記吸引側加熱部の表面温度を測定するための吸引側加熱部温度センサーと、
前記排出側加熱部の表面温度を測定するための排出側加熱部温度センサーとを更に備え、
前記制御手段は、
前記吸引側加熱部温度センサーに基づいて、前記吸引側加熱部の表面温度が80度以上になるように制御し、前記排出側加熱部温度センサーと前記室内温度センサーに基づいて、前記排出側加熱部の表面温度が実質上室内温度となるように制御を行う、第2の本発明の除湿機である。
又、第4の本発明は、
冷媒が流通する冷媒配管に順に設置された、圧縮機、第一の凝縮器、第二の凝縮器、膨張手段、及び蒸発器を有する冷凍サイクルを更に備え、
前記吸引側加熱部は、前記第一の凝縮器で構成され、
前記冷却部は、前記蒸発器で構成され、
前記排出側加熱部は、前記第二の凝縮器で構成されている、第1の本発明の除湿機である。
又、第5の本発明は、
前記冷凍サイクルは、前記第一の凝縮器と前記第二の凝縮器の間に設置された前記冷媒を冷却するための冷却手段を有する、第4の本発明の除湿機である。
又、第6の本発明は、
前記第一の凝縮器の前記冷媒配管部の表面に形成された、Ag及びCuのうち少なくとも1つの金属成分を含む無機化合物の薄膜を備えた、第4の本発明の除湿機である。
又、第7の本発明は、
前記第一の凝縮器の前記冷媒配管部の表面に接合された金属繊維を備えた、第4の本発明の除湿機である。
又、第8の本発明は、
前記金属繊維の表面に形成された、Ag及びCuのうち少なくとも1つの金属成分を含む無機化合物の薄膜を備えた、第7の本発明の除湿機である。
又、第9の本発明は、
前記無機化合物は、シリカ、アルミナ、及びゼオライトから選択される、少なくとも1種類の成分を含んでいる、第6又は8の本発明の除湿機である。
又、第10の本発明は、
前記冷媒は、炭酸ガスである、第4の本発明の除湿機である。
又、第11の本発明は、
室内空気を吸引する吸引工程と、
前記吸引された空気を室内温度より高い温度に加熱する加熱工程と、
前記加熱された空気を除湿する除湿工程と、
前記除湿された空気を実質上室内温度に加熱する室内温度加熱工程とを備えた、除湿方法である。
又、第12の本発明は、
前記室内温度より高い温度とは、80度以上である、第11の本発明の除湿方法である。
又、第13の本発明は、
第12の本発明の除湿方法の、前記吸引された空気を80度以上に加熱する加熱工程と、
前記除湿された空気を実質上室内温度に加熱する室内温度加熱工程とをコンピュータに実行させるためのプログラムである。
又、第14の本発明は、
第13の本発明のプログラムを記録した記録媒体であって、コンピュータにより処理可能な記録媒体である。
本発明によれば、捕捉した浮遊菌を死滅させ、利用者の健康を守り、又は、定期的な空気清浄フィルターの交換及び薬剤の補充を必要としない空気清浄機能を備えた除湿機及び除湿方法を提供することが出来る。
以下本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の、本実施の形態1における除湿機の構成図である。
図1に示すように、本実施の形態1における除湿機は、冷凍サイクル30を備えている。この冷凍サイクル30は、冷媒配管1上に、冷媒の流通方向を基準として、順に圧縮機2、第一の凝縮器3、第二の凝縮器4、膨張弁5、及び蒸発器6を備えている。尚、図1の矢印Tは、冷媒の流通方向を示している。又、第一の凝縮器3と第二の凝縮器4の間の冷媒配管に、冷媒を冷却するための冷却手段8が設置されている。
又、図示されていないが、第一の凝縮器3、蒸発器6、及び第二の凝縮器4の順に空気が流通する空気流路が形成されており、更に、空気を吸引するためのファン7が設置されている。このファン7は、空気の流通方向を基準にして、第二の凝縮器4の下流側に配置されている。尚、図1の矢印Sは、空気の流通方向を示している。
又、第一の凝縮器3及び第二の凝縮器4には、各々の表面温度を測定するために、温度センサー18、19が設置されており、更に、本実施の形態1の除湿機が設置される室内の温度を測定するための室内温度センサー17が設置されている。これら、室内温度センサー17、及び温度センサー18、19に基づいて、圧縮機2、膨張弁5及び冷却手段8の制御を行うことにより、第一の凝縮器3と第二の凝縮器4の表面温度を調節する制御手段16が設置されている。
なお、本来、冷凍サイクルにおいて外部に放熱効果を与える熱交換部の名称としては、冷媒が液相になる場合を凝縮器と、気相のままでサイクル内を進む場合をガスクーラーとすべきであるが、本明細書では、ガスクーラーも含めて凝縮器と呼ぶこととする。この気相のままでサイクル内を進む場合とは、例えば冷媒として炭酸ガスを用いた場合等である。又、いうまでもなく、本発明の第一の凝縮器及び第二の凝縮器ともに、ガスクーラーであってもよい。
又、本発明の吸引側加熱部温度センサーの一例は、本実施の形態1では温度センサー18に相当し、本発明の排出側加熱部温度センサーの一例は、本実施の形態1では温度センサー19に相当する。又、本発明の排水部の一例は、本実施の形態1の水受け皿13、ドレイン口14、及び排水タンク15に相当する。又、本発明の膨張手段の一例は、本実施の形態1の膨張弁5に相当する。
図2は、本実施の形態1の除湿機の断面図である。尚、図2は、図1に示されている構成を除湿機本体9に組み込んだ図である。
除湿器本体9には、空気の吸い込み口10と、吹き出し口11が形成されている。又、ファン7が、除湿機本体9内に設置されており、ファンモーター12によって駆動される。空気の吸い込み口10からファン7の間に、順に第一の凝縮器3、蒸発器6、第二の凝縮器4が配置されている。更に、蒸発器6の下部に水受け皿13が設置され、水受け皿13の下部に排水タンク15が設置されており、水受け皿13には、排水タンク15へと水を排出するドレイン口14が形成されている。又、図1で述べた室内温度センサー17は、除湿機本体9の外壁に設置されている。この室内温度センサー17は、除湿機本体9とは断熱されている方がより好ましい。尚、図2では、冷媒配管1及び冷却手段8は省略されている。又、図2の矢印は、空気の流通方向を示している。
以下に、本実施の形態1の除湿機の動作について説明するが、はじめに冷凍サイクル30の動作を説明する。
圧縮機2によって圧縮され、高温高圧ガスとなった冷媒は、圧縮機2より吐出され、第一の凝縮器3において外部との熱交換が行われることで、周囲に放熱しながら熱エネルギーを低下させる。
さらに冷媒は、第一の凝縮器3と第二の凝縮器4の間の冷媒配管1において、必要に応じて冷却手段8を用いて冷却され、低温高圧の冷媒として第二の凝縮器4に流入され、さらに周囲との熱交換を行うことで、液化もしくは温度がさらに低下した冷媒流となる。
次に、第二の凝縮器4を出た冷媒は膨張弁5を経ることにより、低圧の液冷媒もしくは超臨界状態のガス冷媒となる。さらには蒸発器6において低圧低温の気相冷媒となり、圧縮機2へと戻っていくことになる。
次に、本実施の形態1の除湿機の動作について述べるとともに、本発明の除湿方法の一例についても同時に述べる。
ファンモーター12によってファン7が回転し、除湿機本体9の外側の空間から、吸い込み口10を介して、大気が除湿機本体9内部へと導かれる(本発明の吸引工程の一例に相当する。)。ここで、除湿機内の冷凍サイクル30を稼動させ、制御手段16によって制御し、第一の凝縮器3の表面温度を80℃以上にすることにより、第一の凝縮器3の表面に捕捉された大気中の浮遊菌は殺菌されることとなる(本発明の加熱工程の一例に相当する。)。
次に、第一の凝縮器3を通過した大気は蒸発器6に接触することによって、気流中の飽和水分量が低下し結露現象を起こして水分のみが気流中から除去される。これにより大気中の水蒸気が除去され乾燥した大気となる(本発明の除湿工程の一例に相当する。)。
さらに蒸発器6を通過することで低温となった空気は、制御手段16によって室内温度に調整されている第二の凝縮器4に接触することで加温され、吹き出し口11より室内へと出て行くこととなる(本発明の室内温度加熱工程の一例に相当する。)。この第二の凝縮器4の表面温度は、室内温度センサー17と温度センサー19の値を比較し、室内温度に調整されている。ここで本発明においては、大気温度を20度から30度の範囲としている。
このように本実施の形態1の除湿機は、吸い込み口10側の第一の凝縮器3の表面が高温であるため、吸引された空気に含まれている浮遊菌等を不活性化させ、又、有害物質を熱分解することが可能となる。
又、吸引された空気中に水溶性の有害物質が含まれていた際には、この有害物質は、蒸発器6の表面に形成された結露に溶解した後、ドレイン水と共に除去される。このように除湿と共に空気清浄機能も発現されることとなる。
尚、本実施の形態1では、第一の凝縮器3が80℃以上であり、第二の凝縮器4が室内温度になるように冷凍サイクル30を制御しているが、このような条件に限定されるものではない。冷凍サイクルの稼動条件を変えることで第一の凝縮器3の表面温度を変化させることができ、利用者が適宜に除湿を重視するケースと殺菌を重視するケースを使い分けることも可能である。この際には、第一の凝縮器3上の温度センサー18によって凝縮器表面の温度をモニタリングしながら第二の凝縮器4の表面温度が適切になるように冷却手段8を用いて調節することが好ましい。殺菌効果の面からは、第一の凝縮器3の表面温度が、第二の凝縮器4の表面温度よりも高い方が好ましく、更に、第一の凝縮器3の表面温度が40℃以上である方が好ましい。又、室内温度に限らず、例えば、暖房や冷房を行う場合には、ユーザーが設定した温度になるように、第二の凝縮器4の表面温度を制御しても良い。
又、本発明の吸引側加熱部の一例は、本実施の形態1の第一の凝縮器3に相当し、本発明の冷却部の一例は、本実施の形態1の蒸発器6に相当する。又、本発明の排出側加熱部の一例は、本実施の形態1の第二の凝縮器4に相当する。このように、本実施の形態1では、冷凍サイクル30を利用して殺菌、除湿、及び室温への加熱を行っているが、冷凍サイクルを用いずに、電気ヒーター等を用いて加熱、殺菌を行っても良い。
(実施の形態2)
本実施の形態2における除湿機は、実施の形態1の除湿機と基本的構成は同じであるが、第一の凝縮器の構成が異なる。そのため、本相違点を中心に説明する。
図3は、本発明の実施の形態2における除湿機に用いられる第一の凝縮器24の構成図である。図3を参照しながら本実施の形態2における除湿機について説明する。
図3に示すように第一の凝縮器24は、高温高圧の冷媒が凝縮器内に流入してくる冷媒流入口23と、低温高圧冷媒が凝縮器より出て行く冷媒流出口22と、無機化合物の薄膜が表面に形成された冷媒配管20とを備えている。この冷媒配管20は、複数回折り返されることにより形成される、複数の並行な冷媒配管部20aを有している。この冷媒配管部20aの冷媒配管方向と実質上垂直方向に、複数のフィン21が設置されている。冷媒流入口23と冷媒流出口22が冷媒配管1に接続されている。
ここで、冷媒配管20の表面に形成される無機化合物としてはシリカ、アルミナ、ゼオライトの中から選ばれる少なくとも一つの成分から構成されており、薄膜形成の過程もしくは形成後に銀成分が添加されていることが好ましい。薄膜は数十μm以下の膜厚が膜強度及び薄膜形成の簡略化の観点より好ましい。又、形成方法としては、液相から形成するゾルゲル法、含浸法、塗布法、スプレー法や、CVDなどの気相成膜法などを採用することが可能であり、これらの中でも簡便に薄膜の作成が可能な液相からの形成方法が好ましい。
さらに、上記無機化合物からなる薄膜に銀、銅を添加する方法としては、水可溶性塩が好ましく、薄膜形成時にハロゲン化銀、酢酸銅などの金属塩や、銀錯体化合物、銅錯体化合物あるいは金属粉末の微粒子として膜形成材料と共に反応液中に添加しても、薄膜形成後に真空蒸着等の方法によって銀の膜を最表面に形成しても特に構わない。
また、無機化合物からなる薄膜中に含有される銀又は/及び銅成分は薄膜材料全体の0.05から1.0重量%が好ましく、より好ましくは0.1から0.5重量%である。これは、含有量が0.05%より少ない場合には十分な抗菌機能が得られなくなり、1.0重量%を超えると薄膜塗面にムラが発生するためである。
本発明の除湿機は、このように形成された凝縮器を表面温度が80℃以上になるように冷凍サイクル30を制御しながら、複数存在する凝縮器の中でも圧縮機に最も近く、外気が空気吸い込み口から入って最初に通過する位置に配置されたシステムとすることによって、大気中に浮遊する菌類が凝縮器の熱交換部位に付着しても銀成分の抗菌作用と熱交換部が高温であるために、付着菌が繁殖することなく、清浄な空気を再び室内に戻すことが可能となる。
(実施の形態3)
本実施の形態3における除湿機は、実施の形態2の除湿機と基本的構成は同じであるが、第一の凝縮器に網状構造体を設け、その上に無機化合物の薄膜を形成している点が異なる。そのため、本相違点を中心に説明する。尚、実施の形態2と同一の構成要素には、同一符号を付している。
図4は、本発明の実施の形態3における除湿機に用いられる第一の凝縮器25の構成図である。図4を参照しながら本実施の形態3における除湿機について説明する。図4に示すように、冷媒配管部20aに、金属繊維から形成された網状構造体26が設置されている。この網状構造体26の金属繊維の表面には、無機化合物の薄膜が形成されている。ここで、前記網状構造体26の表面に形成された無機化合物の薄膜は、実施の形態2と同様にシリカ、アルミナ、ゼオライトの中から選ばれる少なくとも一つの成分からなり、薄膜形成の過程もしくは形成後に銀成分が添加されていることが好ましい。
図4に示されるような網状構造体26を設けた第一の凝縮器25を用いることによって、大気中の浮遊菌が捕捉される表面積が大きくなり、除去効率が高まることで、より清浄な空気を蒸発器やさらに空気吹出し口に近い側に設けられた凝縮器へと送り出すことが可能となる。
本発明を実施例に基づいて具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(実施例1)
実施の形態2に示されるような、表面に無機化合物からなる薄膜が形成された第一の凝縮器24を作成し、実施の形態1の第一の凝縮器3の代わりに用いて、図1において説明した冷凍サイクル30を構築した。又、薄膜の形成は以下の通り行った。
反応液としてバインダー成分を添加したコロイダルシリカ(スノーテックス40 日産化学工業(株)社製)溶液を用い、この溶液にチオスルファト銀錯体をシリカ重量に対する重量比が0.1%となるように調製し、攪拌しながら反応容器内に凝縮器を浸漬させた。さらに凝縮器自身を、150℃に保たれた乾燥機に入れてシリカから構成される薄膜を形成した。
そして、冷凍サイクル30の冷媒として炭酸ガスを用い、システムを構成した。
次に、システムを稼動させ、第一の凝縮器24の表面温度が80℃になったことを確認した後、第一の凝縮器24の表面に生野菜を洗浄することにより採取した雑菌を噴霧器を用いて水と共に添加した。
30分ほど経過した後、冷凍サイクル30を停止させ第一の凝縮器24の表面温度が室温近傍にまで低下した後表面の雑菌の棲息状況を確認するため、凝縮器表面を洗浄し培養評価を行ったが棲息している雑菌は確認されなかった。
(実施例2)
本実施例2では、実施の形態3に示されるような、金属繊維からなる網状の構造体を取り付けた第一の凝縮器25を作成した。なお、網状の構造体に無機化合物の薄膜を形成する際には、網状構造体に薄膜を作製した後に凝縮器に取り付けても、凝縮器に取り付けた後に凝縮器の冷媒配管と共に薄膜を作製してもかまわない。
本実施例2においては網状構造体に薄膜を作製した後、凝縮器に取り付けた。無機化合物の薄膜を形成する方法としては、ゼオライト粉末(ユニオン昭和(株)社製)を銀微粒子と共にシリカゾル水溶液中に均一分散させた後、網状構造体をディッピングし、加熱処理を行うことでシリカを結着材として網状構造体上に形成した。
無機化合物による薄膜が形成された網状構造体26を凝縮器に取り付け、図1に示されるような冷凍サイクル30を構築した。冷凍サイクル30を稼動させながら、網状構造体26が取り付けられた第一の凝縮器25の風上側より約5ppm程度のエタノールを添加したガスを送り、本システムの背後から吹き出される大気中のエタノール濃度を測定したところ検知レベル以下となっており、蒸発器6において結露現象が観察され、除湿がなされていることも確認された。
(実施例3)
実施の形態1に示されるような除湿機を作製した。第一の凝縮器としては、実施の形態3に示されるような網状の構造体を取り付けた第一の凝縮器25を用いた。本実施例3の冷却手段8としては一例として小型のファンを用いた。冷媒循環量及び冷却手段のファンを用いながら第一の凝縮器25の表面温度を80℃、蒸発器6の温度を10℃、第二の凝縮器4の温度を30℃に調整した。
本除湿機を温度25℃、相対湿度70%に設定された1mの空間内に設置し、エタノール濃度が20ppmとなるようにエタノール溶液を空間内に添加した。30分ほど除湿機を稼動させ、室内の濃度を測定したところ、室内温度は26℃、相対湿度60%、エタノール濃度は検知限界以下にまで除去されていた。
また、実施例1と同様に野菜の表面から採取した雑菌を、噴霧器を用いて除湿機表面より噴霧し、第一の凝縮器25表面での雑菌の生存率を確認したところ、凝縮器表面において雑菌が死滅していることも確認された。
上述したことから明らかなように、本発明によれば、凝縮器と凝縮器の間に蒸発器を配置した構成を有することにより、大気吸い込み口側の凝縮器にて大気中の浮遊菌が捕捉され、表面が高温であるために殺菌することができ、蒸発器において吸い込んだ大気が結露され、結露水と共に大気中の水溶性臭気物質や水溶性有害物質を結露水と共に除去することができる。さらには大気吹き出し口側の凝縮器にて蒸発器によって冷やされた空気を再度加熱し、大気と同程度の温度にて吹き出すことが可能となるため、冷やされた大気が空気清浄機より吹き出すことはない。
これにより、空気清浄機本体とは別の交換部品として存在する各種空気清浄フィルターを用いる必要がなく、また室温を下げることなく清浄な空気を作り出すことが可能となる。
尚、本発明のプログラムは、上述した本発明の除湿方法の全部又は一部の工程の動作をコンピュータにより実行させるためのプログラムであって、コンピュータと協働して動作するプログラムである。
又、本発明の記録媒体は、上述した本発明の除湿方法の全部又は一部の工程の全部又は一部の動作をコンピュータにより実行させるためのプログラムを記録した記録媒体であり、コンピュータにより読み取り可能且つ、読み取られた前記プログラムが前記コンピュータと協動して前記動作を実行する記録媒体である。
尚、本発明の上記「一部の工程」とは、それらの複数の工程の内の、一つ又は幾つかの工程を意味する。
又、本発明の上記「工程の動作」とは、前記工程の全部又は一部の動作を意味する。
又、本発明のプログラムの一利用形態は、コンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータと協働して動作する態様であっても良い。
又、本発明のプログラムの一利用形態は、伝送媒体中を伝送し、コンピュータにより読みとられ、コンピュータと協働して動作する態様であっても良い。
又、記録媒体としては、ROM等が含まれる。
又、上述した本発明のコンピュータは、CPU等の純然たるハードウェアに限らず、ファームウェアや、OS、更に周辺機器を含むものであっても良い。
尚、以上説明した様に、本発明の構成は、ソフトウェア的に実現しても良いし、ハードウェア的に実現しても良い。
本発明にかかる除湿機及び除湿方法は、捕捉した浮遊菌を死滅させるため、利用者の健康を守り、又は、定期的な空気清浄フィルターの交換及び薬剤の補充を必要としない効果を有し、除湿機能に加え空気清浄機能が求められるエアコンなどとして、広く民生用および産業用分野において利用できる。
本発明にかかる実施の形態1における除湿機の構成図 本発明にかかる実施の形態1における除湿機の断面図 本発明にかかる実施の形態2における除湿機に用いられる第一の凝縮器の構成図 本発明にかかる実施の形態3における除湿機に用いられる第一の凝縮器の構成図 従来の除湿機の断面構成図
符号の説明
1 冷媒配管
2 圧縮機
3 第一の凝縮器
4 第二の凝縮器
5 膨張弁
6 蒸発器
7 ファン
8 冷却手段
9 除湿機本体
10 吸い込み口
11 吹き出し口
12 ファンモーター
13 水受け皿
14 ドレイン口
15 排水タンク
16 制御手段
17 室内温度センサー
18、19 温度センサー
20 無機化合物の薄膜が表面に形成された冷媒配管
21 フィン
22 冷媒流出口
23 冷媒流入口
24、25 第一の凝縮器
24 無機化合物の薄膜が表面に形成されている網状構造体
30 冷凍サイクル

Claims (14)

  1. 吸引された空気を加熱する吸引側加熱部と、
    前記加熱された空気を冷却する冷却部と、
    前記冷却された空気を再び加熱する排出側加熱部と、
    前記冷却部にて前記空気を冷却することによって生じた水分を排出するための排水部とを備えた、除湿機。
  2. 前記吸引側加熱部の表面温度が、前記排出側加熱部の表面温度よりも高くなるように制御を行う制御手段を更に備えた、除湿機。
  3. 室内の温度を測定するための室内温度センサーと、
    前記吸引側加熱部の表面温度を測定するための吸引側加熱部温度センサーと、
    前記排出側加熱部の表面温度を測定するための排出側加熱部温度センサーとを更に備え、
    前記制御手段は、
    前記吸引側加熱部温度センサーに基づいて、前記吸引側加熱部の表面温度が80度以上になるように制御し、前記排出側加熱部温度センサーと前記室内温度センサーに基づいて、前記排出側加熱部の表面温度が実質上室内温度となるように制御を行う、請求項2記載の除湿機。
  4. 冷媒が流通する冷媒配管に順に設置された、圧縮機、第一の凝縮器、第二の凝縮器、膨張手段、及び蒸発器を有する冷凍サイクルを更に備え、
    前記吸引側加熱部は、前記第一の凝縮器で構成され、
    前記冷却部は、前記蒸発器で構成され、
    前記排出側加熱部は、前記第二の凝縮器で構成されている、請求項1記載の除湿機。
  5. 前記冷凍サイクルは、前記第一の凝縮器と前記第二の凝縮器の間に設置された前記冷媒を冷却するための冷却手段を有する、請求項4記載の除湿機。
  6. 前記第一の凝縮器の前記冷媒配管部の表面に形成された、Ag及びCuのうち少なくとも1つの金属成分を含む無機化合物の薄膜を備えた、請求項4記載の除湿機。
  7. 前記第一の凝縮器の前記冷媒配管部の表面に接合された金属繊維を備えた、請求項4記載の除湿機。
  8. 前記金属繊維の表面に形成された、Ag及びCuのうち少なくとも1つの金属成分を含む無機化合物の薄膜を備えた、請求項7記載の除湿機。
  9. 前記無機化合物は、シリカ、アルミナ、及びゼオライトから選択される、少なくとも1種類の成分を含んでいる、請求項6又は8記載の除湿機。
  10. 前記冷媒は、炭酸ガスである、請求項4記載の除湿機。
  11. 室内空気を吸引する吸引工程と、
    前記吸引された空気を室内温度より高い温度に加熱する加熱工程と、
    前記加熱された空気を除湿する除湿工程と、
    前記除湿された空気を実質上室内温度に加熱する室内温度加熱工程とを備えた、除湿方法。
  12. 前記室内温度より高い温度とは、80度以上である、請求項11記載の除湿方法。
  13. 請求項12記載の除湿方法の、前記吸引された空気を80度以上に加熱する加熱工程と、
    前記除湿された空気を実質上室内温度に加熱する室内温度加熱工程とをコンピュータに実行させるためのプログラム。
  14. 請求項13記載のプログラムを記録した記録媒体であって、コンピュータにより処理可能な記録媒体。
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