JP2006149463A - 被検体内導入装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板を重ねた後や基板を外装カバー内に収容した状態においても、カプセルの大型化を招くことなく、外部から接続端子への接触を可能にすること。
【解決手段】リジット基板71,81,11,12,21をこれらの間に介在するフレキシブル基板31で連結されるとともに、これらリジット基板のうちの最端部に連結された照明基板71や送信基板21に、所定の動作の試験を実行可能にする複数の接続端子24,73を配置し、リジットフレキ配線基板32を重ねた後やリジットフレキ配線基板32を密閉容器6である外装カバー内に収容した状態においても、外部機器50との接触を可能にする。
【選択図】 図6

Description

本発明は、被検体内に導入されて被検体内の情報を収集するための所定機能を実行する各種の機能実行手段を備え、これら機能実行手段を配置させた基板を収容してなる、たとえば飲み込み型のカプセル型内視鏡などの被検体内導入装置に関するものである。
近年、内視鏡の分野では、撮像機能と無線機能とが装備されたカプセル型内視鏡が登場している。このカプセル型内視鏡は、観察(検査)のために被検体である被検者に飲み込まれた後、被検者の生体から自然排出されるまでの観察期間、胃、小腸などの臓器の内部(体腔内)をその蠕動運動に伴って移動し、撮像機能を用いて順次撮像する構成である。
また、これら臓器内の移動によるこの観察期間、カプセル型内視鏡によって体腔内で撮像された画像データは、順次Bluetoothなどの無線機能により、被検体の外部に設けられた外部装置に送信され、外部装置内に設けられたメモリに蓄積される。被検者がこの無線機能とメモリ機能を備えた外部装置を携帯することにより、被検者は、カプセル型内視鏡を飲み込んだ後、排出されるまでの観察期間、不自由を被ることなく行動が可能になる。観察後は、医者もしくは看護士によって、外部装置のメモリに蓄積された画像データに基づいて、体腔内の画像をディスプレイなどの表示手段に表示させて診断を行うことができる。
この種のカプセル型内視鏡では、上記機能を実行するために、たとえば特許文献1に示すような飲み込み型のものがある。このカプセル型内視鏡は、照明体、イメージセンサ、これらの駆動回路、電池などを含む電源部およびイメージセンサからの画像データを外部装置に送信するための送信部などを、たとえばIC構成でそれぞれ基板に配置し、これら基板をストリップ基板で接続するとともに、これらの部位を密閉したカプセル形状の容器内に収容したものが提案されている。
国際公開第WO 02/102224号パンフレット
このようなカプセル型内視鏡においては、製造工程の途中や完成後の検査を行うためのテスト用接続端子を基板に設けることがある。しかしながら、カプセル型内視鏡のみならず、カプセル型の医療装置は、被検者に飲み込ませ、狭い体腔内を通過させる関係上、小型化が求められるために、複数の基板間の間隔は微小なものとなってしまい、複数の基板が重なり合う面へテスト用接続端子を形成した場合には、基板を重ねて積層してしまった後や完成状態に近い、たとえば基板を容器内に収容した状態でのテスト用接続端子への接触が困難な場合がある。また、これを回避するためには基板間の間隔を長くしなければならず、カプセルの大型化を招く恐れがあるという問題があった。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであって、基板を重ねた後や基板を外装カバー内に収容した状態においても、カプセルの大型化を招くことなく、外部から接続端子への接触を可能にできる被検体内導入装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる被検体内導入装置は、導入された被検体内部の情報を被検体外部で取得するための第1及び第2の機能を各々実行する第1及び第2の機能実行手段と、前記第1及び第2の機能実行手段が各々配置される硬性材料からなる第1及び第2のリジット基板と、前記第1及び第2のリジット基板を接続して積層させることでリジットフレキ基板構造体を形成する軟性材料からなるフレキシブル基板と、前記第1のリジット基板又は第2のリジット基板の一方を外部に露出した状態で前記リジットフレキ基板構造体を内部に収容する一端が有底の筒状材料からなる第1の外装部材と、前記第1の外装部材から露出した前記第1又は第2のリジット基板を内部に収容するとともに前記第1の外装部材と嵌合して内部を封止可能に構成された一端が有底の筒状材料からなる第2の外装部材と、前記第2の機能実行手段に対して所定の動作の試験を実行するための外部機器と前記第2の機能実行手段とを接続させる前記第1のリジット基板に設けられた接続端子と、を備えることを特徴とする。
また、請求項2の発明にかかる被検体内導入装置は、上記発明において、前記第2の機能実行手段は、前記被検体内部の情報を取得するための情報取得手段か、若しくは、前記情報取得手段で取得した情報を前記被検体外部へ無線送信可能とする無線送信手段かを備え、前記接続端子は、前記被検体内部の情報を取得する動作の試験を実行するための情報取得用接続端子か、若しくは、前記情報取得手段で取得した情報を前記被検体外部へ無線送信可能とする動作の試験を実行するための送信用接続端子を備えることを特徴とする。
また、請求項3の発明にかかる被検体内導入装置は、上記発明において、前記情報取得手段は、前記被検体内部を照明する照明光を出射する照明手段と前記照明手段からの照明光で照明されて得た前記被検体内部の像を撮像する撮像手段とのうちの少なくとも一方を有することを特徴とする。
本発明にかかる被検体内導入装置は、外部機器と第2の機能実行手段とを接続させる第1のリジット基板に、接続された外部機器による所定の動作の試験を実行可能にするための接続端子を配置したので、基板を重ねた後や基板を外装カバー内に収容した状態においても、カプセルの大型化を招くことなく、外部機器から接続端子への接触を可能にできるという効果を奏する。
以下に、本発明にかかる被検体内導入装置の実施の形態を図1〜図7の図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更実施の形態が可能である。
(実施の形態1)
図1は、本発明にかかる被検体内導入装置を含む無線型被検体内情報取得システムの全体構成を示す模式図である。なお、この無線型被検体内情報取得システムでは、被検体内導入装置として、被検体である人間の口などから体腔内に導入して、体腔内の被検部位を撮影するカプセル型内視鏡を一例として説明する。図1において、無線型被検体内情報取得システムは、無線受信機能を有する受信装置2と、被検体1内に導入され、体腔内画像を撮像して受信装置2に対して画像信号などのデータ送信を行うカプセル型内視鏡3とを備える。また、無線型被検体内情報取得システムは、受信装置2が受信した画像信号に基づいて体腔内画像を表示する表示装置4と、受信装置2と表示装置4との間でデータの受け渡しを行うための携帯型記録媒体5とを備える。
受信装置2は、被検体1によって着用される受信ジャケット2aと、受信される無線信号の処理などを行う外部装置2bとを備え、いずれも被検体1、たとえば図示しないベルトなどによって被検体1の腰部に固定されて携帯される。すなわち、受信装置2は、カプセル型内視鏡3から無線送信された体腔内の画像データを受信する機能を有しており、受信ジャケット2aは、受信用アンテナA1〜Anを備えるとともに、被検体1によって着用可能な形状に構成され、外部装置2bは、受信ジャケット2aの受信用アンテナA1〜Anを介して受信された無線信号の処理などを行う。
表示装置4は、カプセル型内視鏡3によって撮像された体腔内画像などを表示するためのものであり、携帯型記録媒体5によって得られるデータに基づいて画像表示を行うワークステーションなどのような構成を有する。具体的には、表示装置4は、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイなどによって直接画像を表示する構成としても良いし、プリンタなどのように、他の媒体に画像を出力する構成としても良い。
携帯型記録媒体5は、外部装置2bおよび表示装置4に対して着脱可能であって、両者に対して挿着された時に情報の出力または記録が可能な構造を有する。この実施の形態では、携帯型記録媒体5は、カプセル型内視鏡3が被検体1の体腔内を移動している間は、外部装置2bに挿着されてカプセル型内視鏡3から送信されるデータを記録する。そして、カプセル型内視鏡3が被検体1から排出された後、つまり、被検体1の内部の撮像が終了した後には、外部装置2bから取り出されて表示装置4に挿着され、この表示装置4によって、携帯型記録媒体5に記録されたデータが読み出される構成を有する。たとえば、外部装置2bと表示装置4とのデータの受け渡しを、コンパクトフラッシュ(登録商標)メモリなどから構成される携帯型記録媒体5によって行うことで、外部装置2bと表示装置4との間が有線で直接接続された場合よりも、被検体1が体腔内の撮影中に自由に動作することが可能となる。なお、ここでは、外部装置2bと表示装置4との間のデータの受け渡しに携帯型記録媒体5を使用したが、必ずしもこれに限らず、たとえば外部装置2bに内蔵型の他の記録装置、たとえばハードディスクを用い、表示装置4との間のデータの受け渡しのために、双方を有線または無線接続するように構成してもよい。
図2は、本発明にかかる被検体内導入装置(カプセル型内視鏡3)の構成を示す側断面図であり、図3は、図2に示したリジットフレキ配線基板を展開した上面図であり、図4は、図2に示した照明基板を前面(図中、先端カバー側)から見た断面図であり、図5は、図2に示した送信基板を後面(図中、後端部側)から見た断面図である。
カプセル型内視鏡3は、図2に示すように、カプセル形状に形成された外装部材であって内部を封止する密閉容器6と、予め設定された所定の機能を実行するための機能実行手段の1つとして、被検体内部の情報を取得する機能を得るために設けられた体腔内を被検部位を照明するための照明光を出射する照明手段7と、照明光による反射光を受光して被検部位を撮像する撮像手段8、さらに、照明手段7と撮像手段8の駆動制御および信号処理を行う制御手段9、各機能実行手段を駆動するための駆動電力を蓄積する蓄電手段10、及び撮像手段8よって取得された画像データを被検体外部に無線送信する無線送信手段20を備える。
密閉容器6は、人が飲み込める程度の大きさのものであり、有底の略筒状形状の材料からなる2つの外装部材、つまり略半球状の先端カバー61と、筒形状の胴部カバー62とを弾性的に嵌合させて形成されている。照明基板71、撮像基板81、スイッチ基板11、電源基板12および送信基板21は、後端部に略半円球形状の底部を有して先端部が円形状に開口した筒状の胴部カバー62内に挿入されている。先端カバー61は、略半球状のドーム形状であって、ドームの後側が円形状に開口している。この先端カバー61は、透明性あるいは透光性を有する透明部材、たとえば光学的性能や強度を確保するのに好ましいシクロオレフィンポリマーあるいはポリマーカーボンなどで成形され、照明手段7からの照明光を密閉容器6の外部に透過することを可能にするとともに、この照明光による被検体からの反射光を内部に透過することを可能にする。
また、胴部カバー62は、先端カバー61の後側に位置して、上記機能実行手段を覆う部材である。この胴部カバー62は、円筒状の胴部63と、略半球状のドーム形状の後端部64を一体に形成し、この胴部63の前側が円形状に開口している。この胴部カバー62は、強度を確保するのに好ましいポリサルフォンなどで形成され、照明手段7と、撮像手段8と、制御手段9と、蓄電手段10とを胴部63に収容し、無線送信手段20を後端部64に収容している。
先端カバー61の開口部には、開口端部の縁に沿って円筒形状の接合端部65が設けられている。また、胴部63の開口部には、開口端部の縁に沿って円筒形状の接合端部66が設けられている。各接合端部65,66は、先端カバー61と胴部カバー62を相互に接合する際に、密閉容器6の内外で重合して互いに接触する接合面65a,66aを有する。この実施の形態では、先端カバー61の接合端部65が密閉容器6の内側にあって、その外面が接合面65aをなし、胴部カバー62の接合端部66が密閉容器6の外側にあって、その内面が接合面66aをなし、接合面65aの外径と、接合面66aの内径とは、略一致して形成されている。なお、各接合端部65,66は、たとえば型成形時の抜き勾配の角度が0度のストレートで、かつほぼ同一の内外径にした筒形状に形成して互いの接合を容易にしてある。
接合面65aには、その全周に渡って突起65bが無端状に形成され、接合面66aには、その全周に渡って溝66bが無端状に形成されている。この突起65bと溝66bとは、接合面65aと66aが重合した状態で互いに係合される。このように、突起65bおよび溝66bは、互いに係合することによって、先端カバー61と胴部カバー62との接合した状態を保持する接合保持手段を構成している。
照明手段7は、図2〜図4に示すように、中央部分に通穴71aが設けられた円盤状に形成された照明基板71の前面(図2中、先端カバー61側)に設けられた発光ダイオード、たとえば白色LEDなどの6つの発光体72と、後面(図2中、撮像基板81側)に発光体72を駆動するための回路を構成するチップ部品74とを備え、発光体72からの照明光は、先端カバー61を介して外部に照射される。また、この照明基板71には、接続された外部機器による所定の試験を実行可能にするたとえば6つの突設された接続端子73を備えている。これら接続端子73は、発光体72間の空隙部分に設けられたパッド上に突出して設けられている。これら接続端子73は、たとえば無線送信手段20による無線送信を良好に行うための送信試験を可能にする試験用の接続端子などである。なお、パッドは、照明基板71の実装面に円形状に露出する導体部分である。また、接続端子としては、上記試験用の端子の他に、たとえば外部電源からの電力を直接的に機能実行手段に供給するための給電用の接続端子や機能実行手段の初期設定値を入力するための入力用の接続端子で構成することも可能である。
撮像手段8は、図2に示すように、円盤状に形成された撮像基板81と、撮像基板81の前面(図2中、照明基板7側)に設けられたCCDやCMOSなどの固体撮像素子82と、固体撮像素子82に被写体の像を結像させる結像レンズ83とを備える。結像レンズ83は、固体撮像素子82の前面(図2中、照明基板7側)に設けられており、被写体側に位置して可動枠84aに設けられる第1レンズ83aと、固体撮像素子82側に位置して固定枠84bに設けられる第2レンズ83bとから構成される。可動枠84aと固定枠84bは、第2レンズ83bを光軸に沿って移動させるピント調整機構84を構成している。また、可動枠84aは、照明基板7の通穴71aに挿通しており、結像レンズ83の光軸を照明基板7の前面に向けている。これにより、撮像手段8は、照明手段7の照明光によって照らされた範囲を撮像することができる。また、撮像基板81の前面には、固体撮像素子82を囲む態様で、固体撮像素子82を駆動するための回路を構成するチップ部品85が設けられている。
制御手段9は、図2および図3に示すように、DSP(ディジタル シグナル プロセッサ)91を有し、DSP91は、撮像基板81の後面でチップ部品92に囲まれる態様で設けられている。このDSP91は、カプセル型内視鏡3の駆動制御の中枢を司り、固体撮像素子82の駆動制御および出力信号処理、照明手段7の駆動制御を行う。なお、撮像基板81の後面のチップ部品92は、DSP91から出力される映像信号およびクロック信号の2つの信号を、無線送信手段20から送信するにあたり、1つの信号にミキシングする機能などを有する半導体部材である。
蓄電手段10は、図2に示すように、酸化銀電池などのボタン型乾電池13と、円盤形状に形成されたスイッチ基板11と、リードスイッチ14およびバイアス磁石15を有し、スイッチ基板11の前面(図2中、撮像基板81側)に設けられるスイッチ部16と、電源部18とを備える。ボタン型乾電池13は、複数個、たとえばこの実施の形態では、2個を直列にして負極キャップ側を後側に向けて配置してある。なお、これら電池13は、酸化銀電池に限定されるものではなく、たとえば充電式電池、発電式電池などを用いても良く、個数も2個に限定されるものではない。また、スイッチ基板11の後面には、板バネで形成された接点17が設けられ、この接点17は、ボタン型乾電池13の正極缶に接触して、ボタン型乾電池13を板バネの付勢力で、後側(図2中、電源基板12側)に付勢している。
電源部18は、円盤形状に形成された電源基板12と、電源基板12の後面(図2中、後端部64側)に設けられたDC/DCコンバータ19を有している。DC/DCコンバータ19は、常にシステムに必要な一定の電圧を得るために、ボタン型乾電池13で得られる電圧をたとえば昇圧などのコントロールを行う。また、図には明示してないが、電源基板12の前面(図2中、スイッチ基板11側)には、ボタン型乾電池13の負極キャップと接触する接点が設けられている。この実施の形態において、蓄電手段10は、スイッチ基板11と電源基板12の間に複数のボタン型乾電池13を直列に接続配置して各機能実行手段への電源供給を可能にする。
無線送信手段20は、円筒形状に形成され、かつ内部に空間領域を有する送信基板21と、送信基板21の内部に設けられた発振回路22と、送信基板21の後面(図2中、後端部64側)に設けられたアンテナ23と、接続された外部機器による所定の試験を実行可能にするたとえば6つの突設された接続端子24とを備える。アンテナ23は、図2に示すように、送信基板21の後面に、コイル状に構成されている。この無線送信手段20は、上記チップ部品92(半導体部材)でミキシングした信号から一定の周波数・振幅・波形を持つ信号を発振回路22によって取り出し、この取り出した信号をアンテナ23からカプセル型内視鏡3の外部に送信する。これら接続端子24は、図5に示すように、送信基板21と後述するフレキシブル基板31の接続部分を避けるように、アンテナ23の周囲に設けられ、たとえば撮像手段8による体腔内画像の撮像を良好に行うための撮像試験を可能にする接続端子などである。これら接続端子24は、フレキシブル基板31との接続部分以外に設けられたパッド上に突出して設けられている。なお、パッドは、送信基板21の実装面に円形状に露出する導体部分である。また、接続端子としては、上記試験用の端子の他に、たとえば外部電源からの電力を直接的に機能実行手段に供給するための給電用の接続端子や機能実行手段の初期設定値を入力するための入力用の接続端子で構成することも可能である。
照明基板71、撮像基板81、スイッチ基板11、電源基板12および送信基板21は、リジット基板からなる。図3に示すように、これらリジット基板は、一連のフレキシブル基板31をそれぞれ挟む態様で接続されて、リジットフレキ配線基板32を構成している。すなわち、各リジット基板は、フレキシブル基板31を介して、照明基板71、撮像基板81、スイッチ基板11、電源基板12、送信基板21の順で所定間隔おきに配設され、互いに電気的に接続されている。そして、このリジットフレキ配線基板32のフレキシブル基板31を折り曲げることによってリジットフレキ基板構造体をなし、図2に示す態様で、照明基板71、撮像基板81、スイッチ基板11、電源基板12および送信基板21は、先端カバー61側と後端部64側の前後方向に積層して配置される。
一般には、このフレキシブル基板31を折り曲げた状態で、リジットフレキ配線基板32を密閉容器6内に収容するが、この実施の形態では、その前段階の処理として、接続端子を介して、外部機器と機能実行手段を電気的に接続して各種試験処理を行う。ここでは、以下に外部機器と撮像手段8および無線送信手段20を電気的に接続して行う撮像試験と送信試験について説明する。
図6は、撮像試験を行うための構成を示す構成図であり、図7は、送信試験を行うための構成を示す構成図である。まず、図6では、撮像手段8による体腔内画像の撮像を良好に行うために、なるべく使用時に近い状態で試験を行うのが好ましい。そこで、この実施の形態では、先端カバー61をリジットフレキ配線基板32に取り付けた状態でつまり、リジットフレキ基板構造体における照明基板71を先端カバー61の内部に収容した状態で、撮像試験を行う。すなわち、先端カバー61で撮像手段8の先端側を覆い、かつ先端カバー61から外部に露出した送信基板21上の接続端子24に外部機器50のコネクタ51を嵌合させて、外部機器50と撮像手段8を電気的に接続させて、先端カバー61を介して外部の画像を取り込んで、たとえば色バランスやホワイトバランスの調整などの撮像試験を行う。
この実施の形態では、外部機器50としては、たとえば表示手段および指示入力手段を有するワークステーションなどを用いる。そして、外部機器50の指示入力手段によって、接続端子(第1の接続端子)24に接続された制御線を介して、照明手段7および撮像手段8に駆動指示を与え、次に照明手段7に照明光の出射を指示する。この指示に基づいて、照明手段7からの照明光を先端カバー61を介して外部に透過することを可能にするとともに、この照明光による外部からの反射光を先端カバー61を介して内部に透過して、撮像手段8で受光することを可能にする。なお、この場合には、たとえば予め設定された特定パターンの画像を被写体として用意しておくことが好ましい。
撮像手段8で先端カバー61を介して取り込んだ外部の画像情報を、別の接続端子(第2の接続端子)24に接続されたデータ線を介して取り込んで、表示手段に表示させる。そして、この表示手段に表示された画像に基づいて、指示入力手段によって、第1の接続端子24に接続された制御線を介して固体撮像素子82の上記色バランスやホワイトバランスの調整制御を行うための指示を入力することを可能にする。
また、図7では、無線送信手段20による画像情報の送信を良好に行うために、撮像試験の場合と同様に、使用時に近い状態で試験を行う。そこで、この実施の形態では、リジットフレキ配線基板32を胴部カバー62に収容した状態で送信試験を行う。すなわち、胴部カバー62の後端部64でアンテナ23を含む無線送信手段20を覆い、かつ胴部カバー62から外部に露出した照明基板71上の接続端子73に外部機器52のコネクタ53を嵌合させて、外部機器52と無線送信手段20を電気的に接続させて、胴部カバー62を介して外部に無線送信された擬似画像情報を受信して、たとえば信号送信強度や無線周波数の調整などの送信試験を行う。
この実施の形態では、外部機器52としては、たとえば無線信号の無線受信手段、表示手段および指示入力手段を有する受信装置などを用いる。そして、外部機器52の指示入力手段によって、接続端子(第2の接続端子)73に接続された制御線を介して、無線送信手段20に駆動指示を与える。次に、外部機器52は、被検体内の画像情報に対応する擬似画像情報を、接続端子(第2の接続端子)73に接続されたデータ線を介して、無線送信手段20に出力し、次に第1の接続端子73に接続された制御線を介して、この擬似画像情報の無線送信を指示する。この指示に基づいて、無線送信手段20から胴部カバー62を介して外部に画像情報を無線送信することが可能となる。なお、この場合には、たとえば被検体内部の画像情報に近い擬似画像情報を無線の送信対象として用意しておくことが好ましい。
外部機器52では、胴部カバー62を介して送信された無線送信手段20からの画像情報を無線受信手段で受信して、表示手段に表示させる。そして、無線受信手段による画像情報の受信状態に基づいて、指示入力手段によって、第2の接続端子73に接続された制御線を介して発振回路22の信号送信強度や無線周波数の調整やアンテナの調整などを行うための指示を入力することを可能にする。また、本発明では、接続端子を介して外部装置がボタン型乾電池13の充電状態の試験などを行うことも可能であり、たとえばボタン型乾電池13が満充電状態に至っていない場合には、充電装置から給電用の接続端子を介して電力供給を行うことも可能である。さらに、本発明では、接続端子を介して外部装置がたとえば各機能実行手段の初期設定値や再利用の場合の古い設定値のリセットおよび新しい設定値などを入力することも可能である。
なお、上述の実施の形態による接続端子24,73は、双方合わせ持っていても良いし、一方のみでも良い。また、これら接続端子24,73によって行う動作の試験も、上述のものに限られるものではない。さらに、接続端子24,73は、リジットフレキ構造体を収容した先端カバー61や胴部カバー62から外部へ露出したリジット基板上に設けられていれば良く、好ましくは、最端部に位置するリジット基板上に設けるのが良い。よって、上述の実施の形態とは異なる順番に各リジット基板を積層した場合には、先端カバー61や胴部カバー62から外部に露出するリジット基板であれば、他の機能を担う機能実行手段が設けられた基板上に、接続端子を設けるように構成しても良い。
このように、この実施の形態では、外部機器と照明手段や無線送信手段(第2の機能実行手段)が接続される照明基板や送信基板(第1のリジット基板)に、接続された外部機器による所定の動作の試験を実行可能にするための接続端子を配置したので、リジットフレキ配線基板を重ねた後やリジットフレキ配線基板を外装カバー内に収容した状態においても、外部機器から接続端子へ接触する際に、基板間の間隔を長くする必要性がなくなり、カプセルの大型化を招くことなく、外部機器から接続端子への接触を可能にでき、内蔵物である機能実行手段の設定、動作確認などを行うことが可能となる。
本発明にかかる被検体内導入装置を含む無線型被検体内情報取得システムの全体構成を示す模式図である。 本発明にかかる被検体内導入装置の構成を示す側断面図である。 図1に示したリジットフレキ配線基板を展開した上面図である。 図1に示した照明基板を前面から見た断面図である。 図1に示した送信基板を後面から見た断面図である。 撮像試験を行うための構成を示す構成図である。 送信試験を行うための構成を示す構成図である。
符号の説明
1 被検体
2 受信装置
2a 受信ジャケット
2b 外部装置
3 カプセル型内視鏡
4 表示装置
5 携帯型記録媒体
6 密閉容器
7 照明手段
8 撮像手段
9 制御手段
10 蓄電手段
11 スイッチ基板(リジット基板)
12 電源基板(リジット基板)
13 ボタン型乾電池
14 リードスイッチ
15 バイアス磁石
16 スイッチ部
17 接点
18 電源部
19 コンバータ
20 無線送信手段
21 送信基板(リジット基板)
22 発振回路
23 アンテナ
24,73 接続端子
31 フレキシブル基板
32 リジットフレキ配線基板
50,52 外部機器
51,53 コネクタ
61 先端カバー
62 胴部カバー
63 胴部
64 後端部
65,66 接合端部
65a,66a 接合面
65b 突起
66b 溝
71 照明基板(リジット基板)
71a 通穴
72 発光体
74,85,92 チップ部品
81 撮像基板(リジット基板)
82 固体撮像素子
83 結像レンズ
83a,83b レンズ
84 ピント調整機構
84a 可動枠
84b 固定枠
A1〜An 受信用アンテナ

Claims (3)

  1. 導入された被検体内部の情報を被検体外部で取得するための第1及び第2の機能を各々実行する第1及び第2の機能実行手段と、
    前記第1及び第2の機能実行手段が各々配置される硬性材料からなる第1及び第2のリジット基板と、
    前記第1及び第2のリジット基板を接続して積層させることでリジットフレキ基板構造体を形成する軟性材料からなるフレキシブル基板と、
    前記第1のリジット基板又は第2のリジット基板の一方を外部に露出した状態で前記リジットフレキ基板構造体を内部に収容する一端が有底の筒状材料からなる第1の外装部材と、
    前記第1の外装部材から露出した前記第1又は第2のリジット基板を内部に収容するとともに前記第1の外装部材と嵌合して内部を封止可能に構成された一端が有底の筒状材料からなる第2の外装部材と、
    前記第2の機能実行手段に対して所定の動作の試験を実行するための外部機器と前記第2の機能実行手段とを接続させる前記第1のリジット基板に設けられた接続端子と、
    を備えることを特徴とする被検体内導入装置。
  2. 前記第2の機能実行手段は、前記被検体内部の情報を取得するための情報取得手段か、若しくは、前記情報取得手段で取得した情報を前記被検体外部へ無線送信可能とする無線送信手段かを備え、
    前記接続端子は、前記被検体内部の情報を取得する動作の試験を実行するための情報取得用接続端子か、若しくは、前記情報取得手段で取得した情報を前記被検体外部へ無線送信可能とする動作の試験を実行するための送信用接続端子を備えることを特徴とする請求項1に記載の被検体内導入装置。
  3. 前記情報取得手段は、前記被検体内部を照明する照明光を出射する照明手段と前記照明手段からの照明光で照明されて得た前記被検体内部の像を撮像する撮像手段とのうちの少なくとも一方を有することを特徴とする請求項2に記載の被検体内導入装置。
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