JP2005198879A - カプセル型医療装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】被検体内で進行する向きを安定させる。
【解決手段】密閉容器7の内部に内部構成体を収容した形態で、錘手段(電池51)によって密閉容器7の先端カバー71側に重心位置を配置した。このため、カプセル型内視鏡1を被検体内に導入したとき、先端カバー71側が被検体内での蠕動運動に伴う進行方向に向き易くなる。この結果、密閉容器7が被検体内で進行する向きを安定させて、被検体内での密閉容器7の円滑な進行が行われ易くなる。密閉容器7が被検体内で円滑に進行すれば、被検体内の情報を検出する時間も短くなるので、内部構成体に駆動電力を供給する電池51の必要容量を抑えることができる。さらに、電池51の必要容量を抑えることもできれば、電池51を小型化してカプセル型内視鏡1全体の小型化を図ることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、被検体内に導入されて被検体内の所定の情報を取得するカプセル型医療装置に関するものである。
従前より、例えば口から体腔内に導入でき、胃などの消化器内を撮影して生体腔内の情報を収集できるようにしたカプセル型医療装置(医療用の飲み込み型の内視鏡)が知られている。従来のカプセル型医療装置は、消化管内の液体によって搬送できる浮動可能な装置であり、生体腔内の情報を収集する生体内検出システムと、これを備えて流体内で浮動可能な浮動体とからなる。すなわち、浮動体によって装置が消化管内の大部分の流体の中で浮動でき、搬送される(例えば、特許文献1参照)。
また、体内検出システムとしては、生体内の撮像を行う装置として、照明源、CMOS画像センサおよび光学システムを備えた撮像システムと、光学窓とを備える。照明源は、光学窓を通して体内の各部を照明する。CMOS画像センサおよび光学システムは、光学窓を通して体内の各部から画像を取得する。装置はさらに、画像信号をCMOS画像センサから送信するための送信機およびアンテナと、装置の電気素子へ電力を提供する電池も備える。この装置は、カプセル状で体内を撮像する自律型の内視鏡として動作する(例えば、特許文献2参照)。
国際公開第02/095351号パンフレット 国際公開第02/102224号パンフレット
上記従来のカプセル型医療装置では、浮動体によって体内検出システムを流体の中で浮動する構成にしてあるが、流体で浮動するのみで体内検出システムの進行の方向性を安定化する要素がない。また、体内検出システムを構成する各構成部品において、体内検出システムの方向性を安定化する、あるいは体内検出システムの重心バランスを考慮した要素がない。このため、方向性が不安定であると体内検出システムの進行方向が定まらず当該進行が遅滞することにもなりかねない。さらに、方向性が不安定であると体内検出システムの進行方向が定まらず当該体内検出システムの向きを決めて検出を行うことが困難である。また、重心バランスが悪いと蠕動による体内での進行の妨げになる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、被検体内で進行する向きを安定させることができるカプセル型医療装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の請求項1に係るカプセル型医療装置は、あらかじめ設定された所定の機能を実行するための内部構成体をカプセル状の密閉容器の内部に収容した形態で被検体内に導入されるカプセル型医療装置において、前記被検体内での前記密閉容器の進行の向きを定めるために、前記内部構成体を収容した前記密閉容器の重心位置を配置する態様で錘手段を設けたことを特徴とする。
本発明の請求項2に係るカプセル型医療装置は、上記請求項1において、前記錘手段は、前記密閉容器の形状にて規定される重心位置から、前記被検体内での前記密閉容器の進行を所望する向きに偏らせて設けたことを特徴とする。
本発明の請求項3に係るカプセル型医療装置は、上記請求項1または2において、前記内部構成体は被検体内を撮影する撮像部を有し、前記密閉容器の進行の向きを前記撮像部の撮像方向に一致させたことを特徴とする。
本発明の請求項4に係るカプセル型医療装置は、上記請求項1〜3のいずれか一つにおいて、前記密閉容器が所定の中心軸線に対して回転対称形状に形成してあり、前記中心軸線上に前記内部構成体を収容した前記密閉容器の重心位置を配置する態様で前記錘手段を設けたことを特徴とする。
本発明の請求項5に係るカプセル型医療装置は、上記請求項1〜4のいずれか一つにおいて、前記錘手段は、前記内部構成体に電力を供給する電池からなることを特徴とする。
本発明にかかるカプセル型医療装置は、被検体内での密閉容器の進行の向きを定める重心位置を配置する態様で錘手段を設けてある。このため、カプセル型医療装置を被検体内に導入したとき、密閉容器が体腔内での蠕動に伴う進行方向に向き易くなる。この結果、密閉容器が被検体内で進行する向きを安定させて、被検体内での密閉容器の円滑な進行が行われ易くなる。密閉容器が被検体内で円滑に進行すれば、被検体内の情報を検出する時間も短くなるので、内部構成体に駆動電力を供給する電源の必要容量を抑えることができる。さらに、電源の必要容量を抑えることもできれば、電源を小型化してカプセル型医療装置全体の小型化を図ることができる。
さらに、錘手段を密閉容器の形状にて規定される重心位置から被検体内での密閉容器の進行を所望する向きに偏らせて設けたことにより、密閉容器の進行を所望する向きに推進させることができる。
また、密閉容器に収容した内部構成体が被検体内を撮影する撮像部を有し、密閉容器の進行の向きを撮像部の撮像方向に一致させたことにより、被検体内で向きを決めた撮像を行うことができる。
また、密閉容器が所定の中心軸線に対して回転対称形状に形成してあり、中心軸線上に内部構成体を収容した密閉容器の重心位置を配置する態様で錘手段を設けたことにより、密閉容器の回転対称方向での重心バランスが安定するので、被検体内での蠕動に伴う密閉容器のさらなる円滑な進行が可能になる。
また、錘手段が内部構成体に電力を供給する電池からなることにより、内部構成体以外に錘を用いて必要以上に全体重量を増すことがない。
以下に添付図面を参照して、本発明に係るカプセル型医療装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
図1は本発明に係るカプセル型医療装置の構成を示す側断面図、図2は照明基板を前面から見た断面図、図3は照明基板を後面から見た断面図、図4は撮像基板を前面から見た断面図、図5は撮像基板を後面から見た断面図、図6はスイッチ基板を前面から見た断面、図7は電源基板を後面から見た断面図、図8はアンテナ基板を後面から見た断面図、図9は本発明のカプセル型医療装置を用いた医療システムの概略図である。
本実施の形態では、カプセル型医療装置として、被検体としての人あるいは動物の口から体腔内に投入して体腔内を撮影するカプセル型内視鏡を一例として説明する。なお、本発明は、カプセル型内視鏡に限るものではなく、pHセンサや温度センサなどを備えた各種カプセル型医療装置に適用可能なものである。
図1に示すようにカプセル型内視鏡1は、主として照明部2と、撮像部3と、駆動部4と、電源供給部5と、送信部6とからなる内部構成体、および当該内部構成体を収容する密閉容器7を有している。
照明部2は、図1に示すように発光ダイオード(例えば白色LED)などの発光体からなる照明手段21を有している。図2に示すように照明手段21は、円盤状に形成した照明基板20の前面に設けてある。照明基板20は、その中心部分に通穴20aが設けてある。照明手段21は、照明基板20の前面で通穴20aを中央において上下左右に1個ずつ計4個配置してある。この照明手段21は、照明基板20の前面側に照明光を照射する。また、図3に示すように照明基板20の後面には、照明手段21を駆動するための回路を構成するチップ部品22が設けてある。照明基板20の前後面に照明手段21や当該照明手段21を駆動するためのチップ部品22を集約して設けたことで照明基板20の小型化を図り、さらに照明部2を安定した動作させることが可能である。なお、照明手段21は、上記発光ダイオードに限定されるものではなく、例えばEL素子などを用いることができる。また、その数も4個に限られるものではない。
撮像部3は、図1に示すようにCCDなどの固体撮像素子31と、固体撮像素子31に被写体の像を結像する結像レンズ32とを有している。図4に示すように固体撮像素子31は、円盤状に形成した撮像基板30の前面に設けてある。結像レンズ32は、固体撮像素子31の前面側に設けてある。これにより、固体撮像素子31は、結像レンズ32を介して、その受光面上に結像した光学像を撮像する。
図1に示すように結像レンズ32は、固体撮像素子31の光軸線上に共に配置した一対のレンズ32a,32bで構成してある。レンズ32a,32bは、互いの光軸を一致した形態で円筒状のレンズ枠33aに保持してある。
一方、固体撮像素子31の前面側には、円筒状の保持枠33bが設けてある。この保持枠33bは、固体撮像素子31の光軸線(後述する中心軸線Lと同一直線上にあり、受光面の撮像領域の中心線)に対して位置決めして固定してある。上記レンズ枠33aは、保持枠33bに対して前記光軸に沿う方向に移動可能に内装して保持してある。すなわち、レンズ枠33aおよび保持枠33bは、結像レンズ32を光軸に沿って移動するピント調整機構33を構成している。このピント調整機構33により、レンズ枠33aおよび結像レンズ32の製造ばらつきを吸収して、所望の解像力、深度、視野角を設定することができる。そして、レンズ枠33aは、照明基板20の通穴20aに挿通してあり、結像レンズ32の光軸を照明基板20の前面に向けている。これにより、撮像部3は、照明部2の照明光によって照らされた範囲を撮像することができる。
さらに、撮像部3の光軸と照明基板20とは略直交させてあり、照明手段21による照明光の照射に伴う観察像の配光を確保し、また照明部2および撮像部3を含めた小型化を図ることが可能である。また、図4および図5に示すように撮像基板30の前面および後面には、固体撮像素子31を囲む態様で当該固体撮像素子31を駆動するための回路を構成するチップ部品34が設けてある。なお、固体撮像素子31は、上記CCDに限定されるものではなく、例えばCMOSなどを用いることができる。
駆動部4は、DSP41(ディジタル シグナル プロセッサ)を有している。図5に示すようにDSP41は、撮像基板30の後面にチップ部品34で囲まれる態様で設けてある。このDSP41は、本実施の形態におけるカプセル型内視鏡1の駆動制御の中枢を司り、固体撮像素子31の駆動制御、固体撮像素子31の出力信号処理、および照明手段21の駆動制御を行う。
なお、撮像基板30の後面のチップ部品34としては、半導体部品がある。この半導体部品は、DSP41から出力される映像信号およびクロック信号の2つの信号を送信するにあたり1つの信号にミキシングする機能などを有する。
電源供給部5は、図1に示すように電池51と、スイッチ部52と、電源部53とを有している。電池51は、内部構成体に電力を供給するものである。電池51は、外形が円形状であるボタン型の酸化銀電池などであって、マイナス極側を後側に向けて配置してある。なお、電池51は、酸化銀電池に限定されるものではなく、例えば充電式電池、発電式電池などを用いてもよい。
図1に示すようにスイッチ部52は、リードスイッチ52aと、バイアス磁石52bとを有している。図6に示すようにリードスイッチ52aおよびバイアス磁石52bは、円盤状に形成したスイッチ基板50Aの前面に設けてある。図1に示すようにリードスイッチ52aは、スイッチ基板50Aに設けた切欠穴50Aaに挿通して接着剤で固定することで、スイッチ基板50Aの前面側への突出高さを抑えて、スイッチ部52の小型化を図っている。このリードスイッチ52aは、ノーマリOFFタイプであり、バイアス磁石52bとの組み合わせで常時ON状態になる。そして、リードスイッチ52aのON状態によってカプセル型内視鏡1のメイン電源がONする。
また、スイッチ部52は、バイアス磁石52bの長手方向(磁極間の方向)と、リードスイッチ52aに内装したリードリレーの方向とを並設してある。これにより、リードスイッチ52aを常時ON状態に作用するためのバイアス磁石52bの磁力が安定する。さらに、スイッチ部52は、バイアス磁石52bの長手方向(磁極間の方向)と、リードスイッチ52aに内装したリードリレーの方向とを互いに平行にしてある。これにより、リードスイッチ52aの動作が安定する。また、スイッチ部52は、ノーマリOFFタイプのリードスイッチ52aを採用したことにより、全体の小型化を図っている。
なお、図6に示すようにスイッチ基板50Aの前面には、チップ部品54が設けてある。このチップ部品54としては、メモリや振動子などがある。メモリは、例えばDSP41の初期値、固体撮像素子31の色のバラツキやホワイトバランス、およびカプセル型内視鏡1の固有番号などを記憶する。振動子は、DSP41に基本のクロックを与える。また、図1に示すようにスイッチ基板50Aの後面には、板バネで形成した接点55が設けてある。接点55は、電池51のプラス極に接触する。
電源部53は、DCDCコンバータ53aを有している。図7に示すようにDCDCコンバータ53aは、円盤状に形成した電源基板50Bの後面に設けてある。DCDCコンバータ53aは、常にシステムに必要な一定の電圧を得るために、電池51で得られる電圧をコントロールする。また、図には明示しないが、電源基板50Bの前面には、電池51のマイナス極に接触する接点が設けてある。このように、電源供給部5は、スイッチ基板50Aと電源基板50Bとの間に電池51を接続して置いて電源の供給を行う。
送信部6は、発振回路61と、アンテナ62とを有している。図1および図8に示すように発振回路61は、円盤状に形成した送信基板60Aの後面に設けてある。また、図8に示すようにアンテナ62は、円盤状に形成したアンテナ基板60Bの後面に略渦巻き状のパターンで設けてある。この送信部6は、上述した前記半導体部品でミキシングした信号から一定の周波数・振幅・波形を持つ信号を発振回路61によって取り出し、この取り出した信号をアンテナ62によって外部に送信する。なお、送信基板60Aとアンテナ基板60Bとは、半田によって電気的に接続して一体の送信ユニットをなしている。
上記照明基板20、撮像基板30、スイッチ基板50Aおよび電源基板50Bは、リジッド基板からなる。図1に示すように各リジッド基板は、一連のフレキシブル基板80を挟む態様で設けてある。これにより、各リジッド基板は、フレキシブル基板80を介して照明基板20、撮像基板30、スイッチ基板50Aおよび電源基板50Bの順で所定間隔をおいて設けてあり、互いに電気的に接続してある。そして、各部品類が設けられた各基板20,30,50A,50Bは、フレキシブル基板80の折り曲げによって図1に示す態様で前後方向に積層して配置される。また、図2〜図7に示すようにフレキシブル基板80が延在する各基板20,30,50A,50Bの縁部には、平坦部90が形成してあり、フレキシブル基板80の折り曲げに際して当該フレキシブル基板80の変形を抑えている。このように、各基板20,30,50A,50Bおよびフレキシブル基板80は、一体で、かつ電気的に接続されたリジッドフレキ基板を構成している。また、図1および図8に示すように電源基板50Bの下縁から延在するフレキシブル基板80は、送信ユニットをなす送信基板60Aに対して半田によって電気的に接続してある。
密閉容器7は、上述した内部構成体を収容するものであり、図1に示すように外装部材としての先端カバー71およびケース72を接合してなる。先端カバー71は、カプセル型内視鏡1の前側に配置してあり、照明基板20の前面側を覆う部分である。先端カバー71は、略半球状のドーム形状であって後側が円形状に開口してある。この先端カバー71は、透明あるいは透光性を有した透明部をなし、照明部2の照明光を密閉容器7の外部に透過するとともに、当該照明光で照らされた像を密閉容器7の内部に透過する。上記先端カバー71は、シクロオレフィンポリマー、ポリカーボネイト、アクリル、ポリサルフォンあるいはウレタンで形成してあり、特にシクロオレフィンポリマーあるいはポリカーボネイトが光学性能および強度を確保するのに好ましい。
ケース72は、先端カバー71の後側において上記内部構成体を覆う部分である。ケース72は、円筒状の胴部と略半球状のドーム形状とした後端部とを一体にして胴部の前側が円形状に開口してある。そして、ケース72は、照明部2の照明基板20と、撮像部3の撮像基板30と、電源供給部5のスイッチ基板50Aおよび電源基板50Bと、電池51と、送信部6の送信基板60Aおよびアンテナ基板60Bとを胴部に収容する。上記ケース72は、シクロオレフィンポリマー、ポリカーボネイト、アクリル、ポリサルフォンあるいはウレタンで形成してあり、特にポリサルフォンが強度を確保するのに好ましい。
図1に示すように照明基板20の前面側を覆う先端カバー71と、内部構成体を覆うケース72とは、密閉容器7の内部の水密を確保する態様で互いの開口部を接着剤で接合してある。なお、密閉容器7の内部に内部構成体を収容するにあたり、照明基板20と撮像基板30とスイッチ基板50Aとの各間隙、電源基板50Bと送信基板60Aとアンテナ基板60Bとの各間隙には、この間隙などを封止するための封止樹脂73が充填してある。さらに、アンテナ基板60Bを除く内部構成体の外周と密閉容器7の内面との間隙には、封止樹脂73を充填することで封止してある。
このように構成したカプセル型内視鏡1は、先端カバー71の略半球状と、ケース72の胴部の円筒状および後端部の略半球状とによって、密閉容器7の外形が前後方向の中心軸線L(図1に示す)を中心とした回転対称形状に形成してある。この形状は、所謂カプセル形状をなし、角部や突出部を有さないことにより体腔内を通過したり、留置するにあたり好ましい形状である。
ここで、上記カプセル型内視鏡1は、錘手段を備えている。錘手段は、本実施の形態では、内部構成体において比較的重量を有した電池51からなり、図1に示すように当該電池51を密閉容器7の前側寄りに、つまりカプセル型内視鏡1の撮像部3側に偏らせて配置してある。これにより、密閉容器7の内部に内部構成体を収容した形態で、当該密閉容器7の前側であって先端カバー71側に重心が配置される。なお、錘手段は、電池51に限らない。例えば、錘手段は、内部構成体の全体の重さからなるものであり、図1に示すように当該内部構成体を密閉容器7の内部で前方に偏って設ける構成でもよい。また、錘手段は、上記内部構成体とは別の錘(図示せず)を用いる構成であってもよい。
さらに、上記錘手段は、上述のごとく回転対称形状に形成した密閉容器7について、回転対称の中心軸線Lの位置に重心位置を配置する態様で設けてある。本実施の形態では、内部構成体の重心位置を密閉容器7の中心軸線L上に配置してあり、特にボタン型の電池51の中心(重心)を密閉容器7の中心軸線L上に配置してある。
ここで、上述したカプセル型内視鏡1を用いた医療システムの一例について説明する。図9に示すようにカプセル型内視鏡1は、パッケージ100内に収納した状態で可搬性を備える。図には明示しないが、パッケージ100には、永久磁石が設けてある。この永久磁石は、スイッチ部52のバイアス磁石52bとは逆の極性で配置してあり、当該バイアス磁石52bの磁界を無効化する。このため、スイッチ部52のリードスイッチ52aがOFF状態になってカプセル型内視鏡1のメイン電源をOFFすることになる。
カプセル型内視鏡1を用いた医療システムは、上記のパッケージ100に収納したカプセル型内視鏡1、患者すなわち被検査者101に着用させるジャケット102、ジャケット102に着脱自在の受信機103、およびコンピュータ104により構成される。
ジャケット102は、電磁シールド繊維で形成したシールドジャケットをなしている。このジャケット102には、カプセル型内視鏡1のアンテナ62から発信される電波を捕捉するアンテナ102a〜102dが設けてあり、当該アンテナ102a〜102dを介して、カプセル型内視鏡1と受信機103との間の通信が可能となっている。なお、アンテナ102a〜102dの数は図9に示す4個に限定されず複数あればよい。この複数のアンテナ102a〜102dのうち受信強度の最大であるアンテナを選択することによって、カプセル型内視鏡1の移動に伴う位置に応じた電波を良好に受信することができる。また、各アンテナ102a〜102dの受信強度により、カプセル型内視鏡1の体腔内における位置も検出することができる。
受信機103は、逐次受信される撮像画像データに対しホワイトバランス処理を行い、ホワイトバランス処理済の画像データをコンパクトフラッシュ(R)メモリカード(CFメモリカード)105に格納する。受信機103による受信は、カプセル型内視鏡1の撮像開始とは同期しておらず、受信機103の入力部の操作により受信開始と受信終了とを制御している。
コンピュータ104は、CFメモリカード105のリード/ライトなどを行う。このコンピュータ104は、医者もしくは看護士(検査者)がカプセル型内視鏡1によって撮像された患者体内の臓器などの画像に基づいて診断を行うための処理機能を有している。
上記システムの概略動作について説明する。まず、図9に示すように検査を開始する前において、パッケージ100からカプセル型内視鏡1を取り出す。これにより、カプセル型内視鏡1のリードスイッチ52aがON状態になりメイン電源をONすることになる。すなわち、カプセル型内視鏡1は、照明手段21が照明光を照射し、この照明光を先端カバー71に透過させて密閉容器7の外部を照らせる状態であり、かつ、当該先端カバー71から透過した像を密閉容器7内の固体撮像素子31に結像し、この像のデータを密閉容器7の外部に送信できる状態になる。
次に、カプセル型内視鏡1を被検査者101が口から飲み込む。これにより、カプセル型内視鏡1は、食道を通過し、消化管腔の蠕動運動により体腔内を進行することで、体腔内を照らすとともに逐次体腔内の像を撮像する。そして、カプセル型内視鏡1では、必要に応じてあるいは随時、撮像結果について撮像画像の電波を出力する。この電波は、ジャケット102のアンテナ102a〜102dで捕捉される。捕捉された電波は、信号としてアンテナ102a〜102dから受信機103へ中継される。
最後に、カプセル型内視鏡1による被検査者101の観察(検査)が終了すると、撮影画像データが格納されたCFメモリカード105を受信機103から取り出してコンピュータ104のメモリカード挿入孔に入れる。コンピュータ104では、CFメモリカード105に格納された撮影画像データが読み出され、その撮像画像データが患者別に対応して記憶されることになる。
上述したように、本実施の形態におけるカプセル型内視鏡1では、密閉容器7の内部に内部構成体を収容した形態で、錘手段としての電池51によって密閉容器7の前側である先端カバー71側に重心が配置してある。このため、カプセル型内視鏡1を体腔内に投入したとき、先端カバー71側が体腔内での蠕動に伴う進行方向に向くことになる。すなわち、錘手段は、密閉容器7の体腔内での進行の向きを定める作用を生じる。この結果、密閉容器7が体腔内で進行する向きが安定し、体腔内での密閉容器7の円滑な進行が可能になる。密閉容器7が体腔内で円滑に進行すれば、体腔内に投入してから体腔外に排出されるまでの進行速度が早くなるので、内部構成体に電力を供給する電池51の容量を維持して必要な画像をもれなく得ることが可能である。さらに、体腔内に投入してから体腔外に排出されるまでの進行速度が早くなれば、電池51の容量を抑えることもできるので、電池51を小型化してカプセル型内視鏡1全体の小型化を図ることが可能になる。
また、上述したように、先端カバー71側に重心が配置してあるため、カプセル型内視鏡1を体腔内に投入したとき、先端カバー71側が体腔内での蠕動に伴う進行方向に向く。先端カバー71は、照明手段21が照射した照明光を体腔側に透過し、かつ、体腔内の像を固体撮像素子31側に透過させる。すなわち、撮像部3の撮像方向に重心を偏らせてあるため、撮像方向である先端カバー71側が進行方向に向くので、体腔内で向きを決めた撮像を行うことが可能になる。
また、錘手段は、密閉容器7の回転対称の中心軸線Lの位置に配置してある。すなわち、密閉容器7の回転対称の中心軸線Lの位置に重心が配置される。このため、密閉容器7の回転対称方向での重心バランスが安定する。この結果、体腔内での蠕動に伴う密閉容器7のさらなる円滑な進行が可能になる。
また、錘手段として内部構成体に電力を供給する電池を用いたことにより内部構成体以外に錘を用いることによって必要以上に全体重量を増すことがない。
本発明に係るカプセル型医療装置としてのカプセル型内視鏡の構成を示す側断面図である。 照明基板を前面から見た断面図である。 照明基板を後面から見た断面図である。 撮像基板を前面から見た断面図である。 撮像基板を後面から見た断面図である。 スイッチ基板を前面から見た断面図である。 電源基板を後面から見た断面図である。 アンテナ基板を後面から見た断面図である。 本発明のカプセル型医療装置を用いた医療システムの概略図である。
符号の説明
1 カプセル型内視鏡
2 照明部
20 照明基板
20a 通穴
21 照明手段
22 チップ部品
3 撮像部
30 撮像基板
31 固体撮像素子
32 結像レンズ
32a,32b レンズ
33 ピント調整機構
33a レンズ枠
33b 保持枠
34 チップ部品
4 駆動部
5 電源供給部
50A スイッチ基板
50Aa 切欠穴
50B 電源基板
51 電池
52 スイッチ部
52a リードスイッチ
52aa リードリレー
52b ラッチ回路
53 電源部
53a DCDCコンバータ
54 チップ部品
55 接点
6 送信部
60A 送信基板
60B アンテナ基板
61 発振回路
62 アンテナ
7 密閉容器
71 先端カバー
72 ケース
73 封止樹脂
80 フレキシブル基板
90 平坦部
100 パッケージ
100a 永久磁石
101 被検査者
102 ジャケット
102a アンテナ
103 受信機
104 コンピュータ
105 メモリカード
L 中心軸線

Claims (5)

  1. あらかじめ設定された所定の機能を実行するための内部構成体をカプセル状の密閉容器の内部に収容した形態で被検体内に導入されるカプセル型医療装置において、
    前記被検体内での前記密閉容器の進行の向きを定めるために、前記内部構成体を収容した前記密閉容器の重心位置を配置する態様で錘手段を設けたことを特徴とするカプセル型医療装置。
  2. 前記錘手段は、前記密閉容器の形状にて規定される重心位置から、前記被検体内での前記密閉容器の進行を所望する向きに偏らせて設けたことを特徴とする請求項1に記載のカプセル型医療装置。
  3. 前記内部構成体は被検体内を撮影する撮像部を有し、前記密閉容器の進行の向きを前記撮像部の撮像方向に一致させたことを特徴とする請求項1または2に記載のカプセル型医療装置。
  4. 前記密閉容器が所定の中心軸線に対して回転対称形状に形成してあり、前記中心軸線上に前記内部構成体を収容した前記密閉容器の重心位置を配置する態様で前記錘手段を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のカプセル型医療装置。
  5. 前記錘手段は、前記内部構成体に電力を供給する電池からなることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載のカプセル型医療装置。
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