JP2006148928A - 通信システム及び通信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ナロービームアンテナ使用時の切断されたリンクを置換するための時間を短縮する。
【解決手段】 通信システム0は、第1のナロービームアンテナ31を有する第1のステーション1と、第2のナロービームアンテナ41を有する第2のステーション2とを備え、第1及び第2のステーション1、2は、それぞれ第1及び第2のナロービームアンテナ31、41を介して、無線通信のための第1の通信パス7aを確立する。このような通信システムでは、第1の通信パスを介する通信が不意に出現する障害物によって妨害される虞がある。この結果、データ伝送レートが低下する。本発明では、第1及び第2のステーション1、2は、第1及び第2のナロービームアンテナ31、41を介する無線通信のための、第1の通信パス7aとは空間的に異なる少なくとも1つの代替の通信パス7b、7cを自動的に確立する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、通信システム及び通信方法に関する。
無線通信は、さまざまな技術分野で用いられている。典型的な具体例としては、携帯電話機、無線LAN、携帯無線機(walkie-talkie)、無線システム及びポイントツーポイント無線システム等がある。
各通信システムが対応する通信半径は、基本的に、用いられる技術に依存する。GSM及びUMTSは、最大約10kmの通信半径に適合し、無線LANは、通常、約100mに制限され、ブルートゥースシステムは、通常、約20mに制限される。通信技術の通信距離は、主に、用いられる送信周波数と出力電力によって決まる。ここで、GSM/UMTSのために用いられる伝送周波数では、大気への電磁波の吸収は殆ど生じないが、60GHz帯域では、電磁波が大気に多く吸収される。したがって、60GHz帯域は、中距離及び短距離の通信半径に向いている。
更に、各無線通信技術に用いられるアンテナの種類は、それぞれの応用分野に応じて異なる。
例えば、多数の受信機に信号を送信する必要がある場合又は受信機の場所が未知であるか頻繁に変化するような場合には、ワイドビームアンテナが使用される。
一方、1つ又は少なくとも非常に限定的な数の受信機に信号を送信する場合であって、各受信機が固定又は少なくとも準固定である場合、ナロービームアンテナを用いることができる。
高いデータレートのシステム(例えば、1Gbps以上)でワイドビームアンテナを用いると、マルチパスフェージング効果のための問題が生じやすい。このマルチパスフェージング効果は、受信局で経験される同じ伝送の電波経路間における伝送時間の相違によって生じる。
マルチパスフェージング効果を図12に示す。
図12に示すように、送信側の第1のステーション120及び受信側の第2のステーション122の両方で例えば、100°の電力半値幅(HPBW)を有するワイドビームアンテナ121、123を用い、見通し内(line-of-sight:LOS)通信パス12fが障害物124によって遮蔽されている場合、第1のステーション120と、第2のステーション122との間には、複数の反射表面125、126、127、128、129のために、複数の反射パスの12a、12b、12c、12d、12eが存在する。データ伝送レートが高い(例えば、1Gbps以上)場合、チャンネル遅延拡散は、数十シンボル期間に亘り、深刻な周波数選択性フェージングのために深刻なシンボル間干渉(inter-symbol interference:ISI)が生じる。
図12から明らかなように、マルチパスフェージング効果は、多くの反射表面125、126、127、128、129(例えば、壁)が存在する都心部又は屋内環境で生じやすい。
このような見通し外(no-line-of-sight:NLOS)ユーザシナリオを解決するための2つの手法が知られている。
一方の手法では、線形の判定帰還型(decision feedback)又は最尤系列推定(maximum likelihood sequence estimation:MLSE)等化器を含むチャンネル等化器を採用する。なお、チャンネル遅延拡散がシンボル期間よりはるかに長い場合、この等化器は、複雑になり、多くの処理能力を必要とする。
他方の手法は、無線LANシステムに既に採用されている直交波周波数分割多重(orthogonal frequency division multiplexing:OFDM)技術である。但し、固有の線形変調及びピーク対平均比が高いという問題のために、OFDM技術で用いられる電力増幅器(power amplifier:PA)の電力消費量は非常に大きい。
このように、いずれの手法も高速で複雑な信号処理回路を必要とする。
見通し外(NLOS)ユーザシナリオにおいて、チャンネル歪みを低減するために、図13に示すように、一方でワイドビームアンテナ123を採用し、他方でシャープな電力半値幅(half power beam width:HPBW)ステアリングアンテナを採用する手法も知られている。
ここでは、図12の第1のステーション120のワイドビームアンテナ121がシャープビームアンテナ131によって置換されている。シャープビームアンテナ131は、反射表面127、128によって生じる強い反射パス12b、12cに対応するように、(可能なステアリング分解能によって)最適な位置にステアリングされる。このように、シャープビームアンテナ131を用いるために、図13に示す反射信号12a、12d、12eは生成されず、したがって、第2のステーション122のワイドビームアンテナ123に到達しない。したがって、チャンネル遅延拡散は短くなる。
更に、図14に示すように、送信側の第1のステーション120及び受信側の第2のステーション122の両方でシャープビームステアリングアンテナ131、143の対を用いる手法もある。
シャープビームステアリングアンテナ131、143の両方は、第1及び第2のステーション120、122の両方のシャープビームステアリングアンテナ131、143によって、反射表面128により生じる強い反射信号12cを送信及び受信するために最適な位置にステアリングすることができる。この結果、図14に示す反射信号の12a、12b、12d、12eは、生成されず、したがって、この結果、第2のステーション122に到達しない。これにより、チャンネル遅延拡散を更に短くすることができる。更に、両方のシャープビームアンテナ131、143によって得られる更なるアンテナ利得を考慮すると、比較的小さい周波数選択性フェージングチャンネルを有する強い受信信号12cを得ることができる。
図13及び図14を用いて説明したナロービームアンテナを用いる手法には、ナロービームアンテナによって出射されるビーム幅が制限されるため、見通し外通信では、両方のアンテナの追跡が非常に難しいという欠点がある。他に、直接又は間接通信パスの損失が発生した後に、各無線通信システムのデータレートを保つために、ナロービームアンテナを高速にステアリングする必要があるという問題もある。
要約すると、従来の技術には、以下のような問題がある。
ワイドビームアンテナを用いる通信システムでは、マルチパスフェージング効果に対処する必要がある。この効果は、高いデータレートを用いる場合、顕著になる。マルチパスフェージング効果に対処するためには、複雑な等化器又は例えばOFDM方式等の複雑な変調が必要である。
ナロービームアンテナを用いる通信システムでは、マルチパスフェージング効果に関する問題は小さい。しかしながら、ナロービームアンテナを用いる通信では、見通し外条件下での通信をサポートすることが非常に難しい。更に、両側でナロービームアンテナを用いる通信システムでは、切断されたリンクを置換する際、新たな適当な通信パスを検索する必要があるので非常に時間が掛かるという問題もある。この結果、データ伝送レートが大幅に減少する。
そこで、本発明の目的は、従来の技術の上述の課題を解決し、簡単で安価な構造で、屋内の見通し外通信においても良好に使用でき、高いデータレートを保証する通信システムを提供することである。
上述の目的は、独立請求項1のプリアンブルの特徴を含む通信システムにおいて、独立請求項1の特徴的部分の特徴によって解決される。
更に、上述の目的は、独立請求項16のプリアンブルの特徴を含む通信方法において、独立請求項16の特徴的部分の特徴によって解決される。
本発明に係る通信システムは、第1のナロービームアンテナを有する第1のステーションと、第2のナロービームアンテナを有する第2のステーションとを備え、第1及び第2のステーションは、第1及び第2のナロービームアンテナを介する無線通信のための第1の通信パスを確立する。第1及び第2のステーションは、第1及び第2のナロービームアンテナを介する無線通信のための、第1の通信パスとは空間的に異なる少なくとも1つの代替の通信パスを自動的に確立する。
これにより、既存の通信パスが遮断されると、新たな通信パスが自動的に確立されることが保証される。
本発明の好適な実施形態では、第1のステーションは、少なくとも2つの第1のナロービームアンテナを備え、第2のステーションは、少なくとも2つの第2のナロービームアンテナを備え、第1及び第2のステーションは、第1の通信パスを維持するとともに、更なる第1及び第2のナロービームアンテナを介する無線通信のための、第1の通信パスとは空間的に異なる少なくとも1つの更なる通信パスを確立する。
このよう、本発明では、第1及び第2のステーションによって、ナロービームアンテナが通信パスの両側で用いられる。可能な見通し内通信パス(リンク)以外に少なくとも1つの更なる間接通信パス(リンク)を用いることにより、少なくとも1つの通信パスが常に利用可能である確率が高くなる。したがって、少なくとも1つの通信パスが間接的であるので、高いデータレートを保証できる。これにより、本発明に基づく通信システムは、見通し外条件下でも動作することができる。更に、本発明に基づく通信システムは、複数の通信パスから生じる最大比合成法効果のために高い信号対雑音比(SN比)を有する。本発明に基づく通信システムは、十分な数の反射表面がある如何なる環境にも適合するが、本発明に基づく通信システムは、特に屋内環境に好適に用いられる。
本発明に基づく通信システムは、ナロービームアンテナのみを用いることにより、マルチパス選択性フェージングの負の効果を低減する。更に、本発明に基づく通信システムは、複雑な等化器又は例えばOFDM等の変調スキームを必要としないので簡単で安価な構造を有する。
好ましくは、第1のステーションは、第1のワイドビームアンテナを更に備え、及び/又は第2のステーションは、第2のワイドビームアンテナを更に備える。
これにより、第1及び/又は第2のステーションは、それぞれの相手側のステーションに対して、低いデータレートで少なくとも予備的な通信パスを確立し、少なくとも2つの第1及び第2のナロービームアンテナを介して、高いデータ伝送レートを有する2つの空間的に分離された通信パスの確立に同意する。
第1及び第2のステーションは、好ましくは、あるナロービームアンテナを用いて、ある通信パスを介して受信した信号の受信信号強度インジケータRSSI値を判定する第1及び第2のセンサを備える。
これにより、第1及び第2のステーションは、それぞれの通信パスの品質及び利用可能性を検出する。更に、第1及び第2のステーションは、判定された受信信号強度インジケータRSSI値を用いて、第1及び第2のステーションの間で通信パスを確立するために、それぞれの第1及び第2のナロービームアンテナが適切であるか否かを判定することができる。
好ましくは、第1及び第2のステーションは、ナロービームアンテナのある対のある通信パスについて判定された受信信号強度インジケータRSSI値を保存する第1及び/又は第2のメモリを更に備える。
第1及び/又は第2のメモリに受信信号強度インジケータRSSI値を保存することによって、第1及び第2のステーションの全ての第1及び第2のナロービームアンテナに対し、それぞれの環境で通信パスを確立するための資格に関するベンチマークを付すことができる。これにより、第1及び/又は第2のメモリに保存されたRSSI値を読み出すことによって、第1及び第2のステーションの間で新たな通信パスを高速に確立することができる。
更に、ある通信パスのあるナロービームアンテナについて判定された受信信号強度インジケータRSSI値は、好ましくは、それぞれ第1及び/又は第2のメモリ内の第1/第2のRSSI行列に保存される。
受信信号強度インジケータRSSI値を保存する第1/第2のRSSI行列を用いることにより、各RSSI値を第1又は第2のナロービームアンテナに容易に割り当てることができる。
第1のステーション及び/又は第2のステーションは、好ましくは、第1及び第2のナロービームアンテナの対によって確立される直接通信パス及び間接通信パスを弁別する弁別手段を更に備える。
更に、好適な実施形態においては、第1のステーション及び/又は第2のステーションは、第1及び第2のナロービームアンテナの対によって確立された直接通信パス及び第1及び第2のナロービームアンテナの他の対によって確立された間接通信パスを弁別する弁別手段を更に備える。
第1及び/又は第2のステーションは、弁別手段を用いて、第1及び第2のステーションの間に直接通信パスが存在するか否かを検出することによって、見通し内通信と見通し外通信とを自動的に区別できる。
第1及び第2のステーションは、好ましくは、直接通信パスに用いられる各ナロービームアンテナと、間接通信パスに用いられる各ナロービームアンテナとの間の相対的距離を判定する判定手段を更に備える。
第1及び第2のステーションは、判定手段を用いることによって、第1及び第2のステーションの間の少なくとも2つの通信パスが実際に空間的に異なることを保証できる。この結果、本発明に基づく通信システムは、突然出現する障害物によって全ての通信パスが遮断される確率を自動的に低めることができる。更に、この判定された相対的距離は、第1及び第2のステーションの間で新たな直接又は間接通信パスを確立する際にも利用することができる。
第1及び第2のステーションは、好ましくは、妨害された直接通信パスを、高いRSSI値及び妨害された直接通信パスに用いられている各ナロービームアンテナへの距離が相対的に短い第1及び第2のナロービームアンテナを用いることによって置換する第1及び第2のコントローラを更に備える。
第1及び第2のステーションは、好ましくは、固定局又は準固定局である。
これにより、本発明では、先に求められたRSSI測定値を用いて、妨害された通信パスを高速に復元することができる。通信パスが妨害されるのは、多くの場合、偶然出現する障害物が原因であり、希に、ステーションが移動することが原因であるという事実を考慮すると、上述の手法により、如何なる時点でも、少なくとも1つの通信パスが良好に使用できる状態にある可能性が高いことが保証される。
また、第1及び第2のコントローラは、好ましくは、妨害された間接通信パスを、高いRSSI及び妨害された直接通信パスのために用いられている各ナロービームアンテナへの距離が相対的に中間又は長い第1及び第2のナロービームアンテナを用いることによって置換する。
この結果、本発明に基づく通信システムは、妨害された間接通信パスが直接通信パスに平行な通信パスによって誤って置換されないことを自動的に保証する。
第1及び/又は第2のステーションの両方が固定局又は準固定局であれば、反射表面が動く可能性は低く、したがって、第1及び第2のステーションの間で信頼できる間接通信パスを確立することができる。
第1及び第2のナロービームアンテナは、好ましくは、切換型ビームアンテナ(switched beam antenna)、適応型アンテナアレー(adaptive antenna array)又は機械的/手動ステアリングアンテナ(mechanical / manual steering antenna)である。
また、好適な実施形態においては、通信システムは、屋内通信システムである。
屋内環境は、通常、間接通信パスを確立するのに適当な複数の反射表面を有するため、好適である。約60GHzの周波数信号は、通常、壁及び屋内環境に存在する他の反射表面によって反射される。したがって、第1及び第2のステーションは、通信パスを介する、約60GHzの伝送周波数を用いる双方向無線通信に適応化されていることが望ましい。
また、本発明に係る通信方法は、第1のステーション及び第2のステーションの間の無線通信を提供する通信方法において、第1のステーションの第1のナロービームアンテナ及び第2のステーションの第2のナロービームアンテナを介してプライマリ通信パスを確立するステップと、第1のステーションの第1のナロービームアンテナ及び第2のステーションの第2のナロービームアンテナを介してプライマリ通信パスとは空間的に異なる少なくとも1つのセカンダリ通信パスを確立するステップとを有する。
これにより、既存の通信パスが遮断されると、新たな通信パスが自動的に確立されることが保証される。
好適な実施形態においては、通信方法は、第1のステーションの他の第1のナロービームアンテナ及び第2のステーションの他の第2のナロービームアンテナを介して、プライマリ通信パスとは空間的に異なる少なくとも1つのセカンダリ通信パスを確立するステップと、プライマリ通信パス及び/又は少なくとも1つのセカンダリ通信パスを介して、第1及び第2のステーションの間で無線通信を実行するステップとを更に有する。
これにより、本発明では、第1及び第2のステーションの間で、少なくとも2つの空間的に異なる通信パスが同時に維持される。可能な見通し内通信パス(リンク)以外に少なくとも1つの更なる間接通信パス(リンク)を用いることにより、少なくとも1つの通信パスが常に利用可能である確率が高くなる。少なくとも1つの通信パスの存在のために高いデータレートを保証できる。更に、本発明に基づく通信方法は、如何なる見通し内通信パスも利用できない見通し外条件下でも無線通信を保証する。更に、本発明に基づく通信方法は、複数の通信パスから生じる最大比合成法効果のために高い信号対雑音比(SN比)を実現する。本発明に基づく通信方法は、十分な数の反射表面がある如何なる環境にも適合するが、本発明に基づく通信方法は、特に屋内環境に好適に用いられる。
本発明に基づく通信方法は、通信パスの確立のためにナロービームアンテナのみを用いることにより、マルチパス選択性フェージングの負の効果を低減する。
好適な実施形態においては、プライマリ通信パスを確立するステップは、第1のステーションの全ての第1のナロービームアンテナを順次使用して、第1のステーションから第2のステーションに検査信号を送信し、第1のステーションの各第1のナロービームアンテナについて、第2のステーションが受信した検査信号の個々の受信信号強度インジケータRSSI値を判定するステップと、プライマリ通信パスを確立するために最良の受信信号強度インジケータRSSI値を有する第1のステーションの各第1のナロービームアンテナを選択するステップと、第1のステーションの選択された第1のナロービームアンテナを用いて、第1のステーションから第2のステーションに検査信号を送信し、検査信号を、第2のステーションの全ての第2のナロービームアンテナを順次用いて受信し、各第2のナロービームアンテナについて、第2のステーションの第2の各ナロービームアンテナが受信した検査信号の個々の受信信号強度インジケータRSSI値を判定するステップと、プライマリ通信パスを確立するために最良の受信信号強度インジケータRSSI値を有する第2のステーションの第2の各ナロービームアンテナを選択するステップとを有する。
本発明に基づく通信方法は、第1及び第2のナロービームアンテナのそれぞれの受信信号強度インジケータRSSI値を用いることによって、第1及び第2のステーションの間で直接通信及び間接通信パスを迅速且つ簡単に確立することができる。
好適な実施形態においては、第1のステーションから第2のステーションに検査信号を送信するステップは、第1のステーションの第1のナロービームアンテナと、第2のステーションの第2のワイドビームアンテナとを用いて第1のステーションから第2のステーションに検査信号を送信するステップと、第1のナロービームアンテナから受信した検査信号の受信信号強度インジケータRSSI値を判定するステップと、第1のステーションの他の第1のナロービームアンテナを用いて、第1のステーションから第2のステーションに更なる検査信号を送信し、第2のステーションの第2のワイドビームアンテナによって、更なる検査信号を受信し、第1のステーションの全ての第1のナロービームアンテナについて、個々の受信信号強度インジケータRSSI値が判定されるまで、他の第1のナロービームアンテナから受信した更なる検査信号の他の受信信号強度インジケータRSSI値を判定するステップとを有する。
更に、プライマリ通信パスを確立するステップは、第1のステーションの第1のワイドビームアンテナ及び第2のステーションの第2のワイドビームアンテナを介して、第1及び第2のステーションの間で予備的な通信パスを確立し、第1及び第2のステーションのそれぞれの存在を検出するステップによって開始されることが好ましい。
第1及び第2のステーションの間でワイドビームアンテナを用いることにより、通信パスの両側でナロービームアンテナをステアリングする必要がなくなるので、第1及び第2のステーションの間で第1の通信パスを確立するために通信パスを確立する速度が速くなる。
送信側のステーションの各ナロービームアンテナについて、受信側のステーションが受信した検査信号の個々の受信信号強度インジケータRSSI値を判定するステップは、好ましくは、受信側のステーションから送信側のステーションに判定された受信信号強度インジケータRSSI値を送信するステップを有する。
この結果、本発明に基づく通信方法により、第1及び第2のステーションのそれぞれは、各ステーションに属する第1及び第2のナロービームアンテナのRSSI値を保存することができる。
個々の第1及び第2のナロービームアンテナについて判定された個々の受信信号強度インジケータRSSI値は、それぞれ第1及び第2のRSSIテーブルに保存するとよい。
少なくとも1つのセカンダリ通信パスを確立するステップは、好ましくは、プライマリ通信パスのために用いられる第1/第2の各ナロービームアンテナと、第1/第2の未使用のナロービームアンテナとの間の相対的距離を判定するステップと、十分高い受信信号強度インジケータRSSI値と、プライマリ通信パスのために用いられる第1/第2の各ナロービームアンテナに対して十分な距離とを有する未使用の第1及び第2のナロービームアンテナを特定するステップと、特定された第1及び第2のナロービームアンテナを用いて少なくとも1つのセカンダリ通信パスを確立するステップとを有する。
この点に関して、少なくとも1つのセカンダリ通信パスを確立するステップは、好ましくは、十分高い受信信号強度インジケータRSSI値と、プライマリ通信パスのために用いられる第1/第2の各ナロービームアンテナに対して十分な距離とを有する未使用の更なる第1及び第2のナロービームアンテナが特定されなくなるまで、特定された第1及び第2のナロービームアンテナを用いることによって実行される。
プライマリ通信パス及び/又は少なくとも1つのセカンダリ通信パスを介して、第1及び第2のステーションの間で無線通信を実行するステップは、好ましくは、プライマリ通信パス及び少なくとも1つのセカンダリ通信パスが利用可能であるかを判定するステップと、プライマリ通信パス及び少なくとも1つのセカンダリ通信パスが利用可能である場合、無線通信のためにプライマリ通信パスを用い、判定のステップに戻るステップと、プライマリ通信パスが利用可能であり、少なくとも1つのセカンダリ通信パスが利用可能でない場合、無線通信のためにプライマリ通信パスを用い、少なくとも1つの新たなセカンダリ通信パスを確立するステップと、プライマリ通信パスが利用可能ではなく、少なくとも1つのセカンダリ通信パスが利用可能である場合、無線通信のためにセカンダリ通信パスを用い、新たなプライマリ通信パスを確立するステップと、プライマリ通信パスも少なくとも1つのセカンダリ通信パスも利用可能ではない場合、プライマリ通信パスを確立するステップに戻るステップとを有する。
新たなプライマリ通信パスを確立するステップは、好ましくは、最も高い利用可能な信号強度インジケータRSSI値を有するそれぞれの第1及び第2のナロービームアンテナを用いることによって実行される。
更に、第1及び第2のステーションの間でプライマリ通信パス及び/又は少なくとも1つのセカンダリ通信パスを介して無線通信を実行するステップは、好ましくは、約60GHzの伝送周波数を用いた双方向無線伝送によって実行される。
また、上述の課題は、電子機器のマイクロプロセッサの内部メモリに直接ロード可能であり、マイクロプロセッサによって実行されると、請求項16乃至27いずれか1項記載の通信方法のステップを実行するソフトウェアコード部分を含むコンピュータプログラム製品によって解決される。
このコンピュータプログラム製品は、コンピュータにより読取可能な媒体上で実現されていることが望ましい。
以下、図面を参照して更に本発明の好適な実施形態について説明する。図面では、同様の部分には同様の符号を付している。
以下、本発明の通信システムの好適な実施形態について図1を参照して説明する。
通信システム0は、3つの第1のナロービームアンテナ31、32、33を有する第1のステーション1と、3つの第2のナロービームアンテナ41、42、43を有する第2のステーション2とを備える。
この実施形態では、第1及び第2のナロービームアンテナ31、32、33、41、42、43は、いずれもスマートアンテナである。
第1及び第2のステーション1、2は、第1及び第2のナロービームアンテナ31、32、33、41、42、43を介する無線通信のために、少なくとも1つの第1の通信パス7aと、1つの更なる通信パス7b、7cとを同時に確立するよう構成されている。
更なる通信パス7b、7cは、第1の通信パス7aとは空間的に異なるパスである。
このように、本発明では、ステーション1、2の送信側及び受信側の両方において、ナロー(シャープ)ビームアンテナ31、32、33、41、42、43の複数の対を使用することを提案する。第1のステーション1の各第1のナロービームアンテナ31、32、33は、対応する通信パス7a、7b、7cに沿って、第2のステーション2の対応する第2のナロービームアンテナ41、42、43に対応するようにステアリングされる。すなわち、ナロービームアンテナ31、32、33、41、42、43の2つ以上の対の使用は、固定された通信パス7a、7b、7cを提供できない環境におけるパスのダイバシチに依存する。
この実施形態では、通信パス遅延拡散は、短くなり、したがって、通信パスは、フラットになり、周波数選択性は、比較的小さくなる。
図1から明らかなように、第1及び第2のステーション1、2の間の直接の見通し内通信パス7dは、障害物6によって遮蔽されている。
したがって、通信パス7a、7b、7cは、反射表面51、52、53、54、55によって生じる間接通信パス7a、7b、7cである。各間接通信パス7a、7b、7cは、個別の通信パスであると考えることができる。したがって、各間接通信パス7a、7b、7cは、周波数選択性を有さない遅いフェージングチャンネルとして処理することができる。全ての通信パス7a、7b、7cが弱くなり、又は同時に完全に遮断される確率は低い。したがって、通信パスダイバシチ利得を実現できる。
例えば、1つの強い見通し内(LOS)又は見通し外(NLOS)通信パス7a、7b、7cが遮断されても、他の通信パス7a、7b、7cを用いることができるため、全体として通信システム0の機能を保証することができる。
通信パス7a、7b、7cの1つ以上における減衰が大きい場合、すなわち、通信パス7a、7b、7cの1つ以上のフェージングが深い場合、受信側でエラーが生じるが、ここで、ダイバシチ技術を用いて性能を向上させることができる。
本発明の通信システムの上述した好適な実施形態では、別個のフェージングを有する通信パス7a、7b、7cを介して、同じ情報信号の幾つかのレプリカを受信局1、2に送信する。これにより、情報信号の全ての信号成分が同時にフェージングする確率が大幅に低減される。
別個のフェージングを有する通信パス7a、7b、7cからのこれらの信号をコヒーレントに結合することにより、空間ダイバシチが実現する。
ナロービームアンテナ31、32、33、41、42、43の各対は、動的な無線環境に基づいて調整できるスペクトル拡散方式におけるRAKE受信機の1フィンガとして扱うことができる。本発明に基づく通信システム0の送信(Tx)側(この実施形態では第1のステーション1)からは、1つの送信チェーンだけが使用され、幾つかの送信側のナロービームアンテナ31、32、33に関連づけられる。受信(Rx)側(この実施形態の第2のステーション2)からは、受信用のナロービームアンテナ41、42、43は、直接又は好ましくは交換ネットワークを介して、1つの受信チェーンに接続される。交換ネットワークを用いることによって、必要な受信チェーンの数を削減でき、ダイバシチ順に適応化することができる。
従来のスマートアンテナ通信システムとは異なり、本発明では、通信パスの両側で、すなわち、送信側及び受信側(ステーション1、ステーション2)の両方でナロービームステアリングアンテナ31、32、33、41、42、43を使用することができる。これにより、マルチパスフェージング効果を低減でき、高いデータレートでの無線通信が実現できる。更に、一般的なシステムでは、見通し外条件下の通信は、ワイドビームアンテナを用いなければ実現できなかった。これに対し、本発明に基づく通信システム0では、見通し外条件下でも、ナロービームアンテナを用いることができ、高いデータレートの通信を実現できる。
好適な実施形態では、第1及び第2のステーション1、2は、あるナロービームアンテナ31、32、33、41、42、43を用いて、ある通信パス7a、7b、7cを介して受信した信号の受信信号強度インジケータRSSI値を判定する第1及び第2のセンサ10、11を更に備える。
ある通信パス7a、7b、7cのあるナロービームアンテナ31、32、33、41、42、43について、センサ10、11によって判定された各受信信号強度インジケータRSSI値は、第1及び第2のメモリ12、13内の第1及び第2のRSSI行列14、15に保存される。第1及び第2のメモリ12、13は、それぞれ第1及び第2のステーション1、2のセンサ10、11に接続されている。
変形例(図示せず)として、両方のステーションが1つの共通のメモリを共有してもよい。
第1及び第2のメモリ12、13にそれぞれ保存されている第1及び第2のRSSI行列14、15の各RSSI値を用いることによって、第1及び第2のステーション1、2は、第1及び第2のナロービームアンテナ31、41の対によって確立される直接通信パス7dと、第1及び第2のナロービームアンテナ32、33、42、43の他の対によって確立される間接通信パス7a、7b、7cとを区別することができる。
更に、第1及び第2のステーション1、2は、直接通信パス7dのために用いられる各ナロービームアンテナ31、32、33、41、42、43と、間接通信パス7a、7b、7cのために用いられる各ナロービームアンテナ31、32、33、41、42、43との間の相対的距離を判定する。この判定も第1及び第2のメモリ12、13に保存されている第1及び第2のRSSI行列14、15のそれぞれを用いることによって行われる。
更に、第1及び第2のステーション1、2は、高いRSSIを有し、及び妨害された直接通信パス7dに用いられる各ナロービームアンテナ31、32、33、41、42、43までの距離が相対的に短い第1及び第2のナロービームアンテナ31、32、33、41、42、43を用いることによって、妨害された直接通信パス7dを置換する第1及び第2のコントローラ16、17を備える。
更に、第1及び第2のステーション1、2は、第1及び第2のコントローラ16、17を用いて、高いRSSIを有し、妨害された直接通信パス7dに用いられる各ナロービームアンテナ31、32、33、41、42、43までの距離が相対的に中間又は長い第1及び第2のナロービームアンテナ31、32、33、41、42、43を用いることによって、妨害された間接通信パス7a、7b、7cを置換する。この観点から、「短い」距離と、「中間の又は長い」距離とを区別するように最短の基準距離を定義することができる。妨害された又は遮断された通信パスの置換については、本発明に基づく通信方法に関連して後に更に詳細に説明する。
直接通信パス7d及び間接通信パス7a、7b、7cを区別し、妨害された通信パスの置換を実行するために、第1及び第2のステーション1、2は、適切なマイクロコントローラを備える。
図2(A)、(B)は、それぞれ、4つの通信パス7a、7c、7d、7eの4つのビームの側面図及び軸Sに沿ったそれぞれ断面の正面図である。
図2(A)及び(B)から明らかなように、第1のステーション1の複数の第1の狭帯域アンテナ31、32から出射される複数のビームは、必ずしも完全に分離されている必要はなく、重なり合っていてもよい。重なり合う部分とは、例えば、図2(B)の参照符号7acによって示されている部分である。
図3は、通信パス7a、7b、7c、7dを最初に確立する際の本発明に基づく通信システムの異なる状態を示すフロー図である。
上述した好適な実施形態において、更に、第1のワイドビームアンテナ8は、第1のステーション1に接続され、第2のワイドビームアンテナ9は、第2のステーション2に接続される。
この実施形態では、第1及び第2のナロービームアンテナ31、32、33、34、41、42、43、44として、適応型アンテナアレーを用いている。
図4(A)、(B)に示す変形例では、第1及び第2のナロービームアンテナ31、32、33、34、41、42、43、44として、ステアリングアンテナを用いる。全ての十分な直接通信パス及び間接通信パスを検出するためには、第1及び第2のアンテナ31、32、33、34、41、42、43、44の位置の全ての可能な組合せを検索する必要がある。例えば、走査範囲が100°であり、ナロービームステアリングアンテナ31、32、33、34、41、42、43、44の電力半値幅が20°である場合、第1のステーション1側及び第2のステーション2側のそれぞれからの選択肢の数は、5×5=25個であり、両方の側の組合せの総数は、25×25=625個である。
通信パスの最初の確立のために、第1及び第2のステーション1、2の第1及び第2のワイドビームアンテナ8、9を用いて、それぞれの相手側のステーション1、2を検出し、予備的な通信パスLDR(低いデータレート:low data rate)の確立に同意する。この予備的な通信パスLDRで、低いデータレートの通信のみが行われる。ここでは、データレートが低いので、チャンネル歪みは無視できる。
第1及び第2のステーション1、2の第1及び第2のワイドビームアンテナ8、9の間で予備的な通信パスLDRを確立した後、第1のステーション1は、続いて、それぞれの第1のナロービームアンテナ31、32、33、34によって、検査信号を送信する。ここでは、同時には、第1のステーション1の第1のナロービームアンテナ31、32、33、34の1つのみを用いる。
反対側の第2のステーション2では、各検査信号について、受信信号強度インジケータRSSI値を判定する。この受信信号強度インジケータRSSI値は、第2のワイドビームアンテナ9及び各第1のナロービームアンテナ31、32、33、34を用いて、第2のステーション2から第1のステーション1にフィードバックされる。
図4(A)、(B)に示すように、ステアリングナロービームアンテナを用いている場合、第2のステーション2が最も高い受信信号強度インジケータRSSI値を検出するまでアンテナのビーム方向をステアリングする。走査範囲は、100°であり、ナロービームアンテナの電力半値幅が20°である場合、選択肢の数は、5×5=25個のみである。
第1のステーション1は、この受信信号強度インジケータRSSI値に基づいて、各RSSI値が第1のステーションの第1のナロービームアンテナ31、32、33、34に属する第1のRSSI行列14を生成する。この第1のRSSI行列14は、第1のステーション1の第1のメモリ12に保存される。
後に、第1のステーション1は、第1のRSSI行列14を用いて、先に第2のステーション2に最も強い検査信号を提供した第1のナロービームアンテナ31を選択する。
図4(A)、(B)に示すように第1のステーション1がステアリングナロービームアンテナを用いている場合、先に第2のステーション2に最も強い検査信号を提供した位置に対応するようにステアリングナロービームアンテナのビーム位置を選択する。
選択された第1のナロービームアンテナ31を用いることによって、第1のステーション1は、第2のステーション2から/にデータを送受信することができる。したがって、第1及び第2のワイドビームアンテナ8、9は、不要となる。
後に、第2のステーション2は、第1のステーション1から選択された第1のナロービームアンテナ31を介して送信された検査信号を受け取るナロービームアンテナ41、42、43、44を切り換える。
第2のステーション2は、第1のステーション1から受信した各検査信号の受信信号強度インジケータRSSI値を判定する。第2のステーション2は、これらのRSSI値に基づいて、第2のRSSI行列15を生成し、この第2のRSSI行列15を第2のメモリ13に保存する。このように、この処理の段階では、検査信号以外には、第1のステーション1及び第2のステーション2の間で情報交換を行う必要はない。
図4(A)、(B)に示すように第2のステーション2がステアリングナロービームアンテナを用いている場合、第2のステーション2が最も高い受信信号強度インジケータRSSI値を検出するまで、ステアリングナロービームアンテナのビーム位置を回転させる。走査範囲が100°であり、ナロービームアンテナの電力半値幅が20°であれば、この場合も、選択肢の数は、5×5=25個である。
これに代えて第2のステーション2自体が第2のナロービームアンテナ41、42、43、44を切り換えることによって第1のステーション1に検査信号を送信してもよい。反対側の第1のステーション1は、各検査信号について受信信号強度インジケータRSSI値を判定し、選択された第1のナロービームアンテナ31を用いて、第2のステーション2にRSSI値をフィードバックする。第2のステーション2は、受信したRSSI値に基づいて、第2のRSSI行列15を生成し、この第2のRSSI行列15を第2のメモリ13に保存する。
第2のステーション2は、第2のRSSI行列15に基づき、最高のRSSI値を有する第2のナロービームアンテナ41を選択し、第1のステーション1への第1の高いデータレート(high data rate:HDR)(好ましくは、1Gbps以上)通信パス7aを確立する。
多くの場合、見通し内通信における直接通信パスであるこの第1の(プライマリ)通信パス7aに加えて、第1及び第2のステーション1、2は、上述のようにして得られた第1及び第2のRSSIマトリクス14、15及び第1及び第2のナロービームアンテナ32、33、42、43のそれぞれを用いることによって、少なくとも1つの更なる(セカンダリ)通信パス7b、7cを自動的に確立する。この更なる通信パス7b、7cは、第1の通信パス7aから空間的に異なり、及び互いに空間的に異なるように選択される。
第1及び第2のステーション1、2の間で十分な数の通信パスが確立されると、本発明に基づく通信システム0は、追跡フェーズに切り替わる。第1及び/又は第2のステーション1、2又は反射表面51、52、53、54、55の移動のために、いくらかの強い通信パス7a、7b、7cが妨害又は遮断され、この結果、予め定義されたRSSI閾値以下に低下することがある。
そこで、第1及び第2のステーション1、2の両方からのナロービームアンテナの少なくとも1つの対を継続的又は周期的に使用して、新たな強い通信パスを検出するために第1及び第2のRSSI行列を更新することが好ましい。新たな強い通信パスが検出されると、本発明に基づく通信システム0によって、既存のより弱い通信パスを自動的に置換する。
図4(A)及び(B)は、基本的に図3に対応している。
図4(A)及び(B)は、第1及び第2のステーション1、2の第1及び第2のアンテナ31、41が手動的又は機械的なステアリングナロービームアンテナである場合の本発明に基づく通信システム0の異なる状態を示している。なお、図4(A)、(B)には、第1及び第2のステーション1、2のそれぞれについて、それぞれ1つのステアリングナロービームアンテナ31、32のみを示している。但し、本発明では、各ステーション1、2に2つ以上のナロービームアンテナを設けてもよいことは明らかである。
図5は、上述した好適な実施形態に基づく本発明に基づく通信システム0のための典型的な屋内環境を図式的に示している。
図5では、第1のステーション1は、LCDモニタである第2のステーション2にピクチャデータ及びサウンドデータを送信するデジタル非光学プロジェクタ(digital non-optical projector)である。すなわち、デジタル非光学プロジェクタ1は、LCDモニタ2のための無線コンテンツプロバイダである。
デジタル非光学プロジェクタ1及びLCDモニタ2は、いずれも準固定局である。デジタル非光学プロジェクタ1のみが、希に移動される可能性がある。LCDモニタ2は、壁に固定されている。
このシナリオでは、通信パス7a、7c、7dの障害となりやすいのは、図6及び図7に示すように、例えば、移動する人間である障害物6が出現する場合である。
ここでは、第1のステーション1及び第2のステーション2の間での無線通信を保証するために、1つの直接通信パス7d及び2つの間接通信パス7a、7cが提供されている。この結果、障害物6が同時に出現して、全ての通信パス7a、7c、7dが遮断される可能性は極めて低い。
図5では、第1及び第2のステーション1、2のそれぞれによって、約60GHzの伝送周波数を用いる双方向無線通信が行われている。
図5から明らかなように、本発明に基づく通信システム0は、反射表面の数が多く、したがって、空間的に分離された通信パスの可能な数が多い屋内環境で特に良好に機能する。
図6及び図7は、図5に示す典型的な屋内環境における、本発明に基づく通信システムの通信パスの典型的な外乱を図式的に示している。
図6では、人間6が屋内環境に入り、間接通信パス7aを遮断している。この妨害された間接通信パス7aは、本発明に基づく通信システム0によって、新たな間接通信パス7bに直ちに置換される。このように妨害された間接通信パス7aを置換することができない場合でも、まだ2つの動作している通信パス7d、7cが利用可能である。このようにして、通信の中断及びデータ伝送レートの低下が回避される。
図7は、人間6が第1及び第2のステーション1、2の間に移動した見通し外状況を示しているこの結果間接通信パス7a、7b、7cだけが利用可能である。このように直接通信パス7dが遮断されても、間接通信パス7a、7b、7cが存在するために、データ伝送レートは、維持される。
なお、上述した好適な実施形態の通信システム0は、3つの第1のナロービームアンテナ31、32、33を含む第1のステーション1と、3つの第2のナロービームアンテナ41、42、43を含む第2のステーション2とを備えるが、第1のステーション1及び第2のステーション2の両方がそれぞれ1つの単一の第1及び第2のナロービームアンテナ41、31のみを有している場合も本発明の範囲に含まれる。
この場合、第1及び第2のステーション1、2は、第1及び第2のナロービームアンテナ31、41を介する無線通信のための、第1の通信パス7aとは空間的に異なる少なくとも1つの代替の通信パス7b、7cを自動的に確立する。
代替の通信パスの確立は、第1及び第2のナロービームアンテナ31、41のそれぞれのステアリング方向(向き)を変えることによって実行される。したがって、第1及び第2のナロービームアンテナ31、41は、それぞれステアリング可能なアンテナ(例えば、アンテナアレー、スマートアンテナ、モータを有するアンテナ)である必要がある。
これにより、第1の通信パス7aが妨害された場合、新たな通信パス7b又は新たな通信パス7cが自動的に生成されることが保証される。
図8、図9及び図10は、本発明に基づく通信方法の好適な実施形態の異なる側面を示している。
包括的には、第1のステーション1及び第2のステーション2の間の無線通信を提供するための本発明に基づく通信方法は、以下のステップを有する。まず、第1のステーション1の第1のナロービームアンテナ31及び第2のステーション2の第2のナロービームアンテナ41を介して、プライマリ通信パス7a、7dを確立し、第1のステーション1の他の第1のナロービームアンテナの32、33;32、33、34、3n及び第2のステーション2の他の第2のナロービームアンテナ42、43;42、43、44、4nを介して、少なくとも1つのセカンダリ通信パス7b、7cを確立する。ここで、他の第1及び第2のナロービームアンテナ32、33、42、43;32、33、34、3n、42、43、44、4nは、少なくとも1つのセカンダリ通信パス7b、7cがプライマリ通信パス7a、7dとは空間的に異なるように選択される。そして、プライマリ通信パス7a、7d及び/又は少なくとも1つのセカンダリ通信パス7b、7cを介して第1及び第2のステーション1、2の間で無線通信を実行する。
プライマリ通信パス7a、7dを確立するステップ及び少なくとも1つのセカンダリ通信パス7b、7cを確立するステップについては、図3を用いて既に詳細に説明した通りである。
図8は、通信パス7a、7b、7c、7dが遮断された場合の置換アルゴリズムを示している。
この置換アルゴリズムでは、第1のステップ81において、全ての通信パス(リンク)が遮断されているか否かを判定する。
全ての通信パスが遮断されている場合、ステップ82において、初期の通信パス確立手続きを開始し、置換アルゴリズムを終了する。この初期の通信パス確立手続きについては、図3、図4(A)及び(B)を用いて既に詳細に説明した通りである。
少なくとも1つの通信パスが維持されている場合、次のステップ83において、間接通信パスが遮断されているか否かを判定する。
間接通信パスが遮断されている場合、次のステップ85において、間接通信パス置換アルゴリズムを開始し、置換アルゴリズムを終了する。
如何なる間接通信パスも遮断されていない場合、ステップ84において直接通信パス置換アルゴリズムを開始し、置換アルゴリズムを終了する。
このように、ある時点で、(例えば、障害物6の出現によって)通信パスが遮断されている場合、置換アルゴリズムは、遮断された通信パスが間接通信パスであるか直接通信パスであるかを判定し、適切なサブアルゴリズムを実行する。
したがって、この置換アルゴリズムの2つの主なコンポーネントは、間接通信パス置換サブアルゴリズム85及び直接通信パス置換サブアルゴリズム84である。これらの置換サブアルゴリズムをそれぞれ図9及び図10に示す。
この実施形態では、上述した置換アルゴリズムは、通常のRSSI測定値の間にリンク障害が検出されると、直ちに自動的に開始される。
間接通信パス置換サブアルゴリズム85の詳細を図9に示す。
間接通信パス置換サブアルゴリズム85の第1のステップ851において、第1及び第2のRSSI行列14、15に保存されているRSSI値に重み付け関数を適用し、置換行列を生成する。重み付け関数は、直接通信パス、すなわち、更なる見通し内通信パスに隣接するビームを避けるために適用する。
例えば、図2(A)、(B)では、ナロービームアンテナ31、32、34、35から出射された4個の隣接するビームが示されている。全ての領域を覆うために、各ナロービームアンテナ31、32、34、35の通信パス7a、7c、7d、7eの一部は重なり合っている。このような重なり合う領域は、例えば、エリア7acである。4個の通信パス7a、7c、7d、7eの断面は、これらの幾つかの重なりがあることを示している。これらの重なりの1つの内に第2のステーション2が存在する場合、隣接する通信パス7a、7c、7e7dの隣接するビームの測定されたRSSI値は、殆ど同じ高いRSSI値を有する。この結果、最も高いRSSI値を有する全てのナロービームアンテナが、基本的に、1つの見通し内通信パスに属する可能性がある。この場合、障害物6が第1及び第2のステーション1、2の間に移動すると、全ての見通し内通信パスが同時に妨害されてしまう可能性が高くなる。
したがって、間接通信パス、すなわち、見通し外通信パスを確立するためのナロービームアンテナを見つけるためには、RSSI値を考慮するだけでは十分ではない。
この問題を解決するために、重み付け関数を用いる。重み付け関数は、現在、直接通信パスのために用いているナロービームアンテナから各ナロービームアンテナまでの相対的距離に基づいて、測定されたRSSI値に何らかの加算値を加える。新たな間接通信パスを確立するためには、第1及び第2のRSSI行列において、いずれも高いRSSI値を有し、現在、直接通信パスのために用いられているナロービームアンテナまでのある距離を有するナロービームアンテナを用いることが好ましい。このように、重み付け関数は、直接(プライマリ)通信パスのために用いられている第1/第2のナロービームアンテナのそれぞれと、新たな間接通信パスの確立のために用いるよう意図される未使用の第1/第2のナロービームアンテナとの間の相対的距離の判定に基づいている。
これに代えて、第1及び第2のRSSI行列14、15に重み付け関数を適用することによる置換行列の生成は、間接通信パスが遮断される前に行ってもよいことは明らかである。第1及び第2のステーション1、2は、RSSI値の測定によって、それらの対応する第1及び第2のRSSI行列14、15を徐々に更新することが好ましく、置換行列を同時に更新することが好ましい。このようにRSSI行列及び置換行列を平行して更新することにより、後に行われる新たな間接通信パス及び直接通信パスの検索の速度が著しく速くなる。
次のステップ852において、置換行列において最も高い値を有する第1及び第2のナロービームアンテナの対を選択する。
次に、ステップ853において、ナロービームアンテナの選択された対を介して通信パスを確立するよう試みる。これは、ステップ854において、第1/第2の各RSSI行列14、15内の選択されたナロービームアンテナの対応するRSSI値を更新することによって実行される。
ステップ855において、測定されたRSSI値が所定の閾値に達してるか否か、及び、この結果、ナロービームアンテナの選択された対を新たな間接通信パスの確立に好適に用いることができる程度に十分高いか否かを判定する。
測定されたRSSI値がこの所定の閾値に達する場合、ナロービームアンテナの選択された対を用いて新たな間接通信パスを確立し、この処理を終了する。
測定されたRSSI値の1つ又は両方が所定の閾値を下回る場合、ステップ856において、先に選択されたナロービームアンテナの対が不適格であることを示すために、各置換行列内の対応する値を「0」に設定する。
以下のステップ857において、置換行列内に値>0のナロービームアンテナ(要素)がまだ存在しているか否かを判定する。
この判定の結果が肯定的である場合、処理はステップ852に戻り、置換行列において最も高い値を有するナロービームアンテナの対を選択する。このようにして、このアルゴリズムは、ナロービームアンテナの適切な対が発見されるまで、又は更なる適切なナロービームアンテナが存在しないことを確認するまで、置換行列内の値を順次調べることによって、残りのナロービームアンテナを検査する。
ステップ857において、置換行列内に値>0を有するナロービームアンテナが存在していないと判定されると、遮断された間接通信パスを置換することができなくなり、ステップ858において、置換処理を延期する。
RSSI行列を定期的に徐々に更新する間、置換のための可能なナロービームアンテナ又はナロービームアンテナの対が出現すると、すなわち、ある閾値以上のRSSI値を示すと、上述した間接通信パス置換サブアルゴリズム85によって通信パスを直ちに確立する。
図10は、直接通信パス置換サブアルゴリズム84を詳細に示している。
この直接通信パス置換サブアルゴリズム84の動作は、間接通信パス置換サブアルゴリズム85とは若干異なる。ここでは、置換行列に代えて、RSSI行列14、15を直接用いる。
第1のステップ841において、障害が生じた直接通信パスのために用いられていた各ナロービームアンテナに隣接するナロービームアンテナの1つを置換によって用いることができるか否かを判定する。すなわち、最も高いRSSI値(ここでは、予め定義された最小の閾値以上のRSSI値を有すると仮定する。)を有する隣接する第1及び第2のナロービームアンテナの対を選択する。
次に、ステップ842において、新たな直接通信パスを確立することを試みる。
この手続きの間、ナロービームアンテナの選択された対のRSSI値を測定し、ステップ843において、第1/第2の各RSSI行列14、15を更新する。
ステップ844においては、測定されたRSSI値が予め定義された最小の閾値に達しているか否かを判定する。
測定されたRSSI値が予め定義された最小の閾値に達している場合、ナロービームアンテナの選択された対を用いて新たな直接通信パスを確立し、サブアルゴリズムを終了する。
測定されたRSSI値が予め定義された最小の閾値を下回る場合、ステップ845において、妨害された直接通信パスのために用いられていたナロービームアンテナに隣接する他の適するナロービームアンテナが存在しているか否かを判定する。
妨害された直接通信パスのために用いられていたナロービームアンテナに隣接する他の適するナロービームアンテナが存在する場合、処理は、ステップ841に戻り、対応するRSSIテーブル14、15内に最も高いRSSI値を有する隣接する第1及び第2のナロービームアンテナの対を選択する。
妨害された直接通信パスのために用いられていたナロービームアンテナに隣接する他の適するナロービームアンテナが存在しない場合、妨害された直接通信パスを、先の直接通信パスに隣接する新たな直接通信パスに置換することができない。
このため、処理は、間接通信パス置換サブアルゴリズム85に移行し、ステップ846において、直接通信パス置換サブアルゴリズム84を終了する。
他の好適な実施形態では、新たな直接通信パスを確立するために、第1及び第2のステーションの他の第1及び第2のナロービームアンテナより、妨害された直接通信パスのために用いられていたナロービームアンテナの対をより頻繁に検査する。
RSSI行列14、15を定期的に更新する間、可能な新たな直接通信パスが出現すると、すなわち、測定されたRSSI値又はナロービームアンテナが、RSSI行列内の他のナロービームアンテナのRSSI値よりかなり高いと判定されると、新たな直接通信パスによって間接通信パスを自動的に置換する。
図9及び図10に示す通信パス置換アルゴリズムは、準固定の屋内環境においては、反射表面51、52、53、54、55及び第1及び第2のステーション1、2は、頻繁に移動することがないため、間接通信パスは、殆ど常時利用可能であるという事実に基づいている。
更に、遮断された通信パス7a、7b、7c、7dは、第1及び第2のRSSI行列14、15に以前に保存されたRSSI値を用いることによって速やかに置換できる。
上述したように、第1及び第2のRSSI行列14、15において、各要素は、それぞれ第1及び第2のステーション1、2の第1及び第2のナロービームアンテナ31、32、33、34、3n、41、42、43、44、4nに属する。
図3を参照して詳細に説明したように、RSSI行列14、15は、初期のリンク確立手続き82の間に生成され、通信の間に徐々に更新される。通信パス7a、7b、7c、7dに障害が検出されると、本発明に基づく通信方法では、妨害された通信パスを置換するために、それぞれのRSSI行列14、15に保存されている対応するRSSI値に関して好適な(未使用の)ナロービームアンテナ31、32、33、34、3n、41、42、43、44、4nを自動的に判定する。
第1及び第2のRSSI行列に保存されているこのRSSI値のために、適切な新たな通信パスの検索の速度が著しく速くなる。
この点に関して、直接通信パスのために用いられるナロービームアンテナの測定されたRSSI値は、間接通信パスのために用いられるナロービームアンテナの測定されたRSSI値よりかなり高いことが予想される。本発明では、この事実に基づいて、直接通信パスと間接通信パスとを弁別する。
要約すれば、本発明は、通信パスの獲得の間のナロービームアンテナのステアリングを容易にする獲得及び追跡アルゴリズムの両方を提供する。これらのアルゴリズムを用いることによって、演算が大幅に単純化される。
図11は、図4(A)、(B)の実施形態に基づく、妨害された通信パス7a、7b、7c、7d(リンク)を置換するために用いられるRSSIテーブル14、15、14’、15’の具体例を示している。
各RSSIテーブル14、15、14’、15’は、各ステーション1、2の各ナロービームアンテナ31、32、33、34、3n、41、42、43、44、4nの受信信号強度インジケータ値を含む。
すなわち、図11に示すRSSIテーブル14、15、14’、15’に基づき、第1及び第2のステーション1、2の両方は、16個の弁別可能なナロービームアンテナを有する。
図示しない変形例においては、第1及び第2のステーションは、異なる数のナロービームアンテナを有していてもよい。この場合、第1及び第2のRSSIテーブルは、それぞれ異なるサイズを有する。
この実施形態では、RSSIテーブル14、15、14’、15’の幾つかの値は、「仮想」のナロービームアンテナに関連し、すなわち、図4(A)、(B)に示すように1つの単一のナロービームアンテナの異なるステアリング位置に関連する。
これに代えて、RSSIテーブルの全ての値は、図3に示すように「実際の」ナロービームアンテナに関連していてもよい。
この実施形態では、第1のステーション1は、4つの第1のステアリングナロービームアンテナ31、32、33、34を備える。これらの第1のナロービームアンテナ31、32、33、34は、正方形に配置され、それぞれ4つの隣接する位置に手動でステアリングすることができる。このように、各サブセクション14a、14b、14c、14dの4つのRSSI値は、それぞれ第1のステーション1の1つのナロービームアンテナ31、32、33、34に関連する。
更に、この実施形態では、第2のステーション2は、4つのステアリングナロービームアンテナ41、42、43、44を備える。ナロービームアンテナ41、42、43、44は、水平ラインに配置され、それぞれ4つの垂直位置に機械的にステアリングできる。このように、各列15a、15b、15c、15dの4つのRSSI値は、それぞれ第2のステーション2の1つのナロービームアンテナ41、42、43、44に関連する。
ステアリングアンテナに代えて、切換型ビームアンテナ又は適応型アンテナアレーを用いてもよい。図11に示す実施形態では、第1及び第2のステーションの適応型アンテナアレーは、いずれも4×4のナロービームアンテナから構成される。
これらのRSSIテーブル14、15、14’15’は、それぞれ第1及び第2のステーション1、2のメモリ12、13に保存され、したがって、通信パスの両側に保存される。
図11から明らかなように、RSSIテーブル14、15のセクション14b、15bは、それぞれ最も高いRSSI値「39」、「40」を有している。これらのRSSI値は、RSSIテーブル14、15の他のRSSI値よりかなり高い。この結果、これらの値は、直接通信パスに属すると推定する。したがって、セクション14bに関連する第1のナロービームアンテナ32と、セクション15bに関連する第2のナロービームアンテナ42とを介して、直接通信パスを確立する。
RSSIテーブル14、15では、以下のように、高いRSSI値の2つの更なる対を特定できる。
RSSI値「15」、「15」の第1の対は、RSSIテーブル14、15のセクション14c、15dに見出される。これらのRSSI値は、RSSIテーブル14、15の最も高いRSSI値よりかなり低い。更に、対応する第1及び第2のナロービームアンテナ33、44のステアリング方向の、直接通信パスのために用いられる第1及び第2のナロービームアンテナ32、42のステアリング方向までの相対的距離は、予め定義された基準値を上回り、したがって、長い。この結果、これらの値は、間接通信パスに属すると推定される。このようにして、セクション14cに関連する第1のナロービームアンテナ33及びセクション15dに関連する第2のナロービームアンテナ44を介して、第1の間接通信パスが確立される。
RSSIテーブル14、15のセクション14d、15aでは、高いRSSI値の第2の対「13」、「12」が見出される。上述した基準に基づき、これらの値は、更なる間接通信パスに属すると推定される。このようにして、セクション14dに関連する第1のナロービームアンテナ34及びセクション15aに関連する第2のナロービームアンテナ41を介して、第2の間接通信パスが確立される。
要約すれば、RSSIテーブル14、15は、第1及び第2のステーション1、2を接続するために1つの直接通信パス及び2つの間接通信パスが確立された本発明に基づく通信システム0の状態を示している。
例えば、直接通信パスが(例えば、出現障害物6によって)遮断されると、RSSIテーブル14’、15’に示すように、対応するRSSI値は、「0」になる。このような場合でも、間接通信パスは、維持されるので直接通信パスが遮断されても情報伝送速度は低下しない。
妨害された直接通信パスを新たな通信パスによって置換するために、第1及び第2のステーション1、2のRSSIテーブル14、15を比較し、RSSI値の高い対を特定する。
第1に、RSSIテーブル14’、15’のセクション14’d、15d’の「9」、「10」のRSSI値の対を特定する(「検査1」)現在、強い間接通信パスを確立する第1及び第2のステーション1、2の対応するナロービームアンテナ34、44が用いられているので、この検査は、スキップされる。
第2に、RSSIテーブル14’、15’のセクション14a’、15’bの「5」、「5」のRSSI値の対を特定する(「検査2」)第1及び第2のステーション1、2の対応するナロービームアンテナ31、42は、使用されていない。対応する第1及び第2のナロービームアンテナ31、42の各ステアリング方向は、遮断された直接通信パスのために用いられている第1及び第2のナロービームアンテナ32、42の各ステアリング方向に隣接する。この結果、以前に、直接通信パスのために用いられていた各ナロービームアンテナ32、42への相対的距離は、非常に短い。したがって、これらのRSSI値は、妨害された直接通信パスに属すると推定される。但し、ここでは、通信パスを検査する。検査の結果、RSSI値が所定の閾値を下回る場合、如何なる通信パスも確立しない。一方、所定の閾値に達した場合は、新たな直接通信パスを確立する。
第3に、RSSIテーブル14’、15’のセクション14’a、15’dの「4」、「3」のRSSI値の対を特定する(「検査3」)。現在、他の間接通信パスを確立する第1及び第2のステーション1、2の対応するナロービームアンテナ31、44が用いられているので、この検査は、スキップされる。
このようにして、それぞれ第1及び第2のRSSI行列の第1及び第2のナロービームアンテナの減少するRSSI値に基づいて、可能な代替の通信パスを検査する。
全ての検査の結果が否定的である場合、第1又は第2のステーション1、2の位置が大きく変化したと推定される。全ての通信パスが遮断された場合、初期の通信パス確立手続きを再び開始する必要がある。
RSSIテーブル14、15を用いるために、全ての可能なアンテナ構成を検査する必要はないので、新たな通信パスを容易に速やかに発見できる可能性が高い。
本発明に基づく通信方法の上述した好適な実施形態では、第1及び第2のナロービームアンテナ32、33、34、3n、42、43、44、4nの第2の対を提供し、プライマリ通信パス7a、7dに加えて、少なくとも1つのセカンダリ通信パス7b、7cを確立する。第1及び第2のステーション1、2の間の無線通信は、プライマリ通信パス7a及び/又は少なくとも1つのセカンダリ通信パス7b、7cを介して行われる。
但し、本発明では、第1及び第2のナロービームアンテナ31、41の第1の組のみを用いてセカンダリ通信パス7b、7cを確立してもよい。この場合、更なるナロービームアンテナは不要である。
この場合、少なくとも1つの代替の通信パス7b、7cは、第1のステーション1の第1のナロービームアンテナ31及び第2のステーション2の第2のナロービームアンテナ41を介して確立される。上述した実施形態と同様、少なくとも1つのセカンダリ通信パス7b、7cは、プライマリ通信パス7a;7dとは空間的に異なるパスである必要がある。したがって、第1及び第2のアンテナ31、41は、ステアリング可能なアンテナである必要がある。
この点に関して、プライマリ通信パス7a;7dの遮断は、少なくとも1つの代替の通信パス7b、7cが確立される前に検出することが好ましいことは明らかである。この理由は、代替の通信パス7b、7cの確立により、プライマリ通信パス7a;7dは、自動的に遮断されるためである。したがって、代替の通信パス7b、7cは、プライマリ通信パス7a;7dが利用できなくなった場合にのみ確立することが望ましい。また、プライマリ通信パス7a;7dの遮断が検出された場合、代替の通信パス7b、7cを自動的に確立することが好ましい。
上述した通信方法は、好ましくは、電子機器のマイクロプロセッサの内部メモリに直接ロード可能なコンピュータプログラム製品に実装される。このコンピュータプログラム製品は、好ましくは、マイクロプロセッサによって実行されると、上述した通信方法のステップを実行するソフトウェアコード部分を含む。
このため、このコンピュータプログラム製品は、コンピュータにより読取可能な媒体上に実現することが好ましい。
要約すれば、本発明は、屋内の短距離通信用途に特に好適な無線通信システム及び通信方法を提供する。本発明に基づく通信システム及び通信方法は、見通し外(NLOS)ユーザシナリオにおいても高いデータレートを保証する。
従来の技術に対する本発明の主な利点として、本発明に基づく通信システム及び通信方法は、ナロービームを用いることによって、例えばフェージング等、マルチパス伝搬の好ましくない作用を低減でき、見通し外条件下でも頻繁に遮られることなく、高いデータレートでの無線通信を実現できる。また、通信パスの両側でナロービームアンテナを用いるため、複雑で高価な等化器を用いる必要をなくすことができる。更に、最大比合成法によって、従来の技術に比べてより高い信号対雑音比(SN比)を実現できる。更に、本発明に基づく通信方法の追跡アルゴリズムは、リンク切れ際の迅速で効率的な置換を提供する。
本発明に基づく通信システムの好適な実施形態を示す図である。 (A)は、通信パスの4つのビームの側面図であり、(B)は、(A)の線Sに沿った4つのビームの断面図である。 通信パスを最初に確立する際の本発明に基づく通信システムの異なる状態を示すフロー図である。 (A)及び(B)は、ステアリングナロービームアンテナを用いて通信パスを確立する場合の本発明に基づく通信システムの異なる状態を示す図である。 本発明の好適な実施形態に基づく通信システムのための典型的な屋内環境を示す図である。 本発明に基づく通信システムの通信パスの典型的な遮断を示す図である。 本発明に基づく通信システムの通信パスの典型的な遮断を示す図である。 本発明に基づく通信方法の第1の側面のフローチャートである。 本発明に基づく通信方法の第2の側面のフローチャートである。 本発明に基づく通信方法の第3の側面のフローチャートである。 本発明の好適な実施形態において用いられるRSSIテーブルの具体例を示す図である。 従来の技術に基づくワイドビームアンテナを用いる通信システムを示す図である。 従来の技術に基づくワイドビームアンテナ及びナロービームアンテナの両方を用いる通信システムを示す図である。 従来の技術に基づくナロービームアンテナを用いた通信システムを示す図である。

Claims (29)

  1. 第1のナロービームアンテナ(31)を有する第1のステーション(1)と、
    第2のナロービームアンテナ(41)を有する第2のステーション(2)とを備え、
    上記第1及び第2のステーション(1、2)は、上記第1及び第2のナロービームアンテナ(31、41)を介する無線通信のための第1の通信パス(7a;7d)を確立し、
    上記第1及び第2のステーション(1、2)は、上記第1及び第2のナロービームアンテナ(31、41)を介する無線通信のための、上記第1の通信パス(7a;7d)とは空間的に異なる少なくとも1つの代替の通信パス(7b、7c;7c)を自動的に確立する通信システム(0)。
  2. 上記第1のステーション(1)は、少なくとも2つの第1のナロービームアンテナ(31、32、33;31、32、33、34、3n)を備え、
    上記第2のステーション(2)は、少なくとも2つの第2のナロービームアンテナ(41、42、43;41、42、43、44、4n)を備え、
    上記第1及び第2のステーション(1、2)は、上記第1の通信パス(7a;7d)を維持するとともに、更なる上記第1及び第2のナロービームアンテナ(32、33、42、43;32、33、34、3n、42、43、44、4n)を介する無線通信のための、該第1の通信パス(7a;7d)とは空間的に異なる少なくとも1つの更なる通信パス(7b、7c;7c)を確立することを特徴とする請求項1記載の通信システム(0)。
  3. 上記第1のステーション(1)は、第1のワイドビームアンテナ(8)を更に備え、及び/又は上記第2のステーション(2)は、第2のワイドビームアンテナ(9)を更に備えることを特徴とする請求項1又は2記載の通信システム(0)。
  4. 上記第1及び第2のステーション(1、2)は、あるナロービームアンテナ(31、32、33、41、42、43;31、32、33、34、3n、41、42、43、44、4n)を用いて、ある通信パス(7a、7b、7c;7a、7c、7d)を介して受信した信号の受信信号強度インジケータRSSI値を判定する第1及び第2のセンサ(10、11)を更に備えることを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項記載の通信システム(0)。
  5. 上記第1及び第2のステーション(1、2)は、ナロービームアンテナ(31、32、33、41、42、43;31、32、33、34、3n、41、42、43、44、4n)のある対のある通信パス(7a、7b、7c;7a、7c、7d)について判定された上記受信信号強度インジケータRSSI値を保存する第1及び/又は第2のメモリ(12、13)を更に備えることを特徴とする請求項4記載の通信システム(0)。
  6. 上記ある通信パス(7a、7b、7c;7a、7c、7d)のあるナロービームアンテナ(31、32、33、41、42、43;31、32、33、34、3n、41、42、43、44、4n)について判定された受信信号強度インジケータRSSI値は、それぞれ上記第1及び/又は第2のメモリ(12、13)内の第1/第2のRSSI行列(14、15;14’15’)に保存されることを特徴とする請求項5記載の通信システム(0)。
  7. 上記第1のステーション(1)及び/又は上記第2のステーション(2)は、第1及び第2のナロービームアンテナの対(31、41、32、33、42、43;32、33、34、3n;42、43、44、4n)によって確立される直接通信パス(7d)及び間接通信パス(7a、7b、7c)を弁別する弁別手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至6いずれか1項記載の通信システム(0)。
  8. 上記第1のステーション(1)及び/又は上記第2のステーション(2)は、第1及び第2のナロービームアンテナの対(31、41)によって確立された直接通信パス(7d)及び第1及び第2のナロービームアンテナの他の対(32、33、42、43;32、33、34、3n;42、43、44、4n)によって確立された間接通信パス(7a、7b、7c)を弁別する弁別手段を更に備えることを特徴とする請求項2乃至7いずれか1項記載の通信システム(0)。
  9. 上記第1及び第2のステーション(1、2)は、直接通信パス(7d)に用いられる各ナロービームアンテナ(31、32、33、41、42、43;31、32、33、34、3n、41、42、43、44、4n)と、間接通信パス(7a、7b、7c)に用いられる各ナロービームアンテナ(31、32、33、41、42、43;31、32、33、34、3n、41、42、43、44、4n)との間の相対的距離を判定する判定手段を更に備えることを特徴とする請求項2乃至7いずれか1項記載の記載の通信システム(0)。
  10. 上記第1及び第2のステーション(1、2)は、妨害された直接通信パス(7d)を、高いRSSI値及び該妨害された直接通信パス(7d)に用いられている各ナロービームアンテナ(31、32、33、41、42、43;31、32、33、34、3n、41、42、43、44、4n)への距離が相対的に短い第1及び第2のナロービームアンテナ(31、32、33、41、42、43;31、32、33、34、3n、41、42、43、44、4n)を用いることによって置換する第1及び第2のコントローラ(16、17)を更に備えることを特徴とする請求項9記載の通信システム(0)。
  11. 上記第1及び第2のコントローラ(16、17)は、妨害された間接通信パス(7a、7b、7c)を、高いRSSI及び該妨害された直接通信パス(7d)のために用いられている各ナロービームアンテナ(31、32、33、41、42、43;31、32、33、34、3n、41、42、43、44、4n)への距離が相対的に中間又は長い第1及び第2のナロービームアンテナ(31、32、33、41、42、43;31、32、33、34、3n、41、42、43、44、4n)を用いることによって置換することを特徴とする請求項10記載の通信システム(0)。
  12. 上記第1及び第2のステーション(1、2)は、固定局又は準固定局であることを特徴とする請求項1乃至11いずれか1項記載の通信システム(0)。
  13. 上記第1及び第2のナロービームアンテナ(31、32、33、41、42、43;31、32、33、34、3n、41、42、43、44、4n)は、切換型ビームアンテナ、適応型アンテナアレー又は機械的/手動ステアリングアンテナであることを特徴とする請求項1乃至12いずれか1項記載の通信システム(0)。
  14. 当該通信システム(0)は、屋内通信システム(0)であることを特徴とする請求項1乃至13いずれか1項記載の通信システム(0)。
  15. 上記第1及び第2のステーション(1、2)は、上記通信パス(7a、7b、7c、7d)を介する、約60GHzの伝送周波数を用いる双方向無線通信に適応化されていることを特徴とする請求項1乃至14いずれか1項記載の通信システム(0)。
  16. 第1のステーション(1)及び第2のステーション(2)の間の無線通信を提供する通信方法において、
    上記第1のステーション(1)の第1のナロービームアンテナ(31)及び上記第2のステーション(2)の第2のナロービームアンテナ(41)を介してプライマリ通信パス(7a;7d)を確立するステップと、
    上記第1のステーション(1)の上記第1のナロービームアンテナ(31)及び上記第2のステーション(2)の上記第2のナロービームアンテナ(41)を介して上記プライマリ通信パス(7a;7d)とは空間的に異なる少なくとも1つのセカンダリ通信パス(7b、7c)を確立するステップとを有する通信方法。
  17. 上記第1のステーション(1)の他の第1のナロービームアンテナ(32、33;32、33、34、3n)及び上記第2のステーション(2)の他の第2のナロービームアンテナ(42、43;42、43、44、4n)を介して、上記プライマリ通信パス(7a;7d)とは空間的に異なる少なくとも1つのセカンダリ通信パス(7b、7c)を確立するステップと、
    上記プライマリ通信パス(7a;7d)及び/又は上記少なくとも1つのセカンダリ通信パス(7b、7c)を介して、上記第1及び第2のステーション(1、2)の間で無線通信を実行するステップとを更に有する請求項16記載の通信方法。
  18. 上記プライマリ通信パス(7a;7d)を確立するステップは、
    上記第1のステーション(1)の全ての第1のナロービームアンテナ(31、32、33;31、32、33、34、3n)を順次使用して、該第1のステーション(1)から上記第2のステーション(2)に検査信号を送信し、該第1のステーション(1)の各第1のナロービームアンテナ(31、32、33;31、32、33、34、3n)について、該第2のステーション(2)が受信した検査信号の個々の受信信号強度インジケータRSSI値を判定するステップと、
    プライマリ通信パス(7a;7d)を確立するために最良の受信信号強度インジケータRSSI値を有する上記第1のステーション(1)の各第1のナロービームアンテナ(31)を選択するステップと、
    上記第1のステーション(1)の上記選択された第1のナロービームアンテナ(31)を用いて、上記第1のステーション(1)から上記第2のステーション(2)に検査信号を送信し、該検査信号を、上記第2のステーション(2)の全ての第2のナロービームアンテナ(41、42、43;41、42、43、44、4n)を順次用いて受信し、該各第2のナロービームアンテナ(41、42、43;41、42、43、44、4n)について、該第2のステーション(2)の第2の各ナロービームアンテナ(41、42、43;41、42、43、44、4n)が受信した上記検査信号の個々の受信信号強度インジケータRSSI値を判定するステップと、
    プライマリ通信パス(7a;7d)を確立するために最良の受信信号強度インジケータRSSI値を有する上記第2のステーション(2)の第2の各ナロービームアンテナ(41)を選択するステップとを有することを特徴とする請求項16又は17記載の通信方法。
  19. 上記第1のステーション(1)から上記第2のステーション(2)に検査信号を送信するステップは、
    上記第1のステーション(1)の第1のナロービームアンテナ(31、32、33;31、32、33、34、3n)と、上記第2のステーション(2)の第2のワイドビームアンテナ(9)とを用いて該第1のステーション(1)から該第2のステーション(2)に検査信号を送信するステップと、
    上記第1のナロービームアンテナ(31、32、33;31、32、33、34、3n)から受信した上記検査信号の受信信号強度インジケータRSSI値を判定するステップと、
    上記第1のステーション(1)の他の第1のナロービームアンテナ(31、32、33;31、32、33、34、3n)を用いて、上記第1のステーション(1)から上記第2のステーション(2)に更なる検査信号を送信し、該第2のステーション(2)の上記第2のワイドビームアンテナ(9)によって、該更なる検査信号を受信し、該第1のステーション(1)の全ての第1のナロービームアンテナ(31、32、33;31、32、33、34、3n)について、個々の受信信号強度インジケータRSSI値が判定されるまで、上記他の第1のナロービームアンテナ(31、32、33;31、32、33、34、3n)から受信した上記更なる検査信号の他の受信信号強度インジケータRSSI値を判定するステップとを有することを特徴とする請求項18記載の通信方法。
  20. 上記プライマリ通信パス(7a;7d)を確立するステップは、
    上記第1のステーション(1)の第1のワイドビームアンテナ(8)及び上記第2のステーション(2)の第2のワイドビームアンテナ(9)を介して、上記第1及び第2のステーション(1、2)の間で予備的な通信パス(LDRS)を確立し、該第1及び第2のステーション(1、2)のそれぞれの存在を検出するステップによって開始されることを特徴とする請求項16乃至19いずれか1項記載の通信方法。
  21. 上記送信側のステーション(1;2)の各ナロービームアンテナ(31 32、33;31、32、33、34、3n;41、42、43;41、42、43、44、4n)について、受信側のステーション(2;1)が受信した検査信号の個々の受信信号強度インジケータRSSI値を判定するステップは、該受信側のステーション(2;1)から送信側のステーション(1;2)に該判定された受信信号強度インジケータRSSI値を送信するステップを有することを特徴とする請求項18乃至20いずれか1項記載の通信方法。
  22. 上記個々の第1及び第2のナロービームアンテナ(31 32、33;31、32、33、34、3n;41、42、43;41、42、43、44、4n)について判定された個々の受信信号強度インジケータRSSI値は、それぞれ第1及び第2のRSSIテーブル(14、15;14’、15’)に保存されることを特徴とする請求項18乃至21いずれか1項記載の通信方法。
  23. 上記少なくとも1つのセカンダリ通信パス(7b、7c)を確立するステップは、
    上記プライマリ通信パス(7a;7d)のために用いられる第1/第2の各ナロービームアンテナ(31、41)と、第1/第2の未使用のナロービームアンテナ(32、33;32、33、34、3n;42、43;42、43、44、4n)との間の相対的距離を判定するステップと、
    十分高い受信信号強度インジケータRSSI値と、上記プライマリ通信パス(7a;7d)のために用いられる第1/第2の各ナロービームアンテナ(31、41)に対して十分な距離とを有する未使用の第1及び第2のナロービームアンテナ(32、33;32、33、34、3n;42、43;42、43、44、4n)を特定するステップと、
    上記特定された第1及び第2のナロービームアンテナ(32、33;32、33、34、3n;42、43;42、43、44、4n)を用いて上記少なくとも1つのセカンダリ通信パス(7b、7c)を確立するステップとを有することを特徴とする請求項16乃至22いずれか1項記載の通信方法。
  24. 上記少なくとも1つのセカンダリ通信パス(7b、7c)を確立するステップは、 上記十分高い受信信号強度インジケータRSSI値と、上記プライマリ通信パス(7a;7d)のために用いられる第1/第2の各ナロービームアンテナ(31、41)に対して十分な距離とを有する未使用の更なる第1及び第2のナロービームアンテナ(32、33;32、33、34、3n;42、43;42、43、44、4n)が特定されなくなるまで、上記特定された第1及び第2のナロービームアンテナ(32 33;32、33、34、3n;42、43;42、43、44、4n)を用いることによって実行されることを特徴とする請求項23記載の通信方法。
  25. 上記プライマリ通信パス(7a;7d)及び/又は上記少なくとも1つのセカンダリ通信パス(7b、7c)を介して、上記第1及び第2のステーション(1、2)の間で無線通信を実行するステップは、
    プライマリ通信パス(7a;7d)及び少なくとも1つのセカンダリ通信パス(7b、7c)が利用可能であるかを判定するステップと、
    上記プライマリ通信パス(7a、7d)及び少なくとも1つのセカンダリ通信パス(7b、7c)が利用可能である場合、無線通信のために上記プライマリ通信パス(7a;7d)を用い、上記判定のステップ(S31)に戻るステップと、
    上記プライマリ通信パス(7a;7d)が利用可能であり、少なくとも1つのセカンダリ通信パス(7b、7c)が利用可能でない場合、無線通信のために該プライマリ通信パス(7a;7d)を用い、少なくとも1つの新たなセカンダリ通信パス(7b、7c)を確立するステップと、
    上記プライマリ通信パス(7a;7d)が利用可能ではなく、上記少なくとも1つのセカンダリ通信パス(7b、7c)が利用可能である場合、無線通信のために該セカンダリ通信パス(7b、7c)を用い、新たなプライマリ通信パス(7a;7d)を確立するステップと、
    上記プライマリ通信パス(7a;7d)も少なくとも1つのセカンダリ通信パス(7b、7c)も利用可能ではない場合、上記プライマリ通信パス(7a;7d)を確立するステップに戻るステップとを有することを特徴とする請求項16乃至24いずれか1項記載の通信方法。
  26. 上記新たなプライマリ通信パス(7a;7d)を確立するステップは、最も高い利用可能な信号強度インジケータRSSI値を有するそれぞれの第1及び第2のナロービームアンテナ(31 32 33;31、32、33、34、3n;41、42、43;41、42、43、44、4n)を用いることによって実行されることを特徴とする請求項25記載の通信方法。
  27. 上記第1及び第2のステーション(1、2)の間で上記プライマリ通信パス及び/又は少なくとも1つのセカンダリ通信パス、(7a、7b、7c;7a、7b、7c、7d)を介して無線通信を実行するステップは、約60GHzの伝送周波数を用いた双方向無線伝送によって実行されることを特徴とする請求項16乃至26いずれか1項記載の通信方法。
  28. 電子機器のマイクロプロセッサの内部メモリに直接ロード可能であり、該マイクロプロセッサによって実行されると、請求項16乃至27いずれか1項記載の通信方法のステップを実行するソフトウェアコード部分を含むコンピュータプログラム製品。
  29. 当該コンピュータプログラム製品は、コンピュータにより読取可能な媒体上で実現されていることを特徴とする請求項28記載のコンピュータプログラム製品。
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