JP2006148687A - 携帯端末、および、その制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 携帯端末において、方位を計測する機能を、当該携帯端末の本来の機能と組合わせて利用する。
【解決手段】 携帯電話機1は、第1の筐体2と第2の筐体4とを含む。第2の筐体4には、当該第2の筐体4の方位を計測するための5軸センサ5が内蔵されている。携帯電話機1は、電話やメールの着信時に、第2の筐体4の方位に応じて異なる着信音を出力したり、異なるパターンでLED36を点灯させたりすることができる。なお、携帯電話機1では、第2の筐体4に対してX軸、Y軸、Z軸が定義され、当該第2の筐体4の主面の傾きに応じて、X軸、Y軸、Z軸のいずれかについての回転角度に基づいて、第2の筐体4の方位が決定される。
【選択図】 図6
【解決手段】 携帯電話機1は、第1の筐体2と第2の筐体4とを含む。第2の筐体4には、当該第2の筐体4の方位を計測するための5軸センサ5が内蔵されている。携帯電話機1は、電話やメールの着信時に、第2の筐体4の方位に応じて異なる着信音を出力したり、異なるパターンでLED36を点灯させたりすることができる。なお、携帯電話機1では、第2の筐体4に対してX軸、Y軸、Z軸が定義され、当該第2の筐体4の主面の傾きに応じて、X軸、Y軸、Z軸のいずれかについての回転角度に基づいて、第2の筐体4の方位が決定される。
【選択図】 図6
Description
本発明は、携帯端末に関し、特に、通信機能および方位計測機能を有する携帯端末に関する。
従来から、携帯端末において、方位計測手段を備え、当該方位計測手段の計測する方位に基づいて、表示等の変更を行なう技術が種々開示されてきた。
たとえば、特許文献1には、携帯電話機の待ち受け時に方位計測手段の計測する方位に対応する方位磁針の画像を表示させる技術が開示されている。
また、特許文献2には、携帯電話装置において、回転等のように携帯電話装置の方位が変化されることに応じて、万華鏡のように表示内容を変更させる技術が開示されている。
特開2004−096416号公報
特開2003−179685号公報
しかしながら、上記したような従来の技術では、いずれも、単に、携帯端末において、その本来の機能が方位計測の機能と並存するにすぎなかった。
本発明は、かかる実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、携帯端末において、方位を計測する機能を、当該携帯端末の本来の機能と組合わせて利用することである。
本発明に従った携帯端末は、外郭を覆う筐体と、前記筐体の方位を計測する方位計測手段と、情報を受信する受信手段と、前記受信手段において情報が受信されたことを報知する報知手段と、前記受信手段において情報が受信された場合に、前記方位計測手段の計測する前記筐体の方位に応じて前記報知手段に報知動作を実行させる、報知制御手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明に従った携帯端末では、前記方位計測手段は、前記筐体の基準状態に対する、第1の方向、前記第1の方向に交わる第2の方向、ならびに、前記第1および前記第2の方向に交わる第3の方向についてのそれぞれの回転角を検出する第1〜第3の回転角検出手段と、前記筐体の基準状態に対する、前記第1および前記第2のの方向についての傾きを検出する第1および第2の傾き検出手段とを備え、前記第1および第2の傾き検出手段の傾きの検出態様に基づいて決定される前記第1〜前記第3の回転角検出手段の中のいずれかの検出手段の、検出する回転角に基づいて前記筐体の方位を決定することが好ましい。
また、本発明に従った携帯端末では、前記第1〜前記第3の回転角検出手段は、いずれも、磁気センサによって構成され、前記第1および前記第2の傾き検出手段は、加速度センサによって構成されることが好ましい。
また、本発明に従った携帯端末では、前記報知制御手段は、前記受信手段において電話の着呼信号が受信された場合に、前記報知手段に報知動作させることが好ましい。
また、本発明に従った携帯端末では、前記報知制御手段は、前記受信手段においてデータが受信された場合に、前記報知手段に報知動作させることが好ましい。
また、本発明に従った携帯端末では、前記報知手段は、表示部を含み、前記報知制御手段は、前記受信手段において情報が受信された場合に、前記方位計測手段の計測する前記筐体の方位に応じて前記表示部における表示態様を実行させることが好ましい。
また、本発明に従った携帯端末では、前記報知手段は、スピーカを含み、前記報知制御手段は、前記受信手段において情報が受信された場合に、前記方位計測手段の計測する前記筐体の方位に応じて前記スピーカにおいて出力する音声を制御することが好ましい。
また、本発明に従った携帯端末では、前記報知手段は、前記筐体を振動させる手段を含み、前記報知制御手段は、前記受信手段において情報が受信された場合に、前記方位計測手段の計測する前記筐体の方位に応じて前記筐体を振動させる態様を制御することが好ましい。
また、本発明に従った携帯端末では、前記筐体は、第1の筐体と、前記第1の筐体と別体で構成された第2の筐体とを含み、前記筐体を振動させる手段は、前記第1の筐体に内蔵され、前記方位計測手段は、前記第2の筐体に内蔵されることが好ましい。
本発明に従った携帯端末の制御方法は、外郭を覆う筐体、前記筐体の方位を計測する方位計測手段、情報を受信する受信手段、および、前記受信手段において情報が受信されたことを報知する報知手段を備える携帯電話の制御方法であって、前記受信手段が情報を受信したか否かを検出するステップと、前記受信手段が情報を受信した場合に、前記方位計測手段に前記筐体の方位を計測させるステップと、前記受信手段が情報を受信した場合に、前記方位計測手段の計測する前記筐体の方位に応じて、前記報知手段に報知動作を実行させるステップとを備えることを特徴とする。
本発明によると、携帯端末において、受信手段が情報を受信した際に実行される報知動作が、方位計測手段によって計測された筐体の方位に応じたものとされる。
これにより、方位計測手段を備えた携帯端末において、方位を計測する機能が、受信手段による情報の受信の報知という、携帯端末の本来の機能と組合わされて利用されるようになる。したがって、本願によると、携帯端末において、方位計測手段を有効に活用することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明に従った携帯端末について説明する。
図1は、本発明の携帯端末の一実施の形態である携帯電話機の斜視図である。
携帯電話機1は、主に、第1の筐体2と第2の筐体4から構成される。
第1の筐体2には、突出部8が取付けられている。突出部8には、ヒンジ部3が、当該突出部8の左右両端と接続されるように、軸A1を回転軸として回動可能に、取付けられている。ヒンジ部3には、第2の筐体4が、当該ヒンジ部3に対して軸A2を回転軸として回動可能に、取付けられている。
第1の筐体2には、その主面に、ユーザが電話番号等の情報を入力するための機能ボタン群6および入力ボタン群9が設けられ、さらに、後述するマイク(マイク11)に音声を入力するための第1のマイク孔11A、および、第2のマイク孔11Bが設けられている。また、第1の筐体2の側面には、後述するカメラ(カメラ18)のシャッタボタン12およびLED(light emitting diode)36が設けられている。
第2の筐体4には、その主面に、ほぼ長方形状の第1の表示部14およびレシーバ孔15が備えられている。
図2は、携帯電話機1の、図1に示される状態から、ヒンジ部3が軸A1に沿って回動されることにより、折り畳まれて、第2の筐体4と第1の筐体2とが対向するようにされた状態を示す図である。また、図3は、携帯電話機1の、図2に示された状態の裏面を示す図である。なお、図2および図3に示された状態に対して、図1に示された携帯電話機1の状態を、「開かれた状態」と呼ぶ。
図2および図3に示されるように、携帯電話機1が折り畳まれた状態では、第1の筐体2と第2の筐体4とは、その主面同士が当接している。
そして、特に図3に示されるように、第1の筐体2の主面の裏面には、第2の表示部20、後述するカメラ(カメラ18)の撮影レンズ18A、当該カメラの撮影に利用されるフラッシュ19、および、スピーカ孔21が設けられている。
図4は、携帯電話機1の制御ブロック図である。
図4を参照して、携帯電話機1は、当該携帯電話機1の動作を全体的に制御する制御部10、外部からの信号を受信するためのアンテナ30、アンテナ30によって受信した信号の処理等を行なう無線通信制御部31、第1の筐体2内に内蔵され着信時に第1の筐体2を振動させるための振動子等を含む振動部35、音声を出力するスピーカ22、携帯電話機1において着信時の制御に利用される種々のデータを記憶するデータ記憶部33、第2の筐体4に内蔵され携帯電話機1の向き等の状態を検出するための5軸センサ5、携帯電話機1に音声を入力するためのマイク11、画像を入力するためのカメラ18、および、制御部10の実行するプログラムや当該プログラムを実行するための種々のデータを記憶する主記憶部34を、さらに備えている。なお、本実施の形態では、「着信」とは、特記する場合を除き、電話回線を利用した通話についての着呼信号を受信することの他に、携帯電話機1が電子メールの送受信機能を有する場合には、電子メールを受信することも意味するものとする。
携帯電話機1では、スピーカ22は、アンテナ30を介して受信した音声(電話における通話相手から送られる音声等)、および、主記憶部34に記憶された音声データに基づいた音声(着信音等)を出力することができる。前者の音声は、主に、レシーバ孔15を介して出力され、後者の音声は、主に、スピーカ孔21を介して出力される。
図5に、5軸センサ5の詳細な構成を示し、図6に、5軸センサ5の携帯電話機1の第2の筐体4内の配置を示す。
5軸センサ5は、磁気センサ51と加速度センサ52とを含む。
なお、携帯電話機1では、図6に主に示されるように、5軸センサ5に対して、X軸、Y軸、および、Z軸の3つの軸が定義されている。X軸は、第1の表示部14の短辺方向に沿った軸であり、Y軸は、X軸に垂直であり第1の表示部14の長辺方向に沿った軸であり、Z軸は、X軸およびY軸に垂直である、つまり、第1の表示部14の表示面に垂直である軸である。
そして、磁気センサ51は、第2の筐体4についての、X軸方向、Y軸方向、および、Z軸方向の磁気を検出できるセンサであり、それぞれの方向の磁気成分の検出結果を、MX、MY、MZという検出値として出力する。携帯電話機1では、後述するように、MX、MY、MZという検出値は、それぞれ、第2の筐体4についての、X軸方向、Y軸方向、および、Z軸方向の回転角の尺度として利用される。また、加速度センサ52は、第2の筐体4に対して定義されたX軸方向およびY軸方向についての加速度を検出できるセンサであり、それぞれの方向についての加速度の検出結果を、AX、AYという検出値として出力する。携帯電話機1では、後述するように、AX、AYという検出値は、それぞれ、第2の筐体4のX軸方向およびY軸方向の傾きの尺度として利用される。
次に、データ記憶部33の記憶内容を説明する。表1に、データ記憶部33の記憶内容を示す。
表1から理解されるように、データ記憶部33には、着信音(の種類)、着信音量、着信時に振動部35を利用して第1の筐体2を振動させる際の振動パターンである着信時振動パターン、着信時表示画像、着信時の着信音の出力やLED36の点灯に関する設定(着信設定)、着信時のLED36の点灯パターンである着信時点灯パターン、着信時の第2の筐体4の方位に基づいた着信時の制御の実行の有無に関する設定(方位別着信設定)、および、5軸センサ5の各種の検出値(センサ検出値)についての情報が記憶されている。
表1中の着信音としては、主記憶部34に記憶されている音声ファイルの中から着信音として選択された音声ファイルのファイル名が記憶されている。
表1中の着信音量としては、携帯電話機1において予め定められている音量レベルのいずれかが記憶されている。
表1中の着信時振動パターンとしては、パターン1〜4という予め定められたパターンの中の1つが設定されている。なお、設定される各パターンと当該パターンに対応する振動部35の制御パターンとを関連付ける情報は、たとえば主記憶部34に記憶されている。
表1中の着信時表示画像としては、主記憶部34に記憶されている画像ファイルの中から着信時に第1の表示部14に表示させる画像として選択された画像のファイル名が記憶されている。
また、表1中の着信設定としては、着信時の着信音の出力に関する「音声」とLED36の点灯に関する「ライト」の2種類の情報が記憶されている。
着信設定中の音声に関する情報としては、通常モードかマナーモードのいずれかが設定されている。通常モードとは、着信音量として設定されているレベルで着信音を出力させるモードであり、マナーモードとは、着信音量として設定されているレベルに関係なく着信音を出力させないモードである。なお、マナーモードでは、着信時に、振動部35に第1の筐体2を振動させるか否かの選択が可能に構成されても良い。
着信設定中のライトに関する情報としては、ONかOFFのいずれかが設定されている。ONとは、着信時に、LED36に、着信がある旨を示すために点灯させる設定であり、OFFとは、着信時でも、LED36にそのような点灯動作を行なわせないようにする設定である。
表1中の着信時点灯パターンとしては、着信時にLED36を点灯させるパターンとして、パターン1〜4という予め定められたパターンの中の1つが設定されている。なお、設定される各パターンと当該パターンに対応するLED36の制御パターンとを関連付ける情報は、たとえば主記憶部34に記憶されている。
表1中の方位別着信設定としては、ONかOFFのいずれかが設定されている。そして、ONに設定された場合には、携帯電話機1において、着信時に、第2の筐体4の方位に基づいた着信時の制御が実行され、OFFに設定されている場合には、着信時に、第2の筐体4の方位に関係なく制御が実行される。
表1中のセンサ検出値としては、図5を参照して説明されたように、磁気センサ51および加速度センサ52の検出値であるMX、MY、MZ、AX、および、AYが記憶されている。なお、これらの検出値は、制御部10によって、5軸センサ5から適宜読み出され、データ記憶部33に適宜記憶される。
携帯電話機1では、機能ボタン群6および入力ボタン群9を適宜操作されることにより、表1に示された各設定内容が変更可能とされている。
なお、携帯電話機1では、制御部10は、無線通信制御部31がアンテナ30から受信した信号をチェックする。そして、制御部10は、無線通信制御部31が着呼信号や電子メールを受信すると、つまり、携帯電話機1の着信時に、着信時制御処理を実行する。
以下に、制御部10によって実行される着信時制御処理について、そのフローチャートである図7を参照しつつ、説明する。
図7を参照して、無線通信制御部31が着呼信号や電子メールを受信すると、制御部10は、ステップS(以下、ステップを省略する)1で、表1に示したような方位別着信設定がONに設定されているか否かを判断する。そして、制御部10は、ONに設定されていると判断するとS2へ、OFFに設定されていると判断するとS10へ、それぞれ処理を進める。
S2では、表1に示したような着信設定の中の音声設定が、マナーモードにされていないかどうかを判断する。そして、制御部10は、マナーモードに設定されていると判断するとS10へ、通常モードに設定されていると判断するとS3へ、それぞれ処理を進める。
S3では、制御部10は、5軸センサ5に対して電源の供給を開始し、S4で、5軸センサ5を利用して、第2の筐体4の方位を計測する。
ここで、S4における、第2の筐体4の方位の計測について、その処理内容を、当該処理のサブルーチンのフローチャートである図8を参照して説明する。
図8を参照して、図7に示したようなS4において方位計測処理が実行されると、制御部10は、まず、S401で、5軸センサ5のX軸方向についての重力加速度、つまり、AXを計測し、表1内に記憶させる。
次に、制御部10は、S402で、5軸センサ5のY軸方向についての重力加速度、つまり、AYを計測し、表1内に記憶させる。
次に、制御部10は、S403で、X軸方向の重力加速度とY軸方向の重力加速度をチェックし、両者が、それぞれに対して予め定められた閾値を超えていないかどうかをチェックする。そして、制御部10は、両者の値がともに閾値を超えていないと判断すればS404に処理を進め、いずれか一方でも超えていると判断すればS406に処理を進める。
なお、X軸方向の重力加速度が大きくなるということは、図6に示したように、第2の筐体4(5軸センサ5)に対して定義されたX軸方向の、水平方向に対する傾きが、大きくなることを言う。つまり、X軸方向の重力加速度の値が大きくなるほど、携帯電話機1において、第2の筐体4の主面が、水平面に対して、Y軸方向周りで大きく傾いた状態にあることになる。
また、Y軸方向の重力加速度が大きくなるということは、第2の筐体4が、第2の筐体4(5軸センサ5)に対して定義されたY軸方向の、水平方向に対する傾きが、大きくなることを言う。つまり、Y軸方向の重力加速度の値が大きくなるほど、携帯電話機1において、第2の筐体4の主面が、水平面に対して、X軸方向周りで大きく傾いた状態にあることになる。
そして、本実施の形態において、X軸方向およびY軸方向の重力加速度がいずれも閾値を超えていない状態とは、5軸センサ5が図9に示された状態、つまり、図10に示されたように、携帯電話機1が比較的大きく開かれ、第2の筐体4の主面が比較的水平面に近い角度にある状態を意味する。第2の筐体4の主面が比較的水平面に近い角度にある状態とは、具体的には、たとえば、第2の筐体4(5軸センサ5)に対して定義されたX軸の水平面に対する角度が15°以内であり、かつ、第2の筐体4(5軸センサ5)に対して定義されたY軸の水平面に対する角度が40°以内である場合とすることができる。
S404では、制御部10は、方位を検出するために利用する軸を、5軸センサ5に対して定義された3つの軸の中のZ軸に設定し、処理をS405に進める。
S405では、制御部10は、Z軸の地磁気、つまり、Z軸方向の磁気成分(MZ)を計測し、表1の対応する部位に記憶させ、S411に処理を進める。
一方、S406では、制御部10は、Y軸方向の重力加速度が、予め定められた閾値を超えているか否かを判断する。そして、制御部10は、閾値を超えていると判断すればS407に処理を進める。また、制御部10は、超えていないと判断したとき、つまり、X軸方向の重力加速度のみが、予め定められた閾値を超えていると判断した場合、S409に処理を進める。
なお、Y軸方向の重力加速度のみが閾値を超えている場合とは、図11および図12に示すように、第2の筐体4(5軸センサ5)に対して定義されたY軸が水平面に対して比較的大きく傾き、X軸は比較的水平面に沿った状態、具体的には、たとえば、Y軸と水平面のなす角が40°を超え、X軸と水平面とのなす角が15°以内である状態、であると考えられる。
また、X軸方向の重力加速度のみが閾値を越えている場合とは、図13および図14に示すように、第2の筐体4(5軸センサ5)に対して定義されたX軸が水平面に対して比較的大きく傾き、Y時は比較的水平面に沿った状態、具体的には、たとえば、X軸と水平面のなす角が15°を超え、Y軸と水平面とのなす角が40°以内である状態、であると考えられる。
S407では、制御部10は、方位を検出するために利用する軸を、5軸センサ5に対して定義された3つの軸の中のY軸に設定し、処理をS408に進める。
S408では、制御部10は、Y軸の地磁気、つまり、Y軸方向の磁気成分(MY)を計測し、表1の対応する部位に記憶させ、S411に処理を進める。
また、S409では、制御部10は、方位を検出するために利用する軸を、5軸センサ5に対して定義された3つの軸の中のX軸に設定し、処理をS410に進める。
S410では、制御部10は、X軸の地磁気、つまり、X軸方向の磁気成分(MX)を計測し、表1の対応する部位に記憶させ、S411に処理を進める。
S411では、制御部10は、S405、S408、または、S410のいずれかで計測した地磁気のデータ(MX、MY、または、MZ)に基づいて、第2の筐体2の方位を決定する。
なお、データ記憶部33には、表2〜表4に示すように、MX、MY、MZのそれぞれについて、地磁気の値に対して範囲が定義され、また、各範囲ごとに、第2の筐体2の方位が関連付けられている。なお、表2〜表4から理解されるように、MXについては、X1、X2等の値が、範囲の定義に利用されている。また、MYについては、Y1、Y2等の値が、範囲の定義に利用されている。また、MZについては、Z1、Z2等の値が、範囲の定義に利用されている。そして、S411の処理によると、MX、MY、または、MZの値に基づいて、A〜Dのいずれかの方位が決定される。
そして、制御部10は、S412で、S411で決定した方位を出力することにより、図7に示した処理にリターンする。
再度、図7を参照して、S4における方位計測処理の後、制御部10は、S5で、5軸センサ5に対する電源の供給を終了し、S6に処理を進める。
そして、制御部10は、S4(S411)の処理によって出力された方位に基づいて、S6では、着信音のファイル名を選択して当該ファイル名に対応した着信音を出力し、また、S7では、振動パターンを選択して当該振動パターンで振動部35に第1の筐体2を振動させる。なお、ここで選択される着信音のファイル名および振動パターンは、表1に示されたような「着信音」「着信時振動パターン」として設定されているものよりも優先される。なお、携帯電話機1において着信時に音声を出力しないように設定されている場合には、S6の処理は実行されず、また、着信時に第1の筐体2を振動させないように設定されている場合には、S7の処理は実行されない。
S6における着信音の選択、および、S7における振動パターンの選択は、たとえば、表5に示されるように、出力される方位と、着信音のファイル名および/または振動パターンとを関連付けられた表が参照されて、決定される。なお、このような表は、たとえば、データ記憶部33に記憶されており、また、機能ボタン群6および入力ボタン群9を適宜操作されることにより、着信音のファイル名および振動パターンは変更可能とされている。
そして、制御部10は、S8で、表1の着信に関する設定に基づいた画像データ(着信時表示画像)を第1の表示部14で表示させて、S9に処理を進める。
S9では、制御部10は、表1の設定に基づいた着信時点灯パターンでLED36を点灯させる。なお、着信時にLED36を点灯させないように設定されている場合には、S9の処理は実行されない。
S6〜S9における、着信音の出力、第1の筐体2の振動、着信時表示画像の表示、および、LED36の点灯は、着信時制御を終了するための条件(着呼信号受信時に携帯電話機1において通話を開始するための操作がなされた、または、所定の時間継続して当該着信音の出力が実行された、等)が成立するまで実行される。そして、当該条件が成立すると、着信音の出力、第1の筐体2の振動、着信時表示画像の表示、および、LED36の点灯は終了され、携帯電話機1は、待機状態とされる。
一方、S10では、制御部10は、上記のような条件が成立するまで、表1に示されたような着信音および着信音量等で、携帯端末の筐体の方位に関係なく、着信時の報知を行なうよう制御を実行した後、携帯電話機1を待機状態とする。
以上説明した本実施の形態の携帯端末は、着呼信号の受信、または、電子メールの受信等、情報が受信された際に、当該受信を報知する態様を、携帯端末の筐体の方位に基づいて、着信音を変えたり振動パターンを変えたりすることにより、変更することができる。
なお、本実施の形態では、上記のような情報が受信された際に、携帯端末の筐体の方位に基づいて、さらに、表示部の一例である第1の表示部14に表示される画像が決定されても良いし、また、LED36の点灯パターンが決定されても良い。
このような場合には、表5の代わりに、たとえば、さらに方位に対応した画像ファイル名およびLED36の点灯パターンが記憶された、表6が利用される。
また、本実施の形態では、第1の筐体2に、筐体を振動させる手段の一例であり、振動子を含む、振動部35が内蔵される。一方、本実施の形態では、当該第1の筐体2とは別体で構成される第2の筐体4に、方位計測手段の一例である5軸センサが内蔵されている。つまり、携帯端末は異なる複数の筐体から構成され、そして、筐体を振動させる手段と方位計測手段とは、異なる筐体に内蔵されていることになる。これにより、方位計測手段に対して振動が極力伝わりにくくされるため、方位計測手段が振動により故障することが極力回避される。
また、本実施の形態では、図6および図9〜図14を利用して説明したように、第2の筐体4に対して3軸方向が定義され、第2の筐体4の主面の向きに応じて、3軸の中のどの軸が第2の筐体4の方位を決定に利用されるかが選択される。具体的には、第2の筐体4は、図10に示されたような状態ではZ軸方向の回転角に基づいて、図12に示された状態ではY軸方向の回転角に基づいて、図14に示された状態ではX軸に基づいて、つまり、各状態において最も垂直方向に近い軸についての回転角に基づいて、それぞれ方位を決定される。これにより、常に、正確に第2の筐体4の方位が求められることになる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 携帯電話機、2 第1の筐体、3 ヒンジ部、4 第2の筐体、5 5軸センサ、6 機能ボタン群、8 突出部、9 入力ボタン群、10 制御部、11 マイク、11A 第1のマイク孔、11B 第2のマイク孔、12 シャッタボタン、14 第1の表示部、15 レシーバ孔、18 カメラ、19 フラッシュ、20 第2の表示部、21 スピーカ孔、22 スピーカ、30 アンテナ、31 無線通信制御部、33 データ記憶部、34 主記憶部、51 磁気センサ、52 加速度センサ。
Claims (10)
- 外郭を覆う筐体と、
前記筐体の方位を計測する前記方位計測手段と、
情報を受信する受信手段と、
前記受信手段において情報が受信されたことを報知する報知手段と、
前記受信手段において情報が受信された場合に、前記方位計測手段の計測する前記筐体の方位に応じて前記報知手段に報知動作を実行させる、報知制御手段とを備える、携帯端末。 - 前記方位計測手段は、
前記筐体の基準状態に対する、第1の方向、前記第1の方向に交わる第2の方向、ならびに、前記第1および前記第2の方向に交わる第3の方向についてのそれぞれの回転角を検出する第1〜第3の回転角検出手段と、
前記筐体の基準状態に対する、前記第1および前記第2のの方向についての傾きを検出する第1および第2の傾き検出手段とを備え、
前記第1および第2の傾き検出手段の傾きの検出態様に基づいて決定される前記第1〜前記第3の回転角検出手段の中のいずれかの検出手段の、検出する回転角に基づいて前記筐体の方位を決定する、請求項1に記載の携帯端末。 - 前記第1〜前記第3の回転角検出手段は、いずれも、磁気センサによって構成され、
前記第1および前記第2の傾き検出手段は、加速度センサによって構成される、請求項2に記載の携帯端末。 - 前記報知制御手段は、前記受信手段において電話の着呼信号が受信された場合に、前記報知手段に報知動作させる、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の携帯端末。
- 前記報知制御手段は、前記受信手段においてデータが受信された場合に、前記報知手段に報知動作させる、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の携帯端末。
- 前記報知手段は、表示部を含み、
前記報知制御手段は、前記受信手段において情報が受信された場合に、前記方位計測手段の計測する前記筐体の方位に応じて前記表示部における表示態様を実行させる、請求項1〜請求項5のいずれかに記載の携帯端末。 - 前記報知手段は、スピーカを含み、
前記報知制御手段は、前記受信手段において情報が受信された場合に、前記方位計測手段の計測する前記筐体の方位に応じて前記スピーカにおいて出力する音声を制御する、請求項1〜請求項6のいずれかに記載の携帯端末。 - 前記報知手段は、前記筐体を振動させる手段を含み、
前記報知制御手段は、前記受信手段において情報が受信された場合に、前記方位計測手段の計測する前記筐体の方位に応じて前記筐体を振動させる態様を制御する、請求項1〜請求項7のいずれかに記載の携帯端末。 - 前記筐体は、第1の筐体と、前記第1の筐体と別体で構成された第2の筐体とを含み、
前記筐体を振動させる手段は、前記第1の筐体に内蔵され、
前記方位計測手段は、前記第2の筐体に内蔵される、請求項8に記載の携帯端末。 - 外郭を覆う筐体、前記筐体の方位を計測する前記筐体の方位計測手段、情報を受信する受信手段、および、前記受信手段において情報が受信されたことを報知する報知手段を備える携帯電話の制御方法であって、
前記受信手段が情報を受信したか否かを検出するステップと、
前記受信手段が情報を受信した場合に、前記方位計測手段に前記筐体の方位を計測させるステップと、
前記受信手段が情報を受信した場合に、前記方位計測手段の計測する前記筐体の方位に応じて、前記報知手段に報知動作を実行させるステップとを備える、携帯端末の制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004337680A JP2006148687A (ja) | 2004-11-22 | 2004-11-22 | 携帯端末、および、その制御方法 |
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ID=36627838
Family Applications (1)
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009206857A (ja) * | 2008-02-28 | 2009-09-10 | Kyocera Corp | 携帯電子機器 |
JP2017077006A (ja) * | 2012-05-08 | 2017-04-20 | 株式会社カカオ | 複数の通知モードを用いる移動端末の通知方法及びその方法を用いた移動端末 |
CN107835494A (zh) * | 2017-10-18 | 2018-03-23 | 普联技术有限公司 | 信息推送控制方法及装置 |
-
2004
- 2004-11-22 JP JP2004337680A patent/JP2006148687A/ja not_active Withdrawn
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