JP2006148482A - 無線中継伝送方法および無線中継伝送システム - Google Patents

無線中継伝送方法および無線中継伝送システム Download PDF

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Abstract

【課題】 送信機と受信機が見通し環境であっても、中継器に新たな機能を付加することなくMIMO中継伝送を行い、受信機で復調できるようにする。
【解決手段】 情報信号を複数の送信系列に分割する手段と、分割された情報信号を複数のアンテナから同一周波数の無線信号として個別に送信する手段とを有する送信機と、送信機から送信された無線信号を中継して再送信する手段を有する複数の中継器と、複数の中継器から送信された無線信号を複数のアンテナで受信し、各アンテナの受信信号からアンテナごとの伝搬路推定を行い、複数の送信系列対応の信号に分離する手段と、分離された信号をそれぞれ復調する手段と、復調された各信号を合成して情報信号に対応する信号を出力する手段とを有する受信機とを備え、送信機および受信機の各アンテナとして、複数の中継器に対して互いに異なる指向性利得を有する指向性アンテナを用いる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、中継器(例えば衛星中継器)を介して送受信機間でMIMO(Multi-Input Multi-Output) 通信を行う無線中継伝送方法および無線中継伝送システムに関する。
MIMO通信は、送信データを複数のアンテナに分配して送信し、複数のアンテナを用いて受信した信号から信号処理によって受信データを得る方式である。このようなMIMO通信では、送信データを1本のアンテナから送信する方式に比べて、理想的には送信アンテナ数倍のデータ量を伝送することができるため、無線周波数当たりの通信容量が高い方式として期待されている。
MIMO通信の分野では無線中継伝送システムが提案されているが、特許文献1によれば、送信機と受信機が見通せる環境(見通し環境)では、MIMO通信に用いる送受アンテナ数を増やしても、マルチパス環境にMIMOを適用する場合ほど通信容量の増加が見込めないことが提起されている。そこで、何らかの制御信号を用いて、送信機と受信機間が見通し環境であると判断された場合、多地点の中継器を介して送信機と受信機間の信号を中継することにより、人為的にマルチパス環境を形成し、送受アンテナ数の増加に応じた通信容量の向上を図るようにしている。
図8は、従来の無線中継伝送システムの構成例を示す(特許文献1)。ここでは、送信機と受信機でそれぞれ2本のアンテナを用いるものとする。また、送信機と受信機間には2つの中継器が配置されるものとする。
図において、送信機10は、情報信号とトレーニング信号を含む送信データSDを入力し、S/P変換回路11でシリアル/パラレル変換し、2系統のデータ信号SD1,SD2に振り分ける。変調回路12−1,12−2は、各系統のデータ信号SD1,SD2をそれぞれ変調し、2系統の変調信号ST1,ST2として出力する。周波数変換回路13−1,13−2は、発振回路14で生成される共通参照信号を用いて、各系統の変調信号ST1,ST2をそれぞれ周波数変換し、同一無線周波数の変調信号として送信アンテナ15−1,15−2から送信する。
送信アンテナ15−1,15−2から送信された変調信号は、中継器50−1および中継器50−2の各中継受信アンテナ51−1,51−2でそれぞれ受信される。中継器50−1,50−2では、それぞれ受信信号をバッファリング回路53−1,53−2に取り込み、送信機10または受信機30からの制御信号に応じて、受信信号を中継するか非中継するかを選択する。中継器50−1,50−2は、中継することになった受信信号のみを中継送信アンテナ52−1,52−2から送信する。
中継送信アンテナ52−1,52−2から送信された中継信号は、受信機30の受信アンテナ31−1,31−2で受信され、2系統の受信信号が得られる。周波数変換回路32−1,32−2は、発振回路33で生成される共通参照信号を用いて、各系統の受信信号をそれぞれ所定の周波数の受信信号SR1,SR2に周波数変換する。信号分離回路34は、周波数変換された受信信号SR1,SR2に含まれるトレーニング信号を用いて伝搬路行列を推定し、その伝搬路行列を用いて受信信号を干渉補償し、送信機10から送信された2系統の変調信号ST1,ST2を抽出する。なお、トレーニング信号を用いた干渉補償技術は、例えば特許文献1に示されるMMSE(Minimum Mean Square Error)方式などを用いることができる。
信号分離回路34で抽出された変調信号ST1,ST2は、それぞれ復調回路35−1,35−2に入力され、復調される。復調後の信号は、送信機10で変調された2系統のデータ信号SD1,SD2と理想伝搬環境では一致する。したがって、P/S変換回路36で復調された各系統のデータ信号SD1,SD2をパラレル/シリアル変換することにより、送信データSDを復元することができる。
このような無線中継伝送システムにおいて、送信機10と受信機30が見通し環境である場合、従来技術では中継器50−1,50−2のバッファリング回路53−1,53−2で遅延調整した信号を中継することにより、マルチパス環境(見通し外環境と等価)を人為的に作成する方法がとられている。
特開2003−198442号公報
中継器を用いて人為的にマルチパス環境を作成する方法では、送受アンテナ数の増加に応じてMIMO通信による伝送容量は向上するものの、中継器に新たにバッファリング機能や中継制御機能が必要になる。しかし、衛星通信システムのように中継器として衛星を用いる場合、中継器の重量や消費電力がシステムコストに大きく影響を及ぼすことになり、中継器をできるだけ簡易な構成としたい要望がある。この中継器の簡易化に当たっては、バッファリング機能や中継制御機能を新しく付加することは望ましくない。
そこで、中継器を複雑にすることなく見通し環境でMIMO中継伝送するためのシステムについて考察する。送信機10の送信アンテナ15−1,15−2から送信される信号をx1,x2とし、受信機30の受信アンテナ31−1,31−2で受信される信号をy1,y2とする。また、送信機10の送信アンテナ15−1から中継器50−1,50−2の中継受信アンテナ51−1,51−2への伝搬係数をa11,a12とし、送信機10の送信アンテナ15−2から中継器50−1,50−2の中継受信アンテナ51−1,51−2への伝搬係数をa21,a22とし、中継器50−1,50−2の中継送信アンテナ52−1,52−2から受信機30の受信アンテナ31−1への伝搬係数をb11,b21とし、中継器50−2,50−2の中継送信アンテナ52−1,52−2から受信機30の受信アンテナ31−2への伝搬係数をb12,b22とする。このとき、x1,x2,y1,y2の関係は、
Figure 2006148482
のように表される。この式において、送信機10と受信機30が見通し環境で、かつ送信アンテナ15−1,15−2および受信アンテナ31−1,31−2が無指向性アンテナであり、送信アンテナ15−1,15−2間および受信アンテナ31−1,31−2間の物理的距離が送信機10および受信機30と中継機20−1,20−2との間の距離に比べて十分に小さい場合、伝搬路行列は
Figure 2006148482
のように近似できる。このとき、式(1) は、
Figure 2006148482
のように表される。このように送信機10と受信機30が見通し環境で、中継器50−1,50−2で信号をバッファリング処理しない場合には、伝搬路間に強い相関が現れ、伝搬路行列の行列式の値(determinant 成分)が小さくなり、式(3) で示すように最悪0になる。このような場合、受信機30の信号分離回路34で干渉補償を行っても干渉を除去できない、あるいは熱雑音が強調されるなどの問題が生じ、良好な通信品質を確保することができなかった。
本発明は、送信機と受信機が見通し環境であっても、中継器に新たな機能を付加することなくMIMO中継伝送を行い、受信機で復調することができる無線中継伝送方法および無線中継伝送システムを提供することを目的とする。
本発明は、情報信号を複数の送信系列に分割する手段と、分割された情報信号を複数のアンテナから同一周波数の無線信号として個別に送信する手段とを有する送信機と、送信機から送信された無線信号を中継して再送信する手段を有する複数の中継器と、複数の中継器から送信された無線信号を複数のアンテナで受信し、各アンテナの受信信号からアンテナごとの伝搬路推定を行い、複数の送信系列対応の信号に分離する手段と、分離された信号をそれぞれ復調する手段と、復調された各信号を合成して情報信号に対応する信号を出力する手段とを有する受信機とを備え、送信機および受信機の各アンテナとして、複数の中継器に対して互いに異なる指向性利得を有する指向性アンテナを用いる。
また、本発明は、複数の中継器として、それぞれ2以上の中継器からなる多段中継を行う構成としたときに、対向する中継器の中継送信アンテナと中継受信アンテナが相互方向に指向性を有する指向性アンテナとする。
本発明は、送受信機の複数のアンテナとして指向性アンテナを用いることにより、送受信機が見通し環境にあっても、中継器で人為的にマルチパス環境を作成するための新たな遅延調整機能を付加することなく、受信機で受信したMIMO信号を精度よく干渉補償することが可能となり、良好な通信品質を確保することができる。
また、本発明は、多段中継する中継器間でも指向性アンテナを用いることにより、中継器間が見通し環境であっても、受信機で受信したMIMO信号を精度よく干渉補償することが可能となり、良好な通信品質を確保することができる。これにより、MIMO信号の中継伝送距離を伸ばすことができる。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の無線中継伝送システムの第1の実施形態を示す。ここでは、送信機および受信機でそれぞれ2本の送信アンテナおよび受信アンテナを用いるものとし、送信機と受信機間には2つの中継器(例えば衛星中継器)が配置されるものとするが、アンテナ数および中継器数はこれに限定されるものではない。
図において、送信機10および受信機30の各装置内構成は、図8に示す従来構成と同様であり、各部の機能については省略する。本実施形態の特徴は、送信機10の送信アンテナ15−1,15−2に代えて、それぞれ中継器20−1,20−2に対して異なる指向性利得を有する指向性送信アンテナ16−1,16−2を用い、受信機30の受信アンテナ31−1,31−2に代えて、それぞれ中継器20−1,20−2に対して異なる指向性利得を有する指向性受信アンテナ37−1,37−2を用いるところにある。中継器20−1は、中継受信アンテナ21−1および中継送信アンテナ22−1を備え、中継器20−2は、中継受信アンテナ21−2および中継送信アンテナ22−2を備え、送信機10から送信された無線信号を増幅し、受信機30に対して再送信する構成である。
図2は、指向性送信アンテナ16の指向性利得および位相特性を示す。ここでは、指向性送信アンテナ16−1の指向性パタンのメインローブを中継器20−1(中継受信アンテナ21−1)が存在する角度Aに向け、指向性送信アンテナ16−2の指向性パタンのメインローブを中継器20−2(中継受信アンテナ21−2)が存在する角度Bに向けるものとする。このとき、図2(1) に示すように、中継受信アンテナ21−1,21−2の方向に対する指向性送信アンテナ16−1の利得係数はp11,p12となり、中継受信アンテナ21−1,21−2の方向に対する指向性送信アンテナ16−2の利得係数はp21,p22となる。また、図2(2) に示すように、中継受信アンテナ21−1,21−2の方向に対する指向性送信アンテナ16−1の位相はc11,c12となり、中継受信アンテナ21−1,21−2の方向に対する指向性送信アンテナ16−2の位相はc21,c22となる。
指向性送信アンテナ16−1,16−2から送信される信号をx1,x2としたときに、中継器20−1,20−2における受信信号z1,z2は、
Figure 2006148482
で表される。
図3は、指向性受信アンテナ37の指向性利得および位相特性を示す。ここでは、指向性受信アンテナ37−1の指向性パタンのメインローブを中継器20−1(中継送信アンテナ22−1)が存在する角度Aに向け、指向性受信アンテナ37−2の指向性パタンのメインローブを中継器20−2(中継送信アンテナ22−2)が存在する角度Bに向けるものとする。このとき、図3(1) に示すように、中継送信アンテナ22−1,22−2の方向に対する指向性受信アンテナ37−1の利得係数はq11,q21となり、指向性受信アンテナ37−2の方向に対する中継送信アンテナ22−1,22−2の利得係数はq12,q22となる。また、図3(2) に示すように、中継送信アンテナ22−1,22−2の方向に対する指向性受信アンテナ37−1の位相はd11,d21となり、中継送信アンテナ22−1,22−2の方向に対する指向性受信アンテナ37−2の位相はd12,d22となる。
中継送信アンテナ22−1,22−2から送信される信号をz1,z2としたときに、受信装置30の指向性受信アンテナ37−1,37−2に受信する信号y1,y2は、
Figure 2006148482
で表される。
ここで、送信機10の指向性送信アンテナ16−1,16−2および受信機30の指向性受信アンテナ37−1,37−2が、送受信方向に応じて利得係数および位相が異なる場合には、例えば、
Figure 2006148482
の関係が成立する。すなわち、指向性送信アンテナ16−1は中継器20−1,20−2に対して異なる指向性利得(p11≠p12)および位相特性(c11≠c12)を有し、指向性送信アンテナ16−2は中継器20−1,20−2に対して異なる指向性利得(p21≠p22)および位相特性(c21≠c22)を有する。また、指向性受信アンテナ37−1は中継器20−1,20−2に対して異なる指向性利得(q11≠q21)および位相特性(d11≠d21)を有し、指向性受信アンテナ37−2は中継器20−1,20−2に対して異なる指向性利得(q12≠q22)および位相特性(d12≠d22)を有する。
一方、伝搬路は見通し環境であるので、従来技術で説明した式(2) が同様に設立する。式(4) および式(5) を組み合わせ、さらに式(2) を適用すると、送信機10から送信される信号x1,x2と、受信機30で受信される信号y1,y2の関係は、
Figure 2006148482
で表される。 式(7) は、従来技術における式(3) と異なり、各行列因子に送受信アンテナの利得係数であるp11〜p22、q11〜q22、および位相であるc11〜c22、d11〜d22を含んでいる。これらの利得および位相が式(6) の関係にある場合には、式(7) の行列式がゼロになることはない。よって、
Figure 2006148482
が成立する。なお、式(6) の関係は一例であり、式(7) の行列式がゼロにならない利得および位相になっていればよい。また、この値を適切に設定することにより行列式を大きな値にでき、通信品質を改善することができる。
このように、送信機10の指向性送信アンテナ16−1,16−2および受信機30の指向性受信アンテナ37−1,37−2が送受信方向によって異なる指向性利得および位相特性を有することにより、式(7) で示される送受信機間の伝搬路行列の行列式が小さくなること、特にゼロになることを回避できる。よって、送受信機が見通し環境にあっても、中継器で人為的にマルチパス環境を作成するための新たな遅延調整機能を付加することなく、受信機で受信したMIMO信号を精度よく干渉補償することが可能となり、良好な通信品質を確保することができる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態において、衛星中継システムを想定した場合、送信機10と中継器20−1,20−2間(アップリンク)の周波数と、中継器20−1,20−2と受信機30間(ダウンリンク)の周波数が異なることがある。例えば、送信機10を基地局、受信機30を端末、中継器20−1,20−2を衛星軌道上の移動体衛星中継器とすると、アップリンクの周波数はC帯、ダウンリンクの周波数はS帯となる。このような無線中継伝送システムでは、中継器20−1,20−2において周波数変換を行う必要があるが、各中継器で独立した基準発振回路を用いた場合には、それぞれ非同期の参照信号を用いて中継信号の周波数変換を行うことになる。このとき、各中継器における周波数の絶対値が異なると伝搬路行列が時間変動し、受信機でトレーニング信号から求められる伝搬路行列と、その後に受信する情報信号の伝搬路行列が必ずしも一致せず、複数系列の情報信号を正確に分離できずに干渉補償精度が劣化する問題がある。第2の実施形態は、中継器20−1,20−2に周波数変換機能を付加した場合におけるこの問題を解決するものである。
図4は、本発明の無線中継伝送システムの第2の実施形態を示す。本実施形態は、第1の実施形態における中継器20−1,20−2に代えて、同期した参照信号を用いて中継信号の周波数変換を行う中継器20A−1,20A−2を備えたことを特徴とする。本実施形態の送信機10および受信機30の構成は第1の実施形態と同様であるので、ここでは中継器20A−1,20A−2の構成例のみを示す。
図において、中継器20A−1,20A−2は、それぞれ中継受信アンテナ21−1,21−2、周波数変換回路24−1,24−2、基準発振回路25−1,25−2、中継送信アンテナ22−1,22−2を備える。周波数変換回路24−1,24−2は、基準発振回路25−1,25−2で生成される参照信号を用いて、中継受信アンテナ21−1,21−2に受信した信号をそれぞれ周波数変換し、中継送信アンテナ22−1,22−2から再送信する。ここで、中継器20A−1の基準発振回路25−1と、中継器20A−2の基準発振回路25−2の同期をとることにより、受信器30における干渉補償精度を高めることができる。なお、中継器20A−1,20A−2が衛星中継器である場合には、例えば衛星間光リンクを介して基準発振回路25−1,25−2の同期をとることができる。
(第3の実施形態)
図5は、本発明の第3の実施形態における送信機および指向性送信アンテナの構成例を示す。図6は、本発明の第3の実施形態における受信機および指向性受信アンテナの構成例を示す。
本実施形態は、第1の実施形態の構成において、送信機10の指向性送信アンテナ16−1,16−2および受信機30の指向性受信アンテナ37−1,37−2としてフェーズドアレイアンテナを用い、アンテナ給電部で入力信号の振幅位相を制御することを特徴とする。本実施形態における中継器20−1,20−2は、第1の実施形態または第2の実施形態に記載のものが対応する。
図5において、送信機10AのS/P変換回路11、変調回路12−1,12−2、周波数変換回路13−1,13−2、発振回路14は、従来の送信機10のものと同様である。本実施形態では、周波数変換回路13−1,13−2から出力される同一無線周波数の変調信号をそれぞれ振幅位相制御回路17−1,17−2を介して、n本のアンテナ素子で構成されるフェーズドアレイアンテナ18−1,18−2に給電する。振幅位相制御回路17−1,17−2は、同一無線周波数の変調信号をn分岐し、それぞれ振幅位相重み付けを行い、フェーズドアレイアンテナ18−1,18−2の各アンテナ素子に給電することにより、所定の指向性をもつ無線信号を送信する。
図6において、受信機30Aの周波数変換回路32−1,32−2、発振回路33、信号分離回路34、復調回路35−1,35−2、P/S変換回路36は、従来の受信機30のものと同様である。本実施形態では、n本のアンテナ素子で構成されるフェーズドアレイアンテナ38−1,38−2に受信した信号をそれぞれ振幅位相制御回路39−1,39−2を介して周波数変換回路32−1,32−2に入力する。振幅位相制御回路39−1,39−2は、フェーズドアレイアンテナ38−1,38−2の各アンテナ素子で受信された信号の振幅位相を重み付け制御し、2系統の受信信号を周波数変換回路32−1,32−2に入力する。
このように、送信機10Aの振幅位相制御回路17−1,17−2、および受信機30Aの振幅位相制御回路39−1,39−2において、伝搬路行列の行列式((7) 式)の値が大きくなるように指向性利得および位相特性を制御することにより、受信機30Aで精度よく干渉補償することが可能となり、良好な通信品質を確保することができる。
なお、送信機10Aの振幅位相制御回路17−1,17−2、および受信機30Aの振幅位相制御回路39−1,39−2では、振幅制御と位相制御を必ずしも同時に行う必要はなく、振幅制御のみまたは位相制御のみでも効果が期待できる。この場合は、振幅または位相を制御することにより、フェーズドアレイアンテナ18−1,18−2および38−1,38−2で対応する指向性を形成することになる。
(第4の実施形態)
図7は、本発明の無線中継伝送システムの第4の実施形態を示す。本実施形態の特徴は第1〜第3の実施形態において、複数(ここでは2台)の中継器をそれぞれ多段(ここでは3段)に配置し、多中継伝送するところにある。なお、本実施形態は、第1の実施形態を例に説明する。
図において、第1の実施形態における中継器20−1および中継器20−2は、本実施形態では、中継器20−11〜20−13および中継器20−21〜20−23に置き換えられる。送信機10の指向性送信アンテナ16−1,16−2は、それぞれ中継器20−11,20−21に対して異なる指向性利得を有し、受信機30の指向性受信アンテナ37−1,37−2は、それぞれ中継器20−13,20−23に対して異なる指向性利得を有する構成は、第1の実施形態と同様である。
本実施形態では、対向する中継器の中継送信アンテナおよび中継受信アンテナとして相互方向に指向性を有するものを用いる。すなわち、中継器20−11の指向性中継送信アンテナ26−11と中継器20−12の指向性中継受信アンテナ27−12、中継器20−21の指向性中継送信アンテナ26−21と中継器20−22の指向性中継受信アンテナ27−22、中継器20−12の指向性中継送信アンテナ26−12と中継器20−13の指向性中継受信アンテナ27−13、中継器20−22の指向性中継送信アンテナ26−22と中継器20−23の指向性中継受信アンテナ27−23がそれぞれ相互方向に指向性を有する。これにより、送信機10の指向性送信アンテナ16−1,16−2から送信された無線信号は、中継器20−11,20−21で増幅中継され、さらに中継器20−12,20−22で増幅中継され、さらに中継器20−13,20−26で増幅中継され、受信機30の指向性受信アンテナ37−1,37−2に受信される。このとき、中継器間が見通し環境であっても、第1の実施形態で説明した原理に基づいて伝搬路行列の行列式の値が小さくなることを防ぎ、受信機で受信したMIMO信号を精度よく干渉補償することが可能となり、良好な通信品質を確保することができる。
このように、MIMO信号を中継伝送する際に、指向性アンテナを有する中継器を多段接続することにより、MIMO信号の中継伝送距離を伸ばすことができる。また、所定の中継器が、第2の実施形態で示したような周波数変換機能を備えていてもよい。
本発明の無線中継伝送システムの第1の実施形態を示す図。 指向性送信アンテナ16の指向性利得および位相特性を示す図。 指向性受信アンテナ37の指向性利得および位相特性を示す図。 本発明の無線中継伝送システムの第2の実施形態を示す図。 本発明の第3の実施形態における送信機および指向性送信アンテナの構成例を示す図。 本発明の第3の実施形態における受信機および指向性受信アンテナの構成例を示す図。 本発明の無線中継伝送システムの第4の実施形態を示す図。 MIMO通信における従来の無線中継伝送システムの構成例を示す図。
符号の説明
10 送信機
10A 送信機(フェーズドアレイアンテナに対応)
11 S/P変換回路
12 変調回路
13 周波数変換回路
14 発振回路
15 送信アンテナ
16 指向性送信アンテナ
17 振幅位相制御回路
18 フェーズドアレイアンテナ
20 中継器
20A 中継器(周波数変換機能を含む)
21 中継受信アンテナ
22 中継送信アンテナ
24 周波数変換回路
25 基準発振回路
26 指向性中継送信アンテナ
27 指向性中継受信アンテナ
30 受信機
30A 受信機(フェーズドアレイアンテナに対応)
31 受信アンテナ
32 周波数変換回路
33 発振回路
34 信号分離回路
35 復調回路
36 P/S変換回路
37 指向性受信アンテナ
38 フェーズドアレイアンテナ
39 振幅位相制御回路
50 中継器
51 中継受信アンテナ
52 中継送信アンテナ
53 バッファリング回路

Claims (10)

  1. 送信機に入力する情報信号を複数の送信系列に分割し、複数の中継器に対して互いに異なる指向性利得を有する複数の指向性アンテナから、前記分割された前記情報信号を同一周波数の無線信号として個別に送信し、
    前記送信機から送信された無線信号を複数の中継器で中継して再送信し、
    前記複数の中継器に対して互いに異なる指向性利得を有する受信機の複数の指向性アンテナで、前記複数の中継器から送信された無線信号を受信し、各アンテナの受信信号からアンテナごとの伝搬路推定を行って前記複数の送信系列対応の信号に分離し、分離された信号をそれぞれ復調し、復調された各信号を合成して前記情報信号に対応する信号を出力する
    ことを特徴とする無線中継伝送方法。
  2. 請求項1に記載の無線中継伝送方法において、
    前記送信機または前記受信機の指向性アンテナは、前記複数の中継器に対する指向性利得または信号位相を可変設定できるフェーズドアレイアンテナであることを特徴とする無線中継伝送方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載の無線中継伝送方法において、
    前記複数の中継器は、同期した参照信号を用いて、それぞれ受信した無線信号の周波数を同一周波数の信号に変換して再送信することを特徴とする無線中継伝送方法。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の無線中継伝送方法において、
    前記送信機および受信機は地上に配置され、前記中継器は衛星軌道上の衛星中継器であることを特徴とする無線中継伝送方法。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の無線中継伝送方法において、
    前記複数の中継器は、それぞれ2以上の中継器からなる多段中継を行う構成であり、対向する中継器の中継送信アンテナと中継受信アンテナが相互方向に指向性を有することを特徴とする無線中継伝送方法。
  6. 情報信号を複数の送信系列に分割する手段と、分割された前記情報信号を複数のアンテナから同一周波数の無線信号として個別に送信する手段とを有する送信機と、
    前記送信機から送信された無線信号を中継して再送信する手段を有する複数の中継器と、
    前記複数の中継器から送信された無線信号を複数のアンテナで受信し、各アンテナの受信信号からアンテナごとの伝搬路推定を行い、前記複数の送信系列対応の信号に分離する手段と、分離された信号をそれぞれ復調する手段と、復調された各信号を合成して前記情報信号に対応する信号を出力する手段とを有する受信機とを備え、
    前記送信機および受信機の各アンテナは、前記複数の中継器に対して互いに異なる指向性利得を有する指向性アンテナであることを特徴とする無線中継伝送システム。
  7. 請求項6に記載の無線中継伝送システムにおいて、
    前記送信機または前記受信機の指向性アンテナは、前記複数の中継器に対する指向性利得または信号位相を可変設定できるフェーズドアレイアンテナであることを特徴とする無線中継伝送システム。
  8. 請求項6または請求項7に記載の無線中継伝送システムにおいて、
    前記複数の中継器は、同期した参照信号を用いて、それぞれ受信した無線信号の周波数を同一周波数の信号に変換して再送信する構成であることを特徴とする無線中継伝送システム。
  9. 請求項6〜8のいずれかに記載の無線中継伝送システムにおいて、
    前記送信機および受信機は地上に配置され、前記中継器は衛星軌道上の衛星中継器であることを特徴とする無線中継伝送システム。
  10. 請求項6〜9のいずれかに記載の無線中継伝送システムにおいて、
    前記複数の中継器は、それぞれ2以上の中継器からなる多段中継を行う構成であり、対向する中継器の中継送信アンテナと中継受信アンテナが相互方向に指向性を有する指向性アンテナであることを特徴とする無線中継伝送システム。
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