JP2006148483A - 無線中継伝送方法、無線中継伝送システムおよび受信機ならびに送信機 - Google Patents

無線中継伝送方法、無線中継伝送システムおよび受信機ならびに送信機 Download PDF

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Abstract

【課題】 MIMO中継伝送を行う複数の中継器の位置に応じた送信機と受信機の複数のアンテナ間の伝搬経路長差(中継距離差)をフレーム利用効率を劣化させずに等化する。【解決手段】 情報信号を複数の送信系列に分割する手段と、分割された情報信号を複数のアンテナから同一周波数の無線信号として個別に送信する手段とを有する送信機と、送信機から送信された無線信号を中継して再送信する手段を有する複数の中継器と、複数の中継器から送信された無線信号を複数のアンテナで受信し、各アンテナの受信信号をそれぞれ遅延等化する手段と、遅延等化された各アンテナの受信信号からアンテナごとの伝搬路推定を行い、複数の送信系列対応の信号に分離する手段と、分離された信号をそれぞれ復調する手段と、復調された各信号を合成して情報信号に対応する信号を出力する手段とを有する受信機とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、中継器(例えば衛星中継器)を介して送受信機間でMIMO(Multi-Input Multi-Output) 通信を行う無線中継伝送方法、無線中継伝送システムおよび受信機ならびに送信機に関する。
MIMO通信は、送信データを複数のアンテナに分配して送信し、複数のアンテナを用いて受信した信号から信号処理によって受信データを得る方式である。このようなMIMO通信では、送信データを1本のアンテナから送信する方式に比べて、理想的には送信アンテナ数倍のデータ量を伝送することができるため、無線周波数当たりの通信容量が高い方式として期待されている。
MIMO通信の分野では無線中継伝送システムが提案されているが、特許文献1によれば、送信機と受信機が見通せる環境(見通し環境)では、MIMO通信に用いる送受アンテナ数を増やしても、マルチパス環境にMIMOを適用する場合ほど通信容量の増加が見込めないことが提起されている。そこで、何らかの制御信号を用いて、送信機と受信機間が見通し環境であると判断された場合、多地点の中継器を介して送信機と受信機間の信号を中継することにより、人為的にマルチパス環境を形成し、送受アンテナ数の増加に応じた通信容量の向上を図るようにしている。
図12は、従来の無線中継伝送システムの構成例を示す(特許文献1)。ここでは、送信機と受信機でそれぞれ2本のアンテナを用いるものとする。また、送信機と受信機間には2つの中継器が配置されるものとする。
図において、送信機10は、情報信号とトレーニング信号を含む送信データSDを入力し、S/P変換回路11でシリアル/パラレル変換し、2系統のデータ信号SD1,SD2に振り分ける。変調回路12−1,12−2は、各系統のデータ信号SD1,SD2をそれぞれ変調し、2系統の変調信号ST1,ST2として出力する。周波数変換回路13−1,13−2は、発振回路14で生成される共通参照信号を用いて、各系統の変調信号ST1,ST2をそれぞれ周波数変換し、同一無線周波数の変調信号として送信アンテナ15−1,15−2から送信する。
送信アンテナ15−1,15−2から送信された変調信号は、中継器50−1および中継器50−2の各中継受信アンテナ51−1,51−2でそれぞれ受信される。中継器50−1,50−2では、それぞれ受信信号をバッファリング回路53−1,53−2に取り込み、送信機10または受信機30からの制御信号に応じて、受信信号を中継するか非中継するかを選択する。中継器50−1,50−2は、中継することになった受信信号のみを中継送信アンテナ52−1,52−2から送信する。
中継送信アンテナ52−1,52−2から送信された中継信号は、受信機30の受信アンテナ31−1,31−2で受信され、2系統の受信信号が得られる。周波数変換回路32−1,32−2は、発振回路33で生成される共通参照信号を用いて、各系統の受信信号をそれぞれ所定の周波数の受信信号SR1,SR2に周波数変換する。信号分離回路34は、周波数変換された受信信号SR1,SR2に含まれるトレーニング信号を用いて伝搬路行列を推定し、その伝搬路行列を用いて受信信号を干渉補償し、送信機10から送信された2系統の変調信号ST1,ST2を抽出する。なお、トレーニング信号を用いた干渉補償技術は、例えば特許文献1に示されるMMSE(Minimum Mean Square Error)方式などを用いることができる。
信号分離回路34で抽出された変調信号ST1,ST2は、それぞれ復調回路35−1,35−2に入力され、復調される。復調後の信号は、送信機10で変調された2系統のデータ信号SD1,SD2と理想伝搬環境では一致する。したがって、P/S変換回路36で復調された各系統のデータ信号SD1,SD2をパラレル/シリアル変換することにより、送信データSDを復元することができる。
このような無線中継伝送システムにおいて、送信機10と受信機30が見通し環境である場合、従来技術では中継器50−1,50−2のバッファリング回路53−1,53−2で遅延調整した信号を中継することにより、マルチパス環境(見通し外環境と等価)を人為的に作成する方法がとられている。
一方、伝搬環境がマルチパス環境で、受信する信号に遅延波が含まれる場合に、信号フレームに遅延波の影響を吸収するガードインターバルを設けることにより、回線品質を劣化させることなく受信信号を復調できる多重化方式として、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)変調方式が注目されている。また、OFDMは、FFT(Fast Fourier Transform:高速フーリエ変換)回路を用いてサブキャリア信号を周波数直交多重するため、隣接信号キャリア間でガードバンドを設ける必要があるFDMよりも周波数利用効率がよくなっている。なお、OFDMの基本動作原理については、非特許文献1に記載されている。
以上により、遅延波が存在する伝搬環境でMIMO通信を行う場合、OFDM変調方式にMIMOを適用するMIMO−OFDM方式が周波数利用効率のよい高速通信方式として検討されている。従来のMIMO−OFDM方式では、受信機において複数のアンテナで受信した信号に対して伝搬路推定を行って伝搬路間の干渉補償を行った後、送信系列ごとの復調回路内のタイミング同期回路で、送信機で付与されたガードインターバルを除去することにより遅延波の影響を除去する構成になっている。したがって、従来のMIMO−OFDM方式では、ガードインターバルを到来波の遅延時間差に合わせて設計することにより、遅延波の影響を取り除いていた。
しかし、図12に示すように送受信機間に中継器を介在させる伝搬環境では、送信機と受信機の複数のアンテナ間の伝搬経路長は、経由する中継器の位置に依存して大きく異なる場合がある。例えば、中継器として衛星軌道上の衛星中継器を用い、地上の送信機と受信機との間で複数の衛星中継器を介してMIMO通信を行う場合を想定する。利用する複数の衛星中継器が静止衛星の場合、上空約36,000kmに衛星中継器が存在し、かつMIMO信号を中継する複数の衛星中継器の経度が異なることから、送信機と受信機の複数のアンテナ間の伝搬経路長は衛星中継器の位置に応じて大きく異なることになる。例えば、衛星中継器1が東経 136度、衛星中継器2が東経 132度の静止軌道に存在し、送信機が北緯35.7度、東経 139.7度の東京に存在し、受信機が北緯43.1度、東経 141.4度の札幌に存在すると仮定する。この場合は、送信機の複数のアンテナから衛星中継器1,2に向けて送信された信号が、衛星中継器1を経由して受信機に到来する場合と、衛星中継器2を経由して受信機に到来する場合では、伝搬経路長差が約82kmにもなる。
また、非静止衛星を利用する場合でも、高度は静止衛星よりも低いものの、送信機と受信機の複数のアンテナ間の伝搬経路長は衛星中継器の位置に応じて大きく異なることは同様である。
特開2003−198442号公報 佐藤拓朗著、「OFDM技術の基礎から応用まで」、リアライズ社、平成11年発行
送信機および受信機から遠く離れた複数の中継器を介してMIMO通信を行う場合、中継器の位置に応じて送信機と受信機の複数のアンテナ間の伝搬経路長が大きく異なるため、送信機から送信された信号が受信機に到来する時刻が伝搬経路に応じて大きく異なる事態が起こる。これは、複数の衛星中継器を介するMIMO通信では避けられない。上記の静止軌道上の複数の衛星中継器を用いる例のように、伝搬経路長差が約82kmにもなる場合には、OFDMサブキャリアの帯域を100kHzとすれば、受信機で約27シンボル分の遅延が2つの伝搬経路の間で生じることになる。
ところで、従来のOFDMでは送信機で信号にガードインターバルを挿入し、受信機でガードインターバルを除去することにより遅延波の影響を吸収しているため、遅延波の影響を吸収できる時間のガードインターバルを送信信号に挿入する必要がある。したがって、上記の例の場合には、情報信号を1シンボル時間送受信するのに対して、想定する遅延時間に相当する27シンボル以上のガードインターバルを挿入する必要があり、フレーム利用効率が著しく劣化する問題があった。
本発明は、MIMO中継伝送を行う複数の中継器の位置の違いに起因する送信機と受信機の複数のアンテナ間の伝搬経路長差(中継距離差)を、フレーム利用効率を劣化させることなく簡単な構成で等化することができる無線中継伝送方法、無線中継伝送システムおよび受信機ならびに送信機を提供することを目的とする。
本発明は、情報信号を複数の送信系列に分割する手段と、分割された情報信号を複数のアンテナから同一周波数の無線信号として個別に送信する手段とを有する送信機と、送信機から送信された無線信号を中継して再送信する手段を有する複数の中継器と、複数の中継器から送信された無線信号を複数のアンテナで受信し、各アンテナの受信信号をそれぞれ遅延等化する手段と、遅延等化された各アンテナの受信信号からアンテナごとの伝搬路推定を行い、複数の送信系列対応の信号に分離する手段と、分離された信号をそれぞれ復調する手段と、復調された各信号を合成して情報信号に対応する信号を出力する手段とを有する受信機とを備える(請求項1,9)。
また、本発明は、情報信号を複数の送信系列に分割する手段と、分割された情報信号にそれぞれ所定の遅延時間を与える遅延手段と、送信系列ごとに所定の遅延時間が設定された情報信号を複数のアンテナから同一周波数の無線信号として個別に送信する手段とを有する送信機と、送信機から送信された無線信号を中継して再送信する手段を有する複数の中継器と、複数の中継器から送信された無線信号を複数のアンテナで受信し、各アンテナの受信信号からアンテナごとの伝搬路推定を行い、複数の送信系列対応の信号に分離する手段と、分離された信号をそれぞれ復調する手段と、復調された各信号を合成して情報信号に対応する信号を出力する手段とを有する受信機とを備え、送信機で設定する送信系列ごとの遅延時間として、複数の中継器を介して受信機までの中継距離差を解消する時間を設定する(請求項2,10)。
また、本発明は、情報信号を複数の送信系列に分割する手段と、分割された情報信号にそれぞれ所定の遅延時間を与える遅延手段と、送信系列ごとに所定の遅延時間が設定された情報信号を複数のアンテナから同一周波数の無線信号として個別に送信する手段とを有する送信機と、送信機から送信された無線信号を中継して再送信する手段を有する複数の中継器と、複数の中継器から送信された無線信号を複数のアンテナで受信し、各アンテナの受信信号をそれぞれ遅延等化する手段と、遅延等化された各アンテナの受信信号からアンテナごとの伝搬路推定を行い、複数の送信系列対応の信号に分離する手段と、分離された信号をそれぞれ復調する手段と、復調された各信号を合成して情報信号に対応する信号を出力する手段とを有する受信機とを備え、送信機で設定する送信系列ごとの遅延時間として、複数の中継器を介して受信機までの中継距離差を解消する時間を設定する(請求項3,11)。
ここで、複数の中継器は、同期した参照信号を用いて、それぞれ受信した無線信号の周波数を同一周波数の信号に変換して再送信する(請求項4,12)。
また、複数の中継器は、それぞれ受信した無線信号の周波数を同一周波数の信号に変換して再送信する構成としたときに、送信機は、複数の中継器から再送信された無線信号を複数のアンテナで受信し、各アンテナの受信信号の周波数差を検出する手段と、各アンテナの受信信号の周波数差が解消するように複数のアンテナから送信する無線信号の周波数を補正する手段とを備える(請求項5,13)。
本発明の受信機は、複数のアンテナの受信信号をそれぞれ遅延等化する手段を備え、遅延等化された各アンテナの受信信号からアンテナごとの伝搬路推定を行う構成である(請求項17)。
本発明の送信機は、複数の送信系列に分割された情報信号にそれぞれ所定の遅延時間を与える遅延手段を備え、送信系列ごとに所定の遅延時間が設定された情報信号を複数のアンテナから同一周波数の無線信号として個別に送信する構成とし、送信系列ごとの遅延時間として、複数の中継器を介して受信機までの中継距離差を解消する時間を設定する(請求項18)。
また、本発明の送信機は、複数の中継器から再送信された無線信号を複数のアンテナで受信し、各アンテナの受信信号の周波数差を検出する手段と、各アンテナの受信信号の周波数差が解消するように複数のアンテナから送信する無線信号の周波数を補正する手段とを備える(請求項19)。
また、本発明の送信機は、複数の送信系列に分割された情報信号にそれぞれ所定の遅延時間を与える遅延手段を備え、送信系列ごとに所定の遅延時間が設定された情報信号を複数のアンテナから同一周波数の無線信号として個別に送信する構成とし、送信系列ごとの遅延時間として、複数の中継器を介して受信機までの中継距離差を解消する時間を設定する。さらに、複数の中継器から再送信された無線信号を複数のアンテナで受信し、各アンテナの受信信号の周波数差を検出する手段と、各アンテナの受信信号の周波数差が解消するように複数のアンテナから送信する無線信号の周波数を補正する手段とを備える(請求項20)。
本発明は、受信機の遅延等化回路または送信機の遅延回路を用いることにより、信号が経由する各中継器の位置に応じて異なる送受信機間の伝搬経路長差(中継距離差)を補償することができる。これにより、衛星中継器で中継するように送受信機間の伝搬経路長差(中継距離差)が大きく異なる場合でも、効率よくMIMO信号を中継伝送することができる。
また、本発明は、複数の中継器で中継信号の周波数変換を行う場合に、周波数変換に用いる参照信号の同期をとるか、送信機で各中継器からの折り返し信号の周波数差を検出し、それを補正するように送信信号の周波数を調整することにより、中継器の違いによる受信機の複数の受信アンテナ間の受信周波数差を解消し、受信信号の品質を向上させることができる。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の無線中継伝送システムの第1の実施形態を示す。ここでは、送信機および受信機でそれぞれ2本の送信アンテナおよび受信アンテナを用いるものとし、送信機と受信機間には2つの中継器(例えば衛星中継器)が配置されるものとするが、アンテナ数および中継器数はこれに限定されるものではない。
図において、送信機10の装置内構成は、図12に示す従来構成と同様であり、各部の機能については省略する。本実施形態の特徴は、受信機30Aにおいて、周波数変換回路32−1,32−2で周波数変換された2系統の受信信号SR1,SR2に対して、それぞれ遅延等化を行う遅延等化回路38−1,38−2を備えたところにある。受信機30Aのその他の構成は、図12に示す従来構成と同様である。中継器20−1は、中継受信アンテナ21−1および中継送信アンテナ22−1を備え、中継器20−2は、中継受信アンテナ21−2および中継送信アンテナ22−2を備え、送信機10から送信された無線信号を増幅し、受信機30Aに対して再送信する構成である。
遅延等化回路38−1は、周波数変換回路32−1で周波数変換された受信信号SR1に含まれるトレーニング信号を用いて受信信号SR1の遅延等化を行う。遅延等化回路38−2は、周波数変換回路32−2で周波数変換された受信信号SR2に含まれるトレーニング信号を用いて受信信号SR2の遅延等化を行う。遅延等化は、一般にトレーニング信号と適応フィルタを用い、適当なタップ利得更新アルゴリズム(例えばLMSアルゴリズム)と組み合わせて行われる(笹岡秀一編著、「移動通信」、オーム社)。
信号分離回路34は、遅延等化された受信信号SR1,SR2に含まれるトレーニング信号を用いて伝搬路行列を推定し、その伝搬路行列を用いて受信信号を干渉補償し、送信機10から送信された2系統の変調信号ST1,ST2を抽出する。以下同様に、信号分離回路34で抽出された変調信号ST1,ST2は、それぞれ復調回路35−1,35−2に入力され、復調される。復調後の信号は、送信機10で変調された2系統のデータ信号SD1,SD2と理想伝搬環境では一致する。したがって、P/S変換回路36で復調された各系統のデータ信号SD1,SD2をパラレル/シリアル変換することにより、送信データSDを復元することができる。
ところで、送信機10の送信アンテナ15−1,15−2と、受信機30Aの受信アンテナ31−1,31−2との間の伝搬経路には、図2に示すように、
(1) 送信アンテナ15−1/中継器20−1/受信アンテナ31−1
(2) 送信アンテナ15−1/中継器20−1/受信アンテナ31−2
(3) 送信アンテナ15−1/中継器20−2/受信アンテナ31−1
(4) 送信アンテナ15−1/中継器20−2/受信アンテナ31−2
(5) 送信アンテナ15−2/中継器20−1/受信アンテナ31−1
(6) 送信アンテナ15−2/中継器20−1/受信アンテナ31−2
(7) 送信アンテナ15−2/中継器20−2/受信アンテナ31−1
(8) 送信アンテナ15−2/中継器20−2/受信アンテナ31−2
に示す8パターンがある。
本実施形態に示す遅延等化回路38−1,38−2を用いることにより、送信機10の送信アンテナ15−1,15−2から送信された信号が中継器20−1,20−2で中継されて生じる伝搬経路長差を等化することができ、さらに信号分離回路34におけるトレーニング信号を用いた干渉補償により、8パターンの信号から2系統の変調信号ST1,ST2を精度よく抽出することができる。これにより、送信信号としてOFDMを用いる場合、送信時に挿入されるガードインターバルを小さく設定することが可能となり、フレーム利用効率を向上させることができる。なお、適用できる多重化方式はOFDMに限定されるものではない。
(第2の実施形態)
図3は、本発明の無線中継伝送システムの第2の実施形態を示す。ここでは、送信機および受信機でそれぞれ2本の送信アンテナおよび受信アンテナを用いるものとし、送信機と受信機間には2つの中継器(例えば衛星中継器)が配置されるものとするが、アンテナ数および中継器数はこれに限定されるものではない。
図において、受信機30の装置内構成は、図12に示す従来構成と同様であり、各部の機能については省略する。本実施形態の特徴は、送信機10Aにおいて、変調回路12−1,12−2で変調された2系統の変調信号ST1,ST2に対して、それぞれ所定の遅延を与える遅延回路16−1,16−2を備えたところにある。送信機10Aのその他の構成は、図12に示す従来構成と同様である。中継器20−1は、中継受信アンテナ21−1および中継送信アンテナ22−1を備え、中継器20−2は、中継受信アンテナ21−2および中継送信アンテナ22−2を備え、送信機10から送信された無線信号を増幅し、受信機30に対して再送信する構成である。
遅延回路16−1で変調信号ST1に与える遅延時間および遅延回路16−2で変調信号ST2に与える遅延時間は、複数の中継器20−1,20−2の位置の違いに応じて、送信機10Aの送信アンテナ15−1,15−2と受信機30の受信アンテナ31−1,31−2との間の伝搬経路長差が解消するように設定される。これにより、受信機30では中継器20−1,20−2の位置によらずに、送信機10から送信された複数の信号を同時に受信することが可能になり、信号分離回路34でトレーニング信号を用いたMIMO干渉補償処理を精度よく行うことができる。なお、遅延回路16−1,16−2は変調回路12−1,12−2の後段に限らず、例えば変調回路12−1,12−2の前段に配置するようにしてもよい。
なお、本実施形態の構成では、図2に示す経路 (1)と(7) 、 (2)と(8) などの伝搬経路遅延差を解消し、受信機30の信号分離回路34でこれらの信号成分から2系統の変調信号ST1,ST2を抽出することができる。しかし、例えば経路 (1)と(3) の信号は、いずれも送信アンテナ15−1から送信される経路であるために、遅延回路16−1、16−2の設定によって伝搬経路長差を解消することはできず、相互干渉成分となる。同様に、受信アンテナ31−1で受信する経路(7) の信号に対して、経路(5) の信号は干渉成分となる。すなわち、経路(1),(2),(7),(8) の信号に対して、経路(3),(4),(5),(6) の信号は干渉成分として残ることになる。
(第3の実施形態)
図4は、本発明の無線中継伝送システムの第3の実施形態を示す。ここでは、送信機および受信機でそれぞれ2本の送信アンテナおよび受信アンテナを用いるものとし、送信機と受信機間には2つの中継器(例えば衛星中継器)が配置されるものとするが、アンテナ数および中継器数はこれに限定されるものではない。
本実施形態の特徴は、第1の実施形態と第2の実施形態を合体したものであり、受信機30Aにおいて、周波数変換回路32−1,32−2で周波数変換された2系統の受信信号SR1,SR2に対して、それぞれ遅延等化を行う遅延等化回路38−1,38−2を備え、送信機10Aにおいて、変調回路12−1,12−2で変調された2系統の変調信号ST1,ST2に対して、それぞれ所定の遅延を与える遅延回路16−1,16−2を備えたところにある。
本実施形態では、受信機30Aにおける経路 (1)と(7) 、 (2)と(8) などの信号の到来タイミングを、送信機10A側である程度調整することができる。これにより、遅延等化回路38−1,38−2の回路規模(負担)を軽減できるとともに、より高精度かつ高速な干渉補償が可能となる。
(第4の実施形態)
図5は、本発明の無線中継伝送システムの第4の実施形態を示す。ここでは、送信機および受信機でそれぞれ2本の送信アンテナおよび受信アンテナを用いるものとし、送信機と受信機間には2つの中継器(例えば衛星中継器)が配置されるものとするが、アンテナ数および中継器数はこれに限定されるものではない。
図において、送信機10、中継器20−1,20−2および受信機30Aの各装置内構成は、図1に示す第1の実施形態と同様であり、各部の機能については説明を省略する。本実施形態の特徴は、送信機10の送信アンテナ15−1,15−2に代えて、それぞれ中継器20−1,20−2に対して鋭い指向性を有する指向性送信アンテナ17−1,17−2を用いるところにある。
送信機10に指向性送信アンテナ17−1,17−2を用いることにより、指向性送信アンテナ17−1から送信される図2に示す経路 (1)〜(4) の信号のうち中継器20−2を通過する経路(3),(4) の信号電力や、指向性送信アンテナ17−2から送信される経路 (5)〜(8) の信号のうち中継器20−1を通過する経路(5),(6) の信号電力を小さくすることができる。すなわち、第2の実施形態で説明した経路(1),(2),(7),(8) の信号に対して干渉成分となる経路(3),(4),(5),(6) の信号の混入を極力小さくすることができる。これにより、遅延等化回路38−1,38−2の回路規模(負担)を軽減できるとともに、遅延波の影響を減らしてより高精度かつ高速な干渉補償が可能となる。
(第5の実施形態)
図6は、本発明の無線中継伝送システムの第5の実施形態を示す。ここでは、送信機および受信機でそれぞれ2本の送信アンテナおよび受信アンテナを用いるものとし、送信機と受信機間には2つの中継器(例えば衛星中継器)が配置されるものとするが、アンテナ数および中継器数はこれに限定されるものではない。
図において、送信機10A、中継器20−1,20−2および受信機30の各装置内構成は、図3に示す第2の実施形態と同様であり、各部の機能については説明を省略する。本実施形態の特徴は、送信機10Aの送信アンテナ15−1,15−2に代えて、それぞれ中継器20−1,20−2に対して鋭い指向性を有する指向性送信アンテナ17−1,17−2を用いるところにある。
本実施形態では、第4の実施形態と同様に図2に示す経路(1),(2),(7),(8) の信号に対して干渉成分となる経路(3),(4),(5),(6) の信号の混入を極力小さくすることができ、第2の実施形態で問題であった干渉成分を抑えることができる。さらに、経路 (1)と(7) 、経路 (2)と(8) の伝搬経路長差を遅延回路16−1,16−2で与えておけば、各信号の到来時間を受信機30で揃えることができるので、遅延等化器38を用いなくても後段の信号分離回路34でトレーニング信号を用いたMIMO干渉補償処理を精度よく行うことができる。
(第6の実施形態)
図7は、本発明の無線中継伝送システムの第6の実施形態を示す。ここでは、送信機および受信機でそれぞれ2本の送信アンテナおよび受信アンテナを用いるものとし、送信機と受信機間には2つの中継器(例えば衛星中継器)が配置されるものとするが、アンテナ数および中継器数はこれに限定されるものではない。
図において、送信機10A、中継器20−1,20−2および受信機30Aの各装置内構成は、図4に示す第3の実施形態と同様であり、各部の機能については説明を省略する。本実施形態の特徴は、送信機10Aの送信アンテナ15−1,15−2に代えて、それぞれ中継器20−1,20−2に対する指向性を有する指向性送信アンテナ17−1,17−2を用いるところにある。これによる作用効果は、第4の実施形態および第5の実施形態と同様である。
なお、第4〜第6の実施形態における指向性送信アンテナ17−1,17−2として、フェーズドアレイアンテナを用い、送信機10のアンテナ給電部で入力信号の振幅位相を制御する構成としてもよい。
(第7の実施形態)
第1〜第6の実施形態において、衛星中継システムを想定した場合、送信機10(10A)と中継器20−1,20−2間(アップリンク)の周波数と、中継器20−1,20−2と受信機30(30A)間(ダウンリンク)の周波数が異なることがある。例えば、送信機10を基地局、受信機30を端末、中継器20−1,20−2を衛星軌道上の移動体衛星中継器とすると、アップリンクの周波数はC帯、ダウンリンクの周波数はS帯となる。このような無線中継伝送システムでは、中継器20−1,20−2において周波数変換を行う必要があるが、各中継器で独立した基準発振回路を用いた場合には、それぞれ非同期の参照信号を用いて中継信号の周波数変換を行うことになる。このとき、各中継器における周波数の絶対値が異なれば伝搬路行列が時間変動し、受信機でトレーニング信号から求められる伝搬路行列と、その後に受信する情報信号の伝搬路行列が必ずしも一致せず、複数系列の情報信号を正確に分離できずに干渉補償精度が劣化する問題がある。第7〜第9の実施形態は、中継器20−1,20−2に周波数変換機能を付加した場合におけるこの問題を解決するものである。
図8は、本発明の無線中継伝送システムの第7の実施形態を示す。本実施形態は、第1〜第6の実施形態における中継器20−1,20−2に代えて、同期した参照信号を用いて中継信号の周波数変換を行う中継器20A−1,20A−2を備えたことを特徴とする。本実施形態の送信機10(10A)および受信機30(30A)の構成は第1〜第6の実施形態と同様であるので、ここでは中継器20A−1,20A−2の構成例のみを示す。
図において、中継器20A−1,20A−2は、それぞれ中継受信アンテナ21−1,21−2、周波数変換回路24−1,24−2、発振回路25−1,25−2、中継送信アンテナ22−1,22−2を備える。周波数変換回路24−1,24−2は、発振回路25−1,25−2で生成される参照信号を用いて、中継受信アンテナ21−1,21−2に受信した信号をそれぞれ周波数変換し、中継送信アンテナ22−1,22−2から再送信する。ここで、中継器20A−1の発振回路25−1と、中継器20A−2の基準発振回路25−2の同期をとることにより、受信器30における干渉補償精度を高めることができる。なお、中継器20A−1,20A−2が衛星中継器である場合には、例えば衛星間光リンクを介して発振回路25−1,25−2の同期をとることができる。
(第8の実施形態)
図9は、本発明の無線中継伝送システムの第8の実施形態を示す。本実施形態の特徴は、第1〜第6の実施形態において、送信機で各中継器からの折り返し信号をモニタしてその周波数差を検出し、あらかじめ各送信アンテナから送信する信号の周波数を補正するところにある。これにより、各中継器で周波数変換に用いる参照信号の同期をとる第7の実施形態と同様に、受信機の複数の受信アンテナ間の受信周波数差を解消することができる。
ここでは、図1に示す第1の実施形態において、中継信号の周波数変換を行う中継器20A−1,20A−2を用いた場合の送信機10Bの構成例を示す。送信機10BのS/P変換回路11、変調回路12−1,12−2、周波数変換回路13−1,13−2、発振回路14、送信アンテナ15−1,15−2は、第1の実施形態と同様である。本実施形態では、周波数変換回路13−1,13−2に入力される共通参照信号の周波数を個別に補正する周波数補正回路18−1,18−2を備え、送信アンテナ15−1,15−2から送信される信号の周波数を補正する。
一方、中継器20−1,20−2の中継送信アンテナ22−1,22−2から送信された中継信号を受信アンテナ101−1,101−2で受信し、各受信信号を周波数変換回路102−1,102−2で発振回路103からの共通参照信号を用いて周波数変換し、復調回路105−1,105−2でそれぞれの自動周波数補正機能を用いて所定周波数に対する受信周波数のずれに相当する周波数誤差を検出する。周波数誤差検出回路106は、各受信信号の周波数誤差を比較し、各受信信号の周波数差が低減するように周波数補正回路18−1,18−2に周波数補正信号を与え、各送信信号の周波数を補正する。
このように、送信機10Bに折り返し受信機能を付加し、中継器20−1,20−2から折り返し受信した信号に基づいて送信信号を周波数補正を行うことにより、中継器の違いに伴って起こる受信機の複数の受信アンテナ間の受信周波数差を補正することができ、受信信号の品質を向上させることができる。
また、本実施形態において、送信機10Bの送信アンテナ15−1,15−2および受信アンテナ101−1,101−2に代えて、第4の実施形態のように、それぞれ中継器20−1,20−2に対する指向性を有するアンテナを用いるようにしてもよい。これにより、他の中継器に対する同一周波数信号の相互干渉を防ぐことができる。
(第9の実施形態)
図10は、本発明の無線中継伝送システムの第9の実施形態を示す。本実施形態の特徴は、第8の実施形態と同様に、送信機で各中継器からの折り返し信号をモニタしてその周波数差を検出し、あらかじめ各送信アンテナから送信する信号の周波数を補正するところにある。
ここでは、図3に示す第2の実施形態または図4に示す第3の実施形態において、中継信号の周波数変換を行う中継器20A−1,20A−2を用いた場合の送信機10Cの構成例を示す。送信機10CのS/P変換回路11、変調回路12−1,12−2、遅延回路16−1,16−2、周波数変換回路13−1,13−2、発振回路14、送信アンテナ15−1,15−2は、第2〜第3の実施形態と同様である。本実施形態では、周波数変換回路13−1,13−2に入力される共通参照信号の周波数を個別に補正する周波数補正回路18−1,18−2を備え、送信アンテナ15−1,15−2から送信される信号の周波数を補正する。
一方、中継器20−1,20−2の中継送信アンテナ22−1,22−2から送信された中継信号を受信アンテナ101−1,101−2で受信し、各受信信号を周波数変換回路102−1,102−2で発振回路103からの共通参照信号を用いて周波数変換し、復調回路105−1,105−2でそれぞれの自動周波数補正機能を用いて所定周波数に対する受信周波数のずれに相当する周波数誤差を検出する。周波数誤差検出回路106は、各受信信号の周波数誤差を比較し、各受信信号の周波数差が低減するように周波数補正回路18−1,18−2に周波数補正信号を与え、各送信信号の周波数を補正する。
このように、送信機10Cに折り返し受信機能を付加し、中継器20−1,20−2から折り返し受信した信号に基づいて送信信号を周波数補正を行うことにより、中継器の違いに伴って起こる受信機の複数の受信アンテナ間の受信周波数差を補正することができ、受信信号の品質を向上させることができる。
また、本実施形態において、送信機10Cの送信アンテナ15−1,15−2および受信アンテナ101−1,101−2に代えて、第5〜第6の実施形態のように、それぞれ中継器20−1,20−2に対する指向性を有するアンテナを用いるようにしてもよい。これにより、他の中継器に対する同一周波数信号の相互干渉を防ぐことができる。
(第10の実施形態)
第1〜第9の実施形態における送信機10(10A,10B、10C)、中継器20(20A)、受信機30(30A)として、複数の偏波に対応する構成とすることにより伝送容量を増大させることができる。
図11は、本発明の無線中継伝送システムの第10の実施形態を示す。ここでは、図4に示す第3の実施形態の構成を2つの偏波a,bに対応させた例を示すが、他の実施形態においても同様である。
図において、送信機10Aは、送信データSDを4本にS/P変換し、4系統の変調回路で変調処理し、遅延回路16−1〜16−4で遅延調整し、さらに周波数変換して各偏波対応の送信アンテナ15−1a,15−1b,15−2a,15−2bからそれぞれ送信する。中継器20−1は、各偏波に対応する中継受信アンテナ21−1a,21−1bおよび中継送信アンテナ22−1a,22−1bを備える。中継器20−2は、各偏波に対応する中継受信アンテナ21−2a,21−2bおよび中継送信アンテナ22−2a,22−2bを備える。受信機30Aは、各偏波対応の受信アンテナ31−1a,31−1b,31−2a,31−2bでそれぞれ受信し、4系統の受信信号について遅延等化回路38−1〜38−4で遅延等化し、さらに信号分離、復調処理を行い、P/S変換して送信データSDを復元する。
本発明の無線中継伝送システムの第1の実施形態を示す図。 送受信機間の伝搬経路を説明する図。 本発明の無線中継伝送システムの第2の実施形態を示す図。 本発明の無線中継伝送システムの第3の実施形態を示す図。 本発明の無線中継伝送システムの第4の実施形態を示す図。 本発明の無線中継伝送システムの第5の実施形態を示す図。 本発明の無線中継伝送システムの第6の実施形態を示す図。 本発明の無線中継伝送システムの第7の実施形態を示す図。 本発明の無線中継伝送システムの第8の実施形態を示す図。 本発明の無線中継伝送システムの第9の実施形態を示す図。 本発明の無線中継伝送システムの第10の実施形態を示す図。 MIMO通信における従来の無線中継伝送システムの構成例を示す図。
符号の説明
10 送信機
10A 送信機(遅延回路を含む)
10B 送信機(周波数補正回路を含む)
10C 送信機(遅延回路、周波数補正回路を含む)
11 S/P変換回路
12 変調回路
13 周波数変換回路
14 発振回路
15 送信アンテナ
16 遅延回路
17 指向性送信アンテナ
18 周波数補正回路
101 受信アンテナ
102 周波数変換回路
103 発振回路
105 復調回路
106 周波数誤差検出回路
20 中継器
20A 中継器(周波数変換機能を含む)
21 中継受信アンテナ
22 中継送信アンテナ
24 周波数変換回路
25 発振回路
30 受信機
30A 受信機(遅延等化回路を含む)
31 受信アンテナ
32 周波数変換回路
33 発振回路
34 信号分離回路
35 復調回路
36 P/S変換回路
38 遅延等化回路
50 中継器
51 中継受信アンテナ
52 中継送信アンテナ
53 バッファリング回路

Claims (20)

  1. 送信機に入力する情報信号を複数の送信系列に分割し、分割された前記情報信号を複数のアンテナから同一周波数の無線信号として個別に送信し、
    前記送信機から送信された無線信号を複数の中継器で中継して再送信し、
    前記複数の中継器から送信された無線信号を受信機の複数のアンテナで受信し、各アンテナの受信信号をそれぞれ遅延等化し、遅延等化された各アンテナの受信信号からアンテナごとの伝搬路推定を行い、前記複数の送信系列対応の信号に分離し、分離された信号をそれぞれ復調し、復調された各信号を合成して前記情報信号に対応する信号を出力する
    ことを特徴とする無線中継伝送方法。
  2. 送信機に入力する情報信号を複数の送信系列に分割し、分割された前記情報信号にそれぞれ所定の遅延時間を与え、送信系列ごとに所定の遅延時間が設定された前記情報信号を複数のアンテナから同一周波数の無線信号として個別に送信し、
    前記送信機から送信された無線信号を複数の中継器で中継して再送信し、
    前記複数の中継器から送信された無線信号を受信機の複数のアンテナで受信し、各アンテナの受信信号からアンテナごとの伝搬路推定を行い、前記複数の送信系列対応の信号に分離し、分離された信号をそれぞれ復調し、復調された各信号を合成して前記情報信号に対応する信号を出力し、
    前記送信機で設定する送信系列ごとの遅延時間として、前記複数の中継器を介して前記受信機までの中継距離差を解消する時間を設定する
    ことを特徴とする無線中継伝送方法。
  3. 送信機に入力する情報信号を複数の送信系列に分割し、分割された前記情報信号にそれぞれ所定の遅延時間を与え、送信系列ごとに所定の遅延時間が設定された前記情報信号を複数のアンテナから同一周波数の無線信号として個別に送信し、
    前記送信機から送信された無線信号を複数の中継器で中継して再送信し、
    前記複数の中継器から送信された無線信号を受信機の複数のアンテナで受信し、各アンテナの受信信号をそれぞれ遅延等化し、遅延等化された各アンテナの受信信号からアンテナごとの伝搬路推定を行い、前記複数の送信系列対応の信号に分離し、分離された信号をそれぞれ復調し、復調された各信号を合成して前記情報信号に対応する信号を出力し、
    前記送信機で設定する送信系列ごとの遅延時間として、前記複数の中継器を介して前記受信機までの中継距離差を解消する時間を設定する
    ことを特徴とする無線中継伝送方法。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の無線中継伝送方法において、
    前記複数の中継器は、同期した参照信号を用いて、それぞれ受信した無線信号の周波数を同一周波数の信号に変換して再送信することを特徴とする無線中継伝送方法。
  5. 請求項1〜3のいずれかに記載の無線中継伝送方法において、
    前記複数の中継器は、それぞれ受信した無線信号の周波数を同一周波数の信号に変換して再送信し、
    前記送信機は、前記複数の中継器から再送信された無線信号を複数のアンテナで受信し、各アンテナの受信信号の周波数差を検出し、前記各アンテナの受信信号の周波数差が解消するように前記複数のアンテナから送信する無線信号の周波数を補正する
    ことを特徴とする無線中継伝送方法。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の無線中継伝送方法において、
    前記送信機の複数のアンテナは、前記複数の中継器の方向にそれぞれ対応させた指向性を有することを特徴とする無線中継伝送方法。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の無線中継伝送方法において、
    前記送信機の複数のアンテナ、前記複数の中継器のアンテナ、前記受信の複数のアンテナは、それぞれ複数の偏波の信号を送受信することを特徴とする無線中継伝送方法。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の無線中継伝送方法において、
    前記送信機および受信機は地上に配置され、前記中継器は衛星軌道上の衛星中継器であることを特徴とする無線中継伝送方法。
  9. 情報信号を複数の送信系列に分割する手段と、分割された前記情報信号を複数のアンテナから同一周波数の無線信号として個別に送信する手段とを有する送信機と、
    前記送信機から送信された無線信号を中継して再送信する手段を有する複数の中継器と、
    前記複数の中継器から送信された無線信号を複数のアンテナで受信し、各アンテナの受信信号をそれぞれ遅延等化する手段と、遅延等化された各アンテナの受信信号からアンテナごとの伝搬路推定を行い、前記複数の送信系列対応の信号に分離する手段と、分離された信号をそれぞれ復調する手段と、復調された各信号を合成して前記情報信号に対応する信号を出力する手段とを有する受信機とを備えた
    ことを特徴とする無線中継伝送システム。
  10. 情報信号を複数の送信系列に分割する手段と、分割された前記情報信号にそれぞれ所定の遅延時間を与える遅延手段と、送信系列ごとに所定の遅延時間が設定された前記情報信号を複数のアンテナから同一周波数の無線信号として個別に送信する手段とを有する送信機と、
    前記送信機から送信された無線信号を中継して再送信する手段を有する複数の中継器と、
    前記複数の中継器から送信された無線信号を複数のアンテナで受信し、各アンテナの受信信号からアンテナごとの伝搬路推定を行い、前記複数の送信系列対応の信号に分離する手段と、分離された信号をそれぞれ復調する手段と、復調された各信号を合成して前記情報信号に対応する信号を出力する手段とを有する受信機とを備え、
    前記送信機で設定する送信系列ごとの遅延時間として、前記複数の中継器を介して前記受信機までの中継距離差を解消する時間が設定される
    ことを特徴とする無線中継伝送システム。
  11. 情報信号を複数の送信系列に分割する手段と、分割された前記情報信号にそれぞれ所定の遅延時間を与える遅延手段と、送信系列ごとに所定の遅延時間が設定された前記情報信号を複数のアンテナから同一周波数の無線信号として個別に送信する手段とを有する送信機と、
    前記送信機から送信された無線信号を中継して再送信する手段を有する複数の中継器と、
    前記複数の中継器から送信された無線信号を複数のアンテナで受信し、各アンテナの受信信号をそれぞれ遅延等化する手段と、遅延等化された各アンテナの受信信号からアンテナごとの伝搬路推定を行い、前記複数の送信系列対応の信号に分離する手段と、分離された信号をそれぞれ復調する手段と、復調された各信号を合成して前記情報信号に対応する信号を出力する手段とを有する受信機とを備え、
    前記送信機で設定する送信系列ごとの遅延時間として、前記複数の中継器を介して前記受信機までの中継距離差を解消する時間が設定される
    ことを特徴とする無線中継伝送システム。
  12. 請求項9〜11のいずれかに記載の無線中継伝送システムにおいて、
    前記複数の中継器は、同期した参照信号を用いて、それぞれ受信した無線信号の周波数を同一周波数の信号に変換して再送信する構成であることを特徴とする無線中継伝送システム。
  13. 請求項9〜11のいずれかに記載の無線中継伝送システムにおいて、
    前記複数の中継器は、それぞれ受信した無線信号の周波数を同一周波数の信号に変換して再送信する構成であり、
    前記送信機は、前記複数の中継器から再送信された無線信号を複数のアンテナで受信し、各アンテナの受信信号の周波数差を検出する手段と、前記各アンテナの受信信号の周波数差が解消するように前記複数のアンテナから送信する無線信号の周波数を補正する手段とを備えた
    ことを特徴とする無線中継伝送システム。
  14. 請求項9〜13のいずれかに記載の無線中継伝送システムにおいて、
    前記送信機の複数のアンテナは、前記複数の中継器の方向にそれぞれ対応させた指向性を有することを特徴とする無線中継伝送システム。
  15. 請求項9〜14のいずれかに記載の無線中継伝送システムにおいて、
    前記送信機の複数のアンテナ、前記複数の中継器のアンテナ、前記受信の複数のアンテナは、それぞれ複数の偏波の信号を送受信する構成であることを特徴とする無線中継伝送システム。
  16. 請求項9〜15のいずれかに記載の無線中継伝送システムにおいて、
    前記送信機および受信機は地上に配置され、前記中継器は衛星軌道上の衛星中継器であることを特徴とする無線中継伝送システム。
  17. 情報信号を複数の送信系列に分割する手段と、分割された前記情報信号を複数のアンテナから同一周波数の無線信号として個別に送信する手段とを有する送信機と、
    前記送信機から送信された無線信号を中継して再送信する手段を有する複数の中継器と、
    前記複数の中継器から送信された無線信号を複数のアンテナで受信し、各アンテナの受信信号からアンテナごとの伝搬路推定を行い、前記複数の送信系列対応の信号に分離する手段と、分離された信号をそれぞれ復調する手段と、復調された各信号を合成して前記情報信号に対応する信号を出力する手段とを有する受信機と
    を備えた無線中継伝送システムの受信機において、
    前記複数のアンテナの受信信号をそれぞれ遅延等化する手段を備え、遅延等化された各アンテナの受信信号からアンテナごとの伝搬路推定を行う構成である
    ことを特徴とする無線中継伝送システムの受信機。
  18. 情報信号を複数の送信系列に分割する手段と、分割された前記情報信号を複数のアンテナから同一周波数の無線信号として個別に送信する手段とを有する送信機と、
    前記送信機から送信された無線信号を中継して再送信する手段を有する複数の中継器と、
    前記複数の中継器から送信された無線信号を複数のアンテナで受信し、各アンテナの受信信号からアンテナごとの伝搬路推定を行い、前記複数の送信系列対応の信号に分離する手段と、分離された信号をそれぞれ復調する手段と、復調された各信号を合成して前記情報信号に対応する信号を出力する手段とを有する受信機と
    を備えた無線中継伝送システムの送信機において、
    前記複数の送信系列に分割された前記情報信号にそれぞれ所定の遅延時間を与える遅延手段を備え、送信系列ごとに所定の遅延時間が設定された前記情報信号を複数のアンテナから同一周波数の無線信号として個別に送信する構成とし、
    前記送信系列ごとの遅延時間として、前記複数の中継器を介して前記受信機までの中継距離差を解消する時間が設定される
    ことを特徴とする無線中継伝送システムの送信機。
  19. 情報信号を複数の送信系列に分割する手段と、分割された前記情報信号を複数のアンテナから同一周波数の無線信号として個別に送信する手段とを有する送信機と、
    前記送信機から送信された無線信号を中継して再送信する手段を有する複数の中継器と、
    前記複数の中継器から送信された無線信号を複数のアンテナで受信し、各アンテナの受信信号をそれぞれ遅延等化する手段と、遅延等化された各アンテナの受信信号からアンテナごとの伝搬路推定を行い、前記複数の送信系列対応の信号に分離する手段と、分離された信号をそれぞれ復調する手段と、復調された各信号を合成して前記情報信号に対応する信号を出力する手段とを有する受信機と
    を備えた無線中継伝送システムの送信機において、
    前記複数の中継器から再送信された無線信号を複数のアンテナで受信し、各アンテナの受信信号の周波数差を検出する手段と、前記各アンテナの受信信号の周波数差が解消するように前記複数のアンテナから送信する無線信号の周波数を補正する手段とを備えた
    ことを特徴とする無線中継伝送システムの送信機。
  20. 情報信号を複数の送信系列に分割する手段と、分割された前記情報信号にそれぞれ所定の遅延時間を与える遅延手段と、送信系列ごとに所定の遅延時間が設定された前記情報信号を複数のアンテナから同一周波数の無線信号として個別に送信する手段とを有する送信機と、
    前記送信機から送信された無線信号を中継して再送信する手段を有する複数の中継器と、
    前記複数の中継器から送信された無線信号を複数のアンテナで受信し、各アンテナの受信信号をそれぞれ遅延等化する手段と、遅延等化された各アンテナの受信信号からアンテナごとの伝搬路推定を行い、前記複数の送信系列対応の信号に分離する手段と、分離された信号をそれぞれ復調する手段と、復調された各信号を合成して前記情報信号に対応する信号を出力する手段とを有する受信機とを備え、
    前記送信機で設定する送信系列ごとの遅延時間として、前記複数の中継器を介して前記受信機までの中継距離差を解消する時間が設定される無線中継伝送システムの送信機において、
    前記複数の中継器から再送信された無線信号を複数のアンテナで受信し、各アンテナの受信信号の周波数差を検出する手段と、前記各アンテナの受信信号の周波数差が解消するように前記複数のアンテナから送信する無線信号の周波数を補正する手段とを備えた
    ことを特徴とする無線中継伝送システムの送信機。
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