JP2006147632A - 半導体記憶装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 半導体記憶装置を構成する容量素子を覆う絶縁膜、特に立体形状を有する容量素子を覆う絶縁膜の上に形成される水素バリア膜の膜質を向上できるようにする。
【解決手段】 半導体記憶装置は、半導体基板100に形成され、水素の侵入を防止する下部水素バリア膜112と、該下部水素バリア膜112の上に順次形成され、下部電極103、容量絶縁膜及び上部電極により構成された容量素子130と、該容量素子130を覆う絶縁膜である容量素子被覆膜106と、該容量素子被覆膜106の上に形成され且つ容量素子130の周囲で下部水素バリア膜112と接続された、水素の侵入を防止する上部水素バリア膜107とを有している。容量素子被覆膜106は、平面における角部が丸められているか又は角落としされている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、半導体記憶装置及びその製造方法に関し、特に、容量絶縁膜に強誘電体を用いた容量素子と該容量素子への水素の侵入を防ぐ水素バリア膜とを有する半導体記憶装置及びその製造方法に関する。
容量絶縁膜に強誘電体を用いた強誘電体メモリ装置は、低電圧動作が可能であり、その低消費電力性に特徴がある。それ故、システムLSI(large scale integrated circuit)装置に組み込む不揮発性メモリ装置に適していることから、SRAM(static random access memory)装置及びEEPROM(electrically erasable programmable read-only memory)装置に換わるデバイスとして期待されている。
しかしながら、容量絶縁膜に用いられるチタン酸ストロンチウムバリウム(SBT)又はチタン酸鉛ジルコニウム(PZT)等の強誘電体材料や、容量素子に用いられる白金(Pt)又はイリジウム(Ir)等の電極材料は、いずれも微細加工が困難であるため、メモリセルの微細化が阻害される。
それにも増して、容量絶縁膜を構成する強誘電体としての物理的特性、とりわけその信頼性を保証する観点から、容量素子の電極面積を大きくして所定の分極量を維持する必要がある。これは、強誘電体膜が層状の金属酸化物からなるため、水素等の還元性雰囲気によって容易に還元してしまうことから、その劣化分を考慮してメモリセルの面積を大きくする必要があるからである。そのため、強誘電体メモリ装置の開発に水素バリア技術を導入して、水素によるキャパシタの特性劣化を防止することにより、メモリセルの微細化を進めようとしている。
以下、従来の強誘電体メモリ装置について図面を参照しながら説明する。
図13は特許文献1に記載された従来の強誘電体メモリ装置の断面構成を示している。図13に示すように、セルトランジスタTrが形成された半導体基板S上には、第1の絶縁膜5と、半導体基板S側からの水素の侵入及び拡散を抑制し且つ防止する第1の水素バリア膜8とが順次形成されている。強誘電体キャパシタCは、第1の水素バリア膜8の上に形成された下部電極7と、該下部電極7の上に形成された強誘電体からなる容量絶縁膜9と、該容量絶縁膜9の上に形成された上部電極10とから構成される。
セルトランジスタTrは、半導体基板Sに選択的に設けられたSTI分離領域3によって電気的に分離された活性領域に形成されており、該活性領域の上に形成されたゲート電極1と、活性領域の上部であってゲート電極1の両側方に形成された高濃度不純物拡散層2とからなる。ゲート電極1にはワード線(図示せず)が接続されており、一方の高濃度不純物拡散層2にはビット線4が接続される。
強誘電体キャパシタCにおける下部電極7は、第1の絶縁膜5及び第1の水素バリア膜8を貫通するコンタクトプラグ6を介して他方の高濃度不純物拡散層2と接続されている。強誘電体キャパシタCを含む第1の水素バリア膜8の上には、強誘電体キャパシタCを覆うように、絶縁膜である段差緩和膜15が形成されている。この段差緩和膜15は、強誘電体キャパシタCの端部におけるエッジ部(角部)Eの段差をその断面において丸めることにより緩和する。断面における角部が丸められた段差緩和膜15の上には、第2の水素バリア膜11が形成されており、該第2の水素バリア膜11の上には第2の絶縁膜12が形成されている。
このように、本従来例においては、強誘電体キャパシタCのエッジ部Eの段差を緩和する段差緩和膜15が形成されている。この段差緩和膜15を設けずに直接に強誘電体キャパシタCの上に第2の水素バリア膜11を成膜した場合には、複雑な形状を有する強誘電体キャパシタCのエッジ部において第2の水素バリア膜12が十分に被覆せず、その結果、水素バリア性の低下を引き起こす。そこで、本従来例においては、段差緩和膜15を強誘電体キャパシタCの上に配することにより、水素バリア性の低下という問題は原理的に回避でき、且つ第2の水素バリア膜12の段差被覆性が向上する。これにより、段差緩和膜15の上に形成される第2の水素バリア膜11は、エッジ部Eにおいてその結晶性及び緻密性が維持されている(例えば、特許文献1を参照。)。
特開2003−68987号公報(第1図) 特開平11−126881号公報
しかしながら、前記従来の強誘電体メモリ装置は、第1の水素バリア膜8と第2の水素バリア膜11とを互いに接続して、強誘電体キャパシタCを第1の水素バリア膜8及び第2の水素バリア膜11によって完全に被覆する構造を考えた場合には、段差緩和膜15をパターニングする必要があるため、この場合の最適な解を与えない。
すなわち、段差緩和膜15をパターニングする場合は、その端部の形状によってはその端部の直上に形成される第2の水素バリア膜11の水素バリア性が低下する恐れがある(例えば、特許文献2を参照。)。特に、今後のシステムLSI装置に組み込まれる強誘電体メモリ装置においては、いわゆるプレーナスタック型と呼ばれる平面構造を有するメモリセルから、立体スタック型と呼ばれる立体構造を有するメモリセルに推移する。そのため、キャパシタの基板面からの高さが従来と比べて高くなる。
立体スタック型のメモリセルを用いる場合には、強誘電体キャパシタCの下側に形成される第1の水素バリア膜8と、該強誘電体キャパシタCの上側に形成される第2の水素バリア膜11との距離がさらに大きくなるため、段差緩和膜15の断面における角部Eの領域が長くなる。以上を考慮した場合に、段差緩和膜15の端部及び角部の形状がその上部に形成される第2の水素バリア膜11の水素バリア性に影響しないようにすることが極めて重要である。
本発明は、前記従来の問題に鑑み、半導体記憶装置を構成する容量素子を覆う絶縁膜、特に立体形状を有する容量素子を覆う絶縁膜の上に形成される水素バリア膜の膜質を向上できるようにすることを目的とする。
前記の目的を達成するため、本発明は、半導体記憶装置を、容量素子を覆うと共に水素バリア膜により覆われる絶縁膜の上端の平面における角部を滑らかな下地形状とする構成とする。
具体的に、本発明に係る半導体記憶装置は、半導体領域に形成され、水素の侵入を防止する第1の水素バリア膜と、第1の水素バリア膜の上に順次形成され、下部電極、容量絶縁膜及び上部電極により構成された容量素子と、容量素子を覆う絶縁膜と、絶縁膜の上に形成され且つ容量素子の周囲で第1の水素バリア膜と接続された水素の侵入を防止する第2の水素バリア膜とを備え、絶縁膜は平面における角部が丸められているか又は角落としされていることを特徴とする。
本発明の半導体記憶装置によると、容量素子を覆う絶縁膜は平面における角部が丸められているか又は角落としされているため、絶縁膜の平面における角部において水素バリア性を維持する滑らかな下地形状が実現される。従って、絶縁膜の上に形成される第2の水素バリア膜の膜質が向上し、その結果、水素による劣化がない容量素子を得ることができる。
本発明の半導体記憶装置において、絶縁膜は断面における角部が丸められていることが好ましい。このようにすると、容量素子を覆う絶縁膜の平面における角部だけでなく、断面における角部についても滑らかな下地形状を得ることができる。従って、絶縁膜の上に形成される第2の水素バリア膜の膜質がさらに向上する。
本発明の半導体記憶装置において、絶縁膜における上面部分、第1の側面部分及び該第1の側面部分と接続されている第2の側面部分のうち、上面部分と第1の側面部分との接続部及び第1の側面部分と第2の側面部分との接続部はいずれも丸められていることが好ましい。
本発明の半導体記憶装置において、絶縁膜は容量素子を覆う領域にのみ形成されていることが好ましい。このようにすると、容量絶縁膜が平坦ないわゆるプレーナスタック型の容量素子の場合に特に適する。なぜなら、第2の水素バリア膜を絶縁膜の上に成膜する場合に、絶縁膜の端部における立体角が大きくなって、第2の水素バリア膜の絶縁膜に対する段差被覆性が向上する。
本発明の半導体記憶装置において、絶縁膜は容量素子を囲み且つ第1の水素バリア膜を露出する溝部を有し、第2の水素バリア膜は溝部の底面及び側面を覆うと共に、底面上において第1の水素バリア膜と接続されていることが好ましい。このようにすると、絶縁膜がプレーナ型よりも高さ寸法が大きい立体スタック型の容量素子を覆う構成の場合に好適である。なぜなら、容量素子の周辺領域において容量素子を覆う絶縁膜をすべて除去しないことから、製造時に半導体基板(ウェハ)上に生じるグローバルな段差を生じにくくすることができるからである。
本発明の半導体記憶装置において、絶縁膜の平面における角部の丸められた部分における接線と絶縁膜の角部と接続されている第1の側面の延長線との第1の交点と、第1の側面の延長線と角部と接続されている第2の側面の延長線との第2の交点との距離は、0.10μm以上且つ0.50μm以下であることが好ましい。このようにすると、絶縁膜の平面における角部を確実に滑らかにすることができると共に、メモリセルの微細化にも影響を与えることがない。
本発明の半導体記憶装置において、絶縁膜の平面における角部の角落としされた部分における接線と絶縁膜の角部と接続されている第1の側面の延長線との第1の交点と、第1の側面の延長線と角部と接続されている第2の側面の延長線との第2の交点との距離は、0.10μm以上且つ0.50μm以下であることが好ましい。このようにすると、絶縁膜の平面における角部を確実に滑らかにすることができると共に、メモリセルの微細化にも影響を与えることがない。
本発明の半導体記憶装置において、誘電体膜は強誘電体からなることが好ましい。
本発明に係る半導体記憶装置の製造方法は、半導体領域の上に、水素の侵入を防止する第1の水素バリア膜を形成する工程(a)と、第1の水素バリア膜の上に、下部電極、容量絶縁膜及び上部電極を順次形成して容量素子を形成する工程(b)と、容量素子を覆うように絶縁膜を形成する工程(c)と、絶縁膜における容量素子を囲む領域に対して、角部を丸められるか又は角落としされた角部処理用マスクパターンを用いて絶縁膜をエッチングし、容量素子の周囲に第1の水素バリア膜を露出するパターニングを行なう工程(d)と、パターニングされた絶縁膜の上に、水素の侵入を防止する第2の水素バリア膜を、第1の水素バリア膜の露出部分と接続されるように形成する工程(e)とを備えていることを特徴とする。
本発明の半導体記憶装置の製造方法によると、絶縁膜における容量素子を囲む領域に対して、角部を丸められるか又は角落としされた角部処理用マスクパターンを用いて絶縁膜をエッチングし、容量素子の周囲に第1の水素バリア膜を露出するパターニングを行なうため、絶縁膜の平面における角部において水素バリア性を維持する滑らかな下地形状が実現される。従って、絶縁膜の上に形成される第2の水素バリア膜の膜質が向上し、その結果、水素による劣化がない容量素子を得ることができる。
本発明の半導体記憶装置の製造方法において、角部処理用マスクパターンは、露光されるパターンの角部が0.05μm以上且つ0.50μm以下の範囲で角落しされていることが好ましい。このようにすると、絶縁膜の平面における角部を確実に滑らかにすることができると共に、メモリセルの微細化にも影響を与えることがない。
本発明の半導体記憶装置の製造方法は、工程(d)と工程(e)との間に、パターニングされた絶縁膜に対してフッ酸によるウェットエッチングを行なう工程(f)をさらに備えていることが好ましい。このようにすると、容量素子を覆う絶縁膜の平面における角部だけでなく、断面における角部を含め全ての端部における角部についても滑らかな下地形状を得ることができるため、絶縁膜の上に形成される第2の水素バリア膜の膜質がさらに向上する。
本発明の半導体記憶装置の製造方法は、工程(d)において、絶縁膜における容量素子の周囲に溝部を形成することにより、第1の水素バリア膜を露出することが好ましい。このようにすると、絶縁膜が立体スタック型の容量素子を覆う構成の場合に好適であり、容量素子の周辺領域において容量素子を覆う絶縁膜をすべて除去しないことから、製造時に半導体基板(ウェハ)上に生じるグローバルな段差を生じにくくすることができる。
本発明の半導体記憶装置の製造方法において、誘電体膜は強誘電体からなることが好ましい。
本発明に係る半導体記憶装置及びその製造方法によると、容量素子を覆う水素バリア膜の下地膜となる絶縁膜の端部、特に平面における角部に滑らかな形状を得られるため、水素バリア膜の結晶性及び緻密性が維持されてその膜質が向上する。その結果、水素による劣化がなく、ひいてはメモリセルの微細化が可能な半導体記憶装置を実現できる。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1(a)は本発明の第1の実施形態に係る半導体記憶装置におけるキャパシタアレイの平面構成を示している。図1に示すように、半導体基板100には、STI(shallow trench isolation)等からなる素子分離領域(図示せず)により絶縁分離された複数の高濃度不純物拡散層101が列状に形成され、各高濃度不純物拡散層101の上にストレージノードと接続された複数のストレージノードコンタクトプラグ102が形成されている。
各ストレージノードコンタクトプラグ102の上にはそれぞれ下部電極103が形成されている。各下部電極103は、各高濃度不純物拡散層101と交差する方向に、すなわち行方向に延びる容量絶縁膜及び上部電極を含む複数の積層体104によりそれぞれ覆われている。ここで、容量絶縁膜と上部電極とを同一パターンとして形成しているが、必ずしも容量絶縁膜と上部電極とを同一のパターンとする必要はない。
本願明細書においては、それぞれ容量絶縁膜、上部電極及び下部電極からなる複数の容量素子(キャパシタ)が行列状に配列された領域をキャパシタアレイ領域105と呼ぶ。
キャパシタアレイ領域105は、絶縁膜である容量素子被覆膜106により覆われており、該容量素子被覆膜106は、第2の水素バリア膜である上部水素バリア膜107により覆われている。
第1の実施形態の特徴として、図1(b)及び図1(c)の部分的な拡大図に示すように、容量素子被覆膜106は、平面における角部が丸められているか又は角落としされている。これにより、容量素子被覆膜106の平面における角部において、該容量素子被覆膜106の上に成膜される上部水素バリア膜107の水素バリア性を維持できる滑らかな下地形状を得ることができる。その結果、容量素子被覆膜106の平面における角部の上に形成された上部水素バリア膜107の結晶性、緻密性及び段差被覆性等が向上し、いわゆる水素バリア性を維持できるので、製造時における水素による劣化がない強誘電体キャパシタ構造を実現することができる。
ここで、容量素子被覆膜106を構成する材料には、酸化シリコン(SiO2 )を用いることができ、特に、ボロンやリン等が添加されず且つオゾン雰囲気で成膜されるO3-NSG(non-doped silicate glass)又はO3-TEOS(tetra-ethyl-ortho-silicate)が好ましい。
なお、図1においては、キャパシタアレイ領域105には複数の容量素子を含むが、これは一例であって、キャパシタアレイ領域105が1つの容量素子を含む場合であっても、本発明の効果が減じることはない。
また、容量素子被覆膜106は、平面構成において各角部の角度を90°としているが、90°よりも鋭角であっても、本発明の効果を得ることができる。
さらに、キャパシタアレイ領域105の外側に対する角部(例えば0°から90°までの範囲)に限られない。すなわち、キャパシタアレイ領域105が凹角形の場合の内角が例えば270°から360°までの範囲の場合にも、内側の平面における角部を丸めるか又は角を落とすことにより、上部水素バリア膜107の水素バリア性を維持することができる。
図2に本発明の第1の実施形態に係る半導体記憶装置における容量素子被覆膜106の断面構成と平面構成との関係を示す。
図2に示すように、例えばシリコン(Si)からなる半導体基板100の主面には、複数の素子分離領域109により互いに絶縁分離された複数の活性領域が形成され、該活性領域には高濃度不純物拡散層101が設けられている。ここで、各高濃度不純物拡散層101の表面は、コバルトシリサイド(CoSi2 )等によりシリサイド化されていてもよい。シリサイド化によって低抵抗化を図れるため、回路動作の遅延を防止することができる。活性領域には、図示はしていないが、例えばポリシリコンからなるゲート電極と高濃度不純物拡散層101とを含む電界効果型トランジスタからなるセルトランジスタが形成される。
半導体基板100の主面上には、図示しないセルトランジスタを覆うように、例えば膜厚が約500nm〜1000nmで上面が平坦化された酸化シリコンからなる第1の絶縁膜110と、平坦化された第1の絶縁膜110の上に形成され、例えば膜厚が約5nm〜100nmで窒化シリコン(SiN)、酸窒化シリコン(SiON)又は酸化チタンアルミニウム(TiAlO)からなる第1の水素バリア膜である下部水素バリア膜112が形成されている。
第1の絶縁膜110及び下部水素バリア膜112には、これらを貫通して各高濃度不純物拡散層101と電気的に接続されるタングステン(W)又はポリシリコンからなるストレージノードコンタクトプラグ102が形成されている。下部水素バリア膜112の上には各ストレージノードコンタクトプラグ102の上端面を覆う導電性の酸素バリア膜113がそれぞれ選択的に形成されている。酸素バリア膜113の構成材料は、例えばイリジウム(Ir)、酸化イリジウム(IrO2 )、窒化チタンアルミニウム(TiAlN)又は窒化タンタルアルミニウム(TaAlN)を用いることができ、さらにはこれらのうちの少なくとも2つを含む積層体を用いることができる。各酸素バリア膜113の上には、例えば白金(Pt)、イリジウム(Ir)等の貴金属又は酸化イリジウム(IrO2 )等の貴金属の導電性酸化物からなる下部電極103が形成されている。貴金属又はその導電性酸化物は、強誘電体からなる容量絶縁膜の結晶化を図る酸素雰囲気下での熱処理において、ストレージノードコンタクトプラグ102の酸化を防止できるため好ましい。但し、強誘電体の結晶化温度が十分に低い場合には酸素バリア膜113を設ける必要はない。
また、酸素バリア膜113の最下層に窒化チタンアルミニウム(TiAlN)を用いた場合には、該窒化チタンアルミニウムは水素に対するバリア膜としても機能する。
各酸素バリア膜113及び下部電極103同士の間には、例えば酸化シリコンからなる埋め込み絶縁膜としての第2の絶縁膜115が形成されている。第2の絶縁膜115を設けることにより、強誘電体膜を例えばスピン塗布法で成膜する場合には、成膜される強誘電体膜の膜厚均一性を良好に維持することができる。
第2の絶縁膜115により埋め込まれた下部電極103の上には、強誘電体からなる容量絶縁膜116と、Pt、Ir等の貴金属又はその導電性金属酸化物からなる上部電極117が形成されている。これら下部電極103、容量絶縁膜116及び上部電極117により容量素子(強誘電体キャパシタ)130が構成される。
なお、強誘電体材料には、チタン酸ストロンチウムバリウム(SBT)、チタン酸鉛ジルコニウム(PZT)又はチタン酸ランタンバリウム(BLT)等の金属酸化物を用いることができる。
各容量素子130は、該容量素子130の厚さにより端部に生じる段差を緩和して角部を滑らかにするための第3の絶縁膜としての容量素子被覆膜106により覆われている。
ここで、図3に、上部水素バリア膜が形成された容量素子被覆膜106の角部の様子を示す。
図2及び図3に示すように、容量素子被覆膜106の上には、上部水素バリア膜107が形成され、上部水素バリア膜107はキャパシタアレイ領域105を囲むように下部水素バリア膜112の周縁部と接続されている。これにより、複数の容量素子130が下部水素バリア膜112及び上部水素バリア膜107により完全に覆われる。
下部水素バリア膜112の露出部分及び上部水素バリア膜107は、上面が平坦化された例えば酸化シリコンからなる第4の絶縁膜120により覆われ、第4の絶縁膜120の上には配線が選択的に形成される。
このように、第1の実施形態によると、キャパシタアレイ領域105を覆うように容量素子被覆膜106が形成され、さらに容量素子被覆106を覆うように上部水素バリア膜107が形成される。図2に示すように、キャパシタアレイ領域105を覆う容量素子被覆膜106の平面における角部は丸められているため、滑らかな下地形状を得ることができる。その結果、上部水素バリア膜107は、容量素子被覆膜106の平面における角部においても膜質が劣化しなくなるので、水素バリア性を高度に維持することができる。
さらに、図2に示すように、容量素子被覆106は、その断面における角部も丸められているため、容量素子被覆膜106の平面における角部だけでなく断面における角部についても、すなわち容量素子被覆膜106の上端部のすべての方向で滑らかな下地形状を得られるようになる。従って、上端部のすべての方向で滑らかな下地形状を得られた容量素子被覆膜106の上に形成される上部水素バリア膜107の膜質が向上して、製造時の水素による劣化を生じない容量素子130を得ることができる。
また、第1の実施形態においては、容量素子被覆膜106をキャパシタアレイ領域105を覆うのに必要な領域、すなわちマスクのアライメントマージン等を考慮した領域に形成し、該領域の外側においては容量素子被覆膜106及び第2の絶縁膜115は除去している。これにより、上部水素バリア膜107を成膜する際に、容量素子被覆膜106の上端部における立体角が大きくなるため、上部水素バリア膜107の段差被覆性が向上する。従って、第1の実施形態は、いわゆるプレーナスタック構造のように高さが比較的に小さい構成の容量素子130に適している。
ここで、本発明に係る容量素子被覆膜106の上端部における角部の形状を定義する。
図4(a)及び図4(b)は容量素子被覆膜106の角部の平面形状であって、図4(a)は丸め形状に対する定義を示し、図4(b)は角落とし形状に対する定義を示す。図4(a)に示すように、まず、平面における角部が丸められた形状部分(円弧部分)に接線A1を引く。次に、容量素子被覆膜106の互いに接続される2つの端面(側面)に沿った第1の直線Bと第2の直線Cとの互いの延長線の交点をEとし、接線A1と第1の直線Bとの交点をFとし、接線A1と第2の直線Cとの交点をGとすると、二等辺三角形△EFGが作図される。この作図された二等辺三角形△EFGにおける辺EFの長さ(=EG)を距離D1と定義する。
同様に、図4(b)に示すように、まず、平面における角部が角落としされた形状に沿って角落とし線A2を引く。次に、容量素子被覆膜106の互いに接続される2つの端面(側面)に沿った第1の直線Bと第2の直線Cとの互いの延長線の交点をEとし、角落とし線A2と第1の直線Bとの交点をFとし、角落とし線A2と第2の直線Cとの交点をGとすると、二等辺三角形△EFGが作図される。この作図された二等辺三角形△EFGにおける辺EFの長さ(=EG)を距離D2と定義する。
このように2種類の平面における角部を定量化した距離D1及びD2を用いて、容量素子被覆膜106の上端部を滑らかな形状とするには、これらの距離D1及びD2がどのような数値範囲を採れば好ましいかを説明する。
図5(a)〜図5(c)は図4(b)に定義した角部が角落としされたマスクを用いて試作した容量素子被覆膜106の角部を平面走査線電子顕微鏡(scanning electron micrscopy:SEM)により得た像である。なお、ここでは、好ましい数値範囲の定義に、第2の実施形態における図9に示すように、キャパシタアレイ領域105の周囲において下部水素バリア膜112を露出する溝部106aを形成する構成を用いている。
図5(a)に示す第1の角落としマスクは、距離D2が0.05μmであり、この第1の角落としマスクを用いた仕上がり寸法をD1として測定すると0.10μmとなる。同様に、図5(b)に示す第2の角落としマスクは、距離D1が0.15μmであり、仕上がり寸法D1は0.19μmとなる。図5(c)に示す第3の角落としマスクは、距離D1が0.25μmであり、仕上がり寸法D1は0.27μmとなる。なお、これらの寸法は、ウエハ上に露光されたパターンの実寸法である。
各SEM像に示すように、いずれもの角部においても、歪んだ形状を有することなく、一定の曲率を持ったラウンド形状が実現されている。マスクパターンとして角落としを一切行なわない従来の場合であっても、ナノスケールで見た場合については、ある程度のラウンド形状が存在することを考慮すると、意図的にラウンド形状を有する範囲を下記のように定めることができる。
まず、図4(b)に示したように、マスクの角部を角落とし形状とする場合には、溝部106aの幅を0.50μmとすると、その10%にあたる0.05μm程度がマスク精度の限界と考えられるため、少なくとも今回の試作でラウンド形状を得られた0.05μmを距離D2の下限とする。
また、マスクの角部を図4(a)に示したような丸め形状とする場合には、距離D2が0.05μmであるマスクを用いて得られた仕上がり寸法である0.10μmを距離D1の下限とする。
一方、距離D1及びD2の上限値は、水素バリア性を維持するという観点からは律速され得ない。なぜなら、角落としをする量(面積)を大きくしても水素バリア性が低下するというような影響は生じないからである。但し、角落としする領域を大きくすると、キャパシタアレイ領域105との間に所定の距離を取る必要から、メモリセルアレイ全体の面積の増大につながる。
従って、実際には、容量素子被覆膜106とキャパシタアレイ領域105とのマスクの重ね合わせマージンを十分に確保できる範囲を考慮すると、単層精度が0.20μmである、ラフレイヤにおけるステッパのマスク合わせの間接合わせを5回分行なう場合の精度(0.202 ×5)0.5 ≒0.447μmに、さらに加工ばらつきを加算して、0.50μm以内の範囲とすることが好ましい。ここで、5回分の間接合わせとは、例えば、容量素子被覆膜106、半導体基板100、ストレージノードコンタクトプラグ102、下部電極103、容量絶縁膜116及び上部電極117である。
(第1の実施形態の第1製造方法)
以下、本発明の第1の実施形態に係る半導体記憶装置の第1製造方法について図面を参照しながら説明する。
図6(a)〜図6(f)は第1の実施形態に係る半導体記憶装置の第1製造方法の工程順の断面構成を示し、図7(a)〜図7(c)は第1製造方法の工程順の断面構成とその一部に平面構成を付加して示している。
まず、図6(a)に示すように、Siからなる半導体基板100の主面に、STIからなる素子分離領域109を選択的に形成して、複数の活性領域を形成する。その後、イオン注入法により、各活性領域の上部にN型の高濃度不純物拡散層101を形成する。続いて、図示はしていないが、各活性領域の上にセルトランジスタを形成し、その後、化学的気相堆積(CVD)法により、半導体基板100の主面上にセルトランジスタを覆うように、膜厚が約500nm〜1000nmの酸化シリコンからなる第1の絶縁膜110を堆積する。続いて、堆積した第1の絶縁膜110の表面を化学機械研磨(CMP)法又はエッチバック法により平坦化し、続いて、平坦化された第1の絶縁膜110の上に、CVD法により、膜厚が約5nm〜100nmの窒化シリコン(SiN)等からなる下部水素バリア膜112を形成する。続いて、リソグラフィ法及びドライエッチング法により、形成された下部水素バリア膜112及び第1の絶縁膜110を貫通し、各高濃度不純物拡散層101を露出するコンタクトホールをそれぞれ形成し、スパッタ法又はCVD法により、各コンタクトホールにタングステン(W)又はポリシリコンを充填してストレージノードコンタクトプラグ102を形成する。
次に、図6(b)に示すように、蒸着法又はスパッタ法により、ストレージノードコンタクトプラグ102を含む下部水素バリア膜112の全面に、膜厚が約100nm〜300nmのイリジウム(Ir)又は酸化イリジウム(IrO2 )等からなる導電性の酸素バリア膜113と、膜厚が約50nm〜200nmの白金(Pt)又はイリジウム(Ir)等からなる下部電極103を堆積する。続いて、リソグラフィ法及びドライエッチング法により、堆積した下部電極103及び酸素バリア膜113に対して、各ストレージノードコンタクトプラグ102を含むようにパターニングする。ここで、下部電極103及び酸素バリア膜113に対するエッチングガスには塩素(Cl2 )、酸素(O2 )及びアルゴン(Ar)を含む混合ガスを用いることができる。
次に、図6(c)に示すように、CVD法により、酸素バリア膜113及び下部電極103を含む下部水素バリア膜112の上に、酸化シリコンからなる第2の絶縁膜115を堆積し、続いて、CMP法又はエッチバック法等により、堆積した第2の絶縁膜115の表面を平坦化する。これにより、酸素バリア膜113及び下部電極103からなる積層膜同士の間に第2の絶縁膜115を埋め込む。
次に、図6(d)に示すように、スピン塗布法を用いて、下部電極103を含む第2の絶縁膜115の上の全面に、SBT、PZT又はBLTを主成分とする強誘電体膜を成膜し、その後、リソグラフィ法及びドライエッチング法により、成膜した強誘電体膜に対して、行方向に互いに隣接する下部電極103を含むようにパターニングすることにより、強誘電体膜からなる容量絶縁膜116を形成する。ここで、強誘電体膜に対するエッチングガスには四フッ化炭素(CF4 )及びアルゴン(Ar)を含む混合ガスを用いることができる。
次に、図6(e)に示すように、スパッタ法等により、容量絶縁膜116を覆うように、膜厚が約50nm〜200nmで白金等の貴金属又はその導電性の酸化物からなる上部電極117を堆積する。その後、リソグラフィ法及びドライエッチング法により、容量絶縁膜116と同等の形状となるようにパターニングすることにより、上部電極117を形成する。これにより、下部電極103、容量絶縁膜116及び上部電極117からなる容量素子130が形成される。なお、ここでは、容量絶縁膜116と上部電極117とを異なるマスクを用いて2回に分けてパターニングしたが、1つのマスクで一度にパターニングしてもよい。
次に、図6(f)に示すように、CVD法により、第2の絶縁膜115の上に容量素子130を含む全面にわたって、容量素子130(キャパシタアレイ領域)の上端の角部を滑らかにするための、膜厚が約100nm〜400nmでO3-NSG又はO3 -TEOSからなる容量素子被覆膜106を成膜する。
次に、図7(a)に示すように、リソグラフィ法により、角部処理用マスク(図示せず)を用いて、成膜された容量素子被覆膜106の上に、キャパシタアレイ領域105を含むレジストパターン121を形成する。ここで、角部処理用マスクには、該マスクにおけるキャパシタアレイ領域105をマージンを見込んで覆うマスクパターン122が形成されており、該マスクパターン122の各角部が、前述で定義した距離D2として0.05μm〜0.50μmの範囲で角落としされている。
次に、図7(b)に示すように、角落としされたマスクパターン122を有する角部処理用マスクを用いて、例えばフルオロカーボンを主成分とするドライエッチングにより、容量素子被覆膜106及び第2の絶縁膜115をパターニングすることにより、下部水素バリア膜112におけるキャパシタアレイ領域105の周辺部分を露出する。このとき、容量素子被覆膜106の平面における角部は丸められた形状に仕上がる。
次に、図7(c)に示すように、CVD法により、パターニングされた容量素子被覆膜106の上面及び側面並びに第2の絶縁膜115の側面を覆うように、膜厚が約5nm〜100nmの窒化シリコン(SiN)等からなる上部水素バリア膜107を形成する。これにより、キャパシタアレイ領域105の周辺部において下部水素バリア膜112と接続し、アレイ状の容量素子130の上方、下方及び側方を覆う構造が実現される。
このように、第1の実施形態に係る第1製造方法によると、容量素子被覆膜106における上端の各角部は、水素バリア性を維持する滑らかな下地形状を得ることができるため、水素による劣化がない容量素子構造を実現することができる。
また、第1製造方法においては、容量素子被覆膜106を、キャパシタアレイ領域105を覆うために必要なマスクのアライメントマージン等を含む領域に形成し、この領域以外の容量素子被覆膜106及び第2の絶縁膜115を除去している。これにより、上部水素バリア膜107を成膜する場合に、容量素子被覆膜106の各上端部における立体角が大きくなるため、上部水素バリア膜107の容量素子被覆膜106に対する段差被覆性が向上する。従って、いわゆるプレーナスタック構造のように高さ寸法が比較的に小さい構成の場合に、容量素子被覆膜106におけるキャパシタアレイ領域105の周辺部を除去する構成が適する。
(第1の実施形態の第2製造方法)
以下、本発明の第1の実施形態に係る半導体記憶装置の第2製造方法について図面を参照しながら説明する。
図8(a)〜図8(c)は第1の実施形態に係る半導体記憶装置の第2製造方法の工程順の断面構成とその一部に平面構成を付加して示している。
まず、図8(a)は、第1製造方法における図6(a)から図7(b)までの各工程と同様の工程を経て形成された状態を示している。
次に、図8(b)に示すように、容量素子被覆膜106の上端の平面における角部を丸め形状とした後、平面における角部が丸められた容量素子被覆膜106の全面に対してフッ酸(HF)の水溶液を用いたウェットエッチングを行なう。このウェットエッチングにおいては、容量素子被覆膜106の全面を、5nm〜30nm程度だけ削ることが好ましい。ウェットエッチング量の下限値は、平面における角部に対する角落とし量とほぼ同様の効果を得るために必要な値である。一方、ウェットエッチング量の上限値は、容量素子被覆膜106は、通常、上部電極117の上側において30nm〜300nmの範囲であることから、上部電極17が露出しない範囲から決定される。
次に、図8(c)に示すように、CVD法により、ウェットエッチングによりすべての角部を丸められた容量素子被覆膜106の上面及び側面を覆うように、膜厚が約5nm〜100nmの窒化シリコン(SiN)等からなる上部水素バリア膜107を形成する。これにより、図2に示すような、キャパシタアレイ領域105の周辺部において下部水素バリア膜112と接続し、アレイ状の容量素子130の上方、下方及び側方を覆う構造が実現される。
このように、第2製造方法によると、平面における角部を丸められてパターニングされた容量素子被覆膜106に対して、さらに等方性のウェットエッチングを行なうため、容量素子被覆膜106の断面における角部も丸められる。これにより、容量素子被覆膜106の角部はより滑らかな形状となり、その結果、水素による劣化がさらに小さいキャパシタアレイ構造を得ることができる。
なお、ウェットエッチングに代えて、イオンミリング法やアルゴン(Ar)を用いたスパッタエッチによっても、容量素子被覆膜106の断面における角部を丸めることは可能である。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図9に本発明の第2の実施形態に係る半導体記憶装置における断面構成と平面構成とを示す。図9において、図2に付した構成部材と同一の構成部材には同一の符号を付すことにより説明を省略する。
図9に示すように、第2の実施形態に係る容量素子130Aは、下部水素バリア膜112の上に形成される複数の容量素子130A同士の間を埋める第2の絶縁膜115の膜厚を約500nm〜1000nmと、第1の実施形態の場合よりも厚くしている。これにより、各容量素子130Aは有底の筒形状となり、底部下部電極103A、側部下部電極103B、強誘電体からなる容量絶縁膜116及び上部電極117からなる、いわゆる立体スタック構造を採る。
さらに、第2の実施形態に係る半導体記憶装置において、キャパシタアレイ領域105を覆う容量素子被覆膜106の上端の角部は、平面においても断面においても丸められている点は第1の実施形態と同様であるが、各容量素子130Aの高さ寸法が比較的に大きくなるため、容量素子被覆膜106におけるキャパシタアレイ領域105の周囲において該容量素子被覆膜106及び第2の絶縁膜115を全面的に除去するのではなく、キャパシタアレイ領域105の周囲において下部水素バリア膜112を露出する溝部106aを形成する。図9に示す平面図においては、溝部106aのキャパシタアレイ領域105側の壁面を106Aで表わし、キャパシタアレイ領域105の反対側の壁面を106Bで表わしている。
ここで、容量素子被覆膜106における水素バリア性を維持又は向上するという観点からは、少なくともキャパシタアレイ領域105側の壁面106Aの角部が丸められていればよい。しかしながら、高集積化の観点からは、第4の絶縁膜120の上に形成する配線間のショートを防止するために、この溝部106aが第4の絶縁膜120の表面形状に影響を与えないように、すなわち転写されないように完全に埋め込む必要がある。このため、溝部106aの幅が角部においても該角部以外の直線部分と同一の幅となるように、外側の側壁106Bに対しても内側の側壁106Aと同様の形状に丸めている。これにより、容量素子被覆膜106はその角部において水素バリア性を維持する滑らかな下地形状が実現される。
さらに、図9に示すように、第2の実施形態に係る容量素子被覆106は断面における角部も丸められているため、容量素子被覆膜106の平面における角部だけでなく断面における角部についても、すなわち容量素子被覆膜106の上端部のすべての方向で滑らかな下地形状を得ることができる。従って、上端部のすべての方向で滑らかな下地形状を得られた容量素子被覆膜106の上に形成される上部水素バリア膜107の膜質が向上して、製造時の水素による劣化を生じない容量素子130を得ることができる。
また、第2の実施形態においては、容量素子被覆膜106及び第2の絶縁膜115におけるキャパシタアレイ領域105の外側部分をすべて除去するのではなく、下部水素バリア膜112と上部水素バリア膜107とを接続するための環状部分のみを溝状(溝部106a)に除去する。これにより、容量素子被覆膜106及び第2の絶縁膜115をキャパシタアレイ領域105の外側部分をすべて除去する場合と比べて、半導体基板10上の全面に生じるグローバルな段差の影響を受けにくい構造を得られる。従って、いわゆる立体スタック構造であって、高さ寸法が比較的に大きい構成の容量素子130Aの場合には、容量素子被覆膜106及び第2の絶縁膜115におけるキャパシタアレイ領域105の周辺部に溝部106aを設ける構成が好ましい。
(第2の実施形態の第1製造方法)
以下、本発明の第2の実施形態に係る半導体記憶装置の第1製造方法について図面を参照しながら説明する。
図10(a)〜図10(e)は第2の実施形態に係る半導体記憶装置の第1製造方法の工程順の断面構成を示し、図11(a)〜図11(c)は第1製造方法の工程順の断面構成とその一部に平面構成を付加して示している。
まず、図10(a)に示すように、Siからなる半導体基板100の主面に、STIからなる素子分離領域109を選択的に形成して、複数の活性領域を形成する。その後、イオン注入法により、各活性領域の上部にN型の高濃度不純物拡散層101を形成する。続いて、図示はしていないが、各活性領域の上にセルトランジスタを形成し、その後、CVD法により、半導体基板100の主面上にセルトランジスタを覆うように、膜厚が約500nm〜1000nmの酸化シリコンからなる第1の絶縁膜110を堆積する。続いて、堆積した第1の絶縁膜110の表面をCMP法又はエッチバック法により平坦化し、続いて、平坦化された第1の絶縁膜110の上に、CVD法により、膜厚が約5nm〜100nmの窒化シリコン(SiN)等からなる下部水素バリア膜112を形成する。続いて、リソグラフィ法及びドライエッチング法により、形成された下部水素バリア膜112及び第1の絶縁膜110を貫通し、各高濃度不純物拡散層101を露出するコンタクトホールをそれぞれ形成し、スパッタ法又はCVD法により、各コンタクトホールにタングステン(W)又はポリシリコンを充填してストレージノードコンタクトプラグ102を形成する。
次に、図10(b)に示すように、蒸着法又はスパッタ法により、ストレージノードコンタクトプラグ102を含む下部水素バリア膜112の全面に、膜厚が約100nm〜300nmのイリジウム(Ir)又は酸化イリジウム(IrO2 )等からなる導電性の酸素バリア膜113と、膜厚が約50nm〜200nmの白金(Pt)又はイリジウム(Ir)等からなる底部下部電極103Aを堆積する。続いて、リソグラフィ法及びドライエッチング法により、堆積した底部下部電極103A及び酸素バリア膜113に対して、各ストレージノードコンタクトプラグ102を含むようにパターニングする。
次に、図10(c)に示すように、CVD法により、酸素バリア膜113及び底部下部電極103Aを含む下部水素バリア膜112の上に、膜厚が約500nm〜1000nmの酸化シリコンからなる第2の絶縁膜115を堆積し、続いて、CMP法又はエッチバック法等により、堆積した第2の絶縁膜115の表面を平坦化する。その後、リソグラフィ法及びドライエッチング法により、平坦化された第2の絶縁膜115に各底部下部電極103Aを露出する開口部115aをそれぞれ形成する。続いて、蒸着法又はスパッタ法により、各開口部115aを含む第2の絶縁膜115の上に、膜厚が約50nm〜200nmの白金(Pt)等の貴金属又は貴金属の導電性酸化物からなる電極形成膜を堆積し、堆積した電極形成膜に対してハロゲンガスを主成分とするエッチングガスを用いたエッチバックを行なって、各開口部115の側壁上に側部下部電極103Bを形成する。
次に、図10(d)に示すように、各種金属ソースをガス化して成膜するCVD法又は液体ソースをミスト化して成膜するLSMCD(Liquid Source Misted Chemical Vapor Deposition)法を用いて、側部下部電極103Bが形成された各開口部115aを含む第2の絶縁膜115の上の全面に、SBT、PZT又はBLTを主成分とする強誘電体膜を成膜する。続いて、スパッタ法等により、強誘電体膜を覆うように、膜厚が約50nm〜200nmで白金等の貴金属又はその導電性の酸化物からなる電極形成膜を堆積する。その後、リソグラフィ法及びドライエッチング法により、成膜した強誘電体膜及び電極形成膜に対して、行方向に互いに隣接する底部下部電極103Aを含むようにパターニングすることにより、強誘電体膜からなる容量絶縁膜116と電極形成膜からなる上部電極117とを同時に形成する。これにより、底部下部電極103A、側部下部電極103B、容量絶縁膜116及び上部電極117からなる容量素子130Aが形成される。なお、第2の実施形態においては、容量絶縁膜116と上部電極117とを1つのマスクにより1度にパターニングしたが、異なるマスクを用いて2回に分けてパターニングしてもよい。
次に、図10(e)に示すように、CVD法により、第2の絶縁膜115の上に容量素子130Aを含む全面にわたって、容量素子130A(キャパシタアレイ領域)の上端の角部を滑らかにするための、膜厚が約50nm〜400nmでO3-NSG又はO3-TEOSからなる容量素子被覆膜106を成膜する。
次に、図11(a)に示すように、リソグラフィ法により、角部処理用マスク(図示せず)を用いて、成膜された容量素子被覆膜106の上に、キャパシタアレイ領域105を含むレジストパターン123を形成する。ここで、角部処理用マスクには、該マスクにおけるキャパシタアレイ領域105の周辺部をマージンを含めて覆う溝部形成用の環状のマスクパターン124が形成されており、該マスクパターン124の各角部が、前述した距離D2として0.05μm〜0.50μmの範囲で角落としされている。
次に、図11(b)に示すように、角落としされたマスクパターン124を有する角部処理用マスクを用いて、例えばフルオロカーボンを主成分とするドライエッチングにより、容量素子被覆膜106及び第2の絶縁膜115に対してパターニングを行なって、環状の溝部106aを形成し、該環状の溝部106aから下部水素バリア膜112を露出する。このとき、容量素子被覆膜106の平面における角部は丸められた形状に仕上がる。
次に、図11(c)に示すように、CVD法により、パターニングされた容量素子被覆膜106の上面及び側面並びに溝部106aの底面及び壁面を覆うように、膜厚が約5nm〜100nmの窒化シリコン(SiN)等からなる上部水素バリア膜107を形成する。これにより、キャパシタアレイ領域105の周辺部に形成された溝部106aの底部において下部水素バリア膜112と接続し、アレイ状の容量素子130Aの上方、下方及び側方を覆う構造が実現される。特に、側方からの水素の侵入を2重に防止する点で効果が大きい。
このように、第2の実施形態に係る第1製造方法によると、容量素子被覆膜106における上端の各角部は、水素バリア性を維持する滑らかな下地形状を得ることができるため、水素による劣化がない容量素子構造を実現することができる。
その上、第2の実施形態においては、容量素子被覆膜106及び第2の絶縁膜115におけるキャパシタアレイ領域105の外側部分をすべて除去するのではなく、下部水素バリア膜112と上部水素バリア膜107とを接続するための環状の溝部106aを形成する。このように、容量素子被覆膜106及び第2の絶縁膜115に対して溝部106aに相当する部分のみを除去するため、容量素子被覆膜106及び第2の絶縁膜115をキャパシタアレイ領域105の外側で全面的に除去した場合と比べてグローバルな段差の影響を受けにくい構造となる。従って、いわゆる立体スタック構造を持つ容量素子130Aのように、高さ寸法が比較的に大きい構成の場合に、容量素子被覆膜106及び第2の絶縁膜115におけるキャパシタアレイ領域105の周辺部に溝部106aを設ける構成が適する。従って、第2の実施形態は、例えばシステムLSIに混載されるFeRAM装置に必須の立体スタック構造を持つ強誘電体キャパシタアレイを覆う構成に好適である。
(第2の実施形態の第2製造方法)
以下、本発明の第2の実施形態に係る半導体記憶装置の第2製造方法について図面を参照しながら説明する。
図12(a)〜図12(c)は第2の実施形態に係る半導体記憶装置の第2製造方法の工程順の断面構成とその一部に平面構成を付加して示している。
まず、図12(a)は、第1製造方法における図10(a)から図11(b)までの各工程と同様の工程を経て形成された状態を示している。
次に、図12(b)に示すように、容量素子被覆膜106に形成した溝部106aの上端の平面における角部を丸め形状とした後、平面における角部が丸められた容量素子被覆膜106の全面に対してフッ酸(HF)の水溶液を用いたウェットエッチングを行なう。このウェットエッチングにおいては、容量素子被覆膜106の全面を、5nm〜30nm程度だけ削ることが好ましい。ウェットエッチング量の下限値は、平面における角部に対する角落とし量とほぼ同様の効果を得るために必要な値である。一方、ウェットエッチング量の上限値は、容量素子被覆膜106は、通常、上部電極117の上側において30nm〜300nmの範囲であることから、上部電極17が露出しない範囲から決定される。
次に、図12(c)に示すように、CVD法により、ウェットエッチングによりすべての角部を丸められた容量素子被覆膜106の上面及び側面を覆うように、膜厚が約5nm〜100nmの窒化シリコン(SiN)等からなる上部水素バリア膜107を形成する。これにより、図9に示すような、キャパシタアレイ領域105の周辺部において下部水素バリア膜112と接続し、アレイ状の容量素子130Aの上方、下方及び側方を覆う構造が実現される。
このように、第2製造方法によると、平面における角部を丸められてパターニングされた容量素子被覆膜106に対して、さらに等方性のウェットエッチングを行なうため、容量素子被覆膜106の断面における角部も丸められる。これにより、容量素子被覆膜106の角部はより滑らかな形状となり、その結果、水素による劣化がさらに小さいキャパシタアレイ構造を得ることができる。
なお、ウェットエッチングに代えて、イオンミリング法やアルゴン(Ar)を用いたスパッタエッチによっても、容量素子被覆膜106の断面における角部を丸めることは可能である。
本発明に係る半導体記憶装置及びその製造方法は、容量素子を覆う水素バリア膜の下地膜となる絶縁膜の角部、特に平面における角部に滑らかな形状を得られるため、水素バリア膜の結晶性及び緻密性が維持されてその膜質が向上するという効果を有し、容量絶縁膜に強誘電体を用いた容量素子と該容量素子への水素の侵入を防ぐ水素バリア膜とを有する半導体記憶装置及びその製造方法等に有用である。
(a)〜(c)は本発明の第1の実施形態に係る半導体記憶装置におけるキャパシタアレイを示し、(a)は平面図であり、(b)はキャパシタアレイ領域を覆う容量素子被覆膜の角部の一の平面形状を示す部分的な拡大図であり、(c)は容量素子被覆膜の角部の他の平面形状を示す部分的な拡大図である。 本発明の第1の実施形態に係る半導体記憶装置におけるキャパシタアレイを示す断面図と部分的な平面図である。 本発明の第1の実施形態に係る半導体記憶装置におけるキャパシタアレイを覆う容量素子被覆膜の角部を示す部分的な斜視図である。 (a)及び(b)は本発明に係る容量素子被覆膜の平面における角部の定義を示し、(a)は丸め形状を定義する平面図であり、(b)は角落とし形状を定義する平面図である。 (a)〜(c)は本発明に係る容量素子被覆膜に対して角落とし量がそれぞれ異なるマスクを用いた場合の仕上がり形状を示すSEM像である。 (a)〜(f)は本発明の第1の実施形態に係る半導体記憶装置におけるキャパシタアレイの第1製造方法を示す工程順の構成断面図である。 (a)〜(c)は本発明の第1の実施形態に係る半導体記憶装置におけるキャパシタアレイの第1製造方法を示す工程順の平面図を一部に含む構成断面図である。 (a)〜(c)は本発明の第1の実施形態に係る半導体記憶装置におけるキャパシタアレイの第2製造方法を示す工程順の平面図を一部に含む構成断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る半導体記憶装置におけるキャパシタアレイを示す断面図と部分的な平面図である。 (a)〜(e)は本発明の第2の実施形態に係る半導体記憶装置におけるキャパシタアレイの第1製造方法を示す工程順の構成断面図である。 (a)〜(c)は本発明の第2の実施形態に係る半導体記憶装置におけるキャパシタアレイの第1製造方法を示す工程順の平面図を一部に含む構成断面図である。 (a)〜(c)は本発明の第2の実施形態に係る半導体記憶装置におけるキャパシタアレイの第2製造方法を示す工程順の平面図を一部に含む構成断面図である。 従来の強誘電体キャパシタを示す断面図である。
符号の説明
100 半導体基板
101 高濃度不純物拡散層
102 ストレージノードコンタクトプラグ
103 下部電極
103A 底部下部電極
103B 側部下部電極
104 容量絶縁膜及び上部電極を含む積層体
105 キャパシタアレイ領域
106 容量素子被覆膜
106a 溝部
106A キャパシタアレイ領域側の壁面
106B キャパシタアレイ領域の反対側の壁面
107 上部水素バリア膜
109 素子分離領域
110 第1の絶縁膜
112 下部水素バリア膜
113 酸素バリア膜
115 第2の絶縁膜
116 容量絶縁膜
117 上部電極
120 第4の絶縁膜
121 レジストパターン
122 マスクパターン
123 レジストパターン
124 マスクパターン

Claims (13)

  1. 半導体領域に形成され、水素の侵入を防止する第1の水素バリア膜と、
    前記第1の水素バリア膜の上に順次形成され、下部電極、容量絶縁膜及び上部電極により構成された容量素子と、
    前記容量素子を覆う絶縁膜と、
    前記絶縁膜の上に形成され且つ前記容量素子の周囲で前記第1の水素バリア膜と接続された、水素の侵入を防止する第2の水素バリア膜とを備え、
    前記絶縁膜は、平面における角部が丸められているか又は角落としされていることを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 前記絶縁膜は、断面における角部が丸められていることを特徴とする請求項1に記載の半導体記憶装置。
  3. 前記絶縁膜における上面部分、第1の側面部分及び該第1の側面部分と接続されている第2の側面部分のうち、前記上面部分と前記第1の側面部分との接続部及び前記第1の側面部分と前記第2の側面部分との接続部は、いずれも丸められていることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体記憶装置。
  4. 前記絶縁膜は、前記容量素子を覆う領域にのみ形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の半導体記憶装置。
  5. 前記絶縁膜は前記容量素子を囲み且つ前記第1の水素バリア膜を露出する溝部を有し、
    前記第2の水素バリア膜は前記溝部の底面及び側面を覆うと共に、前記底面上において前記第1の水素バリア膜と接続されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の半導体記憶装置。
  6. 前記絶縁膜の平面における角部の丸められた部分における接線と前記絶縁膜の前記角部と接続されている第1の側面の延長線との第1の交点と、前記第1の側面の延長線と前記角部と接続されている第2の側面の延長線との第2の交点との距離は、0.10μm以上且つ0.50μm以下であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の半導体記憶装置。
  7. 前記絶縁膜の平面における角部の角落としされた部分における接線と前記絶縁膜の前記角部と接続されている第1の側面の延長線との第1の交点と、前記第1の側面の延長線と前記角部と接続されている第2の側面の延長線との第2の交点との距離は、0.10μm以上且つ0.50μm以下であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の半導体記憶装置。
  8. 前記誘電体膜は、強誘電体からなることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の半導体記憶装置。
  9. 半導体領域の上に、水素の侵入を防止する第1の水素バリア膜を形成する工程(a)と、
    前記第1の水素バリア膜の上に、下部電極、容量絶縁膜及び上部電極を順次形成して容量素子を形成する工程(b)と、
    前記容量素子を覆うように絶縁膜を形成する工程(c)と、
    前記絶縁膜における前記容量素子を囲む領域に対して、角部を丸められるか又は角落としされた角部処理用マスクパターンを用いて前記絶縁膜をエッチングし、前記容量素子の周囲に前記第1の水素バリア膜を露出するパターニングを行なう工程(d)と、
    パターニングされた前記絶縁膜の上に、水素の侵入を防止する第2の水素バリア膜を、前記第1の水素バリア膜の露出部分と接続されるように形成する工程(e)とを備えていることを特徴とする半導体記憶装置の製造方法。
  10. 前記角部処理用マスクパターンは、露光されるパターンの角部が0.05μm以上且つ0.50μm以下の範囲で角落しされていることを特徴とする請求項9に記載の半導体記憶装置の製造方法。
  11. 前記工程(d)と前記工程(e)との間に、パターニングされた前記絶縁膜に対してフッ酸によるウェットエッチングを行なう工程(f)をさらに備えていることを特徴とする請求項9又は10に記載の半導体記憶装置の製造方法。
  12. 前記工程(d)において、前記絶縁膜における前記容量素子の周囲に溝部を形成することにより、前記第1の水素バリア膜を露出することを特徴とする請求項9〜11のいずれか1項に記載の半導体記憶装置の製造方法。
  13. 前記誘電体膜は、強誘電体からなることを特徴とする請求項9〜12のいずれか1項に記載の半導体記憶装置の製造方法。
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