JP2006147335A - 燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 低温環境下での燃料電池本体の締付圧力を適切に調整制御して、電池性能の低下を防止することを課題とする。
【解決手段】 燃料電池システムの運転停止中に、温度センサー6で測定された温度に基づいて、燃料電池本体1の温度が氷点下になると判断または推定される場合には、制御手段7の制御の下に油圧プレス4により燃料電池本体1の締付圧力を緩和して構成される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、燃料電池本体の締付圧力を制御する燃料電池システムに関する。
従来、この種の技術としては、例えば以下に示す文献に記載されたものが知られている(特許文献1参照)。この文献には、燃料電池システムの起動時に、燃料電池本体の昇温の必要性があると判断した場合には、窒素ガス給排装置の排出制御バルブを開側に制御して、エアシリンダ内の圧力を抜き、燃料電池本体をその積層方向に加圧する加圧力を低下させている。これにより、燃料電池本体を構成する電解質膜、電極等の部材間の接触抵抗を増大させることで、燃料電池本体の内部損失が大きくなり内部の発熱量が増加し、外部電源やヒータ等の加熱手段を用いることなしに燃料電池本体を昇温させるようにしている。 また、特許文献2には、空気圧により燃料電池本体の電極反応部の締付力を任意に調整する発明が記載されている。
特開平7−302607号公報 特開平8−222263号公報
発電により生成された水分が燃料電池本体の内部に残留した状態で、氷点下に曝されて水分が凍結すると、水分の体積膨張により燃料電池本体の締付圧力が増大する。締付圧力が増大すると、燃料電池本体の触媒層やガス拡散層がクリープして気孔が小さくなり、電池の性能が低下するおそれがあった。
しかし、上述した従来の技術では、燃料電池本体が氷点下に曝されて残留水分が凍結することを考慮して締付圧力を調整制御していないので、上述した不具合を招くおそれがあった。
そこで、本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、低温環境下での燃料電池本体の締付圧力を適切に調整制御して、電池性能の低下を防止した燃料電池システムを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の課題を解決する手段は、電解質膜を挟んで燃料極と酸化剤極が配置された膜電極複合体を含み、燃料ガスと酸化剤ガスとの化学反応により発電を行う燃料電池を備えた燃料電池システムにおいて、前記燃料電池の締付圧力を調整する締付圧力調整手段と、前記燃料電池の温度を測定または推定する温度検出手段と、前記燃料電池システムの運転停止中に、前記温度検出手段で測定または推定された温度に基づいて、前記燃料電池の温度が氷点下になると判断または推定される場合には、前記締付圧力調整手段により前記燃料電池の締付圧力を緩和する制御手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、燃料電池が氷点下になると判断または推定される場合に、燃料電池の締付圧力を緩和することで、膜電極複合体のクリープを抑制することができる。これにより、クリープにより生じやすい水素や酸素のガス拡散阻害による燃料電池の性能低下を抑制することができる。
以下、図面を用いて本発明を実施するための最良の実施例を説明する。
図1は本発明の実施例1に係る燃料電池システムの構成を示す図である。図1に示す実施例1のシステムは、電解質膜の両側に燃料極(アノード極)と酸化剤極(カソード極)をそれぞれ配置した膜電極複合体と、これを挟持するように設けられた燃料ガスセパレータと酸化剤ガスセパレータを含む単位電池(何れも図示せず)を複数積層して構成される燃料電池本体1は、積層方向の両端にエンドプレート2a,2bを有する。
一方のエンドプレート2a側には、皿バネ3と油圧プレス4が設置されており、油圧プレス4は燃料電池本体1の中を貫通して設けられている複数のロッド5を介して他方のエンドプレート2bに固定されている。油圧プレス4はプレス板35を有し、油圧によりプレス板35が図中のX軸方向に動くことで皿バネ3の変位(潰れ代)を変化させて燃料電池本体1の積層方向への締付面圧を制御している。
また、エンドプレート2aには温度センサー6が設けてあり、温度センサー6で検出した温度により油圧プレス4のプレス板35の変位を制御する。締付面圧を制御する方法は油圧プレス4に限らず、空気プレスや他の流体を用いたプレスでも構わない。また、温度センサー6は熱電対やサーミスタなど種類は問わず、ここではエンドプレート2bに設けたが、エンドプレート2bでもよく、更に任意の単位電池表面や内部に設けてもよい。更に、燃料電池本体1には、燃料ガス、酸化剤ガス、冷媒をそれぞれ供給並びに排出するためのラインが存在するが、ここでは直接関係がないために記載を省略した。
また、この燃料電池システムは、制御手段7を備えている。この制御手段7は、本システムの運転を制御する制御中枢として機能し、プログラムに基づいて各種動作処理を制御するコンピュータに必要な、CPU、記憶装置、入出力装置等の資源を備えた例えばマイクロコンピュータ等により実現される。制御手段7は、温度センサー6を含む本システムの各センサ(図示せず)からの信号を読み込み、読み込んだ各種信号ならびに予め内部に保有する制御ロジック(プログラム)に基づいて、油圧プレス4を含む本システムの各構成要素に指令を送り、以下に説明する、燃料電池本体1の積層方向への締付面圧の制御を含む本システムの運転/停止に必要なすべての動作を統括管理して制御する。
図2のフローチャートに本発明の実施例1における燃料電池システムの制御方法の手順を示す。図2において、燃料電池システムの停止時(停止中)において、まず温度センサー6により燃料電池本体1の温度を検出する(ステップS20)。温度センサー6が検出する温度が0℃以下となったか否かを判別し(ステップS21)、0℃以下になった場合には油圧プレス4のプレス板位置を変化させ、燃料電池本体1の締付圧力を緩和する(ステップS22)。締付圧力を緩和した時点で再び温度センサー6の温度を検出する(ステップS23)。温度センサー6が検出する温度が0℃以上になったか否かを判別し(ステップS24)、0℃以上になった場合には、油圧プレス4のプレス板位置を変化させ、燃料電池本体1の締付圧力を増加する(ステップS25)。
燃料電池システムを停止した際には、燃料電池本体1における電解質膜や燃料極、酸化剤極といった電極内部、更にはガス拡散層内部に水が存在する。このような状態で燃料電池本体1が氷点下になった場合には、上記の水のうちの少なくとも一部は凍るために膨張して体積が増すので、従来の燃料電池本体の締付手段では氷点下において締付圧力が増すために電極やガス拡散層がクリープしていた。
しかし、この実施例1では、締付圧力調整手段として機能する油圧プレス4と電池温度判断手段として機能する温度センサー6により燃料電池本体1が氷点下になると判断または推定される場合に、締付圧力を緩和するので、上記のようなクリープを抑制することができる。また、燃料電池本体1の温度が実際に氷点に到達した時点で締付圧力を緩和することで、制御の精度がよくなり効果的にクリープを抑制することかできる。
更に、燃料電池本体1の締付圧力が緩和された状態で燃料電池システムを起動した場合には、水素や空気のリークが生じるため発電を継続することは困難であるが、締付圧力調整手段と電池温度判断手段により燃料電池本体1が氷点より高いと判断または推定される場合には、締付圧力を増大させるので、クリープのみならず上記のようなガスリークを抑制することができる。加えて、燃料電池本体1の温度が実際に氷点に到達した時点で締付圧力を緩和することで、制御の精度がよくなり、クリープのみならず効果的にガスリークを抑制することかできる。
したがって、上記実施例1では、クリープにより生じやすい水素や酸素のガス拡散阻害による燃料電池本体1の性能低下を抑制でき、氷点下に曝されても耐久性に優れた燃料電池システムを得ることができる。また、効果的な制御でより耐久性に優れた燃料電池システムを得ることができる。更に、氷点下に曝されても耐久性に優れた燃料電池システムで、かつガスリークを抑制して再び起動することができるので、安全で発電効率の低下の少ない燃料電池システムを実現することができる。
図3は本発明の実施例2に係る燃料電池システムの構成を示す図である。図2に示す実施例1のシステムは、電解質膜の両側に燃料極と酸化剤極をそれぞれ配置した膜電極複合体と、これを挟持するように設けられた燃料ガスセパレータと酸化剤ガスセパレータを含む単位電池(何れも図示せず)を複数積層して構成される燃料電池本体1は、積層方向の両端にエンドプレート2a,2bを有する。一方のエンドプレート2a側には支持板8と窒素圧力容器9が設置されており、支持板8は燃料電池本体1の中を貫通して設けられている複数のロッド5を介して他方のエンドプレート2bに固定されている。
窒素圧力容器9は、風船のような機能を有し、内圧が上がってエンドプレート2aをエンドプレート2b側に押すことで燃料電池本体1の締付面圧を増加させる。窒素は高圧窒素ボンベ(図示せず)から窒素供給ライン10に設けられた三方バルブ11、バルブ12を介して窒素圧力容器9に供給され加圧される。圧力を緩和するときは、バルブ12を介して三方バルブ11から開放ライン13に窒素を逃がす。
燃料電池本体1には水素供給ライン14から水素が供給され、水素排出ライン15から排出された水素は水素ポンプ16を有する水素循環ライン17を通って水素供給ライン14に再び戻り燃料電池本体1に再供給される。水素を排出する場合は、バルブ18を介して水素排出ライン15から排出される。空気は循環系を有さず、空気供給ライン19を介して燃料電池本体1に供給され、空気排出ライン20から排出される。また、燃料電池本体1を冷却する冷媒に関しても空気と同様に、冷媒供給ライン21を介して燃料電池本体1に供給され、冷媒排出ライン22から排出される。
燃料電池本体1から取り出す電力は、制御手段7により制御される。また、制御手段7は、冷媒排出ライン22に設けられた冷媒出口温度センサー23と燃料電池システムが曝される外気の温度を検出する外気温度センサー24から与えられる温度信号を読み取り、三方バルブ11とバルブ12の開閉を制御する。更に、制御手段7は、燃料電池本体1や冷媒の熱容量、燃料電池本体1を覆っている断熱材(図示せず)の熱容量や熱伝導率に基づいて制御ロジックが構築され、この制御ロジックに基づいて三方バルブ11やバルブ12を制御する。
なお、ここでは高圧窒素ボンベより窒素を供給して燃料電池本体1の締付圧力を増しているが、ガスは窒素に限ったわけではなくヘリウムや空気、燃料の水素でも構わない。また、図3ならびに以下に説明する図5において、図1と同符号の構成は、図1で説明した機能も有する。
図4のフローチャートに本発明の実施例2における燃料電池システムの制御方法の手順を示す。図4において、燃料電池システムの停止中に、冷媒出口温度センサー23の温度を検出する(ステップS40)。続いて、外気温度センサー24で外気温度を検出する(ステップS41)。上記2つの温度検出は順不同でよい。
これらの温度検出、並びに燃料電池本体1と冷媒の熱容量、断熱材の熱容量と熱伝導率から計算し、燃料電池本体1の温度が0℃以下になったと推定できるか否かを判別し(ステップS42)、推定できる場合には、制御手段7によりバルブ12、三方バルブ11を制御して窒素圧力容器9中の窒素の一部を開放し、燃料電池本体1の締付圧力を緩和する(ステップS43)。
一方、0℃以下になったと推定されない場合は、上記の温度検出を継続する。ここで、燃料電池システムを起動することになった場合(燃料電池システムの起動トリガーがオンとなった場合)には、まず冷媒出口温度センサー23で冷媒出口温度を検出する(ステップS44)。続いて、燃料電池本体1で発電を開始する(ステップS45)。すなわち、制御手段7の制御の下に燃料電池本体1から電流を取り出す。
次に、燃料電池本体1から取り出す電流の履歴と、それによって変化する燃料電池本体1の電圧の履歴に基づいて、燃料電池本体1における発熱量を計算し、計算で得られた発熱量と燃料電池本体1や断熱材の熱容量などに基づいて推定できる燃料電池本体1の温度が0℃以上になったと推定できるか否かを判別する(ステップS46)。判別の結果、0℃以上になったと推定できる場合には、制御手段7によりバルブ12、三方バルブ11を介して窒素圧力容器9に窒素を供給して締付圧力を増加する(ステップS47)。なお、0℃以下になったと推定されず、燃料電池システムを起動する場合には、窒素圧力を開放することなく再び燃料電池システムを起動すればよい。
上記制御方法を採用することで、締付圧力調整手段として機能する窒素圧力容器9と、電池温度判断手段として機能する冷媒出口温度センサー23ならびに外気温度センサー24により燃料電池本体1が氷点下になると判断または推定される場合に締付圧力を緩和するので、先の実施例1で説明したようなクリープを抑制することができる。また、燃料電池本体1の内部または表面などに温度測定手段がなくても、燃料電池本体1の周辺温度と外気温度を測定または推定する手段があれば燃料電池本体1が氷点に到達する時間を予測できるので、燃料電池本体1専用の温度検出手段がなくても締付圧力の緩和制御が可能となる。
また、燃料電池本体1の締付圧力が緩和された状態で燃料電池システムを起動した場合には、水素や空気のリークが生じるため発電を継続することは困難であるが、締付圧力調整手段と電池温度判断手段により燃料電池本体1が氷点より高いと判断または推定される場合には、締付圧力を増大するので、クリープのみならず上記のようなガスリークを抑制することができる。
更に、燃料電池本体1の内部または表面などに温度測定手段がなくても、燃料電池本体1から取り出す電流と燃料電池本体1の電圧から燃料電池本体1の発熱量を算出して燃料電池本体1が氷点に到達する時間を予測できるので、燃料電池本体1専用の温度検出手段がなくても締付圧力の制御が可能となる。
加えて、締付圧力を制御する際に圧縮性流体を使用する場合には、流体温度を下げることで流体圧力が下がる。例えば空気を用いると、理想気体の状態方程式PV=nRTより同じ体積条件において絶対温度と圧力は比例する。従って、氷点下においても温度が低くなると流体圧力が低くなる。
一方、燃料電池本体1内部に存在する水は全て0℃で凍るわけではなく、触媒層における径の小さいポアやクラスターに存在する水分の凝固点は低くなるため、0℃以下でも凍結による体積膨張が生じる。従って、上記の通り圧縮性流体を使用することで、0℃以下において温度が下がっても圧力を微調整して下げることができるので、前記体積膨張による触媒層の構造変化やクリープを抑制することができる。
したがって、この実施例2では、クリープにより生じやすい水素や酸素のガス拡散阻害による燃料電池本体1の性能低下を抑制でき、氷点下に曝されても耐久性に優れた燃料電池システムを得ることができる。また、クリープを抑制できることに加え、省力化が可能な燃料電池システムを提供することができる。
また、氷点下に曝されても耐久性に優れた燃料電池システムで、かつガスリークを抑制して再び起動することができるので、安全で発電効率の低下の少ない燃料電池システムとすることができる。更に、氷点下において更に温度が下がっても、触媒層のクリープや構造変化を抑制することができる燃料電池システムを提供することができる。
図5は本発明の実施例3に係る燃料電池システムの構成を示す図である。図5に示す実施例3のシステムは、電解質膜の両側に燃料極と酸化剤極をそれぞれ配置した膜電極複合体と、これを挟持するように設けられた燃料ガスセパレータと酸化剤ガスセパレータを含む単位電池(何れも図示せず)を複数積層して構成される燃料電池本体1は、積層方向の両端にエンドプレート2a,2bを有する。一方のエンドプレート2a側には支持板8と空気圧力容器25が設置されており、支持板8は燃料電池本体1の中を貫通して設けられている複数のロッド5を介して他方のエンドプレート2bに固定されている。
空気圧力容器25は、風船のような機能を有し、内圧が上がってエンドプレート2aをエンドプレート2b側に押すことで燃料電池本体1の締付面圧を増加させる。空気は後述する燃料電池本体1の反応ガスとして供給される空気の供給源であるコンプレッサー26から三方バルブ27、バルブ12を介して空気圧力容器25に供給され加圧される。圧力を緩和するときは、バルブ12を介して三方バルブ27から開放ライン28に空気を逃がす。なお、締付圧力の制御は、燃料電池本体1に供給される空気に代えて、燃料電池本体1に供給される水素を用いるようにしてもよい。
また、燃料電池本体1には水素供給ライン14を介して水素が供給され、水素排出ライン15から排出された未使用の水素は、イジェクター29を有する水素循環ライン17を通って水素供給ライン14に再び戻り燃料電池本体1に再供給される。水素を排出する場合は、バルブ18を介して水素排出ライン15から排出される。
空気は循環系を有さず、空気供給ライン19を介して燃料電池本体1に供給され、空気排出ライン20から排出される。また、冷媒に関しても空気と同様に冷媒供給ライン21を介して燃料電池本体1に供給され、冷媒排出ライン22から排出される。
燃料電池本体1から取り出す電力は、制御手段7により制御される。また、制御手段7は燃料電池本体1のエンドプレート2bに設けた温度センサー30から与えられる燃料電池本体1の温度信号を読み取り、三方バルブ27とバルブ12の開閉を制御する。ここでは、反応ガスとしての空気と締付圧力を制御するための空気を同じコンプレッサー26から供給しているが、これに限らず別々の動力源としても構わない。
図6に本発明の実施例3における燃料電池システムの制御方法の手順を示す。図6において、燃料電池システムの停止中において、まず温度センサー30で燃料電池本体1の温度を検出する(ステップS60)。続いて、温度センサー30の温度が0℃以下になったか否かを判別し(ステップS61)、0℃以下になった場合には、制御手段7によりバルブ12、三方バルブ27を制御して空気圧力容器25中の空気の一部を開放し、燃料電池本体1の締付圧力を緩和する(ステップS62)。一方、0℃以下になったと推定されない場合は、上記の温度検出を継続する。
締付圧力を緩和した後も、温度センサー30による温度検出を継続する(ステップS63)。引き続いて、温度センサー30の温度が0℃以上となったか否かを判別し(ステップS64)、0℃以上になった場合には、燃料電池システムの起動を待機するステート(待機状態)に入る(ステップS65)。一方、0℃以上とならない場合には、温度センサー30の温度が0℃以上となるか否かの判断を継続する。
燃料電池システムの起動を待機するステートに移行した後、燃料電池システムの起動トリガーがオンとなったか否かを判別し(ステップS66)、トリガーがオンになった場合には、コンプレッサー26を起動する(ステップS67)。一方、トリガーがオンにならない場合には、再び温度センサー30の温度を検出する処理(ステップS63)に戻る。 次に、制御手段7によりバルブ12、三方バルブ27を制御して空気圧力容器25に空気を供給して締付圧力を増加した後(ステップS68)、燃料電池本体1の発電を開始する(ステップS69)。
上記制御方法を採用することで、締付圧力調整手段として機能する空気圧力容器25と、電池温度判断手段として機能する温度センサー30により燃料電池本体1が氷点下になると判断または推定される場合に締付圧力を緩和するので、先の実施例1で説明したようなクリープを抑制することができる。また、燃料電池本体1の温度が実際に氷点に到達した時点で締付圧力を緩和することで、制御の精度がよくなり効果的にクリープを抑制することかできる。
更に、燃料電池本体1の締付圧力が緩和された状態で燃料電池システムを起動した場合には、水素や空気のリークが生じるため発電を継続することは困難であるが、締付圧力調整手段と電池温度判断手段により燃料電池本体1が氷点より高いと判断または推定される場合に、締付圧力を増大させるので、クリープのみならず上記のようなガスリークを抑制することができる。
加えて、燃料電池本体1に燃料ガスまたは酸化剤ガスを供給する時点で上記何れかのガスの圧力を用いて締付圧力を増大させることで、システム停止時に燃料電池本体1の温度が0℃を越えた場合でも、直ちに締付圧力を増加させないので、締付圧力増加のためだけにエネルギーを使う必要がなくなり、エネルギーロスが低減される。
したがって、この実施例3では、クリープにより生じやすい水素や酸素のガス拡散阻害による燃料電池本体1の性能低下を抑制でき、氷点下に曝されても耐久性に優れた燃料電池システムを得ることができる。また、効果的な制御でより耐久性に優れた燃料電池システムを得ることができる。
更に、氷点下に曝されても耐久性に優れた燃料電池システムで、かつガスリークを抑制して再び起動することができるので、安全で発電効率の低下の少ない燃料電池システムとすることができる。その上、省力化が図れる燃料電池システムを提供することができる。
本発明の実施例1に係る燃料電池システムの構成を示す図である。 本発明の実施例1に係る制御手順を示すフローチャートである。 本発明の実施例2に係る燃料電池システムの構成を示す図である。 本発明の実施例2に係る制御手順を示すフローチャートである。 本発明の実施例3に係る燃料電池システムの構成を示す図である。 本発明の実施例3に係る制御手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1…燃料電池本体
2a,2b…エンドプレート
3…皿バネ
4…油圧プレス
5…ロッド
6…温度センサー
7…制御手段
8…支持板
9…窒素圧力容器
10…窒素供給ライン
11,27…三方バルブ
12,18…バルブ
13…開放ライン
14…水素供給ライン
15…水素排出ライン
16…水素ポンプ
17…水素循環ライン
19…空気供給ライン
20…空気排出ライン
21…冷媒供給ライン
22…冷媒排出ライン
23…冷媒出口温度センサー
24…外気温度センサー
25…空気圧力容器
26…コンプレッサー
27…三方バルブ
28…開放ライン
29…イジェクター
30…温度センサー
35…プレス板

Claims (8)

  1. 電解質膜を挟んで燃料極と酸化剤極が配置された膜電極複合体を含み、燃料ガスと酸化剤ガスとの化学反応により発電を行う燃料電池を備えた燃料電池システムにおいて、
    前記燃料電池の締付圧力を調整する締付圧力調整手段と、
    前記燃料電池の温度を測定または推定する温度検出手段と、
    前記燃料電池システムの運転停止中に、前記温度検出手段で測定または推定された温度に基づいて、前記燃料電池の温度が氷点下になると判断または推定される場合には、前記締付圧力調整手段により前記燃料電池の締付圧力を緩和する制御手段と
    を有することを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記制御手段は、前記燃料電池システムの停止中に、前記燃料電池の温度が氷点に到達した時点で前記燃料電池の締付圧力を緩和する
    ことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 前記燃料電池の周辺雰囲気及び前記燃料電池システムに含まれる周辺機器のいずれか一方の周辺温度を測定または推定する周辺温度検出手段と、
    前記燃料電池システムが置かれた外気の温度を検出する外気温度検出手段とを有し、
    前記制御手段は、前記周辺温度と外気温度に基づいて前記燃料電池の温度が氷点に到達する時点を推定し、その時点になったら燃料電池本体の締付圧力を緩和する
    ことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  4. 前記制御手段は、前記燃料電池システムを起動する際に、前記燃料電池の温度が氷点より高いと判断または推定された場合には、前記締付圧力調整手段により前記燃料電池の締付圧力を増大する
    ことを特徴とする請求項1,2及び3のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
  5. 前記制御手段は、前記燃料電池システムを氷点下から起動する際に、前記燃料電池の温度が氷点に到達した時点で、前記締付圧力調整手段により前記燃料電池の締付圧力を増大する
    ことを特徴とする請求項4に記載の燃料電池システム。
  6. 前記制御手段は、前記燃料電池から取り出す電流と前記燃料電池の電圧とに基づいて、前記燃料電池の発電による発熱量を算出し、この算出結果に基づいて前記燃料電池の温度が氷点に到達すると推定される時点で、前記締付圧力調整手段により燃料電池の締付圧力を増大する
    ことを特徴とする請求項4に記載の燃料電池システム。
  7. 前記締付圧力調整手段は、圧縮性流体を用いて圧力制御を行う
    ことを特徴とする請求項1,2,3,4,5及び6のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
  8. 前記制御手段は、前記燃料電池の温度が氷点より高いと判断または推定された場合に、発電開始時に前記燃料電池に燃料ガスまたは酸化剤ガスの少なくとも一方を供給する時に、前記締付圧力調整手段に燃料ガスまたは酸化剤ガスのいずれか一方を供給して前記燃料電池の締付圧力を増大する
    ことを特徴とする請求項7に記載の燃料電池システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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