JP2006146570A - 個体認証システム並びにそれを用いた農産物の追跡方法及び農産物追跡システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】フィールドの各地点に配設したフィールドサーバ群を無線LAN送受信部により接続してネットワークを形成し、各地点で記録蓄積された更新データを自動的に順次隣接フィールドサーバに転送するようにし、一方農産物にはRF−IDを貼付して、所定距離範囲に入ればフィールドサーバが自動的に読取り書込みを実行するようにし、RF−ID貼付の農産物は自動的に最初に収穫されたときのデータ・画像データなどと自動的に比較照合し、その結果のパターン一致率が所定値以下なら表示警告させることにより追跡確認を行う。
【選択図】図2
Description
本発明で実現しようとする新しい機能は、従来のトレーサビリティシステムで実現できなかったすり替え及び詐称防止のための個体の真正性に関する情報取得とその開示方法である。
この場合の具体的な識別子としては、一般にはRF−IDまたはバーコードが用いられるが、RF−IDの読取書込装置やバーコードリーダを現場に設置する必要が生じる。
対象となる物品または人にRF−IDなどの識別子を付与するとともに、対象物の生体情報(バイオメトリクス情報)を一対の情報として、認証に用いる。ただし、生体情報も対象物と全く同じハードコピーまたは情報を作り出せば詐称の手段として用いることができる。そこで、生体情報は時間とともに少しずつ変化することを利用して、その変化記録を時系列情報として蓄積し、詐称を見破る手がかりとする。
すなわち、前記農産物栽培フィールドの複数各地点のそれぞれ、気象観測データ・栽培環境データを所定時間毎に収集し、同時にその各地点周囲360度前方向あるいは対象物の部分拡大された画像情報を取得し遠隔地に蓄積できるフィールドサーバを配置する。
さらに前記生産履歴情報、前記農産物識別情報、前記農産物固有情報を蓄積する外部の情報記憶手段及びそれらの情報をアクセスするための情報管理プログラムから構成され、
それらフィールドサーバ群は、必要に応じて無線LANアクセスポイント又はルータを介してフィールドサーバ間で相互に接続されるネットワークを形成するとともにインターネットを経由して遠隔地にある記憶手段と接続され、
該フィールドサーバは、前記農産物が移動搬送され前記農産物に関する識別情報を前記農産物が読み取り可能な距離に入ったときに前記識別子情報の読み取り手段によって読み取り、記憶手段に記録することによって、農産物の出所及び実体に疑義が生じた際に前記記憶手段に記録された一連の農産物識別情報、農産物固有情報を検索し、各時点で記録された識別情報及び農産物固有情報を比較照合することを特徴とする。
(1)生産履歴情報記録部
(2)農産物識別情報取得部
(3)農産物固有情報取得部
(4)無線LANまたはインターネット通信部
(5)電源部
を単一または複数の収納ケースに格納し、複数の収納ケースに格納した場合には地面に垂直方向に積層した構造とし、設置の容易さと設置面積が少ないことを特徴とする。
(1)前記生産履歴情報
(2)前記農産物識別情報
(3)前記農産物固有情報
に関する前記記憶手段の情報を表示するWebサーバのURLを記録したバーコード或は符号を添付して備え、
判定者は、前記バーコード又は符号のURLを解読できるプログラムを有する携帯電話等携帯端末を用いて、その場で前記生産履歴情報、前記農産物識別情報、前記農産物固有情報を取得し、判定を行うことを特徴とする。
第1のプログラム入力によって決められる周波数合成波形信号波を出力するデジタルシンセサイザと、
2つの入力電圧を入力し、その積を電圧として出力する乗算器と、
さらにそれらの定数と結線選択を第2のプログラム入力によって変更できる素子とからなるFPAA(フィールド・プログラマブル・アナログ・アレイ)と、
前記デジタルシンセサイザ、乗算器、FPAAも含めたすべてを制御するコンピュータ部とDA/ADコンバータを少なくとも有すると共に、
前記第1及び第2のプログラムをデジタルバスを介して指令信号として出力できるプログラマブル機能を有するFPGA(フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ)とを備えた4回路要素からなり、RF−IDの使用条件に対応して汎用性のある単一デバイスのプログラマブル・モジュールであって、
読取・書込対象である前記RF−IDとアンテナを介して送信信号を出力し、そのRF−IDからの応答信号をアンテナを介して受信入力する出力/入力端子を前記FPAAにさらに備え、
前記FPGAのコンピュータ部は、前記4回路要素間の必要とする配線を動的に組み替える手段を備え、
前記出力/入力端子とアンテナを介して前記RF−IDと通信可能とする条件に合致する前記第3のプログラムを前記コンピュータ部より起動して前記4回路要素間の配線を定め、
また前記コンピュータ部は、前記RF−IDとの通信に対応する搬送波を生成するため第1のプログラムを起動して、所定の搬送波をデジタルシンセサイザで生成し、次にFPGAのコンピュータ部の指令信号をDAコンバータにより変調電圧波として乗算器により変調させる搬送波生成手段・変調手段を備え、さらに前記コンピュータ部は第2のプログラムの起動により前記FPAAの各素子の結線と素子定数を前記搬送波の送受信回路に定めて、前記変調搬送波を送信すると共に、RF−IDからの搬送波を受信して検波し、その出力をFPGAの前記ADコンバータへ送り、RF−IDと通信するFPAAの定数・結線選択手段を備えることを特徴とする。
(1)その場の環境情報
(2)購入する農産物の情報(農産物識別情報及び農産物固有情報)
と、さらに購買者が携帯するICカードまたは購買者が携帯する携帯電話等携帯端末に内蔵された情報によって
(4)課金情報または個人識別情報
を取得し、これらの情報を遠隔地にある前記記憶手段に記録することによって農産物購入課金手段を与えることを特徴とする。
対象となる物品または人にRF−IDなどの識別子を付与するとともに、対象物の生体情報を一対の情報として認証に用いる。さらに、生体情報は時間とともに少しずつ変化することを利用して、その変化記録を時系列情報として蓄積し、詐称を見破るための情報として用いる。例えば、農産物の表面の傷や色、テクスチャは生長及び追熟によって少しずつ変化する。また人間の場合、指の表面の傷全体に関しても新たな傷の発生及び傷の回復によって少しずつ変化する。したがって、不正を行おうとする者が過去のハードコピーを提示したとき、蓄積された過去のデータと比較することでそれが現在のものではなく過去のものであることが発覚する可能性がある。この可能性を示すことで、詐称を抑止することができる。
前記農産物栽培フィールド内の各地点でそれぞれ収穫された農産物の移動・搬送を、その前記フィールドの生産現場から、遠く離れた消費者の手元までを追跡するシステムであって、
前記フィールドサーバは、気象観測測器;栽培環境データ計測各種センサ;配設地点周囲画像機構付ビデオ画像用カメラ部;隣接フィールドサーバと通信できる無線LAN送受信機部及びそれを制御するWebサーバ;農産物又はその格納ケースに貼付した非接触型ICチップからなるRF−IDと通信するRF−ID読取書込手段;所定時間毎の前記観測測器・各種センサからの計測データを制御蓄積すると共に、前記カメラ部、RF−ID読取書込手段を制御し、画像・RF−IDデータを蓄積する情報記録手段サーバ及びそれらのデータと前記農産物管理用プログラムからなるデータベースを記録する記憶装置;電子制御照明器;それらの電源部とから構成され、
それらフィールドサーバ群は、無線LANアクセスポイント又はルータを介してフィールドサーバ間でそれぞれ無線LAN送信部により接続されネットワークを形成し、
該ネットワークの一端に配置されるフィールドサーバは、通信回線・インターネットを経由して遠隔地にあるモニタリング用中央管理所コンピュータシステムと接続するネットワークとし、
前記各フィールドサーバのアプリケーションサーバは、前記タグ読取書込装置に通信用搬送波を発信させ、前記農産物又はその格納ケースに貼付されたRF−IDが通信可能範囲内距離に入ったときは、直ちにRF−IDのデータを読取り、前記データベースに記録すると共にRF−IDへデータを書き込む必要があれば書込むRF−ID読取書込手段と、
前記データベースに記録されるデータが更新される毎に、前記計測データ及び画像・RF−IDデータを隣接フィールドサーバへ自動的に転送し、そのフィールドサーバのデータベースへ記録させる更新データ隣接転送手段と、
前記農産物又はその収納ケースが移動搬送されて、貼付されたRF−IDが、ネットワーク内の別の地点のフィールドサーバの通信可能範囲内距離に入ったときは、そのフィールドサーバは前記RF−ID読取書込手段により直ちにRF−IDのデータを読取り、データベースに記録すると共に、データベースに転送記録されているRF−IDデータを検索し、あれば、先に記録された画像情報と照合比較し、一致したならば「すり替えなし」の識別データを付してデータベースに記録すると共に、該RF−IDに識別結果を書込み、
先に記録された画像情報と照合比較し、一致しないときは、「すり替え有り」の識別データを付してデータベースに記録すると共に、該RF−IDに識別結果を書込み、表示するRF−ID照合手段とを備える。
前記フィールドサーバは、前記RF−ID、携帯電話、パソコンのいずれからでもそれらにインストールされているWebプラウザによりフィールドサーバ内の前記Webサーバに、インターネットを経由して接続し、情報の読込みを行える手段を備え、
前記フィールドサーバ群が形成する無線LANによるネットワークにおけるホットスポット内のWebブラウザを備えたRF−IDと通信して該RF−IDデータの読取り書込みを行う。
前記RF−ID照合手段が、照合して一致していれば、次にさらにその農産物の拡大画像記録と比較し、そこで差異があれば、「すり替え有り」と識別して表示部へ拡大による判定として表示し、そのデータをさらにデータベースに記録する画像照合手段と、
前記RF−IDデータ隣接記録手段に加えて拡大画像データもRF−IDデータと共に隣接フィールドサーバに記録する拡大画像隣接記録手段とを備え、
前記RF−IDと拡大画像の両データで農産物の「すり替え有りまたは無し」の識別を、農産物移動の最終地点まで行う。
その表示手段では、前記プログラムによるパターン一致率が予め定めた率より低い画像のみが少なくとも表示され、その画像のみ肉眼目視による効率的な判定が可能になる。
第1のプログラム入力によって決められる周波数合成波形信号波を出力するデジタルシンセサイザと、
2つの入力電圧を入力し、その積を電圧として出力する乗算器と、
オペアンプ、抵抗、コンデンサーを少なくとも含む電子回路基本素子を複数有し、さらにそれらの定数と結線選択を第2のプログラム入力によって変更できる素子とからなるFPAA(フィールド・プログラマブル・アナログ・アレイ)と、
前記デジタルシンセサイザ、乗算器、FPAAも含めたすべてを制御するコンピュータ部とDA/ADコンバータを少なくとも有すると共に、
前記第1及び第2のプログラムをデジタルバスを介して指令信号として出力できるプログラマブル機能を有するFPGA(フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ)とを備えた4回路要素からなり、RF−IDの使用条件に対応して汎用性のある単一デバイスのプログラマブル・モジュールであって、
読取・書込対象である前記RF−IDとアンテナを介して送信信号を出力し、そのRF−IDからの応答信号をアンテナを介して受信入力する出力/入力端子を前記FPAAにさらに備え、
前記FPGAのコンピュータ部は、前記4回路要素間の必要とする配線をアクティブにする選択をデジタルバスを介して処理する第3のプログラムによる組替手段を備え、
前記出力/入力端子とアンテナを介して前記RF−IDと通信可能とする条件に合致する前記第3のプログラムを前記コンピュータ部より起動して前記4回路要素間の配線を定め、
また前記コンピュータ部は、前記RF−IDとの通信に対応する搬送波を生成するため第1のプログラムを起動して、所定の搬送波をデジタルシンセサイザに生成し、次にFPGAのコンピュータ部の指令信号をDAコンバータにより変調電圧波として乗算器により変調させる搬送波生成手段・変調手段を備え、さらに前記コンピュータ部は第2のプログラムの起動により前記FPAAの各素子の結線と素子定数を前記搬送波の送受信回路に定めて、前記変調搬送波を送信すると共に、RF−IDからの搬送波を受信して検波し、その出力をFPGAの前記ADコンバータへ送り、RF−IDと通信するFPAAの定数・結線選択手段を備える。
複数個のモジュールを用いて、同時にRF−ID群の集積物或いは搬送車にあるRF−IDと通信し、効率的な処理が行えるよう、
前記フィールドサーバの農産物管理のアプリケーションサーバは、前記各プログラマブル・モジュールとLAN、ルータを介して接続され、
前記アプリケーションサーバは、前記モジュールの中で、送受信可能範囲内にRF−ID群が最初に入ったモジュールからの受信を受けて、そのモジュールを介してその範囲内のRF−IDと読取・書込を行い、そのRF−ID群の読取・書込が完了するまでは、他のRF−ID群があっても、そのモジュールによる読取・書込は行わない選択手段を備え、
複数個のモジュールで、同時処理が行えることを特徴とする。
(1)前記生産履歴情報
(2)前記周囲画像機構付ビデオ記録カメラ部
(3)前記電子制御照明器
(4)前記各種センサ、Webサーバ、無線LAN送受信部、アプリケーションサーバ、RF−ID読取書込手段、記憶装置
(5)電源部
に5分類して、それぞれ格納する収納ケースを設け、(1)−(5)のそれぞれを一つの組立基本単位とし、
前記(1)−(5)の各単位を地面に垂直方向に積層した構造とし、
フィールドサーバに要求される前記電源部、照明器、計測器、カメラ部の要・不要に基づいて、前記組立基本単位の収納ケースを選択できることを特徴とする。
フィールドサーバ内の各収納ケースの取外し交換を簡便容易に行え、しかも設置面積が少ない。
そのフィールドサーバのアプリケーションサーバは、前記2次元バーコード又は符号のURLアドレスを解読できるプログラムを有する携帯電話からのアクセスを受けたときは、その携帯電話からの利用者ID番号と、データベースに予め登録されている利用者毎のID番号とを照合し、一致すれば、その利用者を認証する利用者認証手段と、
認証された利用者に前記計測データ、農産物の画像、RF−IDデータを蓄積したデータベースを閲覧する許可を与えるデータ閲覧許可手段とを少なくとも備える。
前記プログラムによるパターン一致率が予め定めた率より低い場合のみ、肉眼で判定することを求める表示画像の表示部への出力を行うこととし、自動判定を効率的に行い、自動判定が困難なケースのみ肉眼チェックを求め、判定作業の効率的な運用を行う。
(1)気象観測測器10a
(2)360度周囲画像機構付ビデオ記録カメラ10b
(3)電子制御ON/OFF照明器具10c
(4)各種センサ10d、Webサーバ10e、無線LAN送受信部10f、
アプリケーションサーバ10g、RF−ID読取書込手段10i、HDDなどの記憶装置10j
(5)電源部10h
2 Webブラウザを有するRF−ID
3 無線LAN対応のRF−ID
4 農産物
10 フィールドサーバ
10−1 温室内に配設されたフィールドサーバ
10−2 気球上又は山上に配設されたフィールドサーバ
10−3 インターネット当に接続するブロードバンド回線接続回路部を備えるフィールドサーバ
10a 環境データ計測各種センサ
10b カメラ駆動機構付ビデオ記録カメラ
10c 電子制御スイッチ付照明器
10d 気象観測測器
10e Webサーバ
10f 無線LAN送受信部
10g 情報記録手段サーバ
10h 電源回路
10i 非接触RF−ID読取書込手段
10j データベース、記憶装置(HDD)
10p 顕微鏡画像画像デジタルカメラ(電子制御カメラ)
11 最上位蓋
12 中空ポール
80 プログラマブル・モジュール
81 デジタルシンセサイザ
82 乗算器
83 FPAA
83a 出力端子
83b 入力端子
84 FPGA
84a コンピュータ部
84p、84q デジタルバス
84x、84y DA/ADコンバータ
85 DC−DCコンバータ
86 選択配線
87 選択配線
88 選択配線
100 フィールドサーバ中継回路網、フィールドサーバネットワーク
150 インターネット及び通信回線網
200 中央管理所のコンピュータシステム、各フィールドサーバの情報を蓄積するデータベースサーバ
300 Webブラウザを備えた携帯電話機
400 Webブラウザを備えたパソコン
Claims (14)
- 認証対象となる物品または人などの個体に非接触型タグ(RF−ID)、バーコード等の識別子を付与するとともに当該個体の生体情報や傷などの固有情報を同時に取得し、この二つの情報を一対の情報として遠隔地にある記録サーバに通信手段を用いて保存し、さらに生体情報や物品の傷などの物理的状態が一般に時間とともに連続的または累積的に変化することを利用して、その一連の変化を時系列情報として記録サーバに追記し、識別子を有する個体が最初の個体と同一であること判定するための情報として用いることを特徴とする個体認証システム。
- 個体の固有情報が農産物の品質や製品の劣化などのように環境条件の影響を受けるものである場合、環境条件に関する情報を前記2つの情報(個体に付与された識別子及び個体の固有情報)に付加し、遠隔地にある記録サーバに通信手段を用いて保存し、当該個体に関する品質情報として特定の者に認証を与え情報開示することを特徴とする請求項1記載の個体認証システム。
- 農産物または農産物を格納するケースあるいは包装資材にRF−IDやバーコード等識別子より品名やシリアル番号等の識別情報を付与し、その農産物識別情報と同時に農産物の表面の模様や形状、皺、傷、テクスチャ、蛍光カメラで計測できる農産物固有情報を画像情報として取得し、農産物識別情報と農産物固有情報を一対の情報として無線LANまたはインターネットを用いて遠隔地にある記録手段に伝送し、さらに農産物の梱包、加工、輸送、販売などに伴う空間的移動に対応して、それぞれの各地点で農産物識別情報と農産物固有情報を記録手段に伝送・記録し、この記録手段に蓄積された情報を用いて農産物の移動及び同一性を時間と場所を遡って検証することを特徴とする請求項1又は2記載の個体認証システムを用いた農産物の追跡方法。
- 前記農産物固有情報については、拡大撮影機能を備えたカメラで農産物の一部または全体を拡大撮影した画像、あるいは紫外線や赤外線などの特定波長で撮影した画像、あるいは蛍光画像を用いて固有情報を取得し、生産から流通・消費までの一連の過程において農産物に関する同一性の検証を行うことを特徴とする請求項3記載の個体認証システムを用いた農産物の追跡方法。
- 農産物の生産・加工・移動・貯蔵を行う各地点における環境・生育・保存状態・加工などの生産履歴情報を各種センサ及び前記請求項によって所定時間毎に農産物固有情報を収集し、同時に無線LANによって周囲の空間においてインターネットに接続するインターネット接続サービス提供機能を備え、農産物又はその包装資材に貼付したRF−IDまたはバーコード等識別子情報の読み取り手段を有する複数のフィールドサーバと、
さらに前記生産履歴情報、前記農産物識別情報、前記農産物固有情報を蓄積する外部の情報記憶手段及びそれらの情報をアクセスするための情報管理プログラムから構成され、
それらフィールドサーバ群は、必要に応じて無線LANアクセスポイント又はルータを介してフィールドサーバ間で相互に接続されるネットワークを形成するとともにインターネットを経由して遠隔地にある記憶手段と接続され、
該フィールドサーバは、前記農産物が移動搬送され前記農産物に関する識別情報を前記農産物が読み取り可能な距離に入ったときに前記識別子情報の読み取り手段によって読み取り、記憶手段に記録することによって、農産物の出所及び実体に疑義が生じた際に前記記憶手段に記録された一連の農産物識別情報、農産物固有情報を検索し、各時点で記録された識別情報及び農産物固有情報を比較照合することを特徴とする請求項1ないし4記載の個体認証システムを用いた農産物追跡システム。 - 前記フィールドサーバ群が形成する無線LANによるホットスポット(無線LANによってインターネット接続ができる空間)において、無線LANで接続するRF−IDを用いてデータの読取り書込みを行うことを特徴とする請求項5記載の個体認証システムを用いた農産物追跡システム。
- 前記フィールドサーバのRF−ID読取書込手段は、RF−IDとその中で通信するフィールドサーバの外部に敷設したループコイル又は農産物がくぐりぬけるゲート状コイルを備え、そのコイルの範囲内又は通過するRF−IDと通信することにより、農産物の移動を追跡可能としたことを特徴とする請求項5記載の個体認証システムを用いた農産物追跡システム。
- 前記フィールドサーバは農産物識別情報を取得後、農産物のすり替えの危険の生じない範囲の時間内に請求項3記載の画像獲得手段を用いて農産物固有情報を取得し、遠隔地の記憶手段に記録され、農産物のすり替えが疑われる場合には、判定者は記憶手段に蓄積されている農産物識別情報から各地点で記録された農産物固有画像情報を引き出し、手元の農産物と照合することで農産物の「すり替え有りまたは無し」の識別を目視によって行い、農産物移動の最終地点まで農産物の信憑性を維持することを特徴とする請求項5記載の個体認証システムを用いた農産物追跡システム。
- 前記農産物固有画像情報の照合手段において、農産物固有情報の同一性判定を、予め定めたパターン認識プログラムで自動的に判定を行い、その表示手段では、パターン一致率が予め定めた率より低い画像のみが少なくとも表示され、その画像のみ肉眼目視による効率的な判定が可能になることを特徴とする請求項8記載の個体認証システムを用いた農産物追跡システム。
- 前記フィールドサーバは、少なくとも、
(1)生産履歴情報記録部
(2)農産物識別情報取得部
(3)農産物固有情報取得部
(4)無線LANまたはインターネット通信部
(5)電源部
を単一または複数の収納ケースに格納し、複数の収納ケースに格納した場合には地面に垂直方向に積層した構造とし、設置の容易さと設置面積が少ないことを特徴とする請求項5記載の個体認証システムを用いた農産物追跡システム。 - 前記フィールドサーバは、その表面上にフィールドサーバのURLまたは、
(1)前記生産履歴情報
(2)前記農産物識別情報
(3)前記農産物固有情報
に関する前記記憶手段の情報を表示するWebサーバのURLを記録したバーコード或は符号を添付して備え、
判定者は、前記バーコード又は符号のURLを解読できるプログラムを有する携帯電話等携帯端末を用いて、その場で前記生産履歴情報、前記農産物識別情報、前記農産物固有情報を取得し、判定を行うことを特徴とする請求項5記載の個体認証システムを用いた農産物追跡システム。 - 前記フィールドサーバに組み込まれる前記農産物固有情報読取書込手段のRF−IDに関しては、
第1のプログラム入力によって決められる周波数合成波形信号波を出力するデジタルシンセサイザと、
2つの入力電圧を入力し、その積を電圧として出力する乗算器と、
さらにそれらの定数と結線選択を第2のプログラム入力によって変更できる素子とからなるFPAA(フィールド・プログラマブル・アナログ・アレイ)と、
前記デジタルシンセサイザ、乗算器、FPAAも含めたすべてを制御するコンピュータ部とDA/ADコンバータを少なくとも有すると共に、
前記第1及び第2のプログラムをデジタルバスを介して指令信号として出力できるプログラマブル機能を有するFPGA(フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ)とを備えた4回路要素からなり、RF−IDの使用条件に対応して汎用性のある単一デバイスのプログラマブル・モジュールであって、
読取・書込対象である前記RF−IDとアンテナを介して送信信号を出力し、そのRF−IDからの応答信号をアンテナを介して受信入力する出力/入力端子を前記FPAAにさらに備え、
前記FPGAのコンピュータ部は、前記4回路要素間の必要とする配線を動的に組み替える手段を備え、
前記出力/入力端子とアンテナを介して前記RF−IDと通信可能とする条件に合致する前記第3のプログラムを前記コンピュータ部より起動して前記4回路要素間の配線を定め、
また前記コンピュータ部は、前記RF−IDとの通信に対応する搬送波を生成するため第1のプログラムを起動して、所定の搬送波をデジタルシンセサイザで生成し、次にFPGAのコンピュータ部の指令信号をDAコンバータにより変調電圧波として乗算器により変調させる搬送波生成手段・変調手段を備え、さらに前記コンピュータ部は第2のプログラムの起動により前記FPAAの各素子の結線と素子定数を前記搬送波の送受信回路に定めて、前記変調搬送波を送信すると共に、RF−IDからの搬送波を受信して検波し、その出力をFPGAの前記ADコンバータへ送り、RF−IDと通信するFPAAの定数・結線選択手段を備えることを特徴とする請求項5記載の個体認証システムを用いた農産物追跡システム。 - 前記フィールドサーバのホットスポット内に無人農産物販売所があり、利用者がある農産物を購入したいとき、フィールドサーバは前記請求項で述べた方法によって
(1)その場の環境情報
(2)購入する農産物の情報(農産物識別情報及び農産物固有情報)
と、さらに購買者が携帯するICカードまたは購買者が携帯する携帯電話等携帯端末に内蔵された情報によって
(4)課金情報または個人識別情報
を取得し、これらの情報を遠隔地にある前記記憶手段に記録することによって農産物購入課金手段を与えることを特徴とする請求項5又は6記載の個体認証システムを用いた農産物追跡システム。 - 前記フィールドサーバの農産物販売管理サーバは、前記利用者確認または農産物購入課金購入の手続きに関するプログラムの処理が正しく実行されず、且つ、前記請求項で示される方法によって前記無人農産物販売所にある農産物に貼付されたRF−IDの移動を検出し、その検出結果を前記管理サーバが受けたときは、警告表示及び警報音等警告信号を出力すると共に、インターネット経由で予め指定した警備会社又は通知先へ通知する無断農産物移動警報手段を備えることを特徴とする請求項13記載の個体認証システムを用いた農産物追跡システム。
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