JP2006146204A - フラットパネルディスプレイ用背面パネル - Google Patents

Abstract

【課題】大型化しても製造コストの上昇を抑えることができるフラットパネルディスプレイ用背面パネルを提供する。
【解決手段】液晶ディスプレイ用背面パネル５は、左右に隣接して結合された三枚のパネル６、７、８から構成されている。左側パネル６と右側パネル８は、それぞれ右端部６４と左端部８４が中間パネル７と重ね合わせた際に結合位置が決まるように形成されている。また中間パネル７は、左端部７４が左側パネル６の右端部６４と重ね合わせた際に結合位置が決まるように形成されており、右端部７５が右側パネル８の左端部８４と重ね合わせた際に結合位置が決まるように形成されている。
【選択図】図３

Description

本発明は、液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ等のフラットパネルディスプレイの背面側を形成するフラットパネルディスプレイ用背面パネルに関する。

従来、液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ等のフラットパネルディスプレイにおいては、背面側を形成している背面パネルが一般的に単一のパネルから構成されている（特許文献１参照）。
特開２００５−１９５６２３号公報

しかしながら、背面パネルの大きさはディスプレイの大きさによって決まるので、大型のディスプレイを製造する場合には大型の背面パネルが必要になる。この大型の背面パネルを単一のパネルから構成する場合には、大型で高度な技術を備えた加工設備が必要となる。このような設備は一般的に高価なものであるため、大型の背面パネルを製造する際には製造コストが大幅に上昇してしまう問題があった。

本発明は、かかる従来の課題に鑑みてなされたものであり、大型化しても製造コストの上昇を抑えることができるフラットパネルディスプレイ用背面パネルを提供することを目的とする。

前記課題を解決するために本発明のフラットパネルディスプレイ用背面パネルにおいては、隣接して結合された複数のパネルから構成したことを特徴としている。

また本発明のフラットパネルディスプレイ用背面パネルにおいては、前記複数のパネルが、上下または左右に隣接して結合された二枚以上のパネルから構成され、少なくとも両側のパネルを同一に形成したことを特徴としている。

また本発明のフラットパネルディスプレイ用背面パネルにおいては、前記複数のパネルの各々に、隣接するパネルと重ね合わせてこのパネルとの結合位置を決める重合部を設けたことを特徴としている。

また本発明のフラットパネルディスプレイ用背面パネルにおいては、重ね合わせた前記重合部同士を結合させて構成されたことを特徴としている。

また本発明のフラットパネルディスプレイ用背面パネルにおいては、重ね合わせた前記重合部同士は、溶接、螺合、リベット接合、または接着により結合されたことを特徴としている。

また本発明のフラットパネルディスプレイ用背面パネルにおいては、前記重合部は、隣接するパネルと重ね合わせる部分を薄く形成して構成されたことを特徴としている。

また本発明のフラットパネルディスプレイ用背面パネルにおいては、前記重合部は、隣接する両パネルの重なり合う部分の一方を突出させて形成した突出部、または他方を凹ませて形成した凹部から構成されたことを特徴としている。

また本発明のフラットパネルディスプレイ用背面パネルにおいては、前記突出部と前記凹部の両方に、重ね合わせた状態で連通する結合穴をそれぞれ設けるとともに、両結合穴に挿通して前記突出部と前記凹部とを結合させる結合部材を備えたことを特徴としている。

また本発明のフラットパネルディスプレイ用背面パネルにおいては、前記結合穴は、前記突出部と前記凹部とを重ね合わせた状態で一致するように形成された螺子穴である一方、前記結合部材は両螺子穴に螺合する螺子であることを特徴としている。

本発明のフラットパネルディスプレイ用背面パネルによれば、複数のパネルから構成したことにより、パネル全体が大型化しても、単一のパネルで構成した場合に比べて製造するパネルの大きさを小さくできるので高価な加工設備を必要としない。よって、製造コストの上昇を抑えることができる。

また背面パネルを上下または左右に隣接して結合された二枚以上のパネルから構成して少なくとも両側のパネルを同一に形成したことにより、パネル製造の際には加工設備の種類を少なくすることができる。よって、大きさに関係なく背面パネルの製造コストを低く抑えることができる。

また複数のパネルの各々に重合部を設けたことにより、背面パネルの組み立ての際に結合位置を容易に決められるので、背面パネルの製造作業効率を高めることができる。

本発明についての目的、特徴、長所が一層明確に理解されるよう、以下に実施の形態を例示し、図面を参照しながら詳細に説明する。

第１の実施の形態：
図１は本発明の第１の実施の形態を示す液晶ディスプレイ１の分解斜視図である。この液晶ディスプレイ１は、前面パネル２と、前面パネル２の背面側に配設された液晶ディスプレイパネル３と、液晶ディスプレイパネル３の背面側に配設されたバックライトモジュール４とを備えている。

前面パネル２は中央部分が開口したフレーム状に形成されており、その開口部２１は、液晶ディスプレイパネル３の表示部３１が露出するように長方形状に形成されている。

一方、液晶ディスプレイパネル３は薄膜トランジスタ（ＴＦＴ）を用いて構成されている。この液晶ディスプレイパネル３の基本構造は図示しないが周知のように、液晶層と、この液晶層を挟む前後（図１では上下）二枚の基板を中心にして構成されている。前側の基板は電極層や偏光板等を備えており、後側の基板は薄膜トランジスタや偏光板等を備えている。

またバックライトモジュール４は、本発明の背面パネル５と、この背面パネル５内に実装されるバックライト用光源および反射板等の各種部品（図示せず）、背面パネル５と接合されるフレーム状の前面カバー４ａ等を備えている。

そして背面パネル５は、図２や図３に示すように左右に隣接して結合された三枚のパネル６、７、８から構成されている。これら三枚のパネル６、７、８は、金属シート材を用いて金型プレス加工やフライス加工によって形成され、溶接、接着、またはその他の周知の結合方法で結合されている。また両側のパネル６、８は同一に形成されており、結合時には上下逆に配置されている。

図３に示すように左側パネル６は、上下端部６１、６１が断面逆コ状になるように内側（図３では手前側）へ隆起させて形成されている。この上下端部６１、６１には、外側面６１１の左側に窪み部９、９が設けられている。

また左側パネル６の上下端部６１、６１以外の一般部６２には、左端部６３において左側に複数の丸孔１０が上下一列に設けられており、右側に複数の鍵穴孔１１が上下一列に設けられている。これらの鍵穴孔１１と丸孔１０と前記窪み部９、９は、バックライトモジュール４を構成している前記バックライト用光源や前記各種部品を背面パネル５に固定するように形成されている。

また一般部６２の右端部６４は、中間パネル７と重ね合わせられる本発明の重合部を構成している。この右端部６４は、中間パネル７と重ね合わせた際に中間パネル７との結合位置が決まるようにフライス加工によって形成されており、上下に等区分された上半部６４ａと下半部６４ｂとから構成されている。

上半部６４ａは、図４に示すように一般部６２の中間部６５と上面（内面）が面一になるように薄く形成されている。一方、下半部６４ｂは、図５に示すように中間部６５と下面（外面）が面一になるように薄く形成されている。

一方、図３に示すように右側パネル８は、上下端部８１、８１が断面逆コ状になるように内側へ隆起させて形成されている。この上下端部８１、８１には、外側面８１１の右側に窪み部９、９が設けられている。

また右側パネル８の上下端部８１、８１以外の一般部８２には、右端部８３において右側に複数の丸孔１０が上下一列に設けられており、左側に複数の鍵穴孔１１が上下一列に設けられている。

また一般部８２の左端部８４は左側パネル６の右端部６４を上下逆にしたものと同一であり、中間パネル７と重ね合わせられる本発明の重合部を構成している。この左端部８４は、中間パネル７と重ね合わせた際に中間パネル７との結合位置が決まるようにフライス加工で形成されており、上下に等区分された上半部８４ａと下半部８４ｂとから構成されている。

上半部８４ａは、図６に示すように一般部８２の中間部８５と下面（外面）が面一になるように薄く形成されている。一方、下半部８４ｂは、図７に示すように中間部８５と上面（内面）が面一になるように薄く形成されている。

また図３に示すように中間パネル７は、上下端部７１、７１が断面逆コ状になるように内側へ隆起させて形成され、上下端部７１、７１以外の一般部７２の中間部７３が、左右側パネル６、８の中間部６５、８５と同じ厚さに形成されている。

また一般部７２の左端部７４は右側パネル８の左端部８４と同一であり、左側パネル６の右端部６４と重ね合わせられる本発明の重合部を構成している。この左端部７４は、右端部６４と重ね合わせた際に左側パネル６との結合位置が決まるようにフライス加工で形成されており、上下に等区分された上半部７４ａと下半部７４ｂとから構成されている。

上半部７４ａは図４に示すように、左側パネル６の右端部６４の上半部６４ａと重ね合わせた際に中間部６５と面一になるように薄く形成されている。一方、下半部７４ｂは図５に示すように、左側パネル６の右端部６４の下半部６４ｂと重ね合わせた際に中間部６５と面一になるように薄く形成されている。

また図３に示すように一般部７２の右端部７５は左側パネル６の右端部６４と同一であり、右側パネル８の左端部８４と重ね合わせられる本発明の重合部を構成している。この右端部７５は、左端部８４と重ね合わせた際に右側パネル８との結合位置が決まるようにフライス加工で形成されており、上下に等区分された上半部７５ａと下半部７５ｂとから構成されている。

上半部７５ａは、図６に示すように右側パネル８の左端部８４の上半部８４ａと重ね合わせた際に中間部８５と面一になるように薄く形成されている。一方、下半部７５ｂは、図７に示すように右側パネル８の左端部８４の下半部８４ｂと重ね合わせた際に中間部８５と面一になるように薄く形成されている。

かかる構成においては、背面パネル５を三枚のパネル６、７、８から構成したことにより、背面パネル５全体が大型化しても、単一のパネルで構成した場合に比べて製造するパネル６、７、８の大きさを小さくできる。このため、従来のように高価な加工設備を用意する必要がない。よって、本実施の形態の液晶ディスプレイ用背面パネル５においては、大型化しても製造コストの上昇を抑えることができる。

また左右側のパネル６、８を同一にしたことから、背面パネル５を製造する際には、左右側パネル６、８用と、中間パネル７用の二種類の加工設備（金型、機械等）を用意すれば良い。よって、大きさに関係なく背面パネル５の製造コストを低く抑えることができる。

また各パネル６、７、８にそれぞれ重合部６４、７４、７５、８４を設けたことにより、背面パネル５を組み立てる際にこれらの重合部６４、７４、７５、８４を重ね合わせれば、三枚のパネル６、７、８の結合位置を容易に決めることができる。よって、背面パネル５の製造作業効率を高めることができる。

さらに中間パネル７は図３に示すように中間部７３の中心を中心にして点対称に形成されていることから、上下１８０度に回転しても左右側のパネル６、８と結合させることができる。したがって背面パネル５を組み立てる際に、中間パネル７の向きに注意を傾ける必要がないので、背面パネル５の製造作業効率をさらに高めることができる。

なお本実施の形態では、隣接するパネルと重ね合わせる部分をフライス加工して各重合部６４、７４、７５、８４を形成したが、この他に例えば、隣接するパネルと重ね合わせる部分の上下半部の一方を型打して本実施の形態と同じ形状の重合部を形成しても良い。

第２の実施の形態：
図８は本発明の第２の実施の形態を示す液晶ディスプレイ用背面パネル１０５の分解斜視図である。この背面パネル１０５は、第１の実施の形態で説明した同一の二枚のパネル６、８から構成されている。この二枚のパネル６、８は左右に隣接して、溶接、接着、またはその他の周知の結合方法で結合されている。本実施の形態では、左側のパネル６の右端部６４と、右側のパネル８の左端部８５とが、両パネル６、８を重ね合わせて結合位置を決める本発明の重合部を構成している。

かかる構成においては背面パネル１０５を二枚のパネル６、８から構成したため、パネル１０５全体が大型化しても、単一のパネルで構成した場合に比べて製造するパネル６、８の大きさを小さくできる。このため、従来のように高価な加工設備を用意する必要がない。よって、本実施の形態の背面パネル１０５においては、大型化しても製造コストの上昇を抑えることができる。

また二枚のパネル６、８は同一であることから、背面パネル１０５を製造する際には、一種類の加工設備（金型、機械等）を用意すれば良い。よって、大きさに関係なく背面パネル１０５の製造コストを低く抑えることができる。

また各パネル６、８に重合部６４、８４を設けたことにより、背面パネル５を組み立てる際にこれらの重合部６４、８４を重ね合わせれば、二枚のパネル６、８の結合位置を容易に決められるので、背面パネル１０５の製造作業効率を高めることができる。

第３の実施の形態：
図９は本発明の第３の実施の形態を示す液晶ディスプレイ用背面パネル２０５の平面図である。本実施の形態では第１の実施の形態と同じ部分には同じ符号を付し、異なる部分を中心にして説明する。この背面パネル２０５は、左右に隣接して結合された三枚のパネル２０６、２０７、２０８から構成されている。これら三枚のパネル２０６、２０７、２０８はシート状の金属材を用いて金型プレス加工によって形成されて、螺子２０１で結合されている。また図１０に示すように両側のパネル２０６、２０８は同一に形成されており、結合時には上下逆に配置されている。

また図１０に示すように左側パネル２０６には、上下端部６１、６１以外の一般部２６２において右側部２６４の上半部に、複数の突出部２６４ａが上下一列に並んで設けられている。

これらの突出部２６４ａは、中間パネル２０７と重ね合わせられる本発明の重合部を構成している。各突出部２６４ａは、中間パネル２０７と重ね合わせた際に中間パネル２０７との結合位置が決まるように右側部２６４の上半部から右方へ突出して形成されており、各突出部２６４ａには螺子２０１に螺合する螺子穴２０２が設けられている。

また右側部２６４の下半部には複数の凹部２６４ｂが上下一列に並んで設けられている。これらの凹部２６４ｂは、中間パネル２０７と重ね合わせられる本発明の重合部を構成している。各凹部２６４ｂは、中間パネル２０７と重ね合わせた際に中間パネル２０７との結合位置が決まるように、右側部２６４の下半部を、右端を切り欠いて且つ凹ませて形成されている。また各凹部２６４ｂには、図１１や図１２にも示すように、底面２６４ｃに螺子２０１に螺合する螺子穴２０２が設けられており、左側面２６４ｄにスロット２６４ｅが設けられている。

一方、図１０に示すように右側パネル２０８は、上下端部８１、８１以外の一般部２８２において左側部２８４の上半部に、複数の凹部２８４ａが上下一列に並んで設けられている。これらの凹部２８４ａは左側のパネル２０６の凹部２６４ｂと同一であり、中間パネル２０７と重ね合わせられる本発明の重合部を構成している。

各凹部２８４ａは、中間パネル２０７と重ね合わせた際に中間パネル２０７との結合位置が決まるように、左側部２８４の上半部を、左端を切り欠いて且つ凹ませて形成されている。また各凹部２８４ａには、図１３に示すように、底面２８４ｃに螺子穴２０２が設けられており、右側面２８４ｄにスロット２８４ｅが設けられている。

一方、図１０に示すように右側パネル２０８の左側部２８４の下半部には、複数の突出部２８４ｂが上下一列に並んで設けられている。これらの突出部２８４ｂは、左側のパネル２０６の突出部２６４ａと同一であり、中間パネル２０７と重ね合わせられる本発明の重合部を構成している。

各突出部２８４ｂは、中間パネル２０７と重ね合わせた際に中間パネル２０７との結合位置が決まるように左側部２８４の下半部から左方へ突出して形成されている。また各突出部２８４ｂには図１２にも示すように螺子穴２０２が設けられている。

一方、図１０に示すように中間パネル２０７には、上下端部７１、７１以外の一般部２７２において左側部２７４の上半部に、複数の凹部２７４ａが上下一列に並んで設けられている。これらの凹部２７４ａは、左側パネル２０６の凹部２６４ｂや右側パネル２０８の凹部２８４ａと同一であり、左側パネル２０６の各突出部２６４ａと重ね合わせられる本発明の重合部を構成している。

各凹部２７４ａは、左側パネル２０６の各突出部２６４ａと重ね合わせた際に左側パネル２０６との結合位置が決まるように、左側部２７４の上半部を、左端を切り欠いて且つ凹ませて形成されており、さらに前記各突出部２６４ａよりも左右方向の長さが短く設定されている。また各凹部２７４ａには、図１３や図１４に示すように、底面２７４ｃに螺子２０１に螺合する螺子穴２０２が設けられ、右側面２７４ｄにスロット２７４ｅが設けられている。

このスロット２７４ｅは、左側パネル２０６の突出部２６４ａの先端側が差し込めるように形成されている。また螺子穴２０２は、スロット２７４ｅに突出部２６４ａの先端側を差し込んで凹部２７４ａと突出部２６４ａとを重ね合わせた際に、突出部２６４ａの螺子穴２０２と一致するように設置位置が設定されている。

また図１０に示すように中間パネル２０７の左側部２７４の下半部には、複数の突出部２７４ｂが上下一列に並んで設けられている。これらの突出部２７４ｂは、左側パネル２０６の突出部２６４ａや右側パネル２０８の突出部２８４ｂと同一であり、左側パネル２０６の各凹部２６４ｂと重ね合わせられる本発明の重合部を構成している。

各突出部２７４ｂは、左側パネル２０６の各凹部２６４ｂと重ね合わせた際に左側パネル２０６との結合位置が決まるように、左側部２７４の下半部から左方へ突出して形成されている。さらに各突出部２７４ｂは、各凹部２６４ｂのスロット２６４ｅに先端側が差し込めるように各凹部２６４ｂよりも突出方向（左右方向）の長さが大きく設定されている。

また各突出部２７４ｂには、図１２や図１５にも示すように、螺子２０１に螺合する螺子穴２０２が設けられている。この螺子穴２０２は、左側パネル２０６の凹部２６４ｂのスロット２６４ｅに突出部２７４ｂの先端側を差し込んで突出部２７４ｂと凹部２６４とを重ね合わせた際に、凹部２６４ｂの螺子穴２０２と一致するように設置位置が設定されている。

また図１０に示すように中間パネル２０７の右側部２７５の上半部には、複数の突出部２７５ａが上下一列に並んで設けられている。これらの突出部２７５ａは左側部２７４の突出部２７４ｂと同一であり、右側パネル２０８の各凹部２８４ａと重ね合わせられる本発明の重合部を構成している。また各突出部２７５ａには、図１３や図１６に示すように、螺子２０１に螺合する螺子穴２０２が設けられている。

この螺子穴２０２は、右側パネル２０８の凹部２８４ａのスロット２８４ｅに突出部２７５ａの先端側を差し込んで突出部２７４ｂと凹部２８４ａとを重ね合わせた際に、凹部２８４ａの螺子穴２０２と一致するように設置位置が設定されている。

また右側部２７５の下半部には、複数の凹部２７５ｂが上下一列に並んで設けられている。これらの凹部２７５ｂは左側部２７４の凹部２７４ａと同一であり、右側パネル２０８の突出部２８４ｂと重ね合わせられる本発明の重合部を構成している。

各凹部２７５ｂは、右側パネル２０８の突出部２８４ｂと重ね合わせた際に右側パネル２０８との結合位置が決まるように、右側部２７５の下半部を、右端を切り欠いて且つ凹ませて形成され、さらに各突出部２８４ｂよりも左右方向の長さが短く設定されている。

また各凹部２７５ｂには、図１２や図１７に示すように、底面２７５ｃに螺子２０１に螺合する螺子穴２０２が設けられており、右側面２７５ｄにスロット２７５ｅが設けられている。このスロット２７５ｅは、右側パネル２０８の突出部２８４ｂの先端側が差し込めるように形成されている。また螺子穴２０２は、スロット２７５ｅに突出部２８４ｂの先端側を差し込んで凹部２７５ｂと突出部２８４ｂとを重ね合わせた際に、突出部２８４ｂの螺子穴２０２と一致するように設置位置が設定されている。

かかる構成においては、背面パネル２０５を三枚のパネル２０６、２０７、２０８から構成したことにより、背面パネル２０５全体が大型化しても、単一のパネルで構成した場合に比べて製造するパネル２０６、２０７、２０８の大きさを小さくできる。このため、従来のように高価な設備を用意する必要がない。よって、本実施の形態の液晶ディスプレイ用背面パネル２０５においては、大型化しても製造コストの上昇を抑えることができる。

また左右側のパネル２０６、２０８を同一にしたことから、背面パネル２０５を製造する際には、左右側パネル２０６、２０８用と、中間パネル２０７用の二種類の加工設備（金型、機械等）を用意すれば良い。よって、大きさに関係なく背面パネル２０５の製造コストを低く抑えることができる。

また各パネル２０６、２０７、２０８に重合部２６４ａ、２６４ｂ、２７４ａ、２７４ｂ、２７５ａ、２７５ｂ、２８４ａ、２８４ｂを設けたことから、背面パネル２０５を組み立てる際にこれらの重合部２６４ａ、２６４ｂ、２７４ａ、２７４ｂ、２７５ａ、２７５ｂ、２８４ａ、２８４ｂを重ね合わせれば、三枚のパネル２０６、２０７、２０８の結合位置を容易に決めることができる。よって、背面パネル２０５の製造作業効率を高めることができる。

さらに中間パネル２０７は図１０に示すように一般部２７２の中心を中心にして点対称に形成されている。このことから、中間パネル２０７を上下１８０度に回転しても左右側のパネル２０６、２０８と結合させることができる。したがって、背面パネル２０５を組み立てる際に中間パネル２０７の向きに注意を傾ける必要がないので、背面パネル２０５の製造作業効率をさらに高めることができる。

なお本実施の形態では、パネル２０６、２０７、２０８の結合手段として、各重合部２６４ａ、２６４ｂ、２７４ａ、２７４ｂ、２７５ａ、２７５ｂ、２８４ａ、２８４ｂに螺子穴２０２を設けて螺子２０１で螺合させるものとしたが、この他に各重合部２６４ａ、２６４ｂ、２７４ａ、２７４ｂ、２７５ａ、２７５ｂ、２８４ａ、２８４ｂに単に穴を設け、リベット等の結合部材を挿通させて結合（リベット接合）したり、螺子穴等の結合穴を設けずに溶接させる等、周知の結合手段で結合しても良い。

第４の実施の形態：
図１８は本発明の第４の実施の形態を示す液晶ディスプレイ用背面パネル３０５の分解斜視図である。この背面パネル３０５は、第３の実施の形態で説明した同一の二枚のパネル２０６、２０８から構成されている。この二枚のパネル２０６、２０８は左右に隣接して螺子２０１で結合されている。本実施の形態では、左側パネル２０６の突出部２６４ａおよび凹部２６４ｂと、右側パネル２０８の凹部２８４ａおよび突出部２８４ｂとが、重ね合わせて両パネル２０６、２０８の結合位置を決める本発明の重合部を構成している。

かかる構成においては、背面パネル３０５を二枚のパネル２０６、２０８から構成したことにより、背面パネル３０５全体が大型化しても、単一のパネルで構成した場合に比べて製造するパネル２０６、２０８の大きさを小さくできる。このため、従来のように高価な設備を用意する必要がない。よって、本実施の形態の背面パネル３０５においては、大型化しても製造コストの上昇を抑えることができる。

また二枚のパネル２０６、２０８は同一であることから、背面パネル３０５を製造する際には一種類の加工設備（金型、機械等）を用意すれば良い。よって、大きさに関係なく背面パネル３０５の製造コストを低く抑えることができる。

また各パネル２０６、２０８に重合部２６４ａ、２６４ｂ、２８４ａ、２８４ｂを設けたことにより、背面パネル３０５を組み立てる際にこれらの重合部２６４ａ、２６４ｂ、２８４ａ、２８４ｂを重ね合わせればパネル２０６、２０８の結合位置を容易に決められるので、背面パネル３０５の製造作業効率を高めることができる。

第５の実施の形態：
図１９は本発明の第５の実施の形態を示す液晶ディスプレイ用背面パネル４０５を構成するパネル４０６の斜視図である。本実施の形態では第１の実施の形態と同じ部分には同じ符号を付し、異なる部分を中心にして説明する。この背面パネル４０５は左右に隣接して溶接、スポット溶接等で結合された二枚のパネル４０６、４０６（左側パネルのみ図示）から構成されている。両パネル４０６、４０６は同一に形成されており、第２の実施の形態で説明したパネル６、８（図８参照）と同様に結合時に上下逆に配置されている。

またこの両パネル４０６、４０６においては隣接側の端部４６１が本発明の重合部を構成している。この端部４６１は重ね合わせた際に結合位置が決まるように、上下半部４６１ａ、４６１ｂの一方、すなわち左側パネル４０６では下半部４６１ｂ、右側パネル４０６では上半部４６１ｂが型打されることにより両半部４６１ａ、４６１ｂが薄く形成されている。

かかる構成においては背面パネル４０５を二枚のパネル４０６、４０６から構成したため、パネル４０５全体が大型化しても、単一のパネルで構成した場合に比べて製造するパネル４０６の大きさを小さくできる。このため、従来のように高価な加工設備を用意する必要がない。よって、本実施の形態の背面パネル４０５においては、大型化しても製造コストの上昇を抑えることができる。

また二枚のパネル４０６、４０６は同一であることから、背面パネル４０５を製造する際には、一種類の加工設備（金型、機械等）を用意すれば良い。よって、大きさに関係なく背面パネル４０５の製造コストを低く抑えることができる。

また両パネル４０６、４０６に重合部４６１を設けたことにより、背面パネル４０５を組み立てる際に重合部４６１を重ね合わせれば、二枚のパネル４０６、４０６の結合位置を容易に決められるので、背面パネル４０５の製造作業効率を高めることができる。

また両パネル４０６、４０６を結合して背面パネル４０５を形成した場合には、背面パネル４０５の上下幅はパネル４０６の上下幅４０６ａと同じであり、左右幅はパネル４０６において重合部４６１以外の一般部４６２の左右幅４０６ｂの二倍になる。したがって背面パネル４０５の製造の際には、重合部４６１の左右幅を考慮して両パネル４０６、４０６を製造する。

なお各実施の形態においては、背面パネルを構成する複数のパネルを二枚または三枚のパネルから構成した場合について説明したが、パネルの枚数は特に限定されない。またパネルの配列方向は、実施の形態で説明した左右方向の他に上下方向でも良い。そして少なくとも両側のパネルを同一に形成すれば、パネル製造の際には加工設備の種類を少なくでき、大きさに関係なく背面パネルの製造コストを低く抑えることができる。また各実施の形態では、液晶ディスプレイに本発明の背面パネルを適用した場合について説明したが、その他のフラットパネルディスプレイ、例えば、低温ポリシリコン液晶ディスプレイ（ＬＴＰＳ）、有機発光ダイオードディスプレイ（ＯＬＥＤ）と、プラズマディスプレイ（ＰＤＰ）などに本発明の背面パネルを適用しても良い。

以上、本発明の好適な実施の形態を例示したが、これは本発明を限定するものではなく、本発明の精神及び範囲を逸脱しない限りにおいては、当業者であれば行い得る少々の変更や修飾を付加することは可能である。従って、本発明が保護を請求する範囲は、特許請求の範囲を基準とする。

以上説明したように本発明のフラットパネルディスプレイ用背面パネルにおいては、大型化しても製造コストの上昇を抑えることができるので、この技術分野で十分に利用することができる。

本発明の第１の実施の形態を示す液晶ディスプレイの分解斜視図である。 同実施の形態の背面パネルの平面図である。 同実施の形態の背面パネルの分解斜視図である。 図２のＡ−Ａ断面図である。 図２のＢ−Ｂ断面図である。 図２のＣ−Ｃ断面図である。 図２のＤ−Ｄ断面図である。 本発明の第２の実施の形態を示す液晶ディスプレイ用背面パネルの分解斜視図である。 本発明の第３の実施の形態を示す液晶ディスプレイ用背面パネルの平面図である。 同実施の形態の背面パネルの分解斜視図である。 図１０のＫ部の拡大図である。 図９のＥ−Ｅ断面図である。 図９のＦ−Ｆ断面図である。 図９のＧ−Ｇ断面図である。 図９のＨ−Ｈ断面図である。 図９のＩ−Ｉ断面図である。 図９のＪ−Ｊ断面図である。 本発明の第４の実施の形態を示す液晶ディスプレイ用背面パネルの分解斜視図である。 本発明の第５の実施の形態を示す液晶ディスプレイ用背面パネルを構成するパネルの斜視図である。

符号の説明

１ 液晶ディスプレイ
５ 背面パネル
６ 左側パネル
７ 中間パネル
８ 右側パネル
６４ 右端部（重合部）
７４ 左端部（重合部）
７５ 右端部（重合部）
８４ 左端部（重合部）
１０５ 液晶ディスプレイ用背面パネル
２０１ 螺子
２０２ 螺子穴
２０５ 液晶ディスプレイ用背面パネル
２０６ 左側パネル
２０７ 中間パネル
２０８ 右側パネル
２６４ａ 突出部（重合部）
２６４ｂ 凹部（重合部）
２７４ａ 凹部（重合部）
２７４ｂ 突出部（重合部）
２７５ａ 突出部（重合部）
２７５ｂ 凹部（重合部）
２８４ａ 凹部（重合部）
２８４ｂ 突出部（重合部）
３０５ 液晶ディスプレイ用背面パネル
４０５ 液晶ディスプレイ用背面パネル
４６１ 隣接側の端部（重合部）

Claims (9)

1. フラットパネルディスプレイの背面側を形成するフラットパネルディスプレイ用背面パネルにおいて、
   前記フラットパネルディスプレイ用背面パネルを、隣接して結合された複数のパネルから構成したことを特徴とするフラットパネルディスプレイ用背面パネル。
2. 前記複数のパネルは、上下または左右に隣接して結合された二枚以上のパネルから構成され、少なくとも両側のパネルを同一に形成したことを特徴とする請求項１記載のフラットパネルディスプレイ用背面パネル。
3. 前記複数のパネルの各々に、隣接するパネルと重ね合わせてこのパネルとの結合位置を決める重合部を設けたことを特徴とする請求項１または２記載のフラットパネルディスプレイ用背面パネル。
4. 前記フラットパネルディスプレイ用背面パネルは、重ね合わせた前記重合部同士を結合させて構成されたことを特徴とする請求項３記載のフラットパネルディスプレイ用背面パネル。
5. 重ね合わせた前記重合部同士は、溶接、螺合、リベット接合、または接着により結合されたことを特徴とする請求項４記載のフラットパネルディスプレイ用背面パネル。
6. 前記重合部は、隣接するパネルと重ね合わせる部分を薄く形成して構成されたことを特徴とする請求項３から５のいずれか１項に記載のフラットパネルディスプレイ用背面パネル。
7. 前記重合部は、隣接する両パネルの重なり合う部分の一方を突出させて形成した突出部、または他方を凹ませて形成した凹部から構成されたことを特徴とする請求項３から５のいずれか１項に記載のフラットパネルディスプレイ用背面パネル。
8. 前記突出部と前記凹部の両方に、重ね合わせた状態で連通する結合穴をそれぞれ設けるとともに、両結合穴に挿通して前記突出部と前記凹部とを結合させる結合部材を備えたことを特徴とする請求項７記載のフラットパネルディスプレイ用背面パネル。
9. 前記結合穴は、前記突出部と前記凹部とを重ね合わせた状態で一致するように形成された螺子穴である一方、前記結合部材は両螺子穴に螺合する螺子であることを特徴とする請求項８記載のフラットパネルディスプレイ用背面パネル。
   

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