JP2006145701A - 電子写真装置用無端ベルトおよびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 長期の使用においても安定して走行させることができる電子写真装置用無端ベルト、および係る無端ベルトを生産性よく製造する方法の提供。
【解決手段】 可撓性フィルム状の基材を環状に形成すると共にその内周に側縁に沿って柔軟性材料からなるガイド用リブを接合した無端ベルトにおいて、充填剤として炭酸カルシウムを含む室温硬化型ゴムの接着剤を使用してガイド用リブの接着を行うことを特徴とする電子写真装置用無端ベルト。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電子写真装置に使用される無端ベルトおよびその製造方法に関する。更に詳しくは、蛇行防止用のリブを有し、長期間安定走行可能な電子写真装置用の無端ベルトおよびその製造方法に関する。
電子写真式画像形成方法は、即時に高品質の画像が得られることから、近年では、複写機やプリンター等において広く利用されている。そして、性状がフレキシブルで装置内での配設の自由度が大きい等の理由から、各種の図1に示すような無端ベルトが電子写真装置内で使用されており、代表的なものとしては、図2に示すような無端ベルト状の電子写真感光体や、図3に示すような無端ベルト状の中間転写ベルトがあげられる。特に、電子写真装置の中核となる感光体として、無端ベルト状電子写真感光体が広く使用されている。
無端ベルト状感光体20は、合成樹脂フィルム上に、金属層を積層し、その上に電荷発生層、電荷輸送層等の感光体層を形成した感光体シートを所定の寸法に裁断し、その両端部を超音波融着機等を用いて融着して環状に形成され用いられている。図2において21は帯電器、22は露光用光学系、23は現像器、24はクリーナー、25は転写電荷器である。中間転写ベルト30は、感光ドラム20a上に現像器23によって現像された画像を、一旦中間転写ベルト30上に転写して、これを用紙26に再度転写するものである。
しかしながら、無端ベルトは走行中に蛇行ないし横ズレが発生する問題があり、この課題を解決するため、図1、図3および図4に示すように、無端ベルトの使用する面と反対側に、ゴム状の柔軟材料からなるリブ3を接着剤で接合してガイドを形成し、該ガイドをローラ32の溝33に嵌合して走行させる、あるいはテーパー端部34に接触させて横ズレを補正することによって蛇行を防止する技術が開示されている(例えば、特許文献1 参照)。
一方で、無端ベルトに対して横方向の力が作用して蛇行あるいは横ズレが生じた場合、横ズレの阻止または元の位置への復帰に大きな力を必要とするため、リブに走行方向に平行な方向あるいは横方向に大きな力が加わり、リブの接合位置がずれたり剥離したりする問題があり、この課題を解決するためリブの接着面に凹凸を設ける技術が開示されている(例えば、特許文献2 参照)。しかしながら、これらの技術によってもリブの十分な接合強度と柔軟性を兼ね備えた、高性能の無端ベルトを得ることは困難であった。
特開2000−132001号公報 特開2000−304102号公報
本発明は長期の使用においてもガイド用リブの位置がずれたり剥離したりすることがなく、長期に安定して走行させることができる電子写真装置用無端ベルトおよびかかる無端ベルトを生産性よく製造する方法を提供するものである。
本発明はかかる問題を解決するため鋭意検討を行った結果なされたもので、可撓性のフィルム状基材を環状に形成した無端ベルト内周に、柔軟性材料からなるガイド用リブを接合した無端ベルトにおいて、該リブを前記無端ベルト内周に接合するための接着剤として
、金属炭酸塩を含む室温硬化型ゴムを使用したことを特徴とする電子写真装置用無端ベルト、および、可撓性のフィルム状基材を環状に形成した無端ベルト内周に、柔軟性材料からなるガイド用リブを接合した無端ベルトにおいて、該リブを前記無端ベルト内周に接合するための接着剤として、金属炭酸塩を含む室温硬化型ゴムを使用したことを特徴とする電子写真装置用無端ベルトの製造方法
を提供するものである。
本発明によれば、接合時の接着強度が高く、蛇行によりリブに大きな力が加わってもリブの接合位置がずれたり、剥離したりすることなく、しかも長期に渡り高い接着強度を有するリブを設けた無端ベルト、および該無端ベルトの製造方法を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態につき詳細に説明するが、以下に記載する構成要件の説明は本発明の実施形態の代表例であって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変形して実施することができる。
<無端ベルト>
本発明において、無端ベルト1は、図1に示すように、可撓性フィルム状の基材2を環状に形成してなる。該無端ベルトは、環状ダイを用いて内部マンドレル方式で筒状に成形し、これを所定の長さで裁断することによって予め環状に形成されたものであっても構わないし、シート状の材料端部を接合して環状にしても構わない。シート両端の接合方法としては、接着剤による接合であっても、ヒートシールバーあるいは超音波による融着接合であってもよい。
無端ベルトを電子写真感光体に使用する例について述べれば、可撓性フィルム状の基材2として導電性支持体が用いられ、該導電性支持体上に感光体層が形成される。無端ベルトを中間転写ベルトとして使用する例について述べれば、可撓性フィルム状の基材2をそのまま中間転写ベルトとして用いることも可能であるし、可撓性フィルム状の基材2を支持体として、該基材上に各種の層を形成しても用いることができる。そして、本発明の無端ベルト1は、図2に示す無端ベルト状電子写真感光体20として、あるいは、図3に示す中間転写ベルト30として使用することができる。本発明の無端ベルト1の駆動用あるいは案内用ロールとしては、図4に示すように溝33を有するロール32、あるいは図7に示すように両端にテーパー端部34を有するロール35を用いることができる。
<リブ>
本発明の電子写真装置用無端ベルトに係るリブは、無端ベルト内周に設けられるが、無端ベルトの横ブレや蛇行を防止し、元の位置に復帰させるように作用する位置であれば、どのような位置に設けられても構わない。通常、像形成領域ではない部分に設けられ、好ましくは無端ベルトの側縁に沿って少なくとも1本設けられる。これは、表面に画像または潜像を形成する電子写真装置用無端ベルトにおいて、画像への影響を小さくするためである。より好ましくは無端ベルトの側縁に沿って設けられ、特に好ましくは両端の開口部付近に2本以上設けられる。
本発明に係るリブを形成する材料としては、柔軟性があり、耐屈曲性のある材料であれば特に制限はないが、JIS K7215(A型)による硬度が20〜90度、好ましくは30〜80度のエラストマーが好ましく、具体的には、ネオプレン(登録商標)ゴム、ウレタンゴム、ブチルゴム、シリコーンゴム等が好ましい。
中でも基材への接着性、電気絶縁性、耐湿・耐溶剤・耐オゾン・耐熱等の環境性等よりウレタンゴム、シリコーンゴムが好ましい。シリコーンゴムとしては特に、熱加硫型シリコーンゴムが、耐久性に優れるため好ましい。また、接着性を向上するために、接着面を粗面化したり、接着面をコロナ放電により処理したり、凹凸を設けるなどの、公知の何れ
の方法も適用することができる。
リブの形状は、通常、断面が長方形となる棒状の形態(略直方体)をしているが、断面を台形状として、ロールの有する溝33の側面や、テーパー端部34の側面との間に敢えて間隙を有し、リブに加わる力を分散させることもできる。また、ロールの有する溝33の側面や、テーパー端部34の側面が傾斜を有する場合には、該傾斜面に面接触するように側面に傾斜を有する形態とすることも好適である。更に、断面は多角形に限らず、曲線で構成されていてもよい。
<接着剤>
リブ3の基材2への接合は、予め環状に成形されたか、シート状材料の両端部を接合して環状とした基材2にリブ3を接合してもよいし、シート状の基材2の原材料にリブ3を接合した後に、該原材料の両端を結合して環状の基材2としてもよい。
本発明ではガイド用リブ3の基材2への接合に用いる接着剤として、金属炭酸塩を含む室温硬化型ゴムを使用する。室温硬化型ゴムとしては、公知の如何なる種類の室温硬化型ゴムも使用することができるが、1液型のものが取り扱いが容易で製造工程を効率化できるうえ、しかもリブ3の剥がれ等を防止することができ、好ましい。
本発明に係る接着剤の有する金属炭酸塩としては、充填材として使用可能な、いかなるものも使用可能であるが、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の炭酸塩が好ましく、より好ましくはアルカリ土類金属の炭酸塩であって、特には炭酸カルシウムが好ましい。炭酸カルシウムとしては、公知のどのような形態のものでも使用することが可能であり、通常充填剤として用いられるような、コロイド、軽質、乾式重質、湿式粉砕重質、シランカップリング剤や有機化合物により表面処理されたもの等を使用することができる。
室温硬化型ゴム接着剤を使用する前処理として、シランカップリング剤を含む前処理剤(プライマー)で基材2のガイド用リブを接合させる面を前処理するとより好ましい。更に、接着剤により接合する前に両面テープなどでリブ3を基材2に接合しておくことも可能である。
<導電性支持体>
本発明の無端ベルトを電子写真感光体に使用する場合の可撓性フィルム状の基材(以下、導電性支持体ということがある)としては、例えば、アルミニウム、アルミニウム合金、ステンレス鋼、銅、ニッケル等の金属材料のシート状物を環状に形成したもの、または樹脂や紙などの可撓性フィルム状物表面に、金属、カーボン、酸化錫などの導電性粉体を添加して導電性を付与した樹脂材料や、アルミニウム、ニッケル、ITO(酸化インジウム酸化錫合金)等の導電性材料等を塗布または蒸着したものが使用される。これらの導電性支持体の上には、導電性・表面性などの制御のためや欠陥被覆のために、更に適当な抵抗値を持つ導電性材料を塗布したものでも良い。
これらの中でも二軸延伸フィルム上に金属層を積層したものが好ましく、二軸延伸フィルムの材質としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等の線状ポリエステル樹脂;ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂;ポリ塩化ビニル樹脂等のハロゲン化高分子化合物が挙げられるが、機械的強度、寸法安定性等の点から線状ポリエステル樹脂、特に、ポリエチレンテレフタレートが好ましい。二軸延伸フィルムの厚みは、通常、50〜150μm程度である。また、導電性を付与する金属層としては金属蒸着層または金属箔層を用いることが好ましく、金属蒸着層の金属としては、銅、ニッケル、亜鉛、アルミニウム等が挙げられるが、中でも、アルミニウムが好ましい。金属蒸着層の厚みは、通常、400〜1000Å程度であり、前記樹脂フィルムへの蒸着は、前記金属を電熱加熱溶融蒸着法、イオンビーム蒸着法、イオンプレーティング法等の公知の蒸着法でなされる。また、金属箔層としては、アルミニウム箔、ニッケル箔等の金属箔や、これ等金属を積層したラミネートフィルムを用いることができる。この場合の
金属箔は5μm以下が好ましい。
導電性支持体と感光層との間には、接着性を改善するための公知の中間層や、バリアー性を改善するための公知のバリアー層等を設けてもよい。バリアー層としては、樹脂、樹脂に金属酸化物等の粒子を分散したものなどが用いられる。バリアー層に用いる金属酸化物粒子の例としては、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化珪素、酸化ジルコニウム、酸化亜鉛、酸化鉄等の1種の金属元素を含む金属酸化物粒子、チタン酸カルシウム、チタン酸ストロンチウム、チタン酸バリウム等の複数の金属元素を含む金属酸化物粒子が挙げられる。一種類の粒子のみを用いても良いし複数の種類の粒子を混合して用いても良い。これらの金属酸化物粒子の中で、酸化チタンおよび酸化アルミニウムが好ましく、特に酸化チタンが好ましい。酸化チタン粒子は、その表面に、酸化錫、酸化アルミニウム、酸化アンチモン、酸化ジルコニウム、酸化珪素等の無機物、又はステアリン酸、ポリオール、シリコーン等の有機物による処理を施されていても良い。酸化チタン粒子の結晶型としては、ルチル、アナターゼ、ブルッカイト、アモルファスのいずれも用いることができる。複数の結晶状態のものが含まれていても良い。
また、金属酸化物粒子の粒径としては、種々のものが利用できるが、中でも特性および液の安定性の面から、平均一時粒径として10nm以上100nm以下が好ましく、特に好ましいのは、10nm以上50nm以下である。
バリアー層は、金属酸化物粒子をバインダー樹脂に分散した形で形成するのが望ましい。バリアー層に用いられるバインダー樹脂としては、、フェノキシ、エポキシ、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、カゼイン、ポリアクリル酸、セルロース類、ゼラチン、デンプン、ポリウレタン、ポリイミド、ポリアミド等が単独あるいは硬化剤とともに硬化した形で使用できるが、中でも、アルコール可溶性の共重合ポリアミド、変性ポリアミド等は良好な分散性、塗布性を示し好ましい。
バインダー樹脂に対する無機粒子の混合比は任意に選べるが、10wt%から500wt%の範囲で使用することが、分散液の安定性、塗布性の面で好ましい。
バリアー層の膜厚は、任意に選ぶことができるが、感光体特性および塗布性から0.1μm〜20μmが好ましい。またバリアー層には、公知の酸化防止剤等を含んでいても良い。
バリアー層としては、例えば、ポリビニルアルコール、カゼイン、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸、セルロース類、ゼラチン、デンプン、ポリウレタン、ポリイミド、ポリアミド等の有機層が使用され、必要に応じて酸化チタン、酸化アルミニウム等の無機粒子を添加してもよい。
<感光層>
本発明の感光体は、導電性支持体上に感光層を有する。感光体を構成する感光層構成としては、従前知られた何れの構成も使用することができるが、具体的な構成としては、電荷発生物質を含んだ層と電荷輸送物質を含んだ層を積層した積層型感光体と、電荷輸送物質を含む層に電荷発生物質を分散させた単層型感光体があげられる。また、積層型感光体では、電荷発生層、電荷輸送層を支持体側からこの順に積層したも順積層型感光体と、逆に積層した逆積層型感光体があり、本発明ではいずれの感光層構成も用いることができるが、最もバランスの取れた光導電性を発揮できる順積層型感光体が好ましい。
積層型感光体で電荷発生層に用いられる電荷発生物質としては、公知の電荷発生物質がいずれも使用でき、フタロシアニン、アゾ色素、キナクリドン、多環キノン、ピリリウム塩、チアピリリウム塩、インジゴ、チオインジゴ、アントアントロン、ピラントロン、シアニン等の各種有機顔料、染料等が挙げられる。中でも無金属フタロシアニン、銅塩化インジウム、塩化ガリウム、錫、オキシチタニウム、亜鉛、バナジウム等の金属、または、
その酸化物、塩化物の配位したフタロシアニン類が好ましい。
電荷発生層のバインダーとしては、ポリビニルブチラールなどのポリアセタール、ポリ酢酸ビニル、フェノキシ樹脂等の樹脂を用いることができる。電荷発生層の膜厚としては通常、0.1μm〜1μm、好ましくは0.15μm〜0.6μmが好適である。またここで使用される電荷発生物質の含有量は、バインダー樹脂100重量部に対して20〜300重量部、好ましくは50〜200重量部の範囲で用いられる。
電荷輸送層中の電荷輸送材料としては、各種ピラゾリン誘導体、オキサゾール誘導体、ヒドラゾン誘導体、スチルベン誘導体、アリールアミン等の低分子化合物を使用することができる。これらの電荷輸送材料とともにバインダー樹脂が配合される。好ましいバインダー樹脂としては例えばポリメチルメタクリレート、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル等のビニル重合体、およびその共重合体、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリスルホン、ポリエーテル、ポリケトン、フェノキシ、エポキシ、シリコーン樹脂等が挙げられ、またこれらの部分的架橋硬化物も使用される。
更に電荷輸送層には酸化防止剤、増感剤等の各種添加剤を含んでいてもよい。電荷輸送層の膜厚は、10〜40μm、好ましくは10〜30μmの厚みで使用されるのがよい。<中間転写ベルト>
本発明の無端ベルトを中間転写ベルトとして用いる場合、可撓性フィルム状の基材は、可撓性を有するフィルム状のものであれば特に限定されないが、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、またはゴムにより形成されるものが好ましい。これらの中でも、熱可塑性樹脂、あるいは熱可塑性エラストマーが、連続押し出し成形が可能であって生産時の効率が高く、製造コストの点で望ましい。
熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン(高密度、中密度、低密度、直鎖状低密度)、ポリブタジエン、ポリイソブチレン、ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリアセタール、ポリアリレート、ポリカーボネート、ポリフェニレンエーテル、変性ポリフェニレンエーテル、ポリイミド、液晶性ポリエステル、ポリエチレンテレフタレート、ポリスルフォン、ポリエーテルスルフォン、ポリフェニレンサルファイド、ポリビスアミドトリアゾール、ポリブチレンテレフタレート、ポリエーテルイミド、ポリエーテルエーテルケトン、アクリル、ポリフッ化ビニリデン、ポリフッ化ビニル、エチレンテトラフロロエチレン共重合体、ポリクロロトリフルオロエチレン、テトラフルオロエチレンヘキサフルオロプロピレン共重合体、テトラフルオロエチレンパーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、ポリテトラフルオロエチレン、フッ素ゴム、アクリル酸アルキルエステル共重合体、ポリエステルエステル共重合体、ポリエーテルエステル共重合体、ポリエーテルアミド共重合体、オレフィン共重合体、ポリウレタン共重合体、プロピレンエチレンブロックまたはランダム共重合体、エチレン・プロピレン共重合体ゴム、スチレン・ブタジエンゴム、スチレン・ブタジエン・スチレンブロック共重合体または、その水素添加誘導体のようなゴムまたはラテックス成分、から選ばれる1種またはこれらの混合物からなるものが使用される。
特に中間転写ベルトとして好ましい樹脂として、例えば、ポリフッ化ビニリデン、ポリフッ化ビニル、エチレンテトラフロロエチレン共重合体、ポリクロロトリフルオロエチレン、テトラフルオロエチレンヘキサフルオロプロピレン共重合体、テトラフルオロエチレンパーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、ポリテトラフルオロエチレン等のハロゲン原子を有する樹脂またはゴム;ポリカーボネート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリエステルエステル共重合体、ポリエーテルエステル共重合体等のエステル系熱可塑性樹脂ないし熱可塑性エラストマーがあげられる。これらの中でもフッ素樹脂やフッ素ゴムがトナー等からの汚れを防止するため好ましく、また、ポリ
カーボネート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリエステルエステル共重合体、ポリエーテルエステル共重合体が、耐電気特性において電気抵抗値の変動が少なく安定であるため好ましい。
また、これらの材料導電性フィラーを加え、電気抵抗を調整してもよい。導電性フィラーとしては、導電性を有するものであればどのようなものも利用可能であるが、カーボンブラック、グラファイト、カーボン繊維、金属粉、導電性金属酸化物、有機金属酸化物、有機金属化合物、有機金属塩、導電性高分子等から選ばれる少なくとも1種またはこれら数種の混合物からなるものが好ましい。その中でも特にカーボンブラックが好ましい。カーボンブラックとしては、例えば、アセチレンブラック、ファーネスブラック、チャンネルブラック、ランプブラック、高導電性カーボンブラック(商品名:ケッチェンブラック(登録商標))等のカーボンブラックがあげられるが、アセチレンブラック、高導電性カーボンブラックが、導電性、分散性に優れ、フィルムの外観を損なわないため好ましい。
導電性フィラーの配合量は、使用する導電性フィラーにより適宜調整して用いればよい。例えばカーボンブラックの配合量は、カーボンブラックの種類により異なるが、アセチレンブラックの場合、熱可塑性樹脂100重量部に対して3〜25重量部が好ましく、ケッチェンブラック(登録商標)の場合には1〜10重量部が好ましい。上記範囲未満では導電性に乏しく、上記範囲以上では製品の外観が悪くなり、また材料強度が低下して好ましくない。
更に、本発明の目的を阻害しない限りにおいて、通常の樹脂組成物に配合される各種の付加的成分を含むことができる。このような成分としては、酸化防止剤、滑剤、離型剤などがある。上記の中間転写ベルト用材料をTダイを用いてフラットシートとして、これを所定の寸法に切断した後、両端部を接合することによって、無端ベルトを得ることができる。この場合の接合には、接着剤による接合や、ヒートシールバーあるいは超音波による融着接合が用いられる。また、環状ダイを用いて内部マンドレル方式で筒状に成形し、これを所定の長さで裁断することによってシームレスチューブとすることもできる。
こうして得られた所定の幅をもち環状の可撓性フィルム状の基材2の内周面にその側縁に沿って図1に示すようにガイド用リブ3を接合する、ないしはフラットシートとなった側縁にガイド用リブを接合したあとシート両端部を接合することによって、無端ベルトを得ることができる。
以下本発明を実施例、比較例により更に詳細に説明するが、本発明はその要旨を越えない限り、これらに限定されるものではない。なお、実施例中で用いる「部」は特に断りがない限り「重量部」を示す。
<実施例>
二軸延伸ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルム(厚み75μm)の表面にアルミニウム蒸着層(厚み70nm)を形成した導電性支持体を用い、その支持体の蒸着層上に、以下の下引き層用分散液を乾燥後の膜厚が0.5μmとなるように塗布し、乾燥させ下引き層を形成した。
平均一次粒子径13nmのアルミナ粒子(日本アエロジル(株)製 製品名:Alum
inum oxide C)と、メタノール/1−プロパノールの混合溶媒及び、ε−カプロラクタム[下記式A]/ビス(4−アミノ−3−メチルシクロヘキシル)メタン[下記式B]/ヘキサメチレンジアミン[下記式C]/デカメチレンジカルボン酸[下記式D]/オクタデカメチレンジカルボン酸[下記式E]の組成モル比率が、75%/9.5%/3%/9.5%/3%からなる共重合ポリアミドのペレットとを加熱しながら撹拌、混
合してポリアミドペレットを溶解させた後、超音波分散処理を行なうことにより、アルミナ粒子/共重合ポリアミドを重量比1/2で含有し、メタノール/1−プロパノールの重量比が7/30である、固形分濃度8.0%の下引き層用分散液とした。
Figure 2006145701
電荷発生物質として、CuKα特性X線に対する粉末X線回折スペクトルで、回折角(2θ±0.2°)27.3°に強いピークを有するオキシチタニウムフタロシアニン20重量部と、1,2−ジメトキシエタン280重量部を混合し、サンドグラインドミルで2時間分散処理を行い、分散液を作製した。続いてこの分散液と、10重量部のポリビニルブチラール(電気化学工業(株)製、商品名「デンカブチラール」#6000C)、10重量部のフェノキシ樹脂(ユニオンカーバイド(株)製、商品名「PKHH」)253重量部の1,2−ジメトキシエタン、85重量部の4−メトキシ−4−メチルペンタノン−2を混合し、更に234重量部の1,2−ジメトキシエタンを混合して電荷発生層用塗布液を作製した。この電荷発生層用塗布液を、前記下引き層上に乾燥後の膜厚が0.4μmとなるように塗布、乾燥して電荷発生層を形成した。
更にこの電荷発生層上に、下記構造をもつ電荷輸送物質(1)56重量部、電荷輸送物質(2)14重量部、下記構造のくり返し構造を有するバインダー樹脂100重量部、およびレベリング剤としてシリコーンオイル0.05重量部を、1,4−ジオキサン 960重量部に溶解させた電荷輸送層用塗布液を、乾燥後の膜厚が20μmとなるように塗布し、125℃で20分間乾燥して電荷輸送層を設け電子写真感光体を作製した。
Figure 2006145701
得られた感光体シートを幅359mm、長さ510mmに裁断し、この感光体シートの裏面側縁に、充填剤が炭酸カルシウムである室温硬化型ゴム(東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社製 製品名:SE5088)を接着剤に用いて、熱加硫型シリコンゴムで形成したリブを接着接合した。
この用リブの接着強度を、ORIENTEC社製引張試験機RTM−100を使用して、JIS K6256:1999の試験方法に準じた方法で、ピール強度を測定して評価した。引張強度測定時のクロスヘッド速度(引き上げ速度)は20mm/分で行った。測定は、接着加工後、1日後、7日後、30日後に行った。結果を表1に示す。
また、ガイド用リブを形成した後、シート両端部を超音波接合して、無端ベルト状の電子写真感光体とし、これを(株)日立製作所製フルカラープリンター(製品名 BEAMSTAR PC−PK4110)に装着してフルカラー画像を得た。10000枚のフルカラー画像を出力したが、ガイド用リブの位置ずれ、剥離も発生せず、安定して画像形成が可能であった。
<比較例>
リブを接合する接着剤に、充填剤としてシリカを用いた室温硬化型ゴム(東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社製、製品名:SE9185)を用いた以外は、実施例と同様にして感光体シート裏面にガイド用リブを形成し、実施例と同様の引張強度測定を行った。結果を表1に示す。
Figure 2006145701
表1からわかるように、炭酸カルシウムを充填剤として含有する室温硬化型シリコーンゴムを接着剤として用いた場合、シリカを充填剤として含む接着剤に比して、接合加工初期の接着強度が強く、また、接着加工後の経時的強度変化も安定しており、電子写真装置用無端状ベルトのガイド用リブの接着剤として、優れていることがわかる。
本発明の電子写真装置用無端ベルトの一部切欠き斜視図である。 本発明の電子写真装置用無端ベルトを感光体に用いた例を示す側面図である。 本発明の電子写真装置用無端ベルトを中間転写ベルトに用いた例を示す側面図である。 本発明の電子写真装置用無端ベルトおよび該無端ベルトを駆動するローラーの一部切り欠き斜視図である。 本発明の電子写真装置用無端ベルトおよび該無端ベルトを駆動するローラーの側面図である。
符号の説明
1 無端ベルト
2 基材
3 リブ
20 感光体ベルト
26 用紙
30 中間転写ベルト
31 ガイド用リブ

Claims (4)

  1. 可撓性のフィルム状基材を環状に形成した無端ベルト内周に、柔軟性材料からなるガイド用リブを接合した無端ベルトにおいて、該リブを前記無端ベルト内周に接合するための接着剤として、金属炭酸塩を含む室温硬化型ゴムを使用したことを特徴とする電子写真装置用無端ベルト。
  2. 無端ベルトが、無端ベルト状の電子写真感光体であることを特徴とする、請求項1に記載の電子写真装置用無端ベルト。
  3. 無端ベルトが、無端ベルト状の中間転写ベルトであることを特徴とする請求項1に記載の電子写真装置用無端ベルト。
  4. 可撓性フィルム状の基材を環状に形成すると共にその内周に、柔軟性材料からなるガイド用リブを接合した無端ベルトの製造において、接着剤として炭酸カルシウムを含む室温硬化型ゴムを使用してガイド用リブの接着を行うことを特徴とする、電子写真装置用無端ベルトの製造方法。
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