JP2006145490A - 走査型プローブ顕微鏡を用いた測定方法およびその走査型プローブ顕微鏡、並びに、ケルビンフォース顕微鏡 - Google Patents

走査型プローブ顕微鏡を用いた測定方法およびその走査型プローブ顕微鏡、並びに、ケルビンフォース顕微鏡 Download PDF

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Abstract

【課題】 高い定量精度を有する走査型プローブ顕微鏡を用いた測定方法、および、その走査型プローブ顕微鏡を提供する。
【解決手段】 本発明に係る走査型プローブ顕微鏡を用いた測定方法は,
探針116と参照試料20との間に作用する物理量を検出して参照試料20の物性値を測定する工程と、
参照試料20の物性値を測定する工程によって得られた測定結果の測定誤差を算出する工程と、
探針116と試料4との間に作用する物理量を検出して試料4の物性値を測定する工程と、
試料4の物性値を測定する工程によって得られた測定結果を、前記測定誤差を基に補正する工程と、を含む。
【選択図】 図2

Description

本発明は、走査型プローブ顕微鏡を用いた測定方法およびその走査型プローブ顕微鏡、並びに、ケルビンフォース顕微鏡に関する。
走査型プローブ顕微鏡(Scanning Probe Microscope:SPM)は、探針の先端を試料に近づけた際に、試料と探針の間に働く原子間力などの相互作用を測定量として、試料表面の物理量の分布を可視化できる顕微鏡である。この走査型プローブ顕微鏡の一種として、ケルビンフォース顕微鏡(Kelvin Probe Force Microscope:KFM)がある。この顕微鏡は、試料表面の凹凸情報および電位分布を測定できる。
特開2000−329680号公報
本発明の目的は、高い定量精度を有する走査型プローブ顕微鏡を用いた測定方法、および、その走査型プローブ顕微鏡を提供することにある。また、本発明の目的は、高い定量精度を有するケルビンフォース顕微鏡を提供することにある。
本発明に係る走査型プローブ顕微鏡を用いた測定方法は、
探針と参照試料との間に作用する物理量を検出して該参照試料の物性値を測定する工程と、
前記参照試料の物性値を測定する工程によって得られた測定結果の測定誤差を算出する工程と、
探針と試料との間に作用する物理量を検出して該試料の物性値を測定する工程と、
前記試料の物性値を測定する工程によって得られた測定結果を、前記測定誤差を基に補正する工程と、を含む。
この走査型プローブ顕微鏡を用いた測定方法では、前記参照試料の物性値の測定によって得られた測定結果の測定誤差を基に、前記試料の物性値の測定によって得られた測定結果を補正する。これにより、前記試料の物性値の精密な測定を行うことができる。
なお、本発明において、前記参照試料の物性値を測定する工程によって得られた測定結果とは、前記参照試料の物性値自体の測定結果と、前記参照試料の物性値を求める過程において測定される物理量の測定結果と、を含む。同様に、前記試料の物性値を測定する工程によって得られた測定結果とは、前記試料の物性値自体の測定結果と、前記試料の物性値を求める過程において測定される物理量の測定結果と、を含む。
本発明に係る走査型プローブ顕微鏡を用いた測定方法において、
前記探針と前記参照試料とに、同じ材料を用いることができる。
本発明に係る走査型プローブ顕微鏡を用いた測定方法において、
前記参照試料の物性値を測定する工程および前記測定誤差を算出する工程は、前記探針を交換した際に行うことができる。
本発明に係る走査型プローブ顕微鏡を用いた測定方法において、
前記試料の物性値を測定する工程によって得られた測定結果を補正する工程は、前記試料の物性値を測定する工程によって得られた測定結果に前記測定誤差を加算または減算することができる。
本発明に係る走査型プローブ顕微鏡を用いた測定方法において、
前記物理量は、静電気力であり、
前記物性値は、仕事関数であり、
前記走査型プローブ顕微鏡は、ケルビンフォース顕微鏡であることができる。
本発明に係る走査型プローブ顕微鏡は、
探針と参照試料との間に作用する物理量を検出して該参照試料の物性値を測定でき、かつ、前記探針と試料との間に作用する物理量を検出して該試料の物性値を測定する測定部と、
前記参照試料の物性値を測定させることができ、かつ、前記試料の物性値を測定させる測定制御部と、
前記参照試料の物性値の測定によって得られた測定結果の測定誤差の算出を行うことができる算出部と、
前記測定誤差を基に、前記試料の物性値の測定によって得られた測定結果の補正を行う補正部と、を含み、
前記測定部は、
カンチレバーと、
前記カンチレバーの自由端に支持された前記探針と、
前記参照試料および前記試料が搭載される試料台と、
前記参照試料および前記試料に対する前記探針の位置を調整する位置調整部と、を含む。
この走査型プローブ顕微鏡によれば、前記補正を行わない場合に比べ、走査型プローブ顕微鏡100の定量精度を向上させることができる。
なお、本発明において、前記参照試料の物性値の測定によって得られた測定結果とは、前記参照試料の物性値自体の測定結果と、前記参照試料の物性値を求める過程において測定される物理量の測定結果と、を含む。同様に、前記試料の物性値の測定によって得られた測定結果とは、前記試料の物性値自体の測定結果と、前記試料の物性値を求める過程において測定される物理量の測定結果と、を含む。
本発明に係る走査型プローブ顕微鏡において、
前記探針と前記参照試料とは、同じ材料からなることができる。
本発明に係る走査型プローブ顕微鏡において、
前記算出部は、前記探針を交換した際に、前記算出を行うことができる。
本発明に係る走査型プローブ顕微鏡において、
前記補正部は、前記試料の物性値の測定によって得られた測定結果に前記測定誤差を加算または減算することができる。
本発明に係る走査型プローブ顕微鏡は、
第1探針と参照試料との間に作用する物理量を検出して該参照試料の物性値を測定できる第1測定部と、
第2探針と試料との間に作用する物理量を検出して該試料の物性値を測定する第2測定部と、
前記参照試料の物性値を測定させることができる第1測定制御部と、
前記試料の物性値を測定させる第2測定制御部と、
前記参照試料の物性値の測定によって得られた測定結果の測定誤差の算出を行うことができる算出部と、
前記測定誤差を基に、前記試料の物性値の測定によって得られた測定結果の補正を行う補正部と、を含み、
前記第1測定部は、
第1カンチレバーと、
前記第1カンチレバーの自由端に支持された前記第1探針と、
前記参照試料が搭載される第1試料台と、
前記参照試料に対する前記第1探針の位置を調整する第1位置調整部と、を含み、
前記第2測定部は、
第2カンチレバーと、
前記第2カンチレバーの自由端に支持された前記第2探針と、
前記試料が搭載される第2試料台と、
前記試料に対する前記第2探針の位置を調整する第2位置調整部と、を含む。
本発明に係るケルビンフォース顕微鏡は、
探針と参照試料との間に作用する静電気力を検出して該参照試料の仕事関数を測定でき、かつ、前記探針と試料との間に作用する静電気力を検出して該試料の仕事関数を測定する測定部と、
前記参照試料の仕事関数を測定させることができ、かつ、前記試料の仕事関数を測定させる測定制御部と、
前記参照試料の仕事関数の測定によって得られた測定結果の測定誤差の算出を行うことができる算出部と、
前記測定誤差を基に、前記試料の仕事関数の測定によって得られた測定結果の補正を行う補正部と、を含み、
前記測定部は、
カンチレバーと、
前記カンチレバーの自由端に支持された前記探針と、
前記参照試料および前記試料が搭載される試料台と、
前記参照試料および前記試料に対する前記探針の位置を調整する位置調整部と、を含む。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照しながら説明する。
1.走査型プローブ顕微鏡
図1は、本実施形態に係る走査型プローブ顕微鏡100の機能ブロック図の一例である。図2は、本実施形態に係る走査型プローブ顕微鏡100の測定部110を模式的に示す斜視図である。本実施形態においては、走査型プローブ顕微鏡100が、その一種であるケルビンフォース顕微鏡である場合について説明する。なお、本実施形態に係る走査型プローブ顕微鏡100は、図1の構成要素(各部)を全て含む必要はなく、その一部を省略した構成とすることもできる。
本実施形態に係る走査型プローブ顕微鏡100は、図1に示すように、測定部110と、表示部130と、入力部132と、コンピュータ150と、を含む。以下に、本実施形態に係る走査型プローブ顕微鏡100を構成する各部について説明する。
測定部110は、プローブ112と、試料台118と、位置調整部120と、電源回路部122と、を含む。プローブ112は、図1および図2に示すように、カンチレバー114と、カンチレバー114の自由端に支持された探針116と、カンチレバー114を支持する支持部115と、を含む。試料台118には、図2に示すように、参照試料20および試料4が搭載されている。位置調整部120は、参照試料20および試料4に対する探針116の位置を調整する。図2に示す例では、位置調整部120は、圧電素子により試料台118を移動させて、参照試料20および試料4に対する探針116の位置を調整する。より具体的には、圧電素子は、図2に示すように、X方向に試料台118を移動させる第1圧電素子1と、Y方向に試料台118を移動させる第2圧電素子2と、Z方向に試料台118を移動させる第3圧電素子3と、を含む。第1圧電素子1、第2圧電素子2、および第3圧電素子3は、試料台118を微動させることができる。参照試料20および試料4に対する探針116の走査は、圧電素子駆動装置(図示せず)より発生した電圧を、X方向の第1圧電素子1およびY方向の第2圧電素子2に印加することにより行う。
電源回路部122は、プローブ112(より具体的には、探針116)、および、試料台118(より具体的には、参照試料20および試料4)のうちの少なくとも一方に電圧を印加することができる。電源回路部122は、例えば、交流電源と、所望の回路構成を有する電気配線と、からなることができる。なお、本実施形態では、プローブ112は接地され、電源回路部122は、試料台118に電圧を印加する例について説明する。
測定部110は、探針116と参照試料20との間に作用する静電気力を検出して参照試料20の仕事関数φを測定でき、かつ、探針116と試料4との間に作用する静電気力を検出して試料4の仕事関数を測定する。詳細については、後述する。
表示部130は、走査型プローブ顕微鏡100の設定状態あるいは作動状態(制御状態)などを画像出力するものであり、その機能は、CRT、LCD、あるいはタッチパネル型ディスプレイなどのハードウェアにより実現できる。
入力部132は、走査型プローブ顕微鏡100のオペレータが各種の設定データや操作データを入力するためのものであり、その機能は、キーボード、操作ボタン、タッチパネル型ディスプレイ、あるいは操作レバーなどのハードウェアにより実現できる。
コンピュータ150は、測定制御部152と、情報処理部157と、記憶部160と、を含む。
測定制御部152(プロセッサ)は、測定部110からの測定データ、入力部132からの入力データ、記憶部160に格納された制御プログラムなどに基づいて各種の制御処理を行う。また、測定制御部152は、記憶部160をワーク領域として各種処理を行う。この測定制御部152の機能は、各種プロセッサ(CPU、DSP等)やASIC(ゲートアレイ等)などのハードウェアや、プログラム(制御プログラム)により実現できる。
測定制御部152は、位置制御部154と、電源回路制御部155と、を含む。位置制御部154は、位置調整部120を制御する。具体的には、位置制御部154は、試料台118の位置と、プローブ112(具体的には、探針116)の位置との組合せにより、試料台118上の試料4または参照試料20に対して、プローブ112の位置を算出し、算出結果に基づく所定位置に試料台118、またはプローブ112、あるいは、試料台118およびプローブ112の両方を移動させる制御処理を行う。
電源回路制御部155は、電源回路部122によるプローブ112および試料台118のうちの少なくとも一方への電圧印加を制御する処理を行うものである。
測定制御部152は、参照試料20の仕事関数を測定させることができ、かつ、試料4の仕事関数を測定させる。詳細については、後述する。
情報処理部157(プロセッサ)は、測定部110からの測定データ、入力部132からの入力データ、記憶部160に格納された情報処理プログラムなどに基づいて各種の情報処理を行う。また、情報処理部157は、記憶部160をワーク領域として各種処理を行う。この情報処理部157の機能は、各種プロセッサ(CPU、DSP等)やASIC(ゲートアレイ等)などのハードウェアや、プログラム(情報処理プログラム)により実現できる。
情報処理部157は、算出部156と、補正部158と、を含む。算出部156は、参照試料20の仕事関数の測定によって得られた測定結果の測定誤差を算出する。補正部158は、参照試料20の仕事関数の測定によって得られた測定結果の測定誤差を基に、試料4の仕事関数の測定によって得られた測定結果を補正する。これらの詳細については、後述する。
記憶部160は、各種の設定データ(例えば、位置制御用データ、電源回路制御用データなど)を記憶する他に、測定制御部152および情報処理部157などの各種処理機能を実現するためのワーク領域となるもので、その機能はRAM、ROM、光ディスク(CD、DVD)、光磁気ディスク(MO)、磁気ディスク、あるいは磁気テープなどのハードウェアにより実現できる。記憶部160には、本実施形態に係る走査型プローブ顕微鏡100の各部を機能させるためのプログラム(各部の処理をコンピュータ150により実行させるためのプログラム)が記憶される。
2.走査型プローブ顕微鏡を用いた測定方法
次に、本実施形態に係る走査型プローブ顕微鏡100を用いた測定方法について、図1〜図4を用いて説明する。
(1)まず、図2に示すように、カンチレバー114の先端部に探針116が取り付けられているプローブ112を用意する。また、試料台118の上に参照試料20および試料4を配置する。参照試料20としては、探針116(より具体的には、探針116の先端をコーティングしている材料)と同じ材料を用いることが好ましい。試料4は、その物性値(例えば、仕事関数)を求めたい目的物である。
(2)次に、探針116の下に参照試料20が位置するように、試料台118を移動させる。次に、探針116と参照試料20との間に作用する物理量を検出して参照試料20の物性値を測定する。例えば、走査型プローブ顕微鏡100がケルビンフォース顕微鏡である場合では、探針116と参照試料20との間に作用する静電気力を検出して参照試料20の仕事関数φを測定する。具体的には、以下の通りである。
まず、カンチレバー114の先端部に設けられた探針116を参照試料20の表面に接近させる。その結果、探針116は、参照試料20より相互作用(静電気力)を受け、カンチレバー114にたわみとねじれが生じる。カンチレバー114のたわみとねじれは、光てこ方式により検出される。光てこ方式とは、例えば、図2に示すように、半導体レーザ7から出射されたレーザ光を、レンズ8によりカンチレバー114上に集光し、その反射光を四分割フォトダイオード9により検出する方式である。半導体レーザ7の出力は、例えば数mWとすることができる。四分割フォトダイオード9は、第1分割部A、第2分割部B、第3分割部C、および第4分割部Dの4つに分割される。第1分割部Aおよび第3分割部Cは、参照試料20と反対側へのカンチレバー114のたわみにより生じるレーザ光の変位を検出することができる。逆に、第2分割部Bおよび第4分割部Dは、参照試料20側へのカンチレバー114のたわみにより生じるレーザ光の変位を検出することができる。
第1分割部A、第2分割部B、第3分割部C、第4分割部Dの出力をそれぞれa、b、c、dとすると、たわみは(a+c)−(b+d)で算出され、ねじれは(a+b)−(c+d)の絶対値として算出される。算出されたたわみとねじれは、その各々に対して設定値と比較される。例えば、原子間力顕微鏡(Atomic Force Microscope:AFM)では、この比較結果に応じて、位置制御部154が制御信号を発信し、制御電圧がZ方向の第3圧電素子3に印加される。より具体的には、算出されたたわみが設定値よりも大きい場合には、制御電圧は、参照試料20が探針116から離れるように、即ち、第3圧電素子3が縮むように印加される。逆に、算出されたたわみが設定値よりも小さい場合には、参照試料20が探針116へ近づくように、即ち、第3圧電素子3が伸びるように印加される。このようにして、参照試料20と探針116との間に働く力が一定になるようにフィードバック制御が行われる。さらに、ケルビンフォース顕微鏡(KFM)では、参照試料20と探針116との間に電圧などを印加することによりフィードバック制御を行う。これらのフィードバック信号をコンピュータ150またはストレージオシロスコープなどにより画像化することにより、参照試料20の表面の物理情報(凹凸情報、表面電位情報など)を画像化することができる。
本実施形態に係る走査型プローブ顕微鏡(ケルビンフォース顕微鏡)100では、原子間力顕微鏡(AFM)の原理により測定した参照試料20の表面の凹凸情報を元に、探針116と参照試料20との間の距離を一定に保った状態で生じる静電気力に起因するカンチレバー114のたわみをキャンセルするように、探針116と参照試料20との間にオフセット電圧Voffを印加している。これにより、参照試料20の仕事関数φを測定できる。具体的には、以下の通りである。
図3および図4は、本実施形態に係る走査型プローブ顕微鏡100を用いた仕事関数の測定方法の原理を模式的に示すエネルギー図である。図3および図4では、参照試料20として、n型シリコンを用いた場合について示す。
図3は、探針116と参照試料20とが導通状態にあり、フェルミレベルEが共通である場合を示している。この場合、参照試料20の表面と、接地された探針116とにより構成されるコンデンサの両極に誘起される誘導電荷間の静電気力Fの発生原因(即ち、真空準位Evacの違いが生じる原因)は、探針116の仕事関数φと参照試料20の仕事関数φとの差Δφである。次に、図4に示すように、静電気力Fをキャンセルするように参照試料20にオフセット電圧Voffを電源回路部122から印加する。即ち、真空準位Evacが共通となるようにオフセット電圧Voffを印加する。オフセット電圧Voffは、以下の式で示される。
off=(φ−φ)/e=Δφ/e
従って、探針116の仕事関数φが既知である場合、オフセット電圧Voffを測定することにより、参照試料20の仕事関数φを求めることができる。なお、eは、電気素量である。
以上のようにして測定された参照試料20の仕事関数φの測定結果は、コンピュータ150の記憶部160に保存されることができる。
(3)次に、コンピュータ150の算出部156により、参照試料20の仕事関数φの測定によって得られた測定結果の測定誤差を算出する。本実施形態において、参照試料20の仕事関数φの測定によって得られた測定結果とは、参照試料20の仕事関数φ自体の測定結果と、参照試料20の仕事関数φを求める過程において測定されるオフセット電圧Voffの測定結果と、を含む。従って、本実施形態において、参照試料20の仕事関数φの測定によって得られた測定結果の測定誤差とは、参照試料20の仕事関数φの測定誤差αと、オフセット電圧Voffの測定誤差βと、を含む。
走査型プローブ顕微鏡100を用いて、例えば探針116と同一の材料の参照試料20の仕事関数φを測定すると、理想的には、探針116の仕事関数φと参照試料20の仕事関数φは一致するはずであるから、探針116に働く静電気力Fはゼロになり、オフセット電圧Voffもゼロ(V)となる。しかし、実際には、探針116などに起因する測定誤差が生じ、オフセット電圧Voffはゼロにならない場合がある。つまり、この場合のオフセット電圧Voffの測定値が、走査型プローブ顕微鏡100の全体に起因するオフセット電圧Voffの測定誤差βとなる。そして、このオフセット電圧Voffの測定誤差βより、参照試料20の仕事関数φの測定結果の測定誤差αを算出することができる。なお、参照試料20として、探針116と異なる材料であって、仕事関数φが既知のものを用いることにより、参照試料20の仕事関数φの測定結果の測定誤差αを算出することもできる。
上述した走査型プローブ顕微鏡100の全体に起因する測定誤差αは、例えば、探針116の先端の電子状態のばらつきに起因する場合がある。探針116の先端の曲率半径は、例えば約10nmという微小な値が要求されるが、加工上のばらつきが生じる場合がある。さらに、導電性の探針116の場合、その先端に対して白金(Pt)などの導電性材料をメッキ法にてコーティングしている。しかし、このコーティング層の膜厚などを精度良く所望の値にすることは困難な場合がある。上述の理由により、探針116の先端の電子状態を制御することが難しいため、測定誤差αが生じる場合がある。また、測定誤差αは、例えば、参照試料20と探針116との間の物質(例えば、空気)の誘電率のばらつきに起因する場合がある。なお、探針116を交換する場合には、探針116ごとに上述した測定誤差要因の程度が異なるため、探針116ごとに異なる測定誤差αを生じさせる場合がある。
なお、参照試料20の仕事関数φの測定によって得られた測定結果の測定誤差を求める本工程は、次に述べる試料4の物性値を測定する工程の後に行うこともできる。
(4)次に、探針116の下に試料4が位置するように、試料台118を移動させる。次に、探針116と試料4との間に作用する物理量を検出して試料4の物性値を測定する。例えば、走査型プローブ顕微鏡100がケルビンフォース顕微鏡である場合では、探針116と試料4との間に作用する静電気力を検出して試料4の仕事関数を測定する。試料4の物性値(仕事関数)の測定は、上述した参照試料20の物性値(仕事関数)の測定方法と同様にして行うことができる。測定された試料4の物性値の測定結果は、コンピュータ150の記憶部160に保存されることができる。
(5)次に、コンピュータ150の補正部158により、測定誤差αを基に、試料4の仕事関数の測定によって得られた測定結果を補正する。本実施形態において、試料4の仕事関数の測定によって得られた測定結果とは、試料4の仕事関数自体の測定結果と、試料4の仕事関数を求める過程において測定されるオフセット電圧の測定結果と、を含む。
具体的に補正は、例えば、試料4の仕事関数の測定結果に測定誤差αを加算または減算することにより行うことができる。測定誤差αを加算するか減算するかは、走査型プローブ顕微鏡100の装置構成により適宜決定される。ここでいう走査型プローブ顕微鏡100の装置構成とは、例えば、オフセット電圧Voffが参照試料20側に印加されるか探針116側に印加されるかなどである。
なお、コンピュータ150の補正部158により、オフセット電圧Voffの測定結果の測定誤差βを基に、試料4の仕事関数の測定におけるオフセット電圧を補正することもできる。その結果、試料4の仕事関数の測定結果を補正することができる。従って、この場合、上述した参照試料20の仕事関数φの測定結果の測定誤差αを算出せずに、試料4の仕事関数の測定結果を補正することができる。具体的にこの場合の補正は、例えば、試料4の仕事関数の測定におけるオフセット電圧に、測定誤差βを加算または減算することにより行うことができる。
(6)次に、必要に応じて、試料4の仕事関数の測定結果の補正結果を表示部130により表示することができる。
なお、上述したように、探針116を交換する場合には、探針116ごとに異なる測定誤差を生じさせる場合がある。このため、上述した参照試料20の物性値を測定する工程および測定誤差を算出する工程は、探針116を交換した際に行うことが好ましい。
3.作用・効果
本実施形態に係る走査型プローブ顕微鏡100を用いた測定方法では、参照試料20の物性値(仕事関数)の測定によって得られた測定結果の測定誤差を基に、試料4の物性値(仕事関数)の測定によって得られた測定結果を補正する。これにより、試料4の物性値の精密な測定を行うことができる。
同様に、本実施形態に係る走査型プローブ顕微鏡100によれば、上述した補正を行わない場合に比べ、走査型プローブ顕微鏡100の定量精度を向上させることができる。
4.実験例
上述の走査型プローブ顕微鏡100を用いた測定方法に基づき実験を行った。
探針116としては、先端を白金(Pt)によりコーティングされているものを用いた。コーティング層の厚みは、約25nmである。
参照試料20としては、シリコン基板上に、SiOおよびTiOを介して成膜した白金(Pt)を用いた。成膜は、電子線蒸着法を用いて行った。
試料4としては、シリコン基板上に、TiWを介して成膜した金(Au)を用いた。成膜は、スパッタ法を用いて行った。
まず、参照試料20の測定結果を表1に示す。なお、測定条件は、測定回数を2回、測定範囲を10μm、走査速度(スキャンレート)を0.5Hz、探針116と参照試料20との距離(リフトハイト)を5nmとした。
Figure 2006145490
本実験例では、参照試料20と、探針116のコーティング層とは、同じ材料(白金)を用いているため、この測定結果より、測定誤差αが約30.0meV(測定誤差βが約−30.0mV)であることが分かる。
次に、試料4の測定結果を表2および図5に示す。なお、測定条件は、測定回数を7回、測定範囲を10μm、走査速度(スキャンレート)を0.5Hz、探針116と試料4との距離(リフトハイト)を5nmとした。
Figure 2006145490
この測定結果より、補正前の試料4の仕事関数は、5.37±0.02eVであることが分かる。この結果を、前記測定誤差αに基づき補正すると、5.34±0.02eVとなる。なお、探針116の仕事関数φは、5.65eVとした。
また、試料4の材料として用いた金(Au)の仕事関数は、結晶面ごとに異なるので、試料4における金(Au)の層の配向をXRD法により調べた。その測定結果を図6に示す。この結果より、試料4における金(Au)の層は、(111)配向していることが確認された。金(Au)の(111)単結晶の仕事関数の文献値は、5.31eVである(小間篤編,“表面工学ハンドブック”,4月30日第3刷発行,丸善(株),1995)。上述したように、本実験例では、補正前の仕事関数が5.37±0.02eVであり、補正後の仕事関数が5.34±0.02eVであった。従って、試料4の測定結果を補正する本発明によれば、試料4の仕事関数をより正確に測定できることが確認された。
5.変形例
上述した例では、1つの測定部を用いて、参照試料の測定および試料の測定を行う場合について説明したが、例えば、図7に示すように、参照試料の測定と試料の測定とは、別の測定部を用いて行うこともできる。図7は、本実施形態の変形例に係る走査型プローブ顕微鏡200の機能ブロック図である。参照試料の測定は、第1測定部210を用いて行われ、試料の測定は、第2測定部211を用いて行われる。これにより、走査型プローブ顕微鏡200を用いた測定方法の自由度を向上させることができる。
図7に示すように、本変形例の走査型プローブ顕微鏡200は、第1探針216と参照試料との間に作用する物理量を検出して参照試料の物性値を測定できる第1測定部210と、第2探針217と試料との間に作用する物理量を検出して試料の物性値を測定する第2測定部211と、表示部230と、入力部232と、コンピュータ250と、を含む。コンピュータ250は、参照試料の物性値を測定させることができる第1測定制御部252(第1位置制御部254と、第1電源回路制御部255と、を含む。)と、試料の物性値を測定させる第2測定制御部251(第2位置制御部253と、第2電源回路制御部259と、を含む。)と、情報処理部257(算出部256と、補正部258と、を含む。)と、記憶部260と、を含む。そして、第1測定部210は、第1プローブ212(第1カンチレバー214と、第1カンチレバー214の自由端に支持された第1探針216と、を含む。)と、参照試料が搭載される第1試料台218と、参照試料に対する第1探針216の位置を調整する第1位置調整部220と、第1電源回路部222と、を含む。また、第2測定部211は、第2プローブ213(第2カンチレバー215と、第2カンチレバー215の自由端に支持された第2探針217と、を含む。)と、試料が搭載される第2試料台219と、試料に対する第2探針217の位置を調整する第2位置調整部221と、第2電源回路部223と、を含む。本変形例の走査型プローブ顕微鏡200は、参照試料の測定を、第1測定部210を用いて行い、試料の測定を、第2測定部211を用いて行うという点以外は、上述した走査型プローブ顕微鏡100と基本的に同様である。従って、本変形例の走査型プローブ顕微鏡200の各構成要素についての詳細な説明は省略する。
上記のように、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できるであろう。従って、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。
例えば、上述した実施形態では、走査型プローブ顕微鏡が、ケルビンフォース顕微鏡である場合について説明したが、本発明は、測定される試料の物性値に応じて、他の種類の走査型プローブ顕微鏡にも適用可能である。他の種類の走査型プローブ顕微鏡としては、例えば、走査型表面電位顕微鏡(Scanning Surface Potential Microscope:SSPM)、原子間力顕微鏡(Atomic Force Microscope:AFM)、走査型磁気力顕微鏡(Magnetic Force Microscope:MFM)、走査型マクスウェル応力顕微鏡(Scanning Maxwell Stress Microscope:SMM)などが挙げられるが、特にこれらに限定されるわけではない。
本実施形態に係る走査型プローブ顕微鏡の機能ブロック図。 本実施形態に係る走査型プローブ顕微鏡の測定部を模式的に示す斜視図。 本実施形態の走査型プローブ顕微鏡を用いた測定方法の原理を示す模式図。 本実施形態の走査型プローブ顕微鏡を用いた測定方法の原理を示す模式図。 実験例における試料の仕事関数の測定結果を示す図。 実験例における試料のXRDパターンを示す図。 本実施形態の変形例に係る走査型プローブ顕微鏡の機能ブロック図。
符号の説明
1 第1圧電素子、2 第2圧電素子、3 第3圧電素子、4 試料、7 半導体レーザ、8 レンズ、9 四分割フォトダイオード、20 参照試料、100 走査型プローブ顕微鏡、110 測定部、112 プローブ、114 カンチレバー、115 支持部、116 探針、118 試料台、120 位置調整部、122 電源回路部、130 表示部、132 入力部、150 コンピュータ、152 測定制御部、154 位置制御部、155 電源回路制御部、156 算出部、157 情報処理部、158 補正部、160 記憶部、200 走査型プローブ顕微鏡、210 第1測定部、211 第2測定部、212 第1プローブ、213 第2プローブ、214 第1カンチレバー、215 第2カンチレバー、216 第1探針、217 第2探針、218 第1試料台、219 第2試料台、220 第1位置調整部、221 第2位置調整部、222 第1電源回路部、223 第2電源回路部、230 表示部、232 入力部、250 コンピュータ、251 第2測定制御部、252 第1測定制御部、253 第2位置制御部、254 第1位置制御部、255 第1電源回路制御部、256 算出部、257 情報処理部、258 補正部、259 第2電源回路制御部、260 記憶部

Claims (11)

  1. 探針と参照試料との間に作用する物理量を検出して該参照試料の物性値を測定する工程と、
    前記参照試料の物性値を測定する工程によって得られた測定結果の測定誤差を算出する工程と、
    探針と試料との間に作用する物理量を検出して該試料の物性値を測定する工程と、
    前記試料の物性値を測定する工程によって得られた測定結果を、前記測定誤差を基に補正する工程と、を含む、走査型プローブ顕微鏡を用いた測定方法。
  2. 請求項1において、
    前記探針と前記参照試料とに、同じ材料を用いる、走査型プローブ顕微鏡を用いた測定方法。
  3. 請求項1または2において、
    前記参照試料の物性値を測定する工程および前記測定誤差を算出する工程は、前記探針を交換した際に行う、走査型プローブ顕微鏡を用いた測定方法。
  4. 請求項1〜3のいずれかにおいて、
    前記試料の物性値を測定する工程によって得られた測定結果を補正する工程は、前記試料の物性値を測定する工程によって得られた測定結果に前記測定誤差を加算または減算する、走査型プローブ顕微鏡を用いた測定方法。
  5. 請求項1〜4のいずれかにおいて、
    前記物理量は、静電気力であり、
    前記物性値は、仕事関数であり、
    前記走査型プローブ顕微鏡は、ケルビンフォース顕微鏡である、走査型プローブ顕微鏡を用いた測定方法。
  6. 探針と参照試料との間に作用する物理量を検出して該参照試料の物性値を測定でき、かつ、前記探針と試料との間に作用する物理量を検出して該試料の物性値を測定する測定部と、
    前記参照試料の物性値を測定させることができ、かつ、前記試料の物性値を測定させる測定制御部と、
    前記参照試料の物性値の測定によって得られた測定結果の測定誤差の算出を行うことができる算出部と、
    前記測定誤差を基に、前記試料の物性値の測定によって得られた測定結果の補正を行う補正部と、を含み、
    前記測定部は、
    カンチレバーと、
    前記カンチレバーの自由端に支持された前記探針と、
    前記参照試料および前記試料が搭載される試料台と、
    前記参照試料および前記試料に対する前記探針の位置を調整する位置調整部と、を含む、走査型プローブ顕微鏡。
  7. 請求項6において、
    前記探針と前記参照試料とは、同じ材料からなる、走査型プローブ顕微鏡。
  8. 請求項6または7において、
    前記算出部は、前記探針を交換した際に、前記算出を行う、走査型プローブ顕微鏡。
  9. 請求項6〜8のいずれかにおいて、
    前記補正部は、前記試料の物性値の測定によって得られた測定結果に前記測定誤差を加算または減算する、走査型プローブ顕微鏡。
  10. 第1探針と参照試料との間に作用する物理量を検出して該参照試料の物性値を測定できる第1測定部と、
    第2探針と試料との間に作用する物理量を検出して該試料の物性値を測定する第2測定部と、
    前記参照試料の物性値を測定させることができる第1測定制御部と、
    前記試料の物性値を測定させる第2測定制御部と、
    前記参照試料の物性値の測定によって得られた測定結果の測定誤差の算出を行うことができる算出部と、
    前記測定誤差を基に、前記試料の物性値の測定によって得られた測定結果の補正を行う補正部と、を含み、
    前記第1測定部は、
    第1カンチレバーと、
    前記第1カンチレバーの自由端に支持された前記第1探針と、
    前記参照試料が搭載される第1試料台と、
    前記参照試料に対する前記第1探針の位置を調整する第1位置調整部と、を含み、
    前記第2測定部は、
    第2カンチレバーと、
    前記第2カンチレバーの自由端に支持された前記第2探針と、
    前記試料が搭載される第2試料台と、
    前記試料に対する前記第2探針の位置を調整する第2位置調整部と、を含む、走査型プローブ顕微鏡。
  11. 探針と参照試料との間に作用する静電気力を検出して該参照試料の仕事関数を測定でき、かつ、前記探針と試料との間に作用する静電気力を検出して該試料の仕事関数を測定する測定部と、
    前記参照試料の仕事関数を測定させることができ、かつ、前記試料の仕事関数を測定させる測定制御部と、
    前記参照試料の仕事関数の測定によって得られた測定結果の測定誤差の算出を行うことができる算出部と、
    前記測定誤差を基に、前記試料の仕事関数の測定によって得られた測定結果の補正を行う補正部と、を含み、
    前記測定部は、
    カンチレバーと、
    前記カンチレバーの自由端に支持された前記探針と、
    前記参照試料および前記試料が搭載される試料台と、
    前記参照試料および前記試料に対する前記探針の位置を調整する位置調整部と、を含む、ケルビンフォース顕微鏡。
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