JP2006145020A - 合成樹脂部材の接合構造及び接合方法 - Google Patents

合成樹脂部材の接合構造及び接合方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 格別なシール材を用いることなく接着作業が簡単であり、気液密性が確実に保たれる合成樹脂部材の接合構造及び接合方法を提供する。
【解決手段】 一方の合成樹脂部材2の開口端部に全周に亘り連続して嵌合溝4を形成し、この嵌合溝4に溶液型接着剤7を全周に亘り注入したのちこの溶液型接着剤が溶液状態のときにこの嵌合溝に他方の合成樹脂部材3の端部5を嵌め込み、上記溶液型接着剤が固化することによりこの接着剤を介して両合成樹脂部材を接合する
【選択図】 図2

Description

本発明は、合成樹脂部材同士を接着剤により、Oリングなどのシール材を用いることなく気液密に接合する構造及び接合方法に関する。
一般に、合成樹脂部材を互いに気液密に接合する場合、Oリングなどのシール部材により密封性を保つようにしているが、Oリングは接合部の形状が円形に限られ、また異形の場合は平パッキンを使用するなどは可能であるが、パッキン形状を異形に成形しなければならないのでコスト高になる。そして、シール部材を使用すると部品点数が増し、組立て作業に手間を要するなどの不具合もある。
このようなことから、合成樹脂部材を互いに気液密に接合する場合、接着剤を用いて直接接着するのが有利である。
例えば、特開2003−322288号公報には、一方の合成樹脂部材に他方の合成樹脂部材の端部を嵌め込み、この嵌合部にテーパ面を設け、このテーパ面に接着剤を充填してなる接合構造が開示されている。
このような構造は、格別なシール部材を用いないので部品点数が少なく、作業性に優れている。
特開2003−322288号公報
しかしながら、上記公報に記載の接合構造は、テーパ面に充填する接着剤として粘着性を備えた例えばエポキシ系接着剤を用いている。このような粘着性の接着剤は、接合面全体に亘って接着剤を均等に塗布する作業が面倒であり、かつ接着剤の硬化に時間が掛かるので接合が終わるまでの作業時間がかかる、といった不具合がある。
本発明は、格別なシール材を用いることなく接着作業が簡単であり、気液密性が確実に保たれる合成樹脂部材の接合構造及び接合方法を提供しようとするものである。
上記目的を達成するため請求項1の発明は、一方の合成樹脂部材の端部に嵌合溝を形成し、この嵌合溝に溶液型接着剤を注入し、この嵌合溝に他方の合成樹脂部材の端部を嵌め込んで上記溶液型接着剤を介して両合成樹脂部材を接合してあることを特徴とする合成樹脂部材の接合構造が提供される。
好ましい態様は、溶液型接着剤が速乾性であることである
請求項3の発明は、一方の合成樹脂部材の端部に嵌合溝を形成し、この嵌合溝に溶液型接着剤を注入したのちこの溶液型接着剤が溶液状態のときにこの嵌合溝に他方の合成樹脂部材の端部を嵌め込み、上記溶液型接着剤が固化することによりこの接着剤を介して両合成樹脂部材を接合することを特徴とする合成樹脂部材の接合方法が提供される。
請求項4の発明は、一方の合成樹脂部材の開口端部に全周に亘り連続して嵌合溝を形成し、この嵌合溝に溶液型接着剤を全周に亘り注入したのちこの溶液型接着剤が溶液状態のときにこの嵌合溝に他方の合成樹脂部材の端部を嵌め込み、上記溶液型接着剤が固化することによりこの接着剤を介して両合成樹脂部材を接合することを特徴とする合成樹脂部材の接合方法が提供される。
本発明の好ましい態様は、溶液型接着剤を嵌合溝の全周に亘り注入する場合、接着剤を嵌合溝の一箇所に集中して注入したのち、この合成樹脂部材を傾けて接着剤を嵌合溝に沿って周方向に流すことにより嵌合溝の全周に亘り接着剤を行き渡らせることを特徴とする接合方法が提供される。
そして、上記接合方法において他の好ましい態様は、溶液型接着剤が速乾性であることである。速乾性溶液型接着剤としては、二塩化メチルを主成分とした速乾性の接着剤が好適し、具体的にはアクリサンデー(商品名:アクリサンデー社)などが有効である。
請求項1の発明によれば、一方の合成樹脂部材の端部に形成した嵌合溝に他方の合成樹脂部材の端部が嵌めこまれ、これら両樹脂部材が溶液型接着剤により接合されるので、両部材の接合位置決めがし易く、組み付け精度が高い。そして、接着剤が溶液型であるため流動性がよく、したがって両樹脂部材に対する濡れ性が良く、接着むらが無く、格別なシール材を用いなくても良好な気液密接着が保たれる。
請求項3の発明によれば、一方の合成樹脂部材の嵌合溝に溶液型接着剤を注入したのちこの溶液型接着剤が溶液状態のときにこの嵌合溝に他方の合成樹脂部材の端部を嵌め込むので、他方の合成樹脂部材の端部が接着剤を押して接着剤が両者の表面に濡れ、よって気液密に接合する。
請求項4の発明によれば、一方の合成樹脂部材の嵌合溝に溶液型接着剤を全周に亘り注入したのちこの溶液型接着剤が溶液状態のときにこの嵌合溝に他方の合成樹脂部材の端部を嵌め込むので、他方の合成樹脂部材の端部が嵌合溝の全周に亘り同時に接着剤を押して接着剤が両者の表面に濡れることになり、よって気液密に接合する。
本発明の好ましい態様によれば、溶液型接着剤を嵌合溝の全周に亘り注入する場合、接着剤を嵌合溝の一箇所に集中して注入したのち、この合成樹脂部材を傾けて接着剤を嵌合溝に沿って周方向に流すようにすれば、接着剤を嵌合溝の全周に亘り容易に行き渡らせることができ、作業が容易である。
そして、溶液型接着剤が速乾性であれば、他方の合成樹脂部材の端部を一方の合成樹脂部材の嵌合溝にはめ込むと、直ちに接着剤は乾燥固化するので、接着作業時間はすこぶる短くてすむ。
以下本発明について、図面に示す実施例に基づき説明する。
図1は合成樹脂製の液体容器を示す斜視図、図2はその分解した斜視図、図3は接合部の接合前の拡大した断面図、図4は接合部の接合後の拡大した断面図である。
図において、1はABSなどの合成樹脂製の液体容器であり、2はその下部を構成する一方の合成樹脂部材、3は液体容器の上部を構成する他方の合成樹脂部材である。
これら樹脂部材2,3で構成される液体容器1は、周方向の一側面に平坦面を有し、周方向の他の部分に凹部を備えており、したがって周方向の形状は非円形である。
下部合成樹脂部材2の上端には、周方向に連続する嵌合溝4が形成されており、この嵌合溝4は上方に開放されている。
上部合成樹脂部材3には、上記嵌合溝4にはめ込まれる差込端部5が周方向に連続して形成されている。なお、この上部合成樹脂部材3の上面には開閉キャップ6が脱着可能に取り付けられている。
このような下部合成樹脂部材2と上部合成樹脂部材3は、接着剤7により相互に接合されて一体化されている。接着剤7は溶液型の接着剤が用いられており、二塩化メチルを主成分とした速乾性の接着剤が好適し、具体的にはアクリサンデー(商品名:アクリサンデー社)が有効である。
上記樹脂部材2,3を速乾性の溶液型接着剤7で接合する方法を説明する。
下部合成樹脂部材2の端部に形成した嵌合溝4を上向きにしておいてこの嵌合溝4に溶液型接着剤7を注入する。この際、接着剤7は注入ノズルなどを用いて注入するが、部材2が小さいものであれば注射器8などを用いて注入することができる。この場合、接着剤7は注射器8により嵌合溝4の一箇所に注入すればよく、注入された接着剤7は溶液型であるから流動性に優れ、嵌合溝4に沿って周方向に流れる。特にこのとき、部材2を傾けてやれば接着剤7は嵌合溝4に沿って素早く流れ、嵌合溝4の全周に亘って行き渡る。
接着剤7が全周に流れると、この嵌合溝4に上部合成樹脂部材3の差込端部5を差し込む。すると、この端部5が嵌合溝4内の接着剤7を押しやって接着剤7が差込端部5の内外側面に濡れる。なお、このとき接着剤7が嵌合溝5から溢れないことが望ましい。
この状態で数秒間待てば、接着剤7が硬化し、これにて下部合成樹脂部材2と上部合成樹脂部材3が接着剤7により相互に接合される。
このような構成によれば、下部樹脂部材2の端部に形成した嵌合溝4に上部樹脂部材3の端部が嵌めこまれ、これら両樹脂部材2,3が溶液型接着剤7により接合されるので、両部材2,3の接合位置決めがし易く、組み付け精度が高い。そして、接着剤7が溶液型であるため流動性がよく、したがって両樹脂部材2,3に対する濡れ性が良く、接着むらが無い。このため、Oリングなどのような格別なシール材を用いることなく、良好な密閉接着が保たれるとともに、接合部分が周方向に異形であっても容易に接合が可能である。
そして、下部樹脂部材2の嵌合溝4に溶液型接着剤7を全周に亘り注入したのちこの接着剤7が溶液状態のときにこの嵌合溝4に上部樹脂部材の差込端部5を嵌め込むので、この差込端部5が接着剤7を押して接着剤7が両者の表面に濡れる。よって接着剤7の分散が良好になり、両部材2,3に接するので、気液密に接合する。
特に、溶液型接着剤7を嵌合溝4の全周に亘り注入する場合、接着剤7を嵌合溝4の一箇所に集中して注入したのち、樹脂部材2を傾けて接着剤7を嵌合溝4に沿って周方向に流すようにすれば、接着剤7を嵌合溝4の全周に亘り容易に行き渡らせることができ、作業が容易である。
溶液型接着剤7として速乾性接着剤を用いると、乾燥固化が素早く進み、作業時間が短くてすむ。
以上説明した通り本発明によれば、合成樹脂部材を互いの接合強度が大きくかつ格別なシール材を用いることなく高い気液密を保って接合することができるとともに、接合作業が容易な接合構造ならびに接合方法を提供することができる。
本発明の一実施例を示し、接合された合成樹脂製容器を示す斜視図 同実施例の分解した斜視図 同実施例の接合部における接合前の拡大した断面図 同実施例の接合部における接合後の拡大した断面図
符号の説明
1…合成樹脂製液体容器
2…下部樹脂部材
3…上部樹脂部材
4…嵌合溝
5…差込端部
7…溶液型接着剤

Claims (6)

  1. 一方の合成樹脂部材の端部に嵌合溝を形成し、この嵌合溝に溶液型接着剤を注入し、この嵌合溝に他方の合成樹脂部材の端部を嵌め込んで上記溶液型接着剤を介して両合成樹脂部材を接合してあることを特徴とする合成樹脂部材の接合構造。
  2. 溶液型接着剤が速乾性であることを特徴とする請求項1に記載の合成樹脂部材の接合構造。
  3. 一方の合成樹脂部材の端部に嵌合溝を形成し、この嵌合溝に溶液型接着剤を注入したのちこの溶液型接着剤が溶液状態のときにこの嵌合溝に他方の合成樹脂部材の端部を嵌め込み、上記溶液型接着剤が固化することによりこの接着剤を介して両合成樹脂部材を接合することを特徴とする合成樹脂部材の接合方法。
  4. 一方の合成樹脂部材の開口端部に全周に亘り連続して嵌合溝を形成し、この嵌合溝に溶液型接着剤を全周に亘り注入したのちこの溶液型接着剤が溶液状態のときにこの嵌合溝に他方の合成樹脂部材の端部を嵌め込み、上記溶液型接着剤が固化することによりこの接着剤を介して両合成樹脂部材を接合することを特徴とする合成樹脂部材の接合方法。
  5. 溶液型接着剤を嵌合溝の全周に亘り注入するとき、接着剤を嵌合溝の一箇所に集中して注入したのち、この合成樹脂部材を傾けて接着剤を嵌合溝に沿って周方向に流すことにより嵌合溝の全周に亘り接着剤を行き渡らせることを特徴とする請求項4に記載の合成樹脂部材の接合方法。
  6. 溶液型接着剤が速乾性であることを特徴とする請求項3ないし請求項5のいずれか一に記載の合成樹脂部材の接合方法。
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