JP2006144758A - 半径流型蒸気タービン - Google Patents

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Seiji Kinoshita
誠二 木ノ下
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Abstract

【課題】 蒸気漏れ損失を可及的に抑制して効率のよい半径流型蒸気タービンを得る。
【解決手段】 タービン軸3,5に実質的に直角方向に設置された互いに対向する一対の板状部材7,9と、該一対の板状部材7,9の対向する面に内周から外周に向けて交互に設けられた複数の翼段11a〜11c、13a〜13cとを有し、蒸気が翼段11a〜11c、13a〜13cを内周部から外周部に向けて流れる半径流型蒸気タービンであって、各翼段間の隙間において蒸気がタービン軸方向に流れるのを抑止するフィン17を各翼間に設けた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、蒸気流れがタービン回転軸に対して実質的に直角な平面内を半径方向に流れる半径流型蒸気タービンに関する。
蒸気流れがタービン回転軸に対して実質的に直角な平面内を半径方向に流れる半径流型蒸気タービンの代表的なものとしてユングストロームタービンがある。
図8はこのユングストロームタービンの概要を説明する説明図である。ユングストロームタービンは、図8に示すように、ケーシング101に回転可能に支持されるとともにケーシング101の両側から内側に延出する回転軸103,105と、回転軸103,105に取り付けられた回転板107,109を有している。そして、回転板107,109には径方向に複数の動翼111,113が設けられている。
ケーシング101の内部には蒸気室115が設けられ、蒸気室115にはケーシング101の外側から蒸気導入管117,119が連結されている。そして、蒸気室115と回転板107,109で挟まれる空間121とは連通しており、蒸気導入管117,119から蒸気室115に導入された蒸気が空間121に導入される。そして、導入蒸気は空間121から動翼111,113間を半径方向に流れ、半径方向で隣り合って配置されている動翼111,113が互いに相手の動翼に対して案内羽根の役目をして、回転板107,109が反対方向に同一速度で回転する構造となっている(例えば、非特許文献1参照)。
西川他著「わかる蒸気タービン」日新出版株式会社、1999年4月30日、第6版p179〜180(本文、図9・17)
半径流型蒸気タービンは、比較的少ない段数で効率良くかつ、小型にすることができるという特徴を有する。また、各段におけるタービン翼全長にわたり周速度は一定であるため蒸気が回転軸方向に流れる軸流タービンに比べて効率が良い等の特徴を有している。
しかしながら、半径流型蒸気タービンは、図8に示した半径流型蒸気タービンを模式的に示した図9に示すように、蒸気が内周部から外周部に流れる際に、半径方向の各翼間の隙間からタービン軸方向に蒸気が漏れ、この漏れによって効率が低下するという問題がある。
なお、図中において蒸気の流れは薄い矢印で示している。
本発明はかかる課題を解決するためになされたものであり、蒸気漏れ損失を可及的に抑制して効率のよい半径流型蒸気タービンを得ることを目的としている。
(1)本発明に係る半径流型蒸気タービンは、タービン軸に実質的に直角方向に設置された互いに対向する一対の板状部材と、該一対の板状部材の対向する面に内周から外周に向けて交互に設けられた複数の翼段とを有し、蒸気が前記翼段を内周部から外周部に向けて流れる半径流型蒸気タービンであって、各翼段間の隙間において蒸気がタービン軸方向に流れるのを抑止するフィンを各翼段間の隙間に設けたことを特徴とするものである。
翼段とは、半径方向で同一半径位置に配置された複数の翼の群をいう。
(2)また、上記(1)に記載のものにおいて、フィンは各翼段間の隙間における半径方向外周側にある翼段に、外周側から内周側に向けて設けられていることを特徴とするものである。
(3)また、上記(1)に記載のものにおいて、フィンは各翼段間の隙間における半径方向外周側にある翼固定部材に、外周側から内周側に向けて設けられた第1フィンと、各翼段間の隙間における半径方向内周側にある翼段に、内周側から外周側に向けて設けられた第2フィンとからなり、該第2フィンと前記第1フィンはタービン軸方向で互いに重なるように配置されていることを特徴とするものである。
本発明においては、半径方向の各翼段間の隙間において蒸気がタービン軸方向に流れるのを抑止するフィンを各翼段間の隙間に設けたので、蒸気漏れによる損失が抑制され効率のよい半径流型蒸気タービンを得ることができる。
[実施の形態1]
図1は本実施の形態に係る半径流型蒸気タービンの構造を説明する説明図である。また、図2は図1の矢視A−A断面図、図3は本実施の形態に係る半径流型蒸気タービンの一部を拡大して示す説明図である。以下、図1〜図3に基づいて本実施の形態を説明する。
本実施の形態に係る半径流型蒸気タービン1は、タービン軸3,5に実質的に直角方向に設置された互いに対向する一対の板状部材7,9と、該一対の板状部材7,9の対向する面に内周から外周に向けて交互に設けられた複数の翼段11a〜11c、13a〜13cとを有し、蒸気が翼段11a〜11c、13a〜13cを内周部(11a、13a)から外周部(11c、13c)に向けて流れる半径流型蒸気タービンであって、各翼段間の隙間15において蒸気がタービン軸方向に流れるのを抑止するフィン17を各翼間に設けたものである。
以下、主な構成をさらに詳細に説明する。
<翼段>
翼段とは、図1、図2に示されるように、半径方向で同一の半径位置にある複数の翼19から構成される複数の翼の群である。
各翼段は、図3に示されるように、板状部材7,9に設けられて翼19の根部を固定する翼根部21、翼根部21に固定された翼19、翼19のタービン軸方向先端側に設けられて隔壁となるシュラウド23を備えている。
シュラウド23は円環状に形成されており、シュラウド23には同一の段にある全ての翼19のタービン軸方向先端部が固定されている。
<フィン>
フィン17は、図1、図3に示されるように、翼根部21及びシュラウド23に取り付けられている。
フィン17の取付態様は種々考えられるが、例えば図4に示されるように、フィン17の基端部を翼根部21及びシュラウド23に形成した小溝24に挿入し、さらに小溝24に押さえ片26を嵌入させて固定するようにする。
なお、フィン17の取付位置については、図1に示されるように、各翼段間の隙間15における半径方向外周側にある翼段に、外周側から内周側に向けて取付けるのが好ましい。
この理由は、外周側の翼段にフィン17を設けることで、図5に示されるように、フィンの根元と翼段との間に隙間が生ぜず、内周側から外周側に向って流れる蒸気の漏れを可及的に防止できるからである。
すなわち、図6に示されるように、フィン17を各翼段間の隙間15における半径方向内周側にある翼段に設けた場合には、各翼段間の隙間15における蒸気の流れ方向に隙間が生ずることになり、図6の拡大部に示すように、蒸気がタービン軸方向に漏れるのを抑止する効果が少ない。
これに対して、外周側の翼段にフィン17を設けた場合には、図5の拡大部に示すように、蒸気がタービン軸方向に漏れようとした際に、フィン17の根元に衝突することになり、漏れが抑止される。すなわち、蒸気が漏れるためには図中矢印で示すように、一旦シュラウド23に衝突して、フィン17に沿って流れと逆方向に移動するという複雑な流れをする必要があり、抵抗が大きいことから漏れが抑制される。
以上のように構成された半径流型蒸気タービンにおいては、タービン軸3,5間の蒸気導入空間に供給された蒸気が複数の翼段11a〜11c、13a〜13cを通過しつつ外周部へと移動する(図1における矢印参照)。そして、内周側から外周側への蒸気流れの過程で熱エネルギーを回転エネルギーに変換する作用により、回転力を発生させる。
そして、本実施の形態においては、各翼段間の隙間15にフィン17を設置したので、内周側から外周側への蒸気流れの過程で、蒸気がタービン軸側に漏れるのを可及的に防止できる。このため、蒸気漏れによるエネルギー損失を抑制でき、効率のよい半径流型蒸気タービンを得ることができる。
[実施の形態2]
図7は本発明の実施の形態2の説明図である。本実施の形態においては、図7に示されるように、実施の形態1におけるフィン17に加えて、各翼段間の隙間15における半径方向内周側にある翼段に内周側から外周側に向って延出するフィン25を設置したものである。
一つの翼段間の隙間15においては、翼根部21及びシュラウド23に設置された一対のフィン17と、シュラウド23及び翼根部21に設置された一対のフィン25が存在する。そして、外周側の翼段における翼根部21に設置されたフィン17と、内周側の翼段におけるシュラウド23に設置されたフィン25が近接配置され、外周側の翼段におけるシュラウド23に設置されたフィン17と、内周側の翼段における翼根部25に設置されたフィン25が近接配置される。これら、フィン17とフィン25に関しては、一対のフィン25が一対のフィン17を外側から挟むように配置されるのが好ましい。このように配置することで、フィン17の先端側を乗り越えてタービン軸方向へ向かう蒸気流れを効果的に防止して蒸気漏れを防止できるからである。
このように、本実施の形態においては、実施の形態1における一対のフィン17に加えて、各翼段間の隙間15における半径方向内周側にある翼段に一対のフィン25を設置し、一対のフィン25が一対のフィン17を外側から挟むように配置したので、タービン軸方向への蒸気漏れを効果的に防止でき、より効率的な半径流型蒸気タービンを得ることができる。
もっとも、一対のフィン17と一対のフィン25の配置関係に関し、一対のフィン17が一対のフィン25を挟むように配置する場合であっても、蒸気漏れを抑止する効果を期待できるのは言うまでもない。
なお、本実施の形態1,2においては、対向する2枚の板状部材7,9を回転板としてそれぞれに設けた翼を動翼とした例を示したが、板状部材7,9の片方を固定板として静翼を設ける構造にしても、本発明のようにフィンを設定することにより、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
図1に示した実施の形態の半径流型蒸気タービンと、図9に示した従来例の半径流型蒸気タービンを試験装置によって比較したところ、図1に示したものが図9に示したものよりも4〜5%大きな出力を得られた。
また、フィン17を各翼段間の隙間15における半径方向外周側にある翼段に設けたもの(図1参照)と、フィン17を各翼段間の隙間15における半径方向内周側にある翼段に設けたもの(図6参照)とを試験装置によって比較したところ、図1に示したものの出力が1〜2%大きく得られることが分かった。
上記の結果から、フィンを設ける効果、及びその設置位置について、上記の実施の形態において説明したことが実証された。
本発明の一実施の形態に係る半径流型蒸気タービンの説明図である。 図1に示した蒸気タービンの矢視A−A断面図である。 本発明の一実施の形態に係る半径流型蒸気タービンの一部を拡大して示す説明図である。 本発明の一実施の形態に係るフィンの取付態様の説明図である。 本発明の一実施の形態の作用を説明する説明図である(その1)。 本発明の一実施の形態の作用を説明する説明図である(その2)。 本発明の他の実施の形態に係る半径流型蒸気タービンの説明図である。 従来の半径流型蒸気タービンの説明図である。 従来の半径流型蒸気タービンの課題を説明する説明図である。
符号の説明
1 半径流型蒸気タービン
3,5 タービン軸
7,9 板状部材
11a〜11c、13a〜13c 翼段
15 翼段間の隙間
17,25 フィン
19 翼
21 翼根部
23 シュラウド

Claims (3)

  1. タービン軸に実質的に直角方向に設置された互いに対向する一対の板状部材と、該一対の板状部材の対向する面に内周から外周に向けて交互に設けられた複数の翼段とを有し、蒸気が前記翼段を内周部から外周部に向けて流れる半径流型蒸気タービンであって、各翼段間の隙間において蒸気がタービン軸方向に流れるのを抑止するフィンを各翼段間の隙間に設けたことを特徴とする半径流型蒸気タービン。
  2. フィンは各翼段間の隙間における半径方向外周側にある翼段に、外周側から内周側に向けて設けられていることを特徴とする請求項1に記載の半径流型蒸気タービン。
  3. フィンは各翼段間の隙間における半径方向外周側にある翼段に、外周側から内周側に向けて設けられた第1フィンと、各翼段間の隙間における半径方向内周側にある翼段に、内周側から外周側に向けて設けられた第2フィンとからなり、該第2フィンと前記第1フィンはタービン軸方向で互いに重なるように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の半径流型蒸気タービン。
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