JP2006144731A - 圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】インバータ制御において、特に低い運転回転数でのピストンの往復動による振動が大きくなることを防止し、振動に起因する冷凍装置の配管の疲労破壊を防止する。
【解決手段】電動要素103は、固定子鉄心112の磁極歯114に絶縁材を介して直接巻回された集中巻の固定子巻線113とから構成された固定子111と、前記固定子111の内側に配置され永久磁石122を有する回転子121とからなり、前記固定子鉄心112の有効外径に対する前記回転子121の外径比率を0.55以上としたことにより、回転子の回転慣性を大きくすることで、圧縮負荷による回転速度の変動を低減し、低回転運転時の振動を低減することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、主に家庭用の電気冷凍冷蔵庫などに使用されるインバータ制御方式の圧縮機に関するものである。
近年、地球環境に対する要求はますます強まってきており、冷蔵庫やその他の冷凍サイクル装置等においても、消費電力量の低減が強く要望されている。特に、インバータ駆動回路により運転回転数を可変速する往復動方式の圧縮機においては、低速運転を行うことで消費電力量を低減することが可能な反面、低速運転時での高効率化および低振動化が課題となっている。
従来、この種の圧縮機としては、回転子の積厚を固定子より厚くしてイナーシャを大きくすることで振動の低減を図ったものがある(例えば、特許文献1参照)。
以下、図面を参照しながら上記従来の圧縮機を説明する。
図10は特許文献1に記載された従来の圧縮機の縦断面図、図11は従来の圧縮機の電動要素の平面断面図を示したものである。
図10、図11において、密閉容器1の底部には潤滑油2を貯留している。電動要素3は固定子11および回転子21から構成され、固定子11は電磁鋼板を積層して形成される固定子鉄心12に固定子巻線13が捲回されている。また、回転子21の回転子鉄心23内には永久磁石22が内蔵されている。また、回転子鉄心23の積厚は固定子鉄心12の積厚より大きく、永久磁石22の長さは固定子鉄心12の積厚より小さい。また、電動要素3は、インバータ駆動回路(図示せず)によって駆動される。
次に圧縮要素31の詳細を以下に説明する。
圧縮要素31は電動要素3の上方に配設され、圧縮要素31と電動要素3が一体となって、サスペンションスプリング32により密閉容器1に対して弾性的に支持されている。圧縮要素31のクランクシャフト33は主軸34及び偏心軸35から構成されており、主軸34はブロック36の軸受部37に回転自在に軸支されるとともに、回転子21が固定され、下端には潤滑油2に浸漬したポンプ38が形成されている。偏心軸35には、ピストン41と連結する連結手段42およびバランスウェイト43が固定されている。
また、ピストン41はブロック36のシリンダ44に往復自在に挿入されており、シリンダ44とバルブプレート45とともに圧縮室46を形成する。連結手段42は偏心軸35とピストン41を連結している。また、バルブプレート45はシリンダヘッド47によりサクションマフラー48と共に、ブロック36に固定されている。
電動要素3は圧縮機の外形から固定子11の外径が概ね定まっており、この中で固定子巻線13に電流が流れる際の銅損と磁束が鉄心を流れる際の鉄損の両面から全体として効率が高くなるように設計が行われる。具体的には、固定子11の実質的な外径、すなわち固定子の径方向の最小寸法(図11の寸法A)に対して、回転子21の外径Bは50%前後で設計されている。なお、回転子21の外径Bの固定子の外径Aに対する比率を44%と小さくしたほうが、銅量を増やすことができるので銅損が低くなり効率が高くなるという報告事例もある(例えば非特許文献1参照)。
以上のように構成された圧縮機について、以下にその動作を説明する。
インバータ駆動回路(図示せず)は、回転子21の回転を検出し、所定の回転数になるように出力を調整しながら、電動要素3を駆動する。
電動要素3に通電されると、固定子11に発生する回転磁界により、回転子21はクランクシャフト33を回転させる。主軸34の回転により、偏心軸35の偏心運動が連結手段42を介してピストン41に伝えられる。ピストン41はシリンダ44内で往復動し、密閉容器1外の冷凍サイクル(図示せず)より戻った冷媒を密閉容器1内のサクションマフラー48を通して圧縮室46内へ導入し、連続して圧縮する。そして、圧縮された冷媒は、吐出管(図示せず)を経由して密閉容器1外の冷凍サイクル(図示せず)へ送出される。
単気筒の往復動式圧縮機ではガスを圧縮する際に生じる負荷により、クランクシャフト33を回転させるために必要なトルクは1回転中で大きく変動するが、回転子鉄心23の積厚を大きくすることで回転子21の回転慣性を大きくしているため、回転子21の回転角速度の変動を小さくし、振動や騒音の振動の発生を低減している。
特開2003−274591号公報 川口 仁 著 「ブラシレスDCモータの高効率化技術」 電気学会回転機研究会資料(RM−01417)、2002年11月28日、P13−18
しかしながら、上記従来の構成では回転子21の積厚を大きくして回転慣性を大きくしているため、回転慣性の大きくするためには鋼板の使用重量を大幅に増やす必要が生じ、鋼板は圧縮機用材料としては高価であるため、鋼板の使用量の増加によりコストが増加するという課題を有していた。
さらに、回転子21の積厚を大きくすることで電動要素3の全体寸法も大きくなり、圧縮機の大きさ、特に全高が大きくなり、例えば冷蔵庫に適用の際に庫内容積を圧迫するなどの課題を有していた。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、圧縮機の回転の変動を低減することで、低コストで振動の低い圧縮機を実現することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の圧縮機は、固定子鉄心の有効外径に対する回転子の外径比率を0.55以上としたもので、モータ効率を犠牲にすることなく回転子の外径を大きくすることで回転慣性を大きくして、圧縮負荷による回転速度の変動を低減し、低回転運転時の振動を低減するという作用を有する。
本発明の圧縮機は、回転子の外径を大きくし、回転慣性を大きくすることで、圧縮機の振動を低減することができる。
請求項1に記載の発明は、密閉容器内に商用電源周波数未満の回転数を含む複数の運転周波数で運転する電動要素と、前記電動要素によって駆動する圧縮要素とを収容し、前記圧縮要素は主軸及び偏心軸を備えたクランクシャフトと、前記クランクシャフトを回転自在に軸支すると共にシリンダを形成するブロックと、前記シリンダ内を往復動するピストンと、前記偏心軸と前記ピストンを連結する連結手段を備え、前記電動要素は電磁鋼板を複数枚積層した固定子鉄心と、固定子鉄心の磁極歯に絶縁材を介して直接巻回された集中巻の固定子巻線とから構成された固定子と、前記固定子の内側に配置され永久磁石を有する回転子とからなり、前記固定子鉄心の有効外径に対する前記回転子の外径比率を0.55以上としたもので、回転子の外径が大きいため、回転子の回転慣性を大きくなるので、圧縮負荷による回転速度の変動を低減し、圧縮機の振動を低減することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明の圧縮機において、固定子有効外径に対する固定子鉄心の高さの比率が0.35以下としたもので、電動要素の全高が低くなり、圧縮機の設置空間を小さくできるとともに、高さの低い回転子でも回転慣性を大きくでき、振動の低減を図ることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明の圧縮機において、20r/sec未満の運転周波数を含むので、低回転化により摺動損失を低減し、効率を向上することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の発明の圧縮機において、固定子の磁極歯数が6以上としたもので、多数の極数歯を配置することで、低速運転でも安定したトルクが得ることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の発明の圧縮機において、回転子は希土類を用いた永久磁石を備えたもので、強い磁束を得ることで、電動要素の効率を高くすることができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれか一項に記載の発明の圧縮機において、固定子は、固定子鉄心が複数の鉄心個片に分割されており、鉄心個片それぞれの磁極歯に固定子巻線が絶縁材を介して直接巻回されたのち、鉄心個片を円周方向に連結して形成したもので、固定子巻線を固定子鉄心に巻いてから組み立てることで磁極歯の間に形成されるスロット内に密に固定子巻線を巻くことで占積率が向上し、銅損を低減し効率を向上することが可能となる。
請求項7に記載の発明は、請求項1から6のいずれか一項に記載の発明の圧縮機において、固定子に回転子よりも鉄損の少ない電磁鋼板を用いたので、回転子は固定子より磁束の変化が少ないので、回転子には低コストの鉄板を用いながら、固定子での鉄損の低減による高効率を実現することができる。
請求項8に記載の発明は、請求項1から7のいずれか一項に記載の発明の圧縮機において、最低回転数に対する最高回転数の比を3以上としたもので、冷却サイクルの負荷変動に対し適切な冷凍能力を得ることとなり、省エネを実現することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における圧縮機の縦断面図である。図2は、同実施の形態の図1の電動要素のC−C断面図である。図3は、同実施の形態の負荷トルクを示す特性図である。図4は、同実施の形態のクランクシャフトの回転角速度を示す特性図である。
図1および図2において、密閉容器101内底部に潤滑油102を貯留するとともに、電動要素103と、これによって駆動される圧縮要素131を収容し、例えばR600aなどの温暖化係数の低い炭化水素系の冷媒を充填している。
まず、圧縮要素131の詳細を以下に説明する。
圧縮要素131は電動要素103の上方に配設されている。圧縮要素131のクランクシャフト133は主軸134及び偏心軸135から構成されており、主軸134はブロック136の軸受部137に回転自在に軸支されている。偏心軸135には、ピストン141と連結する連結手段142およびバランスウェイト143が固定されている。
また、ピストン141はブロック136のシリンダ144に往復自在に挿入されており、シリンダ144とバルブプレート145とともに圧縮室146を形成する。連結手段142は偏心軸135とピストン141を連結している。また、バルブプレート145はシリンダヘッド147によりサクションマフラー148と共に、ブロック136に固定されている。
次に電動要素103について説明する。
電動要素103は、ブロック136の上方に固定され、固定子111と回転子121とからなり、インバータ駆動回路(図示せず)とつながっている。
固定子111は、略輪形状の固定子鉄心112の磁極歯114に絶縁材を介して固定子巻線113が直接巻回して形成されている。固定子鉄心112は、例えば、JIS C2552 無方向性電磁鋼帯などの鉄損の少ない、いわゆる電磁鋼板(珪素鋼板)で形成され、望ましくは厚さ0.7mm以下、鉄損7W/kg以下の電磁鋼板、さらに望ましくは厚さ0.35mm、鉄損0.4W/kg以下の非常に鉄損の少ない電磁鋼板を用いている。
回転子121は、固定子111の内径側に配置され、回転子鉄心123と、回転子鉄心123内に配置される例えばネオジウム等の希土類からなる永久磁石122とから構成され、クランクシャフト133の主軸134に固定される。回転子鉄心123も、固定子鉄心112と同様に、JIS C2552 無方向性電磁鋼帯などの電磁鋼板を積層して形成される。
希土類磁石はフェライト磁石に比べ非常に強い磁束が得られるため、同一の出力でもモータの小型化が可能であり、固定子鉄心112および回転子121の鉄心の高さFは固定子111の直径Eの約25%と薄くなっている。
ここで、固定子の有効外径を、固定子111の外形に対する最大内接円の直径とする。固定子の有効外径Eに対して、回転子121の外径Dは58%となっている。
また、電動要素103は、インバータ駆動により、最低回転数が15r/secで、最高回転数を75r/secとすることで、最低回転数に対する最高回転数の比を5としたものであり、能力幅が広範囲な運転を行う。
以上のように構成された圧縮機について、以下その動作、作用を説明する。
インバータ駆動回路より電動要素103に通電されると、固定子111に発生する磁界により回転子121はクランクシャフト133とともに回転する。主軸134の回転に伴い、偏心軸135は偏心回転し、この偏心運動は連結手段142を介して往復運動に変換され、ピストン141をシリンダ144内で往復運動させることで密閉容器101内の冷媒ガスを圧縮室146内に吸入し、圧縮する圧縮動作を行う。
この圧縮動作に伴う吸入行程において、密閉容器101内の冷媒ガスはサクションマフラー148を介して圧縮室146内に同時に吸入され、圧縮された後、吐出配管149を経由して密閉容器101外の既知の冷凍サイクル(図示せず)へ送られる。
この冷媒ガスの圧縮の際に必要となる負荷トルクは図3に示すように、下死点から上死点に向かう圧縮行程の後半、上死点の直前でピークを持っており、圧縮行程の短い期間に負荷が集中している。この結果、クランクシャフト133の回転角速度も上死点手前で低下するが、本発明によれば回転子121の外径Dを固定子111の有効外径の58%とすることで相対的に回転子の外径が大きくなり、その結果、軸周りの回転慣性が大きく、従来よりも角速度の変動が小さくなる。
従って、特に15r/secといった極めて低い回転数の運転時に問題となる回転方向の振動が低減される。さらに、回転変動が小さくなることで、極めて低い運転周波数における脱調停止や過電流の発生を抑制する。また、回転変動が小さくなることで、一行程中に電動要素に流れる電流値をより低くすることができ、入力の低減による効率向上が可能となる。
なお、回転子の厚さを大きくした場合、回転慣性は厚さに比例して増加するが、外径を大きくした場合は外径の4乗にほぼ比例して回転慣性が大きくなる。従って、径方向に回転子を大きくすることで、重量をあまり増やすことなく、効果的に回転慣性を大きくすることができる。具体的には、回転子の回転慣性を30%大きくする場合、厚さ方向の場合は回転子の厚さを30%大きくする必要があり、質量すなわち材料も30%多く必要となる。ところが、回転子の外径を大きくする場合は、外径を6%大きくするだけで同じ回転慣性を得ることができ、この場合の回転子の質量は14%の増加にとどまる。
従って、外径を大きくすることで、重量の増加を半分以下にしながら、積厚を増やす場合と同等の回転慣性を付加することができる。従って、コストの増加を少なくしながら回転子の回転慣性を大きくし、回転変動を防止することで振動を低減することができる。
このように回転子121の外径を大きくして回転慣性を大きくする方法は、小さな質量で強い磁束を得ることができる希土類磁石を用いた場合に特に有効である。すなわち、永久磁石122で強い磁束が得られるため、固定子鉄心112の積厚を小さくして銅損を減らしながら大きなトルクを得ることができ、高効率な電動要素103が実現可能である。この場合、積厚が小さくなることで回転子121がより軽量化され、回転慣性も小さくなるが、回転子121の外径を大きくすることにより回転慣性を大きくし、回転変動による振動の発生を防止するという改善効果はより顕著となる。
また、固定子111に発生する磁界が回転する際には、磁極歯から磁極歯へ順次磁極が移動していくが、磁極歯114の数を12個と多くしたため、磁極歯114間の角度が小さく、磁極の移動に伴って回転する回転子121の移動もスムーズになる。この結果、回転子121の角速度の変動が大きくなりやすい、低い回転速度でもトルクの発生が滑らかになり、電動要素103は安定して回転する。
また、上述したように、回転子121の外径を大きくし回転角速度の変動を抑制することで、15r/secといった超低速運転が可能となり、低入力運転が実現でき、高い省エネ効果が得られる。更に、低速の回転数を15r/secまで下げることができたため、その低速の回転数に対して、従来から実施されていた高速の回転数75r/secとの回転数比は5以上と、極めて広くすることができる。
近年の家庭用冷凍冷蔵庫は断熱性能が格段に向上しており、安定運転時と高い冷凍能力を必要とする負荷投入時との必要冷凍能力の比が大きくなってきているが、圧縮機の冷凍能力はおおむね電動要素103の回転数に比例するため、本実施の形態によればこうした必要冷凍能力の比の拡大に対応することができ、先に述べたように、極めて高い省エネ効果が得られるものである。そして、負荷投入時にも必要な冷凍能力を得ることができ、不冷や冷却速度が遅いといった冷却性能の問題も防止することができる。
以上説明したように、本発明の圧縮機は、回転子の回転慣性を大きくすることで、非常に低い回転数でも、回転を安定させ、圧縮機の振動を低減することができる。
(実施の形態2)
図5は、本発明の実施の形態2における圧縮機の縦断面図である。図6は、同実施の形態の図5の電動要素のG−G断面図である。図7は、同実施の形態の負荷トルクを示す特性図である。図8は、同実施の形態のクランクシャフトの回転角速度を示す特性図である。
図1および図2において、密閉容器201内底部に潤滑油202を貯留するとともに、電動要素203と、これによって駆動される圧縮要素231を収容し、例えばR600aなどの温暖化係数の低い炭化水素系の冷媒を充填している。
まず、圧縮要素231の詳細を以下に説明する。
圧縮要素231は電動要素203の上方に配設されている。圧縮要素231のクランクシャフト233は主軸234及び偏心軸235から構成されており、主軸234はブロック236の軸受部237に回転自在に軸支されている。偏心軸235には、ピストン241と連結する連結手段242およびバランスウェイト243が固定されている。
また、ピストン241はブロック236のシリンダ244に往復自在に挿入されており、シリンダ244とバルブプレート245とともに圧縮室246を形成する。連結手段242は偏心軸235とピストン241を連結している。また、バルブプレート245はシリンダヘッド247によりサクションマフラー248と共に、ブロック236に固定されている。
次に電動要素203について説明する。
電動要素203は、ブロック236の上方に固定され、固定子211と回転子221とからなり、インバータ駆動回路(図示せず)とつながっている。
固定子211は、ほぼT字型の鉄心個片217の磁極歯214に絶縁材を介して固定子巻線213が直接巻回されたのち、溶接などの方法により鉄心個片217を12個、円周方向に連結して形成されている。鉄心個片217は、例えば、JIS C2552 無方向性電磁鋼帯などの鉄損の少ない、いわゆる電磁鋼板(珪素鋼板)で形成され、望ましくは厚さ0.7mm以下、鉄損7W/kg以下の電磁鋼板、さらに望ましくは厚さ0.35mm、鉄損0.4W/kg以下の非常に鉄損の少ない電磁鋼板を用いている。
回転子221は、固定子211の内径側に配置され、回転子鉄心223と、回転子鉄心223内に配置される例えばネオジウム等の希土類からなる永久磁石222とから構成され、クランクシャフト233の主軸234に固定される。回転子鉄心223も、固定子鉄心212と同様に、JIS C2552 無方向性電磁鋼帯などの電磁鋼板を積層して形成されるが、固定子鉄心212よりも若干鉄損が多くなるが安価な等級の電磁鋼板を採用している。具体的には、4〜10W/kg程度の、固定子鉄心212に比較して鉄損の大きい電磁鋼板や、あるいは鋼板の板厚が固定子鉄心212に用いられる0.35mmより厚い0.5〜0.65mmなどが用いることができる。
希土類磁石はフェライト磁石に比べ非常に強い磁束が得られるため、同一の出力でもモータの小型化が可能であり、固定子鉄心212および回転子221の鉄心の高さFは固定子211の直径Iの約25%と薄くなっている。
ここで、固定子の有効外径を、固定子211の外形に対する最大内接円の直径とする。固定子の有効外径Iに対して、回転子221の外径Hは58%となっている。
また、電動要素203は、インバータ駆動により、最低回転数が15r/secで、最高回転数を75r/secとすることで、最低回転数に対する最高回転数の比を5としたものであり、能力幅が広範囲な運転を行う。
以上のように構成された圧縮機について、以下その動作、作用を説明する。
インバータ駆動回路より電動要素203に通電されると、固定子211に発生する磁界により回転子221はクランクシャフト233とともに回転する。主軸234の回転に伴い、偏心軸235は偏心回転し、この偏心運動は連結手段242を介して往復運動に変換され、ピストン241をシリンダ244内で往復運動させることで密閉容器201内の冷媒ガスを圧縮室246内に吸入し、圧縮する圧縮動作を行う。
この圧縮動作に伴う吸入行程において、密閉容器201内の冷媒ガスはサクションマフラー248を介して圧縮室246内に同時に吸入され、圧縮された後、吐出配管249を経由して密閉容器201外の既知の冷凍サイクル(図示せず)へ送られる。
この冷媒ガスの圧縮の際に必要となる負荷トルクは図7に示すように、下死点から上死点に向かう圧縮行程の後半、上死点の直前でピークを持っており、圧縮行程の短い期間に負荷が集中している。この結果クランクシャフト233の回転角速度も上死点手前で低下するが、本発明によれば回転子221の外径Hを固定子211の有効外径の58%とすることで相対的に回転子の外径が大きくなり、その結果、軸周りの回転慣性が大きく、従来よりも角速度の変動が小さくなる。
従って、特に15r/secといった極めて低い回転数の運転時に問題となる回転方向の振動が低減される。さらに、回転変動が小さくなることで、極めて低い運転周波数における脱調停止や過電流の発生を抑制する。また、回転変動が小さくなることで、一行程中に電動要素に流れる電流値をより低くすることができ、入力の低減による効率向上が可能となる。
なお、回転子の厚さを大きくした場合、回転慣性は厚さに比例して増加するが、外径を大きくした場合は外径の4乗にほぼ比例して回転慣性が大きくなる。従って、径方向に回転子を大きくすることで、重量をあまり増やすことなく、効果的に回転慣性を大きくすることができる。具体的には、回転子の回転慣性を30%大きくする場合、厚さ方向の場合は回転子の厚さを30%大きくする必要があり、質量すなわち材料も30%多く必要となる。ところが、回転子の外径を大きくする場合は、外径を6%大きくするだけで同じ回転慣性を得ることができ、この場合の回転子の質量は14%の増加にとどまる。
従って、外径を大きくすることで、重量の増加を半分以下にしながら、積厚を増やす場合と同等の回転慣性を付加することができる。従って、コストの増加を少なくしながら回転子の回転慣性を大きくし、回転変動を防止することで振動を低減することができる。
このように回転子221の外径を大きくして回転慣性を大きくする方法は、小さな質量で強い磁束を得ることができる希土類磁石を用いた場合に特に有効である。すなわち、永久磁石222で強い磁束が得られるため、固定子鉄心212の積厚を小さくして銅損を減らしながら大きなトルクを得ることができ、高効率な電動要素203が実現可能である。この場合、積厚が小さくなることで回転子221がより軽量化され、回転慣性も小さくなるが、回転子221の外径を大きくすることにより回転慣性を大きくし、回転変動による振動の発生を防止するという改善効果はより顕著となる。
図9は、本発明の実施の形態2における電動要素の効率を示す特性図である。
図9の横軸は固定子外径に対する回転子外径の比率、縦軸は電動要素の効率を示している。また、図中、破線は理論計算に基づく効率であり、実線は15r/sec運転時の実測値から換算した効率を示している。理論計算では、回転子と固定子の径比率が53%程度で最も効率が高くなると予測されるのに対して、我々の実測検討の結果、これよりも径比率が高い58%程度で最も効率が高くなっている。この理由は、充分には解明されていないものの、次の通りであると考えられる。
まず、図中の計算値は回転変動が無い、角速度一定の状態を想定した結果であり、これに対して実測値は回転変動が大きい状態であり、この回転変動の大きさの違いが効率のピークに影響していると考えられる。すなわち、60r/secといった商用周波数運転では、圧縮負荷によるトルクが加わっても、平均的な角速度が高いため、角速度の変化は5%前後と小さいため、ほぼ角速度は一定とみなすことができる。ところが、15r/secといった非常に低い回転数では、圧縮負荷の影響で回転子の角速度が20%以上変化し、巻線に流れる電流値も1回転中で大きく変動することになる。この結果、回転変動が大きい場合は、一時的ではあるものの電流値が大きく、損失の大きい状態になることから、効率が悪化しているものと予測される。
従って、特に低回転の運転においては、回転子221の外径を大きくして回転慣性を大きくすると、回転子221の角速度の変化も小さくなるため、相対的に効率が向上する傾向となり、この結果、一定速の場合53%程度であった効率のピークが58%付近へ移動したものと考えられる。以上から、径比率は少なくとも55%以上、望ましくは57%以上とするのが効率面で有利といえる。
なお、図9に示すように、径比率を60%以上に上げていくと、回転慣性は増えて回転は安定するものの、固定子211の体積が相対的に小さくなるため、固定子鉄心212や固定子巻線213の体積が小さくなり、銅損や鉄損が大きくなるため、次第に効率は低下していく。従って、さらに望ましくは径比率を55〜60%とするのがよい。
固定子211は、鉄心個片217に固定子巻線213を巻いてから組み立てられることから、磁極歯214の間に形成されるスロット216内に密に固定子巻線213を配置することができる。従って、固定子鉄心212が一体の場合に比べ、固定子巻線213と固定子鉄心212の体積を最大限大きくすることができることから、回転子221の外径、すなわち固定子211の内径が大きく、固定子211の水平面における断面積が相対的に小さくなっている本発明の電動要素203においても、銅損と鉄損を低減して効率の高い圧縮機が実現できる。
さらに、固定子鉄心212には固定子巻線213に流れる電流に応じて磁束が発生し、しかも磁束の大きさは電流の変化に伴い常に変化している。ところが、回転子鉄心223には、永久磁石222により一定の磁束が発生しているため、固定子鉄心212に比べ磁束の変化は小さい。このため、回転子鉄心223に固定子鉄心212よりも鉄損が生じやすい、比較的安価な電磁鋼板を用いたとしても、回転子221で発生する鉄損は小さく、効率の低下は小さい。一方、固定子211には鉄損の小さい電磁鋼板を用いることで、電動要素203全体として損失が小さくしながら、コストの低減が可能となっている。
また、固定子211に発生する磁界が回転する際には、磁極歯から磁極歯へ順次磁極が移動していくが、磁極歯214の数を12個と多くしたため、磁極歯214間の角度が小さく、磁極の移動に伴って回転する回転子221の移動もスムーズになる。この結果、回転子221の角速度の変動が大きくなりやすい、低い回転速度でもトルクの発生が滑らかになり、電動要素203は安定して回転する。
また、上述したように、回転子221の外径を大きくし回転角速度の変動を抑制することで、15r/secといった超低速運転が可能となり、低入力運転が実現でき、高い省エネ効果が得られる。更に、低速の回転数を15r/secまで下げることができたため、その低速の回転数に対して、従来から実施されていた高速の回転数75r/secとの回転数比は5以上と、極めて広くすることができる。
近年の家庭用冷凍冷蔵庫は断熱性能が格段に向上しており、安定運転時と高い冷凍能力を必要とする負荷投入時との必要冷凍能力の比が大きくなってきているが、圧縮機の冷凍能力はおおむね電動要素203の回転数に比例するため、本実施の形態によればこうした必要冷凍能力の比の拡大に対応することができ、先に述べたように、極めて高い省エネ効果が得られるものである。そして、負荷投入時にも必要な冷凍能力を得ることができ、不冷や冷却速度が遅いといった冷却性能の問題も防止することができる。
以上説明したように、本発明の圧縮機は、回転子の回転慣性を大きくすることで、非常に低い回転数でも、回転を安定させ、圧縮機の振動を低減することができるとともに、回転変動を抑制することで効率を高くすることができる。
以上のように、本発明にかかる圧縮機および冷凍装置は、圧縮機の振動を大幅に低減できるので、家庭用電気冷凍冷蔵庫に限らず、エアーコンディショナー、自動販売機やその他の冷凍装置等に使用されるインバータ制御方式の往復動式の圧縮機に広く適用できる。
本発明の実施の形態1における圧縮機の縦断面図 同実施の形態の図1のC−C断面図 同実施の形態の負荷トルクを示す特性図 同実施の形態のクランクシャフトの回転角速度を示す特性図 本発明の実施の形態2における圧縮機の縦断面図 同実施の形態の図5のG−G断面図 同実施の形態の負荷トルクを示す特性図 同実施の形態のクランクシャフトの回転角速度を示す特性図 同実施の形態の電動要素の効率を示す特性図 従来の圧縮機の縦断面図 従来の圧縮機の電動要素の平面断面図
符号の説明
101,201 密閉容器
103,203 電動要素
111,211 固定子
112,212 固定子鉄心
113,213 固定子巻線
114,214 磁極歯
217 鉄心個片
121,221 回転子
122,222 永久磁石
131,231 圧縮要素
133,233 クランクシャフト
134,234 主軸
135,235 偏心軸
136,236 ブロック
141,241 ピストン
142,242 連結手段
144,244 シリンダ

Claims (8)

  1. 密閉容器内に商用電源周波数未満の回転数を含む複数の運転周波数で運転する電動要素と、前記電動要素によって駆動する圧縮要素とを収容し、前記圧縮要素は主軸及び偏心軸を備えたクランクシャフトと、前記クランクシャフトを回転自在に軸支すると共にシリンダを形成するブロックと、前記シリンダ内を往復動するピストンと、前記偏心軸と前記ピストンを連結する連結手段を備え、前記電動要素は電磁鋼板を複数枚積層した固定子鉄心と、固定子鉄心の磁極歯に絶縁材を介して直接巻回された集中巻の固定子巻線とから構成された固定子と、前記固定子の内側に配置され永久磁石を有する回転子とからなり、前記固定子鉄心の有効外径に対する前記回転子の外径比率を0.55以上とした圧縮機。
  2. 固定子有効外径に対する固定子鉄心の高さの比率を0.35以下とした請求項1記載に圧縮機。
  3. 20r/sec未満の運転周波数を含む請求項1または2に記載の圧縮機。
  4. 固定子の磁極歯数が6以上とした請求項1から3のいずれか1項に記載の圧縮機。
  5. 回転子は希土類を用いた永久磁石を備える請求項1から4のいずれか1項に記載の圧縮機。
  6. 固定子は、固定子鉄心が複数の鉄心個片に分割されており、前記鉄心個片それぞれの磁極歯に固定子巻線が絶縁材を介して直接巻回されたのち、前記鉄心個片を円周方向に連結して形成した請求項1から5のいずれか1項に記載の圧縮機。
  7. 固定子に回転子よりも鉄損の少ない電磁鋼板を用いた請求項6に記載の圧縮機。
  8. 最低回転数に対する最高回転数の比を3以上とした請求項1または8いずれか1項に記載の圧縮機。
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