JP2006144717A - 動弁装置を備える内燃機関 - Google Patents

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Abstract

【課題】動弁装置のロッカアームにより駆動される燃料ポンプを備える内燃機関の軽量化を図る。
【解決手段】内燃機関2は、動弁装置70bの排気ロッカアーム76aから構成されるポンプ用ロッカアームにより駆動される燃料ポンプ90を備える。ポンプ用ロッカアームである排気ロッカアーム76a以外の吸気ロッカアーム74または排気ロッカアーム75からなるすべての残りのロッカアームのうち、排気ロッカアーム76bを除くすべてのロッカアーム74,75のロッカアーム本体80,81が、排気ロッカアーム76aのロッカアーム本体82を形成する鉄基材料よりも比重が小さいアルミニウム基材料から形成されることにより、すべての前記残りのロッカアームの合計の重量は、すべての前記残りのロッカアームのロッカアーム本体が鉄基材料から形成される場合に比べて小さくなる。
【選択図】図4

Description

本発明は、動弁装置のロッカアームを利用して燃料ポンプを駆動する内燃機関に関する。
この種の内燃機関として、例えば特許文献1に開示された内燃機関は、吸気弁用および排気弁用のバルブロッカアームを備える動弁装置と、排気弁用バルブロッカアームの1つに係合するプッシャーを介して駆動されるプランジャを有する燃料ポンプとを備える。
また、エンジンの動弁系のロッカアームをアルミニウムにより形成することも知られている。(例えば、特許文献2参照)
特開平2002−332928号公報 特開平3−138406号公報
特許文献1に開示された従来技術では、動弁装置のロッカアームは、燃料ポンプを駆動するための単なる一手段として位置づけられているだけであり、燃料ポンプを駆動するロッカアームと、燃料ポンプを駆動しない他のロッカアームとの差別化は考慮されていない。しかしながら、燃料ポンプを駆動するロッカアームは、前記他のロッカアームに比べて、燃料ポンプを駆動する分、より大きな強度および剛性が必要になる一方で、前記他のロッカアームついては、吸気弁または排気弁を駆動するための強度および剛性が確保されていればよく、動弁装置に備えられるロッカアームの全体の軽量化、ひいては内燃機関の軽量化の観点からは改善の余地がある。
また、特許文献2に開示された従来技術は、動弁装置のロッカアームにより燃料ポンプを駆動する内燃機関に関するものではなく、複数のロッカアーム間での差別化はなされていない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、請求項1,2記載の発明は、動弁装置のロッカアームにより駆動される燃料ポンプを備える内燃機関の軽量化を図ることを目的とする。そして、請求項2記載の発明は、さらに、内燃機関のコストを削減することを目的とする。
請求項1記載の発明は、 吸気弁を開閉する吸気ロッカアームおよび排気弁を開閉する排気ロッカアームを備える動弁装置と、前記吸気ロッカアームおよび前記排気ロッカアームの1つから構成されるポンプ用ロッカアームにより駆動される燃料ポンプとを備える内燃機関において、前記ポンプ用ロッカアーム以外の前記吸気ロッカアームまたは前記排気ロッカアームからなるすべての残りのロッカアームのうち、すべてまたは一部の前記残りのロッカアームのロッカアーム本体が、前記ポンプ用ロッカアームのロッカアーム本体を形成する第1材料よりも比重が小さい第2材料から形成されることにより、すべての前記前記残りのロッカアームの合計の重量が、すべての前記残りのロッカアームのロッカアーム本体が前記第1材料から形成される場合に比べて小さくなる内燃機関。
これによれば、ポンプ用ロッカアーム以外のすべてまたは一部の残りのロッカアームのロッカアーム本体は、吸気弁または排気弁を駆動するための所要の強度および剛性が確保されるように第2材料から形成されたうえで、すべての残りのロッカアームの合計の重量が、すべての残りのロッカアームのロッカアーム本体が第1材料から形成される場合の合計の重量に比べて小さくなるので、動弁装置のロッカアームが、全体として軽量化される。そして、すべての残りのロッカアームのロッカアーム本体が第2材料で形成されることにより、ロッカアーム全体の一層の軽量化が達成される。また、ポンプ用ロッカアームは、吸気弁または排気弁に加えて燃料ポンプを駆動するための所要の強度および剛性が得られるように第1材料から形成される。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の内燃機関において、前記ポンプ用ロッカアームが前記排気ロッカアームであるとき、すべての前記排気ロッカアームが前記ポンプ用ロッカアームと同一に形成される一方、すべての前記吸気ロッカアームのロッカアーム本体が前記前記第2材料から形成され、または、前記ポンプ用ロッカアームが前記吸気ロッカアームであるとき、すべての前記吸気ロッカアームが前記ポンプ用ロッカアームと同一に形成される一方、すべての前記排気ロッカアームのロッカアーム本体が前記第2材料から形成されるものである。
これによれば、動弁装置のロッカアームが、ロッカアーム本体が第1材料から形成されるロッカアームおよびロッカアーム本体が第2材料から形成されるロッカアームの2種類となるので、特に複数の排気ロッカアームまたは複数の排気ロッカアームを備える動弁装置において、同一のロッカアームが多く使用され得る。
請求項1記載の発明によれば、次の効果が奏される。すなわち、燃料ポンプを駆動するロッカアームを備える動弁装置のロッカアームが、全体として軽量化されるので、動弁装置のロッカアームにより駆動される燃料ポンプを備える内燃機関の軽量化が可能になる。
請求項2記載の発明によれば、引用された請求項記載の発明の効果に加えて、次の効果が奏される。すなわち、動弁装置のロッカアームのうち、同一のロッカアームの数が増加するので、コストが削減される。
以下、本発明の実施形態を図1〜図6を参照して説明する。
図1〜図5は、本発明の第1実施形態を説明するための図である。
図1,図2を参照すると、本発明が適用された内燃機関2は舶用推進装置としての船外機1に備えられる。内燃機関2は、上下方向に延びる回転中心線を有するクランク軸10(図2参照)を回転可能に支持する機関本体3を備えるバーチカル機関である。機関本体3はマウントケース4に支持され、マウントケース4の下端部に結合されるエクステンションケース5の上端部にはアンダカバー6が結合され、アンダカバー6の上端部にはエンジンカバー7が結合されて、アンダカバー6およびエンジンカバー7により機関本体3が収納されるエンジンルーム8が形成される。エクステンションケース5の下端部には、前後進切換装置12およびプロペラ軸13を収納するギヤケース9が結合される。
クランク軸10の下端部10bに一体回転可能に結合される駆動軸11は、エクステンションケース5内を下方へ延びてギヤケース9内に達し、駆動軸11の下端部は、プロペラ14が取り付けられたプロペラ軸13に前後進切換装置12を介して連結される。そして、内燃機関2の動力は、クランク軸10、駆動軸11、前後進切換装置12およびプロペラ軸13を経てプロペラ14に伝達され、プロペラ14が回転駆動される。
船外機1に備えられて該船外機1を船体Sに取り付ける取付装置は、スイベル軸15と、該スイベル軸15を回動可能に支持するスイベルケース16と、スイベルケース16を回動可能に支持するチルト軸17を保持すると共に船体Sの後端に固定されるブラケット18とを備える。そして、マウントフレーム19と一体に形成されるスイベル軸15は、その上端部でマウントケース4にマウントラバー20を介して固定され、その下端部でエクステンションケース5にマウントラバー21を介して固定される。この取付装置により、船外機1は、船体Sに対してチルト軸17を中心に上下方向に揺動可能であると共に、操舵のためにスイベル軸15を中心に左右方向に揺動可能である。また、前後進切換装置12による船体Sの前進・後進の切換は、スイベル軸15の内部を挿通するシフトロッド22を回動させることにより行われる。
図2,図3を参照すると、内燃機関2は、水冷式でSOHC型のV型6気筒4ストローク内燃機関であり、機関本体3は、クランクケース30と、左右1対のバンクB1,B2を有するシリンダブロック31と、各バンクB1,B2のシリンダヘッド33,34およびヘッドカバー35,36とが、前方から後方に向かって順次組み付けられて構成される。第1バンクとしての右バンクB1および第2バンクとしての左バンクB2は、平面視で後方に向かって開いたV字を形成し、それぞれ、上下方向にクランク軸10に沿って配列された同数のシリンダ、ここでは3つのシリンダ37,38を有する。シリンダブロック31およびクランクケース30は、クランク軸10が収納されるクランク室23を形成する。
第1シリンダヘッドとしての右シリンダヘッド33および第2シリンダヘッドとしての左シリンダヘッド34には、シリンダ37,38毎に、ピストン40が嵌合するシリンダ37,38のシリンダ孔に対向する燃焼室41と、燃焼室41に開口する1対の吸気口および1対の排気口をそれぞれ有する吸気ポート42および排気ポート43とが形成され、さらに、前記1対の吸気口および前記1対の排気口をそれぞれ開閉する1対の吸気弁44および1対の排気弁45と、燃焼室41に臨む点火栓46とが設けられる。点火栓46は、点火コイルと共にシリンダヘッド34に設けられる円筒状の収納筒39(図4参照)内に収納される。そして、燃焼室41で発生する燃焼圧により駆動されて往復動する各ピストン40は、コンロッド47を介してクランク軸10を回転駆動する。
クランク軸10において機関本体3から上方向に突出する上端部10aには、第1駆動プーリ51と、第1駆動プーリ51の上方に位置する第2駆動プーリ52とが、クランク軸10と一体回転可能に結合される。第1駆動プーリ51と、クランク軸10の回転中心線に平行な回転中心線を有する1対のカム軸71においてシリンダヘッド33,34から上方向に突出する上端部に両カム軸71とそれぞれ一体回転可能に結合される第1,第2カムプーリ61,62と、2つのガイドプーリ53,54とに渡って、テンショナ55により適度な張力が付与される歯付ベルトからなるタイミングベルト56が巻き掛けられ、両カム軸71がクランク軸10の1/2の回転速度で回転駆動される。そして、各プーリ51,61,62およびタイミングベルト56により、クランク軸10のトルクを、互いに平行に配置された1対のカム軸71に伝達する巻掛け伝動機構50が構成される。
また、第2駆動プーリ52と交流発電機48の回転軸の上端部に結合された第2被動プーリ57とに渡って駆動ベルト58が巻き掛けられ、交流発電機48がクランク軸10により回転駆動される。
図2,図4,図5を参照すると、内燃機関2に備えられる動弁装置70は、各バンクB1,B2のシリンダヘッド33,34とヘッドカバー35,36とで形成される1対の動弁室60にそれぞれ収納されて、弁バネ49により閉弁方向に付勢されている吸気弁44および排気弁45を開閉する第1動弁装置としての右動弁装置70aおよび第2動弁装置としての左動弁装置70bから構成される。
各動弁装置70a,70bは、シリンダヘッド33,34にそれぞれ回転可能に支持される1対のカム軸71と、それぞれカム軸71に平行に配置されてシリンダヘッド33,34に固定される吸気ロッカ軸72および排気ロッカ軸73とを備え、さらにシリンダ37,38毎に、各カム軸71に設けられる1つの吸気カム71iおよび1対の排気カム71eと、吸気ロッカ軸72および排気ロッカ軸73に揺動可能に支持されて対応するカム71i,71eにより駆動されて揺動する1つの吸気ロッカアーム74および1対の排気ロッカアーム75,76とを備える。
各動弁装置70a,70bにおいて、各吸気ロッカアーム74は、吸気ロッカ軸72に枢支される支点部80aを有するロッカアーム本体80と、ロッカアーム本体80の一端部に設けられて吸気カム71iに当接するカム当接部としての回転可能なローラ85と、ロッカアーム本体80の他端部に設けられて1対の吸気弁44にそれぞれ当接可能な1対の弁当接部としての調整ネジ86とを有し、クランク軸10と同期して回転する吸気カム71iの回転位置に応じて吸気弁44を駆動して開閉する。
同様に、各排気ロッカアーム75は、排気ロッカ軸73に枢支される支点部81a,82aを有するロッカアーム本体81,82と、ロッカアーム本体81,82の一端部に設けられて排気カム71eに当接するカム当接部としての回転可能なローラ87と、ロッカアーム本体81,82の他端部に設けられて吸気弁44に当接可能な弁当接部としての調整ネジ88とを有し、クランク軸10と同期して回転する排気カム71eの回転位置に応じて揺動し、排気弁45を駆動して開閉する。
図2,図3を参照すると、各吸気ポート42の入口には、両バンクB1,B2の間に配置されると共に混合気形成手段としての燃料噴射弁64がシリンダ37,38毎に装着される吸気マニホルドが接続される。そして、エンジンカバー7の空気取入口7aから流入した空気の一部が、吸気サイレンサ65と、スロットル弁66aを有するスロットル弁装置66と、吸気マニホルド67とを備える吸気装置および吸気ポート42を経て、燃料噴射弁64から吸気ポート42に向けて噴射された燃料と共に各燃焼室41に供給される。
一方、各排気ポート43の出口には、排気マニホルド68が接続され、各燃焼室41からの燃焼ガスが、排気ポート43を流通した後、排気マニホルド68と排気管(図示されず)とを備える排気装置、さらにエクステンションケース5およびギヤケース9(いずれも図1参照)を経て水中に排出される。
図4,図5を参照すると、動弁装置70のすべてのロッカアーム74〜76において、左動弁装置70bのロッカアーム75,76であって左バンクB2のシリンダ38のうちの1つの特定シリンダ38aのロッカアームである1対の排気ロッカアーム76のうちの1つの排気ロッカアーム76aは、後述する燃料ポンプ90(図5参照)を駆動するポンプ用ロッカアームを構成する。ここで、特定シリンダ38aの1対の排気ロッカアーム76同士は同一であり、そのロッカアーム本体82は、第1材料、例えば鉄基材料から形成される。そして、該排気ロッカアーム76a(ポンプ用ロッカアーム)以外の吸気ロッカアーム74または排気ロッカアーム75,76,76bからなるすべての残りのロッカアームのうち、排気ロッカアーム76bを除くすべてのロッカアーム74,75(すなわち前記残りのロッカアームの一部のロッカアーム)のロッカアーム本体80,81は、第1材料よりも比重が小さい第2材料、例えば軽金属基材料から形成される。また、吸気ロッカアーム74同士は同一であり、排気ロッカアーム75同士は同一である。それゆえ、右動弁装置70aにおいては、すべての吸気ロッカアーム74のロッカアーム本体80およびすべての排気ロッカアーム75のロッカアーム本体81が第2材料から形成され、さらに吸気ロッカアーム74同士は同一であると共に左動弁装置70bの吸気ロッカアーム74と同一であり、排気ロッカアーム75同士は同一であると共に左動弁装置70bの排気ロッカアーム75と同一である。
そして、いずれの材料で形成される場合にも、動弁装置70のすべてのロッカアーム74〜76は、吸気弁44または排気弁45を駆動するための所要の強度および剛性を少なくとも有し、加えてポンプ用ロッカアームを構成する排気ロッカアーム76aは、さらに燃料ポンプ90を駆動するための所要の強度および剛性を有する。
ここで、鉄基材料とは、鉄を主成分とする材料であり、軽金属基材料(例えばアルミニウム基材料)とは、軽金属(例えばアルミニウム)を主成分とする材料または軽金属(例えばアルミニウム)からなる材料である。
この実施形態では、1対の排気ロッカアーム76のロッカアーム本体82は鉄基材料から形成される一方、残りのロッカアームである排気ロッカアーム75のロッカアーム本体81およびすべての吸気ロッカアーム74のロッカアーム本体80が、アルミニウム基材料からダイカストにより成形される。そして、動弁装置70において、一部の前記残りのロッカアームのロッカアーム本体80,81が、ポンプ用ロッカアームである排気ロッカアーム76aのロッカアーム本体82を形成する鉄基材料よりも比重が小さいアルミニウム基材料から形成されることにより、排気ロッカアーム76aを以外のすべての前記残りのロッカアームの合計の重量が、すべての前記残りのロッカアームのロッカアーム本体80,81,82が鉄基材料から形成される場合に比べて小さくなる。
また、内燃機関2に備えられて燃料噴射弁64に燃料を供給する燃料供給装置は、動弁室60を形成する部材であるヘッドカバー36に取り付けられる燃料ポンプ90を備える。燃料ポンプ90は、排気ロッカアーム76aの揺動を燃料ポンプ90の駆動ロッド98に伝達する伝達部材としての作動アーム110 を介して、排気ロッカアーム76aにより駆動される。
容積型ポンプである燃料ポンプ90は、吸入室92、吐出室93およびポンプ室94を形成すると共にヘッドカバー36に固定されるハウジング91と、ハウジング91と共にポンプ室94を形成する可動室壁部材としてのダイヤフラム95と、吸入室92からポンプ室94への燃料の吸入および遮断を行う一方弁からなる吸入弁96と、ポンプ室94から吐出室93への燃料の吐出および遮断を行う一方弁からなる吐出弁97と、ポンプ室94の容積を変更するダイヤフラム95に結合される駆動部としての駆動ロッド98とを備える。
吸入室92は、配管を介して船体Sに配置される燃料タンクに連通し、吐出室93は、配管を介して電動式の高圧ポンプ(図示されず)の吸入側に連通し、前記高圧ポンプから吐出された高圧の燃料が配管を介して各燃料噴射弁64に供給される。それゆえ、燃料ポンプ90は、前記高圧ポンプに対して低圧ポンプとして機能する。
排気ロッカアーム76aにより駆動されて往復動する駆動ロッド98は、ダイヤフラム95に結合される第1ロッド98aと、作動アーム110 に当接する第2ロッド98bと、第1,第2ロッド98a,98bを往復動方向に相対移動可能に結合するピン98cとから構成される。ピン98cは、第1ロッド98aに固定されると共に、第2ロッド98bの孔98dに往復動方向に移動可能に挿入される。第1ロッド98aは、第1バネ99により、第2ロッド98bと一体にポンプ室94の容積が減少する方向に移動するように付勢され、第2ロッド98bは、第2バネ100 により、作動アーム110 に当接するように、かつ第1ロッド98aと一体にポンプ室94の容積が増加する方向に移動するように付勢される。
板状の部材で形成される作動アーム110 は、排気ロッカアーム76aの揺動方向で、排気ロッカアーム76aと第2ロッド98bとの間に配置されて排気ロッカアーム76aおよび第2ロッド98bに当接する当接部110aと、排気ロッカ軸73に揺動可能に支持される支点部110bとを有する。カム軸71の軸方向で1対の排気ロッカアーム76の間に配置される支点部110bは、それら排気ロッカアーム76が軸方向での所定位置を占めるように軸方向に付勢する位置決めバネ77の端部に当接し、排気ロッカアーム76aの支点部82aに軸方向で当接するように付勢されて、軸方向で所定の位置を占める。
そして、カム軸71が回転すると、排気ロッカアーム76aは、排気弁45を駆動して開閉すると共に、排気ロッカアーム76aに押圧されて揺動する作動アーム110 を介して、駆動ロッド98を駆動して往復動させる。駆動ロッド98の往復動によりダイヤフラム95がポンプ室94の容積を増減するように撓んで、容積増加時に、前記燃料タンクから配管を流通して吸入弁96を通って流入した燃料をポンプ室94に吸入し、容積減少時に、ポンプ室94から吐出弁97を通って吐出された燃料を配管を介して前記高圧ポンプに圧送する。
次に、前述のように構成された第1実施形態の作用および効果について説明する。
燃料ポンプ90を駆動するロッカアーム76aを備える動弁装置70において、ポンプ用ロッカアームを構成する排気ロッカアーム76a以外の前記残りのロッカアームのうち、排気ロッカアーム76bを除くすべての前記残りのロッカアーム74,75のロッカアーム本体80,81が、排気ロッカアーム76aのロッカアーム本体82を形成する鉄基材料よりも比重が小さいアルミニウム基材料から形成されることにより、すべての前記残りのロッカアームの合計の重量が、すべての前記残りのロッカアームのロッカアーム本体80〜82が鉄基材料から形成される場合に比べて小さくなる。これにより、一部の前記残りのロッカアームのロッカアーム本体80,81は、吸気弁44または排気弁45を駆動するための所要の強度および剛性が確保されるようにアルミニウム基材料から形成されたうえで、すべての前記残りのロッカアーム74,75,76bの合計の重量が、すべての前記残りのロッカアーム74,75,76bのロッカアーム本体80〜82が鉄基材料から形成される場合の合計の重量に比べて小さくなるので、動弁装置70のロッカアーム74〜76が、全体として軽量化されるので、動弁装置70のロッカアームにより駆動される燃料ポンプ90を備える内燃機関2の軽量化が可能になる。また、ポンプ用ロッカアームである排気ロッカアーム76bは、排気弁45に加えて燃料ポンプ90を駆動するための所要の強度および剛性が得られるように鉄基材料から形成される。
次に、図6を参照して、本発明の第2実施形態を説明する。この第2実施形態は、請求項1,2記載の発明に対応するものであり、第1実施形態とは左動弁装置70bの排気ロッカアームの一部のみが相違し、その他は基本的に同一の構成を有するものである。そのため、同一の部分についての説明は省略または簡略にし、異なる点を中心に説明する。なお、第1実施形態の部材と同一の部材または対応する部材については、必要に応じて同一の符号を使用した。
左動弁装置70bにおいて、特定シリンダ38a(図5参照)以外のシリンダ38の排気ロッカアーム76は、特定シリンダ38aの、ポンプ用ロッカアームである排気ロッカアーム76aと同一に形成される。それゆえ、右動弁装置70aを含めて、動弁装置70のすべての排気ロッカアーム76のロッカアーム本体82は鉄基材料から形成され、またすべての吸気ロッカアーム74は、第1実施形態と同一である。
この第2実施形態によれば、軽量化の程度が小さくなるものの、第1実施形態と同様の作用および効果が奏されるほか、次の作用および効果が奏される。
すなわち、動弁装置70において、2以上のすべての排気ロッカアーム76が、ポンプ用ロッカアームが鉄基材料から形成されるロッカアーム本体82を有する排気ロッカアーム76aと同一に形成される一方で、すべての吸気ロッカアーム74のロッカアーム本体80がアルミニウム基材料から形成されることにより、動弁装置70のロッカアーム74,76が、ロッカアーム本体82が鉄基材料から形成されるロッカアーム76およびロッカアーム本体80がアルミニウム基材料から形成されるロッカアーム74の2種類となるので、複数の吸気ロッカアーム74または複数の排気ロッカアーム76を備える動弁装置70において、同一のロッカアームが多く使用されることになる。この結果、動弁装置70のロッカアームのうち、同一のロッカアームの数が増加するので、コストが削減される。
以下、前述した実施形態の一部の構成を変更した実施形態について、変更した構成に関して説明する。
第1実施形態に関して、ポンプ用ロッカアームである排気ロッカアーム76a以外のすべてのロッカアーム74,75,76bがアルミニウム基材料により形成されてもよい。これにより、動弁装置70のロッカアーム全体の一層の軽量化が達成される。また、特定シリンダ以外のシリンダに対応する1または複数の排気ロッカアームのロッカアーム本体が鉄基材料から形成されてもよい。
第1実施形態に関して、ポンプ用ロッカアームは、排気ロッカアーム76aの代わりに、鉄基材料から形成されるロッカアーム本体を有する吸気ロッカアームであってもよい。この場合、動弁装置において、ポンプ用ロッカアームを構成する吸気ロッカアーム以外の吸気ロッカアームまたは排気ロッカアームからなるすべての残りのロッカアームのうち、すべてまたは一部の該残りのロッカアームのロッカアーム本体は、第1材料よりも比重が小さいアルミニウム基材料から形成される。これによっても、第1実施形態と同様の作用および効果が奏される。
第2実施形態に関して、ポンプ用ロッカアームが吸気ロッカアームであるとき、2以上のすべての吸気ロッカアームがポンプ用ロッカアームと同一に形成される一方ですべての排気ロッカアームのロッカアーム本体がアルミニウム基から形成されてもよく、この場合にも第2実施形態と同様の作用および効果が奏される。
複数の燃料ポンプが設けられる場合には、それぞれ別個のロッカアームから構成されるポンプ用ロッカアームにより駆動されてもよい。
第2材料は、同一の材料であったが、異なる種類の軽金属基材料でもよい。
内燃機関は、6気筒以外のV型機関でもよく、さらにV型以外の多気筒機関または単気筒機関でもよい。さらに、1つのシリンダ当たり、吸気ロッカアームおよび排気ロッカアームは、それぞれ、単数または複数でもよい。内燃機関は、DOHC型のものであってもよく、さらに船外機以外の機械、例えば車両に備えられてもよい。
本発明の第1実施形態を示し、本発明が適用された内燃機関を備える船外機全体の概略右側面図である。 図1の要部縦断面図であり、図3において、機関本体については概ねIIa−IIa線での要部断面図であり、エンジンカバーおよび吸気装置については概ねIIb−IIb線での要部断面図である。 図2のIII−III線での要部平面図である。 図1の船外機の内燃機関において、左バンクのヘッドカバーを外したときの図3のIV−IV矢視でのシリンダヘッドの図である。 シリンダヘッド、吸気弁および排気弁については、概ね図4のVa−Va線での断面図であり、ロッカアームについては、概ね図4のVb−Vb矢視図であり、燃料ポンプについては、作動アーム上でのVa−Va線と平行な断面での断面図である。 本発明の第2実施形態を示し、図4に相当する図である。
符号の説明
1…船外機、2…内燃機関、3…機関本体、4…マウントケース、5…エクステンションケース、6…アンダカバー、7…エンジンカバー、8…エンジンルーム、9…ギヤケース、10…クランク軸、11…駆動軸、12…前後進切換装置、13…プロペラ軸、14…プロペラ、15…スイベル軸、16…スイベルケース、17…チルト軸、18…ブラケット、19…マウントフレーム、20,21…マウントラバー、22…シフトロッド、23…クランク室、30…クランクケース、31…シリンダブロック、33,34…シリンダヘッド、35,36…ヘッドカバー、37,38…シリンダ、39…収納筒、40…ピストン、41…燃焼室、42…吸気ポート、43…排気ポート、44…吸気弁、45…排気弁、46…点火栓、47…コンロッド、48…交流発電機、49…弁バネ、50…巻掛け伝動機構、51,52…駆動プーリ、53,54…ガイドプーリ、55…テンショナ、56…タイミングベルト、57…被動プーリ、58…駆動ベルト、60…動弁室、61,62…カムプーリ、64…燃料噴射弁、65…吸気サイレンサ、66…スロットル弁装置、67…吸気マニホルド、68…排気マニホルド、70…動弁装置、71…カム軸、72,73…ロッカ軸、74…吸気ロッカアーム、75,76…排気ロッカアーム、77…位置決めバネ、80,81,82…ロッカアーム本体、85,87…ローラ、86,88…調整ネジ、90…燃料ポンプ、91…ハウジング、92…吸入室、93…吐出室、94…ポンプ室、95…ダイヤフラム、96…吸入弁、97…吐出弁、98…駆動ロッド、99,100 …バネ、110 …作動アーム、
S…船体、B1,B2…バンク。

Claims (2)

  1. 吸気弁を開閉する吸気ロッカアームおよび排気弁を開閉する排気ロッカアームを備える動弁装置と、前記吸気ロッカアームおよび前記排気ロッカアームの1つから構成されるポンプ用ロッカアームにより駆動される燃料ポンプとを備える内燃機関において、
    前記ポンプ用ロッカアーム以外の前記吸気ロッカアームまたは前記排気ロッカアームからなるすべての残りのロッカアームのうち、すべてまたは一部の前記残りのロッカアームのロッカアーム本体が、前記ポンプ用ロッカアームのロッカアーム本体を形成する第1材料よりも比重が小さい第2材料から形成されることにより、すべての前記前記残りのロッカアームの合計の重量が、すべての前記残りのロッカアームのロッカアーム本体が前記第1材料から形成される場合に比べて小さくなることを特徴とする内燃機関。
  2. 前記ポンプ用ロッカアームが前記排気ロッカアームであるとき、すべての前記排気ロッカアームが前記ポンプ用ロッカアームと同一に形成される一方、すべての前記吸気ロッカアームのロッカアーム本体が前記前記第2材料から形成され、または、前記ポンプ用ロッカアームが前記吸気ロッカアームであるとき、すべての前記吸気ロッカアームが前記ポンプ用ロッカアームと同一に形成される一方、すべての前記排気ロッカアームのロッカアーム本体が前記第2材料から形成されることを特徴とする請求項1記載の内燃機関。

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