JP2006144674A - 燃料噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の燃料噴射装置では、特に直噴タイプの場合、燃料ポンプが大型化し、デポジットが発生し易かった。
【解決手段】燃料噴射装置30は内燃機関に取り付けられ、軸方向で一端の燃料流入部50と、他端の噴射部31と、中間の駆動部41とを含む。燃料流入部又は弁駆動部に、燃料を溜める燃料溜まり53が形成されるとともに、燃料溜まり内の燃料に高電圧を印加する電極52が取り付けられている。電極の放電により燃料の一部の温度が上昇して気化し、燃料溜まり内の燃料の体積が増加し、圧力が上昇する。
【選択図】図2

Description

本発明は内燃機関に燃料を噴射する燃料噴射装置、特にその内部で燃料の一部を加熱して気化させ燃料の圧力を上昇させるものに関する。
燃料噴射装置(インジェクタ)は内燃機関において吸気孔等に燃料を噴射するものである。通常、先端に噴孔を備えた筒状のケーシングと、その中空部に挿入され先端に弁部を備えたニードル弁とを含む。燃料ポンプで所定の燃料圧力(燃圧)まで上昇された燃料が供給され、ニードル弁を後退(上昇)させて噴孔を開き、噴霧を吸気孔等に噴射している。
近年、燃料噴射装置の先端の噴孔がシリンダブロックの各気筒の燃焼室内(筒内)に配置された直噴タイプの燃料噴射装置が注目されている。直噴タイプでは、噴霧をインレットポートに噴射するマニホールド噴射方式と比べて、噴射から燃焼までの時間が短く燃料を霧化させる時間が確保困難である。そのため、燃料の微粒化のために燃圧をより高くする必要がある。
高い燃圧を得るために従来の直噴タイプの燃料噴射装置(特許文献1参照)は、低圧用燃料ポンプ及び高圧用燃料ポンプを使用している。しかし、2つの燃料ポンプの使用により配置スペース及びコストが倍増する。また、従来の燃料噴射装置(特許文献2参照)は、燃圧を上昇させるために、燃料噴射装置内にヒータを配置して燃料を加熱し、燃料を気化させている。しかし、ヒータでは燃料の気化を促進する上で限界がある。
更に、燃料噴射装置内で燃料に高電圧を印加してプラズマを発生させる技術も開発されている(特許文献3参照)。図6に示すように、この燃料噴射装置では、シリンダブロック80に滑合されたピストン81の上面に形成したくぼみ82に、燃料噴射装置95から燃料を噴射している。
燃料噴射装置95は、図7に示すように、ボデイ85の先端(下端)にキャビティ86が形成され、金属製で噴孔87を形成するオリフィスプレート88が、このキャビティ86を覆うように取り付けられている。ボデイ85の上端から中間部に配置されたホルダ92の中心孔に中心電極91が挿入され、その下端はキャビティ86内まで延びている。
中心電極91に高電圧を印加すると、中心電極91とオリフィスプレート88との間にプラズマが発生し、キャビティ86内の燃料が高温にさらされる。この高温により燃料が化学反応速度が上昇し、燃料速度が上昇する。また、化学的に活性のある中間生成物が生成され、更に化学反応速度が上昇する結果、燃焼速度が上昇する。
特開平11−270385号公報 特開2001−132574号公報 特開2003−148285号公報
しかし、上記図7の直噴タイプの燃料噴射装置には以下の問題が発生する虞がある。まず、キャビティ86の内周壁にすす等のデポジットが付着、堆積し易い。この燃料噴射装置95は燃焼室のくぼみ82内に配置される先端(下端)に噴射弁を備えていないため、燃焼室82内の空気の一部がキャビティ86内に進入するからである。この空気でキャビティ86内の燃料が空気で酸化されてキャビティ86の内周面にデポジットが堆積し易く、デポジットが高電圧の印加不良を発生させる。
また、ボディ85の先端に弁機構が設けられていないため、燃料噴射装置95が上下方向に配置され先端が下方に位置すると、非噴射時に霧化していない燃料の一部が燃焼室82内に漏れる虞がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、燃料ポンプを小型化でき、デポジットの発生量を低減できる燃料噴射装置を提供することを目的とする。
本願の発明者は、燃料噴射装置の内部に設けた手段により燃料の圧力を上昇させ、しかも燃料を改質する方策を見出して、本発明を完成した。
(イ)本発明による燃料噴射装置は、請求項1に記載したように、内燃機関に取り付けられ、燃料が流入する燃料流入部と、燃料を噴出する燃料噴射部と、燃料噴射部を駆動する駆動部とを含む燃料噴射装置において、燃料流入部又は駆動部に、燃料を溜める燃料溜まりが形成されるとともに燃料溜まり内の燃料に高電圧を印加し放電する電極が取り付けられている。
この燃料噴射装置において、噴射部からの燃料の噴射の直前に、燃料溜まり内の燃料へ高電圧を印加及び放電し、燃料の一部の温度を上昇させて気化させる。気化により燃料溜まり内の燃料の体積が増加し、燃料溜まり内の圧力が上昇し、圧力の上昇が燃料噴射装置内の中空部の全体に伝播する。
(ロ)本発明の燃料噴射装置は、ガソリンを燃料とするガソリンエンジンでも、軽油を燃料とするディーゼルエンジンでも使用でき、燃料流入部と、燃料噴射部と、駆動部とから成る。ガソリンエンジン用の燃料噴射装置(第1タイプ)では燃料流入部が軸方向一端に、燃料噴射部が軸方向他端に、駆動部が軸方向中間にそれぞれ配置されている。円筒状の燃料流入部に燃料溜まりが形成されるとともに電極が半径方向に取り付けられている。これに対して、ディーゼルエンジン用の燃料噴射装置(第2タイプ)では、燃料流入部及び駆動部が軸方向一端に、燃料噴射部が軸方向他端にそれぞれ配置され、円筒状の燃料流入部に燃料溜まりが形成されている。
第1タイプでも第2タイプでも、燃料流入部は、所定量の燃料を溜める燃料溜まりを備える。なお、燃料溜まりは駆動部に形成することもできる。燃料溜まりの形状や体積に特別の制約はないが、体積は0.1から10cm3程度であることが望ましい。燃料流入部は燃料の流れ方向において燃料溜まりの上流側に、燃料の流入方向と反対方向の流れを禁止する逆止弁を備えることができる。
第1タイプでも第2タイプでも、電極は燃料流入部又は駆動部に取り付けられ、燃料溜まり内の燃料に直接高電圧を印加し、放電を発生させる。高電圧を発生させるために、電極の先端に点火プラグと同様の接地電極を備えても良いし、電極の先端と周辺の金属部材との間で放電しても良い。高電圧は車載バッテリの電圧をトランスなどで昇圧して発生させる。
燃料の一部の温度を上昇させて気化させるために望ましい印加電圧は5から30KVで、電圧の下限は放電可能な最低電圧で決まり、上限は碍子や配線の耐電圧及び電源の能力で決まる。電圧値と電流値との積で決まる(V×I)放電エネルギは0.1から10Jの範囲で選定できる。印加時期は噴射部からの燃料の噴射時よりも少し前が望ましい。燃料噴射装置は、燃料噴射部がエンジンの吸気孔内に位置する状態(マニホールドタイプ)で使用しても、燃料室内に位置する状態(直噴タイプ)で使用しても良い。
本発明にかかる燃料噴射装置によれば、燃料溜まり内の燃料への高電圧の印加により燃料が気化し体積が増加するので、燃料噴射装置全体の燃圧が増加する。その結果、燃料ポンプから燃料噴射装置まで燃料を低い圧力で供給することができ、燃料ポンプが小型化できるとともに燃料ポンプから燃料噴射装置までの配管が簡略化できる。
請求項2の燃料噴射装置によれば、内燃機関がガソリンエンジンで燃料がガソリンの場合に、電極により燃料溜まり内のガソリンの一部を気化させ、燃料溜まり内の燃圧を上昇させることができる。しかも、燃料溜まりの形成及び電極の配置のために内燃料噴射装置の基本設計を変更する必要はなく、コストの増加が抑制できる。
請求項3の燃料噴射装置によれば、内燃機関がディーゼルエンジンで燃料が軽油の場合に、電極により燃料溜まり内の軽油の一部を気化させ、燃料溜まり内の燃圧を上昇させることができる。しかも、燃料溜まりの形成及び電極の配置のために内燃料噴射装置の基本設計を変更する必要はなく、コストの増加が抑制できる。
請求項4の燃料噴射装置によれば、燃料噴射部からの噴射の直前に燃料たまり内の燃料に高電圧が印加され放電するので、燃料溜まり内の燃料の燃圧を噴射前に確実に上昇させることができる。
請求項5の燃料噴射装置によれば、燃料溜まりの上流側に逆止弁が形成されているので、燃料溜まり内の燃料の逆流が防止できる。請求項6の燃料噴射装置によれば、燃料溜まりが噴射部と反対側の燃料入口部に形成されているので、例え燃料噴射部が燃焼室内に位置しても、燃料が酸化されない。従って、燃料中に燃焼し難いアロマや大きな分子の結合が切断され、低分子で燃焼し易い炭化水素に改質する。その結果、すす等の廃棄物の発生量が低減できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を添付図面を参照しつつ説明する。
<第1の最良の形態>
(構成)
第1の最良の形態では、本発明の燃料噴射装置(インジェクタ)が直噴タイプのガソリンエンジンに適用されている。
a.始めに、エンジンにつき説明する。図1に示すように、シリンダブロック10の各気筒にピストン12が滑合され、シリンダヘッド15に燃焼室13に連通する吸気孔(インレットポート)16及び排気孔(アウトレットポート)18が形成されている。インレットポート16には吸気弁(インレットバルブ、不図示)が配置され、アウトレットポート18には排気弁(エグゾーストバルブ)19が配置されている。
インレットポート16とアウトレットポート18との間に点火プラグ21が装着され、その作動が点火装置22により制御されるようになっている。インレットポート16と点火プラグ21との間に次述する燃料噴射装置30が装着されている。燃料ポンプ26から配管27を通して流入口61に燃料が供給され、高電圧発生装置24から高電圧電極(以下、実施例では「電極」と略称する)55に高電圧が印加される。この高電圧発生装置24及び上記点火装置22はECU28により制御されるようになっている。
b.次に燃料噴射装置(インジェクタ)30につき、図2を基に説明する。図2において、インジェクタ30は弁本体32、ニードル弁37、ソレノイド48、燃料溜まり53及び電極55等を含む。弁本体32の先端(下端)に、噴孔35を備えたノズルボデイ34が取り付けられている。弁本体32の中空孔にニードル弁37が挿入され、その先端の弁部38が噴孔35を開閉可能である。ニードル弁37の上端が次述するアーマチャ42に結合されている。噴孔35及び弁部38は上記燃焼室13に延びている。弁本体32、ノズルボディ34及びニードル弁37等が燃料噴射部41を構成する。
樹脂筒40の中空部にアジャストパイプ44が取り付けられ、その中空部に何れも中空円柱形状のアーマチャ42及びステータコイル43が、軸方向に並んで配置されている。ステータコア43はアジャストパイプ44に固定されているが、アーマチャ42はアジャストパイプ44に対し軸方向(上下方向)に移動可能で、上記ニードル弁37に結合されている。よって、アーマチャ42とニードル弁37とは一体的に上下動する。
アーマチャ42の中空部からステータコア43の中空部にかけてバネ46が配置され、その下端はアーマチャ42に当接され、上端はステータコア43に当接されている。これによりアーマチャ42及びニードル弁37はバネ46により常時下方(閉弁方向)に付勢されている。
アーマチャ42及びステータコア43の外周に環状のソレノイド48が配置され、ターミナル49を介して電力が供給されるようになっている。電力を供給されたとき、ソレノイド48は電磁力によりアマーマチャ42をステータコア43に向かって吸引し、ニードル弁37が上方(開弁方向)に移動される。樹脂筒40、アーマチャ42、ステータコア43及びソレノイド48などが駆動部31を構成する。
上端のキャップ部材51は大径部52と小径部57とを有し、小径部57の開口(流入口)61が配管27を介して燃料ポンプ26に接続されている。大径部52により区画された横断面円形状で所定高さの燃料溜まり53は、小径部57の流入口61、並びにステータコア43及びアーマチャ42の中空孔に連通している。
大径部52の円周壁に電極55が半径方向内向きに取り付けられ、先端の放電部が燃料溜まり53内に延びている。この電極55は、車載バッテリの電力を増幅した5から30KV(例えば15KV)の高電圧を燃料溜まり53内のガソリンに印加し、先端の放電部と大径部52との間で放電可能である。放電エネルギは0.1から10J(例えば5J)とする。
小径部54の中空部に逆止弁(ボール)58が配置され、バネ59によりシート面に押圧されている。通常はボール58がガソリンの燃圧より下方に移動してシート面から離れ、流入口61から燃料溜まり53へのガソリンの流入は許す。しかし、燃料溜まり53内の圧力が上昇したときは、ボール58がシート部に着座し、燃料溜まり53内の燃料の上方への流出は禁止する。キャップ部材51,燃料溜まり53、電極55及び逆止弁58等が燃料流入部50を構成する。
流入口61、燃料溜まり53、ステータコア43及びアーマチャ42の中空孔及び弁本体32の中空部などによりガソリンの流通路が区画されている。
(作用)
図1において、燃料ポンプ26で所定の燃圧に昇圧された燃料が燃料噴射装置30に供給され、空気と噴霧との混合気に点火プラグ21が点火する。但し、図2において、非噴射時は、ターミナル49からソレノイド48に電力が供給されておらず、アマーマチャ42はバネ46の付勢力によりステータコア43から下方に離れている。そのため、ニードル弁37の下端の弁部38が噴孔35を閉じている。
噴射時の作動を説明する。次述するターミナル49からソレノイド48への電力の供給の直前に、電極55から燃料溜まり53内のガソリンに高電圧を印加及び放電すると、ガソリンの一部の温度が上昇し、気化する。気化により燃料溜まり53内の燃料の体積が増加して、燃圧が上昇し、この燃圧上昇が燃料噴射装置30全体に伝播する。
所定時期にターミナル49からソレノイド48に電力を供給する。すると、アマーマチャ42がバネ46の付勢力に抗してステータコア43に向かって上方に移動し、ニードル弁37がアーマチャ42と一体的に上方に移動して、下端の弁部38が所定時間及び所定量だけ噴孔35を開く。その結果、噴孔35からガソリンの噴霧が燃焼室13に噴射される。
(効果)
第1の最良の形態によれば、第1に、燃料溜まり53内のガソリンの一部の気化によりその内部燃圧が上昇する。図3において、横軸は放電エネルギを示し、縦軸は燃料溜まり53の燃圧を示す。これから分かるように、電極55の放電エネルギの上昇につれて、燃料溜まり53内の燃圧が上昇している。その結果、燃料噴射装置30全体の燃圧が上昇するので、燃料ポンプ26から燃料噴射装置30まではガソリンを低い燃圧で供給でき、燃料ポンプ26での燃圧上昇が低くて済むので、燃料ポンプ26が小型化できる。
第2に、燃焼室13内でのガソリンの噴霧と空気との混合気の燃焼時に発生するすす等の廃棄物の量が低減できる。燃料溜まり53は密閉され、しかも燃焼室13にさらされず、空気と接触しない環境にあるため、ガソリン中に含まれている燃焼し難いアロマや大きな分子の結合が高温(高熱)により切断され、低分子で燃焼し易い炭化水素に改質されるからである。
第3に、燃料溜まり53の上流側のキャップ部材51に逆止弁58を配置したので、高電圧の放電時も、燃料溜まり53のガソリンが逆流する心配がない。また、燃料噴射装置30は下端に噴孔35をふさぐ弁部38を有するので、非噴射時に霧化されていないガソリンが噴孔35から漏れることが防止される。
<第2の最良の形態>
第2の最良の形態では、本発明のインジェクタがディーゼルエンジン用のインジェクタに適用されている。
(構成)
図4において、インジェクタはノズル65とノズルボディ60とから成る。ノズルボディ60は本体部61、入口部69及び戻し(リーク)部76を含む。本体部61の下端に噴孔62が形成され、中心孔63と平行に給送路64が形成されその下端が圧力室68になっている。中心孔63に挿入されバネ66で下方に付勢されたノズル(ニードル弁)65の下端が弁部67となっている。
入口部69に形成された流入通路71の先端は2つに分岐し、一方通路71aが上記給送路64に接続され、他方通路71bは三方切換え式電磁弁(駆動部)75に接続されている。入口部69の中間に燃料溜まり72が形成されるとともに電極73が取り付けられ、後端に逆止弁74が配置されている。戻し部76に形成されたリーク通路77が電磁弁75に接続されている。入口部69、燃料溜まり72及び逆止弁74が燃料流入部78を、ノズルボディ60の噴孔62及びニードル弁65の弁部67が燃料噴射部79を、それぞれ構成する。
(作用効果)
噴射時は、三方切換え式電磁弁75を切り換えて、流入通路71の他方通路71bを閉じて一方通路71aを給送路64に接続すると、圧力室68の圧力が上昇しニードル弁65が上方に移動する。これにより、弁部67が噴孔62を開き燃料が燃焼室13に噴射される。この直前に、燃料溜まり72内の燃料に電極73から高電圧を印加し、温度を上昇させると、燃料の一部の気化により燃料溜まり72内の燃圧が上昇し、上昇した燃圧が燃料弁全体に伝播する。
非噴射時は、電磁弁75を切り換えて、他方通路71bをリーク通路77に接続すると、圧力室68の圧力が下がるので、ニードル弁65がバネ66の付勢力により下方へ移動する。弁部67が噴孔62を閉じ、燃料の噴射を停止する。
第2実施例によれば、エンジンがディーゼルエンジンで、燃料が軽油の場合に、燃料溜まり72内のガソリンの一部の気化によりその内部燃圧が上昇し、上記第1実施例の第1の効果と同様の効果が得られる。
また、燃料の燃焼時に噴射部などに発生するデポジットが低減できる。即ち、放電による軽油の性質(構成)の変化を示す図5において、横軸は軽油中のカーボン数であり、縦軸は軽油の構成の割合(改質の程度)である。左側ほどカーボン数が少なく、上側ほど改質の程度が大きい。電極73による放電なしを示す曲線yに比べて、放電ありを示す曲線xの方がカーボン数が少なく、改質の程度が大きくなっていることが分かる。少ないカーボン数及び大きな改質はデポジットの低減に貢献する。
本発明が適用される内燃機関の説明図である。 本発明の第1の最良の形態の燃料噴射装置の正面断面図である。 第1形態の作用効果を説明するグラフである。 本発明の第2の最良の形態の燃料噴射装置を示す模式図である。 第2の最良の形態の作用効果を説明するグラフである。 従来例を示す全体図である。 従来例を示す要部説明図である。
符号の説明
10:シリンダブロック 13:燃焼室
30:燃料噴射装置 31:噴射部
32:弁本体 35:噴孔
37:ニードル弁 38:弁部
40:樹脂筒 41:駆動部
42:アーマチャ 43:ステータコア
46:バネ 50:燃料流入部
48:ソレノイド 51:キャップ部材
53:燃料溜まり 55:電極
58:逆止弁

Claims (6)

  1. 内燃機関に取り付けられ、燃料が流入する燃料流入部(50)と、燃料を噴出する燃料噴射部(31)と、該燃料噴射部を駆動する駆動部(61)とを含む燃料噴射装置(30)において、
    前記燃料流入部又は前記駆動部に、燃料を溜める燃料溜まり(53)が形成されるとともに該燃料溜まり内の燃料に高電圧を印加し放電する電極(55)が取り付けられていることを特徴とする燃料噴射装置。
  2. 前記内燃機関はガソリンエンジン、前記燃料はガソリンで、前記燃料流入部(50)が軸方向一端に、前記燃料噴射部(31)が軸方向他端に、前記駆動部(61)が軸方向中間にそれぞれ配置され、円筒状の該燃料流入部(50)に前記燃料溜まり(53)が形成されるとともに前記電極(55)が半径方向に取り付けられている請求項1に記載の燃料噴射装置。
  3. 前記内燃機関はディーゼルエンジン、前記燃料は軽油で、前記燃料流入部(78)及び前記駆動部(75)が軸方向一端に、前記燃料噴射部(79)が軸方向他端にそれぞれ配置され、円筒状の前記燃料流入部(78)に、前記燃料溜まり(72)が形成されるとともに前記電極(73)が半径方向に取り付けられている請求項1に記載の燃料噴射装置。
  4. 前記電極は、前記燃料噴射部からの燃料の噴射の直前に、前記燃料たまり内の燃料に高電圧を印加し放電する請求項2又は3に記載の燃料噴射装置。
  5. 燃料の流れ方向において前記燃料溜まりの上流側に、燃料の逆流を禁止する逆止弁(58)が配置されている請求項4に記載の燃料噴射装置。
  6. 前記燃料噴射部(31)はシリンダブロック(10)の燃焼室(13)内に位置決めされている請求項5に記載の燃料噴射装置。
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