JP2006144294A - フロート提体シート - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明の課題は、任意の距離の堤防についても、少ない時間と労力で堤防からの溢水を確実に防止し得る軽量なフロート提体シートを提供することにある。
【解決手段】 本発明に関わるフロート提体シート1は、上端部を上面側に折り返し内包空間2kが形成される防水性のシート体2と、該シート体2の下端部に設けられ上方に開口を有する荷重袋部2aと、内包空間2k上部のシート体2に幅方向に亘って固着され、エアーが充填され密封される浮き体3と、シート体2の上端部に一端部が固定され、かつ、他端部側の固定部4a1、4a2がシート体2の固定部2sとともに堤防T等に固定され、溢水を内包空間2kへ導く接続体4とを具備している。
【選択図】 図2

Description

本発明は、河川等の流域に沿って構築される堤防からの溢水を止水し、その決壊を防止するフロート提体シートに関する。
近年、山間部等における宅地造成、再開発が急速に進み、森林の伐採等が大規模に行われ、地盤の変化が急速に進行している。
一方、技術革新、人口増加に伴なうエネルギー消費による温暖化現象等に起因する気象変化により、異常気象が発生している。
このような自然環境の変化に伴ない、天候不順による大雨、台風の異常発生による大量の降雨が多発している。 こうした大量の降雨が起こった場合、山間部等における森林の伐採により森林の保水機能が損なわれているため、鉄砲水、土石流等が発生して短時間で河川の異常増水が起こり、各地で堤防の決壊が頻発している。
そこで、従来、堤防上に土砂等を入れた多数の土嚢を積み上げ、堤防の決壊を防止している。
出願人が把握している従来技術は、上記のものであり、本出願に係る文献公知発明として認識しているものはない。
ところで、上述の如く、堤防の決壊を防止するために土嚢を堤防に積み上げる方策は、土嚢に土砂を積め、多数の土嚢を作る作業に多くの人力を要する。
しかも、河川の流域は長く堤防も長いため、土嚢の数も非常に多数にのぼる。
そのため、多数の土嚢を作り、この多数の土嚢を長い距離に亘る堤防上に積み上げる作業には、多くの労力と時間を費やし、土石流の発生、河川の増水等に時間的に間に合わず堤防の決壊を防ぎ得ず、人的、物的被害が甚大なものとなっている。
このように、土嚢による堤防の溢水対策は有効な手段とは言い難く、新たな対策が強く望まれている。
本発明は上記実状に鑑み、任意の距離の堤防についても、少ない時間と労力で堤防からの溢水を確実に防止し得る軽量なフロート提体シートの提供を目的とする。
上記目的を達成するべく、本発明の請求項1に関わるフロート提体シートは、堤防等の法面を複数、連結して覆い、該堤防等からの溢水を防止するフロート提体シートであって、上端部を上面側に折り返し内包空間が形成される防水性のシート体と、該シート体の下端部に設けられ上方に開口を有する荷重袋部と、前記内包空間上部のシート体に幅方向に亘って固着され、エアーが充填され密封される浮き体と、前記シート体の上端部に一端部が固定され、かつ、他端部側の固定部が前記シート体の固定部とともに前記堤防等に固定され、前記溢水を前記内包空間へ導く接続体とを具備している。
本発明の請求項2に関わるフロート提体シートは、請求項1に記載のフロート提体シートにおいて、さらに、前記接続体の固定部と前記シート体の固定部とを前記堤防等に固定する固定手段を具備し、前記接続体の固定部は、前記接続体の一端部が固定されるシート体上端部と前記シート体の固定部との距離を調整し得る複数の調整具である。
本発明の請求項3に関わるフロート提体シートは、請求項2に記載のフロート提体シートにおいて、前記シート体の固定部は、孔であり、前記接続体の固定部は、ハトメであり、前記固定手段は、前記孔および前記ハトメを挿通するとともに前記堤防等に打ち込まれる杭と、該杭を挿通して前記シート体および前記ハトメを前記堤防等に押圧する固定リング体とを有する。
本発明の請求項4に関わるフロート提体シートは、請求項1から請求項3のうちの何れか一項に記載のフロート提体シートにおいて、前記フロート提体シートは、その両側部に前記フロート提体シートを複数幅方向に相互に連結するとともに前記堤防等への浸水を防止する連結部を有する。
以上、詳述した如く、本発明の請求項1に係るフロート提体シートによれば、フロート提体シートは、軽量な構成であり、運搬が容易である。
また、フロート提体シートの敷設が、容易かつ簡単であり、堤防等への敷設が短時間で行える。
本発明の請求項2に係るフロート提体シートによれば、接続体の固定部とシート体の固定部とを堤防等に固定する固定手段を具備し、接続体の固定部は、接続体の一端部が固定されるシート体上端部とシート体の固定部との距離を調整し得る複数の調整具であるので、河川等の水位の高低、増水の勢いに対応したフロート提体シートの敷設が可能である。
本発明の請求項3に係るフロート提体シートによれば、固定手段は、シート体の孔および接続体のハトメを挿通するとともに堤防等に打ち込まれる杭と、該杭を挿通してシート体およびハトメを堤防等に押圧する固定リング体とを有するので、フロート提体シートを敷設面に確実に固定できる。
本発明の請求項4に係るフロート提体シートによれば、フロート提体シートの両側部に、フロート提体シートを複数幅方向に相互に連結するとともに堤防等への浸水を防止する連結部を有するので、任意距離の堤防等に敷設可能である。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。
本発明を適用したフロート提体シート1は、概念的側断面図の図1に示すように、河川kの流域に沿って構築される堤防T上に、河川kの増水による堤防Tからの溢水を防止するために用いられるものである。
フロート提体シート1は、重しとなる土砂が入れられる荷重袋(荷重袋部)2aが下端部に設けられるとともに上端部が上面側に折り返され内包空間2kが形成される防水性のシート体2と、この内包空間上部のシート体に幅方向 (図1の紙面に垂直方向)に延在して固着され、エアーが充填され密封される空気ホース(浮き体)3と、シート体2上端部とシート体の固定孔(シート体の固定部)2s間(図3参照)に取り付けられる複数本の帯状固定ロープ(接続体)4とから構成されている。
このフロート提体シート1は、帯状固定ロープ4のハトメ(接続体の他端部側の固定部、調整具)4a1、4a2の何れかとシート体2の固定孔2sを挿通し堤防の天端T1に打ち込まれる複数本の杭(固定手段)5、ストッパリング(固定手段、固定リング体)6によって堤防T上に設置されている。
大量の降雨により河川kが増水した場合には、概念的側断面図の図2(a)に示すように、河川kからの溢水は、堤防Tの表法面T2から天端T1を越え、フロート提体シート1における複数の帯状固定ロープ4間(図3参照)からシート体2によって形成される内包空間2kに浸水する。
ここで、堤防Tの表法面T2、天端T1は、荷重袋2aが重しとなる防水性のシート体2に覆われているため、堤防T内部へ増水した水が侵入することが防止される。
水かさが、さらに増すと、エアーが充填された空気ホース3は、エアーおよび空気ホース3自体の比重が水より低いため、空気ホース3は、図2(a)の矢印に示す上方向の水の浮力を受け、防水性のシート体2とともに水面上に浮上する。
ここで、図3に示すように、シート体2の内包空間2kは、防水性のシート体2に包まれ、シート体2の上端部には帯状固定ロープ4が固着されているため、河川水が堤防Tの反河川側である裏法面T3側に流出することが防止される。
そして、概念的側断面図の図2(b)に示すように、最終的に、河川の水位と平衡して増水した河川水がシート体2の内包空間2k内を満たし、空気ホース3の上昇が止まることになる。
このようにして、フロート提体シート1を堤防T上に敷設することにより、増水に伴なって空気ホース3が浮上し、堤防Tを越える河川水を防水性のシート体2で堰きとめ止水でき、洪水を未然に防止できる。
その後、河川kの水位が下がった場合には、水位の低下に伴ない水面上の空気ホース3が下降し、河川kの水面が堤防Tの天端T1より下がることで、図1に示すように、フロート提体シート1は、再び、元の状態に戻ることになる。
次に、上述のフロート提体シート1の構成について説明する。
フロート提体シート1は、図3に示すように、ポリエチレン等を素材とする防水性のシート体2が本体部をなしており、その一端部には、シート下部の一部を上側に折返して加熱融着して形成される荷重袋2aが設けられている。
この荷重袋2aは、シートの重しとする砂利、土砂等を入れるため、強度確保および土砂等の収容物の漏出を防ぐため、数室に分け画成されている。
シート体2の央部域には、フロート提体シート1の下面図である図4(b)に示すように、固定用の複数本の杭5が挿通するための固定孔2sが複数穿孔されている。
また、図3に示すように、フロート提体シート1の他端部は折り返されて内包空間2kが形成され、この内包空間2k上部のシート体2には、空気ホース3が幅方向に延在してマジックテープ(登録商標)により数箇所で留められ固着されている。
空気ホース3内には、フロート提体シート1の敷設に際してエアーが充填され、この空気ホース3の両端部には、他のフロート提体シート1の空気ホース3とエアー漏れを防ぎつつ互いに連結するジョイント (図示せず)がそれぞれ固着されている。
また、フロート提体シート1の上面図の図4(a)に示すように、フロート提体シート1の他端部外側には、帯状固定ロープ4の一端部がそれぞれ2箇所で縫製により固定され(図4(a)のA部拡大図の図5参照)、帯状固定ロープ4の他端部には一つの第1ハトメ4a1が加熱融着等により設置され、さらに、この第1ハトメ4a1に固定され延在する帯状固定ロープ4の先端部には、第2ハトメ4a2が加熱融着等により設置されている。
これら第1ハトメ4a1、第2ハトメ4a2は、その何れか一つがシート体2の固定孔2sに合わされ、図1に示すように、杭5が挿通され、堤防Tの天端T1に打ち込まれる。 そして、図6に示すように、杭5を挿通させたストッパリング6の下端部でシート体2、第1ハトメ4a1または第2ハトメ4a2の何れかを押圧し、ストッパリング6を蝶ネジ(固定手段)nで杭5に固定することにより、フロート提体シート1を堤防T上に敷設している。
このように、ストッパリング6で第1ハトメ4a1または第2ハトメ4a2およびシート体2を押圧することにより、シート体2が堤防Tの天端T1から離間することなく、堤防T上にフロート提体シート1を確実に敷設できる。
なお、図4(a)は、帯状固定ロープ4の第1ハトメ4a1、…を、シート体2の固定孔2s、…に合わせた状態を示している。
このように、第1ハトメ4a1、4a1、…または第2ハトメ4a2、4a2、…の何れかを選択してフロート提体シート1を敷設することにより、帯状固定ロープ4の一端部が固定されるシート体2上端部と杭5が挿通されるシート体2の固定孔2sとの距離(図3参照)、すなわち空気ホース3から調整杭5が打ち込まれるシート体2の固定孔2sまでの距離が調整できる構成である(図1、2参照)。
例えば、河川kの増水の勢いが強く、高い水圧がフロート提体シート1に印加される場合、或いは、増水による河川の水位上昇が比較的低い場合等には、帯状固定ロープ4の第1ハトメ4a1、4a1、…を選択してシート体2の固定孔2s、…に合わせ、杭5をそれぞれの孔に挿通してフロート提体シート1を堤防T上に敷設する。
この場合、杭5により固定されるシート体2の固定孔2sから空気ホース3の距離が短くなり内包空間2kが比較的小さく、そのため、シート体2に印加される総水圧が低くなり、河川kの増水による水位上昇が低い場合、および、増水の勢いが強い場合に適合しており、対応可能である。
これに対して、河川kの増水の勢いが弱く、低い水圧がフロート提体シート1に印加される場合、或いは、増水による河川の水位上昇が比較的高い場合等には、帯状固定ロープ4の第2ハトメ4a2、4a2、…を選択してシート体2の固定孔2s、…に合わせ、杭5、…をそれぞれ挿通してフロート提体シート1を堤防T上に敷設する。
この場合、杭5から空気ホース3の距離が長くなり内包空間2kが比較的大きく、そのため、シート体2に印加される総水圧が高くなり、河川kの増水による水位上昇が高い場合、および、増水の勢いが弱い場合に適合しており、対応可能である。
上述の構成のフロート提体シート1(図3参照)を、堤防T (図1中の紙面に垂直方向)に沿って連結して敷設する構成として、その両側端部1s1、1s2には、フロート提体シートを幅方向に連結するための図7に示す構成が設けられている。
すなわち、一のフロート提体シート10の一側端部10s1の端縁には、工業用ファスナー(登録商標)(連結部)f1が設置されており、該工業用ファスナー(登録商標)f1を覆う態様で防水連結シート(連結部)bs1が縫製により固定されている。 この防水連結シートbs1の他端部にはマジックテープ(登録商標)(連結部)mt1が設置されている。
一方、他のフロート提体シート11の一側端部11s2の端縁には、工業用ファスナー(登録商標)(連結部)f2が設置されており、該工業用ファスナー(登録商標)f2の内側にはマジックテープ(登録商標)(連結部)mt2が設置されている。
このように、各フロート提体シート1の一方側端部1s1の端縁には、工業用ファスナー(登録商標)f1が設置されており、該工業用ファスナー(登録商標)f1を覆う態様で防水連結シートbs1が縫製により固定されており、この防水連結シートbs1の他端部にはマジックテープ(登録商標)mt1が設置されている。 また、各フロート提体シート1の他方側端部1s2の端縁には、工業用ファスナー(登録商標)f2が設置されており、該工業用ファスナー(登録商標)f2の内側にはマジックテープ(登録商標)mt2が設置されている。
こうした構成により、一のフロート提体シート10と他のフロート提体シート11とを幅方向に連結するに際しては、まず、一のフロート提体シート10の工業用ファスナー(登録商標)f1と、他のフロート提体シート11の工業用ファスナー(登録商標)f2を合わせ閉じる。
次いで、一のフロート提体シート10の防水連結シートbs1により、連結した工業用ファスナー(登録商標)f1、f2を覆い、防水連結シートbs1のマジックテープ(登録商標)mt1と他のフロート提体シート11のマジックテープ(登録商標)mt2とを付着して、一のフロート提体シート10と他のフロート提体シート11とを幅方向に連結する。
ここで、連結した工業用ファスナー(登録商標)f1、f2を覆って防水連結シートbs1を固着するので、連結した一のフロート提体シート10と他のフロート提体シート11間からの堤防Tへの漏水を可及的に防止できる。
上述の如くして、フロート提体シート1をその幅方向に任意の枚数連結でき、堤防Tに沿って任意の距離敷設できる。
上述のフロート提体シート1は、例えば、幅寸法10mで空気ホース3内にエアーを充填した状態での単体の重量は、23kgである。
次に、フロート提体シート1を、堤防Tに沿って連結して敷設する手順について説明する。
まず、各フロート提体シート1の空気ホース3内にエアーを充填する。
そして、図1に示すように、一のフロート提体シート1の荷重袋2aに土砂をを入れ、堤防Tの表法面T2上に垂らし載置する。
次いで、河川kの水位上昇、増水の勢いを勘案して、第1ハトメ4a1、…または第2ハトメ4a2、…の何れかを選択して、図3に示すように、対応するシート体2の固定孔2s、…にそれぞれ合わせ、杭5を挿通して、図1に示すように、各杭5を堤防Tの天端T1に打ち込み、図6に示すように、ストッパリング6、…で第1ハトメ4a1、…または第2ハトメ4a2、…の何れか、および、シート体2を押圧して、蝶ネジn、…でストッパリング6、…を各杭5に固定する。
こうして、一のフロート提体シート1の堤防T上への敷設が終了する。
続いて、一のフロート提体シート1の工業用ファスナー(登録商標)f1と連結する他のフロート提体シート1の工業用ファスナー(登録商標)f2を閉じ、一のフロート提体シート1の防水連結シートbs1を閉じた工業用ファスナー(登録商標)f1、f2上に被せ、防水連結シートbs1のマジックテープ(登録商標)mt1と連結する他のフロート提体シート1のマジックテープ(登録商標)mt2を付着して、一のフロート提体シート1のシート体2と他のフロート提体シート1のシート体2とを連結する。
次いで、一のフロート提体シート1の空気ホース3に他のフロート提体シート1の空気ホース3をジョイントで連結し、一のフロート提体シート1と他のフロート提体シート1との連結が完了する。
以下、同様な作業を繰り返して、任意の数のフロート提体シート1を連続して連結することにより、堤防Tに沿って任意の距離、敷設できる。
なお、上述のフロート提体シート1の堤防Tへの敷設手順は、一態様であり上述以外の敷設手順を用いても良いことは言うまでもない。
例えば、予めフロート提体シート1を多数連結した後、各フロート提体シート1の空気ホース3にエアーを充填して、その後、多数連結したフロート提体シート1を、杭5、ストッパリング6等で堤防T上に固定してもよい。
上記構成によれば、フロート提体シート1は、軽量であり簡単に運搬でき、しかも、低コストである。
また、フロート提体シート1を幅方向に連結することにより、任意距離の堤防Tに沿って敷設できる。
また、フロート提体シート1の敷設作業、フロート提体シート1間の連結作業は、容易であり労力が少なく、短時間で任意距離の堤防T上に敷設できる。
また、帯状固定ロープ4の第1ハトメ4a1、4a1、…または第2ハトメ4a2、4a2、…を選択して、フロート提体シート1を堤防T上に敷設することにより、河川kの水位、増水の勢いに対応したフロート提体シート1の敷設が行える。
従って、長距離に亘る堤防についても、少ない時間と労力で堤防Tの溢水を防ぎ、確実にその決壊を防止し得る低コストのフロート提体シートを実現できる。
なお、本実施例においては、帯状固定ロープ4に設置するハトメの数が2つの場合を例示して説明したが、ハトメの数は任意に選択可能である。
また、本実施例においては、帯状固定ロープ4を複数用いたが、通常のロープを複数用いる、或いは、通水性のメッシュ状の部材を代替して使用することも可能で、必ずしも帯状固定ロープ4に限定されるものではない。
本発明の活用例として、堤防に敷設する場合を例示して説明したが、増水が見込まれる斜面であれば山肌等の堤防以外の斜面にも、本発明を有効活用できる。
本発明の実施例のフロート提体シートを河川の堤防上に敷設した状態を示す概念的側断面図。 (a)および(b)は、図1に示す河川が増水する過程を示す概念的側断面図。 実施例のフロート提体シートを示す斜視図。 (a)および(b)は、実施例のフロート提体シートを示す上面図、および下面図。 図4(a)に示すフロート提体シートのA部拡大上面図。 実施例のフロート提体シートを杭により固定した状態を示す拡大斜視図。 実施例のフロート提体シートを連結した状態を示す拡大斜視図。
符号の説明
1…フロート提体シート、
2…シート体、
2a…荷重袋(荷重袋部)、
2k…内包空間、
2s…シート体の固定孔(シート体の固定部、孔)、
3…空気ホース(浮き体)、
4…帯状固定ロープ(接続体)、
4a1…第1ハトメ(接続体の他端部側の固定部、調整具、ハトメ)、
4a2…第2ハトメ(接続体の他端部側の固定部、調整具、ハトメ)、
5…杭(固定手段)、
6…ストッパリング(固定手段、固定リング体)、
bs1…防水連結シート(連結部)、
f1…工業用ファスナー(登録商標)(連結部)、
f2…工業用ファスナー(登録商標)(連結部)、
mt1…マジックテープ(登録商標)(連結部)、
mt2…マジックテープ(登録商標)(連結部)、
n…蝶ネジ(固定手段)、
T…堤防、
T2…表法面T(法面)。

Claims (4)

  1. 堤防等の法面を複数、連結して覆い、該堤防等からの溢水を防止するフロート提体シートであって、
    上端部を上面側に折り返し内包空間が形成される防水性のシート体と、
    該シート体の下端部に設けられ上方に開口を有する荷重袋部と、
    前記内包空間上部のシート体に幅方向に亘って固着され、エアーが充填され密封される浮き体と、
    前記シート体の上端部に一端部が固定され、かつ、他端部側の固定部が前記シート体の固定部とともに前記堤防等に固定され、前記溢水を前記内包空間へ導く接続体と
    を具備することを特徴とするフロート提体シート。
  2. さらに、前記接続体の固定部と前記シート体の固定部とを前記堤防等に固定する固定手段を具備し、
    前記接続体の固定部は、前記接続体の一端部が固定されるシート体上端部と前記シート体の固定部との距離を調整し得る複数の調整具である
    ことを特徴とする請求項1に記載のフロート提体シート。
  3. 前記シート体の固定部は、孔であり、
    前記接続体の固定部は、ハトメであり、
    前記固定手段は、前記孔および前記ハトメを挿通するとともに前記堤防等に打ち込まれる杭と、該杭を挿通して前記シート体および前記ハトメを前記堤防等に押圧する固定リング体とを有する
    ことを特徴とする請求項2に記載のフロート提体シート。
  4. 前記フロート提体シートは、その両側部に前記フロート提体シートを複数幅方向に相互に連結するとともに前記堤防等への浸水を防止する連結部を有する
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のうちの何れか一項に記載のフロート提体シート。
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