JP2006143343A - 懸垂式昇降搬送装置用台車における通電機構の洗浄方法及び装置並びにこの洗浄装置を備えた懸垂式昇降搬送装置用台車 - Google Patents

懸垂式昇降搬送装置用台車における通電機構の洗浄方法及び装置並びにこの洗浄装置を備えた懸垂式昇降搬送装置用台車 Download PDF

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Abstract

【課題】 懸垂式昇降搬送装置用台車の台車本体と、昇降体とを結び、内部に互いに絶縁された電線が埋設された帯状ベルトが、台車本体部に設けられたドラムに巻取り、或いは当該ドラムから繰出すに当り必要とされるスリップリングと刷子を主体とする通電機構において、スリップリングと刷子との摺動面に付着する絶縁被膜を効率よく除去する。
【解決手段】 通電機構の主たる構成要素としてのスリップリング13cと刷子13eとを洗浄装置にセットするか、あるいは台車本体にセットしたままの状態で、OHT台車の稼動時における帯状ベルト用ドラムの回転速度よりも高い回転速度にてスリップリング13cを回転させ、併せて、洗浄液、好ましくはイソプロピルアルコール、エチルアルコールなどの有機溶剤をスリップリング13cの刷子13eとの摺動面に適宜注入する。
【選択図】図4

Description

本発明は、レールに吊下げ状態で走行する懸垂式昇降搬送装置用台車(以下、OHT用台車という)において、昇降機構と、被搬送物を把持・昇降するハンド部(以下、昇降体という)と、を結び、ドラムへの巻取り、ドラムからの繰出しによって伸縮自在の帯状ベルト内に埋設される電力供給用乃至制御信号授受用の複数電線への通電機構の洗浄方法及び装置並びにこの洗浄装置を備えたOHT用台車に関するものである。
例えば、半導体製造工程における各種処理(洗浄、CVDほか)を順次行うために半導体ウエハを収納、搬送するためのキャリアほか、液晶製造、FAなどにおいて板状体を各種処理部に移送させるためのキャリア等の被搬送物用搬送手段は、生産性向上の観点から、近年、懸垂式昇降搬送装置(以下、OHTという)が主流となってきている。
このOHTは、OHT用台車が有する昇降機構によって所定の箇所において前記キャリア等の被搬送物を昇降させるとともに、当該OHT用台車を、所定の軌道に沿って配設されたレールに懸垂状態で移送させる構成をなしている。
このようなOHTにおいて、OHT用昇降機構と、昇降体とは、複数本(通常4本)の帯状ベルトによって結ばれている。そして、この帯状ベルトはOHT用昇降機構に備えられるドラムに巻取られ或いは同ドラムから繰出され、前記昇降体の上下動制御を図る。
ところで、前記帯状ベルト中には、昇降体の駆動制御のための電力供給用乃至制御信号授受用の複数電線が埋設されている。このような先行技術として、特許文献1がある。
この特許文献1には詳細な記述はないが、帯状ベルトはその一端は昇降体に固定され、他端はドラムの所定部に固定される。
この際、帯状ベルトの昇降体側の端部における複数本の電線の接続は、接続される部分同士の相対位置が変動しないので容易に行うことができる。
しかし、帯状ベルトのドラム側の端部は、帯状ベルトのドラムへの巻取り或いはドラムからの繰出しに伴う伸縮に伴って回転するため、これに対して電力供給、通信などのための通電を行うためにはスリップリングに対して刷子を摺動させる手段を用いる必要がある。
このスリップリング方式の通電方式では、スリップリングの刷子摺動面で磨耗が起り、この際、発生する磨耗紛は酸化物となってスリップリングにおける刷子摺動面に沈着し、被膜を形成する。
この酸化物からなる被膜は不導体であり、絶縁物として作用するため、刷子と、これが摺動するスリップリング表面間の電気抵抗は次第に大きくなり、OHT用台車の昇降体への電力供給及び制御信号の通信が突然不可能となり、実質的にOHTの稼動ができなくなる恐れがある。
ところで、OHT用台車の昇降体の昇降動作における上限位置と下限位置とは、通常、一定に規制されている。従って、昇降体を支持する帯状ベルトのドラムへの巻取り及びドラムからの繰出しの最終位置は一定である。これに伴い、刷子とスリップリングからなる通電機構において固定状態の刷子に対して摺動回転するスリップリングが一旦停止し、回転方向を変える位置は2箇所(帯状ベルトのトラムへの巻取り及びドラムからの繰出し終期におけるドラム位置が一致すれば、希に1箇所もありえる)あり、とりわけ、この2箇所において磨耗粉が所謂置去り状態を来し、これが繰り返されることによって前記回転方向を変える2箇所において磨耗粉は沈着し、推積し、絶縁被膜を形成するに至る。
前記のようにOHT用昇降機構と昇降体との間の通電作用を担うものであって、刷子及びスリップリングからなる通電機構は、複数本(通常4本)の帯状ベルトを同期してドラムから繰出し、或いはドラムへ巻取る機構ほかにて限られたスペースに多くの部品を収納する必要がある。
従って、前記通電機構におけるスリップリングのサイズは小さい程好ましく、このサイズは限界まで小型化され、これに伴い、スリップリングの刷子摺動面とりわけ酸化物からなる被膜の推積しやすい回転方向変換時に刷子に接触する2箇所のクリーニングが的確に行われにくい傾向があった。
今、スリップリングの刷子摺動面に生じた酸化物の除去に係る先行技術を検討すると、特許文献2のみの存在が確認された。
この特許文献2は、本願各発明に対して、スリップリングの刷子との摺動面に付着した酸化絶縁皮膜を除去するという概念において共通点がある。
しかし、この特許文献2は、図1、図2に示される自励式交流発電機において、回転界磁コイルWfへの励磁電流供給のための通電手段としてスリップリングと、これに摺動する刷子とを有し、未使用期間がある程度長期に亘る場合に、スリップリング表面に不導体として作用する酸化物からなる被膜が形成されることの対策を開示している。
即ち、特許文献2に開示の技術は、自励式交流発電機稼動前に、一時的にスリップリング及びこれに摺動する刷子間に強い電流を流し、これによって発生するジュール熱で酸化物を破壊することを要旨としており、本願各発明とは用途を異にしている。
特開平11−322281 特開2004−72911
従来のOHT用台車におけるスリップリング及び刷子からなる通電機構は前記のようにサイズが限界まで小型化されているため、スリップリングにおける刷子摺動面の酸化被膜のクリーニング方法として、当業者において周知手段を採用している。
即ち、スリップリングを、刷子との摺動状態を維持しつつ高速回転し、刷子でクリーニングする方法が試みられている。
しかし、この手法によるスリップリングのクリーニング方法は、一応のクリーニング効果が得られるとは言え、再クリーニングを必要とするに至る周期が短縮傾向を示す。
このため、OHT用台車の稼動率低下を来さないためには、クリーニング回数はさほど多くは望めず、新品への交換の頻度が増す傾向にあった。
そこで、本発明の目的は、OHT用台車において、昇降機構から昇降体への操作電力供給及び昇降機構と昇降体との制御信号授受を担うものであって、互いに絶縁されて組立てられた一連のスリップリングと刷子からなる通電機構のクリーニング手段として、OHT用台車の不稼動時に適宜洗浄液をスリップリングの刷子摺動面の適所に注入しつつスリップリングを回転させることによって、スリップリングの刷子摺動面に付着した絶縁物からなる酸化被膜を的確に除去することにある。
課題を解決するための手段及び効果
上記課題を解決するため、請求項1に記載のOHT用台車における通電機構の洗浄方法は、OHT用台車であって、昇降機構と、被搬送物を把持する昇降体とを連結し、可撓性を有する複数本の帯状ベルトを備え、当該各帯状ベルトは、その一端を前記昇降体に固定され、他端は前記昇降機構に備えられたドラムの所定の支持部に固定され、前記各帯状ベルトには電力供給用乃至制御信号授受用の電線が必要本数埋設され、当該各電線の昇降体側の各一端部は昇降体の所定箇所に接続され、当該電線の各他端部は前記ドラムと同期して回転し、互いに絶縁されている所定のスリップリングに接続され、前記各スリップリングには、昇降機構側の所定の端子に接続される各刷子が摺動して固定部と可動部間の通電機構とする構成において、前記スリップリングの刷子摺動面に対して適宜の周期において洗浄液を供給するとともにスリップリングの回転速度を稼動時に昇降体を昇降させる場合の回転速度より大とすることを特徴とする。
この請求項1に係る発明によれば、通電機構におけるスリップリングの刷子摺動面のクリーニングに際して、単なるスリップリングと刷子との摺動作用に比べて、洗浄作用が強力で、絶縁物としての酸化被膜の除去効率が向上し、通電機構の耐用期間が長くなる実利がある。
また、洗浄液を、前記酸化被膜の成分分析に応じて選定することによってスリップリングの洗浄効果を更に向上させることができる。
請求項2に記載のOHT用台車における通電機構の洗浄方法は、請求項1に記載のOHT用台車における通電機構の洗浄方法において、洗浄液が有機溶剤であることを特徴としている。
この請求項2に係る発明によれば、前記請求項1に係る発明の効果は元より、スリップリングの刷子摺動面に付着する絶縁被膜の排除効果の向上が図れる。
請求項3に記載のOHT用台車における通電機構の洗浄方法は、請求項2に記載のOHT用台車における通電機構の洗浄方法において、有機溶剤がイソプロピルアルコールまたはエチルアルコールであることを特徴とする。
この請求項3に係る発明によれば、前記請求項2に係る発明の効果は元より、有機溶剤の中で種々実験の結果人体に安全でかつ、スリップリングの刷子摺動面に付着する絶縁被膜の排除効果の向上が特に優れていることが確認された。
請求項4に記載のOHT用台車における通電機構の洗浄装置は、OHT用台車であって、昇降機構と、被搬送物を把持する昇降体とを連結し、可撓性を有する複数本の帯状ベルトを備え、当該各帯状ベルトの一端は前記昇降体に固定され、他端は前記昇降機構に備えられたドラムの所定の支持部に固定され、前記各帯状ベルトには電力供給用乃至制御信号授受用の電線が必要本数埋設され、当該各電線の昇降体側の各一端部は昇降体の所定箇所に接続され、当該各電線の各他端部は前記ドラムと同期して回転し、互いに絶縁されている所定のスリップリングに接続され、前記各スリップリングには、昇降機構側の所定の端子に接続される各刷子が摺動して固定部と可動部間の通電機構とする構成において、前記各スリップリング及びこれらに摺動する各刷子からなる通電機構を昇降機構から取外し、当該通電機構の刷子を含む固定部の固定手段と、各スリップリングの回転速度を稼動時に昇降体を昇降させる場合の回転速度より大とする回転駆動手段と、各スリップリングの刷子摺動面に対して洗浄液を注入する手段と、を備えたことを特徴とする。
この請求項4に係る発明によれば、通電機構におけるスリップリングの刷子摺動面のクリーニングに際して、スリップリング及び刷子から構成される通電機構をOHT用台車より取外し、高速にて一方向に連続回転にてスリップリングに刷子を摺動させることができ、併せてスリップリングの刷子との摺動面に洗浄液を注入する。
これによって、通電機構の洗浄後の再利用に際して、次回必要とする洗浄時期までの期間を延ばすことができ、ひいては通電機構の寿命を延ばすことができる。
更に、スリップリングの洗浄期間中においても予備のスリップリングを用いることによってOHT用台車の稼動を休止することなくほぼ連続運転が可能である。
請求項5に記載のOHT用台車における通電機構の洗浄装置は、昇降機構と、被搬送物を把持する昇降体とを連結し、可撓性を有する複数本の帯状ベルトを備え、当該各帯状ベルトの一端は前記昇降体に固定され、他端は前記昇降機構に備えられたドラムの所定の支持部に固定され、前記各帯状ベルトには電力供給用乃至制御信号授受用の電線が必要本数埋設され、当該各電線の昇降体側の各一端部は昇降体の所定箇所に接続され、当該各電線の各他端部は前記ドラムと同期して回転し、互いに絶縁されている所定のスリップリングに接続され、前記各スリップリングには、昇降機構側の所定の端子に接続される各刷子が摺動して固定部と可動部間の通電機構とする構成において、前記各スリップリング及びこれらに摺動する各刷子からなる通電機構を、各スリップリングの回転速度を稼動時に昇降体を昇降させる場合の回転速度より大とし、各スリップリングの刷子摺動面に対して洗浄液を注入する手段を備えたことを特徴とする。
この請求項5に係る発明によれば、通電機構におけるスリップリングの刷子摺動面のクリーニングに際して、通電機構をOHT台車にセットした状態において、通電機構の前記刷子摺動面の絶縁物からなる酸化被膜を排除でき、洗浄液の効果も加わり、洗浄に要する時間は著しく短縮され、効率よく通電機構の酸化被膜を排除できる。
請求項6に記載のOHT用台車における通電機構の洗浄装置は、請求項5に記載のOHT用台車における通電機構の洗浄装置において、昇降機構の昇降体が昇降稼動時において上記帯状ベルトが前記ドラムに巻取り或いは前記ドラムからの繰出しの最終時点のスリップリングと刷子との接触位置と、前記通電機構の洗浄時の上記帯状ベルトが前記ドラムに巻取り或いは前記ドラムからの繰出しの最終時点のスリップリングと刷子との接触位置とが異なるようにしたことを特徴とする。
この請求項6に係る発明によれば、前記請求項5に係る発明の効果は元より、スリップリングの表面のうち特に酸化被膜が推積しやすい箇所、即ち帯状ベルトが前記ドラムに巻取り或いは前記ドラムからの繰出しの最終時点(通常2箇所)の洗浄工程においてスリップリングと刷子との摺動が常に継続されるため、洗浄効果を一層向上させることができる。
請求項7に記載のOHT用台車における通電機構の洗浄装置は、請求項5又は6に記載のOHT用台車における通電機構の洗浄装置において、洗浄液を注入する手段が通電機構を囲むケースにおけるスリップリングの配列方向に形成した一連の開孔を形成し、この一連の開孔は洗浄液の注入口の先端部が挿入されたときのみ開口するようにしたことを特徴とする。
この請求項7に係る発明によれば、この引用元の請求項5又は6に係る発明の効果は元より、洗浄液注入口が前記一連の開孔に挿入されない限り自動的に閉口することになり、洗浄時、非洗浄時の何れの場合であっても、通電機構への異物の混入を的確に防止できる。
請求項8に記載のOHT用台車における通電機構の洗浄装置は、請求項4乃至6の何れかに記載のOHT用台車における通電機構の洗浄装置において、洗浄液を注入する手段が通電機構を囲むケースにおけるスリップリングの配列方向に形成した一連の開孔に対して開閉制御可能のスライド板を設け、このスライド板は洗浄液の注入口の先端部が前記一連の開孔へ挿入される際に、当該一連の開孔を開口し、洗浄作業終了後はスライド板を元の位置にスライドさせ閉口するようにしたことを特徴とする。
この請求項7に係る発明によれば、この引用元の請求項5又は6に係る発明の効果は元より、洗浄液注入口が前記一連の開孔に挿入されない限り自動的に閉口することになり、洗浄時、非洗浄時の何れの場合であっても、通電機構への異物の混入を的確に防止できる。
請求項9に記載のOHT用台車における通電機構の洗浄装置は、請求項4乃至8の何れかに記載のOHT用台車における通電機構の洗浄装置において、洗浄液が有機溶剤であることを特徴とする
この請求項9に係る発明によれば、この引用元の請求項4乃至8の何れかに係る発明の効果は元より、スリップリングの刷子摺動面に付着する絶縁被膜の排除効果の向上が図れる。
請求項10に記載のOHT用台車における通電機構の洗浄装置は、請求項9に記載のOHT用台車における通電機構の洗浄装置において、洗浄液が有機溶剤であることを特徴とする
この請求項10に係る発明によれば、この引用元の請求項9に係る発明の効果は元より、有機溶剤の中で種々実験の結果人体に安全でかつ、スリップリングの刷子摺動面に付着する絶縁被膜の排除効果の向上が特に優れていることが確認された。
請求項11に記載のOHT用台車は、請求項5乃至10の何れかのOHT用台車における通電機構の洗浄装置を備えたことを特徴とする。
この請求項11に係る発明によれば、洗浄装置を特定するための引用元の請求項5乃至10の効果は元より通電機構の洗浄装置を独自に保有し、通電機構の洗浄についての効率向上を図るOHT用台車を得ることができる。
以下、本発明の好適な実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
先ず、図面の概要を述べると、図1は本発明に係るOHT用台車の構成を示す正面図、図2は本願各発明の適用箇所を抽出した概略構成図、図3はスリップリング組立て工程を説明するための分解斜視図、図4は通電機構の洗浄装置の構成を示す正面図、図5は通電機構におけるスリップリングに付着する絶縁被膜の成分の分析結果を示す特性図、図6は一連のスリップリングへの洗浄液を滴下するためのマイクロシリンジダイの斜視図、図7は通電機構への洗浄液注入時の具体例を示す概略構成図で、(A)は洗浄液非注入時、(B)は洗浄液注入時の状態を示す。図8は通電機構への洗浄液注入時の他の具体例を示す概略構成図で、(A)は洗浄液非注入時、(B)は洗浄液注入時の状態を示す。
以下、本発明の好適な実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
さて、図1に示されるようにOHT用台車1は、天井における所定の軌道に沿って設けられた走行レール2に吊り下げられている。そして、このOHT用台車1は、その案内・駆動部3において、図示しない走行輪と案内輪とで走行レール2に規制されて走行する。この際、必要とされる動力は、走行輪に駆動モータを備えること、或いはレール2側とOHT用台車1側に夫々2次側、1次側を設ける直流リニアモータを備えること等周知の手段によって得られる。4は位置合せ機構で、後述する被搬送物の前記走行レール2におけるOHT用台車の走行方向と直交する方向及び回転方向の変位調整を図る。5は帯状ベルトで、前後左右に4本設けられ、OHT用台車1内に備えられる昇降機構6により伸縮自在に制御され、昇降体7を昇降させるように構成される。そして、この帯状ベルト5は、内部に昇降部7への電力供給、及び制御信号の授受用の電線(図示せず)を埋設している。
7aはグリッパ部材で、昇降体7の構成要素の一つであって、図示の左右方向に変位可能に支持されている。8は被搬送物で、具体的例として、洗浄、CVDほかの各種処理において未処理或いは処理済のウエハを収納したキャリア本体8aと、前記グリッパ部材7aによって把持又は把持の解除を受けるフランジ部8bから構成される。
次に、前記図1における昇降機構6と昇降体7とを結び、当該昇降体7を昇降制御するための要素の一つである帯状ベルト5と、その巻取り、繰出し機構の要部を抽出した図2を基に説明する。図2において、11はドラムで、帯状ベルト5の繰出し及び巻取りを図示しない駆動源(モータ)によって駆動制御を受ける。5aは帯状ベルト5に対してその長手方向に沿って配置される電線であって、そのドラム11側端部はドラム内部に固定された第1のコネクタ12に固定され、反ドラム11側端部は昇降体7(図1参照)の所定箇所に接続される。
そして、この電線5aは、図2においては構成上の理解を容易にするため最小本数として2本を示しているが、図1における昇降機構6から昇降体7への電力供給用及び昇降機構6及び昇降体7との間の必要な諸信号の授受など実際には9本互いに絶縁を施されて帯状ベルト内に埋設されている。
13は通電機構で、収容ケース13a、筒状絶縁体からなる回転軸13b、この回転軸13bの軸方向に沿って配列されるスリップリング13c、相隣るスリップリング13c相互間の絶縁作用を図るリング状絶縁体13d、及び前記スリップリング13cに摺動する刷子13e、絶縁成形部材13f、前記刷子13eに接続される第1のリード線13g、回転軸13bと一体的に前記ドラム11と同期して回転する動力受部材13h、この動力受部材13h中を通り、これと一体的に回転するものであって、前記第1のコネクタ12と着脱自在の第2のコネクタ13i、前記スリップリング13cと第2のコネクタ13iとを結ぶ第2のリード線13jとから構成される。
なお、前記第2のコネクタ13iは、対応する端子同士が前記第1のコネクタ12との接続或いはその解除ができるように着脱自在に構成されている。
また、前記通電機構13において、収容ケース13aは固定部13ax及びカバー部13ayからなり、固定部13axは、動力受部材13hを回動自在に支持するとともに、絶縁成形部材13fを一体的に固定し、前記カバー部13ayを着脱可能に支持している。
さらに、絶縁成形部材13fは、前記刷子13e及びスリップリング13cとは反対側の端部に接続される第1のリード線13gを一体的に支持し、所定の箇所に通電機構13を固定するための固定片13fxを形成している。
上記通電機構13の構成において、図1の一定高さの駆動機構6とこれに対して高さの変動を来す昇降体7との通電は例えば、駆動機構6から昇降体7への電力供給時には、第1のリード線13g、刷子13e、スリップリング13c、第2のリード線13j、第2のコネクタ13i、第1のコネクタ12、帯状ベルト5に埋設された電線5a、昇降体7の所定の接続端子からなる電路を通じて行われる。
次に、通電機構13の要部の組立て工程について図3を参照して説明すると次の通りである。
第1工程:筒状絶縁物より形成される回転軸13bに対して、第2のリード線13jを軸内に導く長手方向に伸びる第1のスリット13bxと、第2のリード線13jが重ならないように切り込み深さを変えて、円周方向に形成し、かつ前記第1のスリット13bxに連続する第2のスリット13byを形成する。
第2工程:回転軸13bに形成した第1のスリット13bx及び第2のスリット13byを通じて第2のリード線13jをセットする。
第3工程:回転軸13bに対して、リング状絶縁体13d及びスリップリング13cを順次必要数嵌め込んでいく。この際、スリップリング13cの嵌込みの都度、対応するスリップリング13cと第2のリード線13jを順次半田付けにて接続していく。
第4工程:回転軸13bと、リング状絶縁体13dと同じ素材にて空隙を充填し一体成形する。
なお、スリップリング13cの材質は、通常、OHT用台車の通電機構への適用に際しては金―銅合金が採用されている。
さて、スリップリング13cにおける刷子13eの摺動面の洗浄方法及び装置の最良の実施形態について図4を参照して説明する。
先ず、スリップリング13cの洗浄に先だって、コネクタ12とこれに接続されているコネクタ13iとを切離し、併せて第1のリード線13gの刷子13eとは異なる端部に接続されている図示しないコネクタを、接続されている対応コネクタ(図示せず)から取外す。次いで、通電機構13全体を当該通電機構13が固定されている箇所から固定片13fxを開放することで取出し、収納ケース13aのカバー部13ayを取除く。
このようにしてドラム11との連係を解かれた通電機構13の収納ケース13aの本体部13axと、これに一体化して付随する構成要素スリップリング13c、刷子13eほかこれらに付随する構成要素は図4に示すの洗浄装置に移される。
図4において、21はスリップリング洗浄装置用基台で、モータ22、第1のスタンド23,第2のスタンド24、通電機構13の刷子13eを支持する絶縁成形部材13fを固定するための支持部材25が配列されている。26はパイプで、前記スタンド23,24において両端部が回転自在に支持されており、モータ22とは反対側のスタンド24を通じて通電機構13の構成要素としての第2のリード線13j及びその先端部に固定されているコネクタ13iが導入可能で、これらと一体的に回転可能となっている。
そして、通電機構13の絶縁形成部材13fは前記支持部材25で支持され、この際、絶縁形成部材13fと一体成形されている固定片13fxが支持部材25に形成した開孔25aに嵌合することで絶縁形成部材13fの回転軸13bとの連れまわりを防止している。動力受部材13hは、前記パイプ26と中心線を一致させたうえ、同期して回転するように第2のスタンド24に支持されている。
モータ22の駆動軸22aは直接または周知の変速機構を介してパイプ26を駆動でできるように第1のスタンド23においてパイプ26の一端に連係している。27は洗浄液滴下装置で、スリップリング13cの上方部より適宜洗浄液を滴下する構成をなし、所謂スポイドの作用と均等である。
前記図4に示す洗浄装置の構成において、モータ22が駆動されると、当該モータ22の回転軸22aの回転に伴って、パイプ26は、モータ軸26の回転数或いは、変速装置(図示せず)が介在するときはその変速比に応じた割合で増速或いは減速して回転する。このパイプ26の回転は、動力受部材13hに伝達され、これに固定されるスリップリング13cは動力受部材13hと同じ速度で回転する。この際、パイプ26内に収納されている第2のリード線13j及びその先端に固定されているコネクタ13iはパイプ26と一体的に回転する。
なお、前記のように回転するスリップリング13cの表面には、洗浄液滴下装置27から洗浄液が供給され、スリップリング13cと刷子13eとの摺動面に至ると、強力な洗浄効果を発揮し、スリップリング13cの刷子13eとの摺動面に付着した絶縁酸化被膜は次第に厚みを減少しつつ、最終段階において絶縁酸化被膜はほぼ完全に除去される。
また、このようにして刷子13eに摺動しつつ回転するスリップリング13cの回転数は、OHT用台車に搭載されて稼動するときの回転数より大きく設定され、洗浄効果の向上を図っている。
洗浄を終えたスリップリング13cほか通電機構13の構成要素はスタンド24及び支持部材25から、取外し、図1におけるOHT用台車4の昇降機構6にセットして当該昇降機構6を駆動しOHT用台車1を稼動させる。
ところで、前記洗浄液滴下装置27から滴下される洗浄液は種々のものが考えられるが、本実施の形態においては、有機溶剤が好ましく、さらに好ましくは、イソプロピルアルコールまたはエチルアルコールを用いることである。
なお、洗浄液を選定するための手段として、スリップリング13cの刷子13eに推積、・沈着し、絶縁物の性質を呈する酸化被膜の材質を分析して、材質に応じたものを選ぶことが肝要である。
この具体的分析結果を図5に基づいて説明する。図5は、前記酸化被膜をサンプル抽出し、X線分析した際のX線エネルギー(keV)に対するX線の強度(cps)を示し、加速電圧は20kV、測定時間は100secである。X線の強度は突出するX線エネルギー値から金(Au)、銀(Ag)銅(Cu)炭素(C)酸素(O)が含まれていることが読取れる。
この結果、酸化被膜の成分は酸化銀、酸化銅ということが分かる。
従って、分析結果は、スリップリング13c及び刷子13eの素材によって種々のデータが得られ、素材の内容を把握でき、この素材に適合する洗浄液の濃度、有機、無機などの選定を行うことができる。
前記実施の形態においては、通電機構13を取外した後、洗浄装置(図4参照)にセットして、スリップリング13cの洗浄を行う具体的手段について述べた。
一方、本実施例1は、通電機構13をドラム11との連係機構を維持した状態にてスリップリング13cの刷子13eの摺動面に付着した絶縁被膜を除去する洗浄を行う例を示している。
先ず、洗浄液注入機構としてのマイクロシリンジダイについて図6を基に説明する。図6において30はマイクロシリンジダイで。本体31、この本体31の先端部から両側に延びる洗浄液分布供給部材32、この洗浄液分布供給部材32に形成された一連の開孔32a、
この一連の開孔32a夫々に連なる中空針状体33、本体31内に供給された洗浄液を前記洗浄液分布供給部材32に送り込むピストン部材34から構成される。
前記マイクロシリンジダイ30の構成において、本体31に供給された洗浄液はピストン部材34の押圧力によって洗浄液は洗浄液分布供給部材32に押し込まれ、この圧力によって洗浄液は一連の開孔32aを通じて各中空針状体33から略同量滴下する。
そして、マイクロシリンジダイ30は、通電機構収納ケースのカバー部13ayを取外すことなくスリップリング13cの刷子13eの摺動面に洗浄液を滴下する。
即ち、図2における前記カバー部13ayと、これとの係合に係るマイクロシリンジダイ30関連構成要素との関係は洗浄液非注入時には図7(A)に示すように、通電機構のカバー部13ayに形成した一連の開孔13ay1を開閉部材13ay2が閉塞状態を維持している。そして、図7(B)に示すように、前記一連の開孔13ay1に対して、マイクロシリンジダイ30の中空針状体33が、挿入されることに伴い、前記開閉部材13ay2は自動的に開状態に変化し、中空針状体33を通じて洗浄液が注入可能となる。
この状態において、マイクロシリンジダイ30のピストン部材34を矢印Y方向に押圧すると、洗浄液がスリップリング13cの刷子13eの摺動面に滴下し、当該摺動面の洗浄が行われ、洗浄液注入完了時にマイクロシリンジダイ30を上方に持ち上げ、一連の開孔13ay1と中空針状体33との係合を解くことにより、一連の開孔13ay1は開閉部材13ay2によって閉塞され、OHT用台車1の稼動に備える。
なお、本実施例1においては、通電機構13はOHT用台車1の昇降機構6に実装されたまま、スリップリング13cにおける刷子13eの摺動面の洗浄を行うため、図1における昇降体7の昇降方向が転換する時点のスリップリング13cが刷子13eに対向する2箇所(希には1箇所となることもあり得るが通常2箇所)において、絶縁酸化物の被膜が厚く洗浄効果をあげる点に留意が必要となる。
即ち、スリップリング13cの洗浄において、昇降体7は必然的に昇降し、この昇降の切替わり時におけるスリップリング13cの刷子13eとの対向部の洗浄効果はとりわけ弱いこともあり、極力、昇降体7の稼動時の方向転換位置とスリップリング13cの洗浄時における昇降体7の方向転換位置とを、夫々スリップリング13cの刷子13eとの接触位置を変えることが望ましい。
前記実施例1との相違点のみを抽出した図8において、通電機構13の収納ケース13aにおけるカバー部13ayに形成される一連の開孔13ay1と同一ピッチの開孔13ay3を形成したスライド板13ay4を設ける。
そして、このスライド板13ay4は、洗浄液非注入時は、図8(A)に示すようにカバー部13ayに形成される一連の開孔13ay1とスライド板13ay4との相対位置がずれてカバー部13ayは密閉状態となる。
一方、洗浄液注入時はスライド板を適宜の手段で変位させることで、前記カバー部に形成されている一連の開孔13ay1がスライド板13ay4に形成した開孔13ay3の位置が一致させる。この状態(図7(B))で、開孔13ay1とこれに連なるスライド板の開孔13ay3とを通じて、マイクロシリンジダイ30の中空針状体33が挿入され、洗浄液注入後には、中空針状体33は前記2つの開孔13ay1、13ay3から抜き取られ、スライド板13ay4を変位させることで、開孔13ay1を閉口する。
この際、スライド板13ay4の変位手段は手動でも可能であり、開孔13ay1に対しての中空針状体33が接近することを、例えば、周知技術を適用して、光電検出して自動的にスライドさせることもできる。
図4に示す洗浄装置において、スリップリング13cの刷子13eにおける摺動面の洗浄に当り収納ケースのカバーを外して、前記摺動面に洗浄液を滴下する代りに、OHT用台車の昇降機構6から取りはずし、収納ケース13aのカバー部13ayを固定部13axに固定したままの状態で実施例1、2のように開閉自在の一連の開孔13ay3を形成し、当該開孔13ay3を通じてマイクロシリンジダイ30の中空針状体33から洗浄液を注入するようにすることもできる。
本願各発明に係るOHT用台車の構成を示す正面図である。 本願各発明の適用箇所を抽出した概略構成図である。 スリップリング組立て工程を説明するための分解斜視図である 通電機構の洗浄装置の構成を示す正面図である。 通電機構におけるスリップリングに付着する絶縁被膜の成分の分析結果を示す特性図である。 一連のスリップリングへの洗浄液を滴下するためのマイクロシリンジダイの斜視図である。 通電機構への洗浄液注入時の具体例を示す概略構成図で、(A)は洗浄液非注入時、(B)は洗浄液注入時の状態を示す。 通電機構への洗浄液注入時の他の具体例を示す概略構成図で、(A)は洗浄液非注入時、(B)は洗浄液注入時の状態を示す。
符号の説明
1・・・・・・・・OHT用台車
5・・・・・・・・帯状ベルト
5a・・・・・・・電線
6・・・・・・・・昇降機構
7・・・・・・・・昇降体
8・・・・・・・・被搬送物
11・・・・・・・ドラム
13・・・・・・・通電機構
13b・・・・・・回転軸
13e・・・・・・刷子
13h・・・・・・動力受部材
22・・・・・・・モータ
27・・・・・・・洗浄液滴下装置
30・・・・・・・マイクロシリンジダイ
33・・・・・・・中空針状体
13ay1・・・・開孔
13ay2・・・・開閉部材
13ay3・・・・スライド板
13ay4・・・・開孔

Claims (11)

  1. 懸垂式昇降搬送装置用台車であって、
    昇降機構と、被搬送物を把持する昇降体とを連結し、可撓性を有する複数本の帯状ベルトを備え、
    当該各帯状ベルトの一端は前記昇降体に固定され、他端は前記昇降機構に備えられたドラムの所定の支持部に固定され、
    前記各帯状ベルトには電力供給用乃至制御信号授受用の電線が必要本数埋設され、当該各電線の昇降体側の各一端部は昇降体の所定箇所に接続され、当該電線の各他端部は前記ドラムと同期して回転し、互いに絶縁されている所定のスリップリングに接続され、
    前記各スリップリングには、昇降機構側の所定の端子に接続される各刷子が摺動して固定部と可動部間の通電機構とする構成において、
    前記スリップリングの刷子摺動面に対して適宜の周期において洗浄液を供給するとともにスリップリングの回転速度を稼動時に昇降体を昇降させる場合の回転速度より大とすることを特徴とする懸垂式昇降搬送装置用台車における通電機構の洗浄方法。
  2. 洗浄液が有機溶剤であることを特徴とする請求項1に記載の懸垂式昇降搬送装置用台車における通電機構の洗浄方法。
  3. 有機溶剤がイソプロピルアルコールまたはエチルアルコールであることを特徴とする請求項2に記載の懸垂式昇降搬送装置用台車における通電機構の洗浄方法。
  4. 懸垂式昇降搬送装置用台車であって、
    昇降機構と、被搬送物を把持する昇降体とを連結し、可撓性を有する複数本の帯状ベルトを備え、
    当該各帯状ベルトの一端は前記昇降体に固定され、他端は前記昇降機構に備えられたドラムの所定の支持部に固定され、
    前記各帯状ベルトには電力供給用乃至制御信号授受用の電線が必要本数埋設され、当該各電線の昇降体側の各一端部は昇降体の所定箇所に接続され、当該各電線の各他端部は前記ドラムと同期して回転し、互いに絶縁されている所定のスリップリングに接続され、
    前記各スリップリングには、昇降機構側の所定の端子に接続される各刷子が摺動して固定部と可動部間の通電機構とする構成において、
    前記各スリップリング及びこれらに摺動する各刷子からなる通電機構を昇降機構から取り外し、当該通電機構の刷子を含む固定部の固定手段と、各スリップリングの回転速度を稼動時に昇降体を昇降させる場合の回転速度より大とする回転駆動手段と、各スリップリングの刷子摺動面に対して洗浄液を注入する手段と、を備えたことを特徴とする懸垂式昇降搬送装置用台車における通電機構の洗浄装置。
  5. 懸垂式昇降搬送装置用台車であって、
    昇降機構と、被搬送物を把持する昇降体とを連結し、可撓性を有する複数本の帯状ベルトを備え、
    当該各帯状ベルトの一端は前記昇降体に固定され、他端は前記昇降機構に備えられたドラムの所定の支持部に固定され、
    前記各帯状ベルトには電力供給用乃至制御信号授受用の電線が必要本数埋設され、当該各電線の昇降体側の各一端部は昇降体の所定箇所に接続され、当該各電線の各他端部は前記ドラムと同期して回転し、互いに絶縁されている所定のスリップリングに接続され、
    前記各スリップリングには、昇降機構側の所定の端子に接続される各刷子が摺動して固定部と可動部間の通電機構とする構成において、
    前記各スリップリング及びこれらに摺動する各刷子からなる通電機構を、各スリップリングの回転速度を稼動時に昇降体を昇降させる場合の回転速度より大とし、各スリップリングの刷子摺動面に対して洗浄液を注入する手段を備えたことを特徴とする懸垂式昇降搬送装置用台車における通電機構の洗浄装置。
  6. 昇降機構の昇降体が昇降稼動時において上記帯状ベルトが前記ドラムに巻取り或いは前記ドラムからの繰出しの最終時点のスリップリングと刷子との接触位置と、
    前記通電機構の洗浄時の上記帯状ベルトが前記ドラムに巻取り或いは前記ドラムからの繰出しの最終時点のスリップリングと刷子との接触位置とが異なるようにしたことを特徴とする請求項5に記載の懸垂式昇降搬送装置用台車における通電機構の洗浄装置。
  7. 洗浄液を注入する手段が通電機構を囲むケースにおけるスリップリングの配列方向に形成した一連の開孔を形成し、この一連の開孔は洗浄液の注入口の先端部が挿入されたときのみ開口するようにしたことを特徴とする請求項5又は6に記載の懸垂式昇降搬送装置用台車における通電機構の洗浄装置。
  8. 洗浄液を注入する手段が通電機構を囲むケースにおけるスリップリングの配列方向に形成した一連の開孔に対して開閉制御可能のスライド板を設け、このスライド板は洗浄液の注入口の先端部が前記一連の開孔へ挿入される際に、当該一連の開孔を開口させ、洗浄作業終了後はスライド板を元の位置にスライドさせ閉口するようにしたことを特徴とする請求項5又は6に記載の懸垂式昇降搬送装置用台車における通電機構の洗浄装置。
  9. 洗浄液が有機溶剤であることを特徴とする請求項4乃至8の何れかに記載の懸垂式昇降搬送装置用台車における通電機構の洗浄装置。
  10. 有機溶剤がイソプロピルアルコールまたはエチルアルコールであることを特徴とする請求項9に記載の懸垂式昇降搬送装置用台車における通電機構の洗浄装置。
  11. 請求項5乃至10の何れかの懸垂式昇降搬送装置用台車における通電機構の洗浄装置を備えたことを特徴とする懸垂式昇降搬送装置用台車。
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