JP2006141858A - 化粧料容器及びその製造方法 - Google Patents

化粧料容器及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006141858A
JP2006141858A JP2004338891A JP2004338891A JP2006141858A JP 2006141858 A JP2006141858 A JP 2006141858A JP 2004338891 A JP2004338891 A JP 2004338891A JP 2004338891 A JP2004338891 A JP 2004338891A JP 2006141858 A JP2006141858 A JP 2006141858A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
mount
cosmetic
recess
punching hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004338891A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayoshi Yamazaki
正吉 山崎
Taisuke Sasaki
戴助 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Printing Co Ltd filed Critical Toppan Printing Co Ltd
Priority to JP2004338891A priority Critical patent/JP2006141858A/ja
Publication of JP2006141858A publication Critical patent/JP2006141858A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Packages (AREA)

Abstract

【課題】 口紅やファンデーション等の化粧料を顧客等に試供品として提供するための化粧料容器において、化粧料をその成分を変化させることなく収容可能であるとともに、低コストで製造できる化粧料容器及びその製造方法を提供する。
【解決手段】 所定形状の打抜孔11が形成された台紙12と、この台紙12の片面に貼着される合成樹脂製の上部シート13とを備え、上部シート13に前記打抜孔11内に突出するとともに化粧料17を収容可能な凹部14を設け、化粧料17が収容された該凹部14の開口部15をカバーフィルム16で閉塞してなる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、口紅やファンデーション等の化粧料を収容する容器に関するものであり、化粧料を試供品として顧客等に提供するためのより好適な化粧料容器及びその製造方法に関する。
従来より、口紅やファンデーション等の化粧料を試供品として顧客に提供するための化粧料容器として、プラスチック製の小さな容器(ジャータイプ)や四方シールの袋に化粧料を充填したものなどが知られている。しかし、上記プラスチック製の容器は、嵩張るためハンドバック等での携帯には不便であり、DM(ダイレクトメール)による宣伝にも郵送費を含めコスト面で不利になっている。また、袋の場合、その開封がうまくいかずに中味が飛び散ってしまったり、化粧料を手或いは化粧用具に取り出すときにも、こぼさないようにするなど慎重を要し、扱い難いものとなっている。
そのため、これらの問題を解決するものとして、例えば、適宜の厚さを有する台紙に打抜孔を形成するとともに、この台紙の裏面にシートを貼着して打抜孔の底部を成し、この打抜孔内に化粧料を収容させ、台紙の表面には上記打抜孔を塞ぐ透明フィルムを剥離可能に貼着させた化粧料容器が提供されている。(特許文献1参照)
この化粧料容器は、紙製で嵩張らない薄いカード型に形成できるため、携帯に便利であり、また郵送費も低減できてコスト面も有利である。加えて、透明フィルムを剥がせば化粧料を使用することができるので扱い易いものになっている。
実開平1−153112号公報
しかし、上記のような構成では、化粧料を収容する打抜孔の内壁面は台紙であるため、化粧料に含まれる油分が時間とともに徐々に台紙に染み込んでしまう。このように、油分の抜け出した化粧料は、肌に付けたときのノビも良くなく化粧料自体の使用感も変化してしまうなどして、化粧料の商品価値の低下を招き、本来の化粧料と違うものになってしまう虞があった。
そのため、上記のような化粧料容器に用いられる台紙部分をプラスチック製に変えることも考えられる。しかし、プラスチック製に変えると、商品の成分や使用方法などを印刷するために、印刷部分の表面を加工する処理が必要となるので、製造が複雑になるだけでなく、紙に比べて材料費が高価になるという問題がある。
本発明は、かかる従来技術の問題点を解決するものであって、その目的とするところは、口紅やファンデーション等の化粧料を顧客等に試供品として提供するための化粧料容器において、化粧料をその成分を変化させることなく収容可能であるとともに、低コストで製造できる化粧料容器及びその製造方法の提供にある。
そこで、本発明に於いて上記目的を達成するために、まず請求項1に係る発明は、所定形状の打抜孔が形成された台紙と、該台紙の片面に貼着される合成樹脂製のシートとを備え、該シートに前記打抜孔内に突出するとともに化粧料を収容可能な凹部を設け、化粧料が収容された該凹部の開口部をカバーフィルムで閉塞してなることを特徴とする。
また、請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記凹部は、前記シートを加熱した状態で前記打抜孔側に吸引することによって形成されていることを特徴とする。
また、請求項3に係る発明は、薄状の台紙に所定形状の打抜孔を形成する打抜孔形成工程と、この打抜孔を被覆すべく前記台紙の片面に合成樹脂製のシートを貼着するシート貼着工程と、前記シートに前記台紙の打抜孔内に突出する凹部を形成する凹部形成工程と、該凹部内に化粧料を収容する化粧料収容工程と、前記凹部の開口部をカバーフィルムで閉塞する凹部閉塞工程とを有することを特徴とする。
また、請求項4に係る発明は、請求項3に係る発明において、前記凹部形成工程は、前記シートを加熱した状態で前記打抜孔側に吸引することで前記凹部を形成することを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、化粧料は、合成樹脂製のシートに形成された凹部内に収容されるので、直接台紙に触れることはなく、よって、化粧料に含まれる油分が時間とともに台紙に染み込んでしまうことを防止することができる。そのため、化粧料を時間が経ってもその成分を変化させることなく収容することができる。よって、化粧料の商品価値を低下させることなく、実際に販売される化粧料と同等の品質で顧客に提供でき、試用してもらうことが可能となる。
また、台紙、つまり紙を用いるため、材料費を抑えながら低コストで形成することができる。
請求項2に係る発明によれば、シートを加熱した状態で打抜孔側に吸引することで抜孔内に突出する凹部を形成するため、打抜孔の形状に合わせるように精度管理をしなくても、打抜孔の形状に合った凹部を容易に形成することができるので製造が容易となる。また、台紙とシートとに一体感を持たせることができるので、見栄えをよくすることができる。
請求項3に係る発明によれば、打抜孔形成工程で薄状の台紙に所定形状の打抜孔を形成し、上記打抜孔を被覆すべくシート貼着工程で前記台紙の片面に合成樹脂製のシートを貼着して、凹部形成工程で台紙の打抜孔内に突出する凹部をシートに形成する。そして、化粧料収容工程で上記凹部内に化粧料を収容して、凹部閉塞工程で凹部の開口部をカバーフィルムで閉塞すると、化粧料は、合成樹脂製のシートの凹部内に収容されるので、直接台紙に触れることはなく、よって、化粧料に含まれる油分が時間とともに台紙に染み込んでしまうことを防止することができる。そのため、化粧料を時間が経ってもその成分を変化させることなく収容することができる。よって、化粧料の商品価値を低下させることなく、実際に販売される化粧料と同等の品質で顧客に提供でき、試用してもらうことが可能となる。
請求項4に係る発明によれば、シートを加熱した状態で打抜孔側に吸引することで抜孔内に突出する凹部を形成するため、打抜孔の形状に合わせるように精度管理をしなくても、打抜孔の形状に合った凹部を容易に形成することができるので製造が容易となる。また、台紙とシートとに一体感を持たせることができるので、見栄えを良くすることができる。
以下、本発明の一実施形態について、図面を用いて説明する。
本実施形態の化粧料容器10は、図1及び図2に示すように、紙製の台紙12と、その一方の片面に貼着される合成樹脂製の上部シート13と、台紙12の他方の片面に貼着される合成樹脂製の下部シート19とを有している。
上記台紙12は、所定の厚さを有してカード型に形成されている。
台紙12は、紙厚0.3〜2.0mmのもので、厚さの異なる複数枚の用紙を貼り合わせて構成された合紙からなっており、具体的には厚さ方向の中央部分を構成するベース厚紙21と、その両側に貼り合わせられる一対の印刷用紙23とを有している。ベース厚紙21は、台紙12に適度な厚みを付与するためのものであり、その紙厚は0.5〜1.0mmで、1枚或いは複数枚の用紙からなる。一対の印刷用紙23は、0.1〜0.5mmの紙厚で印刷を施し易い厚さになっており、それぞれ同じ紙厚のものが用いられる。これら印刷用紙23の表面には化粧料17の商品名や広告等の印刷が施されることになるが、その印刷方法を選ぶことにより、さまざまな印刷表現が可能となっている。これら印刷用紙23は、印刷が施された表面とは反対の裏面でベース厚紙21に貼り付けられる。
なお、上述したベース厚紙21及び印刷用紙23のそれぞれの斥量を変えることによって、上記台紙12の厚みを自由に決定することができる。ここで、印刷用紙23の紙厚に対してベース厚紙21の紙厚のほうが厚いことが好ましい。これにより、台紙12の強化及び変形防止に繋がる。
上記下部シート19は、台紙12の一方の片面に全面的に貼着されるものであり、その厚さは、台紙12の厚さよりも薄く形成されている。下部シート19としては、厚さ0.01mm〜1.0mmのポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニルなどからなるシートが用いられる。このような材料を用いれば、機械的強度、耐熱性、耐薬品性、成形加工性などに優れているだけでなく安価であるため、大量に生産が可能である。
下部シート19が貼着された台紙12には、これら下部シート19及び台紙12の厚さ方向に貫通する所定形状の打抜孔11が複数形成されており、その数は、後に収容される化粧料17の収容箇所の数に応じて決定される。これら打抜孔11の形状は、図1に示すように、円形状が好適であるが、楕円形状、矩形状等でもよく、さらにそれ以外の形状であっても構わない。
上記上部シート13は、台紙12の他方の片面に全面的に貼着されるものであり、その厚さは、下部シート19と同じとされている。具体的には、この上部シート13として、下部シート19と同様、厚さ0.01mm〜1.0mmのポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニルなどからなるシートが用いられる。
この上部シート13は、上記各打抜孔11内に突出する凹部14を有しており、これら凹部14の内側に化粧料17を収容可能となっている。凹部14は、打抜孔11の数と同じ数だけ形成されている。なお、各凹部14内には、色,種類の異なる化粧料17が収容されることになる。
凹部14は、上部シート13を加熱し、台紙12の下部シート19が貼着されている側から上部シート13を真空吸引することによって形成される。この凹部14は、打抜孔11の形状に合った形状となっており、円筒状の側壁部14aと、その一端を閉塞させる円板状の底部14bとを有している。この凹部14の側壁部14aの外壁面と打抜孔11の内壁面とは隙間なく密着している。このとき、凹部14の底部14bの下面は下部シート19の台紙12とは反対側の下面と面一となるように形成されている。
ここで、凹部14は、上記上部シート13の一部が延びて凹状に形成されることから、凹部14の側壁部14a及び底部14bは、元々の上部シート13の厚さ、つまり、台紙12の上面に貼着される部分の厚さよりも薄く形成されることになる。
また、凹部14の大きさ(孔径)は、化粧料17の収容量によって適宜変えられるものであるが、化粧料17の使用時において、顧客等が指或いは化粧用用具等を挿入可能な大きさ、つまり、化粧料17を取り出し易い大きさとするのが良い。このような凹部14が形成できるように打抜孔11が設定されている。
このように、凹部14は、打抜孔11内に突出した状態であるとともに台紙12内に収められているため、台紙12によって保護されることになり、外部の衝撃などによる変形や、多数個重ね合わせた輸送時及び保管時に凹部14が潰れて化粧料17が漏れ出すなど、その化粧料17の商品価値が低下してしまうようなことを防ぐことができる。
また、台紙12の両面に合成樹脂製の上部シート13及び下部シート19を貼着することで、台紙12の強度を向上させるとともに台紙12が汚れるのを防ぐことができ、その上、合成樹脂の放つ光沢により、高級感のある化粧料容器10とすることができる。このとき、上述したように、上部シート13の厚さと下部シート19の厚さとを同じにしておくことによって、上部シート13に凹部14を形成するときに、台紙12が反り返えるように変形してしまうことを防止することができる。
なお、上部シート13の色は何色でもよく、その表面に印刷にて着色することも可能であるが、透明にすれば上記印刷用紙23の表面に施された化粧料17の広告等の印刷を一見することができるとともに、凹部14内の化粧料17の色及びその性状等を外部から視認することができる。また、下部シート19も同様である。
ここで、上部シート13を台紙12に貼着する前に、この上部シート13に予め凹部14を形成しておくことも可能である。これにより、作業が分担できるので作業時間の短縮を図ることができる。また、例えば、意匠性を考慮して、凹部14の底部14bの下面を下部シート19から突出させて形成することも可能である。
化粧料容器10は、化粧料が収容された各凹部14の開口部15を閉塞させるカバーフィルム16を有している。このカバーフィルム16は、凹部14の開口部15を閉塞すべく上部シート13の表面に接着剤を介して貼着されている。具体的に、カバーフィルム16としては、厚さ0.01mm〜1.0mmであって、下部シート19及び上部シート13と同様、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニルなどの樹脂製シートが用いられる。
カバーフィルム16には、凹部14の開口部15の周囲部分に切り込みを施すことで蓋部29が形成されている。蓋部29には、これを開封するための舌状のつまみ片30が形成されており、このつまみ片30の対向側に、カバーフィルム16の蓋部29以外の貼着部28に繋がる脱落防止用の帯状片31が形成されている。なお、帯状片31の端部にはミシン目が施されている。
このように、カバーフィルム16に蓋部29を形成することによって、顧客等の使用時において、蓋部29を剥離しても蓋部29は貼着部28に繋がっているため、これを廃棄する煩わしさがなくなる。また、ミシン目で折ると蓋部29の戻りがなくなり、より使用し易いものとなる。また、蓋部29を紛失することなく再び凹部14の開口部15を閉塞することが可能となるので、使い切るまで化粧料17を保存することが可能となる。
なお、カバーフィルム16を上部シート13の表面に全体的に貼着させるのではなく、図3に示すように、凹部14の開口部15を被覆可能であるとともに上部シート13に貼着可能な最低限の大きさに形成し、上部シート13の表面において、凹部14の開口部15を閉塞するように、この開口部15の周縁に貼着させられるカバーフィルム36を用いることもできる。この場合、このカバーフィルム36の一端にも舌状のつまみ片37を設けておく。なお、カバーフィルム36の一端を上部シート13に固定しておくことも可能であり、利用する顧客等が適宜開閉できるように設けられると利便性が良い。
上記のようなカバーフィルム16,36を上部シート13に貼着する際に用いられる接着剤には、感熱接着剤,感圧粘着接着材等が用いられる。これにより、蓋部29及びカバーフィルム36の接着部分には、イージーピール性が付与されることになり、化粧料17を保護するために強固に接着可能でありながら、利用時には容易に剥離できるようになっている。また、被着体となるこのカバーフィルム16,36の材質や要求される剥離強度により、その接着剤を選定することができる。ただし、上述したつまみ片30,37の部分だけは、上部シート13の表面に貼着せずに設けられている。
以上のように構成される化粧料容器10は、平坦で嵩張らない化粧料17の試供品として顧客に提供される。
次に、上記した化粧料容器10の製造方法について説明する。
図4に示すように、合紙からなる台紙12を形成する。この台紙12の大きさは、複数の化粧料容器10を産出可能なものとする。
まず、2枚の印刷用紙23の表面に、化粧料17の商品名や広告、使用上の注意書きなどをオフセット印刷にて印刷する。この場合、台紙12は3枚貼りであり、1枚或いは複数枚の用紙からなる上記ベース厚紙21の厚さ方向両面に、印刷用紙23を裏面において貼着させて台紙12を形成する。印刷用紙23は、台紙12を構成している用紙のうち最も外側に貼着される。なお、台紙12が2枚貼りの場合、これら2枚の印刷用紙23の裏面同士を貼り合わせるだけで形成される。
このように形成された台紙12の片面に、上記下部シート19を例えば感熱接着材によって貼着する。そして、打抜き加工機を用いて、図5に示すように、台紙12及び下部シート19を厚さ方向に貫通する所定形状の打抜孔11を互いに間隔をおいて複数形成する(打抜孔形成工程)。
次いで、図6に示すように、上記台紙12の片面であって、下部シート19の貼着側とは反対側の面に打抜孔11を塞ぐように、例えば、感熱接着剤によって上部シート13を貼着する(シート貼着工程)。
このようにして、一体になった台紙12、下部シート19及び上部シート13を加熱して、上部シート13が変形し易い状態になったところで、図7に示すように、台紙12をその下部シート19側を下側にして真空形成機33に載せ、この真空形成機33で、打抜孔11の内の空気を吸引する。すると、上部シート13が打抜孔11の内壁面に沿って伸びながら真空形成機33側へと吸引されて、図8に示すように、打抜孔11内に突出するように凹部14が形成されることになる(凹部形成工程)。
これにより、台紙12に設けられた打抜孔11の形状に合った凹部14を容易に形成することができる。
次に、全体が冷却硬化した後、図9に示すように、凹部14内に所定量の化粧料17を収容する(化粧料収容工程)。このときの化粧料17の収容量は、化粧料17の種類によって異なっている。口紅等のような固着する化粧料17は、凹部14内からこぼれない量を充填して収容するが、パウダータイプの化粧料17は、凹部14内に隙間なく充填するのではなく、粒子間に間げきを有して粒子同士が動くことができるような量を収容し、パウダーの性状が分かるようにする。また、固着する化粧料17を熱で溶かして充填する場合には、上記のような凹部14の冷却を完全に待たずして行うこともできるため、作業性の向上を図ることが可能となる。
次に、図10に示すように、上部シート13の表面に蓋部29を有するカバーフィルム16を貼着する(凹部閉塞工程)。まず、カバーフィルム16の蓋部29が開口部15を閉塞するように位置決めし、カバーフィルム16の裏面、或いは上部シート13の表面に塗布された接着剤を介して上部シート13へと貼着する。このとき、蓋部29の接着部分には、イージーピール性を付与して設ける。このときに用いる接着剤には、感熱接着剤或いは感圧接着剤が採用できるので、用途に応じて適切な接着剤を選択すればよい。感圧接着剤(粘着剤)又は溶着性樹脂による接着は、ロール等で圧力をかけて行う。この場合、加熱の必要がないので、熱に弱い材料に対する接着剤として適当である。また、感熱接着剤による接着は、超音波或いは熱を加えることによって溶剤が溶融して接着するので、上部シート13に対して強固に接着する。また、蓋部29のつまみ片30の部分には熱を加えずに、上部シート13に接着しないでおく。
次に、仕上げとして台紙12の断裁を行い、例えば図1に示すようなカード型に形成する。
なお、上述した凹部14の形成に、プレス機等を用いても良い。その場合、上部シート13に予め押圧処理を施して凹部14を形成しておき、この凹部14を打抜孔11内に位置決めしつつ上部シート13を台紙12に貼着する。
以上に述べた本実施形態によれば、化粧料17は、合成樹脂製の上部シート13に形成された凹部14内に収容されることになるので、直接台紙12に触れることはない。よって、化粧料17に含まれる油分が時間とともに台紙12に染み込んでしまうことを防止することができる。そのため、化粧料17を時間が経ってもその成分を変化させることなく、凹部14内に収容することができる。したがって、化粧料17の商品価値を低下させることなく、実際に販売される化粧料17と同等の品質で顧客に提供することができ、試用してもらうことが可能となる。
また、化粧料容器10の基部となる台紙12に紙を用いるため、材料費を抑えながら低コストで形成することができる。その上、プラスチックへの印刷のような表面処理を必要とすることなく印刷を施すことができ、印刷しやすく、高級印刷表現も可能となる。
加えて、上部シート13を加熱した状態で打抜孔11側に吸引することで打抜孔11内に突出する凹部14を形成するため、打抜孔11の形状に合わせるように精度管理をしなくても、打抜孔11の形状に合った凹部14を容易に形成することができるので製造が容易となる。さらに、打抜孔11と凹部14とは一体的に形成されるので、見栄えが良く、また、強度も高くなる。
このような化粧料容器10及びその製造方法によれば、化粧料17の成分を変化させることなく収容可能であるとともに低コストで製造することが可能となり、平坦で嵩張らない化粧料17の試供品として顧客へ試供することができる。
また、上部シート13、下部シート19、カバーフィルム16を全て透明にすれば、台紙12の両側から中味を確認することができる。
次に本発明を実施例により、さらに具体的に説明する。
まず、合紙である台紙12はベース厚紙21として、350〜600g/mのチップボール(日本板紙株式会社製)を使用し、その両面を四六判、連量190〜310g/mの印刷用紙23(日本製紙株式会社製 アイベストW)で被覆した。このように構成された台紙12の片面に、厚さ0.15〜2.5mmの下部シート19(電気化学工業株式会社製 A−PET200μ)を貼り合わせた後に上記打抜孔11を形成し、上記下部シート19と同様、厚さ0.15〜2.5mmの上部シート13(電気化学工業株式会社製 A−PET200μ)を台紙12の他面側に貼着し、下部シート19側から真空吸引することによって、直径23.5mm、深さ1.0mmの凹部14を良好に形成することができた。この凹部14を閉塞するカバーフィルム16には、ポリプロピレンフィルム(株式会社ユポ・コーポレーション社製 ユポタック#80)を使用し、感熱接着剤を介して上部シート13に貼着した。
上記台紙12は、その厚さが0.1〜5mmの範囲であればよく、構成する印刷用紙23及びベース厚紙21の組み合わせは自由である。
なお、上記実施形態に限らず、上記凹部14の底部14bの下面及び下部シート19を覆うようにして、化粧料17の広告等を印刷したシール等を貼着しても良い。下部シート19は、台紙12に設けられることが好ましいが、設けなくてもよい。
本発明における一実施形態の全体を示す斜視図である。 本発明における一実施形態の図1に示すII−II線に沿う断面図である。 本発明における一実施形態の変形例を示す断面図である。 本発明における一実施形態の製造方法を示す工程図である。 本発明における一実施形態の製造方法を示す工程図である。 本発明における一実施形態の製造方法を示す工程図である。 本発明における一実施形態の製造方法を示す工程図である。 本発明における一実施形態の製造方法を示す工程図である。 本発明における一実施形態の製造方法を示す工程図である。 本発明における一実施形態の製造方法を示す工程図である。
符号の説明
10 化粧料容器
11 打抜孔
12 台紙
13 上部シート(シート)
14 凹部
15 開口部
16 カバーフィルム
17 化粧料

Claims (4)

  1. 所定形状の打抜孔が形成された台紙と、
    該台紙の片面に貼着される合成樹脂製のシートとを備え、
    該シートに前記打抜孔内に突出するとともに化粧料を収容可能な凹部を設け、化粧料が収容された該凹部の開口部をカバーフィルムで閉塞してなることを特徴とする化粧料容器。
  2. 前記凹部は、前記シートを加熱した状態で前記打抜孔側に吸引することによって形成されていることを特徴とする請求項1記載の化粧料容器。
  3. 薄状の台紙に所定形状の打抜孔を形成する打抜孔形成工程と、
    この打抜孔を被覆すべく前記台紙の片面に合成樹脂製のシートを貼着するシート貼着工程と、
    前記シートに前記台紙の打抜孔内に突出する凹部を形成する凹部形成工程と、
    該凹部内に化粧料を収容する化粧料収容工程と、
    前記凹部の開口部をカバーフィルムで閉塞する凹部閉塞工程とを有することを特徴とする化粧料容器の製造方法。
  4. 前記凹部形成工程は、前記シートを加熱した状態で前記打抜孔側に吸引することで前記凹部を形成することを特徴とする請求項3記載の化粧料容器の製造方法。
JP2004338891A 2004-11-24 2004-11-24 化粧料容器及びその製造方法 Pending JP2006141858A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004338891A JP2006141858A (ja) 2004-11-24 2004-11-24 化粧料容器及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004338891A JP2006141858A (ja) 2004-11-24 2004-11-24 化粧料容器及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006141858A true JP2006141858A (ja) 2006-06-08

Family

ID=36622181

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004338891A Pending JP2006141858A (ja) 2004-11-24 2004-11-24 化粧料容器及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006141858A (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0324015A (ja) * 1989-06-21 1991-02-01 Ss Pharmaceut Co Ltd コルチコステロイド含有軟膏剤
JP2001315846A (ja) * 2000-05-01 2001-11-13 Nippo Kk キャリアテープ

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0324015A (ja) * 1989-06-21 1991-02-01 Ss Pharmaceut Co Ltd コルチコステロイド含有軟膏剤
JP2001315846A (ja) * 2000-05-01 2001-11-13 Nippo Kk キャリアテープ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2009202916B2 (en) Rigid resealable label flap having a hinge
US6811057B2 (en) Fluid dispenser assembly
US20090000968A1 (en) Innovative packaging for consumer product
JP4592348B2 (ja) ブリスターパック及びその製造方法
TW201742800A (zh) 具有改良的封閉裝置的容器
CA2622447A1 (en) Child resistant card
JP2016030626A (ja) 包装容器
JP6422064B2 (ja) 包装用積層フィルム又は該包装用積層フィルムで成形された包装袋及び包装用積層フィルムの製造方法。
JP2005126115A (ja) シート収納装置
JP2006141858A (ja) 化粧料容器及びその製造方法
JP5262222B2 (ja) 包装容器
JP3467035B1 (ja) 商品見本収納方法およびその容器
JP2000079075A (ja) ウエットシート収納箱およびその製造方法
JP2004331158A (ja) ウエットティッシュ包装体
EP3470348B1 (en) Blister package with operable flap
US20080202973A1 (en) Child resistant card
JP4478317B2 (ja) 易開封ブリスター包装体
JP2011078511A (ja) 化粧料シートおよびその製法
JP4299600B2 (ja) 容器
JP2006280504A (ja) 化粧料容器
JP3551721B2 (ja) 化粧料充填容器
JP2011136721A (ja) 包装体
JP3951330B2 (ja) 開封容易な包装体
JP3196663U (ja) 食品包装体用ラベルシール、及びラベル付食品包装体
JP2000083729A (ja) 化粧料充填容器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20071025

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101222

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20110111

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Effective date: 20110304

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A02 Decision of refusal

Effective date: 20111004

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02