JP2006139417A - カードアダプタ構造とicカードの形成方法 - Google Patents

カードアダプタ構造とicカードの形成方法 Download PDF

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Abstract


【課題】 縮小化した第1ICカード1を、縮小前の外形の第2ICカード110として、障害なく用いることができるカードアダプタ構造とICカードの形成方法を提供する。
【解決手段】 第1ICカード1を、平面に露出する電極群3、3と内蔵モジュールを有するICカード本体2と、ICカード本体2の背面に剥離自在に積層されるスペーサシート5で構成し、第2ICカード110として用いる場合には、第2ICカード110の厚さと平面の輪郭に等しいカードホルダー7の取付凹部9にICカード本体2を取り付ける。
【選択図】 図3

Description

本発明は、携帯電話機等の携帯機器に取り付けて使用するICカードのカードアダプタ構造とICカードの形成方法に関し、特に、縮小化したICカードを縮小前の外形のICカードとして用いるカードアダプタ構造とICカードの形成方法に関する。
従来より、携帯電話機に携帯電話機の通話利用サービスの契約利用者であることを識別する電話番号等の使用者情報や電話帳などのユーザー登録情報をSIMカードやUIM(Us User Identity Module)カードと呼ばれるICカードに書き込み、そのICカードを携帯電話機に装着することで、携帯電話ネットワークとの接続を可能とする方式が採られている。
このICカードとして、例えば従来のSIMカードは、長方形板状のカード本体内に加入者認識用モジュールが内蔵され、携帯電話機に装着した際に、カード本体の表面に露出する複数の電極群を携帯電話機側の対応するコンタクトへ接触させることにより、加入者認識用モジュールを携帯電話機に接続している(特許文献1参照)。
特開2001−244004号公報(第2頁乃至第4頁、図2)
図6と図7は、この従来のSIMカード110とSIMカード110を装着する携帯電話機100の装着構造を示すもので、図6は、携帯電話機100のバッテリーケース101で覆われるケース本体102裏面側にSIMカード110を装着する状態を示す平面図、図7は、ケース本体102に、SIMカード110を装着した状態を示す一部省略縦断面図である。
また、図8(a)、(b)は、図6、図7に示す装着構造に装着される従来のSIMカード110(以下、旧SIMカードという)の平面図と側面図で、旧SIMカード110は、長方形板状の絶縁基板111内に図示しない加入者認識用モジュールを内蔵し、その平面に加入者認識用モジュールに接続する複数の電極112、112・・が互いに絶縁した状態で露出している。複数の電極群112からなる電極部112Aは、絶縁基板111の前方(図8の左方)に偏った平面上で露出し、後方の角部の一方は、傾斜辺113aで切り欠かれた切り欠き部113となっている。
図6と図7に示すように、携帯電話機100のケース本体102の裏面には、上述の旧SIMカード110を収容するカード収容凹部103が凹設され、このカード収容凹部103の底面を貫通し、カード接続用コネクタ104が取り付けられている。カード収容凹部103の底面と同一面上のカード接続用コネクタ104の表面には、旧SIMカード110の複数の電極群112,112・・と対応する部位に、複数のコンタクト105、105・・が突出し、これにより旧SIMカード110をカード収容凹部103に収容した際に、対向するコンタクト105と旧SIMカード110の電極112間がそれぞれ接触するようになっている。
カード収容凹部103の輪郭は、旧SIMカード110の平面の外形に合わせた長方形状で、その短手方向の幅は、旧SIMカード110の短手方向の幅よりやや幅広となっている。また、長手方向の幅は、旧SIMカード110を後方(図6、図7において右方)からカード収容凹部103内に収容可能なように、旧SIMカード110の長手方向の幅より充分に長く、その後方内には、収容した旧SIMカード110が長手方向でがたつき移動しないように、ケース本体102からストッパー片106が突出している。
更に、カード収容凹部103の前方両側には、カード接続用コネクタ104の表面との間で、旧SIMカード110を保持する一対の保持枠108が設けられ、この保持枠108によって、バッテリーケース101で覆う前の状態で、旧SIMカード110のカード収容凹部103からの脱落が防止される。
バッテリーケース101は、ケース本体102の裏面側に係合し、ケース本体102の裏面を覆うもので、ケース本体102の裏面側に係合させた際に、カード収容凹部103に収容された旧SIMカード110の背面に当接し、旧SIMカード110の電極112と対向するコンタクト105間が所定の接触圧で接触する。
バッテリーケース101のケース本体102と対向する面には、図7に示すように、逆挿入防止突起107が垂設されている。この逆挿入防止突起107は、旧SIMカード110がカード収容凹部103に完全に収容された際に、切り欠き部113により旧SIMカード110と干渉しない部位に突出する。従って、仮に旧SIMカード110の表裏を誤ってカード収容凹部103へ収容した場合には、逆挿入防止突起107が旧SIMカード110に当接し、バッテリーケース101をケース本体102の裏面側へ覆うことができず、これにより旧SIMカード110の誤収容を防止できる。
一方、内蔵の加入者認識用モジュールは、携帯電話機100と接続する電極部112Aの平面領域内に形成することが可能なことから、図8(a)(b)に示す旧SIMカード110は、同一のICカードとしての機能を保ちながら、図9(a)(b)に示すより外形を小型化したSIMカード120(以下、新SIMカードという)とすることが可能となった。
この新SIMカード120は、旧SIMカード110と同様に長方形板状の絶縁基板121内に加入者認識用モジュールを内蔵し、その平面に加入者認識用モジュールに接続する複数の電極122、122・・からなる電極部122Aを露出させている。絶縁基板121の厚みと絶縁基板121の平面に露出する電極122、122・・からなる電極部122Aの露出パターンは、旧SIMカード110とそれぞれ同一であり、絶縁基板の121の外形のみが電極部122Aの周囲を囲う輪郭で、旧SIMカード110の絶縁基板111の外形に対して縮小されている。また、絶縁基板の121の外形の右方の一方の角部には、絶縁基板111と同様傾斜辺123aで切り欠かれた切り欠き部123が形成されている。
つまり、図8と図9を比較して明らかなように、新SIMカード120と旧SIMカード110は、カードの厚さが等しく、内蔵するモジュールに接続する複数の電極群112、112・・と電極群122、122・・が同一パターンでカードの平面に露出し、新SIMカード120の外形が旧SIMカード110の外形にそっくり包含される関係となっている。
従って、携帯電話機100側のカード接続用コネクタ104のコンタクト105、105・・の配列を変更することなく、新SIMカード120と旧SIMカード110のいずれも接続できるが、旧SIMカード110をがたつきなく収容するように設計されたカード収容凹部103に新SIMカード120を収容すると、ストッパー片106やカード収容凹部内側面との間に隙間が生じて位置ずれし、コンタクト105が対応する電極122に正確に接触しないという問題があった。
また、新SIMカード120を表裏逆に収容しても、逆挿入防止突起107と干渉しないので、逆挿入防止突起107が機能せず、表裏逆挿入を検知できないという問題があった。
そこで新SIMカード120を旧SIMカード110の外形と厚さが同一のカードホルダーへ収容し、新SIMカード120を旧SIMカード110と接続する携帯電話機100へも接続可能とすることが検討されたが、旧SIMカード110の厚さに等しいカードホルダーへ新SIMカード120を収容する全体の厚さは、少なくとも旧SIMカード110の厚さより厚くなる。
例えば、ここで使用されている新SIMカード120と旧SIMカード110に共通するカードの厚さは、0.76mmであり、この厚さよりわずかに長いカード接続用コネクタ104表面と保持枠108との隙間に、新SIMカード120を収容したカードホルダーは挿入できず、実質的に旧SIMカード110と接続する携帯電話機100に新SIMカード120を接続することはできなかった。
本発明は、このような従来の問題点を考慮してなされたものであり、縮小化したICカードを、縮小前の外形のICカードとして、障害なく用いることができるカードアダプタ構造とICカードの形成方法を提供することを目的とする。
また、縮小化したICカードを、縮小化したICカードに接続する携帯電話機と、縮小前の外形のICカードに接続する携帯電話機のいずれとも接続可能としたカードアダプタ構造とICカードの形成方法を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するため、請求項1のカードアダプタ構造は、カードの厚さが等しく、それぞれ内蔵するモジュールに接続する複数の電極群が同一パターンでカードの平面に露出する第1ICカードと第2ICカードとの間で、第1ICカードを、第1ICカードが包含される平面の輪郭の第2ICカードとして用いるカードアダプタ構造であって、カードアダプタ構造は、平面に露出する電極群と内蔵モジュールを有するICカード本体と、ICカード本体の背面に剥離自在に積層されるスペーサシートとからなり、ICカード本体にスペーサシートが積層した平面の輪郭が第2ICカードの平面の輪郭に包含され、厚さが第2ICカードの厚さに等しい第1ICカードと、第2ICカードの厚さと平面の輪郭に等しく、第2ICカードの電極群が露出する部位にICカード本体の電極群が同一パターンで露出するように、ICカード本体の厚みに等しい深さで、ICカード本体と嵌合する取付凹部が平面に凹設されたカードホルダーとを備え、第1ICカードからスペーサシートを剥離したICカード本体を、カードホルダーの取付凹部に取り付け、第2ICカードとして用いることを特徴とする。
また、請求項4のICカードの形成方法は、カードの厚さが等しく、それぞれ内蔵するモジュールに接続する複数の電極群が同一パターンでカードの平面に露出する第1ICカードと第2ICカードとの間で、第1ICカードを用いて、第1ICカードが包含される平面の輪郭の第2ICカードとするICカードの形成方法であって、ICカードの形成方法は、平面に露出する電極群と内蔵モジュールを有するICカード本体と、ICカード本体の背面に剥離自在に積層されるスペーサシートとからなり、ICカード本体にスペーサシートが積層した平面の輪郭が第2ICカードの平面の輪郭に包含され、厚さが第2ICカードの厚さに等しい第1ICカードから、スペーサシートを剥離し、第2ICカードの厚さと平面の輪郭に等しいカードホルダーの平面に、第2ICカードの電極群が露出する部位にICカード本体の電極群が同一パターンで露出するように、ICカード本体の厚みに等しい深さで、ICカード本体と嵌合する形状の取付凹部を凹設し、カードホルダーの取付凹部にICカード本体を取り付け、ICカード本体を取り付けたカードホルダーを、第2ICカードとして用いることを特徴とする。
請求項1のカードアダプタ構造若しくは請求項4のICカードの形成方法では、ICカード本体とスペーサシートを積層させた第1ICカードは、第1ICカードとの接続構造を備えた機器へ接続できる。
第1ICカードからスペーサシートを剥離したICカード本体の厚みは、カードホルダーの取付凹部の深さに等しいので、取付凹部に取り付けられたICカード本体の電極群はカードホルダーと同一平面上に露出し、また、第2ICカードの厚さに等しいカードホルダーに、その厚みを増加させることなくICカード本体を取り付けることができる。
カードホルダーの厚さと平面の輪郭は第2ICカードに等しく、第2ICカードの電極群が露出する部位にICカード本体の電極群が同一パターンで露出するように取付凹部が凹設されるので、ICカード本体を取り付けたカードホルダーは、第2ICカードに相当するカードとなり、第2ICカードとの接続構造を備えた機器へも接続できる。
請求項2のカードアダプタ構造と請求項5のICカードの形成方法は、ICカード本体の背面に粘着層が形成され、スペーサシートは、粘着層に粘着される剥離シートであることを特徴とする。
請求項2のカードアダプタ構造若しくは請求項5のICカードの形成方法では、スペーサシートが剥離シートであるので、ICカード本体から簡単に剥離することができ、粘着層はICカード本体の背面に残されるので、ICカード本体を取付凹部に取り付けた際に、粘着層が取付凹部の内底面に粘着し、ICカード本体が取付凹部から抜け出ない。
請求項3のカードアダプタ構造は、第1ICカードと第2ICカードに共通する厚さに形成された台板に、第1ICカードの平面の輪郭に沿って形成された第1切り取り部を介してその内側にICカード本体とスペーサシートを積層させた第1ICカードが形成されるとともに、第1切り取り部を含むその周囲に、第2ICカードの平面の輪郭に沿って第2切り取り部が形成され、第2切り取り部と干渉しない台板の他の部位に、カードホルダーの平面の輪郭に沿って形成された第3切り取り部を介してその内側にカードホルダーが一体に形成され、第1切り取り部と第2切り取り部と第3切り取り部のいずれかで台板から切断することにより、第1ICカード若しくは第2ICカード若しくはカードホルダーを形成することを特徴とする。
第1ICカードと第2ICカードは、カードの厚さが等しく、それぞれ内蔵するモジュールに接続する複数の電極群が同一パターンでカードの平面に露出し、第1ICカードの平面の輪郭は第2ICカードの平面の輪郭に包含される関係にあるので、第1ICカードの平面の輪郭に沿って形成された第1切り取り部を含むその周囲に、第2ICカードの平面の輪郭に沿って第2切り取り部を形成し、台板からいずれかの切り取り部で切断することにより、所望の第1ICカード若しくは第2ICカードを得ることができる。
第2ICカードの厚みに等しいカードホルダーは、台板の厚みに等しいので、第1ICカード若しくは第2ICカードを形成する同一の台板から、第3切り取り部を切断して形成することができる。
請求項1と請求項4の発明によれば、第1ICカードとして用いるカードを、スペーサシートを剥離しカードホルダーに取り付けるだけで、第2ICカードとして支障なく用いることができる。
また、縮小化した第1ICカードに接続する携帯電話機へ接続する縮小化した第1ICカードを、縮小前の外形の第2ICカードに接続する携帯電話機へも接続させることができる。
請求項2と請求項5の発明によれば、スペーサシートをICカード本体から容易に剥離でき、また、カードホルダーに取り付けられたICカード本体は、カードホルダーと同一平面内に保持され、取付凹部から浮き上がるICカード本体が、第2ICカードに接続する携帯電話機との接続の障害となることがない。
請求項3の発明によれば、1枚の台板に単一のモジュールと複数の電極群を形成するだけで、第1ICカード、第2ICカード及びカードホルダーを任意に得ることができる。従って、カードを接続する携帯電話機の接続構造に応じて、1枚の台板から適合する第1ICカード若しくは第2ICカードを選択して得ることができる。
また、台板の第1切り取り部を切断して得た第1ICカードは、同じ台板の第3切り取り部を切断して得たカードホルダーを用いて第2ICカードとすることができるので、誤って第1切り取り部を切断した場合や、第1ICカードに接続する携帯電話機から第2ICカードに接続する携帯電話機へ切り換える場合に、簡単に第2ICカードへ切り換えることができる。
以下、本発明の第1実施の形態に係るカードアダプタ構造とICカードの形成方法を、図1乃至図3で説明する。本実施の形態では、ICカードとして、ユーザー登録情報を記憶する加入者認識用モジュール(Subscriber Identity Module)を内蔵し、図6に示すような携帯電話機100に接続して、通話サービスの契約利用者であることを識別するSIMカードで説明する。
図1は、本実施の形態に係る新SIMカード1の斜視図であり、新SIMカード1は、加入者認識用モジュール(図示せず)を内蔵し、平面2aに加入者認識用モジュールに接続する複数の電極3、3・・を互いに絶縁して露出させたICカード本体2と、その背面に付着する粘着層4を介してICカード本体2の背面側に積層されたスペーサシート5とからなっている。
新SIMカード1を構成する各ICカード本体2とスペーサシート5は、粘着層4を挟んで積層した外形と厚さが、旧SIMカード110の外形を縮小化させた図9に示す新SIMカード120の外形及び厚さと一致するように形成される。ここでカードの外形とは、カードの平面に対して直交方向に投影させたときに表れるカードの平面の輪郭をいい、カードの厚さとは、カードの平面に対して直交する方向の長さをいう。
すなわち、絶縁樹脂で形成されるICカード本体2の外形は、複数の電極3、3・・が露出する電極部3Aの周囲を囲う長方形状の輪郭で、後方(図1において右斜め上方)の角部の一方には、傾斜辺6aで切り欠かれた切り欠き部6が形成され、またその厚さは、旧SIMカード110と新SIMカード120に共通する厚さ0.76mmより薄く、加入者認識用モジュールを内蔵するのに充分な厚さで、粘着層4を加えた厚さが例えば0.5mmとなっている。また、スペーサシート5の外形は、ICカード本体2の外形に等しく、シートの厚さは、例えば0.26mmで、ICカード本体2と粘着層4を加えた厚さが0.76mmになるように形成される。
ICカード本体2の平面2aに露出する複数の電極3、3・・の露出パターンは、新SIMカード120の電極122の露出パターンと同一となっている。従って、このように構成された新SIMカード1は、外形を縮小させる目的で新たに開発された図9に示す新SIMカード120として用いることができ、新SIMカード120に適合したカード装着凹部を備えた携帯電話機に接続することが可能となる。
スペーサシート5は、ここではICカード本体2の背面に付着させた粘着層4に対して剥離可能な剥離シートで形成され、図8に示す旧SIMカード110として使用する場合に、図1に示すように、ICカード本体2の背面から容易に剥離できるように構成されている。
図2は、上述の新SIMカード1を旧SIMカード110として使用する際に用いるカードホルダー7を示し、図8に示す旧SIMカード110の外形及び厚さと一致するように、絶縁樹脂で形成される。すなわち、後方(図2において右斜め上方)の角部の一方に、傾斜辺8aで切り欠かれた切り欠き部8が形成されたカードホルダー7の外形は、旧SIMカード110の外形と同一で、またその厚さは、旧SIMカード110と新SIMカード120に共通する厚さ0.76mmとなっている。
カードホルダー7の前方寄りの平面7aには、ICカード本体2と粘着層4を加えた厚さの例えば0.5mmの深さで、ICカード本体2の外形よりわずかに大きい輪郭の取付凹部9が凹設されている。従って、スペーサシート5を剥離したICカード本体2は、この取付凹部9内に嵌合し、複数の電極3、3・・からなる電極部3Aは、カードホルダー7の平面7aと同一平面上に露出する。また、この取付凹部9の凹設部位は、ICカード本体2を取り付けた際に、旧SIMカード110の絶縁基板111に対して電極部112Aが露出する露出パターンと同一のパターンと位置で、電極部3Aがカードホルダー7に対して露出するように、設定される。
この取付凹部9へICカード本体2を取り付けたカードホルダー7は、図3に示すように、旧SIMカード110の外形と厚さが同一で、ICカード本体2の電極部3Aは、旧SIMカード110の電極部112Aと同一の露出パターンで平面7a上に露出する。従って、ICカード本体2を取り付けたカードホルダー7は、外形を縮小化させる以前の図8に示す旧SIMカード110として再び用いることが可能となる。これにより、ICカード本体2を取り付けたカードホルダー7を旧SIMカード110に適合する図6、図7に示す携帯電話機100のカード装着凹部103にがたつきなく収容することができ、コンタクト105を対応する電極3へ正確に接触させることができ、また不適正な姿勢でカードホルダー7を挿入しても、誤挿入防止突起107が当接し、誤挿入を防止できる。
また、本実施の形態では、ICカード本体2の背面に粘着層4が付着するので、カードホルダー7へICカード本体2を取り付けた際に、取付凹部9の内底面に粘着層4が粘着し、ICカード本体2が取付凹部9から抜け出たり、浮き出ることがなく、携帯電話機100のカード装着凹部103への装着が容易となる。特に、カードホルダー7の平面7a側を下向きとしてカード装着凹部103へ装着する場合であっても、粘着層4によりICカード本体2が取付凹部9内に仮保持されるので、ICカード本体2が脱落することがない。
上述の実施の形態に係る新SIMカード1とカードホルダー7の他に、旧SIMカード110に相当する旧SIMカード10は、加入者認識用モジュールと電極を共用する1枚の台板20から形成することができる。以下、この本発明の他の実施の形態を、図4と図5を用いて説明する。図4は、絶縁樹脂で、新SIMカード1、旧SIMカード10及びカードホルダー7に共通する例えば0.76mmの厚さで長方形の外形に形成された台板20の平面図で、図5は、加入者認識用モジュールを省略した台板20の中央縦断面図である。
台板20の図中左方には、新SIMカード1の外形に沿って形成された第1切り取り部21が形成され、その内側に、ICカード本体2とその背面の粘着層4を介して積層されるスペーサシート5からなる新SIMカード1が形成されている。すなわち、図5に示すように、第1切り取り部21で区切られる台板20の背面には、スペーサシート5の厚さに相当する凹部が形成され、この凹部に粘着層4を介してスペーサシート5が貼り付けられている。スペーサシート5が貼り付けられた台板20の平面側は、台板20と一体に成形されるICカード本体2となり、このICカード本体2内に加入者認識用モジュールが内蔵され、表面2aに複数の電極3、3・・からなる電極3Aが新SIMカード120と同一パターンと対応部位に露出している。
また、この電極3、3・・からなる電極3Aが、旧SIMカード110の電極112、112・・からなる電極112Aとなるように旧SIMカード110を配置したものとして、その配置した旧SIMカード110の外形に沿って第2切り取り部22が形成される。新SIMカード120の外形は、旧SIMカード110の外形に包含される関係にあるので、図4に示ように、この第2切り取り部22は、第1切り取り部21の周囲を囲うように台板20に形成される。
台板20の第2切り取り部22と重ならない部位、ここでは図中右方に、カードホルダー7の外形に沿った第3切り取り部23が形成される。第3切り取り部23で区切られる内側はカードホルダー7となるもので、カードホルダー7の上述した部位に、上述した輪郭と深さで取付凹部9が凹設されている。
このように構成した台板20を第1切り取り部21に沿って切断すれば、第1切り取り部21に沿った外形の新SIMカード1が得られる。この新SIMカード1は、上述の通り、新SIMカード120に相当し、新SIMカード120に対応する携帯電話機へ接続することができる。
また、一度台板20から切り出したこの新SIMカード1を、従来の旧SIMカード110に対応する携帯電話機100へ接続する場合には、第3切り取り部23に沿って切断し、その内側からカードホルダー7を抜き出す。続いて、新SIMカード1の背面側に貼り付けられているスペーサシート5を剥離し、スペーサシート5を剥離したICカード本体2をカードホルダー7の取付凹部9へ取り付け、旧SIMカード110に相当するカードとする。
一方、当初から旧SIMカード110に対応の携帯電話機100へ接続するSIMカードを得ようとする場合には、第2切り取り部22に沿って台板20を切断することにより、旧SIMカード110に相当する旧SIMカード10が得られる。更に、その後、旧SIMカード10内に残された第1切り取り部21に沿って切断しその周囲を切り落とせば、新SIMカード1となり、この新SIMカード1は、再び第3切り取り部23に沿って切り出したカードホルダー7を用いて、旧SIMカード110に相当するカードとすることができる。
つまり、台板20から、第1切り取り部21と第2切り取り部22のいずれかを誤って切断し、意図しない新SIMカード1若しくは旧SIMカード10としても、第3切り取り部23に沿って切り出したカードホルダー7を用いるか、第1切り取り部21に沿って切断することにより、所望の旧SIMカード10若しくは新SIMカード1が得られる。
尚、上述の第1切り取り部21、第2切り取り部22及び第3切り取り部23は、切り取り部に沿って、手でその内側を台板20から切断可能とするように、台板20を貫通するスリットで形成されている。この切り取り部21、22、23は、スリットの他、例えば、ミシン目、表裏いずれか若しくは双方の面から形成するハーフカット(凹溝)であってもよい。
また、第1切り取り部21で区切られる内側の台板20の背面に、スペーサシート5の厚さに相当する凹部を形成したが、第2切り取り部で区切られる内側の台板20の背面まで、凹部を形成して、スペーサシート5を貼り付けるものであってもよい。
以上の実施の形態では、ICカード本体2とスペーサシート5の間に粘着層4を介在させたが、粘着層4は必ずしも介在させる必要はなく、例えば取付凹部9の内径とICカード本体2の外径をほぼ同一として、ICカード本体2を取付凹部9内に圧入等の手段で保持してもよい。粘着層4を用いない場合には、その厚さを考慮せず、取付凹部9の深さは、ICカード本体2の厚さに等しくする。
本発明は、2種類の外形が異なるICカードが存在し、それぞれを対応する機器へ接続するICカードに適している。
本実施の形態に係る新SIMカード1の斜視図である。 カードホルダー7の斜視図である。 取付凹部9へICカード本体2を取り付けたカードホルダー7の斜視図である。 台板20の平面図である。 図4の台板20のA−A線に沿って切断した縦断面図である。 携帯電話機100のケース本体102裏面側に旧SIMカード110を装着する状態を示す平面図である。 ケース本体102に、旧SIMカード110を装着した状態を示す一部省略縦断面図である。 旧SIMカード110の (a)は、平面図、 (b)は、側面図である。 新SIMカード120の (a)は、平面図、 (b)は、側面図である。
1 新SIMカード
2 ICカード本体
3 電極
3A 電極部
4 粘着層
5 スペーサシート
7 カードホルダー
9 取付凹部
10 旧SIMカード
20 台板
21 第1切り取り部
22 第2切り取り部
23 第3切り取り部
110 旧SIMカード
112 旧SIMカードの電極
120 新SIMカード
122 新SIMカードの電極

Claims (5)

  1. カードの厚さが等しく、それぞれ内蔵するモジュールに接続する複数の電極群が同一パターンでカードの平面に露出する第1ICカードと第2ICカードとの間で、第1ICカードを、第1ICカードが包含される平面の輪郭の第2ICカードとして用いるカードアダプタ構造であって、
    カードアダプタ構造は、
    平面に露出する電極群と内蔵モジュールを有するICカード本体と、ICカード本体の背面に剥離自在に積層されるスペーサシートとからなり、ICカード本体にスペーサシートが積層した平面の輪郭が第2ICカードの平面の輪郭に包含され、厚さが第2ICカードの厚さに等しい第1ICカードと、
    第2ICカードの厚さと平面の輪郭に等しく、第2ICカードの電極群が露出する部位にICカード本体の電極群が同一パターンで露出するように、ICカード本体の厚みに等しい深さで、ICカード本体と嵌合する取付凹部が平面に凹設されたカードホルダーとを備え、
    第1ICカードからスペーサシートを剥離したICカード本体を、カードホルダーの取付凹部に取り付け、第2ICカードとして用いることを特徴とするカードアダプタ構造。
  2. ICカード本体の背面に粘着層が形成され、スペーサシートは、粘着層に粘着される剥離シートであることを特徴とする請求項1に記載のカードアダプタ構造。
  3. 第1ICカードと第2ICカードに共通する厚さに形成された台板に、第1ICカードの平面の輪郭に沿って形成された第1切り取り部を介してその内側にICカード本体とスペーサシートを積層させた第1ICカードが形成されるとともに、第1切り取り部を含むその周囲に、第2ICカードの平面の輪郭に沿って第2切り取り部が形成され、
    第2切り取り部と干渉しない台板の他の部位に、カードホルダーの平面の輪郭に沿って形成された第3切り取り部を介してその内側にカードホルダーが一体に形成され、
    第1切り取り部と第2切り取り部と第3切り取り部のいずれかで台板から切断することにより、第1ICカード若しくは第2ICカード若しくはカードホルダーを形成することを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれか1項に記載のカードアダプタ構造。
  4. カードの厚さが等しく、それぞれ内蔵するモジュールに接続する複数の電極群が同一パターンでカードの平面に露出する第1ICカードと第2ICカードとの間で、第1ICカードを用いて、第1ICカードが包含される平面の輪郭の第2ICカードとするICカードの形成方法であって、
    ICカードの形成方法は、
    平面に露出する電極群と内蔵モジュールを有するICカード本体と、ICカード本体の背面に剥離自在に積層されるスペーサシートとからなり、ICカード本体にスペーサシートが積層した平面の輪郭が第2ICカードの平面の輪郭に包含され、厚さが第2ICカードの厚さに等しい第1ICカードから、スペーサシートを剥離し、
    第2ICカードの厚さと平面の輪郭に等しいカードホルダーの平面に、第2ICカードの電極群が露出する部位にICカード本体の電極群が同一パターンで露出するように、ICカード本体の厚みに等しい深さで、ICカード本体と嵌合する形状の取付凹部を凹設し、
    カードホルダーの取付凹部にICカード本体を取り付け、
    ICカード本体を取り付けたカードホルダーを、第2ICカードとして用いることを特徴とするICカードの形成方法。
  5. ICカード本体の背面に粘着層が形成され、スペーサシートは、粘着層に粘着される剥離シートであることを特徴とする請求項4に記載のICカードの形成方法。
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