JP2006139172A - 非磁性一成分現像剤及び画像形成方法 - Google Patents
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Abstract
Description
湿下でのカブリに関しては改善されていなかった。また、外添剤を改良する事によって環境安定性を改良したもの(例えば特許文献2参照)も開示されているが、高グロストナーの様な柔らかい設計のトナーでは外添剤の改良だけでは耐久安定性が劣ってしまう恐れもある。これを装置側からの設定も含めて調整し、環境安定性や転写性を改善したもの(例えば、特許文献3参照)も開示されているが、高グロストナーでのトナー劣化やトナー飛散に関しては改善される事は無かった。同様に、黒トナーの着色剤を変更して重合トナーを作成する事で4色のバランスを取って環境安定性を改善したもの(例えば特許文献4参照)も開示されているが、高グロストナーでのトナー劣化やトナー飛散に関しては改善される事は無かった。
すなわち本発明は、ドラム上に形成された静電潜像を、前記ドラムと一定間隔を保った現像ローラに直流電圧を重畳した交流電圧を印加することによって、該現像ローラ上のトナー(非磁性一成分現像剤)により現像する画像形成方法に使用されるトナーであって、該トナーは、少なくとも結着樹脂、着色剤、離型剤を含有するトナー粒子と無機微粒子とを少なくとも有し、該トナー粒子は開始剤として、下記一般式(I)(R1〜R4は炭素数1
〜6のアルキル基であり、お互いに同じであっても異なっていても良い)で表される低分
子量のパーオキシエステル系化合物のうち1種又はそれ以上を使って重合法により作成されたものであり、トナー粒子1個に4.9×10-4Nの荷重をかけたときの塑性変位量/粒径×100をX、弾性量/粒径×100をYとしたときに1.5≦X/Y≦2.5、10.0≦X+Y≦20.0の両方の
関係式を満たす事を特徴とするトナーや少なくとも1つは上記トナーを使用することを特徴とする画像形成方法によって達成される。
ことが出来る。
ときの塑性変位量/粒径×100をX、弾性量/粒径×100をYとしたときに1.5≦X/Y≦2.5
、10.0≦X+Y≦20.0の両方の関係式を満たす事を特徴とする非磁性一成分現像剤や少なく
とも1つは上記非磁性一成分現像剤を使用することを特徴とする画像形成方法を用いることにより、トナーの耐久劣化による現像スジ、トナー飛散、画像ボソ、低温低湿下での濃色薄、高温高湿下でのかぶり等の画像欠陥を改善することが出来ることを見出し、本発明に至った。
<本発明の非磁性一成分現像剤(以下、本発明のトナーともいう)>
本発明のトナーは、少なくとも結着樹脂、着色剤、離型剤を含有するトナー粒子と無機微粒子とを少なくとも有し、該トナー粒子は開始剤として下記一般式(I)で表される化合物(R1〜R4は炭素数1〜6のアルキル基であり、お互いに同じであっても異なっていても良い)のうち1種又はそれ以上を使って重合法により作成されたものであり、トナー粒子1個に4.9×10-4Nの荷重をかけたときの塑性変位量/粒径×100をX、弾性変位量/粒径×100をYとしたときに1.5≦X/Y≦2.5、10.0≦X+Y≦20.0の両方の関係式を満たす事を特徴
とする。
ム、チタン酸ストロンチウム、チタン酸バリウム等の複合金属酸化物粉体等、ホウ素、珪素、チタニウム、バナジウム、ジルコニウム、モリブデン、タングステン等の炭化物、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム等の炭酸塩、硫酸塩、燐酸塩等を挙げることが出来る。この中でも流動性向上のためにはシリカ粉体が好ましく(特にシリカ微粒子が好ましい)、これをトナー表面に含有させることが好ましい。
本発明に用いられるシリカ微粒子は、必要に応じて、疎水化、摩擦帯電性の制御などの目的のために、シランカップリング剤、有機ケイ素化合物等の処理剤で表面処理されていても良く、その方法も公知の方法が用いられ、シリカ粒子と反応あるいは物理吸着する処理剤で表面処理される。
或いは適当な溶剤にシリコーンオイルを溶解或いは分散させた後、無機微粉体を加えて混合し、溶剤を除去する方法でも良い。また、本発明に使用されるシリコーンオイルとしては公知のものが用いられ、例えばジメチルシリコーンオイル、メチルフェニルシリコーンオイル、α−メチルスチレン変性シリコーンオイル、クロムフェニルシリコーンオイル、フッ素変性シリコーンオイル等が用いられる。
ノ酸誘導体等が挙げられる。
これら上記外添剤の使用量としては、トナー粒子100質量部に対して外添剤が0.1〜5.0質量部であり、好ましくは0.5〜3.0質量部であることが好ましい。
まず重合性単量体中に、離型剤としてのワックス、極性樹脂、着色剤、荷電制御剤、重合開始剤、その他の添加剤を加え、ホモジナイザー、超音波分散機等によって均一に溶解または分散せしめた単量体系を、分散安定剤を含有する水相中に通常の撹拌機またはホモジナイザー、ホモミキサー等により分散せしめる。この際、好ましくは単量体液滴が所望の現像剤粒子のサイズを有するように、撹拌速度、時間を調整し造粒する。その後は、分散安定剤の作用により、粒子状態が維持され、且つ粒子の沈降が防止される程度の撹拌を行なえばよい。重合温度は40℃以上、一般的には50℃〜90℃の温度に設定して行なうのがよい。また、重合反応後半に昇温してもよく、さらに、現像剤定着時の臭いの原因等になる未反応重合性単量体、副生成物等を除去するために、反応後半または反応終了時に一部水系媒体を留去してもよい。反応終了後、生成した現像剤粒子を洗浄、濾過により回収し乾燥する。懸濁重合法においては、通常単量体系100質量部に対して水300質量部〜3000質量部を分散媒として使用するのが好ましい。
上記極性樹脂は、使用しなくても構わないが、使用するときは結着樹脂成分100質量部
に対して極性樹脂が0.1〜30質量部であり、好ましくは1〜20質量部であることが好ましい。
る硫黄原子量の好適な範囲を規定することが可能である。具体的には、X線光電子分光分析により測定されるトナー表面に存在する炭素元素の含有量(A)に対する結合エネルギー166〜172eVにピークトップを有する硫黄元素の含有量(E)の比(E/A)が0.0003〜0.0050の範囲が好ましく、用いられる酸化鉄の平均粒径や、結着樹脂中に含まれる硫黄原子量、用いられる硫黄原子を有する重合体量により好適な範囲に制御することが可能である。0.0003未満では十分な帯電量を得られない傾向が強まり、0.0050を超えると帯電量の湿度依存性が得られにくくなる。
使用装置:PHI社製 1600S型 X線光電子分光装置
測定条件:X線源 MgKα(400W)
分光領域 800μmφ
本発明では、測定された各元素のピーク強度から、PHI社提供の相対感度因子を用いて表面原子濃度を算出した。
本測定はトナーを超音波洗浄し、トナー粒子表面に付着している外添剤を除去した後、磁気力にて分離し、乾燥し測定することが好ましい。
オキシピバレート、t-ブチルパーオキシイソブチレート、t-ブチルパーオキシアセテート、t-ブチルパーオキシベンゾエート等が挙げられる。
これらの分散剤は、重合性単量体100質量部に対して0.2〜2.0質量部を使用するのが好ましい。
には、次の様なものが挙げられる。
これら着色剤は、単独で、あるいは組み合わせて使用することができ、通常、電子写真特性的観点、及び透過性の観点から、結着樹脂成分100質量部に対して、0.1〜30
質量部、好ましくは1.0〜20質量部で使用される。
上記ゴム成分や熱可塑性エラストマーの使用量は、結着樹脂成分100質量部に対して0.01〜50質量部であり、好ましくは0.05〜30質量部である。
部である。
径×100をX、弾性変位量/粒径×100をYとしたときに1.5≦X/Y≦2.5、10.0≦X+Y≦20.0の両方の関係式を満たす事を特徴とする。
本発明のトナーにおいて、上記X/Yの値はトナーの弾性を表し、数値が小さい程弾性が
あることを表す。X/Yの値が1.5未満の場合、弾性が強い為に連続印刷によるトナー劣化には非常に強いが、記録材上に定着させたときにグロスが出にくく、数値が小さすぎる場合には記録材上に定着が出来なくなってしまう。X/Yの値が2.5より大きいときには記録材上のグロスが出やすく、より低い温度で定着出来るというメリットがあるが、連続印刷によるトナー劣化がし易くなって、現像スジやカブリ、オフセットが発生しやすくなる。上記X/Yの値のより好ましい範囲は1.7以上2.3以下である。
いほど軟らかいことを表す。X+Yの値が10.0未満の場合、トナー粒子が硬いためにトナー
劣化は抑制されるが、記録材上のグロスが出にくく、トナー割れによるトナー飛散やカブリが悪化し易い。数値が小さすぎる場合には記録材上に定着が出来なくなってしまう。反対にX+Yの値が20より大きい場合、記録材上のグロスが出やすく、より低い温度で定着出
来るというメリットがあるが、連続印刷によるトナー劣化がし易くなって、現像スジやカブリ、オフセットが発生しやすくなる。上記X+Yの値のより好ましい範囲は11以上16未満
である。そして、これらX/Y、X+Yは双方とも上記条件を満たす必要があり、これを満たさない場合は高グロスを確保しつつトナー劣化を抑制する事が難しくなってしまう。
本発明において、トナーの塑性変位量、弾性変位量の測定は(株)エリオニクス社製 超微小硬度計ENT1100を用いて測定した。使用圧子は100μm×100μm四方の平圧子を用い、測定環境は27℃,湿度60%で測定した。最大荷重4.9×10-4Nに対し、0.98×10-5N/secのスピードで荷重を掛ける。最大荷重に到達後、0.1secの間、その荷重で放置する。その時に変位している量を最大変位量とし、さらに最大荷重を経て0.98×10-5N/secのスピードで除荷し、荷重が0になったときの変位量を塑性変位量とした。弾性変位量は最大変位量から塑性変位量を引いた値とした。
測定は装置付帯の顕微鏡を覗きながら測定用写真画面(横幅:160μm 縦幅:120μm)にトナーが1粒で存在しているもの選択する。変位量の誤差を極力無くすため、トナー粒径が7μm前後のものを選択して測定する。なお、測定に際しては測定用写真画面から任意のトナーを選択するが、トナー粒径の測定手段は超微小硬度計ENT1100付帯のソフトを用いて測定した。測定データに関しては任意の粒子100個を選んで測定し、測定結果の最大値、最小値のものそれぞれ10個は除いて残り80個をデータとして使用し、その80個の平均から塑性変位量、弾性変位量を求めた。
本発明のトナーにおいて、該トナーの平均円形度は0.960〜0.995の範囲が好ましい。トナーの平均円形度が0.960未満であるとカブリやトナー飛散、画像濃度薄が劣る。逆にトナーの平均円形度が0.995より大きくなると帯電部材汚染やクリーニング不良、トナー飛散が悪くなり好ましくない。トナーの平均円形度に関しては0.970以上0.990以下が上記弊害に対して、より好適に用いられる。
該平均円形度は、トナー粒子の粒度分布の分割点iでの円形度(中心値)をci、頻度をfciとすると、次式(II)から算出される。
(式III)円形度=粒子像と同じ投影面積を持つ円周長/粒子投影像の周囲長
ここで、「粒子投影面積」とは二値化されたトナー像の面積であり、「粒子投影像の周囲長」とは前記トナー像のエッジ点を結んで得られる輪郭線の長さと定義する。円形度はトナーの凹凸の度合いを示す指標であり、トナーが完全な球形の場合に1.00を示し、表面形状が複雑になる程、円形度は小さな値となる。
(式IV)円相当径=(粒子投影面積/π)1/2×2
タを用いてトナーの平均円形度を求める。
本発明の方法は、静電潜像担持体上に形成された静電潜像を、前記静電潜像担持体と一定間隔を保った現像剤担持体に直流電圧を重畳した交流電圧を印加することによって、該現像剤担持体上の非磁性一成分現像剤により現像する画像形成方法であって、本発明のトナーを少なくとも1つを使用することを特徴とする。
また、本発明の方法は上記非磁性一成分現像剤において、少なくとも1色以上の現像剤に硫黄原子を有する結着樹脂が含有されていることを特徴とする。
あると電界が現像剤担持体から潜像保持体へリークし易くなり、潜像を現像することが難しくなる。また、500μm以上であるとトナーがドラムに飛翔し難くなり、画像濃度薄やトナー飛散、掃き寄せが悪化しやすくなる傾向がある。
が現像ローラに供給可能な状態であることを指し、ドラムや現像ローラがそれぞれ着脱可能でも、一体構成でも、現像時に前記のように配置されていれば良い。
。ドラム25と、該ドラムに接触する不図示のローラ状帯電付与部材を有し、該ローラ状部材に直流電圧を印加することにより前記ドラム25表面を一定電位に帯電処理する帯電手段と、帯電処理された前記ドラムに静電潜像を記録する露光手段(不図示)と、前記ドラム25上の静電潜像を、前記ドラム25と一定間隔α(SDギャップ)を保った現像ローラ24に直流電圧を含む交流電圧(バイアス)26を印加することによって、該現像ローラ24上のトナーにより現像処理する現像手段とを有する。トナー容器21には非磁性一成分トナーTが充填されていて、トナー供給ローラ22によって現像ローラにトナーを供給し、ブレード23によって均一に帯電され、現像ローラ24に薄く均一にコートされて現像に供される構成になっている。そして現像ローラ上の現像残トナーはトナー供給ローラ22によって剥ぎ取られ、新規に現像ローラにトナーが供給されるようになっている。
おける非磁性一成分ジャンピング現像を実現できる構成のものであれば好適に使用する事が可能である。
からなる基材を発泡させ、導電性を付与した発泡弾性体によるトナー供給ローラ等が好適に用いられる。このトナー供給ローラの現像ローラに対する当接幅としては、1〜8mmが好ましく、また現像ローラに対してその当接部において相対速度を持たせることがより好ましい。
耐久後半の「現像スジ」に関しては、本発明者は以下のように考えている。これは文字通り画像を多量に印刷したときに、トナーが劣化する為に発生する現像スジである。トナーの劣化とは主にトナー表面に付着している外添剤がトナー粒子に埋め込まれることによって起こるもので、この事によってトナー粒子の帯電性や流動性が落ち、トナーがブレードに融着し易くなる事により発生すると考えられる。
ものであり、トナー粒子1個に4.9×10-4Nの荷重をかけたときの塑性変位量/粒径×100をX、弾性変位量/粒径×100をYとしたときに1.5≦X/Y≦2.5、10.0≦X+Y≦20.0の両方の
関係式を満たす事によって改良した。
/粒径×100をX、弾性変位量/粒径×100をYとしたときに、1.5≦X/Y≦2.5かつ10.0≦X+Y≦20.0の関係式双方を満たす事によって高グロスを保ちつつ耐久劣化を抑える事が可能になった。この値はトナー粒子内部の分散状態にも大きく影響される為、開始剤を変えるだけでも、トナー内部に対する分散、可塑化効果が変わる為に大きく変動することもあり、また、反応温度や反応条件でもこの値のバランスが崩れるときもある。
還流管,撹拌機,温度計,窒素導入管,滴下装置及び減圧装置を備えた加圧可能な反応容器に、溶媒としてメタノール250質量部、2−ブタノン150質量部及び2−プロパノール100質量部、モノマーとしてスチレン82質量部、アクリル酸2−エチルヘキシル10質量部、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸8質量部を添加して撹拌しながら還流温度まで加熱した。重合開始剤であるt−ブチルペルオキシ−2−エチルヘキサノエート1質量部を2−ブタノン20質量部で希釈した溶液を30分かけて滴下して5時間撹拌を継続し、更にt−ブチルペルオキシ−2−エチルヘキサノエート1質量部を2−ブタノン20質量部で希釈した溶液を30分かけて滴下して、更に5時間撹拌して重合を終了した。さらに、温度を維持したまま脱イオン水を500質量部添加し、有機
層と水層の界面が乱れないように毎分80〜100回転で2時間撹拌した後に、30分静置し分層した後に、水層を廃棄し有機層に無水硫酸ナトリウムを添加し、脱水した。
イオン交換水400質量部に、0.1M−Na3PO4水溶液450質量部を投入し、50℃に加温した後、TK式ホモミキサー(特殊機化工業製)を用いて、10,000rpmにて撹拌した。これに1.0M−CaCl2水溶液68質量部を添加し、リン酸カルシ
ウム塩を含む水系媒体を得た。
一方、
スチレン 80質量部
n−ブチルアクリレート 19質量部
C.I.ピグメントブルー15:3 5質量部
極性重合体 1質量部
飽和ポリエステル 10質量部
(酸価10mgKOH/g,GPCにより測定されるピーク分子量(Mp)11,000)
エステルワックス(DSCのメインピーク=66℃) 12質量部
サリチル酸アルミニウム化合物 1質量部
(ボントロンE−88:オリエント化学社製)
ジビニルベンゼン(以下、DVBともいう) 0.05質量部
ポリスチレン-ポリ(エチレン/プロピレン)ブロック共重合体
(以下、SEPともいう)(セプトン2003:クラレ社製)
0.05質量部
ト5.5質量部を溶解し、重合性単量体組成物を調製した。
その後、パドル撹拌翼で撹拌しつつ、5時間経過時に昇温速度40℃/Hrで80℃に昇温し5時間反応させた(反応温度2)。重合反応終了後、減圧下で残存モノマーを留去
し、冷却後、塩酸を加えpHを1.4にし、6時間撹拌することで燐酸カルシウム塩を溶解した。
この後、ろ過、イオン交換水による水洗、乾燥をして、トナー粒子aを得た。このトナー粒子100質量部に対し、疎水性シリカ微粉体(アエロジル社製R972)1.5質量部、酸化チタン(平均一次粒径0.27μm、ルチル型)0.1質量部をヘンシェルミキサー(三井鉱山社製)で5分間乾式混合して、本発明のトナーAとした。表1にトナーの
物性値を示す。
スチレン−アクリル酸ブチル共重合体(開始剤:t-ブチルパーオキシピバレート)
(重量平均分子量(Mw):10万 数平均分子量(Mn):6000
St/BA:80/20 融点(Tm):125℃)
100質量部
C.I.ピグメントブルー15:3 5質量部
ステアリン酸ステアリルワックス(DSCのメインピーク=60℃) 10質量部
サリチル酸アルミニウム化合物 2質量部
(ボントロンE−88:オリエント化学社製)
極性重合体 1質量部
ポリスチレン-ポリ(エチレン/プロピレン)ブロック共重合体(SEP)
(セプトン2003:クラレ社製) 0.05質量部
評価機として、LBP−2510(キヤノン社製)を以下のように改造したものを使用した。評価機の現像器構成に関してはオリジナルのカートリッジに対して図1のように、現像ローラ24上に装着されている帯電補助ローラ(不図示)を外し、トナーAを200g充填した。また、現像ローラの左右についているコロの直径を大きいものに変更し、現像ローラとドラム間のSDギャップを270μmとした。更に、現像ローラには直流と交流の重畳電圧をかけ、ジャンピング現像を行った。また、そのときの交番電界はピーク間の電圧で1800V、周波数3000Hzで行った。また現像ローラは、十点平均表面粗さRz(μm)=7.5、中心線表面粗さRa(μm)=0.5(JIS B0601−1994)の、アルミ素管に樹脂コートしたものを使用した。
尚、試験評価時のイエロートナーは、トナーAの製造例における着色剤をC.I.ピグメントイエロー17に代えたものを用い、マゼンタトナーはトナーAの製造例における着色剤をC.I.ピグメントレッド122に代えたもの、ブラックトナーはトナーAの製造例における着色剤をカーボンブラック(デグサ社:Printex L6)に代えたものをトナーAの製造例におけるシアントナーAと同様に作製し、同時に評価した。以下、トナーB以降も同様に色材を変更して4色作製して同時評価を行った。
結果を表2に示す。
(1)画像ボソ
A:非常に良好 全く発生せず
B:良好 ぼそぼそ感は認められるものの、目視で違和感の無いもの
C:やや難あり 見れば分かるもの
D:使用不可 画像がまだら状のもの
A:非常に良好 全く発生せず
B:良好 目視でかすかなスジ状ムラがあるもの
C:やや難あり 目視で1〜2本の軽微なスジがあるもの
D:使用不可 数本の濃いスジがあったり、軽微ではあっても多数のスジがあるもの
A:非常に良好 全く飛散せず
B:良好 少し飛散している(見にくいレベル)
C:やや難あり トナーが飛散しているのが直ぐに確認できるレベル
D:使用不可 現像カートリッジ周辺にトナーが飛散している
「REFLECTMETER MODEL TC−6DS」(東京電色社製)により測定したプリントアウト画像の白地部分の白色度(反射率Ds(%))と転写紙の白色度(平均反射率Dr(%))の差から、カブリ濃度(%)(=Dr(%)−Ds(%))を算出し、耐久評価終了時の画像カブリを評価した。フィルターは、シアンの場合はアンバーライト、イエローの場合はブルー、マゼンタ及びブラックではグリーンフィルターを用いた。
A:非常に良好 0.5%未満
B:良好 0.5%以上、1.5%未満
C:やや難あり 1.5%以上、3.0%未満
D:問題あり 3.0%以上
通常の複写機用普通紙(75g/m2)の転写材を用いて、画出し試験においてベタ画
像を出力し、その濃度を5点平均で測定することにより評価した。尚、画像濃度は「マクベス反射濃度計 RD918」(マクベス社製)を用いて、原稿濃度が0.00の白地部分の画像に対する相対濃度を測定した。
A:非常に良好 1.40以上
B:良好 1.30以上、1.40未満
C:やや難あり 1.10以上、1.30未満
D:使用不可 1.10未満
通常の複写機用普通紙(75g/m2)の転写材を用いて、画出し試験においてベタ画
像を出力し、その濃度を5点平均で測定することにより評価した。尚、本発明においてグロスの程度を表す光沢度は、JIS Z 8741(鏡面光沢度測定方法)、JIS K 7105(プラスチックの光学的特性試験方法)に記載されている規定に基づいて、ハンディ光沢計グロスメータPG−3D(日本電色工業製)を用いて光の入射角75度の条件で測定した値である。
A:非常に良好 40以上、55未満
B:良好 25以上、40未満
C:やや難あり 10以上、25未満
D:問題あり 10未満
ジビニルベンゼン(DVB)を0.1質量部にし、SEPを添加しなかった事以外は実施例1と同様にしてトナーBを作成し、実施例1と同様に評価した。結果は表2に示す。
反応温度1の反応温度を63℃にしたこと以外は実施例1と同様にしてトナーCを作成し
、実施例1と同様に評価した。結果は表2に示す。
SEPを0.1質量部にしたこと以外は実施例1と同様にしてトナーDを作成し、実施例1と同様に評価した。結果は表2に示す。
反応温度1の反応温度を63℃にしたこと以外は実施例4と同様にしてトナーEを作成し、実施例1と同様に評価した。結果は表2に示す。
トナー粒子aをスプレードライヤーで200℃の気相中に分散させることより形状を調整したこと以外は実施例1と同様にしてトナーFを作成し、実施例1と同様に評価した。結果は表2に示す。
硫黄原子を含有する結着樹脂を使用しなかったこと以外は実施例2と同様にしてトナーGを作成し、実施例1と同様に評価した。結果は表2に示す。
重合開始剤としてt-ヘキシルパーオキサイドを使用したこと以外は実施例2と同様にしてトナーHを作成し、実施例1と同様に評価した。結果は表2に示す。
トナーGのブラックトナーとトナーAのイエロートナー、マゼンタトナー、シアントナ
ーの4色で評価した事以外は実施例1と同様にして評価した。結果は表2に示す。
トナーHのブラックトナーとトナーGのイエロートナー、マゼンタトナー、シアントナーの4色で評価した事以外は実施例1と同様にして評価した。結果は表2に示す。
重合開始剤としてt-ブチルパーオキシネオデカネートを使用し、反応温度1の反応温度を55℃にしたこと以外は実施例1と同様にしてトナーIを作成し、実施例1と同様に評価
した。結果は表2に示す。
重合開始剤としてt-ブチルパーオキシ-2-エチルヘキサノエートを使用し、反応温度1
の反応温度を81℃にしたこと以外は実施例1と同様にしてトナーJを作成し、実施例1と
同様に評価した。結果は表2に示す。
重合開始剤として2,2’-アゾビス(2,4-ジメチルバレロニトリル)を使用したこと以外
は実施例1と同様にしてトナーKを作成し、実施例1と同様に評価した。結果は表2に示す
。
SEPを1質量部使用したこと以外は実施例1と同様にしてトナーLを作成し、実施例1
と同様に評価した。結果は表2に示す。
ジビニルベンゼンを0.5質量部使用したこと以外は実施例1と同様にしてトナーMを作成し、実施例1と同様に評価した。結果は表2に示す。
SEPとジビニルベンゼンを共に使用せず、反応温度1の反応温度を65℃にしたこと
以外は実施例1と同様にしてトナーNを作成し、実施例1と同様に評価した。結果は表2に
示す。
トナーPを使用したこと以外は実施例1と同様にして評価した。結果は表2に示す。
21:トナー容器
22:トナー供給ローラ
23:ブレード
24:現像ローラ
25:ドラム
26:直流電圧を含む交流電圧(バイアス)
α:SDギャップ
Claims (4)
- 静電潜像担持体上に形成された静電潜像を、前記静電潜像担持体と一定間隔を保った現像剤担持体に直流電圧を重畳した交流電圧を印加することによって、該現像剤担持体上の非磁性一成分現像剤により現像する画像形成方法に使用される非磁性一成分現像剤であって、該非磁性一成分現像剤は、少なくとも結着樹脂、着色剤、離型剤を含有するトナー粒子と無機微粒子とを少なくとも有し、該トナー粒子は開始剤として下記一般式(I)で表される化合物(R1〜R4は炭素数1〜6のアルキル基であり、お互いに同じであっても異なっていても良い)のうち1種又はそれ以上を使って重合法により作成されたものであり、ト
ナー粒子1個に4.9×10-4Nの荷重をかけたときの塑性変位量/粒径×100をX、弾性変位量/粒径×100をYとしたときに以下の関係式を満たす事を特徴とする非磁性一成分現像剤
。
- 前記現像剤の平均円形度が0.960〜0.995であることを特徴とする請求項1に記載の非磁性一成分現像剤。
- 静電潜像担持体上に形成された静電潜像を、前記静電潜像担持体と一定間隔を保った現像剤担持体に直流電圧を重畳した交流電圧を印加することによって、該現像剤担持体上の非磁性一成分現像剤により現像する画像形成方法であって、前記非磁性一成分現像剤に、請求項1または2に記載の非磁性一成分現像剤を少なくとも1つを使用することを特徴としたフルカラーの画像形成方法。
- 前記非磁性一成分現像剤において、少なくとも1色以上の現像剤に硫黄原子を有する結着樹脂が含有されていることを特徴とする、請求項3に記載のフルカラーの画像形成方法。
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