JP2006139168A - 画像形成装置 - Google Patents

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聡 西田
Shigetaka Kurosu
重隆 黒須
Hiroshi Morimoto
浩史 森本
Mikihiko Takada
幹彦 高田
Kazuteru Ishizuka
一輝 石塚
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Abstract

【課題】 無端ベルト状中間転写体上に形成されたトナー像を転写材上に二次転写させるとき、プレ転写による散りだけでなく、例えば転写材の剛度や二次転写角度等に起因する後端散り及び横線散りを起こすことのない、鮮明なハードコピー画像が安定して作成できる画像形成装置を提供する。
【解決手段】 ベルト状中間転写体上に形成されたトナー像を転写材上に転写して画像形成を行う画像形成装置であって、前記ベルト状中間転写体の転写位置に前記転写材を案内する進入ガイド板を有し、該進入ガイド板は、上ガイド板と下ガイド板とを有するものであって、
該上ガイド板は、該ベルト状中間転写体の搬送方向に対して斜めに配置されるとともに、先端部にシート部材を有する、ことを特徴とする画像形成装置。
【選択図】 図2

Description

本発明は、無端ベルト状中間転写体上に形成されたトナー像を転写材上に二次転写するとき、トナーの散りによる画像の乱れを起こすことなく二次転写を行う画像形成装置に関する。
無端ベルト状中間転写体上のトナー像を転写材上に転写させる方法としては、先ず、トナー像を保持した無端ベルト状中間転写体と転写材の先端部とを密着させて、その後で二次転写ローラまたはバックアップローラに電界を印加させることにより、トナー像を転写材上に転写させる方法が一般的に採られている。
この方法では、搬送方向側のニップ長を大きくすることで、転写材のニップ開始後でも余裕をもって電界の印加が行えるようになるので、プレ転写による散りを発生させることのない良好な転写が行える。すなわち、無端ベルト状中間転写体を介して転写材の先端部を先ず容易に、バックアップローラと二次転写ローラに挟み込む様な構成となるので、転写材が無端ベルト状中間転写体に接触しにくくなり、転写材はバックアップローラや二次転写ローラに沿うように搬送される。
しかしながら、この方法ではニップによる転写材の撓みが大きく、転写材の後端が上ガイド板を離脱したときの挙動が不安定になるため、後端散りと呼ばれる画像不良を発生させやすい。このことを図5の二次転写位置に搬送される転写材の挙動を示す模式図を用いて説明する。図5では、プレ転写の発生を防ぐために二次転写角度θを90度以下にしている。この構成で転写材を搬送させると、転写材後端が進入ガイド板510の上ガイド板512を抜けた直後、後端がベルト状中間転写体70に当たり衝撃を与えてしまうためベルト状中間転写体70上に形成されたトナー像を乱してしまうことにより、後端散りが発生する。同時に、ベルト状中間転写体に与えられた衝撃による横線散りの発生も確認された。
この現象は、特に、二次転写角度θが90度以下で、かつ、二次転写位置における転写材の搬送経路が、十分なニップ量のため湾曲している場合に顕著に現れる。さらに、転写材の中でもはがきの様な厚手のものを搬送するケースで顕著に発生した。後端散り及び横線散りによる画像不良を図4の模式図に示す。
この様な後端散りや横線散り、あるいは、プレ転写による散りなど、トナー像を転写材上に転写する際に起こる画像乱れの対策はこれまで種々検討されてきた。例えば、後端部の密着性を向上させる技術として、回転可能な転写進入ガイド板を用いることにより後端部の密着性を保持しながら転写材の搬送性を確保させたもの(例えば、特許文献1参照)や、感光体にはいる転写材をレジストローラにて位置制御を確実にして転写材のたるみを除き、転写材の撓みによる障害を避けるようにしたもの(例えば、特許文献2参照)などがある。しかしながら、特許文献1及び特許文献2が感光体ドラム上に形成されたトナー像を転写する場合のものであるように、無端ベルト状の中間転写体上に形成されたトナー像を転写材上に転写するものとは構成の異なるものであり、これらの技術をそのまま適用できるものではなかった。
特開平5−313513号公報 特開2000−123377号公報
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、無端ベルト状中間転写体上に形成されたトナー像を転写材上に転写させる時に、後端散りや横線散り、さらには、プレ転写による散りなどの画像乱れを発生させることのない画像形成装置を提供することを目的とする。特に、はがきの様な剛度の高い腰のある転写材を搬送させてもこれらの画像乱れを発生させることのない画像形成装置を提供することを目的とする。
この目的は次の技術手段(1)〜(9)の何れかによって達成される。
(1)ベルト状中間転写体上に形成されたトナー像を転写材上に転写して画像形成を行う画像形成装置であって、前記ベルト状中間転写体の転写位置に前記転写材を案内する進入ガイド板を有し、該進入ガイド板は、上ガイド板と下ガイド板とを有するものであって、
該上ガイド板は、該ベルト状中間転写体の搬送方向に対して斜めに配置されるとともに、先端部にシート部材を有する、ことを特徴とする画像形成装置。
(2)前記シート部材の厚さが、0.05mm以上0.14mm以下であることを特徴とする(1)項に記載の画像形成装置。
(3)前記シート部材の材質はポリエチレンテレフタレート(PET)であることを特徴とする(1)又は(2)項に記載の画像形成装置。
(4)前記上ガイド板には所定の電圧が印加されており、該上ガイド板に貼り付けられるシート部材が前記ベルト状中間転写体と対向する面は前記上ガイド板と同電位であることを特徴とする(1)項に記載の画像形成装置。
(5)前記トナー像を転写材に転写する転写手段は二次転写ローラ又はバックアップローラに電圧を印加して、且つ前記転写材及び前記ベルト状中間転写体を介して、前記二次転写ローラを前記バックアップローラに押圧して行うことを特徴とする(1)〜(4)項の何れか1項に記載の画像形成装置。
(6)前記上ガイド板及びそれに添付される前記シート部材に対向する前記ベルト状中間転写体の裏側には電気的に接地した部材が接触して設けられていることを特徴とする(1)〜(5)項の何れか1項に記載の画像形成装置。
(7)前記上ガイド板に添付される前記シート部材の剛度が通紙可能な転写材の最大剛度よりも小さいことを特徴とする(1)〜(6)項の何れか1項に記載の画像形成装置。
(8)前記転写材進入方向で、前記上ガイド板の先端からの前記シート部材の先端までの長さは前記転写材幅方向で、異なっていることを特徴とする(1)〜(7)項の何れか1項に記載の画像形成装置。
(9)前記上ガイド板の先端からの前記シート部材の先端までの長さは幅方向の中央部で5mm両端部に行くに従って小さくしたことを特徴とする(8)項に記載の画像形成装置。
請求項1では、上ガイド板と下ガイド板からなり先端部にシート部材を設けた進入ガイド板をベルト状中間転写体の搬送方向に対して斜め方向に配置することにより、転写材が二次転写位置に進入する時のプレ転写による散りの発生をなくし、かつ、後端散りや横線散りの発生もなくすことができるようになった。その結果、画像乱れのない鮮明なトナー画像を転写材上に形成することが可能になった。特に、はがきの様な腰のある転写材に画像形成を行った時も画像乱れのない良好なトナー画像を安定して形成することが可能になった。
また、請求項2に記載の発明によれば、シート部材の厚さを特定範囲にすることにより、請求項3に記載の発明によれば、シート部材の材質をポリエチレンテレフタレートにすることにより、上記効果をより安定かつ確実に発揮できることを見出した。
また、請求項4に記載の発明では、上記効果に加えて、上ガイド板とその先端部に設けられたシート部材の電位を同じレベルにすることでベルト状中間転写体方向への転写材の円滑な搬送が実現できるようになった。
また、請求項5に記載の発明では、上記効果に加えて、二次転写時にトナー像を転写分離する際に必要な電界を確保できるようにしたので、安定したトナー像の転写分離が確実に行えるようになった。
また、請求項6に記載の発明では、上記効果に加えて、無端ベルト状中間転写体上のトナー像を保持するための帯電電位が確保されることにより中間転写体上からトナーがこぼれずにトナー画像の品質を損ねることなく、安定した転写材との合流を可能にした。
また、請求項7に記載の発明では、上記効果に加えて、転写材及び上ガイド板上のシート部材の剛度のバランスを適度な関係にすることにより、転写材後端が上ガイド板から外れた時に転写材に衝撃がみだりに加わらないようになった。
さらに、請求項8及び9に記載の発明では、上記効果に加えて、転写材後端部が無端ベルト状中間転写体と接触するときに、なめらかに接触できるようになり、後端散りや横線散りによる画像乱れの発生を確実に防止できるようになった。
以下、本発明の実施の形態を説明する。なお、本欄の記載は請求項の技術的範囲や用語の意義を限定するものではない。また、以下の、本発明の実施の形態における断定的な説明は、ベストモードを示すものであって、本発明の用語の意義や技術的範囲を限定するものではない。
図1は、本発明に係る画像形成装置の実施の形態としてのカラー用の画像形成装置の概略構成図である。
この画像形成装置100は、タンデム構成のフルカラーの画像形成装置と称せられるもので、複数組の画像形成部10Y,10M,10C,10Kと、中間転写体のユニットとして無端ベルト状中間転写体ユニット7と、給紙搬送手段21及び定着器24とから成る。画像形成装置の本体Aの上部には、原稿画像読み取り装置SCが配置されている。
また、本体Aには支持レール82L、82Rを介して引き出し可能にした筐体8が設けられており、筐体8内には画像形成部10Y、10M、10C、10Kと、無端ベルト状中間転写体ユニット7が設けられている。なお、筐体8はプロセスカートリッジと呼ばれる本体Aから分離、交換可能な部材として用いるものであってもよい。
図1では、画像形成部10Y、10M、10C、10Kが垂直方向に縦列配置され、各画像形成部を構成する感光体1の左側方に無端ベルト状中間転写体ユニット7が配置されている。無端ベルト状中間転写体ユニット7は、ローラ71、72、73、74、76、77に巻き回された無端ベルト状中間転写体70、各画像形成部で形成されたトナー画像を無端ベルト状中間転写体70上に転写させる一次転写ローラ5Y、5M、5C、5K、無端ベルト状中間転写体70上に残存したトナーを除去するクリーニング手段6Aから構成される。次に、画像形成装置100で行われる画像形成について説明する。
イエロー色の画像を形成する画像形成部10Yは、ドラム状の感光体1Y、該感光体1Yの周囲に配置された帯電装置2Y、像露光手段3Y、現像器4Y、一次転写手段としての一次転写ローラ5Y、クリーニング手段6Yを有する。マゼンタ色の画像を形成する画像形成部10Mは、ドラム状の感光体1M、該感光体1Mの周囲に配置された帯電装置2M、像露光手段3M、現像器4M、一次転写手段としての一次転写ローラ5M、クリーニング手段6Mを有する。シアン色の画像を形成する画像形成部10Cは、ドラム状の感光体1C、該感光体1Cの周囲に配置された帯電装置2C、像露光手段3C、現像器4C、一次転写手段としての一次転写ローラ5C、クリーニング手段6Cを有する。黒色画像を形成する画像形成部10Kは、ドラム状の感光体1K、該感光体1Kの周囲に配置された帯電装置2K、像露光手段3K、現像器4K、一次転写手段としての一次転写ローラ5K、クリーニング手段6Kを有する。
中間転写体ユニットとしての無端ベルト状中間転写体ユニット7は、複数のローラにより巻回され、回動可能に支持された半導電性エンドレスベルト状の中間転写体としての無端ベルト状中間転写体70を有する。
画像形成部10Y,10M,10C,10Kより形成された各色の画像は、一次転写ローラ5Y,5M,5C,5Kにより、回動する無端ベルト状中間転写体70上に逐次転写されて、合成されたカラー画像が形成される。
給紙カセット20内に収容された記録媒体として用紙等の転写材Pは、給紙手段21により給紙され、複数の中間ローラ22A,22B,22C,22D、レジストローラ23を経て、二次転写手段としての二次転写ローラ5Aに搬送され、転写材P上にカラー画像が一括転写される。カラー画像が転写された転写材Pは、定着器24により定着処理され、排紙ローラ25に挟持されて機外の排紙トレイ26上に載置される。
一方、二次転写手段としての二次転写ローラ5Aにより転写材Pにカラー画像を転写した後、転写材Pを曲率分離した無端ベルト状中間転写体70は、クリーニング手段6Aにより残留トナーが除去される。
画像形成処理中、一次転写ローラ5Kは常時、感光体1Kに圧接している。他の一次転写ローラ5Y,5M,5Cはカラー画像形成時にのみ、それぞれ対応する感光体1Y,1M,1Cに圧接する。
二次転写ローラ5Aは、これを転写材Pが通過して二次転写が行われる時にのみ、無端ベルト状中間転写体70に圧接する。
このように感光体1Y,1M,1C,1K上に帯電、露光、現像によりトナー像を形成し、無端ベルト状中間転写体70上に各色のトナー像を一次転写して重ね合わせ、それを一括して転写材Pに二次転写し、定着器24で加圧及び加熱により固定して定着する。トナー像を無端ベルト状中間転写体70に転移させた後の感光体1Y,1M,1C,1Kは、クリーニング手段6Y,6M,6C,6Kで転写時に各感光体上に残された残留トナーを清掃した後、上記の帯電、露光、現像のサイクルに入り、次の像形成が行われる。
次に、本発明に係る画像形成装置について、更に詳細に説明する。
本発明の実施の形態例では具体的に、各感光体1Y,1M,1C,1Kは直径は60mmの有機感光体(OPC)であり、現像剤には2成分現像剤が用いられ、プロセススピードは220mm/sであり、中間転写体として無端ベルト状中間転写体70が採用されている。また、一次転写ローラは直径20mmのスポンジ(登録商標)製のローラであり、その抵抗値は1×107Ωであり、一次転写の転写制御は定電流制御を用いている。
また、二次転写ローラ5Aはゴムローラであり、それに電圧を印加するか、又は、バックアップローラ74に逆の電圧を印加するかして、無端ベルト状中間転写体70上のトナー画像を転写材Pに転写する。
この二次転写ローラ5Aと、それに転写材Pを送り込む転写進入ガイド板510と、無端ベルト状中間転写体70の関係の正面図は図2に示される。
転写進入ガイド板510には、下ガイド板511と上ガイド板512と該上ガイド板512の先端に貼付されたシート部材513を有する。下ガイド板511とそれに近接して搬送される無端ベルト状中間転写体70に対してほぼ12.4度、上ガイド板512はほぼ6.7度に配置されている。
この様に、本発明では進入ガイド板510を構成する上ガイド板512及び下ガイド板511は無端べルト状中間転写体70の搬送方向に対して斜めに交差角度を形成して配置される。また、図2では下ガイド板511と無端べルト状中間転写体70とで形成される交差角度を12.4°としたが、本発明では、好ましくは11°〜14°、より好ましくは、12°〜13°が特に良い。そして上ガイド板512と無端べルト状中間転写体70とで形成される交差角度を6.7°としたが、本発明では、好ましくは5°〜8°、より好ましくは、6°〜7°が特に良い。また、転写ローラ5A及びローラ74の各中心を通る中心線と無端ベルト状中間転写体70の交差角度即ち二次転写角度θは、図2では67.5°としているが、本発明では、90°以下が好ましく、より好ましくは、60°〜75°が特に好ましいことが確認されている。
本発明では、シート部材513を上ガイド板512の先端に有するものであるが、シート部材を上ガイド板512に固定する接着剤としては、上ガイド板512に電位を印加した時にシート部材513にも上ガイド板512と同等の電位が付与できる様にするため、導電性フィラー(金属や金属処理した粉粒)と樹脂と硬化剤などを混合した導電性接着剤が好ましい。
図2では、シート部材513と上ガイド板512に、例えば、直流−500Vの電位を印加することにより転写材Pの搬送を円滑に行えるようにしている。シート部材513に好ましく使用される材料としては、成形性やコスト面からポリエチレンテレフタレート(PET)が特に好ましく、表面にアルミニウムを蒸着させたものを使用することが好ましい。また、ポリエチレンテレフタレート以外にも、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、酢酸セルロースなどのシート成形性やフィルム成形性に優れた樹脂材料も使用可能である。
また、本発明では、シート部材513の厚みに着目したところ、その厚さが0.15mm未満の時に、より好ましくは、0.05mm以上0.14mm以下の時に本発明で見出された効果をより安定して発揮できることを確認した。
さらに、前記上ガイド板512及びそれに添付される前記シート部材513に対向する前記ベルト状中間転写体70の裏側には電気的に接地したガイド部材73Aが接触して設けられている。これによりトナー画像の帯電電位が一様に保持され、二次転写が円滑に行われる。
そして、前記上ガイド板512に添付される前記シート部材513の剛度が通紙可能な転写材の最大剛度よりも小さくしてある。これによって、転写材Pの後端がシート部材513を離れるとき、結果的に無端ベルト状中間転写体と転写材Pが衝撃を避ける形で軽く接触可能になる。
なお、本発明でいう剛度とは、紙のやわらかさを評価するもので、通常「こわさ」と呼ばれる紙の曲折に対する抵抗性を意味するものである。剛度(こわさ)は、例えば、前述のJIS−8143(紙のクラークこわさ試験機によるこわさ試験方法)などの剛度試験により評価される。
また、剛度(こわさ)は、理論上、紙厚の3乗に比例するといわれ、弾性係数にも比例する。さらに、水分含有量により変化する。一般に紙厚を厚くすると同時に“こわさ”が増大する。
また、無端ベルト状中間転写体70を巻回しているバックアップローラ74の中心と、無端ベルト状中間転写体70を介して二次転写するときニップする二次転写ローラ5Aのの中心とを結ぶ中心線が、前記転写進入ガイド板510に近接して搬送される無端ベルト状中間転写体70に対して張る角度、即ち二次転写角度θは67.5度にしてある。これによってニップされる転写材Pの搬送方向の長さ(ニップ量)は、従来用いられてきた図3に示すような90度以上の場合と異なり、大きくなる。
上記二次転写角度θが90度以上の場合には転写材が二次転写部に進入するよりも、無端ベルト状中間転写体70上のトナーが転写材Pに移動するプレ転写の方が速く、このとき、散りが発生することがある。本発明はこのような散りの発生を避けるため、上記二次転写角度を67.5度程度に低くし、且つバックアップローラ74に二次転写電圧を印加することによって、プレ転写による散りの発生が生じないようにした。
即ち、先ず二次転写ローラ5Aと無端ベルト状中間転写体70で転写材Pをニップし、その後二次転写電圧を印加して転写させるためプレ転写は起こらない。
このようにして、プレ転写によって起こっていた散りを解消することはできても、これに代わって、二次転写の角度を67.5度にしたことによって、前記後端散りが現れ、更に、それに伴い同時に起こる横線散りが新たに発生することになったが、本発明はそのような後端散り及び横線散りの現象を、前述のようにシート部材513を上ガイド板512に設けることによって解消したものである。
即ち、転写材Pの後端が、上ガイド板512の端部を離れた瞬間、転写材Pの後端が無端ベルト状中間転写体70を叩いて衝撃を与え、図5に示すように、そのとき転写位置から出かかる転写材P上のトナーが溶融して固化を始める直前に乱れて横線散りを生ずる。これは二次転写角度が小さくしてあることによってニップ量が大きくなり、転写材Pが剛度に逆らってかなり湾曲するので、転写材後端部の衝撃がその時の転写位置の出口にもろに伝わるためである。なお、後端散り及び横線散りが転写材Pに生ずる位置は図4の模式図に示すようになる。
またバックアップローラ74には二次転写電圧印加手段741で二次転写電圧が印加され、二次転写の役目が果たされる。ただし、バックアップローラ74に二次転写電圧が印加されるのは、転写材Pの先端部が二次転写ローラ5Aと無端ベルト状中間転写体70に確実にニップされてから行うのが好ましい。
二次転写の角度が90度以下で67.5度である図2に示す二次転写の機構をもった本発明の画像形成装置を用いて、上ガイド板512の先端に貼付するシート部材513の厚みを0.05、0.10、0.14mmに変化させ、先端張り出し長さを5mmにし、幅は210mmにして、表面にアルミニウム粉を蒸着させ、アルミニウム粉を蒸着後、市販のエポキシ樹脂製の導電性接着剤を用いて先端張り出し長が5mmとなる様に上ガイド板512に貼り付けたた場合と、図2で上ガイド板512に先端のシート部材513を省いた比較例の場合とで、表1に示す紙種、斤量、サイズの転写材をそれぞれ一万枚通紙させて、後端散り、横線散りの発生状態を評価した結果を同じく表1に示す。○印は発生なし、又は実用上問題のないレベル、×印は散りの発生が顕著に見られたものである。
Figure 2006139168
表1に示したものと同じ紙種、斤量、サイズでB、Dのものを用いて本発明の画像形成装置における、上ガイド板512の先端に貼付されるシート部材513の厚さを更に変化させて、後端散り及び横線散りの有無を調べた。上ガイド板512の先端に貼付されたシート部材513の厚さは表2に示すように、0.05〜0.14mmが良く、○印で表示される。しかし0.04mm及び0.15mmになると後端散りや横線散りらしきものが僅かに見られるが実用上は差し支えのない範囲のものと判断され、△で表示される。このとき、上ガイド板512の先端からの張り出し長さは約5mmにしてあり、幅は210mmにしてある。また、その張り出し長さは、全長に亘って5mmにしてある場合と、幅方向中央部で最大値5mmにしてあり、両サイドにゆくにしたがって次第に小さくなるようにしてある場合を試みたが両者とも良好であるが、後者の方がより好ましい。即ち、後者においては、転写材Pの後端がシート部材513を離れる過程が徐々に行われて、結果的に無端ベルト状中間転写体70と転写材Pが衝撃を避ける形で軽く接触可能になる。即ち、シート部材513の厚さを0.04mm及び0.15mmにしたときは、後端散りや横線散りらしきものが実用上は差し支えのない範囲で僅かに見られるが、後者の方はほぼ皆無に近い。何れにしてもシート部材513の厚みを0.05〜0.14mmにすることによって、図4に示すような、衝撃により同時に起こる後端散り及び横線散りの現象は共に避けられ安定した高画質の転写画像が得られる。
Figure 2006139168
本発明の画像形成装置の実施の形態としてのカラー用の画像形成装置を示す概略構成図である。 二次転写ローラ、バックアップローラ、無端ベルト状中間転写体、転写進入ガイド板の関係位置を示す正面図である。 従来の二次転写ローラ、バックアップローラ、無端ベルト状中間転写体、転写進入ガイド板の関係位置を示す正面図である。 転写材上の後端散り及び横線散りの現象を示す模式図である。 二次転写位置に搬送される転写材の進入ガイド板を抜けた瞬間の挙動を現す模式図である。
符号の説明
1Y,1M,1C,1K 感光体
5A 二次転写ローラ
70 無端ベルト状中間転写体
73 ローラ
73A ガイド部材
74 バックアップローラ
100 画像形成装置
510 転写進入ガイド部材
511 下ガイド板
512 上ガイド板
513 シート部材
541,741 二次転写電圧印加手段
P 転写材
θ 二次転写角度

Claims (9)

  1. ベルト状中間転写体上に形成されたトナー像を転写材上に転写して画像形成を行う画像形成装置であって、前記ベルト状中間転写体の転写位置に前記転写材を案内する進入ガイド板を有し、該進入ガイド板は、上ガイド板と下ガイド板とを有するものであって、
    該上ガイド板は、該ベルト状中間転写体の搬送方向に対して斜めに配置されるとともに、先端部にシート部材を有する、ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記シート部材の厚さが、0.05mm以上0.14mm以下であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記シート部材の材質はポリエチレンテレフタレート(PET)であることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記上ガイド板には所定の電圧が印加されており、該上ガイド板に貼り付けられるシート部材が前記ベルト状中間転写体と対向する面は前記上ガイド板と同電位であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記トナー像を転写材に転写する転写手段は二次転写ローラ又はバックアップローラに電圧を印加して、且つ前記転写材及び前記ベルト状中間転写体を介して、前記二次転写ローラを前記バックアップローラに押圧して行うことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記上ガイド板及びそれに添付される前記シート部材に対向する前記ベルト状中間転写体の裏側には電気的に接地した部材が接触して設けられていることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記上ガイド板に添付される前記シート部材の剛度が通紙可能な転写材の最大剛度よりも小さいことを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記転写材進入方向で、前記上ガイド板の先端からの前記シート部材の先端までの長さは前記転写材幅方向で、異なっていることを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記上ガイド板の先端からの前記シート部材の先端までの長さは幅方向の中央部で5mm両端部に行くに従って小さくしたことを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
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