JP2006139055A - 投写型表示装置 - Google Patents

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Kuniko Kojima
邦子 小島
Hiroshi Kida
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Abstract

【課題】 光学素子間の共役関係を損なわずに光学系を小型化することができ、明るく、照度ムラが少なく、コントラストの高い表示を行うことができる投写型表示装置を提供する。
【解決手段】 投写型表示装置は、照明光学系1と、反射型ライトバルブ2と、投写光学系3とを備えている。照明光学系1は、光強度均一化素子6と、リレーレンズ群7と、第1ミラー8と、第2ミラー9とを備えており、第2ミラー9により反射された光束が反射型ライトバルブ2の被照明面に入射する。第2ミラー9は、楕円反射面9bを有している。反射型ライトバルブ2の長手方向寸法Sと、第2ミラー9の楕円反射面9bを規定する楕円体11の長軸半径Aと短軸半径Bと離心率Eとの間には、以下の関係式(1)〜(3)が成立する。
A≧1.14×S・・・(1)
B≧1.11×S・・・(2)
E≧0.22×S・・・(3)
【選択図】 図1

Description

本発明は、スクリーン上に画像を投写する投写型表示装置に関し、より詳細には、ディジタル・マイクロミラー・デバイス(Digital Micro-mirror Device:以下DMDと略する。)や反射型液晶表示素子等により構成された反射型ライトバルブを用いた投写型表示装置に関する。
従来の投写型表示装置は、白色光源と、白色光源からの光束を集光する集光ミラーと、光束の集光位置に配置されたカラーフィルタと、カラーフィルタの透過光が入射するコンデンサレンズと、コンデンサレンズの射出光を反射する第1及び第2の折り返しミラーと、第2の折り返しミラーの反射光が入射する反射表示手段と、反射表示手段により形成された画像を拡大投影する投写レンズとを備えている(例えば、特許文献1参照)。投写型表示装置の小型化のため、第2の折り返しミラーは投写レンズの直下に配置されている。コンデンサレンズの光軸と投写レンズの光軸とは、上面視で直交している。
また、照明光束の強度分布を均一化する光強度均一化素子としてロッドレンズを用い、第2の折り返しミラーとして楕円ミラーを用いた投写型表示装置も提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2000−98272号公報(第3−4頁、図1,7) 特開2004−126410号公報(第4−5頁、図1,6)
ここで、投写型表示装置では、伝達光学系(リレーレンズ)の焦平面と投写レンズの入射側開口部とが共役関係にあること、及び、光強度均一化素子の出射端面と反射表示手段の入射面とが共役関係にあることが必要である。これらの共役関係を維持することができないと、反射表示手段上の照度が低下し、また照度分布が不均一になり、その結果、スクリーン上の明るさが低下し、照度ムラが発生する可能性がある。
近年、投写型表示装置の小型化が進むにつれ、光学系を小型化することが要求されているが、上記のように光学素子の数が少ない光学系を小型化すると、屈折角度や反射角度などが大きくなって収差を発生しやすくなるという問題がある。
特に、上記の特許文献1に記載された投写型表示装置では、第2の折り返しミラーの反射面が凹状の球面又は非球面であることから非同軸光学系となり、光学系の小型化に伴って収差が発生しやすく、上述した共役関係を確保することが難しくなる。その結果、スクリーン上の明るさが低下し、また照度ムラが発生するという問題がある。
また、収差が発生しやすくなることに起因して、反射表示装置からの出射光のうち出射角度が主光線と大きく異なる成分が増加し、これらの一部が不要光となるため、コントラストが低下するという問題がある。
本発明は、上述のような課題を解消されるためになされたもので、光学素子間の共役関係を維持しつつ光学系を小型化することができ、明るく、照度ムラが少なく、コントラストの高い表示を行うことができる投写型表示装置を提供することを目的とする。
本発明に係る投写型表示装置は、光源を含む照明光学系と、前記照明光学系によって照明される被照明面を有する反射型ライトバルブと、前記反射型ライトバルブにより形成された画像を投写する投写光学系とを備えたものである。前記照明光学系は、前記光源から射出された光束を集光する集光手段と、前記集光手段により集光された光束の当該光束断面内における強度分布を均一化する光強度均一化素子と、前記光強度均一化素子から射出された光束が入射するリレーレンズ群と、前記リレーレンズ群から射出された光束を反射する第1ミラーと、前記投写光学系に隣接して配置され、前記第1ミラーで反射された光束を前記反射型ライトバルブに向けて反射する第2ミラーとを備えている。前記第2ミラーで反射された光束が前記反射型ライトバルブの被照明面に入射し、さらに前記被照明面で反射された光束が前記投写光学系に入射するよう構成されている。前記第2ミラーは楕円反射面を有している。前記反射型ライトバルブの長手方向寸法Sと、前記第2ミラーの楕円反射面を規定する楕円体の長軸半径Aと、短軸半径Bと、離心率Eとの間には、以下の関係式(1)、(2)及び(3)が成立する。
A≧1.14×S・・・(1)
B≧1.11×S・・・(2)
E≧0.22×S・・・(3)
本発明によれば、光学系の小型化した場合の収差の発生を抑制することができ、これにより必要な光学素子間の共役関係を維持することができる。その結果、投写型表示装置の小型化を実現すると同時に、明るく、照度ムラが小さく、コントラストの高い表示を行うことが可能になる。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る投写型表示装置の基本構成を示す平面図である。なお、この図1に示す投写型表示装置の各構成部品の配置は、投写型表示装置を実際の使用状態において上方から見た配置、すなわち上面視における配置である。投写型表示装置は、反射型ライトバルブとしてのDMD素子2と、DMD素子2を照明する照明光学系1と、DMD素子2により形成された画像を図示しないスクリーンに投写する投写光学系3とを備えている。
照明光学系1は、光源ランプ4と、この光源ランプ4から射出された光束のうち特定の波長帯域の光束を透過させる回転型のカラーフィルタ5と、カラーフィルタ5の透過光の光束断面内における強度分布を均一化する光強度均一化素子6と、光強度均一化素子6から射出された光束が入射するリレーレンズ群7と、リレーレンズ群7から射出された光束をDMD素子2に向けて反射する第1ミラー8及び第2ミラー9とを有している。
光源ランプ4は、例えば白色光を射出する発光体4aと、この発光体4aの周囲に設けられた楕円面鏡4bとから構成されている。発光体4aは、楕円面鏡4bの第1焦点(第1中心)の近傍に配置されており、この発光体4aから射出された光束は、楕円面鏡4bの第2焦点(第2中心)の近傍に集光される。楕円面鏡4bの第1焦点と第2焦点とを通る軸線により、照明光学系1の光軸(照明光軸とする。)1aが規定される。
なお、光源ランプ4は図1に示した構成に限られず、例えば楕円面鏡4bに代えて放物面鏡を用いても良い。この場合には、発光体4aから射出された光束を放物面鏡により略平行化したのち、コンデンサレンズを用いて集光する(収束させる)ことができる。
カラーフィルタ5は、円盤状の部材を例えば扇状に3分割して、それぞれ赤、緑及び青の3つのフィルタ領域としたものである。赤、緑及び青の3つのフィルタ領域は、それぞれ赤色、緑色及び青色の各波長帯域に対応する光束のみを透過するものである。カラーフィルタ5は、照明光軸1aと略平行な軸線を中心として回転し、それぞれのフィルタ領域が光源ランプ4の照明光軸1aと平行で且つ楕円面鏡4bの第2焦点近傍に位置するように構成されている。このカラーフィルタ5を画像信号に同期して回転させることにより、赤色光、緑色光及び青色光が順に(フィールドシーケンシャルに)DMD素子2に照射される。
光強度均一化素子6は、カラーフィルタ5を透過した光束の当該光束断面図内における強度分布を均一化する(照度ムラを低減する)ものである。光強度均一化素子6の構成例としては、ガラス又は樹脂製の透明材料からなる四角柱状のロッドや、内面に反射鏡を設けた筒状部材(パイプ)を用いることができる。前者は透明材料の側端面(外部の空気との界面)での全反射作用を利用して光束を複数回反射させるものであり、後者は反射鏡での全反射作用を利用して光束を複数回反射させるものである。光強度均一化素子6が光束を複数回反射させる原理は、万華鏡の原理とほぼ同じと理解される。光強度均一化素子6の照明光軸1a方向における長さを十分に確保することにより、入射端面6aから入射して光強度均一化素子6内で複数回反射した光が出射端面6bの近傍に重畳照射され、出射端面6b近傍で略均一な強度分布が得られる。このようにして強度が均一化された光束は、リレーレンズ群7、第1ミラー8及び第2ミラー9を介してDMD素子2へと導かれ、DMD素子2を照射する。なお、光強度均一化素子6として、多数のレンズ素子を照明光軸1aと略直交する面内に配列したレンズアレイを用いてもよい。
図2は、光強度均一化素子6の出射端面6bから射出された光束の集光状態(収束状態)を模式的に示す図である。リレーレンズ群7、第1ミラー8及び第2ミラー9は、光強度均一化素子6の出射端面6bとDMD素子2の被照明面2bとが光学的に共役な関係になるよう構成されている。光強度均一化素子6の出射端面6bの対角寸法をhとし、DMD素子2の被照明面2bの対角寸法をHとすると、リレーレンズ群7、第1ミラー8及び第2ミラー9の合成結像倍率Mが、H/hとほぼ等しくなるように設計されている。
リレーレンズ群7は、1枚又は複数枚のレンズにより構成されるものであり、図1に示した構成例では、レンズ71,レンズ72及びレンズ73の3枚のレンズにより構成されている。なお、後述するように、レンズ71は、単独で第1レンズ群71を構成し、レンズ72及びレンズ73は第2レンズ群74を構成している。
DMD素子2は、各画素に対応する可動式のマイクロミラーを多数(例えば数十万個)平面的に配列したものであり、画素情報に応じて各マイクロミラーの傾角(チルト)を変化させるように構成されている。マイクロミラーの配列された面を基準面とすると、この基準面は照明光軸1aに対して平行である。また、DMD素子2は、各マイクロミラーを基準面に対して一定の方向に角度α(例えば12度)だけ傾けることにより、入射光束を投写光学系3に向けて反射する。DMD素子2は、またマイクロミラーを基準面に対して反対方向に角度αだけ傾けることにより、入射光束を投写光学系3から離れた位置に設けられた光吸収板(図示せず)に向けて反射する。一般的なDMD素子2の構成は、文献“L.H.Hornbeck,Prog.SPIE,vol.3013,pp.27-40 1997”に開示されている。
第1ミラー8は、反射面8aを有しており、リレーレンズ群7から入射した光束を第2ミラー9に向けて反射するよう、反射面8aの法線が照明光軸1aに対して傾斜している。この第1ミラー8の反射面8aにおいて、光強度均一化素子6の中心から射出された主光線が(リレーレンズ群7を介して)入射する位置を、交点8cとする。
第1ミラー8は、DMD素子2を照射する照明光束の断面形状及び照射位置を決定する作用を有するものであり、第1ミラー8の反射面は、平面、凹状の円筒面又は凹状の球面若しくは非球面で構成される。第1ミラー8の反射面を平面とした場合、DMD素子2を照射する照明光束の良好な断面形状を得るという効果は弱くなるが、最も安価に構成することができる。また、この場合、第1ミラー8の厚みを最も薄くできるため、DMD素子2や第2ミラー9との干渉を回避する上では有利である。
第1ミラー8の反射面を円筒凹面とした場合には、DMD素子2の被照射面2bに対する斜め方向の照射により生じ得る歪曲収差を良好に補正し、良好な照明光束の形状及び照射位置を実現することができる。また、第1ミラー8の反射面を凹状の非球面で構成した場合にも、DMD素子2の被照射面2bに対する斜め方向の照射により生じ得る歪曲収差を良好に補正し、良好な照明光束の形状及び照射位置を実現することができる。
図3は、本実施の形態1に係る投写型表示装置を、図1に示した線分III−IIIの矢視方向から見た図である。DMD素子2は、照明光軸1aよりも上方に配置されている。投写光学系3は、鏡筒3c内に図示しないレンズ群を配置したものであり、その入射側開口部3bがDMD素子2に略対向している。投写光学系3のレンズ群の光軸3aは、DMD素子2の被照明面2bの中心を通る法線2aに対して、平行でかつ上方に所定量ずれている。
第2ミラー9は、投写光学系3の下側に隣接して配置されている。第2ミラー9と投写光学系3の鏡筒3cとは、図3に円Dで示したように互いに干渉しあわない範囲で、できるだけ近接するように配置されている。第2ミラー9は、以下で詳述する楕円反射面9bを有している。第2ミラー9の楕円反射面9bにより反射された光束は、DMD素子2の被照明面2bにおいて反射され、投写光学系3の入射側開口部3bに入射する。
なお、図1に示すように、DMD素子2から投写光学系3までの光束の進行方向は、光源ランプ4から第1ミラー8までの光束の進行方向に対し(すなわち照明光軸1aに対し)、上面視で略直交している。また、DMD素子2の被照明面2bの法線2a及び投写光学系3の光軸3aは、いずれも照明光軸1aに対して上面視で略直交している。
上記略直交を大きく外れると、光源ランプ4、リレーレンズ群7、第1ミラー8、第2ミラー9、反射型ライトバルブ2及び投写光学系3を、互いの光路を遮らないように配置することが難しくなる。また、光源ランプ4の傾き角度は、約15度までが許容範囲内である。これ以上傾き角度が大きくなると明るさが低下し、また光源ランプ4のフリッカ現象を引き起こして良好な画像が得られなくなるためである。これらの理由より、照明光軸1aと、DMD素子2の被照明面2bの法線2a及び投写光学系3の光軸3aとのなす角γ(図1)は、90±5度であることが好ましい。
図4は、第2ミラー9の楕円反射面9bに関連する光学系の基本的な共役関係を説明するための図である。図4に示すように、光強度均一化素子6の出射端面6bから出射された光束は、光強度均一化素子6の作用により照明光軸1a方向に平行な方向を主光線とする光束となる。光強度均一化素子6の射出端面6bからの射出光は、リレーレンズ群7を透過して、リレーレンズ群7の焦平面10に一度集光される。その後光束は再び発散するが、第2ミラー9の楕円反射面9bで反射されることにより再び集光光束となり、DMD素子2を照射する。DMD素子2で形成された映像光は、投写光学系3の入射側開口部3bの中心に集光される。
図4において、第1ミラー8の反射面に関し、リレーレンズ群7の焦平面10の中心点に対応する鏡像点(すなわち第1ミラー8の反射面8aに関し、焦平面10の中心点と対称となる点)を、鏡像点11bとする。また、DMD素子2のマイクロミラーに関し、投写光学系3の入射側開口部3bの中心点に対応する鏡像点を、鏡像点11aとする。なお、鏡像点11aは、DMD素子2の多数のマイクロミラーを基準とするものであるため、完全な点とはならず、所定の小さな半径を有するエリアの中心付近に位置する。
第2ミラー9の楕円反射面9bは、鏡像点11aからの光を鏡像点11bに集光させるように作用する。すなわち、第2ミラー9の楕円反射面9bは、鏡像点11aと鏡像点11bとを焦点とするように設計された楕円体11の一部をなしている。これは、一方の焦点から発した光が他方の焦点に集光するという楕円体の性質によるものである。焦平面10の中心と投写光学系3の入射側開口部3bの中心とは、必ず共役関係になる。
次に、図4に示した共役関係に基づき、光学系を小型化すると共に、光学素子(リレーレンズ群7、第1ミラー8、第2ミラー9及びDMD素子2)の相互の干渉を回避し、かつ良好な照明光学系1の性能(光利用効率等)を確保するための、第2ミラー9の楕円反射面9bを規定する楕円体11の形状及び位置について説明する。
図5は、リレーレンズ群7、焦平面10、第1ミラー8、第2ミラー9及びDMD素子2の位置関係を説明するための図である。DMD素子2の寸法、及び、リレーレンズ群7の焦平面10と第1ミラー8との位置関係は、照明光学系1の良好な性能を得るためには非常に重要である。ここでいう照明光学系の性能とは、特に光利用効率(すなわち、どれだけ多くの光束をスクリーンに照射できるか)、及びスクリーン上での照度分布の均一性をいう。
ここで、DMD素子2は、照明光軸1aと略平行な方向に長手方向寸法(横方向寸法)Sを有している。照明光軸1aの方向において、リレーレンズ群7の焦平面10からDMD素子2の中心までの距離をL1とし、DMD素子2の中心から第1ミラー8の中心までの距離をL2とする。表1には、DMD素子2の長手方向寸法Sと、リレーレンズ群7の焦平面10からDMD素子2の中心までの距離L1と、DMD素子2の中心から第1ミラー8の中心(上述した交点8c)までの距離L2との組み合わせを変えた8つの照明光学系1の構成例(No.1〜8)を示す。また、図6には、表1に示した各構成例について、光利用効率と照度分布の均一性とを示す。
Figure 2006139055
なお、光利用効率は、光源ランプ4からの光出力を1とした場合のスクリーンへの到達光量の割合を示す値である。ここでは、光利用効率の値が0.48より小さい場合に、光利用効率が低いと判断する。また、照度分布の均一性は、スクリーンの中心部の照度分布に対する周縁部の照度分布の比率を示す値である。ここでは、照度分布の均一性が55%を下回ると、照度分布の均一性が低いと判断する。
図6において、構成例4,8では、光利用効率が0.48以上、照度分布の均一性が55%以上であり、良好な性能が得られると判断される。一方、構成例1,2,3,5,6,7については、光利用効率が0.48より小さく、若しくは照度分布の均一性が55%より小さく、又はその両方に該当し、良好な性能が得られていないと判断される。
表1と図6に示した結果から、以下のことが分かる。すなわち、焦平面10とDMD素子2の距離L1については、以下の関係式で表される範囲で、良好な性能が得られることが分かる。
0.7≦L1/S≦1.1
一方、DMD素子2と第1ミラー8との距離L2については、以下の関係式で表される範囲で、良好な性能が得られることが分かる。
0.8≦L2/S≦1.3
距離L1,L2のいずれについても、上記範囲外の場合には、光利用効率の低下、照度分布の均一性の低下、光学系の大型化、あるいは光線と光学素子との干渉を招く可能性がある。
一方、楕円体11における2つの焦点(上述した鏡像点)11a,11b間の距離をFとする。焦点11aは、DMD素子2に対して第1ミラー8から遠い側に配置され、焦点11bは、第1ミラー8に対してDMD素子2から遠い側に配置されているため、焦点11a,11b間の距離Fは、DMD素子2の中心から第1ミラー8の中心(上述した交点8c)までの照明光軸1a方向の距離L2以上であることが必要である(F≧L2)。
次に、楕円体11の長軸の向きと照明光軸1a等との関係について説明する。光学系の小型化を実現するためには、距離L1及び距離L2はできる限り小さくする必要がある。上述したように、照明光学系1の良好な性能が得られるのは、L1/Sが0.7〜1.1の範囲にあり、L2/Sが0.8〜1.3の範囲にあるときである。従って、照明光学系1の性能を確保しつつ最も小型化できる(すなわちL1,L2を最も小さくできる)のは、距離L1が0.7Sであり、距離L2が0.8Sの場合である。
図7に示すように、楕円体11の長軸11cと楕円体11の原点11dを通りDMD素子2の基準面と平行な直線12とのなす角度をθとする。図8に、当該角度θが0°となる場合(すなわち長軸11cと直線12が一致する場合)を示す。図8に示した構成では、楕円体11の短軸11eとDMD素子2の被照明面2bの中心を通る法線2aとは平行になる。但し、この光学系では、リレーレンズ群7からの光束を第1ミラー8で反射し、さらに第2ミラー9で反射した後DMD素子2へと導くようになっているため、楕円体11の短軸11eとDMD素子2の法線2aとは一致しない。すなわち、楕円体11の短軸11eは、図8に示すようにDMD素子2の法線2aよりも第1ミラー8側(図中右側)に位置している。
次に、角度θが0°の場合に光学系がとりうる最小の構成について説明する。上述したように、楕円体11の焦点11a,11b間の距離Fは、距離L2より大きい。また、距離L2の最小値は、(上述した関係式0.8≦L2/S≦1.3から)0.8Sである。従って、焦点11a,11b間の距離Fの最小値は、0.8S(すなわち、DMD素子2の長手方向寸法Sに0.8を乗じた値)である。
図9に、焦点11a,11b間の距離Fを0.8Sとした場合の構成例を示す。なお、図9では、光学系がとりうる最小の構成を示すため、ライトバルブ2が楕円体11の長軸11c上に配置された構成例を示す。ここで、楕円体11の焦点11a及び焦点11bを通って楕円体11の長軸11cに直交する2本の直線が、楕円体11の接線と交わる交点をそれぞれ9c,9dとする。楕円体の性質により、楕円体11の中心11dと交点9c,9dとをそれぞれ結ぶ線分11f,11gの長さは、楕円体11の長軸半径と一致する。
上述した図3において、DMD素子2の被照明面2bと投写光学系3の入射面3dとの距離をM1とし、DMD素子2の被照明面2bと第2ミラー9の反射面9bの中心との距離をM2とする。光学系を小型化する上では、光学素子同士の干渉(特に、第2ミラー9と投写光学系3の鏡筒3cとの干渉)を回避する必要がある。距離M1は投写光学系3のバックフォーカスに相当し、光学素子同士の干渉(または光学素子と光束との干渉)を回避できる範囲で距離M1のとりうる最小値は、1.07S(すなわち、DMD素子2の長手方向寸法Sに1.07を乗じた値)程度である。
また、距離M2については、第2ミラー9を投写光学系3よりDMD素子2側に近づけて配置すると(距離M2を距離M1より小さくすると)、リレーレンズ群7からの光束と第2ミラー9との干渉が生じうる。また第2ミラー9をDMD素子2から遠ざけて配置すると(距離M2を距離M1より大きくすると)、第2ミラー9をDMD素子2に対して大きく下方にシフトした位置に配置する必要があり、光学系の大型化を招くことになる。これらの点を考慮すると、第2ミラー9は投写光学系3の入射面3dの直下付近に配置するのが最も好ましく、距離M2の最小値は、上述した距離M1の最小値と同等、1.07S(すなわちDMD素子2の長手方向寸法Sに1.07を乗じた値)であることが最も好ましい。
図9において、楕円体11の中心11dと焦点11aとの距離の最小値は、焦点11a,11bの距離Fの最小値(0.8S)の1/2である0.4Sとなる。また、DMD素子2の被照明面2bと第2ミラー9との距離M2の最小値は、上述したように1.07S(すなわちDMD素子2の長手方向寸法Sに1.07を乗じた値)である。従って、線分11fの長さ、すなわち楕円体11の長軸半径Aの最小値は、三平方の定理より、1.14S(DMD素子2の長手方向寸法Sに1.14を乗じた値)となる。また、楕円体11の長軸1.14と、中心11dから焦点11aまでの距離(0.4S)とから、楕円体11の短軸半径Bの最小値は1.11Sとなり、離心率Eの最小値は0.22となる。
以上から、楕円体11の長軸半径Aと短軸半径Bと離心率Eと、DMD素子2の長手方向寸法Sとの間には、次の関係式(1)〜(3)が成立する。
A≧1.14×S ・・・(1)
B≧1.11×S ・・・(2)
E≧0.22×S ・・・(3)
ここで、楕円体11の長軸11cと、楕円体11の原点11dを通りDMD素子2の基準面と平行な直線12とのなす角度θが0°でない場合について説明する。角度θが0°でない場合には、図7に示したように角度θ>0°となる構成と、図10に示すように角度θ<0°となる構成とがある。図7及び図10から明らかなように、角度θが0°でない場合の楕円体11は、図9に示した角度θが0°の場合の最小構成よりも大きく構成されるため、上述の式(1)〜(3)を満足することは明らかである。従って、第2ミラー9を楕円反射面で構成し、光学系を小型化し、かつ良好な光学性能を確保するためには、式(1)〜(3)を満足する必要があることが分かる。
次に、リレーレンズ群7について説明する。リレーレンズ群7は、2つの作用を有している。一つは、図1に示すように、光強度均一化素子6から射出される光束を第1ミラー8に向けて伝送する作用である。もう一つは、図10に示すように、光強度均一化素子6の入射端面6aとリレーレンズ群7の焦平面10とを光学的な共役関係にする作用である。
図10に示すように、リレーレンズ群7は、光強度均一化素子6側より、正の屈折力を持つ少なくとも一つのレンズ(ここでは単一のレンズ)からなる第1レンズ群71と、2つの両凸レンズ72,73からなる第2レンズ群74とにより構成される。リレーレンズ群7の全体の焦点距離をf0、第1レンズ群71の焦点距離をf1、第2レンズ群74の焦点距離をf2とする。
図12は、本実施の形態に係る照明光学系1において、f2/f0を変化させた場合の光利用効率の変化を示す図である。図12に示した光利用効率は、光源ランプ4からの光出力を1とした場合のスクリーンへの到達光量の割合を示す値である。ここでは、この光利用効率の値が0.48より小さい場合には、光利用効率が低いと判断する。
図12から、f2/f0の値が1.25より小さい場合、また1.77より大きい場合には、光利用効率が0.48を下回ること(すなわち、光利用効率が低下すること)が分かる。このことから、光利用効率を向上できるf2/f0の範囲は、以下の関係式(4)で表される。
1.25≦f2/f0≦1.77 ・・・(4)
f2/f0が関係式(4)の上限を超えると、第1レンズ群71の屈折力が大きくなり、歪曲収差が増大するため、光利用効率及び照度分布の均一性が低下する。また、リレーレンズ群7の主点距離が大きくなることから、リレーレンズ群7の全長が大きくなり、その分だけ光学系の小型化の点で不利になる。一方、f2/f0が関係式(4)の下限を下回ると、リレーレンズ群7の有効径が増すために、光学系の小型化の点で不利になる。
以下、光利用効率を向上するための数値実施例について説明する。表2に、実施の形態1における数値実施例1を示す。この数値実施例1では、リレーレンズ群7は、光強度均一化素子6側より、正の屈折力を持つ単一レンズからなる第1レンズ群71と、2つの両凸レンズ72,73からなる第2レンズ群74とにより構成される(図1参照)。リレーレンズ群7全体の焦点距離f0を11.17とし、第1レンズ群71の焦点距離f1を25.38とし、第2レンズ群74の焦点距離f2を16.84とする。また、照明光学系1の照明光軸1aとDMD素子2の被照明面2bの法線2a及び投写光学系3の光軸3aとの交わる角度γを90度とする。表1において、面S1及び面S2は、第1レンズ群71を構成する単一レンズの入射面及び出射面である。面S3及び面S4は、第2レンズ群74のレンズ72の入射面及び出射面である。面S5及び面S6は、第2レンズ群74のレンズ73の入射面及び出射面である。面6bは、上述した光均一化素子6の射出面である。Riは、各面における曲率半径を示し、Diは、面間隔を示す。ndはd線に対する屈折率を示し、νdはアッベ数を示す。なお、Ri=∞は、平面を示す。
Figure 2006139055
数値実施例1において、f2/f0の値を計算すると、f2/f0=1.51となり、上述した関係式(4)を満足している。また、照明光学系1の照明光軸1aとDMD素子2の被照明面2bの法線2a及び投写光学系3の光軸3aとの交わる角度γは90°であるため、光学系の小型化に適した配置を実現することができる。
表3に、実施の形態1における数値実施例2を示す。上述した数値実施例1と同様、この数値実施例2では、リレーレンズ群7は、光強度均一化素子6側より、正の屈折力を持つ単一レンズからなる第1レンズ群71と、2つの両凸レンズ72,73からなる第2レンズ群74とにより構成される(図1参照)。リレーレンズ群7全体の焦点距離f0を12.44とし、第1レンズ群71の焦点距離f1を27.19とし、第2レンズ群74の焦点距離f2を19.07とする。また、照明光学系1の照明光軸1aとDMD素子2の被照明面2bの法線2a及び投写光学系3の光軸3aとの交わる角度γを89.9度とする。
Figure 2006139055
数値実施例2において、f2/f0の値を計算すると、f2/f0=1.53となり、関係式(4)を満足している。また、照明光学系1の照明光軸1aとDMD素子2の被照明面2bの法線2a及び投写光学系3の光軸3aとの交わる角度γは89.9°であるため、光学系の小型化に適した配置を実現することができる。
以上説明したように、本実施の形態1によれば、楕円体11の長軸半径A、短軸半径B、離心率E、及びDMD素子2の長手方向寸法Sの間に、上述した関係式(1)〜(3)が成立するため、光学系の小型化による収差を軽減し、光学素子間の良好な共役関係を維持することができる。その結果、光利用効率が高く、照度ムラが小さく、コントラストが高い光学系を実現することができる。
また、リレーレンズ群7全体の焦点距離f0と、第2レンズ群74の焦点距離f2とが、関係式(4)を満たすよう構成することにより、小型化が可能で、且つ光利用効率をさらに向上することができる光学系を実現することができる。
さらに、リレーレンズ群7の第1レンズ群71を正の屈折力を有する少なくとも1つのレンズで構成し、第2レンズ群74を2つの両凸レンズで構成することにより、低コストで良好な光学性能を有するリレーレンズ群7を実現することができる。
加えて、光強度均一化素子6から第1ミラー8までの光束の進行方向と、反射型ライトバルブ2から投写光学系3の入射側開口部3bまでの光束の進行方向を略直交させることにより、光学系を小型化するための各光学素子の配置を容易に実現することができ、また光源ランプ4の明るさの低下等を抑制して良好な画像を得ることができる。
また、反射型ライトバルブ2の各画素を反射角の傾角を変化させることのできる可動マイクロミラーにより構成することにより、照度ムラのない良好な投影画像を形成することができる。
さらに、リレーレンズ群7の焦平面10とDMD素子2の中心と距離L1が、0.7≦L1/S≦1.1の範囲にあることにより、また、DMD素子2の中心と第1ミラー8の中心との距離L2が、0.8≦L2/S≦1.3の範囲にあることにより、光利用効率の低下や照度分布の均一性を防止し、光線と光学素子とを干渉させることなく光学系を小型化することができる。
また、第1ミラー8を平面とすることにより、低コストで照明光束の光利用効率の高い照明光学系1を得ることができる。
あるいは、第1ミラー8の反射面を円筒凹面で構成することにより、歪曲収差を軽減し、照明光束の光利用効率を向上することができる。
さらに、第1ミラー8の反射面を凹状の非球面で構成することにより、各種収差の発生を抑えて、良好な結像性能を実現することができる。
また、光強度均一化素子6を内面で光束を反射する管状部材により構成することにより、照明光束による光強度均一化素子6自身の加熱を抑制でき、従って光強度均一化素子6の冷却及び保持が簡単になる。
あるいは、光強度均一化素子6を四角柱状の透明部材で構成することにより、光強度均一化素子6の設計が容易になる。
さらに、光強度均一化素子6を、複数のレンズ素子を平面的に配列したレンズアレイとすることにより、照明光束の断面内の強度分布を均一にし、照度ムラを抑えることが可能となる。
実施の形態2.
図13は、実施の形態2に係る投写型表示装置の光学系を示す図である。実施の形態1では、リレーレンズ群7の第2レンズ群74が2つの両凸レンズで構成されていのに対し、この実施の形態2では、リレーレンズ群7の第2レンズ群74が単一のレンズで構成されている。第2レンズ群74以外の構成は、実施の形態1と同様である。
第2レンズ群74を単一の球面レンズで構成することができれば、リレーレンズ群7をさらに低コストで構成することができる。しかし、第1の実施の形態と同様、リレーレンズ群7からの光束を第1ミラー8及び第2ミラー9で順次反射し、反射型ライトバルブ2の被照射面2bに斜め方向に入射させるという構成(歪曲収差が発生しやすい構成)を採用しているため、第2レンズ群74を単一の球面レンズで構成した場合、歪曲収差が大きくなり、照明光学系1の光学性能が低下するおそれがある。
この歪曲収差は、図13(a)に示すように、照明光学系1の照明光軸1aを、DMD素子2の被照明面2bの法線2a及び投写光学系3の光軸3aに対して傾斜させることで解消することができる。このように歪曲収差を解消するための最適設計を行った数値実施例3を、表4に示す。この数値実施例3では、リレーレンズ群7を、光強度均一化素子6側より、正の屈折力を持つ単一のレンズからなる第1レンズ群71と、単一の球面レンズからなる第2レンズ群74とにより構成する。リレーレンズ群7全体の焦点距離f0を12.27とし、第1レンズ群71の焦点距離f1を19.43とし、第2レンズ群74の焦点距離f2を21.39とする。また、照明光学系1の照明光軸1aとDMD素子2の被照明面2bの法線2a及び投写光学系3の光軸3aとの交わる角度γを80.5度とする。
表4において、面S1及び面S2は、第1レンズ群71を構成する単一レンズの入射面及び出射面である。面S3及び面S4は、第2レンズ群74の入射面及び出射面である。面6bは、上述した光均一化素子6の射出面である。Riは、各面における曲率半径を示し、Diは、面間隔を示す。ndはd線に対する屈折率を示し、νdはアッベ数を示す。なお、Ri=∞は、平面を示す。
Figure 2006139055
表4に示した数値実施例3において、f2/f0の値を計算すると、f2/f0=1.74となり、実施の形態1で説明した関係式(4)を満足している。しかし、照明光学系1の照明光軸1aとDMD素子2の被照明面2bの法線2a及び投写光学系3の光軸3aとの交わる角度γが80.9°であり、略直交(90±5°)していないため、実施の形態1でも説明したように光学系の小型化が難しくなり、また光源ランプ4の明るさの低下等を招く可能性がある。
そこで、本実施の形態では、リレーレンズ群7の第2レンズ群74の少なくとも1面を非球面により構成し、且つ、図13(b)に示すように、照明光学系1の照明光軸1aとDMD素子2の被照明面2bの法線2a及び投写光学系3の光軸3aとを略直交(90±5°)させる。
表5は、第2レンズ群74のレンズ72の出射側(第1ミラー8側)の面を非球面で構成した数値実施例4を示す。この数値実施例4では、リレーレンズ群7は、図13(b)に示すように、光強度均一化素子6側より、正の屈折力を持つ単一のレンズからなる第1レンズ群71と、射出側に非球面を有する単一のレンズからなる第2レンズ群74とにより構成される。リレーレンズ群7全体の焦点距離f0を11.49とし、第1レンズ群71の焦点距離f1を29.18とし、第2レンズ群74の焦点距離f2を14.76とする。また、照明光学系1の照明光軸1aとDMD素子2の被照明面2bの法線2a及び投写光学系3の光軸3aとの交わる角度γを90度とする。
表5において、面S1及び面S2は、第1レンズ群71を構成する単一レンズの入射面及び出射面である。面S3及び面S4は、第2レンズ群74を構成する単一レンズ(射出側に非球面を有する)の入射面及び出射面である。面6bは、上述した光均一化素子6の射出面である。
Figure 2006139055
表5に示した数値実施例4において、第2レンズ群74を構成するレンズの出射側の非球面は、以下の数1で表される。
Figure 2006139055
上記式1において、Zは照明光軸1a方向の距離を表し、rは光軸に垂直な方向への距離を表す。また、cは中心曲率を表し、kはコーニック定数を表す。β1〜β16は非球面多項式の係数を表すものである。非球面係数β1〜β16の値を、以下の表6示す。
Figure 2006139055
表5に示した数値実施例4において、f2/f0の値を計算すると、f2/f0=1.28となり、関係式(2)を満足している。また、照明光学系1の照明光軸1aとDMD素子2の被照明面2bの法線2a及び投写光学系3の光軸3aとの交わる角度γは90°であるため、光学素子同士の干渉を回避しつつ光学系を小型化することができる。
なお、ここでは、第2レンズ群74を構成する単一のレンズの射出側の面を非球面としたが、射出側又は入射側の少なくとも一方が非球面であれば、同様の効果を得ることができる。また、第1レンズ群71は、単一のレンズに限られるものでなく、正の屈折力を有する少なくとも一つのレンズで構成されていればよい。
以上説明したように、本実施の形態2によれば、実施の形態1で説明した各効果に加えて、第1レンズ群71を正の屈折力を有する単一のレンズで構成し、第2レンズ群74を少なくとも1面が非球面で構成された単一のレンズで構成することにより、少ないレンズ数で、収差の少ないリレーレンズ群7を構成することができる。
また、光強度均一化素子6から第1ミラー8までの光束の進行方向(照明光軸1aの方向)と、反射型ライトバルブ2から投写光学系3の入射側開口部3bまでの光束の進行方向を略直交させることにより、光学素子同士の干渉を回避しつつ、光学系を小型化するための配置を容易に実現することができ、また、光源ランプ4の明るさの低下等を抑制して良好な画像を得ることが可能となる。
なお、上述した実施の形態1及び2の説明において、投写型表示装置に関して「上」「下」と説明したが、本発明は、図示の投写型表示装置をどのような向きにおいても適用できる。
また、本実施の形態1及び2では、カラーフィルタ5を光源ランプ4と光強度均一化素子6の間に配置したが、光強度均一化素子6の直後に配置してもよく、また、照明光束が集光される(収束する)箇所であれば他の箇所に配置してもよい。
この発明の実施の形態1に係る投写型表示装置を概略的に示す構成図である。 この発明の実施の形態1に係る投写型表示装置の光強度均一化素子及びDMD素子の関係を模式的に示す図である。 この発明の実施の形態1に係る投写型表示装置の図1に示した線分III−IIIにおける矢視方向の側面図である。 この発明の実施の形態1に係る投写型表示装置の第2ミラーの楕円反射面を形成する楕円体を模式的に示す図である。 この発明の実施の形態1に係る投写型表示装置のリレーレンズ群と第1ミラーとの位置関係を模式的に示す図である。 この発明の実施の形態1に係る投写型表示装置の第2ミラーの楕円反射面を形成する楕円体の配置を模式的に示す図である。 この発明の実施の形態1に係る投写型表示装置の光学系の配置と性能の関係を示す図である。 この発明の実施の形態1に係る投写型表示装置の第2ミラーの楕円反射面を形成する楕円体の配置を模式的に示す図である。 この発明の実施の形態1に係る投写型表示装置の第2ミラーの楕円反射面を形成する楕円体の配置を模式的に示す図である。 この発明の実施の形態1に係る投写型表示装置の第2ミラーの楕円反射面を形成する楕円体の配置を模式的に示す図である。 この発明の実施の形態1に係る投写型表示装置の光強度均一化素子の入射端面とリレーレンズ群の焦平面との共役関係を説明するための図である。 この発明の実施の形態1に係る投写型表示装置のリレーレンズ群の焦点距離の配分と光利用効率の関係を示す図である。 この発明の実施の形態2に係る投写型表示装置の光学系を模式的に示す図である。
符号の説明
1 照明光学系、 1a 照明光軸、 2 DMD素子、 3 投写光学系、 4 ランプ、 5 カラーフィルタ、 6 光強度均一化素子、 7 リレーレンズ群、 71 第1レンズ、 74 第2レンズ、 8 第1ミラー、 9 第2ミラー、 10 焦平面。

Claims (14)

  1. 光源を含む照明光学系と、前記照明光学系によって照明される被照明面を有する反射型ライトバルブと、前記反射型ライトバルブにより形成された画像を投写する投写光学系とを備え、
    前記照明光学系が、
    前記光源から射出された光束を集光する集光手段と、
    前記集光手段により集光された光束の当該光束断面内における強度分布を均一化する光強度均一化素子と、
    前記光強度均一化素子から射出された光束が入射するリレーレンズ群と、
    前記リレーレンズ群から射出された光束を反射する第1ミラーと、
    前記投写光学系に隣接して配置され、前記第1ミラーで反射された光束を前記反射型ライトバルブに向けて反射する第2ミラーと
    を備え、
    前記照明光学系の前記第2ミラーで反射された光束が、前記反射型ライトバルブの被照明面に入射し、さらに前記被照明面で反射された光束が前記投写光学系に入射するよう構成され、
    前記第2ミラーは、楕円反射面を有し、
    前記反射型ライトバルブの長手方向寸法Sと、前記第2ミラーの楕円反射面を規定する楕円体の長軸半径Aと、短軸半径Bと、離心率Eとの間に、以下の関係式(1)、(2)及び(3)が成立することを特徴とする請求項1に記載の投写型表示装置。
    A≧1.14×S・・・(1)
    B≧1.11×S・・・(2)
    E≧0.22×S・・・(3)
  2. 前記リレーレンズ群は、前記光強度均一化素子側から順に、第1レンズ群と第2レンズ群とを備え、前記第2レンズ群の焦点距離f2と、前記リレーレンズ群全体の焦点距離f0との間に、以下の関係式(4)が成立することを特徴とする請求項1又は2に記載の投写型表示装置。
    1.25≦f2/f0≦1.77・・・(4)
  3. 前記リレーレンズ群における前記第1レンズ群は、正の屈折力を有する少なくとも1つのレンズにより構成され、前記第2レンズ群は、2つの両凸レンズにより構成されることを特徴とする請求項2に記載の投写型表示装置。
  4. 前記リレーレンズ群における前記第1レンズ群は、正の屈折力を有する少なくとも1つのレンズで構成され、前記第2レンズ群は、少なくとも1面を非球面とする少なくとも1つのレンズで構成されることを特徴とする請求項2に記載の投写型表示装置。
  5. 前記光強度均一化素子から前記第1ミラーまでの光束の進行方向と、前記反射型ライトバルブから前記投写光学系までの光束の進行方向とが、上面視で略直交していることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の投写型表示装置。
  6. 前記光強度均一化素子から前記第1ミラーまでの光束の進行方向において、前記リレーレンズ群の焦平面と前記反射型ライトバルブの中心との距離L1が、以下の関係式(5)を満足することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の投写型表示装置。
    0.7≦L1/S≦1.1 ・・・(5)
  7. 前記光強度均一化素子から前記第1ミラーまでの光束の進行方向において、前記反射型ライトバルブの中心と前記第1ミラーの中心との距離L2が、以下の関係式(6)を満足することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の投写型表示装置。
    0.8≦L2/S≦1.3 ・・・(6)
  8. 前記反射型ライトバルブの各画素を、反射面の傾角を変化させることができる可動マイクロミラーにより構成したことを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の投写型表示装置。
  9. 前記第1ミラーの反射面が平面であることを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載の投写型表示装置。
  10. 前記第1ミラーの反射面が円筒凹面であることを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載の投写型表示装置。
  11. 前記第1ミラーの反射面が凹状の非球面であることを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載の投写型表示装置。
  12. 前記光強度均一化素子は、管状部材であって、その内面で光束を反射するように構成することを特徴とする請求項1乃至11の何れか1項に記載の投写型表示装置。
  13. 前記光強度均一化素子は、透明材料による四角柱状の部材であり、内部で光束を反射するように構成されていることを特徴とする請求項1乃至11の何れか1項に記載の投写型表示装置。
  14. 前記光強度均一化素子は、複数のレンズ素子を平面的に配列したレンズアレイであることを特徴とする請求項1乃至11の何れか1項に記載の投写型表示装置。
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