JP2006138941A - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】弾性体層を有するローラを用いた定着装置であって,普通紙等の腰のない記録紙を利用した場合でも,ローラから適切に分離できるとともに良好な画質の画像が得られる定着装置および画像形成装置を提供すること。
【解決手段】本発明の定着装置14は,弾性体層24を有する加熱ローラ21と,加熱ローラ21の弾性体層24より変形しやすい弾性体層26を有する加圧ローラ22とを有し,それらのニップNに記録紙28を通して記録紙28上のトナー像を定着させるものであって,加熱ローラ21の表面であって加圧ローラ22とのニップNより記録紙28の進行方向下流側の位置に接触し,加熱ローラ21から記録紙28を分離する分離爪31を有し,加熱ローラ21と加圧ローラ22とのニップNの出口から分離爪31の先端までの距離が,記録紙28の進行速度にて10〜40ミリ秒の範囲内の所要時間を要する距離である。
【選択図】 図2

Description

本発明は,加熱加圧による定着を行う定着装置およびその定着装置を使用するプリンタ,複写機等の画像形成装置に関する。さらに詳細には,被転写媒体を加熱ローラと加圧ローラとで挟んで定着する定着装置および画像形成装置に関するものである。
従来より,コピー機,プリンタ等の電子写真方式の画像形成装置では,トナー像が形成された被記録材を加熱加圧して,トナーを被記録材に定着させるための定着装置を有している。このような定着装置では,加熱ローラと加圧ローラとを有し,被記録材にそれらのニップを通過させることにより定着を行うものが知られている。さらに,定着後にこれらのローラから被記録材を分離するための分離爪を有するものもある。
さらには,分離爪によって分離された被記録材が分離爪の後部に触れて,形成画像が傷つくことを防止するために,分離爪に拍車を有するものがある(例えば,特許文献1,特許文献2参照。)。これらの文献に記載の分離爪では,その先端より下流側に,回転自在な拍車が取り付けられている。定着器で定着され分離爪の先端部でローラから分離された被記録材は,拍車に接触して拍車を回転させつつ進行する。従って,定着直後の被記録材に接触する部材面積はごく小さく,形成画像に筋状の傷が付くことが防止されている。また,拍車によって記録紙をローラから離れるように導くことで,ニップ後すぐに分離できるとされている。
特開2001−175112号公報 特開2003−295670号公報
しかしながら,この定着装置を有する画像形成装置に,上記の特許文献1,2のように拍車を設けた分離爪であっても,適切な分離がなされないおそれがある。例えば,普通紙等の腰の弱い記録紙を使用した場合には,記録紙が分離爪の形状に倣ってしまい,ニップ部出口からすぐの分離とならないおそれがある。記録紙が,ニップ部を通り過ぎてからも長く加熱ローラに張り付いていると,加圧のない状態で加熱のみ受けることとなり,画質の低下を招くため好ましくない。
また,加熱ローラあるいは加圧ローラとして,その表面に弾性体層を設けた弾性ローラを用いた場合には,分離爪をそのローラ表面に接触させることにより弾性体層を傷付けるおそれがある。その一方で,ウォームアップ時間の短縮のために加熱ローラの弾性体層を薄く形成しようとすると,ニップ面積を稼ぐためには,加圧ローラの弾性体層を比較的厚く形成する必要がある。この場合には,適切なマイクロスリップを発生させることが難しく,分離爪のローラ表面への接触が不可避となるという問題点もあった。そのため,弾性体層に傷を付けることなく,分離爪をローラ表面に接触させることが望まれていた。
本発明は,前記した従来の定着装置が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,弾性体層を有するローラを用いた定着装置であって,普通紙等の腰のない記録紙を利用した場合でも,ローラから適切に分離できるとともに良好な画質の画像が得られる定着装置および画像形成装置を提供することにある。
この課題の解決を目的としてなされた本発明の定着装置は,弾性層を表面に有する加熱回転体と,加熱回転体の弾性層より変形しやすい弾性層を表面に有する加圧回転体とを有し,加熱回転体と加圧回転体とが互いに押し付けられており,その押し付け箇所に被記録材を通して被記録材上のトナー像を定着させる定着装置であって,加熱回転体の表面であって加圧回転体との押し付け箇所より被記録材の進行方向下流側の位置に接触し,加熱回転体から被記録材を分離する分離部材を有し,加熱回転体と加圧回転体との押し付け箇所の出口から分離部材の先端までの距離が,被記録材の進行速度にて10〜40ミリ秒の範囲内の所要時間を要する距離である。
本発明の定着装置では,加熱回転体と加圧回転体との表面にいずれも弾性層が設けられ,加圧回転体の弾性層の方が,加熱回転体の弾性層より変形しやすい。ここで,変形しやすいとは,より厚いかあるいはより柔軟であるかの少なくとも一方を満たすものである。従って,加熱回転体と加圧回転体との押し付け箇所では,加圧回転体の方がより変形した状態となる。さらに,これらの押し付け箇所を通った被記録材は,トナーの溶融によって粘着性が増すため,加熱回転体の表面に張り付いた状態となっている。本発明の定着装置は,分離部材を有するので,この張り付いた被記録材が加熱回転体から分離される。さらに,その分離部材の配置が上記のように設定されていることから,柔軟な被記録材であっても適度に硬度を取り戻していることにより容易に分離できるとともに,余熱による画質の低下が防止されている。これにより,弾性体層を有するローラを用いた定着装置であって,普通紙等の腰のない記録紙を利用した場合でも,ローラから適切に分離できるとともに良好な画質の画像が得られる定着装置となっている。
さらに本発明では,加熱回転体の弾性層の厚さが,0.1〜0.3mmの範囲内にあることが望ましい。
このようにすれば,予熱時間を短くできるとともに画像の表面性が良好なものとなる。
また本発明では,分離部材は,加熱回転体の回転軸と平行な軸のまわりに回転可能なものであり,「分離部材と加熱回転体との接触位置」と加熱回転体の回転中心とを結ぶ線分と,「分離部材と加熱回転体との接触位置」と分離部材の回転中心とを結ぶ線分とがなす角の角度が90〜105°の範囲内にあることも望ましい。
このようにすれば,被記録材を加熱回転体から確実に分離できるとともに弾性層を傷つけるおそれはない。
また本発明は,被記録材上にトナー像を形成するトナー像形成部と,弾性層を表面に有する加熱回転体と,加熱回転体の弾性層より変形しやすい弾性層を表面に有する加圧回転体とを有し,加熱回転体と加圧回転体とが互いに押し付けられており,その押し付け箇所に被記録材を通して被記録材上のトナー像を定着させて画像を得る画像形成装置であって,加熱回転体の表面であって加圧回転体との押し付け箇所より被記録材の進行方向下流側の位置に接触し,加熱回転体から被記録材を分離する分離部材を有し,加熱回転体と加圧回転体との押し付け箇所の出口から分離部材の先端までの距離が,被記録材の進行速度にて10〜40ミリ秒の範囲内の所要時間を要する距離である画像形成装置にも及ぶ。
本発明の定着装置および画像形成装置によれば,弾性体層を有するローラを用いた定着装置であって,普通紙等の腰のない記録紙を利用した場合でも,ローラから適切に分離できるとともに良好な画質の画像が得られる。
以下,本発明を具体化した最良の形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は,タンデム方式のカラープリンタに本発明を適用したものである。
本形態のカラープリンタ1は,図1にその概略を示すように,イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(K)の各色のプロセスユニット10Y,10M,10C,10Kが中間転写ベルト11に沿って並べられた,いわゆるタンデム方式のものである。各プロセスユニット10Y,10M,10C,10Kは,画像形成用の一般的なユニットであり,それぞれ,感光体ドラム,帯電装置,露光装置,現像装置,クリーニング装置等を有している。カラープリンタ1はさらに,給紙カセット12,2次転写ローラ13,定着ユニット14,排紙トレイ15等を有している。以下の文中では,特に区別する必要のない場合には,YMCKの添字を省略して表記する。
このカラープリンタ1では,画像形成を指示された画像データに基づいて,各プロセスユニット10によって各色のトナー像が形成される。各プロセスユニット10では,それぞれ異なる色のトナー像を転写ベルト11上に順次重ねて形成する。そして,重ねられたトナー像が,給紙カセット12から搬送されて来る記録紙に,2次転写ローラ13によって転写される。トナー像が転写された記録紙は,定着ユニット14にて定着を受けて排紙トレイ15に排出される。
定着ユニット14は,図2に示すように,外径がほぼ同径の2つのローラである加熱ローラ21と加圧ローラ22とを有している。加熱ローラ21は,中心にヒータ23を有し,これによってローラ全体が加熱される。さらに,外周面はシリコンゴム製の弾性体層24が形成され,その内周側にアルミ製の芯金25を有している。また,弾性体層24の外面には,フッ素チューブ層が設けられていても良い。一方,加圧ローラ22は,外周面に弾性体層26とその内周側に芯金27とを有している。
ここで,図2に示すように,加熱ローラ21の弾性体層24は比較的薄く形成されている。これは,加熱ローラ21の予熱時間をできるだけ短いものとするためである。その一方,加圧ローラ22の弾性体層26は比較的厚く形成されている。これは,弾性体層24が薄くても,定着に必要なニップNを得るためである。このため,弾性体層26は,弾性体層24より変形しやすいものとなっている。
ここで,予熱時間短縮のためには弾性体層24をできるだけ薄くすることが望ましい。例えば,弾性体層24の厚さが0.3mmを超えると,予熱時間の短縮効果が得られないので,弾性体層24の厚さは0.3mm以内とすることが望ましい。その一方で,あまりに薄すぎるとトナー層の凹凸を十分にならすことができず,画像の表面性が不良となることがわかった。例えば,弾性体層24の厚さを0.05mmとした実験では,形成された画像の表面性が良好でないものがあった。一方,弾性体層24の厚さを0.1,0.2,0.3(いずれもmm)とした場合では,いずれも良好な表面性が得られた。そのため,弾性体層24は少なくとも0.1mm以上の厚さに形成することが望ましい。これらのことから,加熱ローラ21は,その弾性体層24の厚さが0.1〜0.3mmの範囲内となるように形成する。
これらの加熱ローラ21と加圧ローラ22とはともに,図2に示すように,その回転軸周りに回転駆動される。そして,その間に記録紙28が挟み込まれ,図中下方から上方へ向かって進行する。記録紙28は,加熱ローラ21と加圧ローラ22とのニップNで加熱加圧されることにより,トナー像が定着される。さらに,ニップNの下流側には,耐熱樹脂製の分離爪31が,加熱ローラ21の外周面にその先端部を接するように設けられている。分離爪31には,拍車32が回転自在に取り付けられ,分離爪31と拍車32とは回転軸33によって一体的に回転可能にされている。また,分離爪31の表面は,フッ素樹脂によるコーティングがなされ,トナーの固着が防止されている。
次に,分離爪31の配置についてさらに詳細に説明する。本形態のカラープリンタ1では,図3に示すように,分離爪31の先端部が加熱ローラ21に接している接点34とニップNの出口35との距離dには,適切な範囲がある。例えば,距離dが小さすぎる場合には分離爪31によって分離できない場合がある。これは,特に普通紙等の腰のない紙では,加熱により軟化して加熱ローラ21に強く巻き付いているためである。また,距離dが大きすぎる場合には画質の低下を招くおそれがある。これは,ニップNから脱出後,分離爪31によって分離されるまでの間に,記録紙が無加圧の状態で加熱ローラ21に長く接することとなり,余熱によって画像表面が荒れるためである。
これに対し,本発明者らは,この距離dの最適範囲がシステム速度との関係で決定されることを見いだした。3種類のシステム速度(150,125,100(mm/s))に対して,距離dを1〜6mmまで変化させた実験の結果を図4に示す。各欄の下段において,「/」で区切った3つの記号は,左からそれぞれ「普通紙における画質」,「光沢紙における画質」,「普通紙の分離性」を示す。いずれも「○」は良好,「×」は不良を表している。なお,普通紙の分離不良が発生した2件では,普通紙における画質は検出不能であった。
図4に示すように,距離dが小さい場合,システム速度の速いものでは普通紙において分離不良が発生した。距離dが小さくてもシステム速度を遅くすれば,正常に分離可能であった。また,距離dを大きくしていくと,特にシステム速度の遅いものでは先に画質低下が発生した。一方,システム速度が速ければ,やや大きい距離dであっても画質の低下は発生しなかった。すなわち,同じ距離dでもシステム速度によってその評価結果は異なるものであった。
そこで,それぞれの実験条件について,ニップNの出口35から分離爪31の接点34到達までの時間tを算出したところ,良好な相関性が見られた。図4では,各欄の上段に時間tを記載している。これより距離dは,時間tが以下の範囲を満たすように設定すればよいことがわかった。まず,普通紙における分離性を確保するために,時間tは少なくとも8msより大きくする必要がある。また,普通紙における画質を確保するために,時間tは少なくとも42.3msより小さくする必要がある。時間tが10〜40msの範囲であれば,全て良好な結果が得られた。
次に,分離爪31の配置角度について説明する。分離爪31は,図5に示すように,分離角度θで加熱ローラ21に接する。分離角度θは,加熱ローラ21の中心と接点34とを結ぶ線と,分離爪31の回転軸33の中心と接点34とを結ぶ線とのなす角度である。この分離角度θが90度より小さいと,記録紙28を加熱ローラ21から分離することができない。一方,分離角度θが大きすぎると,紙詰まり等によって分離爪31が加熱ローラ21方向へ押圧された場合に,分離爪31の先端部によって加熱ローラ31の弾性体層24が傷つくおそれがある。発明者らの実験では,分離角度θが,90度,95度,100度,105度では加熱ローラ21の破損は起きなかった。分離角度θが110度では,加熱ローラ21の破損が発生した。従って,分離角度θは,90〜105度の範囲内とする。
次に,ニップNで記録紙28に加えられる圧力pについて説明する。圧力pが小さいと画像に十分な光沢が得られず,画質が低下するおそれがある。これは,粉体であるトナーが溶融した状態で十分な圧力を受けられず,トナー間の隙間がよく埋められないためである。一方,圧力pが大きすぎると,ローラ21,22の回転軸が湾曲して用紙端部の送り速度がやや速くなる。このため,用紙後端付近で,画像ノイズや用紙のしわが生じるおそれがある。
この圧力pは,ニップNの面積と大きく関わり,単位面積あたりの圧力である面圧値で規定することが好ましい。例えば,A4紙を上限とするA4サイズ機では,両ローラ21,22のローラ長は0.24m,ニップNは0.006mのものがある。一方で,A3サイズ機では,ローラ長が0.32m,ニップNが0.008mのものがある。これらにおいて,両ローラ21,22の軸間に加えられる定着部全圧を変更して,画質評価を行った結果を図6に示す。定着部全圧(圧力p)を各ニップ面積で除して面圧qに変換したところ,良好な相関性が得られた。この図から,ニップ部の面圧qは3.9×105N/m2より小さくする必要があることがわかった。
次に,このニップ部の面圧qと光沢度との関係を図7に示す。上方の線L1はシステム速度が100mm/s,下方の線L2は125mm/sのものである。いずれも同様の変化形状を示し,面圧qが1.5×105N/m2を超えたあたりから,面圧qに対する光沢度の変化が安定する。従って,面圧qを1.5×105N/m2より大きくすれば,たとえ面圧qに多少ばらつきがあったとしても安定した光沢度が得られるので望ましい。これらのことから,ニップ部の面圧qは1.5×105〜3.8×105N/m2の範囲とすればよい。
次に,拍車32について説明する。拍車32は,その外周部で厚さが小さく,外形がギザギザに形成されている。拍車32は,図8に示すように,回転軸36によって分離爪31に回転自在に取り付けられている。拍車32の径は,分離爪31の背面に対して突出する距離hが,約1.2mm以上であるように設定することが好ましい。ここで,分離爪31の背面とは,図中右側の加熱ローラ21から遠い側の面のことであり,こちら側を記録紙28が通過する。このようにすることにより,ニップNを通過した記録紙28は,接点34で分離爪31によって分離され,分離爪31の図中右側で拍車32の外周部に接触する。そして,拍車32のギザギザの先端部にごく小さい面積で接触して,拍車32を回転させながら,分離爪31の背面に触れることなく通過することができる。
次に,このカラープリンタ1の動作を説明する。プリント動作が開始されるとまず,各プロセスユニット10によってトナー像が形成され,各色のトナーが重ね合わされて記録紙28上に転写される。この記録紙28が,図2に示すように,図中下方から定着ユニット14に進入される。そして,加熱ローラ21と加圧ローラ22とのニップNにおいて,加熱加圧されてトナーが定着される。このとき,上記のようにローラ21,22間の面圧qが1.5×105〜3.8×105N/m2の範囲に設定されているので,十分な光沢と良好な画質が得られる。
さらに,ニップNを通過した記録紙28は,ニップNの出口35からの時間tが10〜40msの範囲で,分離爪31との接点34に到達し分離される。これにより,この時点では,普通紙であっても十分分離可能な程度まで温度が低下しているとともに,画質低下が起きるほどには余熱を受けることはない。さらに,分離爪31の分離角度θは,90〜105度の範囲内にされているので,接点34において確実に分離される。また,もし記録紙28がジャムを起こした場合でも,分離爪31によって加熱ローラ21が傷付けられるおそれはない。分離爪31との接点34で分離された記録紙28は,分離爪31の背面側で拍車32に接し,拍車32を回転させながら進行するので,画像面が大きくこすられることがなく良好な画質が保持される。
以上詳細に説明したように本形態のカラープリンタ1によれば,分離爪31の配置として,ニップNの出口35からの時間tが10〜40msの範囲にされているので,確実に分離されるとともに良好な画質が保持される。さらに,システム速度によって最適距離を算出することは容易である。また,分離爪31の分離角度θが90〜105度の範囲にされているので,確実に分離されるとともに加熱ローラ21を傷つけるおそれはない。さらに,ニップ部の面圧qが1.5×105〜3.8×105N/m2の範囲にされているので,十分な光沢と良好な画質の画像が得られる。従って,弾性体層24を有する加熱ローラ21を用いた定着装置14であって,普通紙等の腰のない記録紙28を利用した場合でも,加熱ローラ21から適切に分離できるとともに良好な画質の画像が得られる。
なお,本形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。
例えば,上記の形態では,加熱ローラ21を使用した定着ユニット14を利用したカラープリンタ1を例示したが,図9に示すように,ベルトタイプの定着装置40であってもよい。この定着ローラ41は,ローラ部42の中心にヒータ43を有し,また,基材44と弾性層45とが重ねて形成されたベルト46がかけられている。
また,弾性体層や芯金の材質も上記のものに限らない。
また例えば,本発明は,カラープリンタ1に限らずモノクロプリンタ,ファクシミリ,コピー機等の画像形成装置にも適用可能である。
本形態のカラープリンタの主要部の概略構成図である。 定着装置の概略構成図である。 分離爪周辺の概略構成図である。 ニップ出口から分離部までの距離とシステム速度との関係を示す説明図である。 分離爪の配置についての説明図である。 定着ニップ部の面圧と画質との関係を示す説明図である。 定着ニップ部の面圧と光沢度との関係を示すグラフ図である。 拍車周辺の説明図である。 定着装置の別の例の概略構成図である。
符号の説明
1 カラープリンタ(画像形成装置)
14 定着装置
21 加熱ローラ(加熱回転体)
22 加圧ローラ(加圧回転体)
24 弾性体層(弾性層)
26 弾性体層(弾性層)
31 分離爪(分離部材)

Claims (3)

  1. 弾性層を表面に有する加熱回転体と,前記加熱回転体の弾性層より変形しやすい弾性層を表面に有する加圧回転体とを有し,前記加熱回転体と前記加圧回転体とが互いに押し付けられており,その押し付け箇所に被記録材を通して被記録材上のトナー像を定着させる定着装置において,
    前記加熱回転体の表面であって前記加圧回転体との押し付け箇所より被記録材の進行方向下流側の位置に接触し,前記加熱回転体から被記録材を分離する分離部材を有し,
    前記加熱回転体と前記加圧回転体との押し付け箇所の出口から前記分離部材の先端までの距離が,被記録材の進行速度にて10〜40ミリ秒の範囲内の所要時間を要する距離であることを特徴とする定着装置。
  2. 請求項1に記載の定着装置において,
    前記加熱回転体の弾性層の厚さが,0.1〜0.3mmの範囲内にあり,
    前記分離部材は,前記加熱回転体の回転軸と平行な軸のまわりに回転可能なものであり,
    「前記分離部材と前記加熱回転体との接触位置」と前記加熱回転体の回転中心とを結ぶ線分と,「前記分離部材と前記加熱回転体との接触位置」と前記分離部材の回転中心とを結ぶ線分とがなす角の角度が90〜105°の範囲内にあることを特徴とする定着装置。
  3. 被記録材上にトナー像を形成するトナー像形成部と,弾性層を表面に有する加熱回転体と,前記加熱回転体の弾性層より変形しやすい弾性層を表面に有する加圧回転体とを有し,前記加熱回転体と前記加圧回転体とが互いに押し付けられており,その押し付け箇所に被記録材を通して被記録材上のトナー像を定着させて画像を得る画像形成装置において,
    前記加熱回転体の表面であって前記加圧回転体との押し付け箇所より被記録材の進行方向下流側の位置に接触し,前記加熱回転体から被記録材を分離する分離部材を有し,
    前記加熱回転体と前記加圧回転体との押し付け箇所の出口から前記分離部材の先端までの距離が,被記録材の進行速度にて10〜40ミリ秒の範囲内の所要時間を要する距離であることを特徴とする画像形成装置。
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JP2016206475A (ja) * 2015-04-24 2016-12-08 富士ゼロックス株式会社 定着ユニット及び画像形成装置

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